JPH11110713A - 磁気抵抗ヘッドの孤立再生波形規定方法、及びこれを用いた磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気抵抗ヘッドの孤立再生波形規定方法、及びこれを用いた磁気ディスク装置

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JPH11110713A
JPH11110713A JP9266439A JP26643997A JPH11110713A JP H11110713 A JPH11110713 A JP H11110713A JP 9266439 A JP9266439 A JP 9266439A JP 26643997 A JP26643997 A JP 26643997A JP H11110713 A JPH11110713 A JP H11110713A
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    • G11B2005/0013Controlling recording characteristics of record carriers or transducing characteristics of transducers by means not being part of their structure of transducers, e.g. linearisation, equalisation
    • G11B2005/0016Controlling recording characteristics of record carriers or transducing characteristics of transducers by means not being part of their structure of transducers, e.g. linearisation, equalisation of magnetoresistive transducers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 達成記録密度を正確に予測する。 【解決手段】 本発明に係る孤立再生波形規定方法は、
磁気抵抗ヘッドから出力される孤立再生波形を規定する
方法であって、当該孤立再生波形の振幅が半分となる半
値幅をPW50、最大振幅となる時を原点とした任意の
時間をt、振幅を1、次数をPとした場合に、当該孤立
再生波形を次式V(t)=1/(1+(2t/PW5
0)P )によって表現し、前記次数Pを所定値に制限す
ることにより当該孤立再生波形を規定するものである。
従来の半値幅のみで規定した孤立再生波形には、本発明
における次数Pの異なる多様な波形が含まれている。そ
のため、従来は達成記録密度を正確に予測することが難
しかった。そこで、本発明では、次数Pを用いて孤立再
生波形を規定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗ヘッドか
ら出力される孤立再生波形を規定する孤立再生波形規定
方法、及びこの孤立再生波形規定方法を用いた磁気ディ
スク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置等の磁気記録装
置において小型化及び大容量化の要求が急速に増大して
いる。これに伴い、磁気記録装置に用いられる磁気ヘッ
ドにおいても、記録密度の向上が急務となっている。
【0003】このような需要に対して、磁場の存在によ
って引き起こされる抵抗率の変化に応答する磁気抵抗
(MR)センサは、磁気ヘッドにおける読み取り変換器
として広く用いられるようになってきた。これは、磁気
抵抗センサの抵抗の変化が対ディスク速度と独立してお
り、磁気ディスクに記録された磁化遷移からの磁界にの
み依存するためである。
【0004】磁気抵抗ヘッドは、入力磁界の関数となる
抵抗率を有する磁気抵抗センサを備えたものである。従
って、磁気抵抗ヘッドでは、記録された磁化遷移から発
