JP2019047743A - 飛翔昆虫を捕獲する飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】飛翔昆虫を集める発光手段を必要とすることなく、その構造が極めて簡単で且つ透明であることから、取り付けた状態にした場合に目立たず、又、取り付け場所を選ばず、所望する場所に簡便に取り付けでき、飛翔昆虫を効果的に捕獲することができる、飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープの提供。【解決手段】幅が3〜30cmの帯状の透明基材の一方の面に、飛翔昆虫を粘着して捕獲するための捕獲用の粘着剤層が設けられ、該捕獲用の粘着剤層は、透明であって、透明基材の長手方向の両縁部に沿って幅をもって捕獲用の粘着剤層が存在しない部分がそれぞれ形成されるように、透明基材の中央部に配置されてなり、更に、捕獲用の粘着剤層が形成されていない透明基材のもう一方の面の、長手方向の少なくとも一方の縁部に沿って連続的に或いは断続的に、固定用の接着剤層を有する幅が1〜30mmの帯状の取り付け用部材が設けられている飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。【選択図】図1A

Description

本発明は、飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープに関し、より詳しくは、例えば、食品工場、薬品工場、食品を扱う市場や店舗等のように、特にハエなどの飛翔昆虫の侵入を阻止する必要のある場所に、極めて簡便に、且つ、目立たない状態に設置でき、しかも、特別に飛翔昆虫を集める目的で設けた発光手段と組み合わせることなく、極めて簡単な構成のものでありながら高い捕獲効率を実現できる飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープに関する。
従来より、設置しておくことで、ハエなどの飛翔害虫を捕獲させるための種々の捕虫器が提案されている。具体的には、飛翔害虫のもつ特有の光に集まる習性を利用し、効率よく捕獲するため、紫外線ランプや蛍光灯やLEDのような発光手段と、粘着剤層を有する粘着シートや捕虫紙とを組み合わせた構成の捕虫器が種々開発されており、また、これらの光誘引型の捕虫器に適用した場合における利便性と効能を高める目的で、専用に開発された種々の構成の粘着フィルムや粘着シートについての提案もされている(特許文献1〜4等参照)。また、古くから、帯状の紙の表面に粘着剤が塗布された黄褐色のハエ取り紙が知られており、このような、発光手段を設けない構成の飛翔昆虫捕獲器についても種々の提案がされている(特許文献5〜7等参照)。
特開平5−168386号公報 特許第5064588号公報 特許第4894850号公報 特許第5854362号公報 特許第3899484号公報 特開2004−113081号公報 特開2004−261106号公報
しかしながら、特許文献1〜4で提案されているような、紫外線ランプや蛍光灯やLEDといった発光手段と、粘着剤層を有する粘着シート(捕虫シート)とを組み合わせた構造の光誘引型の捕虫器は、設置するための電気設備やスペースを必要とし、場合によっては落下の問題も懸念され、さらに器具自体が高額でもあるため、工場や会社など極めて限定的な使用に限られており、所望する様々な設置場所に簡便に取り付けできるものではなかった。また、適用されている粘着シート(捕虫シート)は、その利便性から、特許文献1に記載されているような、ロール状に巻き取られた状態で捕虫器のケース内に収納され、引き出して使用する構成のものや、特許文献2や3に記載されているような、捕虫紙を捕虫器に簡単に出し入れできるようにした構造のものであり、個々の捕虫器の構造に合致するように開発された専用品であり、粘着シート(捕虫シート)のみで用いる目的のものではなかった。
特許文献5では、ハエ等が容器の内側に設けた捕虫用粘着剤層に捕獲される構造の害虫捕獲容器を、壁、天井等の構造物に取り付けて使用する構成のものが提案されている。しかし、その構造は、底部と、間隔をあけて対向する前面部と後面部とを有し、上方に開口部が設けられた複雑なものであり、さらに、これらを構成する基板は、紙材料や樹脂シート材料や金属箔材料であるため、壁、天井等の構造物に取り付けた場合に、かなりの視覚的な存在感を示す目立つ構成のものであった。この点は、床及び棚等に直に設置、壁及び天井等に掛止する構成の特許文献6に記載の捕虫用ケースの場合も同様である。また、特許文献7に記載の飛翔昆虫捕獲具は、表面が、虫が好む黄色面であり、クモの巣状の線画や羽虫の画が設けられた目を引く外観をしており、使用する場所を選び、例えば、食品を扱う店舗等で好適に使用できるといえるものではなかった。このように、従来の捕虫シートは、着色シートに捕虫効果の高い粘着剤を塗布してなるものであり、特に、黄色に代表される虫が好む色に着色された大変に目立つものであることから、その存在自体が敬遠される場合も多く、設置場所の選定は、飛翔昆虫の捕獲が効果的に行われることよりも、設置した場合に目立ちにくいことが優先されていることも多いという状況があり、本発明者らはこの点に注目した。
したがって、本発明の目的は、上記した従来技術の種々の課題を解決し、飛翔昆虫を集める目的で特別に設けた、紫外線ランプや蛍光灯やLEDといった発光手段を必要とすることなく、その構造が極めて簡単で、しかも透明のテープ状であることから、取り付けた状態にした場合の外観が目立たない状態のものであり、取り付ける場所を選ばず、所望する場所に簡便な操作で取り付けることができるものでありながら、飛翔昆虫を効果的に捕獲することができる、飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを提供することにある。
