JP2015139401A - 果実保護体 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹木や蔓に生る果実を被包して保護する果実保護体において、取り付け及び取り外しが容易であるとともに、鳥害、虫害及び天候の影響等による果実の傷みを防ぐことができ、繰り返し使用が可能な果実保護体を提供する。【解決手段】異なる2つの不織布を主体とするシート状物からなり、互いに合接して果実包被部20を形成する第1凹部21及び第2凹部22を有する第1容体11及び第2容体12とを備え、第1凹部及び第2凹部の外周には、第1鍔部31及び第2鍔部32がそれぞれ形成されており、第1鍔部及び第2鍔部には、第1容体及び第2容体を一体に連接するヒンジ部40と、第1容体及び第2容体を互いに合着する凸部54と孔部53の嵌着により形成された合着部50が形成されているとともに、合着部には茎挿通部60が形成され、排水切欠部70が形成されたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は果実保護体に関し、特に枝に生っている果実を包被して保護する果実保護体に関する。
果実等を露地栽培で行う場合、日照、降水等天候の影響を強く受ける。果実の成熟には日照時間や降水量等が不可欠であり、程よい日照と降水により果肉が増し糖分が蓄積される。しかし、果実の成熟中に過度の日照や降水によって、日焼けによる変色や果実表面のひび割れ、雨水が果実表面に付着することによる腐敗等が生じてしまうことがある。また、果実が甘みを増す時期になると、鳥がつついたり虫が喰う等により、果実が傷つき商品としての価値がなくなってしまうことがあった。
このような問題を回避するために、果実を袋体により被覆したり、傘状のカバーを取り付ける等、様々な方法で果実の保護が図られている。例えば、紙製の袋を果実に被せて上部を針金等で枝に括り付けて取り付けることで果実を被覆保護したり、四角形や円形の紙等のシートに切り込みを入れて果実にの上部で切り込みを入れた辺を内側に重ねて傘状の形状として果実に雨水が直接当たらないように保護したりする。他にも、傘本体に垂れ下がり片を備え、垂れ下がり片により鳥の侵入及び接近を防ぐ果実用傘が提案され、鳥害などを防ぐための工夫がなされている(特許文献1参照。)。
しかし、鳥害のみならず虫害を防ぐためには、果実の上部を覆う果実用傘では保護しきることができず、また、袋状の果実保護体は取り付けが面倒であったり使い捨てでコストがかかったりする等の問題があった。そこで、取り付けが容易ながら、鳥害、虫害及び天候の影響等による果実の傷みを防ぐことができる果実保護体の改良が求められていた。
特開平7−107866号公報
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであり、樹木や蔓に生る果実を被包して保護する果実保護体において、取り付け及び取り外しが容易であるとともに、鳥害、虫害及び天候の影響等による果実の傷みを防ぐことができ、繰り返し使用が可能な果実保護体を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、通気性を有するシート状物からなり、互いに合接して果実包被部を形成する第1凹部及び第2凹部を有する第1容体及び第2容体とを備え、前記第1凹部及び第2凹部の外周には、第1鍔部及び第2鍔部がそれぞれ形成されており、前記第1鍔部及び第2鍔部には、前記第1容体及び第2容体を一体に連接するヒンジ部と、前記第1容体及び第2容体を互いに合着する合着部が形成されているとともに、前記合着部には茎挿通部が形成されていることを特徴とした果実保護体に係る。
請求項2の発明は、通気性を有するシート状物からなり、互いに合接して果実包被部を形成する第1凹部及び第2凹部を有する第1容体及び第2容体とを備え、前記第1凹部及び第2凹部の外周には、第1鍔部及び第2鍔部がそれぞれ形成されており、前記第1鍔部及び第2鍔部には、前記第1容体及び第2容体を一体に連接するヒンジ部と、前記第1容体及び第2容体を互いに合着する合着部が形成されているとともに、前記ヒンジ部には茎挿通部が形成されていることを特徴とした果実保護体に係る。
請求項3の発明は、前記ヒンジ部に茎導入スリット部が形成された請求項2に記載の果実保護体に係る。
請求項4の発明は、前記ヒンジ部に枝挿通部が形成された請求項2又は3に記載の果実保護体に係る。
請求項5の発明は、排水切欠部が形成された請求項1ないし4のいずれか1項に記載の果実保護体に係る。
