JP2023003654A - 果実養生用包被体 - Google Patents
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Abstract
【課題】果実への装着時や廃棄時の作業の簡略化を図るとともに、水滴が果実の軸部を伝って内部へ進入することを効果的に防止することができる果実養生用包被体を提供する。【解決手段】一枚の紙製シート状物11からなり、果実Fの軸部F1を挿通するための軸通部20と、シート状物11の外縁部15から軸通部20にかけて形成された切込部30と、切込部30を介して切り離された2つの重ね合わせ片部40,45とを備え、重ね合わせ片部40,45が重ね合わされて果実の上部を被覆するものであって、重ね合わせ片部40,45のうちの上側重ね合わせ片部40の外縁部15aに内側に山折りされて下側重ね合せ片部45を固定する固定部50と、重ね合せ片部40,45のどちらか一方から切り込みにより一体に形成され軸通部20に挿通される果実Fの軸部F1と軸通部20との間の間隙部Sを被覆する被覆小片部60とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、摘果前の果実を養生するための果実養生用包被体に関する。
ブドウやリンゴ等の果実は、露地栽培に際して日照や降水等の天候の影響を強く受ける。果実の成熟は、程よい日照と降水により果肉が増し糖分が蓄積されるが、過度の日照や降水によって、日焼けによる変色や表面のひび割れ、雨水の付着による腐敗等が生じることがある。また、果実が甘みを増す時期になると、鳥や虫等に果実が食べられて傷付き、商品価値を損なう鳥害や虫害等が発生することがある。
このような問題を回避するために、果実を袋体により被覆したり、傘状のカバーを取り付けたりする等、様々な方法で果実の保護が図られている。例えば、四角形や円形の紙等のシート状物に切込部を形成して果実の上部で切込部を介して隣り合う片部同士を重ね合わせて傘状の形状として果実に雨水が直接当たらないように保護する包被体等が、簡便かつ安価で多用されている。この他、鳥害等を防ぐための工夫が付与されたものとして、傘本体に垂れ下がり片を備え、垂れ下がり片により鳥の侵入及び接近を防ぐ包被体が提案されている(特許文献1参照)。
この種の包被体では、果実への装着時にシート状物の辺部を重ね合わせた際に、ステープラ等の固定具を用いて重ね合わせた片部同士の固定が行われる。しかしながら、大量の果実に包被体を装着する場合、各果実ごとにシート状物を巻き付けた後にポケット等からステープラを取り出して固定作業を行う必要がある。また、包被体を廃棄する際には、ごみの分別のためにステープラの針を個々に除去しなければならない。
さらに、シート状物を傘状に形成する際に、果実の軸部に巻き付けるようにして2つの片部を重ね合わせることから、果実の軸部近傍にわずかな隙間が生じることがある。そして、降雨等により水滴が果実の軸部を伝って落ちてきた場合に、水滴が軸部近傍の隙間から包被体内に進入して果実に付着し、腐敗等が生じるおそれがある。これに対し、果実の軸部に巻き付けた部分を紐や針金等で縛って水滴の侵入を防ぐことも可能であるが、各果実ごとに紐等を縛り付ける作業が必要となる。
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、果実への装着時や廃棄時の作業の簡略化を図るとともに、水滴が果実の軸部を伝って内部へ進入することを効果的に防止することができる果実養生用包被体を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、一枚の紙製シート状物からなり、該シート状物の中央近傍に形成される果実の軸部を挿通するための軸通部と、前記シート状物の外縁部から前記軸通部にかけて形成された切込部と、該切込部を介して切り離された2つの重ね合わせ片部とを備え、前記切込部の端部が前記軸通部となるように前記重ね合わせ片部が重ね合わされて果実の上部を被覆するようにした摘果前の果実を養生するための果実養生用包被体であって、前記重ね合わせ片部のうちの上側重ね合わせ片部の外縁部に内側に山折りされて下側重ね合せ片部を固定する固定部と、前記重ね合せ片部のどちらか一方から切り込みにより一体に形成され前記軸通部に挿通される前記果実の軸部と前記軸通部との間の間隙部を被覆する被覆小片部とを備えることを特徴とする果実養生用包被体に係る。
