JP6574800B2 - 果実掛袋 - Google Patents

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Description

本発明は、桃、プラムおよびリンゴ等の果実に使用する果実掛袋に関する。
果実の生産に際し、果実の病害予防、防虫、生育促進、着色促進、果実の表面の傷等を防ぐといった種々の目的のため、幼果期の果実に果実掛袋を被せることが行われている。
このような果実掛袋の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている果実掛袋は、内袋と外袋とを重ね合わせて構成されている。内袋は、その上部が外袋より上方に露出しており、内袋の上縁中央部には、果実の袋掛けの際に果樹の枝を挿入するためのV字形の切欠部が設けられている。外袋は、有底で上縁のみを開口した袋状に製袋されている。外袋の正面側および背面側のそれぞれの上部には内袋と部分的に接着して外袋と内袋とを一体化する貼着部が設けられている。貼着部は、切裂き線によって外袋と分離可能に形成されている。果実掛袋は、果実の生育状態に合わせて外袋が内袋から引きはがされ分離される。
特開2009−213403号公報
しかしながら、上記果実掛袋は、外袋に進入した雨水を排出するために、外袋の下縁両隅に開口部が設けられているところ、外袋に台風などによる非常に強い風が吹き込んだ際には上記開口部からの風の排出が間に合わずに、外袋に対して内袋から引きはがそうとする強い力が働くおそれがあった。
そこで、本発明は、外袋に風が吹き込んだ場合に働く力を効果的に抑制できる果実掛袋を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の果実掛袋は、果実を内包する内袋と、前記内袋を収容する外袋と、を有する果実掛袋であって、前記外袋が、上縁および下縁が開口した外袋本体と、前記外袋本体が平らに折りたたまれたときに互いに重なる内面箇所同士を接着する複数の接着部と、該複数の接着部と交互に並ぶ複数の開口部と、を有し、前記複数の接着部が、左右方向に互いに間隔をあけて配置されていることにより、前記外袋の開口した上縁から吹き込んだ風を前記複数の開口部を通じて下縁から排出して、前記外袋に風が吹き込んだ場合に働く力を効果的に抑制するように構成し、且つ、前記内袋に内包される果実の生育による膨張圧力によって、前記外袋本体の内面箇所同士の前記接着部が剥離するように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、外袋本体が平らに折りたたまれたときに互いに重なる内面箇所同士を接着する複数の接着部が、左右方向に互いに間隔をあけて配置されている。このようにしたことから、複数の接着部と交互に並ぶ少なくとも3つ以上の複数の開口部が形成されて、外袋の上縁から吹き込んだ風をこれら複数の開口部を通じて下縁から効果的に排出することができる。
本発明においては、前記複数の接着部が、前記外袋本体の前記内面箇所同士を接着する前記複数の接着部に加え、前記外袋本体が平らに折りたたまれたときに互いに重なる前記内袋の外面箇所前記外袋本体の内面箇所を接着する接着部を含むようにしてもよい。このようにすることで、内袋と外袋との間が大きく開いてしまうことを抑制できる。
本発明においては、前記外袋本体が平らに折りたたまれたときの当該外袋本体の左右方向長さに対する前記複数の接着部の左右方向長さの合計の比率が、0.014〜0.34となることが好ましい。当該比率が、0.02〜0.25となることがより好ましい。このようにすることで、外袋の遮光と外袋の下縁からの風の排出とを適切に両立することができる。
本発明においては、前記複数の接着部が、前記内袋に内包される果実の生育による膨張圧力によって剥離するように前記外袋本体の前記内面箇所同士を接着していることが好ましい。果実の種類によっては、適切な生育タイミングで太陽光に当てないとその後の色付きが悪くなってしまうため、外袋を取り除くべき期間が比較的短いものがある。そして、本発明によれば、ある大きさまで果実が生育すると果実によって接着部が剥離されて外袋の下縁が開口するので、それを目印にして外袋を取り除くべき時期をより適切に知ることができる。
本発明においては、前記内袋に内包される果実の生育による膨張圧力によって剥離するように、前記内袋が平らに折りたたまれたときに互いに重なる内面箇所同士を接着する内袋接着部を有していてもよい。このようにすることで、内袋の下縁についても果実の生育に伴って開口することができる。
