JPH11326715A - 光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバケーブル

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JPH11326715A
JPH11326715A JP10126955A JP12695598A JPH11326715A JP H11326715 A JPH11326715 A JP H11326715A JP 10126955 A JP10126955 A JP 10126955A JP 12695598 A JP12695598 A JP 12695598A JP H11326715 A JPH11326715 A JP H11326715A
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JP
Japan
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spacer
groove
cable
curvature
optical fiber
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Pending
Application number
JP10126955A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Takaoka
隆治 高岡
Daisuke Iwakura
大輔 岩倉
Hideaki Kanzaki
英明 神崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11326715A publication Critical patent/JPH11326715A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサ溝内にジェリーを充填しなくても、
スペーサ溝内での心線の移動を防止でき、クロージャ内
での心線の突き出し、引っ込みの発生、及び、心線にお
ける局所的な歪みの集中を防止できるようにする。 【解決手段】 外周に螺旋方向が周期的に反転するSZ
螺旋型のスペーサ溝3を有する溝付きスペーサ2のスペ
ーサ溝3の中に光ファイバ心線を収納した光ファイバケ
ーブルにおいて、溝付きスペーサ2のスペーサ溝3の溝
底の軌跡の平均曲率半径を60mm以上100mm以下にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、螺旋方向が周期的
に反転するSZ螺旋型の溝を外周に有する溝付きスペー
サのスペーサ溝に光ファイバ心線を収納した光ファイバ
ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】SZ螺旋型の溝を有する溝付きスペーサ
のスペーサ溝に光ファイバ心線を収納した光ファイバケ
ーブルは、接続や端末処理等の際に、スペーサのスペー
サ溝から光ファイバ心線を取り出すことが容易であると
いう利点がある。このタイプの光ファイバケーブルで、
光ファイバ心線として2心のテープ状光ファイバ心線を
使用したものとして、複数枚のテープ状心線を1つのス
ペーサ溝内に収納し、そのスペーサ溝内にジェリーを充
填したものが従来から公知である。
【0003】溝付きスペーサのスペーサ溝内に収納され
た複数枚の2心テープ心線は、スペーサ溝内で自由な状
態であり、クロージャ内の心線接続部でのみ固定されて
いる。したがって、振動その他の外的要因により、スペ
ーサ溝内で容易に心線がケーブル長手方向に移動するた
め、クロージャ内での心線の突き出しや引っ込みの発
生、及び、心線における局所的な歪み集中の原因とな
る。
【0004】従来のこの種の光ファイバケーブルでは、
スペーサ溝内にジェリーが充填されていて、それがスペ
ーサ溝内面と心線との間の空間を埋めるため、結果的に
心線とスペーサ溝内面との間の摩擦抵抗を上げ、心線の
移動を防止するようになっていた。
【0005】なお、このような光ファイバケーブルに関
連する従来の文献としては、例えば、特開平9-230182号
公報(G02B 6/44) がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の光ファイバケーブルでは、ケーブル製造時に、
スペーサ溝内にジェリーを充填する必要があって、その
ことが、製造時の作業性を著しく低下させる原因となっ
ており、また、ケーブル敷設後の接続、端末処理等の
際、ジェリーを完全に拭き取る必要があるため作業性を
低下させる原因と成っており、コスト高になるという問
題点があった。
【0007】本発明は、そのような問題点を解決し、ス
ペーサ溝内にジェリーを充填しなくても、スペーサ溝内
での心線の移動を防止でき、クロージャ内での心線の突
き出し、引っ込みの発生、及び、心線における局所的な
歪み集中の発生を防止することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の光ファイバケーブルは、螺旋方向が周期的
に反転するSZ螺旋型のスペーサ溝を外周に有する溝付
きスペーサと、前記スペーサ溝の中に収納された光ファ
イバ心線とを具えた光ファイバケーブルにおいて、前記
スペーサ溝の溝底の軌跡の平均曲率半径が60mm以上1
