JPH11327657A - アクティブ除振装置および露光装置 - Google Patents

アクティブ除振装置および露光装置

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JPH11327657A
JPH11327657A JP10139242A JP13924298A JPH11327657A JP H11327657 A JPH11327657 A JP H11327657A JP 10139242 A JP10139242 A JP 10139242A JP 13924298 A JP13924298 A JP 13924298A JP H11327657 A JPH11327657 A JP H11327657A
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vibration isolation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 XYステージの高速移動に伴う重心変化の影
響を排除したアクティブ除振装置を提供する。 【解決手段】 移動可能なステージを支持する構造体を
搭載する除振台、空気ばねアクチュエータと振動計測手
段と位置計測手段と該空気ばねアクチュエータの加圧力
を計測する加圧力計測手段とを備え前記除振台を支持す
る複数台の能動的支持脚、および前記位置計測手段の出
力に基づいて指定された平衡位置に前記除振台を位置決
めする位置フィードバック系と前記振動計測手段の出力
に基づいて前記除振台にダンピングを付与する加速度フ
ィードバック系と前記加圧力計測手段の出力に基づいて
前記空気ばねアクチュエータの加圧力を制御する加圧力
フィードバック系とを有する制御装置を備えたアクティ
ブ除振装置において、前記除振台の上のステージが移動
することによって発生する前記除振台の傾きを矯正する
補正信号を前記ステージの位置を検出する位置検出手段
の計測値に基づいて作成し、これを前記加圧力フィード
バック系にフィードフォワード入力する手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レチクルの回路パ
ターンを半導体ウエハに焼き付ける半導体露光装置また
は液晶基板製造装置あるいは電子顕微鏡などに用いられ
るアクティブ除振装置に関する。より詳しくは、除振台
に伝播してくる外部振動を抑制するとともに、除振台に
搭載される精密機器自身が発生する振動を積極的に打ち
消すことが可能なアクティブ除振装置およびこの装置を
備えた露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームを使う電子顕微鏡またはステ
ッパなどに代表される半導体露光装置では、除振装置上
にXYステージが搭載されている。この除振装置は、空
気ばね、コイルばね、防振ゴムなどの振動吸収手段によ
り振動を減衰させる機能を持つ。しかし、上述の如き振
動吸収手段を備えた受動的除振装置においては、床から
伝播する振動についてはある程度減衰できても、同装置
上に搭載されているXYステージ自身が発生する振動は
有効に減衰できない、という問題がある。つまり、XY
ステージ自身の高速移動によって生じる反力は除振装置
を揺らせることになり、この振動はXYステージの位置
決め整定性を著しく阻害するものであった。さらに、受
動的除振装置においては、床から伝播する振動の絶縁
(除振)とXYステージ自身の高速移動で発生する振動
の抑制(制振)性能の間にトレードオフの問題があっ
た。これらの問題を解消するべく、近年は能動的除振装
置(以下、アクティブ除振装置と呼ぶ)を使用する傾向
にある。アクティブ除振装置は可調整機構の範囲内で除
振と制振のトレードオフが解消できるし、なによりもフ
ィードフォワード制御を積極的に適用することによって
受動的除振装置では達成できない性能を取得することが
できる。
【0003】さて、受動的除振装置に限らずアクティブ
除振装置でも、除振台の上に搭載されたXYステージが
ステップアンドリピートあるいはステップアンドスキャ
ンした場合には、同ステージの移動に原因した重心変化
が生じるので除振台は傾く。十分な時間が経過すると、
もちろんこの傾きは復帰するがステップアンドリピート
あるいはステップアンドスキャンは何れも高速に行なわ
れ、除振台の位置復帰動作が間に合わずに結局のところ
除振台は傾くことになる。このような傾きは当然の物理
現象であるが、半導体露光装置にとっては不利益をもた
らす。例えば、本体構造体に備える不図示の機能ユニッ
トが本体構造体の傾きによって振動してしまい、所定の
性能が得られない等の障害を引き起こす。対策として、