本発明においては、前記複数の接着部のうちの前記外袋本体の前記内面箇所同士を接着している接着部の合計面積が、7mm〜120mmとなることが好ましい。このようにすることで、果実の生育による接着部の剥離が適切に行われるようにすることができる。
上記目的を達成するために、本発明の他の一態様の果実掛袋は、果実を内包する内袋と、前記内袋を収容する外袋と、を有する果実掛袋であって、前記外袋が、上縁および下縁が開口した外袋本体と、前記外袋本体が平らに折りたたまれたときに互いに重なる内面箇所同士を接着する1つの接着部と、有し、前記外袋本体が平らに折りたたまれたときの当該外袋本体の左右方向長さに対する前記接着部の左右方向長さの比率が、0.014〜0.34となることを特徴とする。本発明によれば、外袋の上縁から吹き込んだ風をこれら複数の開口部を通じて下縁から効果的に排出することができるとともに、外袋の遮光と外袋の下縁からの風の排出とを適切に両立することができる。
本発明においては、前記接着部が、前記内袋に内包される果実の生育による膨張圧力によって剥離するように前記外袋本体の前記内面箇所同士を接着していることが好ましい。このようにすることで、ある大きさまで果実が生育すると果実によって接着部が剥離されて外袋の下縁が開口するので、外袋を取り除くべき時期をより適切に知ることができる。
本発明によれば、複数の接着部と交互に並ぶ複数の開口部を通じて、外袋の上縁から吹き込んだ風を下縁から効果的に排出することができるので、外袋に風が吹き込んだ場合に働く力を効果的に抑制できる。
本発明の一実施形態に係る果実掛袋を説明する図である。 図1の果実掛袋の分解斜視図である。 図1の果実掛袋が幼果期の果実に被せられている状態を説明する図である。 図1の果実掛袋において外袋の下縁が開いた状態を説明する図である。 図1の果実掛袋において外袋を除袋した状態を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態の果実掛袋について、各図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る果実掛袋を説明する図であって、(a)は果実掛袋の内袋および外袋が平らに折りたたまれた状態の正面図であり、(b)は同状態で上方から見た図である。図2は、図1の果実掛袋の分解斜視図である。図3は、図1の果実掛袋が幼果期の果実に被せられている状態を説明する図であって、(a)は斜視図であり、(b)は外袋を下方から見た模式図である。図4は、図1の果実掛袋において、果実の生育して肥大したことにより外袋の下縁が開いた状態を説明する図であって、(a)は斜視図であり、(b)は外袋を下方から見た模式図である。図5は、図1の果実掛袋において外袋を除袋した状態を示す斜視図である。
本実施形態の果実掛袋1は、図1(a)、(b)に示すように、果実を内包する内袋10と、内袋10をその上部が露出するように収容する外袋20と、を有しており、内袋10と外袋20とを重ね合わせて構成されている。
内袋10は、例えば、白色または淡色のパラフィン紙または耐水、撥水処理を施した紙などの適度の透光性を有するシート体からなる。内袋10は、図1(b)に示すように平らに折りたたまれた状態でその上部が外袋20の上方に露出するようにして外袋20に収容されている。内袋10は、内袋本体11と、接着片16、16とを有している。
内袋本体11は、横長長方形のシート体が、その一端に糊代部12を残すようにして二つ折りされるとともに糊代部12がシート体の他端に重なるように折り返され、糊代部12とシート体の他端とが接着剤で貼り合わされて、上縁11aおよび下縁11bが開口した無端帯状(環状帯形状)に形成されている。
内袋本体11の上縁11aの中央部には、果実Aの袋掛けの際、果樹の枝Bを挿入するためのV字形の切欠部13が設けられている。内袋本体11の左右両側部には、図1(b)に示すように、Z状に折り畳まれた縦ひだ14、14が設けられている。これら縦ひだ14、14によって、内袋本体11の開口有効径を外袋20の開口径より実質上大きくしている。また、内袋本体11の糊代部12には細い針金15が封入されている。この針金15によって、枝B上に巻き付けられた内袋本体11の上部を緊縛する。
