JPH1132648A - 飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材 - Google Patents
飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材Info
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- JPH1132648A JPH1132648A JP20853497A JP20853497A JPH1132648A JP H1132648 A JPH1132648 A JP H1132648A JP 20853497 A JP20853497 A JP 20853497A JP 20853497 A JP20853497 A JP 20853497A JP H1132648 A JPH1132648 A JP H1132648A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】栽培ハウス内での飛翔害虫の発生状況を害虫捕
獲粘着シ−トを用い色相誘引効果を利用して適確に察知
し、その発生状況に応じた適切な農薬散布のもとでハウ
ス栽培を行うことを可能にする飛翔害虫誘引捕獲粘着シ
−ト材を提供する。 【解決手段】片面または両面を二色以上の異色に区画し
たプラスチック支持フィルム11の片面または両面に粘
着剤層12を設けた飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト本体1
の各粘着剤層12にセパレ−タ−2を貼着し、上端部に
吊支孔3を穿設し、この吊支孔より下方側において、各
セパレ−タ−2に分断線21を設けた。
獲粘着シ−トを用い色相誘引効果を利用して適確に察知
し、その発生状況に応じた適切な農薬散布のもとでハウ
ス栽培を行うことを可能にする飛翔害虫誘引捕獲粘着シ
−ト材を提供する。 【解決手段】片面または両面を二色以上の異色に区画し
たプラスチック支持フィルム11の片面または両面に粘
着剤層12を設けた飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト本体1
の各粘着剤層12にセパレ−タ−2を貼着し、上端部に
吊支孔3を穿設し、この吊支孔より下方側において、各
セパレ−タ−2に分断線21を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飛翔害虫誘引捕獲粘
着シ−ト材に関し、例えば、ハウス栽培において、飛翔
害虫の発生状況を察知し、農薬散布時期等を適確に把握
するために使用するものである。
着シ−ト材に関し、例えば、ハウス栽培において、飛翔
害虫の発生状況を察知し、農薬散布時期等を適確に把握
するために使用するものである。
【0002】
【従来の技術】ハウス栽培によれば、野菜が不足する冬
期や栽培が難しい多雨期に品質の良い野菜を供給し得、
価格安定に寄与する有利性があり、トマト、キュウリ、
ナス、ネギ、玉ねぎ、キャベツ等の多種の作物の栽培に
ハウス栽培が使用されている。従来、ハウス内の飛翔害
虫を農薬を使用することなく粘着シ−トで捕殺すること
が知られている。しかしながら、かかる害虫駆除では、
多量の粘着シ−トを必要とし、ハウス内での粘着シ−ト
の設置作業も大がかりとなり、コストアツプが避けられ
ない。
期や栽培が難しい多雨期に品質の良い野菜を供給し得、
価格安定に寄与する有利性があり、トマト、キュウリ、
ナス、ネギ、玉ねぎ、キャベツ等の多種の作物の栽培に
ハウス栽培が使用されている。従来、ハウス内の飛翔害
虫を農薬を使用することなく粘着シ−トで捕殺すること
が知られている。しかしながら、かかる害虫駆除では、
多量の粘着シ−トを必要とし、ハウス内での粘着シ−ト
の設置作業も大がかりとなり、コストアツプが避けられ
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハウス内で
の飛翔害虫の発生状況を察知し、その発生状況に適合し
た種類や量の農薬を散布するようにすれば、作業工数、
農薬量を最小限に抑え得、充分な低コスト化が期待でき
る。そのハウス内での飛翔害虫の発生状況を察知するた
めの手段としては、粘着シ−トの使用が適当であると考
えられる。
の飛翔害虫の発生状況を察知し、その発生状況に適合し
た種類や量の農薬を散布するようにすれば、作業工数、
農薬量を最小限に抑え得、充分な低コスト化が期待でき
る。そのハウス内での飛翔害虫の発生状況を察知するた
めの手段としては、粘着シ−トの使用が適当であると考
えられる。
【0004】かかる粘着シ−トによる害虫の捕虫効率
は、色相誘引効果によって影響され、無彩色の場合より
も、有彩色の場合の方が高い捕虫効率で捕虫できる。し
かしながら、ある特定の色相の場合、ある特定の害虫に
対し高い捕虫効率が呈されても、別の害虫に対して低捕
虫効率となることがある。例えば、イエロ−はアブラム
シ類の多種の害虫に対しては高い色相誘引効果を呈す
る。これに対し、ブル−はミナミキイロアザミウマに対