除振台の固有振動数を高くしてすなわち除振台を固くす
ることによって外乱に対する応答を抑圧することが考え
られる。しかし、この場合には、床などの振動を除振台
の上へ伝え易くするため除振特性の劣化を招く。そこ
で、除振特性を損なうことなく本体構造体の傾きを矯正
する技術が必要となっていた。
【0004】より詳細な理解を得るべく、除振台の上に
XYステージを搭載するアクティブ除振装置の機械構成
を参照しながら上述の内容を説明しよう。図7にアクテ
ィブ除振装置の機械構成の概略を示す。図中、21は除
振台22に搭載されたXYステージを、23−1,23
−2,23−3は除振台22を支える能動的支持脚を示
す。1脚の能動的支持脚23−n(但し、n=1,2,
3)の中には、鉛直方向と水平方向の2軸を制御するた
めに必要な個数の加速度センサAC、位置センサPO、
圧力センサPR、サーボバルブSV、空気ばねアクチュ
エータASが内蔵されている。ここで、AC,POなど
の次に付けた記号は図中の座標系に従う方位(X,Y,
Z)と能動的支持脚23の配置場所(n=1,2,3)
を示す。例えば、Y2とはY軸方向であって左側に配置
した能動的支持脚23−2の中にあるものを指す。
【0005】詳細な構造の説明は省くが、XYステージ
21のYステージが図中に示すY軸方向にある距離移動
して停止した場合の現象を説明する。YステージのY軸
方向への移動は能動的支持脚23−nにとっては除振台
全体の重心変化となり除振台22の水平姿勢を維持する
ために必要な各能動的支持脚23−n内の鉛直方向アク
チュエータAC−Zn(n=1,2,3)が発生すべき
推力は唯一に定まる。Yステージが移動して静止状態に
あるとき、十分な時間経過の後には、位置制御がかけら
れているので重心変化に見合う推力を能動的支持脚23
−nが発生して除振台22の傾きは復帰する。すなわ
ち、除振台22の水準は保たれる。しかしながら、Yス
テージが連続的に、ステップアンドリピートあるいはス
テップアンドスキャンを行なった場合には事情が異な
る。連続的にYステージが移動することによって重心位
置も連続的に変化するために、能動的支持脚23−nの
予め設定した位置への復帰動作が間に合わず、徐々に除
振台22は傾くことになるのである。Xステージがステ
ップアンドリピートあるいはステップアンドスキャンし
た場合も同様の理由により、Y軸回りの回転(傾き)を
発生させることになる。このような除振台22の傾き
は、不図示の計測装置の計測精度を劣化させたりステー
ジ自身の位置決め整定性を劣化させる要因となり、半導
体露光装置の生産性を損なう一因となっていた。そこ
で、ステージ移動による重心変化に原因した除振台の傾
きを矯正する技術が必要となっていた。
【0006】上述の課題を解決するための従来技術に係
る公知例として、特開平9−134876(除振装置お
よび露光装置)が知られている。ステージ移動時の重心
変化により生じる除振台の傾きをステージの位置検出手
段(レーザ干渉計)の出力に基づいて予測し、この傾き
を矯正するような指令値を除振装置の振動制御系にフィ
ードフォワード入力している。アクチュエータはボイス
コイルモータ(VCM)であり、ステージ移動によって
生じる除振台の傾きを矯正する定常的な電流を通電して
いる。容易にわかるように、定常的な電流の通電によっ
てもたらされる弊害は以下の通りである。 (1)VCM駆動電源の大型化を招く。 (2)VCMおよびそれを駆動する電力アンプが発熱す
る。 (3)VCMおよび電力アンプの発熱回収用の冷却装置
を備えねばならない。 (4)半導体露光装置全体に対する湿度調節装置の大型
化を招来する。
【0007】したがって、半導体露光装置のような大型
構造体に対する除振・制振用のVCMには直流電流を通
電しないことが望ましい。勿論、電磁力を利用して大型
構造物を非接触支持する除振台は存在する。例えば、特
許番号第2522736号(除振装置)に開示されてい
る。しかし、ここで使用されているアクチュエータは磁
気軸受としての電磁石である。元々定常的に力を発生す
る用途のアクチュエータであり、先に説明したVCMの
使用形態と同列に論じることはできない。VCMは機械
構造物の振動を制振するダンピング用のアクチュエータ
となすような電流の通電の仕方が本来の使用形態であ
る。力が必要な仕事は、サーボバルブ開閉によって大重
量を支持できる空気ばねアクチュエータに任せるべきで
ある。すなわち、ステージ移動に伴う荷重偏在によって
生じる除振台の傾きは、空気ばねアクチュエータによっ
て矯正されることが望ましい。しかし、移動荷重補正を
実現せんとしたときの技術上の課題は存在する。それ
は、サーボバルブを含めた空気ばねアクチュエータ特性
が概ね積分特性であることに原因する。
【0008】より詳細な理解を得るべく図面を使って説