00mm以下であることを特徴とする。このようにする
と、スペーサ溝内にジェリーを充填しなくても、スペー
サ溝内での心線の移動を防止でき、クロージャ内での心
線の突き出し、引っ込みの発生、及び、心線における局
所的な歪み集中の発生がなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明を適用する
光ファイバケーブルの断面図である。図1において、1
はテンションメンバ、2は溝付きスペーサ、3はスペー
サ溝、4は2心テープ心線、5は押さえ巻き層、6はシ
ースである。
【0010】溝付きスペーサ2は、ポリエチレンの押出
成型体で、中心に鋼線等よりなるテンションメンバ1を
有している。溝付きスペーサ2の外周部には、図2に示
すように、螺旋方向が周期的に反転するSZ螺旋型のス
ペーサ溝3,3,・・・を8本設けており、それらのス
ペーサ溝3,3,・・・の中には、それぞれ複数枚の2
心テープ心線4が収納されている。2心テープ心線4
は、平行配置された2心の光ファイバに共通被覆を施し
たものであり、その断面寸法は、幅0.6mm、厚さ0.
4mmである。そのような2心テープ心線4を、128心
ケーブルでは、各スペーサ溝にそれぞれ8枚、48心ケ
ーブルでは、各スペーサ溝にそれぞれ4枚、24心ケー
ブルでは、各スペーサ溝にそれぞれ2枚収納している。
【0011】そして、2心テープ心線4を収納した溝付
きスペーサ2の外周に押さえ巻き層5を施し、さらにそ
の上にポリエチレンやポリ塩化ビニル等よりなるシース
6を設けている。
【0012】このような光ファイバケーブルにおいて、
スペーサ溝3の溝底の軌跡の平均曲率半径が、従来のも
のでは、200mm以上になっていたのに対して、本発明
では、60mm以上100mm以下の範囲に入るようにす
る。そのようにすることにより、スペーサ溝3の中に収
納された2心テープ心線4を、ケーブル長手方向に引き
抜く際に、ケーブル5mに対して50N以上の引き抜き
抵抗を持たせる。
【0013】一般に、スペーサ溝3の螺旋のピッチを短
くすると、スペーサ溝3に対する2心テープ心線4の巻
き付け長さが増加し、それに比例して引き抜き力は増加
する。そして、スペーサ溝3の螺旋のピッチを短くする
と、スペーサ溝3の溝底の軌跡の平均曲率半径が小さく
なる。
【0014】ここで、スペーサ溝3の溝底の軌跡の曲率
半径について、図3を使って説明する。スペーサ溝3の
溝底半径をR、反転部間中央からのスペーサ溝3の回転
角をγ、溝付きスペーサ2の長手方向の位置座標をZ、
スペーサ溝3の溝底の軌跡の中心方向の曲率半径をρ
S 、同じく円周方向の曲率半径をρC 、曲率半径をρと
すると、スペーサ溝3の溝底の軌跡の平均曲率1/ρ
は、数1のようになる。
【0015】
【数1】
【0016】したがって、スペーサ溝3の溝底の軌跡の
任意の位置での曲率半径ρは、数2のように表すことが
できる。
【0017】
【数2】
【0018】ただし、
【数3】
【0019】ここで、図3において、1ピッチ(反転部
から反転部まで)をZ軸方向にn個に分割し、各分割部
分の右端(Z軸の+方向)での曲率半径をρi (i=
1,2,3,・・・,n)とすると、平均曲率半径は数
4のように表すことができる。
【0020】
【数4】 ただし、平均値の計算上、反転ピッチをPとすると、P
/n≦1mmを満たすことが望ましい。
【0021】この平均曲率半径を小さくしていくにした
がって光ファイバ心線の引き抜き力が大きくなるが、溝
付きスペーサ2の外径が5.0mm以上の範囲では、平均
曲率半径を100mm以下に設定すると、引き抜き力が急
激に大きくなるという特徴があることを見い出した。
【0022】図4は、平均曲率半径と心線引き抜き力と
の関係を示す図である。この関係は、表1に示すよう
な、128心,48心及び24心のケーブルについての
ものである。
【0023】
【表1】
【0024】この表1によれば、平均曲率半径が300
mmでの心線引き抜き力を1とすると、平均曲率半径が2
00mmでの心線引き抜き力は、たかだか数倍であるのに
対して、平均曲率半径が100mmでは、128心,48
心及び24心のケーブルで、それぞれ50〜100倍に
なっている。このように、平均曲率半径を100mm以下
に設定すると、引き抜き力が急激に大きくなることが分
かる。
【0025】ただし、平均曲率半径を60mm以下にする
と、引き抜き力が大きくなりすぎて、2心テープ心線4
が切れる程の力を加えないと心線を引き抜けなくなる。
また、ケーブルの一部に加えられた歪み等に対しても、
心線はある程度動いた方が歪みを緩和できることから
も、平均曲率半径を60mm以下にして、引き抜き力を過
度に増大させることは適当でない。
【0026】なお、心線の実装枚数により引き抜き力は
多少変化するが、溝付きスペーサ2の外径が10〜20
mmの範囲では、同様の傾向になる。
【0027】一般に、クロージャ内での心線突き出し量
は、約10mm程度以下になることが望ましい。スペーサ
溝3の中にジェリーを充填しない場合、引き抜き力は、
スペーサ溝3の溝底の軌跡の平均曲率半径ρの他に、ス
ペーサ溝3の形状やサイズ及び表面の材質等により変化
する。そこで、128心,48心,24心のケーブルに
ついて、ケーブル長さを5mとし、心線引き抜き力を変
えて心線移動量を計測したところ、表2に示すようにな
った。
【0028】