生する磁界を検出することにより、記録情報に基づいた
再生波形が得られる。一般的に一つの磁化遷移による孤
立再生波形V(t)は、振幅を1で規格化すると次式で
表される。
【0005】 V(t)=1/(1+(2t/PW50)2 ) ・・・ (2)
【0006】ここで、PW50は孤立再生波形の出力が
半分となる半値幅、tは最大振幅となる時を原点とした
任意の時間である。
【0007】一方、磁気ディスク装置を設計する場合
に、ビット誤り率は、半値幅(PW50)と最小密度ビ
ット長(B1)との比(K=PW50/B1)、及び再
生出力とノイズとの比(SN比)により、計算機シミュ
レーションを用いて予測される。より具体的には、式
(2)の孤立再生波形を線型重畳をすることにより高記
録密度での再生出力を計算し、この計算値に基づき最適
な諸元が決定される。なお、ビット誤り率とは、ビット
エラーレート(BER)ともいい、伝送されたビット総
数に対する正しく伝送されなかったビット数の割合をい
う。いうまでもないが、ビット誤り率は小さいほど好ま
しく、SN比は大きいほど好ましい。半値幅PW50
は、「測定されるパルス幅(時間)×磁気ディスクに対
する速度」で一般的に定義されており、長さの単位を有
する。
【0008】図9は、8/9変調クラスIVパーシャル
レスポンス最尤復号方式(PR4ML方式)を採用した
場合において、ビット誤り率とSN比との関係をK=
2.0、2.4、2.8として計算した結果である。一
定の最高記録密度の下で低いSN比にて所要のビット誤
り率例えば1E−5を達成するためには、小さいK値、
すなわち狭い半値幅が必要であることがわかる。
【0009】よって、従来では所要の記録密度を実現す
る磁気ディスク装置を設計する際には、式(2)で示さ
れる孤立再生波形の半値幅PW50を十分に小さくする
ことにより、高密度での出力減衰を抑制するという手法
を採っていた。これは、磁化遷移が十分離れている場
合、すなわち低記録密度の場合は、十分な振幅を持つ再
生波形が得られるが、高記録密度により互いの磁化遷移
が近づいた場合は、波形が干渉し合って出力振幅が減少
することによる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は孤
立再生波形を半値幅で規定していた。しかしながら、従
来技術には次のような問題があった。
【0011】第一の問題は、半値幅から確保することが
予想される記録密度が達成できないことである。このた
め、磁気ディスク装置としての設計所要記憶容量を満足
することができず、製品の歩留まり向上や量産性向上が
妨げられていた。その理由は、孤立再生波形の半値幅が
同一でも磁気抵抗ヘッドごとに孤立再生波形の形状が異
なるため、高記録密度での出力減衰が磁気ディスク装置
ごとに一定でなく、所要記録密度が確保されない磁気デ
ィスク装置が生ずるためである。
【0012】第二の問題は、磁気ディスク装置の使用中
に記録密度分解能が劣化することである。このため、磁
気ディスク装置の信頼性が損なわれていた。その理由
は、磁気抵抗ヘッドの記録動作などにより磁気抵抗セン
サの磁界−抵抗率曲線の変化や動作点のずれが生じたた
め、孤立再生波形の半値幅が同一でも孤立再生波形の形
状が変化してしまうからである。その結果、孤立再生波
形の形状が変化する前後で高記録密度での出力減衰が一
定でなくなるため、所要記録密度が確保されないことに
なる。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、達成記録密度を正確に
予測できる孤立再生波形規定方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、磁気抵抗ヘッドからの孤立再
生波形に基づき異常を検出できる磁気ディスク装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するため手段】本発明に係る孤立再生波形
規定方法は、磁気抵抗ヘッドから出力される孤立再生波
形を規定する方法であって、当該孤立再生波形の振幅が
半分となる半値幅をPW50、最大振幅となる時を原点