請求項2の発明は、前記シート状物が前記切込部と直交する第1辺部と前記切込部と平行な第2辺部とを有する正方形又は矩形状からなり、前記上側重ね合わせ片部の第1辺部に第1固定部が形成されており、前記上側重ね合わせ片部を前記下側重ね合わせ片部に重ねた際に前記第1固定部が前記下側重ね合わせ片部の第2辺部に固定される請求項1に記載の果実養生用包被体に係る。
請求項3の発明は、前記上側重ね合わせ片部の第2辺部に第2固定部が形成されており、前記上側重ね合わせ片部を前記下側重ね合わせ片部に重ねた際に前記第2固定部が前記下側重ね合わせ片部の第1辺部に固定される請求項2に記載の果実養生用包被体に係る。
請求項4の発明は、前記シート状物が円形状からなり、前記上側重ね合わせ片部の円弧状の外縁部に前記固定部が形成されている請求項1に記載の果実養生用包被体に係る。
請求項5の発明は、前記被覆小片部が前記切込部の端部から一体に延設された長手部の先端に形成される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の果実養生用包被体に係る。
請求項6の発明は、前記固定部の裏側及び前記被覆小片部の裏面側に粘着面を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の果実養生用包被体に係る。
請求項7の発明は、前記シート状物の裏側全面が自己粘着面である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の果実養生用包被体に係る。
請求項1の発明に係る果実養生用包被体は、一枚の紙製シート状物からなり、該シート状物の中央近傍に形成される果実の軸部を挿通するための軸通部と、前記シート状物の外縁部から前記軸通部にかけて形成された切込部と、該切込部を介して切り離された2つの重ね合わせ片部とを備え、前記切込部の端部が前記軸通部となるように前記重ね合わせ片部が重ね合わされて果実の上部を被覆するようにした摘果前の果実を養生するための果実養生用包被体であって、前記重ね合わせ片部のうちの上側重ね合わせ片部の外縁部に内側に山折りされて下側重ね合せ片部を固定する固定部と、前記重ね合せ片部のどちらか一方から切り込みにより一体に形成され前記軸通部に挿通される前記果実の軸部と前記軸通部との間の間隙部を被覆する被覆小片部とを備えるため、従来より果実への装着作業が簡便で作業効率が格段に向上し、廃棄時の手間が軽減されてごみの分別も容易となとともに、果実の軸部近傍の間隙部を容易かつ確実にふさぐことができて、水滴が軸部を伝って包被体内部へ進入することを効果的に防止することができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記シート状物が前記切込部と直交する第1辺部と前記切込部と平行な第2辺部とを有する正方形又は矩形状からなり、前記上側重ね合わせ片部の第1辺部に第1固定部が形成されており、前記上側重ね合わせ片部を前記下側重ね合わせ片部に重ねた際に前記第1固定部が前記下側重ね合わせ片部の第2辺部に固定されるため、上側重ね合わせ片部と下側重ね合わせ片部とを簡便に固定することができる。
請求項3の発明は、請求項2において、前記上側重ね合わせ片部の第2辺部に第2固定部が形成されており、前記上側重ね合わせ片部を前記下側重ね合わせ片部に重ねた際に前記第2固定部が前記下側重ね合わせ片部の第1辺部に固定されるため、上側重ね合わせ片部と下側重ね合わせ片部とをより確実に固定することができる。
請求項4の発明は、請求項1において、前記シート状物が円形状からなり、前記上側重ね合わせ片部の円弧状の外縁部に前記固定部が形成されているため、上側重ね合わせ片部と下側重ね合わせ片部とを簡便に固定することができる。
請求項5の発明は、請求項1ないし4において、前記被覆小片部が前記切込部の端部から一体に延設された長手部の先端に形成されるため、装着作業時に被覆小片部を誤って落とすおそれがないことに加え、シート状物と一体化された被覆小片部と果実の軸部との適切な距離が確保できて、軸部への巻着時に被覆小片部が回り込ませやすくなって作業性に優れる。
請求項6の発明は、請求項1ないし5において、前記固定部の裏側及び前記被覆小片部の裏面側に粘着面を有するため、より確実かつ強固に固定することができる。
請求項7の発明は、請求項1ないし6において、前記シート状物の裏側全面が自己粘着面であるため、各部を一体に有するシート状物を効率よく製造することが可能であるとともに、経済的にも有利となる。
図1,2に示す本発明の一実施形態に係る果実養生用包被体10は、摘果前の果実Fを養生するためのものであって、軸通部20と、切込部30と、重ね合わせ片部40,45と、固定部50と、被覆小片部60とを一体に備える。この包被体10は、各部を一体に有する一枚の紙製シート状物11が傘状に形成され、特にブドウ、リンゴ、梨、桃等の枝に成る果実Fに、その上部を被覆するように装着されて、日焼けや雨水の付着を回避するとともに、鳥害や虫害等を防止するものである。
