JPH11289949A - 飛翔害虫粘着捕獲シ−ト - Google Patents

飛翔害虫粘着捕獲シ−ト

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JPH11289949A
JPH11289949A JP11149098A JP11149098A JPH11289949A JP H11289949 A JPH11289949 A JP H11289949A JP 11149098 A JP11149098 A JP 11149098A JP 11149098 A JP11149098 A JP 11149098A JP H11289949 A JPH11289949 A JP H11289949A
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JP
Japan
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adhesive
sheet
mesh
flying insect
flying
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Application number
JP11149098A
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English (en)
Inventor
Susumu Kameda
進 亀田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】栽培ハウス内を飛行する飛翔害虫を粘着剤塗布
網で効率よく捕獲でき、しかも、取扱い、製作、梱包、
運搬、保管等を容易に行い得る飛翔害虫粘着捕獲シ−ト
を提供する。 【解決手段】片面または両面に粘着剤2を塗布した網シ
−ト1を引張って網目11の拡張により粘着剤塗布膜を
孔開き状態とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飛翔害虫粘着捕獲シ
−ト材に関し、例えば、ハウス栽培において、飛翔害虫
の発生状況を察知し農薬散布時期等を適確に把握するの
に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】ハウス栽培によれば、野菜が不足する冬
期や栽培が難しい多雨期に品質の良い野菜を供給し得、
価格安定に寄与する有利性があり、トマト、キュウリ、
ナス、ネギ、玉ねぎ、キャベツ等の多種の作物の栽培に
ハウス栽培が使用されている。従来、栽培ハウス内の飛
翔害虫を農薬を使用することなく粘着シ−トで捕殺する
ことが知られている。しかしながら、かかる害虫駆除で
は、多量の粘着シ−トを必要とし、栽培ハウス内での粘
着シ−トの設置作業も大がかりとなり、コストアツプが
避けられない。そこで、栽培ハウス内での飛翔害虫の発
生状況を察知し、その発生状況に適合した種類や量の農
薬を散布するようにすれば、作業工数、農薬量を最小限
に抑え得、充分な低コスト化が期待できる。そして、栽
培ハウス内での飛翔害虫の発生状況を察知するための粘
着シ−トであれば、完全捕獲駆除を目的とする場合に較
べ、充分に小サイズにでき、栽培ハウス内での設置も容
易になり、かかる面からも作業の容易化、簡易化、低コ
スト化が期待できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、害虫粘
着捕獲シ−トは、プラスチックフィルムまたは紙に粘着
剤を塗布した構成であり、飛翔害虫の捕獲効率が低い。
【0004】周知の通り、蜘蛛は飛翔虫を主食とし吐糸
で網を張り、網で飛翔虫を捕獲している。従来、プラス
チックネットや金属ネットに粘着剤を塗布したものを栽
培ハウス内の野菜類の根本の堆肥上に敷き、堆肥から孵
化した幼虫及び産卵のために堆肥に向かって飛行する飛
翔成虫を粘着捕獲することが公知である(特開平6−6
2714号公報)。この従来技術においては、堆肥への
ネットを通しての日光照射性、通風性、水供給を重視し
ている。しかしながら、栽培ハウス内で孵化発生する飛
翔害虫を栽培ハウス内の空中に配設した粘着捕獲ネット
シ−トで粘着捕獲する場合、ネットの糸に単に粘着剤を
付着させただけでは、上記した蜘蛛の網のような捕獲は
到底期待できない。
【0005】本発明の目的は、栽培ハウス内を飛行する
飛翔害虫を粘着剤塗布網で効率よく捕獲でき、しかも、
取扱い、製作、梱包、運搬、保管等を容易に行い得る飛
翔害虫粘着捕獲シ−トを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る飛翔害虫粘
着捕獲シ−トは、片面または両面に粘着剤を塗布した網