とした任意の時間をt、振幅を1、次数をPとした場合
に、当該孤立再生波形を次の式(1)によって表現し、
前記次数Pを所定値に制限することにより当該孤立再生
波形を規定するものである。なお、ここでいう所定値に
は、所定範囲も含まれるものとする。
【0015】 V(t)=1/(1+(2t/PW50)P ) ・・・ (1)
【0016】要約すると、本発明では、孤立再生波形を
表す新たな式(式(1))を導入し、この式の変数(次
数P)を制限することにより、高密度領域における出力
の低下をより正確に予測しようとする。
【0017】従来の式(2)で規定される孤立再生波形
には、半値幅PW50が同一ではあっても本発明におけ
る次数Pが異なるものが含まれている。そのため、半値
幅PW50のみから予想される記録密度を達成できない
ことがあった。そこで、本発明では、次数Pを所定値に
制限することにより、達成記録密度を正確に予想するよ
うにしている。
【0018】例えば、再生波形に対する信号処理をクラ
スIVパーシャルレスポンス最尤復号方式とし、孤立再
生波形の半値幅をPW50とし、磁気ディスクの最小記
録ビット長をB1とし、これらの比(PW50/B1)
をKとした場合に、2.0≦K≦2.4のときにはP≦
2.6とし、2.4<K≦2.8のときにはP≦2.2
とする。また、再生波形に対する信号処理をクラスIV
拡張パーシャルレスポンス最尤復号方式とし、孤立再生
波形の半値幅をPW50とし、磁気ディスクの最小記録
ビット長をB1とし、これらの比(PW50/B1)を
Kとした場合に、K≦2.6のときにはP≦2.6と
し、2.6<K≦2.8のときにはP≦2.4とする。
【0019】本発明に係る磁気ディスク装置は、磁気デ
ィスクに記録された情報を読み取るための変換器として
磁気抵抗ヘッドを用い、この磁気抵抗ヘッドから出力さ
れる再生波形に対して所定の波形等化処理、復号処理等
の信号処理を行うものである。そして、前記磁気抵抗ヘ
ッドから出力された孤立再生波形を前記式(1)にフィ
ッティングさせることにより前記次数Pを求めるフィッ
ティング演算部と、このフィッティング演算部で求めら
れた次数Pが所定値でない場合に異常と判定する判定部
とを備えたことを特徴とする。
【0020】一般の磁気ディスク装置では、磁気抵抗ヘ
ッドの記録動作などにより、磁気抵抗センサの磁界−抵
抗率曲線の変化や動作点のずれが生じる。すると、孤立
再生波形の半値幅が同一でも孤立再生波形の形状が変化
することにより、所要記録密度が確保されなくなる。そ
こで、本発明では、磁気ディスク装置の使用中に、孤立
再生波形を式(1)にフィッティングさせることにより
次数Pを求め、次数Pが所定値でない場合に異常と判定
する。これにより、磁気ディスク装置の使用に伴う記録
密度分解能の劣化を未然に防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本実施形態における低記録密度領
域での孤立再生出力波形は、半値幅をPW50、最大振
幅となる時を原点とした任意の時間をtとし、振幅を1
で規格化した次式として表されるとともに、次式の次数
Pにより規定されるものである。
【0022】 V(t)=1/(1+(2t/PW50)P ) ・・・ (1)
【0023】図1は、式(1)においてPW50=0.
4、P=2.0、2.6とした場合の孤立再生波形を示
している。P=2.0の場合は、式(2)と全く同じに
なる。ここでは出力は1と規格化し、時間軸は孤立再生
波形出力の最大値で0(原点)となる相対時間で示して
いる。
【0024】図1から明らかなように、P=2.0、
2.6とした場合の孤立再生波形は、半値幅PW50を
同一(0.4)にしても、異なったものとなる。P=
2.6の場合は、P=2.0の場合に比べて、規格化出
力0.5以下の領域では出力が低く、規格化出力0.5
以上の領域では出力が高くなる。
【0025】このため、図2に示すように、P値によっ
て、半値幅が一定でも、高記録密度での出力振幅が顕著
に変化している。図2はP=2.0での出力値で規格化
した場合を示しており、P=2.6の場合ではP=2.