明しよう。図2は無定位系へのフィードフォワード入力
を示すブロック線図である。ここで、無定位系とは、サ
ーボバルブを含めた空気ばねアクチュエータが示す積分
特性15のことを指す。図2において、フィードフォワ
ード入力端子14には図示のようにステージ位置に応じ
た補正信号が入力されており、この信号を適切なゲイン
p を掛けてフィードフォワード入力すれば、16で指
し示す除振台の機械系を、すなわち除振台の傾きを矯正
することができそうに考えられる。しかし、サーボバル
ブを含めた空気ばねアクチュエータは概ね積分特性であ
り、ステージ位置に応じて線形に変化する補正信号をフ
ィードフォワード入力して得られる実際の駆動力fは、
補正信号の入力を積分したものとなることに注意せねば
ならない。すなわち、ステージ移動に比例した除振台の
傾きを抑制する力は発生できないことが分かる。つまり
図2に示すような移動荷重補正の構成では除振台の傾き
は矯正できないと結論される。
【0009】そこで、ステージの移動位置に応じた力を
発生させるべくサーボバルブを含めた空気ばねアクチュ
エータの特性を無定位系から定位系にする。定位系と
は、図3に示すような例えば1次遅れ系の特性17のこ
とを指す。この特性にすることができれば、ステージ位
置に応じて線形に変化する補正信号をフィードフォワー
ド入力端子14に印加したとき、ステージ位置に応じた
駆動力fが得られる。ここで、1次遅れの特性は、概略
積分特性のサーボバルブに対して圧力フィードバックを
掛けることによって実現される。圧力フィードバックの
構成については、既に本願出願人による特願平9−68
995に開示している。しかし、ここでは本体構造体の
変形抑止が目的であった。すなわち空気ばねアクチュエ
ータの圧力を制御の管理下におくことによって、露光装
置本体13を歪ませないようにすることを主目的として
いた。また、ここでは、ステージの加減運転に原因した
瞬発的な揺れを抑制するための、いわゆるステージ反力
フィードフォワードを水平方向の空気ばねアクチュエー
タに入力する構成も開示している。本発明は、このよう
な瞬発的に掛かる力を抑制する制御装置を開示するもの
ではなく、ステージ移動に伴って生じる除振台の傾きと
いう相対的には低周波の変動を抑制するためのフィード
フォワード入力を主に鉛直方向の空気ばねアクチュエー
タに入力する装置構成を与える。すなわち、本発明は、
特願平9−68995の中で既知とした圧力フィードバ
ックを有益に使い、かつステージの移動位置情報に基づ
いて除振台の傾きを補正する装置構成を与えるものであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】半導体露光装置では、
過大な加減速を行なうXYステージがアクティブな除振
台の上に搭載されているという構成をとっている。した
がって、同ステージの移動に伴って本体構造体の重心も
移動することになる。この本体構造体がアクティブ除振
装置によって支持されているとき、位置制御によって除
振台を所定の位置へと復帰させるよう動作する。しか
し、XYステージの移動量が大きく、移動時間が短く、
かつ頻繁な移動が繰り返される場合には、除振台の所定
位置への復帰が間に合わなくなり、除振台はXYステー
ジの高速移動によって傾く。除振台の傾きは、XYステ
ージの位置決め特性を移動場所ごとにばらつかせる要因
となるなど生産性を劣化させる問題を引き起こす。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものである。その目的は、XYステージの高速移動
に伴う重心変化の影響を排除したアクティブ除振装置を
提供すること、およびこのアクティブ除振装置を組み込
んだ露光装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のアクティブ除振装置は、空気ばねアクチュ
エータと、振動計測手段と、位置計測手段と、空気ばね
アクチュエータの加圧力を計測する加圧力計測手段とを
備えた能動的支持脚を複数台使用して除振台を支持して
なるアクティブ除振装置であって、振動計測手段の出力
に基づく加速度フィードバックループと、位置計測手段
の出力に基づく位置フィードバックループと、加圧力計
測手段の出力に基づく加圧力フィードバックループとを
有する制御装置を備え、除振台の上のステージが移動し
て重心が変化することによって発生する除振台の傾きを
前記ステージに対する位置検出手段の計測値に基づいて
算出し、除振台の傾きを矯正する補正信号を加圧力フィ
ードバックループにフィードフォワード入力している。
ここで、位置フィードバックループは、指定された平衡
位置に除振台を位置決めするためのものであり、加速度