しては高い色相誘引効果を呈するが、アブラムシ類やタ
バココナジラミ等に対しては色相誘引効果が低い。そこ
で、イエロ−とブル−の二色にすれば、異なる種類の害
虫に対する誘引効率の差を少なくして、多種の害虫の発
生状態の適確な察知が期待される。
は、色相誘引効果によって影響され、無彩色の場合より
も、有彩色の場合の方が高い捕虫効率で捕虫できる。し
かしながら、ある特定の色相の場合、ある特定の害虫に
対し高い捕虫効率が呈されても、別の害虫に対して低捕
虫効率となることがある。例えば、イエロ−はアブラム
シ類の多種の害虫に対しては高い色相誘引効果を呈す
る。これに対し、ブル−はミナミキイロアザミウマに対
しては高い色相誘引効果を呈するが、アブラムシ類やタ
バココナジラミ等に対しては色相誘引効果が低い。そこ
で、イエロ−とブル−の二色にすれば、異なる種類の害
虫に対する誘引効率の差を少なくして、多種の害虫の発
生状態の適確な察知が期待される。
【0005】本発明の目的は、栽培ハウス内での飛翔害
虫の発生状況を害虫捕獲粘着シ−トを用い色相誘引効果
を利用して適確に察知し、その発生状況に応じた適切な
農薬散布のもとでハウス栽培を行うことを可能にする飛
翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材を提供することにある。
虫の発生状況を害虫捕獲粘着シ−トを用い色相誘引効果
を利用して適確に察知し、その発生状況に応じた適切な
農薬散布のもとでハウス栽培を行うことを可能にする飛
翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る飛翔害虫誘
引捕獲粘着シ−ト材は、片面または両面を二色以上の異
色に区画したプラスチック支持フィルムの片面または両
面に粘着剤層を設けた飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト本
体、または一枚のプラスチック支持フィルムを中間にお
いて折り曲げ、各折り曲げ片の表面に粘着剤層を設けた
飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト本体の各粘着剤層にセパレ
−タ−を貼着し、上端部に吊支孔を穿設し、この吊支孔
より下方側において、各セパレ−タ−に分断線を設けた
ことを特徴とする構成であり、飛翔害虫誘引捕獲粘着シ
−ト本体の粘着面に巾両縁端に沿い粘着剤欠在部分を設
けることができる。
引捕獲粘着シ−ト材は、片面または両面を二色以上の異
色に区画したプラスチック支持フィルムの片面または両
面に粘着剤層を設けた飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト本
体、または一枚のプラスチック支持フィルムを中間にお
いて折り曲げ、各折り曲げ片の表面に粘着剤層を設けた
飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト本体の各粘着剤層にセパレ
−タ−を貼着し、上端部に吊支孔を穿設し、この吊支孔
より下方側において、各セパレ−タ−に分断線を設けた
ことを特徴とする構成であり、飛翔害虫誘引捕獲粘着シ
−ト本体の粘着面に巾両縁端に沿い粘着剤欠在部分を設
けることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−トの一例の正面図を、図
1の(ロ)及び図1の(ハ)は図1の(イ)におけるロ
−ロ断面図及びハ−ハ断面図をそれぞれ示している。図
1の(イ)乃至図1の(ハ)において、1は飛翔害虫誘
引捕獲粘着シ−ト本体を示し、両面を図2の(イ)に示
すように二色の区域、例えば、イエロ−区域aとブル−
区域bとに区画したプラスチック支持フィルム11の両
面に透明な粘着剤12を塗布してある。図1の(イ)乃
至図1の(ハ)において、2は飛翔害虫誘引捕獲粘着シ
−ト本体1の粘着剤層12に貼着したセパレ−タ−であ
り、剥離剤、例えば長鎖アルキル系剥離剤を塗布したク
ラフト紙を用いることができる。3は飛翔害虫誘引捕獲
粘着シ−ト材の上端部の中央に穿設した吊支用孔(スリ
ットや切れ目も含む)である。21は吊支用孔3から下
方側に2〜5mm程度離れた位置においてセパレ−タ−
に設けた分断線であり、図1の(ニ)〔図1の(ロ)に
おける点線枠内の拡大図〕に示すような完全分離のもの
の他、ハ−フカット線、ミシン目等の使用も可能であ
る。
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−トの一例の正面図を、図
1の(ロ)及び図1の(ハ)は図1の(イ)におけるロ
−ロ断面図及びハ−ハ断面図をそれぞれ示している。図
1の(イ)乃至図1の(ハ)において、1は飛翔害虫誘
引捕獲粘着シ−ト本体を示し、両面を図2の(イ)に示
すように二色の区域、例えば、イエロ−区域aとブル−
区域bとに区画したプラスチック支持フィルム11の両
面に透明な粘着剤12を塗布してある。図1の(イ)乃
至図1の(ハ)において、2は飛翔害虫誘引捕獲粘着シ
−ト本体1の粘着剤層12に貼着したセパレ−タ−であ