紙製シート状物11は、正方形状、矩形状、六角形状等の多角形状や、真円形状、楕円形状等の円形状等、適宜の形状からなる。紙製シート状物11は、公知の型抜き加工等により形成される。この紙製シート状物11では、日光を遮ったり、雨水の付着を回避したりすることから、耐候性や耐水性等の性能を備えることが好ましい。なお、図2に示す実施形態は、平面視略正方形状の紙製シート状物12である。図中の符号15は正方形状の紙製シート状物12の外縁部、16は外縁部15を構成する第1辺部、17は第1辺部16と直交する第2辺部である。
軸通部20は、シート状物11の中央近傍に形成される果実Fの軸部F1を挿通するための空間部である。この軸通部20は、包被体10の傘状の頂点部に位置するように構成される。
切込部30は、シート状物11の外縁部15から軸通部20にかけて形成されたシート状物11の一部を切り込んで形成した部分である。切込部30の形状は特に限定されないが、図示の実施形態では外縁部15から帯状に形成されている。特に、この実施形態では、切込部30が外縁部15のうち一の第1辺部16の略中央部分から直交(直角)方向に形成されている。なお、この切込部30は、第2辺部17と平行となる。図において、符号31は切込部30の端部である。
2つの重ね合わせ片部40,45は、切込部30を介して互いに切り離されて形成され、傘状の包被体10を形成する際に重ね合わされる部位である。実施形態では、重ね合わせ時に上側となる片部を上側重ね合わせ片部40、下側となる片部を下側重ね合わせ片部45とする。
固定部50は、上側重ね合わせ片部40の外縁部15aに形成された突出片からなり、外縁部15aの内側に山折りされて下側重ね合せ片部45を固定する。この固定部50は、上側重ね合わせ片部40の外縁部15aのうち、少なくとも第1辺部16aに第1固定部51を有し、第2辺部17aに第2固定部52を有することがより好ましい。
被覆小片部60は、重ね合せ片部40,45のどちらか一方から切り込みにより一体に形成され、軸通部20に挿通される果実Fの軸部F1と軸通部20との間の間隙部を被覆する部材である。被覆小片部60は、果実Fの軸部F1に巻着されて軸通部20との間隙部を被覆する。被覆小片部60の形状は果実Fの軸部F1と軸通部20との間隙部が被覆可能であれば特に限定されないが、例えば、くの字状等の屈曲形状とすると軸部F1に巻着させやすいため好ましい。この被覆小片部60は、被覆作業を行いやすくするために、切込部30の端部31から一体に延設された長手部65の先端に形成することが好ましい。実施形態の被覆小片部60は、上側重ね合わせ片部40側に切り込まれて形成されている。
当該包被体10では、固定部50(51,52)の裏側及び被覆小片部60の裏面側に粘着面を有する。粘着面は、公知の粘着フィルムや接着剤等の適宜の粘着手段が用いられる。また、包被体10では、各部を一体に有する紙製シート状物11が型抜き加工等により形成されることから、シート状物11の裏側全面を自己粘着面とすることが好ましい。自己粘着面は、粘着面同士を密着させることによって粘着(接着)性能が発揮される粘着手段である。これにより、各部を一体に有するシート状物11を効率よく製造することが可能であるとともに、経済的にも有利となる。
次に、本発明の包被体10の果実Fへの装着手順について、図1,3~6を用いて説明する。なお、図4~6では、果実Fについて軸部F1のみを示して実の部分は省略する。
まず、図3に示すように、シート状物12の切込部30の端部31が果実Fの軸部F1に引っ掛けられ、下側重ね合わせ片部45が果実Fの上部に巻き付けられるように被せられた後、符号P1の矢印のように上側重ね合わせ片部40が下側重ね合わせ片部45の上面に重ねられる。この時、図4に示すように、上側重ね合わせ片部40と下側重ね合わせ片部45とが巻き付けられるように重ねられることにより、切込部30の端部31近傍が果実Fの軸部F1に沿って環状に形成されて軸通部20となる。なお、被覆小片部60は、作業の妨げとならないように、図示のようにシート状物12の外側に放置される。その際、被覆小片部60は切込部30の端部31に長手部65を介して一体形成されているため、誤って落とすおそれがない。
また、下側重ね合わせ片部45に重ねられる上側重ね合わせ片部40では、上側重ね合わせ片部40の第1辺部16aと下側重ね合わせ片部45の第2辺部17b、及び上側重ね合わせ片部40の第2辺部17aと下側重ね合わせ片部45の第1辺部16bがそれぞれ同一位置となるように配置され、傘状の全体形状が形成される。