フィードバックループは除振台にダンピングを付与する
ためのものであり、加圧力フィードバックループは空気
ばねアクチュエータの加圧力を制御するためのものであ
る。
【0013】本発明において、加圧力計測手段として
は、空気ばねアクチュエータの内圧を測定する圧力セン
サが好適に使用できる。あるいは、空気ばねアクチュエ
ータが発生する荷重を検出するロードセンサも好適に使
用できる。また、上述の加圧力フィードバックループの
周波数帯域で決まる固有周期は、ステージのステップア
ンドリピートあるいはステップアンドスキャンの周期に
比較して短く設定するのが好ましい。さらに、ステージ
に対する位置検出手段とはこの位置決めに用いられるレ
ーザ干渉計、ステージを駆動するリニアモータのコイル
の相切り替えのためのエンコーダ、もしくは特別に設け
た位置センサを好適に使用できる。
【0014】上述したアクティブ除振装置は、例えばレ
チクルに形成された回路パターンを投影光学系を介して
XYステージ上の半導体ウエハに転写する露光製置に備
えられる。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1に本発明に本発明の一実施例に係るアクティブ
除振装置を示す。同図において、PO−Ζ1,PO−Z
2,PO−Ζ3,PO−X1,PO−Y2,PO−Y3
は位置計測手段であり、その出力は位置目標値出力部1
の出力(z10,z20,z30,x10,y20,y30)と比較
されて、各軸の位置偏差信号(ez1,ez2,ez3
x1,ey2,ey3)となる。これらの偏差信号は、除振
台22の並進運動と各軸回りの回転運動の合計6自由度
の運動モード位置偏差信号(ex ,ey ,ez ,eθ
x ,eθy ,eθz )を演算出力する位置信号に関する
運動モード抽出演算手段2に導かれる。これらの出力信
号は、運動モードごとにほぼ非干渉で位置の特性を調整
する位置に関するゲイン補償器3に導かれる。このルー
プを位置フィードバックループと称する。
【0016】振動計測手段の代表である加速度センサA
C−Z1,AC−Z2,AC−Z3,AC−X1,AC
−Y2,AC−Y3の出力は高周波ノイズを除去する等
の適切なフィルタリング処理が施されて、即座に加速度
に関する運動モード抽出演算手段4への入力となる。そ
の出力は運動モード加速度信号(ax ,ay ,az ,a
θx ,aθy ,aθz )である。運動モードごとに最適
なダンピングを設定するべく、運動モード加速度信号
(ax ,ay ,az ,aθx ,aθy ,aθz )は次段
の加速度信号に関するゲイン補償器5に導かれている。
このゲインを調整することによって運動モードごとに最
適なダンピング特性が得られる。このループを加速度フ
ィードバックループと称する。
【0017】位置に関するゲイン補償器3の出力と、加
速度に関するゲイン補償器5の出力である負帰還信号は
加算されて運動モード別のPI補償器6に導かれる。こ
こで、Pは比例動作を、Iは積分動作を意味する。この
部位にPI捕償器を設けた理由については、特願平9−
68995に詳しく述べている。数式を用いた詳細な説
明は割愛して簡単に述べると以下の通りである。
【0018】まず、圧力フィードバック無しの場合であ
って、加速度を検出してそれに適切なゲインを掛けたも
のをサーボバルブを駆動する電圧電流変換器の前段にフ
ィードバックすると、その操作量はダンピングとして作
用する。サーボバルブを含めた空気ばねアクチュエータ
の特性が概ね積分特性であるため、加速度信号が積分さ
れて速度としての効果を持つためである。ところが、圧
力フィードバックを施したときには、積分特性は消滅し
て1次遅れ系となる。したがって、このような1次遅れ
系に対して加速度フィードバックを施してもダンピング
として効果は持たない。そこで、加速度のゲインフィー
ドバックをダンピングとして作用させるために積分特性
を復活させる。この役割を持つ補償器がPI補償器6と
なっている。PI補償器6は補償器として作りだされた
完全な積分特性を持つので、先に説明した位置フィード
バックループに積分器を含まなくても定常位置偏差零で
位置決めできる。故に、このループにおける補償器はゲ
イン補償器3になっている。
【0019】さて、PI補償器6の出力である運動モー
ド駆動信号(dx ,dy ,dz ,dθx ,dθy ,dθ
z )は運動モード分配演算手段7への入力となり、その
出力は各軸の空気ばねアクチュエータが発生すべき駆動
信号(dz1,dz2,dz3,dx1,dy2,dy3)となる。
ここで、駆動信号(dz1,dz2,dz3,dx1,dy2,d
y3)によって駆動される系は、特願平9−68995で
開示した各軸ごと独立な圧力フィードバックループが構