り、剥離剤、例えば長鎖アルキル系剥離剤を塗布したク
ラフト紙を用いることができる。3は飛翔害虫誘引捕獲
粘着シ−ト材の上端部の中央に穿設した吊支用孔(スリ
ットや切れ目も含む)である。21は吊支用孔3から下
方側に2〜5mm程度離れた位置においてセパレ−タ−
に設けた分断線であり、図1の(ニ)〔図1の(ロ)に
おける点線枠内の拡大図〕に示すような完全分離のもの
の他、ハ−フカット線、ミシン目等の使用も可能であ
る。
【0008】上記の飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材にお
いては、飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト本体1の巾両端に
沿い粘着剤を欠在させてなる、所謂ドライエッジ部1
3,13を設けて、セパレ−タ−の剥離を手先への粘着
剤の付着なく容易に行い得るようにしてある。
いては、飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト本体1の巾両端に
沿い粘着剤を欠在させてなる、所謂ドライエッジ部1
3,13を設けて、セパレ−タ−の剥離を手先への粘着
剤の付着なく容易に行い得るようにしてある。
【0009】上記において、プラスチック支持フィルム
11には、例えば、ポリプロピレンフィルムを使用し、
その厚みは通常、60μm〜150μmとし、上記セパ
レ−タ−の厚みはプラスチック支持フィルムの厚みにほ
ぼ等しくしてある。また、飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト
材の巾は50mm〜200mmとし、長さは200mm
〜300mmとしてある。上記プラスチック支持フィル
ム11の2色区画a,bは、ブル−(またはイエロ−)
着色剤で着色した着色プラスチック支持フィルムにイエ
ロ−(ブル−)着色剤で着色した着色プラスチックフィ
ルム片を透明な粘着剤で貼着し、透明な粘着剤を塗布す
る方法、透明プラスチック支持フィルムにイエロ−区画
とブル−区画とを印刷し、透明な粘着剤を塗布する方法
等により形成できる。
11には、例えば、ポリプロピレンフィルムを使用し、
その厚みは通常、60μm〜150μmとし、上記セパ
レ−タ−の厚みはプラスチック支持フィルムの厚みにほ
ぼ等しくしてある。また、飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト
材の巾は50mm〜200mmとし、長さは200mm
〜300mmとしてある。上記プラスチック支持フィル
ム11の2色区画a,bは、ブル−(またはイエロ−)
着色剤で着色した着色プラスチック支持フィルムにイエ
ロ−(ブル−)着色剤で着色した着色プラスチックフィ
ルム片を透明な粘着剤で貼着し、透明な粘着剤を塗布す
る方法、透明プラスチック支持フィルムにイエロ−区画
とブル−区画とを印刷し、透明な粘着剤を塗布する方法
等により形成できる。
【0010】本発明に係る飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト
材は、栽培ハウス内での飛翔害虫の粘着捕獲に使用され
る。本発明に係る飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材を使用
するにあたっては、セパレ−タ−を上端部セパレ−タ−
片を残して剥離し、吊支用孔にフックを掛け、図3に示
すように、そのフック4をハウス内支柱、例えばトマト
幹補強パイプの上端間横棒5に吊支して栽培ハウス内に
設置する。この場合、厚み60μm前後のプラスチック
支持フィルムの耐変形剛性が小であっても、吊支された
飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト上端部の耐変形剛性を、上
端部に貼着したままのセパレ−タ−片のために相当に大
きくできるので、飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト上端部の
巾中央での一点吊りであっても、飛翔害虫誘引捕獲粘着
シ−トを平坦性を保持して安定に吊支できる。また、プ
ラスチック支持フィルムの厚みが60μm前後と薄いた
めに、使用済み後は、コンパクトに塊めて容易に廃棄で
きる。更に、ドライエッヂ部を設けてあるので、セパレ
−タ−を指先への粘着剤の付着なく、作業手袋を着用し
たままで容易に取扱い得る。従って、本発明に係る飛翔
害虫誘引捕獲粘着シ−ト材によれば、セパレ−タ−を良
好な作業性で剥離して垂直平坦な状態で安定に吊支でき
る。
材は、栽培ハウス内での飛翔害虫の粘着捕獲に使用され
る。本発明に係る飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材を使用
するにあたっては、セパレ−タ−を上端部セパレ−タ−
片を残して剥離し、吊支用孔にフックを掛け、図3に示
すように、そのフック4をハウス内支柱、例えばトマト
幹補強パイプの上端間横棒5に吊支して栽培ハウス内に
設置する。この場合、厚み60μm前後のプラスチック
