JPH1132707A - 無菌早炊米製造装置 - Google Patents
無菌早炊米製造装置Info
- Publication number
- JPH1132707A JPH1132707A JP9226944A JP22694497A JPH1132707A JP H1132707 A JPH1132707 A JP H1132707A JP 9226944 A JP9226944 A JP 9226944A JP 22694497 A JP22694497 A JP 22694497A JP H1132707 A JPH1132707 A JP H1132707A
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- JP
- Japan
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- rice
- washing
- water
- aseptic
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- Cereal-Derived Products (AREA)
- Adjustment And Processing Of Grains (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 噴射水と超音波を用いて洗浄することによっ
て精白米の残留アリューロン層や付着農薬を完全に除去
し、併せて表面の油脂成分を軽減化し、洗浄後直ちに遠
心脱水を行なって水分を減少させてから、高周波電場と
遠赤外線による加熱によって白米の表面の澱粉質をα化
して、無菌で清浄な早炊米を製造する。 【構成】 精白米を洗浄する噴射洗浄装置(1)と超音
波発振器を備えた洗浄装置(2)と高速遠心脱水装置
(3)と高周波電場及び遠赤外線による加熱装置(4)
とを組み合わせて成る無菌早炊米製造装置。 【効果】糠分が皆無となり、残留アリューロン層がない
ので美味であり、油脂成分が軽減されているので酸化が
起こらず、表面がα化しているので粒割れが起こらず、
かつ、早く炊ける。又、無菌に仕上っているので長期の
保存に耐える。
て精白米の残留アリューロン層や付着農薬を完全に除去
し、併せて表面の油脂成分を軽減化し、洗浄後直ちに遠
心脱水を行なって水分を減少させてから、高周波電場と
遠赤外線による加熱によって白米の表面の澱粉質をα化
して、無菌で清浄な早炊米を製造する。 【構成】 精白米を洗浄する噴射洗浄装置(1)と超音
波発振器を備えた洗浄装置(2)と高速遠心脱水装置
(3)と高周波電場及び遠赤外線による加熱装置(4)
とを組み合わせて成る無菌早炊米製造装置。 【効果】糠分が皆無となり、残留アリューロン層がない
ので美味であり、油脂成分が軽減されているので酸化が
起こらず、表面がα化しているので粒割れが起こらず、
かつ、早く炊ける。又、無菌に仕上っているので長期の
保存に耐える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米を研ぐことなくその
まま水を加えて炊けば短時間で美味な飯米になる早炊米
の製造装置に関する。
まま水を加えて炊けば短時間で美味な飯米になる早炊米
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乾式或いは水洗式で精白米の表面を清浄
にして、炊飯に当たって研ぐ必要のない無洗米というも
のがあるが、長時間水に浸漬した時には割れが生じる。
この割れを防ぐために米の表面に糊状物質を付着させた
ものがある。この糊状物質は澱粉を水に溶解させて加熱
したものなどであるが、これを調製するための設備、並
びにそれを白米に被覆させるための装置などが必要とな
り、装置が複雑で大がかりなものになり、従って、菌類
の侵入する機会が増える。
にして、炊飯に当たって研ぐ必要のない無洗米というも
のがあるが、長時間水に浸漬した時には割れが生じる。
この割れを防ぐために米の表面に糊状物質を付着させた
ものがある。この糊状物質は澱粉を水に溶解させて加熱
したものなどであるが、これを調製するための設備、並
びにそれを白米に被覆させるための装置などが必要とな
り、装置が複雑で大がかりなものになり、従って、菌類
の侵入する機会が増える。
