JPH1132732A - さつま揚げ - Google Patents

さつま揚げ

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JPH1132732A
JPH1132732A JP9208591A JP20859197A JPH1132732A JP H1132732 A JPH1132732 A JP H1132732A JP 9208591 A JP9208591 A JP 9208591A JP 20859197 A JP20859197 A JP 20859197A JP H1132732 A JPH1132732 A JP H1132732A
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Japan
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oil
weight
fried
parts
fish
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JP9208591A
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English (en)
Inventor
Muneo Noguchi
宗男 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトで歯切れがよく、しかも良好な風味を
有し、冷凍し解凍した後も加熱によってふっくらとする
さつま揚げを提供する。 【解決手段】 魚肉すり身、油脂、大豆加工品及び大根
粉砕物を含有する原料混合物を成形し、油ちょうして、
さつま揚げを得る。大豆加工品としては豆腐が好まし
い。また、魚肉すり身100重量部に対して、油脂25
〜80重量部、大豆加工品40〜150重量部、大根粉
砕物5〜50重量部含有することが好ましい。油ちょう
した後、冷凍されたものでもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大豆加工品及び大
根粉砕物を含有するさつま揚げに関する。
【0002】
【従来の技術】さつま揚げは、スケソウダラ、グチ、イ
ワシ、ホッケ、タチ、サバ、アジ、イトヨリなどの原料
魚から採肉し、必要に応じて、水晒しし、脱水して魚肉
を調製し、これに2 〜4 %の食塩や調味料を加えて擂潰
することにより得られた魚肉すり身を適宜形状に成形し
て、油ちょうすることにより製造されている。
【0003】また、特許第2610130号公報には、
魚肉すり身を主原料とし、これを成形し油ちょうしてな
るさつま揚げにおいて、人参、大根、玉ネギから選ばれ
た少なくとも一種を微粉砕して得られる汁及び/又は固
形物が添加されていることを特徴とするさつま揚げが開
示されている。このさつま揚げは、人参、大根、玉ネギ
から選ばれた少なくとも一種を微粉砕して得られる汁及
び/又は固形物を添加することにより、魚臭を軽減し、
製品の脱色を図り、油ちょう後の収縮を防止ししわの発
生を少なくし、揚げ色を良好にするなどの効果をもたら
す。
【0004】更に、近年、魚肉すり身に豆腐や油脂を混
合して油ちょうすることにより、豆腐のようなソフトな
食感を有する魚肉練製品も市販されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特許第2610130
号公報に記載されたさつま揚げは、人参、大根、玉ネギ
から選ばれた少なくとも一種の微粉砕物を含有すること
により、前述したような効果を有するものの、やや硬く
て重い食感となるという欠点があった。また、このさつ
ま揚げは、冷凍し解凍すると、組織が硬くもろくなって
しまうという問題点があった。
【0006】また、魚肉すり身に豆腐や油脂を混合して
油ちょうした魚肉練製品は、ソフトではあるものの、弾
力性がなく、内部組織がかまぼこのように緻密で歯切れ
が悪く、しかも油っぽいという欠点があった。この魚肉
練製品は、油脂を含有するため、冷凍し解凍した後も食
感の劣化は比較的少ないが、加熱してもふっくらしない
という問題点があった。
【0007】したがって、本発明の目的は、ソフトで歯
切れがよく、しかも良好な風味を有し、冷凍し解凍した