支持フィルムの耐変形剛性が小であっても、吊支された
飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト上端部の耐変形剛性を、上
端部に貼着したままのセパレ−タ−片のために相当に大
きくできるので、飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト上端部の
巾中央での一点吊りであっても、飛翔害虫誘引捕獲粘着
シ−トを平坦性を保持して安定に吊支できる。また、プ
ラスチック支持フィルムの厚みが60μm前後と薄いた
めに、使用済み後は、コンパクトに塊めて容易に廃棄で
きる。更に、ドライエッヂ部を設けてあるので、セパレ
−タ−を指先への粘着剤の付着なく、作業手袋を着用し
たままで容易に取扱い得る。従って、本発明に係る飛翔
害虫誘引捕獲粘着シ−ト材によれば、セパレ−タ−を良
好な作業性で剥離して垂直平坦な状態で安定に吊支でき
る。
【0011】周知の通り、ハウス栽培において発生する
害虫は、栽培品種により異なり、例えば、トマトのハウ
ス栽培の場合、アブラムシ類やミナミキイロアザミウマ
等の発生が顕著であり、上記飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−
トのイエロ−区域においてはアブラムシ類に対して高い
色相誘引効果を呈し、ミナミキイロアザミウマも帆中で
きる。これに対し、ブル−区域においてはミナミキイロ
アザミウマに対して高い色相誘引効果を呈するが、アブ
ラムシ類に対しては色相誘引効果が極めて低い。しかし
ながら、図2の(イ)に示すように、プラスチック支持
フィルム11をイエロ−区域aとブル−区域bとに区画
した実施例の飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−トにおいては、
上記撓み変形のない垂直平坦な安定な吊支状態のもと
で、アブラムシ類及びミナミキイロアザミウマを全体的
に平均化してほぼ同等の捕虫効率で捕虫でき、従って、
その粘着捕虫状態から飛翔害虫の発生状況を適確に把握
でき、その発生状況を分析して発生害虫の種類、発生量
を適正に察知し得、散布すべき農薬の種類や散布量を適
確に決めることができる。そして、かかる農薬散布のも
とで飛翔害虫を駆除して、良品質の作物を高収穫率で収
穫できる。
害虫は、栽培品種により異なり、例えば、トマトのハウ
ス栽培の場合、アブラムシ類やミナミキイロアザミウマ
等の発生が顕著であり、上記飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−
トのイエロ−区域においてはアブラムシ類に対して高い
色相誘引効果を呈し、ミナミキイロアザミウマも帆中で
きる。これに対し、ブル−区域においてはミナミキイロ
アザミウマに対して高い色相誘引効果を呈するが、アブ
ラムシ類に対しては色相誘引効果が極めて低い。しかし
ながら、図2の(イ)に示すように、プラスチック支持
フィルム11をイエロ−区域aとブル−区域bとに区画
した実施例の飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−トにおいては、
上記撓み変形のない垂直平坦な安定な吊支状態のもと
で、アブラムシ類及びミナミキイロアザミウマを全体的
に平均化してほぼ同等の捕虫効率で捕虫でき、従って、
その粘着捕虫状態から飛翔害虫の発生状況を適確に把握
でき、その発生状況を分析して発生害虫の種類、発生量
を適正に察知し得、散布すべき農薬の種類や散布量を適
確に決めることができる。そして、かかる農薬散布のも
とで飛翔害虫を駆除して、良品質の作物を高収穫率で収
穫できる。
【0012】図1に示す実施例においては、両面に粘着
剤層を設けてあるが、片面にのみ粘着剤層を設け、その
上にセパレ−タを貼着することもできる。上記におい
て、色を異にする区画の大きさは、イエロ−とブル−と
の判別が可能なように設定する必要があり、1区画の大
きさは30mm×30mm以上とすることが好ましい。
上記プラスチック支持フィルムの異色区画化は図2の
(ロ)に示すように左右の2区画とすること、あるい
は、図2の(ハ),(ニ)に示すように、2以上の多区
画とすることもできる。また、上記の実施例では、イエ
ロ−とブル−の二色としているが、栽培品種にイエロ−
とグリ−の二色、イエロ−とブル−とグリ−ンの三色と
することもできる。なお、同一色の区画の面積の総和
は、それぞれの色において実質的に等しくしてある。
剤層を設けてあるが、片面にのみ粘着剤層を設け、その
上にセパレ−タを貼着することもできる。上記におい
て、色を異にする区画の大きさは、イエロ−とブル−と
の判別が可能なように設定する必要があり、1区画の大
きさは30mm×30mm以上とすることが好ましい。
上記プラスチック支持フィルムの異色区画化は図2の
(ロ)に示すように左右の2区画とすること、あるい
は、図2の(ハ),(ニ)に示すように、2以上の多区
画とすることもできる。また、上記の実施例では、イエ
ロ−とブル−の二色としているが、栽培品種にイエロ−