【0003】従来この種の即炊米或いは無洗米を製造す
るには、白米を水に浸漬して洗浄しているものが多い
が、その浸漬時間が長引くと米に粒割れやヒビが生じ、
炊飯した時に飯米の風味が損なわれる。又、工程中で空
気に触れて菌類が侵入し、或いは、洗浄用水から菌類が
侵入してくる可能性が高く、そのため真空包装した製品
が保存中にカビが生じ、長期保存に耐えないものが多か
った。更に又、洗浄した白米をアルコールに接触させた
後に真空乾燥することによって無菌の即炊米を得る方法
があるが、長時間の接触ではアルコールが米の深部にま
で浸透して米の風味を損ない、又、短時間の接触ではカ
ビの菌種を絶滅することが出来ない。
るには、白米を水に浸漬して洗浄しているものが多い
が、その浸漬時間が長引くと米に粒割れやヒビが生じ、
炊飯した時に飯米の風味が損なわれる。又、工程中で空
気に触れて菌類が侵入し、或いは、洗浄用水から菌類が
侵入してくる可能性が高く、そのため真空包装した製品
が保存中にカビが生じ、長期保存に耐えないものが多か
った。更に又、洗浄した白米をアルコールに接触させた
後に真空乾燥することによって無菌の即炊米を得る方法
があるが、長時間の接触ではアルコールが米の深部にま
で浸透して米の風味を損ない、又、短時間の接触ではカ
ビの菌種を絶滅することが出来ない。
【0004】精白米を洗浄するのに通常の水道水や井水
を用いているものがあるが、このようなものでは水中の
菌類の侵入が起こる。又、イオン交換法によって造られ
た純水を洗浄水として用いているものもあるが、イオン
交換法では極性のある物質、即ち無機および有機のイオ
ン等は除去されるが、極性の無い物質、即ちバクテリ
ア、ウイルス、霊菌、パイロジェン等は除去することが
出来ず、これを洗浄水に用いた場合には工程中の白米に
バクテリア等による汚染が生ずる。
を用いているものがあるが、このようなものでは水中の
菌類の侵入が起こる。又、イオン交換法によって造られ
た純水を洗浄水として用いているものもあるが、イオン
交換法では極性のある物質、即ち無機および有機のイオ
ン等は除去されるが、極性の無い物質、即ちバクテリ
ア、ウイルス、霊菌、パイロジェン等は除去することが
出来ず、これを洗浄水に用いた場合には工程中の白米に
バクテリア等による汚染が生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような在来技術
では、菌類の混入や菌種の残存を防ぐことは出来ない。
従ってそのような製品を真空包装したものは、長期間保
存するとカビが発生するという問題が生ずる。また、製
造工程中に於いて水に浸漬する時間が長くなると米粒に
割れ生じて、或いは、製品を水に浸漬しておくと米粒に
割れが生じて、米の食味を損なうという問題がある。本
発明はこのような問題を解決しようとするものである。
では、菌類の混入や菌種の残存を防ぐことは出来ない。
従ってそのような製品を真空包装したものは、長期間保
存するとカビが発生するという問題が生ずる。また、製
造工程中に於いて水に浸漬する時間が長くなると米粒に
割れ生じて、或いは、製品を水に浸漬しておくと米粒に
割れが生じて、米の食味を損なうという問題がある。本
発明はこのような問題を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の無菌早炊米製造装置は、精白米に水を噴
射して洗浄する洗浄装置(1)と超音波振動による洗浄
装置(2)と高速遠心脱水装置(3)と高周波電場及び
遠赤外線照射による加熱装置(4)とを直結して構成し
て、洗浄、脱水、加熱の工程を直結することによって停
滞時間をなくし、さらに、水と接触している時間を最短
にして、工程中に於いて精白米の水との長時間接触によ
る粒割れを防止し、併せて、菌類の侵入を抑制した。
めに、本発明の無菌早炊米製造装置は、精白米に水を噴
射して洗浄する洗浄装置(1)と超音波振動による洗浄
装置(2)と高速遠心脱水装置(3)と高周波電場及び
遠赤外線照射による加熱装置(4)とを直結して構成し
て、洗浄、脱水、加熱の工程を直結することによって停
滞時間をなくし、さらに、水と接触している時間を最短
にして、工程中に於いて精白米の水との長時間接触によ
る粒割れを防止し、併せて、菌類の侵入を抑制した。
【0007】ここに於いて、噴射による洗浄並びに超音