後でも加熱によってふっくらとするさつま揚げを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、魚肉すり身、油脂、大豆加工品及び大根
粉砕物を含有する原料混合物を成形し、油ちょうしてな
ることを特徴とするさつま揚げを提供するものである。
【0009】本発明によれば、魚肉すり身、油脂、大豆
加工品及び大根粉砕物を含有することにより、ソフトで
ありながら歯切れがよく、油脂を含有していても油っぽ
くなく、魚肉と大豆との風味が調和した美味しいさつま
揚げを得ることができる。また、このさつま揚げは、煮
汁等が浸透しやすく、ふっくらとして、味付けが良好に
なされる。
【0010】本発明において、前記大豆加工品は豆腐で
あることが好ましい。豆腐を用いることにより、食感及
び風味がより良好な製品を得ることができる。
【0011】また、魚肉すり身100重量部に対して、
油脂25〜80重量部、大豆加工品40〜150重量
部、大根粉砕物5〜50重量部含有することが好まし
い。それによって、食感や風味がより良好な製品を得る
ことができる。
【0012】更に、本発明の一つの態様としては、厚さ
0.5〜2.0cmの板状をなすことが好ましい。この
ような厚さの製品とすることにより、油揚げの代用品と
して利用することも可能となる。例えば、外周には揚げ
皮ができ、内部は軟らかい組織からなるので、油揚げの
ように内部を開いて袋状とし、内部に他の食品素材を詰
めた食品とすることもできる。
【0013】更にまた、本発明のさつま揚げは、油ちょ
うし、冷凍されていてもよい。一般に魚肉練製品は、冷
凍し解凍すると、組織が硬くもろくなって、ボソボソと
した食感になってしまうが、本発明のさつま揚げは、油
脂と大豆加工品に加えて大根おろしを含有するため、組
織のすべてが緻密にならず、冷凍し解凍した後に加熱調
理すると、ふっくらとして美味しさが保たれる。したが
って、冷凍保存される製品としても適している。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、原料魚として
は、例えばスケソウダラ、グチ、イワシ、ホッケ、タ
チ、サバ、アジ、イトヨリなど、従来より用いられてい
るいずれのものも使用可能である。これらの原料魚か
ら、採肉し、必要に応じて、水晒し、脱水して魚肉すり
身を調製する。この魚肉すり身に、1〜4重量%程度の
食塩と、必要に応じて適当量の水を添加して擂潰し、魚
肉塩すり身を調製する。
【0015】本発明では、上記魚肉の擂潰前あるいは擂
潰後に、油脂、大豆加工品及び大根粉砕物を添加混合す
る。これらの配合割合は、前述したように、魚肉すり身
100重量部に対して、油脂25〜80重量部、大豆加
工品40〜150重量部、大根粉砕物5〜50重量部と
することが好ましい。油脂の含量が25重量部未満で
は、食感がバサついた感じとなり、80重量部を超える
と、油っぽくなり、食感がベタついた感じとなる。大豆
加工品が40重量部未満では、食感が硬くなり、150
重量部を超えると、水っぽくなり、食感がベタついた感
じとなる。大根粉砕物が5重量部未満では、歯切れのよ
い食感が得られず、かつ、煮汁等が浸透しにくくなり、
50重量部を超えると、大根の臭いが強くなり、繊維の
バサつきがでてくる。
【0016】なお、上記配合割合としては、魚肉すり身
100重量部に対して、油脂40〜60重量部、大豆加
工品90〜120重量部、大根粉砕物25〜40重量部
とすることが更に好ましい。
【0017】油脂としては、各種の食用油が使用でき、
特に大豆油、菜種油、米糠油、コーン油、綿実油、サフ
ラワー油、ゴマ油、落花生油、パーム油、ヤシ油等の各
種の植物性油脂が好ましく使用される。
【0018】大豆加工品としては、豆腐が最も好ましい
が、大豆蛋白質と油脂と水とを混合した大豆蛋白ペース
トや、豆乳、ご汁等を用いることもできる。
【0019】大根粉砕物は、大根を、例えばおろし器
具、ミンチ、ミキサーなどによって粉砕することによっ
て調製することができる。粉砕された大根は、水溶性成
分が含有された汁と、主として繊維などからなる固形物
とが混合したものとなっている。また、大根を細切りに
して、魚肉の擂潰前に添加し、擂潰によって大根が実質
的に粉砕されるようにしてもよい。さらにまた、凍結乾
燥などの手段で調製した大根パウダーを添加してもよ
い。
【0020】なお、本発明においては、上記各原料の他
に、必要に応じて、澱粉、卵白、植物蛋白等の副原料
や、みりん、グルタミン酸ソーダ、砂糖等の調味料など