とグリ−の二色、イエロ−とブル−とグリ−ンの三色と
することもできる。なお、同一色の区画の面積の総和
は、それぞれの色において実質的に等しくしてある。
【0013】図4の(イ)は本発明に係る飛翔害虫誘引
捕虫粘着シ−トの別例の正面図を、図4の(ロ)は図4
の(イ)におけるロ−ロ断面図を示している。図4の
(ハ)は図4の(ロ)における点線枠内の拡大図をそれ
ぞれ示している。図4の(イ)乃至図4の(ハ)におい
て、1は飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト本体を示し、上記
と同様にして、異色の区域に区画したプラスチック支持
フィルム11を中間において折り曲げ、各粘着捕虫シ−
ト片111,111の表面に粘着剤12を塗布してあ
る。13,13は飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト本体の巾
両端に沿い粘着剤を欠在させてなる、所謂ドライエッジ
部である。2は飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト本体1の粘
着剤層12に貼着したセパレ−タ−である。3は飛翔害
虫誘引捕虫粘着シ−ト材の上端部の中央に穿設した吊支
用孔である。21は吊支用孔3から下方側に2〜5mm
程度離れた位置においてセパレ−タ−に設けた分断線で
あり、前記と同様、完全分離のものの他、ハ−フカット
線、ミシン目等の使用も可能である。14はセパレ−タ
−2の分断線21の直下においてプラスチック支持フィ
ルム11の各粘着捕虫シ−ト片111に設けた分断線で
ある。
捕虫粘着シ−トの別例の正面図を、図4の(ロ)は図4
の(イ)におけるロ−ロ断面図を示している。図4の
(ハ)は図4の(ロ)における点線枠内の拡大図をそれ
ぞれ示している。図4の(イ)乃至図4の(ハ)におい
て、1は飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト本体を示し、上記
と同様にして、異色の区域に区画したプラスチック支持
フィルム11を中間において折り曲げ、各粘着捕虫シ−
ト片111,111の表面に粘着剤12を塗布してあ
る。13,13は飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト本体の巾
両端に沿い粘着剤を欠在させてなる、所謂ドライエッジ
部である。2は飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト本体1の粘
着剤層12に貼着したセパレ−タ−である。3は飛翔害
虫誘引捕虫粘着シ−ト材の上端部の中央に穿設した吊支
用孔である。21は吊支用孔3から下方側に2〜5mm
程度離れた位置においてセパレ−タ−に設けた分断線で
あり、前記と同様、完全分離のものの他、ハ−フカット
線、ミシン目等の使用も可能である。14はセパレ−タ
−2の分断線21の直下においてプラスチック支持フィ
ルム11の各粘着捕虫シ−ト片111に設けた分断線で
ある。
【0014】図4に示した実施例においても、図1に示
した実施例と同様、飛翔害虫の発生状況の適確な把握、
その発生状況を分析しての発生害虫の種類、発生量の適
正な察知、散布すべき農薬の種類や散布量の適確な決
定、更には、ゴム手袋や軍手袋等を装着した状態でのセ
パレ−タ−の剥離容易性、吊支状態の安定性、使用済み
後での良好な廃棄処理性等の利点を得ることができる。
更に、栽培ハウス内に吊支後、各粘着捕虫シ−ト片を時
期をずらせて分断線14での引き裂きにより取り外し、
異なる時期での飛翔害虫の発生状況を比較分析し、より
充実した情報を得ることが可能となる。
した実施例と同様、飛翔害虫の発生状況の適確な把握、
その発生状況を分析しての発生害虫の種類、発生量の適
正な察知、散布すべき農薬の種類や散布量の適確な決
定、更には、ゴム手袋や軍手袋等を装着した状態でのセ
パレ−タ−の剥離容易性、吊支状態の安定性、使用済み
後での良好な廃棄処理性等の利点を得ることができる。
更に、栽培ハウス内に吊支後、各粘着捕虫シ−ト片を時
期をずらせて分断線14での引き裂きにより取り外し、
異なる時期での飛翔害虫の発生状況を比較分析し、より
充実した情報を得ることが可能となる。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−
トにおいては、ハウス栽培で発生する数種類の害虫の発
生状況を色相誘引効果で適確に把握し得る資質を有し、
しかも、ハウス内に撓み変形のない垂直平坦な状態で容
易に吊支できるから、栽培ハウス内での飛翔害虫の発生
状況を容易に適確に察知し、その発生状況に応じて農薬
散布を適切に行うことが可能となる。更に、飛翔害虫誘
引捕虫粘着シ−トの使用済み後での廃棄処分も容易に行
い得、かかる面からも良好な作業性を保証できる。
トにおいては、ハウス栽培で発生する数種類の害虫の発
生状況を色相誘引効果で適確に把握し得る資質を有し、
しかも、ハウス内に撓み変形のない垂直平坦な状態で容
易に吊支できるから、栽培ハウス内での飛翔害虫の発生
状況を容易に適確に察知し、その発生状況に応じて農薬