波振動による洗浄の各装置に用いる水は、膜分離超▲ろ
▼過法によって造られた無菌純水を用い、洗浄用水から
の菌類や有機質の侵入を無くした。又、噴射による洗浄
と超音波振動による洗浄とによって、米粒に付着した糠
分や夾雑物を除去すると共に、純水の有する溶剤能力を
活用して米粒に付着した残留アリューロン層や農薬成分
も無くし、米粒表層の油脂成分をも軽減するようにし
た。
波振動による洗浄の各装置に用いる水は、膜分離超▲ろ
▼過法によって造られた無菌純水を用い、洗浄用水から
の菌類や有機質の侵入を無くした。又、噴射による洗浄
と超音波振動による洗浄とによって、米粒に付着した糠
分や夾雑物を除去すると共に、純水の有する溶剤能力を
活用して米粒に付着した残留アリューロン層や農薬成分
も無くし、米粒表層の油脂成分をも軽減するようにし
た。
【0008】上記の膜分離超▲ろ▼過に於いて、水の中
に存在する無機イオン、有機イオン、バクテリア、ウイ
ルス、霊菌、パイロジェン、有機質、等が除去された無
菌純水が得られる。これを洗浄用水として使用する。こ
のような全く溶質を除去した純水には溶剤としての作用
があり、精白米の表層の油脂分を除去する働きがある。
に存在する無機イオン、有機イオン、バクテリア、ウイ
ルス、霊菌、パイロジェン、有機質、等が除去された無
菌純水が得られる。これを洗浄用水として使用する。こ
のような全く溶質を除去した純水には溶剤としての作用
があり、精白米の表層の油脂分を除去する働きがある。
【0009】又、オゾンを用水中に噴射した洗浄水を用
いることも出来る。この場合、洗浄水中のオゾンは酸素
に変化するが、この発生期の酸素は強力な酸化作用を有
しており、菌類やその他の有機質を酸化して除去し、ま
た、精白米の表層の油脂分も除去される。
いることも出来る。この場合、洗浄水中のオゾンは酸素
に変化するが、この発生期の酸素は強力な酸化作用を有
しており、菌類やその他の有機質を酸化して除去し、ま
た、精白米の表層の油脂分も除去される。
【0010】精白米の表層に油脂分が残存する場合に
は、製品を真空包装した後、長期間保存すると、油脂分
が酸化して米の食味を損なうので、これを除去すること
が必要なのである。
は、製品を真空包装した後、長期間保存すると、油脂分
が酸化して米の食味を損なうので、これを除去すること
が必要なのである。
【0011】上記のように洗浄の工程を経た精白米は、
直ちに脱水装置(3)に送入され、高速遠心力脱水機に
よって過剰水分を振り切って除去し、直ちに加熱装置
(4)に送入される。
直ちに脱水装置(3)に送入され、高速遠心力脱水機に
よって過剰水分を振り切って除去し、直ちに加熱装置
(4)に送入される。
【0012】ここに於いて、噴射洗浄装置(1)及び超
音波洗浄装置(2)、並びに、それに続く脱水装置
(3)と加熱装置(4)は、外気と遮断された構造と
し、かつ、各装置を直結して接続することにより各装置
間に精白米が滞留する部位がないようにする。このよう
に構成することによって、大気中からの塵埃や細菌の侵
入を抑制し、併せて停滞による精白米の工程用水との接
触時間を極小にするようにした。出来得れば装置全体を
無塵無菌のクリーンルーム内に設置することが望まし
い。
音波洗浄装置(2)、並びに、それに続く脱水装置
(3)と加熱装置(4)は、外気と遮断された構造と
し、かつ、各装置を直結して接続することにより各装置
間に精白米が滞留する部位がないようにする。このよう
に構成することによって、大気中からの塵埃や細菌の侵
入を抑制し、併せて停滞による精白米の工程用水との接
触時間を極小にするようにした。出来得れば装置全体を
無塵無菌のクリーンルーム内に設置することが望まし
い。
【0013】加熱装置(4)に於いては、高周波電場発
生コイル(10)と遠赤外線照射チューブ(9)とを設
け、洗浄、脱水後の精白米を加熱する。ここに於いて、
高周波電場発生コイル(10)は高周波電場によって精
白米の表面に熱を発生させて表面の澱粉をα化するよう
にし、又、遠赤外線加熱器チューブ(9)は遠赤外線を
精白米に照射して精白米の内部まで加熱するようにす
る。このように加熱することによって精白米の表面の澱
粉をα化し、かつ、精白米の内部まで加熱して殺菌する
と共に乾燥を行なう。ここに於いて、前段階に高周波電
場を設け、後段階に遠赤外線照射を行なうように設置す