請求項6の発明は、前記シート状物が不織布体である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の果実保護体に係る。
請求項7の発明は、前記不織布体が異なる2つの不織布により構成されている請求項6に記載の果実保護体に係る。
請求項8の発明は、前記合着部が凸部と孔部の嵌着により形成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の果実保護体に係る。
請求項1の発明に係る果実保護体によると、通気性を有するシート状物からなり、互いに合接して果実包被部を形成する第1凹部及び第2凹部を有する第1容体及び第2容体とを備え、前記第1凹部及び第2凹部の外周には、第1鍔部及び第2鍔部がそれぞれ形成されており、前記第1鍔部及び第2鍔部には、前記第1容体及び第2容体を一体に連接するヒンジ部と、前記第1容体及び第2容体を互いに合着する合着部が形成されているとともに、前記合着部には茎挿通部が形成されているため、取り付け及び取り外しが容易であるとともに、鳥害、虫害及び天候の影響等による果実の傷みを防ぐことができ、繰り返し使用が可能である。
請求項2の発明に係る果実保護体によると、通気性を有するシート状物からなり、互いに合接して果実包被部を形成する第1凹部及び第2凹部を有する第1容体及び第2容体とを備え、前記第1凹部及び第2凹部の外周には、第1鍔部及び第2鍔部がそれぞれ形成されており、前記第1鍔部及び第2鍔部には、前記第1容体及び第2容体を一体に連接するヒンジ部と、前記第1容体及び第2容体を互いに合着する合着部が形成されているとともに、前記ヒンジ部には茎挿通部が形成されているため、取り付け及び取り外しが容易であるとともに、鳥害、虫害及び天候の影響等による果実の傷みを防ぐことができ、繰り返し使用が可能である。
請求項3の発明に係る果実保護体によると、請求項2の発明において、前記ヒンジ部に茎導入スリット部が形成されたため、茎を圧迫せず果実の生長を妨げることなく保護することができる。
請求項4の発明に係る果実保護体によると、請求項2又は3の発明において、前記ヒンジ部に枝挿通部が形成されたため、茎と茎と連続する枝の距離が近い果実であっても、果実を傷つけることなく、極めて簡単に取り付けることができる。
請求項5の発明に係る果実保護体によると、請求項1ないし4のいずれかの発明において、排水切欠部が形成されたため、結露等の果実包被部内部に溜まった水を排出することができるため、果実が傷むのを防ぐことができる。
請求項6の発明に係る果実保護体によると、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記シート状物が不織布体であることから、成形が容易であり、安価に製作することができる。
請求項7の発明に係る果実保護体によると、請求項6の発明において、前記シート状物が異なる2つの不織布により構成されているため、成形を容易にしつつ果実の表面を傷つけない素材等を自由に選択することができる。
請求項8の発明に係る果実保護体によると、請求項1ないし7のいずれかの発明において、前記合着部が凸部と孔部の嵌着により形成されているため、容易に合着することができつつ合着部の外れを防止し、脱落しにくくすることができる。
第1実施形態の果実保護体の合接状態の全体斜視図である。 第1実施形態の解放状態の全体斜視図である。 第1実施形態によりデコポンが保護されている状態を示す斜視図である。 第2実施形態の果実保護体の合接状態の全体斜視図である。 第2実施形態の解放状態の全体斜視図である。 第2実施形態によりブドウが保護されている状態を示す斜視図である。 第3実施形態の果実保護体の合接状態の全体斜視図である。 第3実施形態の解放状態の全体斜視図である。 第3実施形態により柿が保護されている状態を示す斜視図である。 他の実施例のバリエーションを示す部分斜視図である。
本発明の果実保護体は、樹木の枝や蔓に生っている状態の果実を保護するものであり、果柄若しくは果柄と連続する枝に取り付けて使用する。このため、熟成してある程度の大きさに生長した果実のみならず、熟成前であって小さい状態の果実であっても取り付けが可能である。
第1実施形態の果実保護体1Aは、図1の合接状態の斜視図及び図2の解放状態の斜視図のとおり、互いに合接して果実包被部20を形成する第1凹部21及び第2凹部22を有する第1容体11及び第2容体12とを備えてなる保護体である。果実保護体1Aは通気性を有するシート状物からなり、シート状物は不織布、布、紙、発泡体等の通気性を有する素材を用いることができる。また、これらの複合体も用いることができ保護対象の果実の種類や果実の育成環境に応じて適宜選択される。シート状物に小さな通気孔を形成すれば、より素材の選択が自由となる。