散布を適切に行うことが可能となる。更に、飛翔害虫誘
引捕虫粘着シ−トの使用済み後での廃棄処分も容易に行
い得、かかる面からも良好な作業性を保証できる。
【図1】本発明に係る飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト材の
一実施例を示す図面である。
一実施例を示す図面である。
【図2】本発明に係る飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト材に
おけるプラスチック支持フィルムの異色区画の異なるパ
タ−ンを示す図面である。
おけるプラスチック支持フィルムの異色区画の異なるパ
タ−ンを示す図面である。
【図3】本発明に係る飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト材の
使用状態を示す図面である。
使用状態を示す図面である。
【図4】本発明に係る飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト材の
別実施例を示す図面である。
別実施例を示す図面である。
1 飛翔害虫誘引捕虫粘着シ−ト本体 11 2色印刷プラスチック支持フィルム 12 粘着剤層 13 粘着剤欠在部分 14 分断線 2 セパレ−タ− 21 分断線 3 吊支孔 a 異色区画 b 異色区画
Claims (2)
- 【請求項1】片面または両面を二色以上の異色に区画し
たプラスチック支持フィルムの片面または両面に粘着剤
層を設けた飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト本体の粘着剤層
にセパレ−タ−を貼着し、上端部に吊支孔を穿設し、こ
の吊支孔より下方側において、セパレ−タ−に分断線を
設けたことを特徴とする飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト
材。 - 【請求項2】飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト本体の粘着面
の巾両縁端部に沿い粘着剤欠在部分を有する請求項1記
載の飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20853497A JPH1132648A (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20853497A JPH1132648A (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1132648A true JPH1132648A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16557788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20853497A Pending JPH1132648A (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 飛翔害虫誘引捕獲粘着シ−ト材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1132648A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104837338A (zh) * | 2012-12-28 | 2015-08-12 | 大日本除虫菊株式会社 | 飞翔昆虫捕捉器 |
JP2016013129A (ja) * | 2008-05-02 | 2016-01-28 | ブランデンバーグ (ユーケイ) リミテッド | 虫捕捉手段 |
JP2019047743A (ja) * | 2017-09-08 | 2019-03-28 | 大協技研工業株式会社 | 飛翔昆虫を捕獲する飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ |
JP2019135996A (ja) * | 2018-02-13 | 2019-08-22 | 大協技研工業株式会社 | 害虫捕獲用粘着シート |
US11317569B2 (en) | 2019-10-02 | 2022-05-03 | Alejandro Ramos Loera | Bug-catching curtain system |
-
1997
- 1997-07-17 JP JP20853497A patent/JPH1132648A/ja active Pending
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US10694733B2 (en) | 2008-05-02 | 2020-06-30 | Brandenburg Limited | Insect trap |
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