れば、前段階で精白米の表面の澱粉をα化することによ
り、精白米内部に浸透している水分を閉じ込め、次い
で、後段階で遠赤外線によって精白米内部まで加熱する
とともに、表面の澱粉のα化を更に促進することが出来
る。
生コイル(10)と遠赤外線照射チューブ(9)とを設
け、洗浄、脱水後の精白米を加熱する。ここに於いて、
高周波電場発生コイル(10)は高周波電場によって精
白米の表面に熱を発生させて表面の澱粉をα化するよう
にし、又、遠赤外線加熱器チューブ(9)は遠赤外線を
精白米に照射して精白米の内部まで加熱するようにす
る。このように加熱することによって精白米の表面の澱
粉をα化し、かつ、精白米の内部まで加熱して殺菌する
と共に乾燥を行なう。ここに於いて、前段階に高周波電
場を設け、後段階に遠赤外線照射を行なうように設置す
れば、前段階で精白米の表面の澱粉をα化することによ
り、精白米内部に浸透している水分を閉じ込め、次い
で、後段階で遠赤外線によって精白米内部まで加熱する
とともに、表面の澱粉のα化を更に促進することが出来
る。
【0014】以上の如く、洗浄、脱水、加熱の工程を経
た製品は、紫外線を照射して重ねて殺菌処理を行ない、
無菌の雰囲気中で真空包装を行なう。紫外線は220n
m乃至280nm及びその周辺の波長を含むものを用
る。この波長領域の紫外線は最も殺菌力のあるものであ
る。この波長領域の紫外線は酵素も破壊して、製品の保
存時の変質を防止する。又、前工程の加熱殺菌でも残存
することがある火落菌や枯草菌なども死滅させることが
出来る。
た製品は、紫外線を照射して重ねて殺菌処理を行ない、
無菌の雰囲気中で真空包装を行なう。紫外線は220n
m乃至280nm及びその周辺の波長を含むものを用
る。この波長領域の紫外線は最も殺菌力のあるものであ
る。この波長領域の紫外線は酵素も破壊して、製品の保
存時の変質を防止する。又、前工程の加熱殺菌でも残存
することがある火落菌や枯草菌なども死滅させることが
出来る。
【0015】
【作用】本発明の無菌早炊米製造装置は、精白米に付着
した糠分や夾雑物を除去し、残留アリューロン層や残留
農薬も無くし、かつ、精白米の酸化の原因となる油脂成
分を軽減化し、また、精白米の表面の澱粉をα化し、併
せて菌類の残存をなくした無菌の早炊米を生産する。こ
のことによって、精白米の食味を向上させ、包装された
製品の酸化やカビの発生を防止して長期の保存に耐える
ものとし、かつ、製品の炊き上がり時間が通常の精白米
の場合に比べて約1/3に短縮される。
した糠分や夾雑物を除去し、残留アリューロン層や残留
農薬も無くし、かつ、精白米の酸化の原因となる油脂成
分を軽減化し、また、精白米の表面の澱粉をα化し、併
せて菌類の残存をなくした無菌の早炊米を生産する。こ
のことによって、精白米の食味を向上させ、包装された
製品の酸化やカビの発生を防止して長期の保存に耐える
ものとし、かつ、製品の炊き上がり時間が通常の精白米
の場合に比べて約1/3に短縮される。
【0016】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図2において、原料である精白米は投入口(5)より送
入され、噴射洗浄装置(1)で多数のノズルを有する噴
射管(6)により無菌純水を用いて噴射洗浄されて、原
料に付着している糠分や夾雑物を回転するスクリーン・
ドラム内で除去されて、直ちに超音波洗浄装置(2)に
送入される。
図2において、原料である精白米は投入口(5)より送
入され、噴射洗浄装置(1)で多数のノズルを有する噴
射管(6)により無菌純水を用いて噴射洗浄されて、原
料に付着している糠分や夾雑物を回転するスクリーン・
ドラム内で除去されて、直ちに超音波洗浄装置(2)に
送入される。
【0017】超音波洗浄装置(2)では、精白米は無菌
純水中に浸漬され、超音波発振器(7)により発生した
超音波振動によって水中に生起された多数のキャビテー
ション微細空泡の作用で、噴射洗浄では除去されなかっ
た微細な付着糠分、付着アリューロン層、付着農薬など
が除去され、かつ、精白米表面の油脂分が軽減される。
純水中に浸漬され、超音波発振器(7)により発生した
超音波振動によって水中に生起された多数のキャビテー
ション微細空泡の作用で、噴射洗浄では除去されなかっ
た微細な付着糠分、付着アリューロン層、付着農薬など