成されている。すなわち、空気ばねアクチュエータの内
圧を計測するための圧力センサに代表される圧力計測手
段PR−Z1,PR−Z2,PR−Z3,PR−X1,
PR−Y2,PR−Y3の出力は圧力検出手段8によっ
て電気信号となして負帰還されており、圧力目標値出力
部9の信号と先に記述した各軸の駆動信号(dz1
z2,dz3,dx1,dy2,dy3)とを加算して圧力に関
するPI補償器10に導かれている。このPI補償器1
0の出力は、各軸のサーボバルブSV−Z1,SV−Ζ
2,SV−Z3,SV−X1,SV−Y2,SV−Y3
に電流を通して弁の開閉を行なわせるための電圧電流変
換器(図面中、VI変換と略記)11を駆動している。
ここで、圧力目標値出力部9は、各軸の空気ばねアクチ
ュエータが発生すべき平衡状態の圧力値を指定するもの
である。このようなループを圧力フィードバックループ
と称する。なお、圧力フィードバックループでは、空気
ばねアクチュエータの内圧を圧力センサに代表される圧
力計測手段PRによって検出してこれをフィードバック
しているが、空気ばねアクチュエータが発生する荷重を
ロードセンサに代表される荷重計測手段によって検出し
てこの出力を負帰還してなる荷重フィードバックを構成
したときにも上述の圧力フィードバックループと同様の
機能が実現できる。そこで、圧力計測手段と荷重計測手
段とを併せて加圧力計測手段と呼び、圧力フィードバッ
クループと荷重フィードバックループとを併せて加圧力
フィードバックループと呼ぶことにする。本明細書で
は、加圧力フィードバックループの中の圧力フィードバ
ックループを使って技術内容を説明している。
【0020】次に、XYステージの移動に原因した除振
台22の傾きを抑制する装置構成について説明する。ま
ず、LA−XとLA−YはXYステージ21を位置決め
する位置検出手段としてのレーザ干渉計であり、図7に
示したアクティブ除振装置を一構成ユニットとして備え
る露光装置本体13に取付けられている。XYステージ
がX軸方向に移動したとき、除振台にはY軸回りの回転
(傾き)が、Y軸方向に移動したときにはX軸回りの回
転(傾き)がそれぞれ発生する。X,Y軸方向への移動
量と傾き量は比例関係にあり、したがってXYステージ
の移動によって生じる除振台の傾きは、XYステージの
移動量に比例した駆動力を発生させることによって抑制
できる。つまり、XYステージの移動量に比例した駆動
力を鉛直方向支持の空気ばねアクチュエータに線形的に
発生させることができれば、除振台の傾きは抑制でき
る。この事情を踏まえて、Y軸のレーザ干渉計LA−Y
の出力信号は補正信号発生部12に入力されておりY軸
への移動距離に比例した補正信号を発生する。その出力
はX軸回りの回転駆動信号を生成するdθx の箇所に加
算している。同様に、X軸のレーザ干渉計LA−Xの出
力は補正信号発生部12に導かれて、ここでX軸への移
動量に比例した補正電圧が発生する。その出力電圧はY
軸回りの回転駆動信号を生成するdθy の箇所に加算し
ている。この加算信号に線形的に応動した力を空気ばね
アクチュエータに発生させるためには、既に述べたよう
に電圧電流変換器11ヘの入力をvi [V]として発生
する駆動力f[N]までの特性が問題になってくる。こ
こで、圧力フィードバックが無い場合の特性は、図2の
無定位系15と同じであり、(1)式とおける。ここ
で、sはラプラス演算子でありB[N/Vsec]は圧
力時定数ゲインである。
【0021】
【数1】 一方、圧力フィードバックが有る場合、図1を参照して
圧力計測手段PRの信号を圧力検出手段8によって電気
信号に変換し、電圧電流変換器11に前置するPI補償
器10の前段にその電気信号をフィードバックした系へ
の新しい入力wi [V]から駆動力fまでの特性は、適
切にPI補償器10のパラメータを設定したとき(2)
式および図3の定位系17の如く1次遅れ系と表現する
ことができる。ここで、Bv [N/V]は圧力ゲイン
を、T[sec]は時定数を意味する。
【0022】
【数2】 i =wi0/sとしてステップ状の信号を印加したとき
の最終値f∞は次式のようになる。
【0023】
【数3】 ー方、圧力フィードバックを持たない無定位系の(1)
式の場合、ステップ状の信号入力に対して駆動力fは発
散してしまうことは容易に確認できる(実際には、完全
な積分器ではなく、極く低周波で折点を有するローパス
フィルタ特性であるため駆動力fは十分な時間経過を経
て定常値に落ち着く)。つまり圧力フィードバックが無
い無定位系では、XYステージの移動場所に応じた補正
信号をサーボバルブを駆動する電圧電流変換器11の前
段に印加しても、捕正すべき力fを発生させることはで
きないのである。
【0024】さて、以上の説明では、ある時間の間XY