本実施例においては、成形の容易さ等から不織布を主体とするシート状物を採用している。不織布により構成されるため一定の強度を有しつつ、日光や空気等を透過して包被された果実の熟成を妨げない。また、果実保護体1Aの不織布は、外側に低融点(110℃)ポリエステル(44dt)密度188.8g/m2の不織布と、内側にはレギュラーポリエステル(3.3dt)及び低融点(110℃)ポリエステル(4.4dt)を85:15の割合で密度61.2g/m2の不織布との異なる2枚の不織布をニードルパンチにより結合して使用している。
不織布は、耐候性、耐熱性及び耐薬品性等を有し、繰り返し使用に長けているものを使用し、また、吸水性をほとんどもたないことから、表面に付着する雨水は内側に吸収されず表面を伝って下方に落ちるため、果実に水滴がつかず、傷みが生じない。実施例において、外側を密度が高く硬度を有する不織布とし、内側に柔らかい不織布を使用することによって、果実の表面を傷めにくい構成としている。軽量な不織布を用いるため、果実が小さいうちから使用することが可能である。
第1実施形態はデコポン等の球形状の果実であって、枝に生る果実を保護する果実保護体1Aである。このため、果実包被部20は膨らみを大きく形成して略球形状に形成される。保護する果実の種類によって果実包被部20の形状は適宜決定される。また、第1凹部11及び第2凹部12に、突条部13を形成することにより、第1凹部11及び第2凹部12の曲げ強度が増して凹み等の変形を防ぐことができる。突条部13が内側に保護される果実に当接しないように、外側に凸状に形成されることが望ましい。
第1凹部11及び第2凹部12の外周には、外側に延設された第1鍔部31及び第2鍔部32がそれぞれ形成されている。実施形態において、第1鍔部31及び第2鍔部32には、第1嵌合部33及び第2嵌合部34が形成される。第1嵌合部33には凸状の嵌合凸部35が形成され、第2嵌合部34には嵌合凸部35に対応した嵌合凹部36が形成される。該嵌合部33,34により、第1容体11及び第2容体12が合接した時の隙間をなくし、小さい虫も果実保護体1Aの内部に侵入するのを防ぐことができる。また、第1容体11と第2容体12をしっかりと合接することができるようになり、ズレが少なくなり雨天時に水滴などが入りにくくなる。
第1鍔部31及び第2鍔部32には、第1容体11及び第2容体12を一体に連接するヒンジ部40が形成され、図2に示すように、ヒンジ部40の中央には折り曲げ容易のためのミシン目41が形成される。また、該鍔部31,32には第1容体11と第2容体12を互いに合着する合着部50が形成される。ヒンジ部40のミシン目41で折り曲げて第1容体11及び第2容体12を合接させ、果実包被部20を形成する。合着部50は、凸部54と孔部53により嵌着されるように形成されると簡単な構成で合着させることができる。果実保護体1Aにおいて、第1容体11の第1合着部51に孔部53、第2容体12の第2合着部52に凸部54がそれぞれ2つずつ、孔部53の中心と凸部54の中心とをわずかに上下及び左右にずらして形成している。凸部54及び孔部53を合着する際に、わずかに捩じることにより、凸部54と孔部53との摩擦が大きくなって脱落を防ぐことができる。
図1の合接状態において、ヒンジ部40は果実包被部20の下方、合着部50は果実包被部20の上方に配置されるように形成される。合着部50には、果実の茎(果柄)を挿通させる茎挿通部60が形成される。茎を圧迫することなく果実保護体1Aを取り付けることができるため、果実及び茎の成長を妨げない。また、茎を茎挿通部60に導入することができるように、第1容体11の第1鍔部31と嵌合凸部35及び第2容体12の第2鍔部32には茎挿通部60に対応する位置に切欠61や凹部62を形成することは言うまでもない。
また、第1鍔部31及び第2鍔部32の下方、ヒンジ部40の両側には排水切欠部70が形成されている。茎挿通部60と同様に、嵌合凸部35の排水切欠部70と対応する位置には切欠71が形成され果実包被部20内部に貫通している。果実包被部20の内部に結露や雨等で水が溜まってしまった時に、水を外部に排出することができ、果実が傷むのを防ぐことができる。さらに第1凹部21及び第2凹部22に形成された突条部13により水が伝いやすくなるため、水の排出が促進される。