が除去され、かつ、精白米表面の油脂分が軽減される。
【0018】洗浄水は洗浄用水製造装置(13)から、
洗浄用水入口(14および14’)へ圧力送入され、噴
射管(6)より噴射される。洗浄用水製造装置(13)
は、膜分離超▲ろ▼過により市水を用いて洗浄用の無菌
純水を製造する装置、或いは、市水にオゾンを噴射混入
した洗浄用水を製造する装置、若しくは、両者を共用し
たものである。
洗浄用水入口(14および14’)へ圧力送入され、噴
射管(6)より噴射される。洗浄用水製造装置(13)
は、膜分離超▲ろ▼過により市水を用いて洗浄用の無菌
純水を製造する装置、或いは、市水にオゾンを噴射混入
した洗浄用水を製造する装置、若しくは、両者を共用し
たものである。
【0019】洗浄された精白米は、マルチ・スクリュー
・コンベア(11)によって直ちに高速遠心脱水機
(3)に送入される。高速回転によって遠心力で脱水さ
れた精白米は、直ちに加熱装置(4)に送入される。
・コンベア(11)によって直ちに高速遠心脱水機
(3)に送入される。高速回転によって遠心力で脱水さ
れた精白米は、直ちに加熱装置(4)に送入される。
【0020】加熱装置(4)では、高周波電場発生コイ
ル(10)と遠赤外線照射チューブ(9)によって、精
白米は加熱処理される。高周波電場発生コイル(10)
は高周波電源から電流を受けて周波数10kHz乃至1
00kHzの高周波電場を形成し、精白米の表面に誘導
電流を励起し、抵抗熱によって精白米表面を加熱して表
面の澱粉をα化する。遠赤外線照射チューブ(9)は通
常電源から電流を受けて抵抗発熱体が発熱して波長10
0μm乃至1000μmの赤外線を精白米の照射し、こ
れによって殺菌が行なわれると共に精白米内部の加熱が
行なわれる。精白米は非電導材料で製作したシングル・
スクリュー・コンベア(12)によって、撹拌されつつ
搬送される。加熱処理された精白米は製品出口(8)か
ら送出される。
ル(10)と遠赤外線照射チューブ(9)によって、精
白米は加熱処理される。高周波電場発生コイル(10)
は高周波電源から電流を受けて周波数10kHz乃至1
00kHzの高周波電場を形成し、精白米の表面に誘導
電流を励起し、抵抗熱によって精白米表面を加熱して表
面の澱粉をα化する。遠赤外線照射チューブ(9)は通
常電源から電流を受けて抵抗発熱体が発熱して波長10
0μm乃至1000μmの赤外線を精白米の照射し、こ
れによって殺菌が行なわれると共に精白米内部の加熱が
行なわれる。精白米は非電導材料で製作したシングル・
スクリュー・コンベア(12)によって、撹拌されつつ
搬送される。加熱処理された精白米は製品出口(8)か
ら送出される。
【0021】製品出口(8)から送出された製品は、波
長200nm乃至300nmの紫外線を照射し、無菌雰
囲気内で真空包装される。
長200nm乃至300nmの紫外線を照射し、無菌雰
囲気内で真空包装される。
【0022】
【発明の効果】上述の如く本発明の無菌早炊米製造装置
が生産した無菌早炊米を紫外線照射して無菌雰囲気中で
真空包装した製品は、薬物を用いることなく長期間保存
出来るものとなる。
が生産した無菌早炊米を紫外線照射して無菌雰囲気中で
真空包装した製品は、薬物を用いることなく長期間保存
出来るものとなる。
【0023】本発明の無菌早炊米製造装置で生産した無
菌早炊米は、米粒表面の澱粉がα化しているので、これ
を水に浸漬した時に粒割れが起こらず、浸漬水が白濁す
ることもない。又、内部まで加熱されているので、水と
混ぜて加熱し炊き上げる時に、通常の炊飯の場合に比し
て約1/3の短時間で炊き上がる。又、糠分や夾雑物な
どが完全に除去されており、かつ、付着アリューロン層
や付着農薬なども無く、油脂分も軽減されており、完全
に殺菌されているので、保存中に変質が起こらず、米の
風味が損なわれることがない。
菌早炊米は、米粒表面の澱粉がα化しているので、これ
を水に浸漬した時に粒割れが起こらず、浸漬水が白濁す
ることもない。又、内部まで加熱されているので、水と
混ぜて加熱し炊き上げる時に、通常の炊飯の場合に比し
て約1/3の短時間で炊き上がる。又、糠分や夾雑物な
どが完全に除去されており、かつ、付着アリューロン層
や付着農薬なども無く、油脂分も軽減されており、完全
に殺菌されているので、保存中に変質が起こらず、米の
風味が損なわれることがない。