を添加混合してもよい。また、野菜の細切り、例えばネ
ギ、大葉などを擂潰の後に添加して、いわゆる種物を含
有する製品とすることもできる。
【0021】こうして、魚肉すり身に、油脂、大豆加工
品、大根粉砕物等を添加して混合した後、ドラム成形装
置、デポジッター、押出し成形装置などの手段によって
適宜形状に成形し、油ちょうすることによって本発明の
さつま揚げを得ることができる。なお、油ちょうした
後、更にガス、電気器具などで焼くことによって、皮の
強度を増すこともできる。
【0022】
【実施例】
実施例1、比較例1〜3 スケソウダラの無塩すり身に、食塩3 重量%を加え、擂
潰して塩すり身を調製した。この塩すり身と、サラダ油
と、豆腐と、大根おろしとを、表1に示す配合で混合
し、25g のボール状に成形し、165 ℃の油で5分間加熱
を行ない、さつま揚げを製造した。
【0023】
【表1】 (表中の数字は重量部である。)
【0024】こうして得られたそれぞれのさつま揚げに
ついて、食感、風味、煮汁のしみ込みを評価したとこ
ろ、表2の結果となった。なお、評価は5名のパネラー
によって行い、各パネラーの平均した意見によって記載
した。
【0025】
【表2】
【0026】実施例2、比較例4〜6 実施例1、比較例1〜3で得られたさつま揚げを、−1
5℃の冷凍庫に入れて冷凍し、1週間保存した後に取り
出して自然解凍させ、前記実施例と同様に、食感の変化
を評価した。この結果を表3に示す。なお、実施例1の
さつま揚げを冷凍したものを実施例2、比較例1〜3の
さつま揚げを冷凍したもの比較例4〜6とする。
【0027】
【表3】
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のさつま揚
げは、魚肉すり身、油脂、大豆加工品及び大根粉砕物を
含有することにより、ソフトでありながら歯切れがよ
く、油脂を含有していても油っぽくなく、魚肉と大豆と
の風味が調和し、煮汁等が浸透しやすく、味付けも良好
になされる。また、冷凍し解凍しても、良好な食感を維
持することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚肉すり身、油脂、大豆加工品及び大根
    粉砕物を含有する原料混合物を成形し、油ちょうしてな
    ることを特徴とするさつま揚げ。
  2. 【請求項2】 前記大豆加工品が豆腐である請求項1記
    載のさつま揚げ。
  3. 【請求項3】 魚肉すり身100重量部に対して、油脂
    25〜80重量部、大豆加工品40〜150重量部、大
    根粉砕物5〜50重量部含有する請求項1又は2記載の
    さつま揚げ。
  4. 【請求項4】 ネギのみじん切りを含有する請求項1〜
    3のいずれか1つに記載のさつま揚げ。
  5. 【請求項5】 厚さ0.5〜2.0cmの板状をなす請
    求項1〜4のいずれか1つに記載のさつま揚げ。
  6. 【請求項6】 油ちょうし、冷凍されている請求項1〜
    5のいずれか1つに記載のさつま揚げ。
JP9208591A 1997-07-17 1997-07-17 さつま揚げ Pending JPH1132732A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2507969C1 (ru) * 2013-02-20 2014-02-27 Олег Иванович Квасенков Способ производства консервов "сиченики рыбные украинские"
CN107594391A (zh) * 2017-07-31 2018-01-19 集美大学 一种奶酪鱼丸及其加工方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2507969C1 (ru) * 2013-02-20 2014-02-27 Олег Иванович Квасенков Способ производства консервов "сиченики рыбные украинские"
CN107594391A (zh) * 2017-07-31 2018-01-19 集美大学 一种奶酪鱼丸及其加工方法
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