0の場合の半分以下に出力が低下する。
【0026】本発明における孤立再生波形規定方法の効
果を説明する。孤立再生波形を規定する新たな変数とし
て次数Pを導入したため、従来の半値幅PW50のみに
よる孤立再生波形規定方法では不十分であった、同一半
値幅における高記録密度での出力の減衰を正確に予測す
ることができる。
【0027】図3は、変調方式として8/9変調クラス
IVパーシャルレスポンス最尤復号方式(PR4ML方
式)を採用し、K=2.8一定として、式(1)におけ
るP値を2.0、2.2、2.4、2.6の4種類に変
えた場合のビット誤り率とSN比との関係を計算した結
果である。
【0028】図3から明らかなように、一定のK値、す
なわち所定の最高記録密度の下での半値幅であっても、
P値によってSN比に対するビット誤り率の値は異な
る。所要のビット誤り率例えば1E−4を達成するため
のSN比は、P値が2.0では約24.5dB以上でよ
いが、P値が2以上になるに従い増加し、P値が2.2
では25.5dB以上、P値が2.4では27.5dB
以上となる。
【0029】図4は、図3にて説明した同様の計算をさ
らにK値が2.4の場合、2.0の場合について行な
い、必要となるSN比をP値ごとにまとめたものであ
る。
【0030】図4から明らかなように、K値が2.0の
場合ではP値によるSN比の相違はほとんどないが、K
値の増加とともにSN比のP値依存性が大きくなる。変
調方式として8/9変調クラスIVパーシャルレスポン
ス最尤復号方式(PR4ML方式)を採用する場合に
は、K値が2.4以下である場合にはP値として2.6
未満、K値が2.4より大きく2.8以下の場合にはP
値として2.2以下とすることが好ましい。このとき、
P値が2.0の場合に比べて、所要SN比の増加を1d
B以内に抑えることができる。
【0031】図5は、ビット誤り率とSN比との関係に
ついて、実測値と、P値を2.0とした計算値(従来
例)と、P値を2.4とした計算値(本発明)とを比較
した結果である。
【0032】実測値は、保磁力2400エルステッド及
び残留磁化・膜厚積125ガウス・ミクロンのCoCr
Taを磁性層とする媒体と、再生ギャップ長0.32ミ
クロンの磁気抵抗ヘッドとを用い、これらを相対速度1
2.7メートル/秒及び浮上量45nmにし、変調方式
として8/9変調クラスIVパーシャルレスポンス最尤
復号方式(PR4ML方式)を採用し、K=2.8の条
件とした場合の値である。また、実測値については、記
録再生した際に実測された孤立再生波形を1ギガサンプ
ル/秒にてサンプリングし、式(1)とのフィッティン
グによりP値を求めたところ、P=2.44を得た。
【0033】従来例では、P値が一定(2.0)である
ため、実測値と大きく異なり、所定のSN比にて得られ
るビット誤り率を過大に予測する結果となる。これに対
して、本発明では、変数としてのP値を導入したことに
より実測値とほぼ一致し、正確にビット誤り率が予測で
きる。
【0034】図6は、変調方式として8/9変調クラス
IV拡張パーシャルレスポンス最尤復号方式(EPR4
ML方式)を採用し、K=2.8の一定として、式
(1)におけるP値を2.0、2.2、2.4、2.6
の4種類に変えた場合の、ビット誤り率とSN比との関
係を計算した結果である。
【0035】一定のK値、すなわち所定の最高記録密度
の下での半値幅であっても、P値によってSN比に対す
るビット誤り率の値は異なる。ビット誤り率例えば1E
−4を達成するためのSN比は、P値が2.0では約2
3.5dB以上でよいが、P値が2.0を越えるに従い
増加し、P値が2.2では23.8dB以上、P値が
2.4では24.5dB以上、P値が2.6では25.
5dB以上となる。
【0036】図7は、図6にて説明した同様な計算をさ
らにK値が2.0及び2.4の場合について行ない、必
要となるSN比をP値ごとにまとめたものである。
【0037】K値が2.4の場合ではP値によるSN比
の相違はほとんどないが、K値の増加とともにSN比の
P値依存性が大きくなる。変調方式として8/9変調ク
ラスIV拡張パーシャルレスポンス最尤復号方式(EP
R4ML方式)を採用する場合には、K値が2.6以下
である場合にはP値として2.6未満、またK値が2.