【図1】本発明の無菌早炊米製造装置による処理工程を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】本発明の無菌早炊米製造装置の実施例を示す立
面図である。
面図である。
1 噴射洗浄装置 2 超音波洗浄装置 3 高速遠心脱水装置 4 加熱装置 5 精白米入口 6 噴射管 7 超音波発振器 8 製品出口 9 遠赤外線照射チューブ 10 高周波電場発生コイル 11 マルチ・スクリュー・コンベア 12 シングル・スクリュー・コンベア 13 洗浄用水製造装置 14、14′ 洗浄用水入口
Claims (4)
- 【請求項1】 精白米に水を噴射して洗浄する洗浄装置
(1)と超音波振動による洗浄装置(2)と高速遠心脱
水装置(3)と高周波電場及び遠赤外線照射による加熱
装置(4)とより成り、これによって精白米の糠分のみ
ならず、残留アリューロン層と付着農薬をもなくし、油
脂成分を軽減し、精白米の表面の澱粉質をα化するよう
にし、かつ、米粒上に有機質の付着が皆無の無菌状態の
製品を得ることを特徴とする無菌早炊米製造装置。 - 【請求項2】 膜分離超▲ろ▼過によって造られた無菌
純水を洗浄水として用いる請求項1記載の無菌早炊米製
造装置。 - 【請求項3】 オゾンを噴射混入した水を洗浄水として
用いる請求項1記載の無菌早炊米製造装置。 - 【請求項4】 最終製品に波長200nmから3000
nmの紫外線を照射して殺菌し、無菌の雰囲気中で真空
包装を行なうことを特徴とする請求項1記載の無菌早炊
米製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9226944A JPH1132707A (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | 無菌早炊米製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9226944A JPH1132707A (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | 無菌早炊米製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1132707A true JPH1132707A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16853068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9226944A Pending JPH1132707A (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | 無菌早炊米製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1132707A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100332060B1 (ko) * | 1999-08-04 | 2002-04-10 | 배근수 | 곡물세척방법 및 그 장치 |
KR100581501B1 (ko) * | 2004-04-26 | 2006-05-22 | 임원혜 | 물로 씻지 않고 밥을 하는 깨끗한 쌀 및 그 제조방법 |
JP2010159901A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Panasonic Corp | 冷蔵庫 |
US8093537B2 (en) | 2002-03-06 | 2012-01-10 | Linn High Therm Gmbh | Process and apparatus for the production of short cooking time rice |
-
1997
- 1997-07-22 JP JP9226944A patent/JPH1132707A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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