ヒンジ部40が下方に形成されることから、果実は果実保護体1Aに下から包被されて、果実の上部で合着部を合着させて取り付けられる。図3に示すように、保護されるデコポンDの茎Sに茎挿通部60を合わせる位置に合着部50(51,52)を配置して、凸部54を孔部53に嵌着させてデコポンDの上部にて合着固定する。デコポンDの果実全体は果実包被部20により包まれて保護されるため、鳥や虫に喰われる等して傷むおそれがなくなる。また、果実保護体1Aは不織布を主体とするシート状物からなるため、果実全体を包みながらも日光や空気を透過し、果実の熟成を妨げない。また、雨等の水滴が直接果実に付着しにくくなり、天候の影響による傷みの発生が抑制される。さらに、果実保護体1Aは軽量であるため、強風による揺れ等によって茎を痛めにくい。
図4ないし図6は第2実施形態の果実保護体1Bを示す。第2実施形態は蔓に生るブドウ等の果実を保護する形態の果実保護体1Bである。果実包被部20bを形成する第1凹部21b及び第2凹部22bは、ブドウBを保護する容体となるため、縦長に形成される。第2実施形態では、茎挿通部60bはヒンジ部40bに形成される。つまり、第1実施形態とは異なり、合接状態において、ヒンジ部40bは果実包被部20bの上部に形成され、果実の下部において合着部50bを合着して固定する。排水切欠部70bは果実包被部20bの下方に配置されるため、合着部50bの両側に形成され、果実包被部20b内部の水滴を排出することができる。
図5の解放状態を示す斜視図に示すように、ヒンジ部40bの中央には折り曲げ容易のためのミシン目41bが形成され、一端から茎挿通部60bにかけては、切り離されており果実の茎(蔓)Sを導入する茎導入スリット部66が形成されている。第1実施形態と同様に、茎挿通部60bに対応する位置に第1鍔部31b及び第2鍔部32b、嵌合凸部35bに切欠き61bや凹部62bが形成され、遮蔽されることなく茎Sを挿通させることができる。ミシン目41bの中央位置、つまり茎導入スリット部66と茎挿通部60bとの合流箇所には、第1容体と第2容体との合着時に茎が通る程度の茎挿通孔65を形成すると、茎挿通部60bの端が茎Cに接触しにくくなって茎Cを傷つけない。
ブドウBを包被する際には、果実保護体1Bを解放状態でヒンジ部40bの茎導入スリット部66を通して茎挿通部60bにブドウBの茎Cを導入し、ミシン目41bで折り曲げることにより第1凹部21b及び第2凹部22bで果実包被部20bを形成し、下部に配置される合着部50bを合着させることにより第1容体11b及び第2容体12bを合接し、図6に示すようにブドウBは包被されて保護される。
第1実施形態と同様に、第1凹部21b及び第2凹部22bの外周に第1鍔部31b及び第2鍔部32bがそれぞれ形成され、第1鍔部31bに第1嵌合部33bである嵌合凸部35bが形成され、第2鍔部32bに第2嵌合部34bである嵌合凹部36bが形成される。このため、第1容体11b及び第2容体12bを合接する時に、嵌合凸部35bと嵌合凹部36bは果実の外側で嵌合して、果実全体を包被して鳥害や虫害及び天候の影響から果実を保護することができる。
第2実施形態の果実保護体1Bは、第1実施形態の果実保護体1Aと同様に内側に柔らかい不織布と外側に硬い不織布を結合して用いることにより、包被されるブドウBの表面を傷つけにくくしつつ形態を安定させることができ、成形しやすくすることができる。さらに、図示しないが、凸部54及び孔部53をヒンジ部40に形成して、果実包被部20の上部においても合着を強固とすることにより、より外れにくくすることも考えられる。
図7ないし図9は第3実施形態の果実保護体1Cを示す。第3実施形態は、柿Pのような茎Sと茎Sに連続する枝Bとの距離が近い果実を保護する形態の果実保護体1Cである。第2実施形態と同様にヒンジ部40cが果実包被部20cの上部に、合着部50cが下部に位置するように配置される。ヒンジ部40cには茎挿通部60c及び枝挿通部80が形成され、図7及び図8に示すように、茎挿通部60cの頂点に茎挿通部60cと直角に枝挿通部80が形成され、茎挿通部と枝挿通部は連続し第1容体と第2容体の合着時には略T字状、解放時には略十字状に形成される。枝挿通部80に茎Sと連続する枝Bを通し、茎挿通部60cに茎Sを挿通させることにより果実保護体1Cを取り付ける。
柿Pは茎Sと枝Bの距離が短いため、茎Sにヒンジ部40や合着部50を配置して取り付けると、取付時に柿Pを傷つけたり落下させてしまったりする恐れがある。このため、ヒンジ部40cに茎挿通部60c及び枝挿通部80を形成し枝B及び茎Sごと柿Pを包被することにより、果実保護体1Cは極めて簡単に簡単に取り付けることができつつ、柿Pを傷めることがない。