接着片16、16は、略三角形状に形成されており、それぞれが内袋本体11の下縁11bに、切り裂き線16aを介して繋がっている。接着片16、16は、線状の内袋接着部17によって、内袋10に内包される果実の生育による膨張圧力によって剥離するように、内袋10が平らに折りたたまれたときに互いに重なる内面箇所同士が接着されている。本実施形態において、内袋接着部17の面積は、20mm(2mm×10mm)とされており、果実の生育による内袋接着部17の剥離が適切に行われるようにしている。なお、内袋接着部17を省略した構成としてもよく、さらには、接着片16、16自体を省略した構成としてもよい。
外袋20は、外袋本体21と、複数の接着部31、32、33と、を有している。
外袋本体21は、適度の遮光性を有する横長長方形のシート体が、その一端に重ね部22を残すようにして二つ折りされるとともに重ね部22がシート体の他端に重なるように折り返され、重ね部22とシート体の他端とが接着剤で貼り合わされて、上縁21aおよび下縁21bが開口した無端帯状(環状帯形状)に形成されている。
外袋本体21の重ね部22の上部には、接着剤を塗布しない余白部分23が設けられており、中央部から下部にかけて、接着剤を塗布した接着部分24が設けられている。なお、本実施形態では、重ね部22の下端部にも接着剤を塗布しない余白部分25が設けられているが、この余白部分25は必須ではなく、余白部分25を省略して接着部分24が重ね部22の下端部まで設けられていてもよい。
重ね部22の上部の余白部分23は、果実掛袋1に収納された果実Aの生育によって、その体積膨張に伴う圧力により重ね部22の分だけ外側に広がりを持たせる部分である。
接着部分24は、上部に比較的剥離しやすい弱接着域24aを有しており、その下部に剥離しにくい強接着域24bを有している。強接着域24bの上端は、果実Aの最大径aに対応する部位より下方に位置するように設けられる。
弱接着域24aには、点付け接着箇所24a1と接着剤を塗布しない非接着箇所24a2とが上方から下方に順に並べて設けられている。強接着域24bには、接着剤を一定の幅で連続させて塗布した帯状接着箇所24b1が設けられている。帯状接着箇所24b1の面積に比べて点付け接着箇所24a1の面積が極めて小さいことから、強接着域24bより弱接着域24aの接着力が弱くなる。このため、果実Aの生育による膨張圧力が点付け接着箇所24a1に加わると、点付け接着箇所24a1は果実Aの膨張圧力によって剥れ、そして、点付け接着箇所24a1が剥れると、非接着箇所24a2と余白部分23とが連続して、内袋10が外側により大きく広がることが可能となる。
外袋本体21の正面部21cおよび背面部21dのそれぞれの上部には、内袋10と部分的に接着して外袋本体21と内袋10とを一体化する貼着部26、26が設けられている。各貼着部26は、切り裂き線26aによって外袋本体21と分離可能に形成されている。
複数の接着部31、32、33は、外袋本体21の上下方向中央より下縁21b寄りに左右方向に間隔をあけて直線上に並ぶように配置されている。複数の接着部31、32、33は、互いに上下方向にずれて配置されていてもよい。
複数の接着部31、32は、外袋本体21が平らに折りたたまれたときに互いに重なる外袋本体21の内面箇所同士を、内袋10に内包する果実の生育による膨張圧力によって剥離するように接着している。複数の接着部31、32は、果実Aが太陽光を当てられるべき大きさに生育したタイミングで剥離するように接着されかつ配置されている。
複数の接着部31、32の合計面積は、7mm〜120mmとなることが好ましい。また、複数の接着部31、32のそれぞれの面積は、5mm〜60mmとなることが好ましい。このようにすることで、果実の生育による接着部31、32の剥離が適切に行われるようにすることができる。本実施形態において、一例として、複数の接着部31、32の合計面積は30mmとされており、それぞれの面積は、15mm(5mm×3mm)とされている。
接着部33は、外袋本体21が平らに折りたたまれたときに互いに重なる内袋10(具体的には、接着片16、16)の外面箇所外袋本体21の内面箇所を接着している。接着部33により、内袋10と外袋20との間に風が吹き込んだときなどに、内袋10と外袋20との間が大きく開いてしまうことを抑制できる。なお、これら複数の接着部31、32、33は、接着剤によって接着するものに加え、粘着剤によって粘着するものも含む。