6より大きく2.8以下の場合にはP値として2.4以
下とすることが好ましい。このとき、P値が2.0であ
る場合に比べて、SN比の増加を1dB以内に抑えるこ
とができる。
【0038】図8は、本発明に係る磁気ディスク装置の
一実施形態を示すブロック図である。
【0039】本実施形態の磁気ディスク装置は、再生部
1と、波形判断処理部2と、信号処理部3とを備えてい
る。再生部1は、情報が磁気として記録された磁気ディ
スク11から磁気抵抗センサ又は磁気抵抗ヘッド12を
用いて、磁界/抵抗変化に変換し、得られた再生波形を
ヘッドアンプ13によって増幅する。波形判断処理部2
は、フィッティング演算部21及び判定部22からな
り、増幅された孤立再生波形を式(1)にフィッティン
グし、得られたP値を判断し、磁気ディスク装置のコン
トロール部(図示せず)へアラーム信号を出力する。信
号処理部3は等化器31及び復号器32などからなり、
等化器31はオートゲインコントローラ回路及びフィル
ター回路(ともに図示せず)などからなる。
【0040】次に、本実施形態の磁気ディスク装置の動
作について図8を用いて説明する。
【0041】磁気ディスク11から磁気抵抗ヘッド12
によって得られた孤立再生波形は、線型に増幅され、波
形判断処理部2に入力される。波形判断処理部2では、
フィッティング演算部21で孤立再生波形が高速でサン
プリング及びアナログデジタル変換され、式(1)との
フィッティングが行なわれ、これにより半値幅PW50
及びP値が算出される。このフィッティングでは、得ら
れた孤立再生波形に対して、最大波形振幅値、最大波形
振幅値となる時の位相、及び半値幅をパラメータとし
て、式(1)との比較が行なわれる。また、各パラメー
タ値における式(1)による波形と実測で得られた孤立
再生波形との差の自乗を計算時間軸にて積分して、その
値がもっとも小さくなるパラメータ値を最適フィッティ
ングとしている。こうして得られた式(1)におけるP
値を予め設定された閾値P0と判定部22にて比較し、
閾値以上ではコントロール部にアラーム信号を出力する
ことにより、再生波形の異常を報知する。一方、得られ
たP値が閾値以下である場合は、その再生波形を次段の
信号処理部3に入力する。
【0042】なお、波形判断処理部2は、常に再生部1
と信号処理部3との間に接続されている必要はない。例
えば、通常は再生部1と信号処理部3とが直結されてお
り、磁気ディスク装置のコントローラ部が何らかの記録
再生特性の異常を検出した際に、波形判断処理部2が再
生部1と信号処理部3との間に電気的に挿入されP値の
判定を行なうようにしてもよい。
【0043】本実施形態の磁気ディスク装置によれば、
磁気ディスク装置の使用中における磁気抵抗ヘッドの磁
界−抵抗率曲線の変化や磁気抵抗ヘッドの動作点がずれ
等の、記録再生特性の劣化による記録密度分解能の劣化
を未然に防ぐことができる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る孤立再生波形規定方法によ
れば、孤立再生波形の数式として新たな式を導入し、こ
の式の変数を制限することとしたので、高密度領域にお
ける出力の低下をより正確に予測することができ、これ
により磁気ディスク装置の実現可能な記録密度を正確に
設計できる。
【0045】本発明に係る磁気ディスク装置によれば、
新たな式の変数を磁気ディスク装置使用中の孤立再生波
形の実測値から求めることができるので、磁気抵抗ヘッ
ドの記録再生特性の劣化による記録密度分解能の劣化を
未然に防ぐことができ、これにより信頼性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における数式と従来の数式とによる孤立
再生波形の相違を示すグラフである。
【図2】本発明における数式のP値に対する高記録密度
域での出力値の変化を示すグラフである。
【図3】8/9変調クラスIVパーシャルレスポンス最
尤復号方式を用いた場合での、本発明における数式のP
値ごとの、ビット誤り率とSN比との関係を示すグラフ
である。
【図4】8/9変調クラスIVパーシャルレスポンス最
尤復号方式を用いた場合での、本発明における数式のP
値ごとの、K値とSN比との関係を示すグラフである。
【図5】8/9変調クラスIVパーシャルレスポンス最
尤復号方式を用いた場合での、ビット誤り率とSN比の
関係についての実測値と、従来例及び本発明による計算
値とを示すグラフである。
【図6】8/9変調クラスIV拡張パーシャルレスポン
ス最尤復号方式を用いた場合での、本発明における数式
