JP2003219738A - 果実掛袋 - Google Patents
果実掛袋Info
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Abstract
掛袋や上半部と下半部を切取可能に形成した果実掛袋に
おいて、育成中は下部袋体が脱落しにくくすると共に除
袋後は、傘となる上部袋体の周縁を補強できるようにす
る。 【解決手段】 上部袋体(2)の下端開口部に下部袋体
(3)の上端開口部を差し込んで重ね合わせる。この重
ね合わせ部において、上部袋体(2)と下部袋体(3)
を周方向にほぼ連続する接着部(15)で接着する。この接
着部(15)の下方の下部袋体(3)に切取線(19)を設け
る。この切取線(19)は、切離線部(17)と非切離線部(18)
を交互に有する上方切取線(20)及び下方切取線(21)で構
成され、両切取線(20),(21) の切離線部(17)の端縁は上
下方向で部分的に重なっている。
Description
ゴ−その他の果実の保護、育成用の果実掛袋に関する。
の他の果実掛袋として種々の構成が知られているが、特
開平7−298794号公報、特開平9−220033
号公報等には、重なり部を接着した上下2つの袋体で構
成した果実掛袋が記載されている。この果実掛袋は、果
実の育成段階では、果実の全体を包んで病害虫の防除、
着色、果粉生成の促進、汚染防止、農薬毒性の排除等の
保護袋として機能し、除袋時期になると、下部袋体を除
去して上部袋体を防鳥用の傘として機能させることがで
き、除袋後の傘掛け作業を省略することができる。
報に記載のものは、上側部材と下側部材の重なり部内に
おいて上側部材と下側部材を点状に接着し、この接着部
より上方側の重なり部内で上側部材の周囲に切除線を設
けているので、該切除線から入った風雨で点状の接着部
が劣化すると、下側部材が除袋期前に落下するおそれが
あった。
実育成袋は、上部袋体の外側に下部袋体の上部を重ね合
わせ、下部袋体の上縁近傍で点状に糊付けし、糊付け箇
所を囲むV状やU状の非連続の切り込み状の切断補助線
を袋体上縁近くまで形成しているが、糊付け箇所と切断
補助線の位置が正しく一致しないと確実に下部袋体を除
去できなくなるので、製造工程が面倒である。また、上
部袋体の内側に下部袋体の上部を重ね合わせ、上部袋体
の下縁近接箇所に逆V状や逆U状の非連続の切り込み状
切断補助線を形成し、該切断補助線で囲まれた範囲で下
部袋体と上部袋体を点状に接着する構成も記載されてい
るが、上述のように製造が面倒な上に、除袋後に上部袋
体の下縁の切断部分の形状が乱れるので、風雨により破
損しやすくなる。
シン孔を設け、下半部を除袋後に上半部を傘として機能
させる果実用袋も知られている(実公昭54−1526
5号公報)が、傘とした場合の下縁の強度が不充分であ
る。
上記のように上部袋体の下端開口部に下部袋体の上端開
口部を差し込んで重ね合わせ、重ね合わせ部で接着した
果実掛袋や袋体の略中央面にミシン孔を形成した果実掛
袋において、育成期に下部袋体や袋体の下半部が脱落す
ることもなく、除袋期には容易に下部袋体等を除去する
ことができると共に傘として残る上部袋体や袋体の上半
部の周縁を補強して破損しにくくした果実掛袋を提供す
ることである。
体と下部袋体を有し、上部袋体の下端開口部に下部袋体
の上端開口部を差し込んで重ね合わせ、該重ね合わせ部
において上部袋体と下部袋体を周方向に連続して接着す
ると共に該接着部の下方の上記下部袋体に周方向に沿っ
て切取線を設けた果実掛袋が提供され、上記課題が解決
される。
部に帯状片を重ね合わせ、該重ね合わせ部で帯状片と袋
体を周方向に連続して接着すると共に該接着部の下方の
上記袋体に周方向に沿って切取線を設けたけた果実掛袋
が提供され、上記課題が解決される。
切離線部と非切離線部を有する上方切取線と該上方切取
線に間隔をあけて隣接する下方切取線を含み、好ましく
は該切取線は、上記切離線部の端縁が上下方向で部分的
に重なる位置に設けられていることを特徴とする果実掛
袋が提供され、上記課題が解決される。
本発明の一実施例を示し、果実掛袋(1)は、上下両端
が開口する筒状の上部袋体(2)と、上端が開口し下端
に底部を有する筒状の下部袋体(3)で構成されてい
る。該上部袋体(2)及び下部袋体(3)は防水性を有
する紙材料やプラスチックシ−ト材料を基材とし、端部