ここで、上側重ね合わせ片部40の第1辺部16aには、外方へ突出された第1固定部51が形成されている。この第1固定部51が第1辺部16aにおいて符号P2の矢印のように内側に山折りされて、図5に示すように下側重ね合わせ片部45の第2辺部17bの裏面側へ折り込まれることにより、第1固定部51が下側重ね合わせ片部45の第2辺部17bに係着固定される。この時、第1固定部51の裏側を粘着面とすることにより、第1固定部51がより確実かつ強固に固定される。なお、シート状物が正方形又は矩形状であることにより、第1辺部16と第2辺部17とが直角に構成されるため、第1固定部51を第2辺部17bに引っ掛けやすくなる。
さらに、必要に応じて、上側重ね合わせ片部40の第2辺部17aから外方へ突出された第2固定部52を、符号P3の矢印のように第2辺部17aにおいて内側に山折りさせて、図5に示すように下側重ね合わせ片部45の第1辺部16bの裏面側へ折り込んで、第2固定部52を下側重ね合わせ片部45の第1辺部16bに係着固定させてもよい。その際、第2固定部52の裏側を粘着面とすれば、第1固定部51と同様により確実かつ強固に第2固定部52を固定することができる。このように、第1固定部51と第2固定部52とによって下側重ね合わせ片部45を固定することにより、上側重ね合わせ片部40と下側重ね合わせ片部45とを確実に固定することができる。
図5に示すように各重ね合わせ片部40,45を固定した後、符号P4の矢印及び図6に示すようにシート状物12の外側に放置された被覆小片部60が軸通部20近傍の果実の軸部F1に巻着される。詳述すると、図6(a)に示すように、まず被覆小片部60が、その下辺部61側が軸通部20近傍のシート状物12上に密着された状態で果実の軸部F1の側部に配置され、符号P5の矢印のように果実の軸部F1に巻き付けられる。その際、被覆小片部60が長手部65を介してシート状物12に一体に形成されていることから、装着作業時に被覆小片部60を誤って落とすおそれがない。加えて、シート状物12と一体化されていながら被覆小片部60と巻き付け対象の果実の軸部F1との適切な距離が確保でき、軸部F1への巻着時に被覆小片部60が回り込ませやすくなって作業性に優れる。
そして、図6(b)に示すように、被覆小片部60の上辺部62が果実の軸部F1に対して間隙が生じないように巻着されて、間隙部Sを含む軸通部20全体が被覆小片部60に被覆される。この時、被覆小片部60の裏面側を粘着面とすることにより、シート状物12や果実の軸部F1に対して被覆小片部60を容易に隙間なく密着させることができる。なお、シート状物12の裏側前面を自己粘着面とすることにより、固定部50(51,52)や被覆小片部60の固定に際し、固定位置でない他の部位に粘着面が接触しても誤って接着される手違いの発生を抑制することができ、作業性が向上する。
このように、本発明の果実養生用包被体10は、各部を一体に有する一枚の紙製シート状物11からなり、重ねられた各重ね合わせ片部40,45を固定部50(51,52)で固定して傘状に形成するため、ステープラ等の固定具を用いる必要がなく、従来よりも作業が簡便で作業効率が格段に向上する。また、廃棄の際に従来のようなステープラの針の除去等が不要であり、廃棄時の手間が軽減されてごみの分別も容易となる。さらに、被覆小片部60により、果実Fの軸部F1近傍の間隙部Sを容易かつ確実にふさぐことができ、水滴が軸部F1を伝って包被体10内部へ進入することを効果的に防止することができる。
図7,8は、他の実施形態に係る果実養生用包被体10Aである。この包被体10Aは、紙製シート状物11が平面視略円形状の紙製シート状物13からなる。図において、前述の図1,2に示した包被体10と同一符号は同一の構成を表すものとして、説明を省略する。
包被体10Aでは、円形状のシート状物13に略扇状に切り込んで形成された切込部30Aが形成されて、上側重ね合わせ片部40の円弧状の外縁部18に固定部50Aが形成されている。この固定部50Aは、上側重ね合わせ片部40の円弧状の外縁部18の内側に山折りされて、下側重ね合せ片部45の円弧状の外縁部19の裏面側へ折り込まれて、上側重ね合わせ片部40と下側重ね合せ片部45とを固定する。これにより、略円錐形状の傘状(被り笠状)の全体形状が形成される。
円形状のシート状物13から形成された包被体10Aにおいても、正方形のシート状物12から形成された包被体10と同様に、ステープラ等の固定具を用いる必要がなく簡便かつ効率的に果実Fに装着することができて廃棄時の手間も軽減することができるとともに、水滴が果実Fの軸部F1を伝って包被体10A内部へ進入することを効果的に防止することができる。