【表2】
【0029】表2によると、ケーブル長が5mのとき、
50N以上の心線引き抜き力があれば、心線移動量をほ
ぼ10mm程度に抑えられることが分かる。
【0030】
【実施例】表3に示すような心線数,スペーサ外径,溝
数の光ファイバケーブルで、スペーサ溝の中にジェリー
を充填したものと充填しないものとを試作し、振動試験
を行った。その際、心線は、幅0.6mm,厚さ0.4mm
の2心テープ心線を用い、それを、128心ケーブルで
は、一つの溝に8枚、48心ケーブルでは、一つの溝に
4枚、24心ケーブルでは、一つの溝に2枚ずつ収納さ
せた。
【0031】また、各スペーサ溝の寸法は、図5に示す
部分の寸法をそれぞれ溝上,溝底,溝深さとして、12
8心のものは、溝上3.9mm,溝底2.2mm,溝深さ
2.5mmとし、48心のものは、溝上4.4mm,溝底
1.4mm,溝深さ2.5mmとし、24心のものは、溝上
3.0mm,溝底1.4mm,溝深さ1.1mmとした。
【0032】
【表3】
【0033】振動試験は、温度変化や架渉張力等を想定
して、0.2%伸び歪みを加えた状態で、図6に示すよ
うに、100m長のケーブルを10m間隔で支持し、そ
れぞれの支持点の中央部を加振点として、5 HZ の振動
を与えた。
【0034】その結果は、表3に示すように、ジェリー
有りのケーブルでは、心線移動量が最大で13mmと小さ
い。また、ジェリー無しのケーブルでは、平均曲率半径
が200mmの場合は、150mm以上の心線移動が認めら
れたのに対して、平均曲率半径を100mmにすること
で、ジェリー無しでも心線移動量が15mm以下と小さく
なり、許容できる範囲におさまることが確認できた。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、溝付き
スペーサのスペーサ溝の溝底の軌跡の平均曲率半径が6
0mm以上100mm以下にしたことにより、スペーサ溝内
にジェリーを充填しなくても、スペーサ溝内での心線の
移動を防止でき、クロージャ内での心線の突き出し、引
っ込みの発生、及び、心線における局所的な歪み集中の
発生をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する光ファイバケーブルの断面図
である。
【図2】溝付きスペーサのスペーサ溝の螺旋形状を示す
図である。
【図3】溝付きスペーサのスペーサ溝の溝底半径及び回
転角の説明図である。
【図4】平均曲率半径と心線引き抜き力との関係を示す
図である。
【図5】溝付きスペーサの一部断面図である。
【図6】振動試験の試験方法説明図である。
【符号の説明】
1…テンションメンバ 2…溝付きスペーサ 3…スペーサ溝 4…2心テープ心線 5…押さえ巻き層 6…シース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋方向が周期的に反転するSZ螺旋型
    のスペーサ溝を外周に有する溝付きスペーサと、前記ス
    ペーサ溝の中に収納された光ファイバ心線とを具えた光
    ファイバケーブルにおいて、前記スペーサ溝の溝底の軌
    跡の平均曲率半径が60mm以上100mm以下であること
    を特徴とする光ファイバケーブル。
JP10126955A 1998-05-11 1998-05-11 光ファイバケーブル Pending JPH11326715A (ja)

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JP10126955A JPH11326715A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 光ファイバケーブル

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JP10126955A JPH11326715A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 光ファイバケーブル

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ID=14948042

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JP10126955A Pending JPH11326715A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 光ファイバケーブル

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JP (1) JPH11326715A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100495134B1 (ko) * 2002-12-11 2005-06-14 엘에스전선 주식회사 크로스 필러를 갖는 옥내용 광케이블 및 그 제조 방법
JP2010145679A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Furukawa Electric Co Ltd:The スロット型光ケーブル

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