を接着(4)することにより筒状に構成され、これらの
材料を適宜組み合わせて上部袋体と下部袋体を構成する
こともでき、図に示す実施例においては、いずれも紙材
料で形成されている。
上部袋体(2)の下端開口部に下部袋体(3)の上端開
口部を差し込んで重ね合わされる。この際、図1に示す
ように上部袋体(2)の外側に下部袋体(3)を差し込
むようにしたり、図2に示すように上部袋体(2)の内
側に下部袋体(3)を差し込むこともできる。
央に切欠部(5)を有し、側部には切り込み(6)を介
して針金(7)を内面に付設した装着部(8)が設けら
れている。
した折返片(9)を内方に折返して対向する内面部に接
着部(10)で接着し、その両側の内面部を接着部(11),(1
1) で部分的に接着し、該接着部間に開口(12)を設けた
底部(13)を有しており、該下部袋体(3)の側部には、
底部(13)から上方に向かって、下部袋体(3)を開口す
るための側部切取線(14)が設けられているが、その他の
適宜の構造に形成することもできる。
重ね合わせ部において、周方向に連続する接着部(15)で
接着されている。この際該接着部(15)は完全に周方向に
連続していなくても大部分で連続していればよく、側部
等に小さな非接着部(16)があってもよい。なお、該接着
部(15)は、下部袋体(3)の上端開口部に近接した位
置、例えば上端開口部から約5〜15mm程度下った位置
に設けられている。
(3)には、周方向に沿って切離線部(17)と非切離線部
(18)を交互に有する切取線(19)が設けられている。該切
取線(19)は1本でもよいが、複数本、好ましくは上方切
取線(20)と該上方切取線(20)に間隔をあけて隣接する下
方切取線(21)で構成されている。そして、図3に示すよ
うに、上方切取線(20)と下方切取線(21)の間隔(a)
は、約1〜3mm程度とするとよい。また、上方切取線(2
0)と下方切取線(21)の上記切離線部(17)の端縁は、上下
方向に部分的に重なる位置関係に設けてあり、そのよう
にすると、切取時に端縁間が容易に切断されて切取りや
すい。なお、実験の結果によれば、この端縁の重なり部
の幅(b)は、約0〜5mm程度であると良好な結果が得
られた。
の育成に使用するには、図4,図5に示すように適時に
上部袋体(2)の上端開口部から育成中のぶどう(22)を
袋内に入れ、開口部を閉じて装着部(8)で止着する
(上記各図(A))。この状態では、全体が包み込まれる
ので、害虫や汚染、農薬等からぶどうは保護される。ま
た、上記接着部は重ね合わせ部で周方向に連続して設け
られているから、風雨により簡単に離されることがな
く、袋内は上記切取線の切離線部(17)や底部の開口(12)
により通気状態が確保されている。
ら、下部袋体(3)を下方に引張ると、上記切取線(19)
から下方の下部袋体(3)が切り取られ、上部袋体
(2)は傘状にぶどう(22)を覆って鳥類から該ぶどう(2
2)を保護する(上記各図(B))。下部袋体(3)の上部
は帯状に残るが、この帯状片(23)は、上部袋体(2)の
外側(図4(C))、若しくは上部袋体(2)の内側(図
5(C))に周方向に接着部(15)で接着されているから、
該上部袋体(2)の周縁は該帯状片(23)により補強さ
れ、破損されにくい。
の一実施例が示されており、果実掛袋(1)は上端が開
口する筒状の袋体(24)を有している。該袋体(24)の上
部、側部、下部等の構成は、上記実施例の袋体とほぼ同
様であるので、同一符号を符してその説明を省略する。
状片(25)を重ね合わせてある。この際、図6に示すよう
に袋体の外側面に重ね合わせたり、図7に示すように内
側面に重ね合わせることができる。この帯状片(25)は、
図においては、1枚の帯状部材を環状に形成して袋体に
差し込み、連続して袋体の周面に沿わせるようにしてあ
るが、袋体の表面の折り幅とほぼ同じになるように二つ
折りして袋体の表面側、裏面側に重ね合わせたり、折り
幅とほぼ同じ長さの2枚の帯状部材を表面側、裏面側に
重ねるようにしてもよい。
帯状片(25)と袋体(24)は周方向に連続して接着(15)さ
れ、該接着部(15)の下方の上記袋体(24)には周方向に沿
って切取線(19)が設けられている。上記接着部(15)に
は、一部に非接着部(16)を設けてもよく、上記切取線(1
9)は、上記実施例とほぼ同様の構成を有する上方切取線
(20)、下方切取線(21)で構成することができる。