複数の接着部31、32、33を設けることにより、これら複数の接着部31、32、33と交互に並ぶように配置された複数の開口部41、42、43、44が形成されている。開口部41、44は、外袋本体21の左右方向両側部に配置され、開口部42、43は、外袋本体21の左右方向中央部に配置される。これら複数の開口部41、42、43、44は、外袋本体21に進入した雨水を下縁21bから排出するとともに、外袋本体21の上縁21aに吹き込んだ風を下縁21bから排出する。
また、外袋本体21が平らに折りたたまれたときの当該外袋本体21の左右方向長さWに対する複数の接着部31、32、33の左右方向長さW1、W2、W3の合計の比率R1が、0.014〜0.34となることが好ましい。また、当該比率R1が、0.02〜0.25となることがより好ましい。このようにすることで、外袋20の遮光と外袋20の下縁21bからの風の排出とを適切に両立することができる。また、外袋本体21が平らに折りたたまれたときの当該外袋本体21の左右方向長さWに対する複数の接着部31、32の左右方向長さW1、W2の合計の比率をR2が、0.014〜0.34となることが好ましい。
本実施形態においては、例えば、小さいサイズの果実用の場合、W=120mm、W1=W2=5mm、W3=15mmであり、上記比率R1が0.21となり、上記比率R2が0.08となる。中程度のサイズの果実用の場合、W=130mm、W1=W2=5mm、W3=15mmであり、上記比率R1が0.19となり、上記比率R2が0.08となる。大きいサイズの果実用の場合、W=140mm、W1=W2=5mm、W3=15mmであり、上記比率R1が0.18となり、上記比率R2が0.07となる。
また、本実施形態において、内袋10および外袋20は、それぞれが一重構成であったが、これに限定するものではなく、内袋10および外袋20のいずれか一方または両方を複数のシート体を重ねた多重構成としてもよい。
上述した本実施形態の果実掛袋1の使用方法について説明する。
図3(a)に示すように、幼果期の袋掛け作業として、果実Aに果実掛袋1を被せて内袋10の切欠部13に枝Bを挿入し、枝Bに内袋10の上部を巻き付けて針金15で緊縛する。このように、果実Aを果実掛袋1で覆うことにより、雨水による病害の抑止と、糖度上昇及び熟度の進展を促して、収穫期まで内袋10を掛けて果実Aを病害、害虫、害鳥及び散布農薬の汚染から保護することができる。
袋掛け後、果実Aが生育して肥大する前は内袋10および外袋20が内側から押し広げられていないので、重ね部22が閉じられた状態でかつ複数の接着部31、32、33および内袋接着部17は接着状態を保ったままである。このとき、図3(b)に模式的に示すように、複数の接着部31、32、33と交互に並んで複数の開口部41、42、43、44が形成され、外袋本体21の上縁21aから進入した雨水や風が、これら複数の開口部41、42、43、44を通じて外袋本体21の下縁21bから排出される。
そして、袋掛けから時間が経過すると、図4(a)に示すように、果実掛袋1内の果実Aが生育して肥大し、それに伴って内袋10は縦ひだ14、14が展開して径方向に広がり、外袋20も肥大化した果実Aにより内側から押し広げられる。このとき、外袋20の径が内袋10の径に比べて小さいので、外袋20は、まずは接着されてない余白部分23が広がり、さらに果実Aが肥大すると点付け接着箇所24a1が剥離して弱接着域24aまで広がる。なお、強接着域24bの帯状接着箇所24b1は接着状態を保ったままとなる。
さらに果実Aが生育して太陽光を当てられるべき大きさになると、果実Aにより外袋20が内側から押し広げられて、外袋本体21の内面箇所同士を接着している複数の接着部31、32が剥離し、さらには内袋10の接着片16、16同士を接着している内袋接着部17が剥離して、図4(b)に示すように、外袋20の下縁21bが大きく開口する。これにより、太陽光が開口した外袋20の下縁21bから内側に差し込んで果実Aに当たる。
複数の接着部31、32および内袋接着部17が剥離して外袋20の下縁21bが大きく開口した果実掛袋1は、果実Aが外袋20を内袋10から引きはがして除袋するのに適した生育状態であることを示しており、作業者はこのように外袋20の下縁21bが大きく開口した果実掛袋1を目印に、図5に示すように、外袋20を除袋する。