のP値ごとの、ビット誤り率とSN比との関係を示すグ
ラフである。
【図7】8/9変調クラスIV拡張パーシャルレスポン
ス最尤復号方式を用いた場合での、本発明における数式
のP値ごとの、K値とSN比との関係を示すグラフであ
る。
【図8】本発明に係る磁気ディスク装置の一実施形態を
示すブロック図である。
【図9】8/9変調クラスIVパーシャルレスポンス最
尤復号方式を用いた場合での、従来の数式におけるK値
ごとの、ビット誤り率とSN比との関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 再生部 2 波形判断処理部 3 信号処理部 11 磁気ディスク 12 磁気抵抗ヘッド 13 ヘッドアンプ 21 フィッティング演算部 22 判定部 31 等化器 32 復号器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗ヘッドから出力される孤立再生
    波形を規定する方法であって、 当該孤立再生波形の振幅が半分となる半値幅をPW5
    0、最大振幅となる時を原点とした任意の時間をt、振
    幅を1、次数をPとした場合に、 当該孤立再生波形を次式 V(t)=1/(1+(2t/PW50)P ) ・・・ (1) によって表現し、前記次数Pを所定値に制限することに
    より当該孤立再生波形を規定する、 磁気抵抗ヘッドの孤立再生波形規定方法。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗ヘッドから出力される孤立再生
    波形を規定する方法であって、 前記磁気抵抗ヘッドから出力される再生波形に対する信
    号処理をクラスIVパーシャルレスポンス最尤復号方式
    とし、 前記磁気抵抗ヘッドの孤立再生波形の半値幅をPW50
    とし、 磁気ディスクの最小記録ビット長をB1とし、 これらの比(PW50/B1)をKとした場合に、 2.0≦K≦2.4のときには前記式(1)においてP
    ≦2.6とし、 2.4<K≦2.8のときには前記式(1)においてP
    ≦2.2とする、 請求項1記載の磁気抵抗ヘッドの孤立再生波形規定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記2.0≦K≦2.4のときには前記
    式(1)において、P≦2.6とする代わりに2.0<
    P≦2.6とし、 前記2.4<K≦2.8のときには前記式(1)におい
    て、P≦2.2とする代わりに2.0<P≦2.2とす
    る、 請求項2記載の磁気抵抗ヘッドの孤立再生波形規定方
    法。
  4. 【請求項4】 磁気抵抗ヘッドから出力される孤立再生
    波形を規定する方法であって、 前記磁気抵抗ヘッドから出力される再生波形に対する信
    号処理をクラスIV拡張パーシャルレスポンス最尤復号
    方式とし、 前記磁気抵抗ヘッドの孤立再生波形の半値幅をPW50
    とし、 磁気ディスクの最小記録ビット長をB1とし、 これらの比(PW50/B1)をKとした場合に、 K≦2.6のときには前記式(1)においてP≦2.6
    とし、 2.6<K≦2.8のときには前記式(1)においてP
    ≦2.4とする、 請求項1記載の磁気抵抗ヘッドの孤立再生波形規定方
    法。
  5. 【請求項5】 前記K≦2.6のときには前記式(1)
    においてP≦2.6とする代わりに、2.0≦K≦2.
    6のときには前記式(1)において2.0<P≦2.6
    とし、 前記2.4<K≦2.8のときには前記式(1)におい
    て、P≦2.4とする代わりに2.0<P≦2.4とす
    る、 請求項4記載の磁気抵抗ヘッドの孤立再生波形規定方
    法。
  6. 【請求項6】 磁気ディスクに記録された情報を読み取
    るための変換器として磁気抵抗ヘッドを用い、この磁気
    抵抗ヘッドから出力される再生波形に対して所定の波形
    等化処理、復号処理等の信号処理を行う磁気ディスク装
    置において、 前記磁気抵抗ヘッドから出力された孤立再生波形を請求
    項1記載の式(1)にフィッティングさせることにより
    前記次数Pを求めるフィッティング演算部と、このフィ
    ッティング演算部で求められた次数Pが所定値でない場
    合に異常と判定する判定部とを備えたことを特徴とする
    磁気ディスク装置。
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