施例とほぼ同様に使用され、除袋時に袋体(24)の下半部
(24a) を切取線から切り取ると、上半部(24b) が傘とし
て残る。そして、上半部(24b) の下縁には、図6
(C)、図7(C)に示すように帯状片(25)が接着され
ているから、補強され、壊れにくくすることができる。
体と下部袋体の重ね合わせ部や袋体と帯状片の重ね合わ
せ部において、上部袋体と下部袋体や袋体と帯状片を周
方向に連続して接着すると共に該接着部の下方の上記下
部袋体や袋体に周方向に沿って切離線部と非切離線部を
交互に有する切取線を設けたから、雨水が袋内に入りに
くくでき、果実の育成期には上記連続する接着部により
下部袋体の上部と下部や袋体の上半部、下半部が確実に
連結されているので、強い風雨により下部袋体や下半部
が脱落するおそれが少なく、除袋期には上記切取線によ
り下部袋体や下半部を容易に除去することができ、その
上、下部袋体や下半部の除去後、上記袋体は傘となり、
その下縁には帯状片が形成され若しくは帯状片が表われ
るので、該傘の周縁を補強することができる。
取線で構成し、該切取線の切離線部の端縁を上下方向で
部分的に重なるように設けると、下部袋体や袋体の下半
部を下方に引張ったとき、上下の切離線部間に切目が入
って軽く除袋することができ、除袋作業が容易である。
(B)は一部省略拡大断面図。
(B)は一部省略拡大断面図。
育成時、(B)は除袋時、(C)は除袋時の一部を拡大
断面して示す各説明図。
育成時、(B)は除袋時、(C)は除袋時の一部を拡大
断面して示す各説明図。
(B)は一部省略拡大断面図、、(C)は除袋時の一部
を拡大断面して示す説明図。
面図、(B)は一部省略拡大断面図、、(C)は除袋時
の一部を拡大断面して示す説明図。
Claims (6)
- 【請求項1】 上部袋体と下部袋体を有し、上部袋体の
下端開口部に下部袋体の上端開口部を差し込んで重ね合
わせ、該重ね合わせ部において上部袋体と下部袋体を周
方向に連続して接着すると共に該接着部の下方の上記下
部袋体に周方向に沿って切取線を設けた果実掛袋。 - 【請求項2】 上端が開口する袋体の中間部に帯状片を
重ね合わせ、該帯状片と袋体の重ね合わせ部において帯
状片と袋体を周方向に連続して接着すると共に該接着部
の下方の上記袋体に周方向に沿って切取線を設けた果実
掛袋。 - 【請求項3】 上記切取線は切離線部と非切離線部を交
互に有する上方切取線と該上方切取線に間隔をあけて隣
接する下方切取線を含む請求項1または2に記載の果実
掛袋。 - 【請求項4】 上記上方切取線と下方切取線は、上記切
離線部の端縁が上下方向に部分的に重なる位置に存する
ように設けられている請求項3に記載の果実掛袋。 - 【請求項5】 上記上方切取線と下方切取線の間隔は、
1〜3mmである請求項3に記載の果実掛袋。 - 【請求項6】 上記切離線部の端縁が重なる幅は、0〜
5mmである請求項4に記載の果実掛袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002021518A JP3870393B2 (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | 果実掛袋 |
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Publications (2)
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JP2003219738A true JP2003219738A (ja) | 2003-08-05 |
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP3870393B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104303929A (zh) * | 2014-09-30 | 2015-01-28 | 徐世慧 | 一种使用双层纸套袋的水果栽培方法 |
-
2002
- 2002-01-30 JP JP2002021518A patent/JP3870393B2/ja not_active Expired - Fee Related
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