ステージが移動した場所に留まっているときであって、
補正信号を空気ばねアクチュエータに印加した場面を想
定した定式化であった。しかし、半導体露光装置(ステ
ッパ)に搭載のXYステージはステップアンドリピート
と言われる間欠運転を行なう。走査型露光装置の場合に
は、ステップアンドスキャンと言われる動作を行なう。
図4に、ステップアンドリピートあるいはステップアン
ドスキャンの一例を示そう。図中、18は半導体ウエハ
を、19は露光されるショット領域を、20は移動方向
を示す。このような移動を行なったとき、図中記載の座
標系を使って説明すると、x軸回りの回転θx を除振台
に発生させて傾斜させてしまうが、y軸方向の移動距離
であり且つθx を矯正する補正信号でもある波形は図5
のようになる。つまり補正信号は時間変化に対して勾配
を持つおおむねランプ状の波形になる。
【0025】図6は、ランプ状の波形が折り返す三角波
の補正信号Aを(2)式に示す時定数Tが異なる圧力フ
ィードバック系に入力したときに発生する駆動力fを示
す。Bで指し示す駆動力fを得たときの圧力フィードバ
ック系の時定数TはCの場合におけるそれに比較して小
さい。すなわち、補正信号Aの周期に比較して短い時定
数Tを持つ圧力フィードバック系を構築しておくことに
よって、補正信号Aにある程度追従する駆動力fが得ら
れる。上記説明より、圧力フィードバック系の周波数帯
域で決まる固有周期は、ステージのステップアンドリピ
ートあるいはステップアンドスキャンの周期に比較して
短いことが除振台の傾きを確実に矯正するための条件と
なる。しかし、AとBを比較して明らかなように時定数
Tが小さい場合でも偏差eは残る。この理由は、圧力フ
ィードバック系が1形のためである。周知のように、1
形の系へのランプ状入力に対しては偏差が残る。つま
り、原理的にeのような追従誤差は残るのである。しか
し、ランプ状の補正信号をなぞる駆動力fを発生させれ
ば、結果として補正信号を印加しない場合に比較して除
振台の傾きは大幅に矯正できる。すなわち、ランプ入力
に対して1形の圧力フィードバック系に追従誤差が残る
ことは制御理論的にみた場合には当然の結果であり追従
性能を指標にした場合には問題視せねばならない。しか
し、除振台の傾きを矯正する目的でみた場合、補正信号
の波形のなぞる駆動力fが発生すればそれで十分であ
る。つまり補正信号を印加しない場合と比較すれば、除
振台の傾きは大幅に矯正できるのである。
【0026】なお、補正信号に対する完全な追従を得る
には、図6を参照して残存する追従誤差eを無くすため
にVCMを働かせることができる。このとき、図7には
不図示であるが空気ばねアクチュエータと共にVCMを
も適切に配置してなるハイブリッドのアクティブ除振装
置であることが必要となる。この構成のとき、ほとんど
の移動荷重を空気ばねアクチュエータの力でまかない、
1形の圧力フィードバック系に原因して発生する補正し
きれない移動荷重分についてはVCMが補助するのであ
る。全ての移動荷重をVCMで補正する場合と比較すれ
ば、追従誤差eを無くす仕事をVCMに任せても発熱問
題は軽微である。
【0027】あるいは、概ねランプ状の補正信号への完
全な追従を図るためには、ステップアンドリピートある
いはステップアンドスキャンの駆動パターンが予め既知
であることを利用することもできる。すなわち、図6を
参照して追従誤差eを無くすように、先行的に補正信号
を印加すればよい。このとき、予め既知の駆動プロファ
イルに基づき先行的に除振台の傾きが補正できる。
【0028】上記説明では、図1の補正信号発生部12
に導かれる信号はXYステージの位置決め用の位置検出
手段であり、具体的にはレーザ干渉計であった。しかし
ながら、XYステージを駆動するアクチュエータが多相
型の直流リニアモータなどの場合、一般にはコイルの相
切り替えのためのエンコーダを搭載している。つまり、
このエンコーダの出力信号を補正信号発生部12に導い
て、XYステージの高速移動あるいは高速スキャンに原
因した除振台の傾きを矯正する補正信号を生成すること
も可能である。このようなXYステージの位置決めのた
めの位置検出手段に限らず、XYステージの移動位置を
計測する手段であるならば、レーザ干渉計やコイル相切
り替えのためのエンコーダに限定されるものではない。
例えば、除振台の傾きを矯正するための信号としてXY
ステージの位置を検出するための特別の位置センサを備
えても構わない。
【0029】さらに、図1においては、制御ループ中
に、位置に関する運動モード抽出演算手段2、加速度に
関する運動モード抽出手段4、および運動モード分配演
算手段7を備えた、所謂運動モード別の非干渉化制御系
になっている。このような制御構造を採るが故に除振台