以上説明したように、本実施形態の果実掛袋1は、外袋20の外袋本体21が平らに折りたたまれたときに互いに重なる内面箇所同士を接着する複数の接着部31、32、および、互いに重なる内袋10の外面箇所外袋本体21の内面箇所を接着する接着部33が、左右方向に互いに間隔をあけて配置されている。このようにしたことから、複数の接着部31、32、33と交互に並ぶ少なくとも4つの開口部41、42、43、44が形成されて、外袋20の上縁21aから吹き込んだ風をこれら複数の開口部41、42、43、44を通じて下縁21bから効果的に排出することができる。したがって、外袋20に風が吹き込んだ場合に働く力を効果的に抑制できる。
また、複数の接着部31、32が、内袋10に内包される果実Aの生育による膨張圧力によって剥離するように外袋本体21の内面箇所同士を接着し、内袋接着部17が、内袋10に内包される果実Aの生育による膨張圧力によって剥離するように内袋10(具体的には、接着片16、16)の内面箇所同士を接着している。果実Aの種類によっては、適切な生育タイミングで太陽光に当てないとその後の色付きが悪くなってしまうため、外袋20を取り除くべき期間が比較的短いものがあるが、本実施形態の果実掛袋1によれば、ある大きさまで果実が生育すると果実によって複数の接着部31、32および内袋接着部17が剥離されて外袋20の下縁21bが開口するので、外袋を取り除くべき時期をより適切に知ることができる。
また、上述した実施形態では、複数の接着部31、32を有する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、外袋本体21の上下方向中央より下縁21b寄りでかつ左右方向中央付近に1つの接着部を設け、外袋本体21が平らに折りたたまれたときの当該外袋本体21の左右方向長さWに対する1つの接着部の左右方向長さの比率が、0.014〜0.34となるようにしてもよい。また、この構成において、上記1つの接着部が、内袋10に内包される果実の生育による膨張圧力によって剥離するように外袋本体21の内面箇所同士を接着していてもよい。この構成でも、上述した実施形態と同様の作用効果を奏する。
上記に本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
1…果実掛袋、10…内袋、11…内袋本体、11a…上縁、11b…下縁、12…糊代部、13…切欠部、14…縦ひだ、15…針金、16…接着片、16a…切り裂き線、17…内袋接着部、20…外袋、21…外袋本体、21a…上縁、21b…下縁、21c…正面部、21d…背面部、22…重ね部、23、25…余白部分、24…接着部分、24a…弱接着域、24a1…点付け接着箇所、24a2…非接着箇所、24b…強接着域、24b1…帯状接着箇所、26…貼着部、26a…切り裂き線、31、32、33…接着部、41、42、43、44…開口部、A…果実、B…枝、W…外袋本体の左右方向の長さ、W1、W2、W3…接着部の左右方向の長さ。

Claims (5)

  1. 果実を内包する内袋と、前記内袋を収容する外袋と、を有する果実掛袋であって、
    前記外袋が、上縁および下縁が開口した外袋本体と、前記外袋本体が平らに折りたたまれたときに互いに重なる内面箇所同士を接着する複数の接着部と、該複数の接着部と交互に並ぶ複数の開口部と、を有し、
    前記複数の接着部が、左右方向に互いに間隔をあけて配置されていることにより、前記外袋の開口した上縁から吹き込んだ風を前記複数の開口部を通じて下縁から排出して、前記外袋に風が吹き込んだ場合に働く力を効果的に抑制するように構成し、且つ、前記内袋に内包される果実の生育による膨張圧力によって、前記外袋本体の内面箇所同士の前記接着部が剥離するように構成したことを特徴とする果実掛袋。
  2. 前記外袋本体の前記内面箇所同士を接着する前記複数の接着部に加え、前記外袋本体が平らに折りたたまれたときに互いに重なる前記内袋の外面箇所前記外袋本体の内面箇所を接着する接着部を有したことを特徴とする請求項1に記載の果実掛袋。
  3. 前記内袋に内包される果実の生育による膨張圧力によって剥離するように、前記内袋が平らに折りたたまれたときに互いに重なる内面箇所同士を接着する内袋接着部を有していることを特徴とする請求項1に記載の果実掛袋。
  4. 前記外袋本体が平らに折りたたまれたときの当該外袋本体の左右方向長さに対する前記接着部の左右方向長さの比率が、0.014〜0.34となることを特徴とする請求項1に記載の果実掛袋。
  5. 前記複数の接着部のうちの前記外袋本体の内面箇所同士を接着している接着部の合計面積が、7mm〜120mmとなることを特徴とする請求項1に記載の果実掛袋。
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