シ−トを引張って網目の拡張により粘着剤塗布膜を孔開
き状態としたことを特徴とする構成である。
【0007】本発明に係る他の飛翔害虫粘着捕獲シ−ト
は、片面または両面に粘着剤を塗布した網シ−トにセパ
レ−タを貼着したことを特徴とする構成である。
【0008】本発明に係る他の別の飛翔害虫粘着捕獲シ
−トは、片面または両面に粘着剤を塗布した網シ−トの
対向する二辺に取手を取付けたことを特徴とする構成で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に係る飛翔
害虫粘着捕獲シ−トの一例を示し、図1の(イ)に示す
ように網シ−ト1の一方向引っ張り(Y方向引っ張り)
により網シ−ト1の網目11の一方向とは直角方向(X
方向)の巾wを狭くした状態で接着剤2を塗布し、つい
で上記X方向の引っ張りで網目11を拡張して網目11
の粘着剤膜を糸曳き状にて破って開口してある(21は
糸曳きを示している)。上記網シ−ト1には、ポリエチ
レン網シ−ト、ポリアミド網シ−ト、ポリプロピレン網
シ−ト等のプラスチック網シ−トを使用でき、網目の大
きさは交差点(糸の融着点)の間隔で表わして5mm〜
30mm程度とすることが好ましい。上記粘着剤2に
は、ゴム(天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム等)
と樹脂(ポリブテン、ポリイソブチレン、酢酸ビニル樹
脂等)と溶剤(トルエン、キシレン、灯油等)との組成
物を使用でき、必要に応じ誘引剤を添加することができ
る。この粘着剤の塗布には、ロ−ル塗布、スプレ−、刷
毛塗り、浸漬塗装等を使用できる。
【0010】上記飛翔害虫粘着捕獲シ−トの粘着剤の塗
布には、図2の(イ)に示すように、セパレ−タシ−
ト3上に網シ−ト1を上記のY方向に引っ張った状態で
沿わせ、その網シ−ト1上に粘着剤2を塗布する方法、
図2の(ロ)に示すように、セパレ−タシ−ト3上に
粘着剤を塗布し、Y方向に引っ張った網シ−ト1をその
粘着剤層2上にラミネ−トする方法、図2の(ハ)に
示すように、前記のの粘着捕獲シ−トの網シ−ト上に
更に粘着剤20を塗布する方法等を用いることができ、
何れの場合も、長尺物を製作して所定の長さ(200m
m〜5000mm程度)に切断すること、または所定の
長さに切断したセパレ−タシ−ト上に粘着剤を塗布し、
網シ−トをラミネ−トすることができる。
【0011】図3の(イ)は本発明に係る飛翔害虫粘着
捕獲シ−トの別例の平面図を、図2の(ロ)は図2の
(イ)におけるロ−ロ断面図を示している。図3の
(イ)及び図3の(ロ)において、1はY方向に引き伸
ばして網目11のX方向の巾を狭めた網シ−ト(例え
ば、プラスチックネット)、4,4は網シ−ト1の巾両
端に固着した取手、2は網シ−ト1の両面に塗布した粘
着剤(片面のみに塗布することもできる)、3,3は網
シ−ト1及び粘着剤2を挾んでラミネ−トしたセパレ−
タシ−トである。
【0012】上記取手4には硬質紙やプラスチックプレ
−トを用いることができ、また掛支用孔41を設けるこ
とができる。また、セパレ−タシ−ト3には長鎖アルキ
ル系剥離剤を塗布したクラフト紙を用いることができ
る。上記において、セパレ−タシ−ト3は取手4の部分
にまで延在させてあり、取手4とセパレ−タ3との接触
界面には粘着剤を塗布せずドライのままとしてあるの
で、このドライ部位からセパレ−タ3を容易に剥離でき
る。
【0013】このセパレ−タ3の剥離方向を図3におけ
る網シ−ト1の引き伸ばし方向Yに対して直角なX方向
にすれば、その剥離時の引っ張り力で網シ−ト1の網目
11を拡張させて網目11の粘着剤膜を破って糸曳き状
態で開口させることができる。また、セパレ−タ1を上
記のY方向に剥離し、網シ−ト1を取手4,4による引
っ張りでX方向に引き伸ばして網目11を粘着剤膜を破
って糸曳き状態で開口させてもよい。
【0014】本発明に係る飛翔害虫粘着捕獲シ−トは、
栽培ハウス(ビニルハウス)の両側の通風孔に張設して
使用できる。例えば、ミニトマト栽培の場合、植え付け
から根がはる頃まで(通常、二週間程度)ハウス両側を
通風のために開放するが、この程度の期間であれば網目
での粘着剤の糸曳きをよく維持でき、網目を通過しよう
とする飛翔害虫を効率よく捕獲できる。この使用に対
し、図3に示す実施例ではセパレ−タの巾両端部に対し
粘着剤不塗布のドライ面を設けてあるので、その部分を
指で摘んで粘着剤の付着なく容易に剥離できる。従っ
て、作業手袋を着用したままでもセパレ−タを容易に剥
離できる。
【0015】このようにして配設した粘着網シ−トには
拡張された網目に相当の期間粘着剤が糸曳き状で張ら
れ、光透過性や通風性が良好であるから、飛翔害虫を警
戒心を起こさせずに蜘蛛の網のようにして効率よく捕獲