なお、本発明の果実養生用包被体は、前述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。
以上のとおり、本発明の果実養生用包被体は、ステープラ等の固定具を用いることなく簡便に果実へ装着することができ、水滴が果実の軸部を伝って内部へ進入することを効果的に防止することができる。そのため、従来の果実養生用包被体の代替品として有望である。
10,10A 果実養生用包被体
11 紙製シート状物
12 正方形状の紙製シート状物
13 円形状の紙製シート状物
15,15a 紙製シート状物の外縁部
16,16a,16b 紙製シート状物の第1辺部
17,17a,17b 紙製シート状物の第2辺部
18 上側重ね合わせ片部の円弧状の外縁部
19 下側重ね合わせ片部の円弧状の外縁部
20 軸通部
30,30A 切込部
31 切込部の端部
40 上側重ね合わせ片部
45 下側重ね合わせ片部
50,50A 固定部
51 第1固定部
52 第2固定部
60 被覆小片部
61 被覆小片部の下辺部
62 被覆小片部の上辺部
65 長手部
F 果実
F1 果実の軸部
S 間隙部
11 紙製シート状物
12 正方形状の紙製シート状物
13 円形状の紙製シート状物
15,15a 紙製シート状物の外縁部
16,16a,16b 紙製シート状物の第1辺部
17,17a,17b 紙製シート状物の第2辺部
18 上側重ね合わせ片部の円弧状の外縁部
19 下側重ね合わせ片部の円弧状の外縁部
20 軸通部
30,30A 切込部
31 切込部の端部
40 上側重ね合わせ片部
45 下側重ね合わせ片部
50,50A 固定部
51 第1固定部
52 第2固定部
60 被覆小片部
61 被覆小片部の下辺部
62 被覆小片部の上辺部
65 長手部
F 果実
F1 果実の軸部
S 間隙部
Claims (7)
- 一枚の紙製シート状物からなり、
該シート状物の中央近傍に形成される果実の軸部を挿通するための軸通部と、前記シート状物の外縁部から前記軸通部にかけて形成された切込部と、該切込部を介して切り離された2つの重ね合わせ片部とを備え、前記切込部の端部が前記軸通部となるように前記重ね合わせ片部が重ね合わされて果実の上部を被覆するようにした摘果前の果実を養生するための果実養生用包被体であって、
前記重ね合わせ片部のうちの上側重ね合わせ片部の外縁部に内側に山折りされて下側重ね合せ片部を固定する固定部と、
前記重ね合せ片部のどちらか一方から切り込みにより一体に形成され前記軸通部に挿通される前記果実の軸部と前記軸通部との間の間隙部を被覆する被覆小片部とを備える
ことを特徴とする果実養生用包被体。 - 前記シート状物が前記切込部と直交する第1辺部と前記切込部と平行な第2辺部とを有する正方形又は矩形状からなり、前記上側重ね合わせ片部の第1辺部に第1固定部が形成されており、前記上側重ね合わせ片部を前記下側重ね合わせ片部に重ねた際に前記第1固定部が前記下側重ね合わせ片部の第2辺部に固定される請求項1に記載の果実養生用包被体。
- 前記上側重ね合わせ片部の第2辺部に第2固定部が形成されており、前記上側重ね合わせ片部を前記下側重ね合わせ片部に重ねた際に前記第2固定部が前記下側重ね合わせ片部の第1辺部に固定される請求項2に記載の果実養生用包被体。
- 前記シート状物が円形状からなり、前記上側重ね合わせ片部の円弧状の外縁部に前記固定部が形成されている請求項1に記載の果実養生用包被体。
- 前記被覆小片部が前記切込部の端部から一体に延設された長手部の先端に形成される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の果実養生用包被体。
- 前記固定部の裏側及び前記被覆小片部の裏面側に粘着面を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の果実養生用包被体。
- 前記シート状物の裏側全面が自己粘着面である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の果実養生用包被体。
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- 2021-06-24 JP JP2021104864A patent/JP2023003654A/ja active Pending
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