の傾きを補正するための補正信号をその運動モードを表
す駆動信号の箇所に重畳することで、複数台の能動的支
持脚が除振台の傾きを矯正するように協調をとって駆動
力が発生する。つまり、運動モード別の制御ループ構成
であることが、XYステージの移動に原因した除振台の
傾きを矯正することにおいて多大の貢献をしている。
【0030】最後に、位置センサ、加速度センサおよび
空気ばねアクチュエータの冗長性について言及してお
く。剛な物体の運動自由度は並進と回転運動が各3であ
り合計6となる。したがって、センサとアクチュエータ
の必要最低限の数はそれぞれ6である。図1に示すアク
ティブ除振装置の場合、位置センサと加速度センサは剛
体の運動モードを検出することに対して必要最低限の数
を揃える。もちろん、本発明の主旨を逸脱しない範囲内
において、各種センサとの数に制約を設けるものではな
い。例えば、柔軟な運動モードをも検出してそのモード
も剛体運動モードと同様に積極的に制御しようとするな
らば、センサおよびアクチュエータの数を増やさねばな
らない。その場合でも図1に示すアクティブ除振装置が
備えている運動モード別のループ構造に変更を来たすも
のでないことは言うまでもない。
【0031】
【デバイス生産方法の実施例】次に上記説明したアクテ
ィブ除振装置を備えた露光装置を利用したデバイスの生
産方法の実施例を説明する。図8は微小デバイス(IC
やLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜
磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造のフローを示
す。ステップ1(回路設計)ではデバイスのパターン設
計を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計したパ
ターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3
(ウエハ製造)ではシリコンやガラス等の材料を用いて
ウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前
工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、
リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成
する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、
ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チ
ップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシン
グ、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ
5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久
性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体
デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0032】図9は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明したアクティブ除振装置
を備えた露光装置によってマスクの回路パターンをウエ
ハに焼付露光する。ステップ17(現像)では露光した
ウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現
像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19
(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となった
レジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行な
うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成
される。
【0033】本実施例の生産方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度のデバイスを低コストに製造す
ることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の効果は以下の通りである。 (1)ステージの高速移動による重心変化に原因した除
振台の傾きを抑制または軽減することができる。 (2)従来、電磁モータを使った除振台の傾き補正で