なお、本発明の果実保護体における第1容体及び第2容体の大きさ、形状、位置等は、保護目的である果実を勘案して最適に選択される。このため、図示し詳述した実施例の構造のみには限定されない。例えば、図10に示すように、各実施形態において第1鍔部31及び第2鍔部32の一部に外方へ延設した取外舌片39を形成してもよい。第1鍔部31に形成される第1取外舌片37と第2鍔部32に形成される第2取外舌片38とをずらして形成すると、つまみやすくなってより取り外しやすくなる。また、排水切欠部70を第1鍔部31及び第2鍔部32の下方頂点に形成して、より排水しやすくすることもできる。図示しないが、合着部又はヒンジ部に排水切欠部を形成する場合には、ヒンジ部又は合着部に水を通しやすくするための筒状の空洞を設けた水導部を形成することにより排水効果を高めることが考えられる。
合着部は凸部及び孔部により形成される他にも、図10に示すように、係着片91及び係着凹部92からなる合着部50dとしてもよい。第1嵌合部33には係着片91が形成され、第2嵌合部34には係着凹部92が形成される。係着片91はアーム部93及びアーム部93の先端に係着凸部94とを有し、係着凹部92に係着凸部94を嵌合させることにより係着して、第1容体11及び第2容体12を合着する。係着凹部92にアーム部93に対応する位置に切欠き95を形成すると係着凸部94が抜けにくくなる。係着凹部92及び係着凸部91の係着により摩擦が大きくなり外れにくくなるため、合接が外れにくく果実保護体10が脱落しにくい構成とすることができる。さらに、係着凸部94に舌片96を形成すると、係着凸部94を簡単に取外すことができる。また、第2実施形態以降の図示において第1実施形態と同一符号は同一部位を示す。
1A,1B,1C 果実保護体
11,11b,11c 第1容体
12,12b,12c 第2容体
13 突条部
20,20b,20c 果実包被部
21,21b,21c 第1凹部
22,22b,22c 第2凹部
31,31b,31c 第1鍔部
32,32b,32c 第2鍔部
33,33b,33c 第1嵌合部
34,34b,34c 第2嵌合部
35,35b,35c 嵌合凸部
36,36b,36c 嵌合凹部
40,40b,40c ヒンジ部
41,41b,41c ミシン目
50,50b,50c 合着部
53 孔部
54 凸部
60,60b、60c 茎挿通部
65 茎挿通孔
66 茎導入スリット
70,70b、70c 排水切欠部
80 枝挿通部
B 枝
D デコポン
G ブドウ
P 柿
S 茎

Claims (8)

  1. 通気性を有するシート状物からなり、互いに合接して果実包被部を形成する第1凹部及び第2凹部を有する第1容体及び第2容体とを備え、
    前記第1凹部及び第2凹部の外周には、第1鍔部及び第2鍔部がそれぞれ形成されており、
    前記第1鍔部及び第2鍔部には、前記第1容体及び第2容体を一体に連接するヒンジ部と、前記第1容体及び第2容体を互いに合着する合着部が形成されているとともに、
    前記合着部には茎挿通部が形成されている
    ことを特徴とした果実保護体。
  2. 通気性を有するシート状物からなり、互いに合接して果実包被部を形成する第1凹部及び第2凹部を有する第1容体及び第2容体とを備え、
    前記第1凹部及び第2凹部の外周には、第1鍔部及び第2鍔部がそれぞれ形成されており、
    前記第1鍔部及び第2鍔部には、前記第1容体及び第2容体を一体に連接するヒンジ部と、前記第1容体及び第2容体を互いに合着する合着部が形成されているとともに、
    前記ヒンジ部には茎挿通部が形成されている
    ことを特徴とした果実保護体。
  3. 前記ヒンジ部に茎導入スリット部が形成された請求項2に記載の果実保護体。
  4. 前記ヒンジ部に枝挿通部が形成された請求項2又は3に記載の果実保護体。
  5. 排水切欠部が形成された請求項1ないし4のいずれか1項に記載の果実保護体。
  6. 前記シート状物が不織布体である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の果実保護体。
  7. 前記不織布体が異なる2つの不織布により構成されている請求項6項に記載の果実保護体。
  8. 前記合着部が凸部と孔部の嵌着により形成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の果実保護体。
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