でき、その粘着捕獲状態から飛翔害虫の発生状況を容易
に把握でき、その発生状況を分析して発生害虫の種類、
発生量を察知し得、散布すべき農薬の種類や散布量を適
確に決めることができる。そして、かかる農薬散布のも
とで飛翔害虫を駆除して、良品質の作物を高収穫率で収
穫できる。
【0016】上記飛翔害虫としては、トマト、キュウ
リ、ナス、スイカ、メロン等のハウス栽培でのアブラム
シ類、コナジラミ類、マメハモグリハエ、タバココナジ
ラミ等や柑橘類のハウス栽培でのアブラムシ類、チャノ
キイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマやブドウの
ハウス栽培でのフタテンヒメヨコバイやネギ、タマネギ
等のハウス栽培でのネギハモグリハエやキャベツ、チン
ゲンサイ、ストック等のハウス栽培でのアブラムシ類、
コナガ等やキク、カ−ベラ、宿根カスミソウ等のハウス
栽培でのアブラムシ類、マメハモグリハエ等や畑作物一
般に対するタネバエを挙げることができる。
【0017】
【実施例】図3に示す構成とし、網シ−ト1には交差点
の間隔が10mmのポリエチレンネットを使用し、粘着
剤2の配合はブチルゴル(エッソ化学社製ブチル−36
5)100重量部,ポリブテン(日本石油社製ポリブテ
ンHV−300)200重量部,トルエン300重量部
とした。ポリエチレンネット1を図3のY方向に引っ張
ったときのX方向の網目11の巾は約2mmであり、セ
パレ−タ3のX方向での剥離により網目11が拡張され
て網目11の粘着剤膜が破れて糸曳き状態となった。こ
の実施例品と網目を拡張するまえの粘着剤塗布ポリエチ
レンネットとをミニトマト栽培ハウスの両側の通風開口
部にに張設してアブラムシ類等の粘着捕獲量を調べたと
ころ、実施例品の方が一段と優れた捕獲率であった。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る飛翔害虫粘着捕獲シ−トに
おいては、栽培ハウス内での飛翔害虫の発生状況を適確
に察知し、その発生状況に応じて農薬散布を適切に行う
ことが可能となる。また、製作においては、網シ−トを
一方の方向に引き伸ばし狭巾にして粘着剤を塗布できる
ので塗布作業が容易であり、更に、使用時までは狭巾と
して巻回状態で取扱え、梱包、運搬及び保管が容易であ
り、特に図示の実施例ではセパレ−タに対しドライ部位
を設けてあるので、セパレ−タの剥離が容易であり、作
業手袋を着用したままでの剥離が可能となって取扱いが
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る飛翔害虫粘着捕獲シ−トの一実施
例を示す図面である。
【図2】本発明に係る飛翔害虫粘着捕獲シ−トにおける
粘着剤の塗布状態を示す図面である。
【図3】本発明に係る飛翔害虫粘着捕獲シ−トの別実施
例を示す図面である。
【符号の説明】
1 網シ−ト 11 網目 2 粘着剤 21 粘着剤の糸曳き 3 セパレ−タ 4 取手

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面または両面に粘着剤を塗布した網シ−
    トを引張って網目の拡張により粘着剤塗布膜を孔開き状
    態としたことを特徴とする飛翔害虫粘着捕獲シ−ト。
  2. 【請求項2】片面または両面に粘着剤を塗布した網シ−
    トにセパレ−タを貼着したことを特徴とする飛翔害虫粘
    着捕獲シ−ト。
  3. 【請求項3】片面または両面に粘着剤を塗布した網シ−
    トの対向する二辺に取手を取付けたことを特徴とする飛
    翔害虫粘着捕獲シ−ト。
JP11149098A 1998-04-06 1998-04-06 飛翔害虫粘着捕獲シ−ト Pending JPH11289949A (ja)

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JP (1) JPH11289949A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002142643A (ja) * 2000-11-15 2002-05-21 Earth Chem Corp Ltd ハエ捕獲器
JP2012147711A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Kagoshima Univ 穿孔性害虫の防除方法
JP2013252468A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Meitec Corp 捕集ネット

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