は、電流を連続的に通電する必要があった。したがっ
て、電磁モータ自身の発熱対策はもとより空調関連の対
策を十分施さねばならなった。しかるに、本発明では電
磁モータに比較すると発熱は極めて軽微なサーボバルブ
を駆動することによって除振台の傾きを補正しているの
で、発熱の問題は生じない。 (3)ステージの高速且つ連続的な移動にも拘わらず、
除振台の傾きが補正されてその量をほぼゼロにできる。
したがって、除振台が傾くことに起因した外乱をステー
ジに与えることはなくなる。つまり、ステージの移動場
所によらず常に安定した位置決めあるいはスキャン性能
を取得することができる。 (4)もって、生産性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るアクティブ除振装置
の構成図である。
【図2】 無定位系へのフィードフォワード入力を示す
説明図である。
【図3】 定位系へのフィードフォワード入力を示す説
明図である。
【図4】 ステップアンドリピートあるいはステップア
ンドスキャンの一例を示す説明図である。
【図5】 図4に示すステップアンドリピートあるいは
ステップアンドスキャン中の補正信号の一例を示す図で
ある。
【図6】 補正信号と駆動力の関係を示す図である。
【図7】 アクティブ除振装置の機械構成の一例を示す
図である。
【図8】 微小デバイスの製造の流れを示す図である。
【図9】 図8におけるウエハプロセスの詳細な流れを
示す図である。
【符号の説明】
1:位置目標値出力部、2:位置信号に関する運動モー
ド抽出演算手段、3:位置に関するゲイン補償器、4:
加速度に関する運動モード抽出演算手段、5:ゲイン補
償器、6:PI補償器、7:運動モード分配演算手段、
8:圧力検出手段、9:圧力目標値出力部、10:圧力
に関するPI捕償器、11:電圧電流変換器、12:補
正電圧発生部、13:露光装置本体、14:フィードフ
ォワード入力端子、15:無定位系、16:除振台の機
械系、17:定位系、18:半導体ウエハ、19:ショ
ット領域、20:移動方向、21:XYステージ、2
2:除振台、23−n,23−1,23−2,23−
3:能動的支持脚。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能なステージを支持する構造体を
    搭載する除振台、 空気ばねアクチュエータと振動計測手段と位置計測手段
    と該空気ばねアクチュエータの加圧力を計測する加圧力
    計測手段とを備え前記除振台を支持する複数台の能動的
    支持脚、および前記位置計測手段の出力に基づいて指定
    された平衡位置に前記除振台を位置決めする位置フィー
    ドバック系と前記振動計測手段の出力に基づいて前記除
    振台にダンピングを付与する加速度フィードバック系と
    前記加圧力計測手段の出力に基づいて前記空気ばねアク
    チュエータの加圧力を制御する加圧力フィードバック系
    とを有する制御装置を備えたアクティブ除振装置におい
    て、 前記除振台の上のステージが移動することによって発生
    する前記除振台の傾きを矯正する補正信号を前記ステー
    ジの位置を検出する位置検出手段の計測値に基づいて作
    成し、これを前記加圧力フィードバック系にフィードフ
    ォワード入力することを特徴とするアクティブ除振装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加圧力フィードバック系の周波数帯
    域で決まる固有周期は、前記ステージのステップアンド
    リピートあるいはステップアンドスキャンの周期に比較
    して短く設定されていることを特徴とする請求項1記載
    のアクティブ除振装置。
  3. 【請求項3】 前記ステージに対する位置検出手段はレ
    ーザ干渉計、もしくは前記ステージを駆動するリニアモ
    ータのコイルの相切り替えためのエンコーダであること
    を特徴とする請求項1または2記載のアクティブ除振装
    置。
  4. 【請求項4】 マスクに形成された回路パターンを投影
    光学系を介して基板ステージ上の感光基板に転写する露
    光装置であって、請求項1〜3のいずれかに記載のアク
    ティブ除振装置を露光装置における除振装置として備え
    ていることを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の露光装置を用いてデバイ
    スを製造することを特徴とするデバイス製造方法。
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