上記の目的は、下記の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、[1]幅が3cm〜30cmの帯状の透明基材の一方の面に、飛翔昆虫を粘着して捕獲するための捕獲用の粘着剤層が設けられており、該捕獲用の粘着剤層は、透明であって、前記帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿って幅をもって捕獲用の粘着剤層が存在しない部分がそれぞれ形成されるように、前記帯状の透明基材の中央部に配置されてなり、さらに、前記捕獲用の粘着剤層が形成されていない前記帯状の透明基材のもう一方の面の、長手方向の少なくとも一方の縁部に沿って連続的に或いは断続的に、固定用の接着剤層を有する幅が1mm〜30mmの帯状の取り付け用部材が設けられていることを特徴とする飛翔昆虫を捕獲する飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを提供する。
本発明の好ましい形態としては、下記のものが挙げられる。
[2]固定用の接着剤層が、前記帯状の透明基材に塗布した接着剤で形成されている上記[1]に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ;
[3]前記取り付け用部材が、基材の表裏両面に接着剤層を有し、前記帯状の透明基材に対し外側に配置される固定用の接着剤層上には離型紙が積層されており、且つ、前記帯状の透明基材側に配置される粘着剤層が前記透明基材に貼着されることで、前記帯状の透明基材と前記取り付け用部材が一体化されている上記[1]又は[2]に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ;
[4]さらに、前記捕獲用の粘着剤層に離型紙が積層されており、該離型紙は、前記捕獲用の粘着剤層の幅よりも広く、前記離型紙が、前記帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿って設けられている、前記捕獲用の粘着剤層が存在しない部分のそれぞれと、少なくとも一方は全部、他方は一部分が重なる位置となるようにして積層されている上記[1]〜[3]のいずれかに記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ;
[5]さらに、前記帯状の透明基材の、前記取り付け用部材が設けられている側の、前記捕獲用の粘着剤層が存在しない部分の表裏いずれか位置に、前記帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿って折り目が設けられている上記[1]〜[4]のいずれかに記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ;
[6]さらに、前記帯状の透明基材の他方の面にも、飛翔昆虫を粘着して捕獲するための捕獲用の粘着剤層が設けられており、該捕獲用の粘着剤層に離型紙が積層されている上記[1]〜[5]のいずれかに記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ;
[7]前記帯状の取り付け用部材を構成する前記固定用の接着剤層を構成する粘着剤が、再剥離性であって、且つ、粘着力が1N/cm以上のものである上記[1]〜[6]のいずれかに記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ;
[8]前記帯状の透明基材における前記捕獲用の粘着剤層が存在しない部分の幅が、3mm〜50mmである上記[1]〜[7]のいずれかに記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ;
[9]前記透明基材が、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂及びポリアミド樹脂からなる群から選ばれる少なくともいずれかの材料からなる、厚みが20μm〜5mmの透明フィルム又は透明シートである上記[1]〜[8]のいずれかに記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ;
[10]前記帯状の透明基材が、その長手方向の長さが10cm〜120cmであり、枚葉型に構成されている上記[1]〜[9]のいずれかに記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープが挙げられる。
[11]紙製又はプラスチック製の巻芯に巻き回して構成されており、使用時に、前記透明基材の幅方向に切断されて使用される構成の上記[1]〜[9]のいずれかに記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープが挙げられる。
本発明によれば、中央部分に捕獲用の粘着剤層が形成されている帯状の透明基材の長手方向の縁部に沿って帯状の取り付け用部材が設けられた、軽量で透明な、構造が極めて簡単なテープ状であるため、例えば、通常の照明器具としての白熱灯や蛍光灯やLED灯の枠部分や、これらの照明器具の近傍にある桟等の狭小な部分や、天井や場合によっては壁に、或いは、照明器具からは離れた部屋の出入口や窓の近傍の桟や枠等の狭小な部分に、取り付け用部材を構成する固定用の接着剤層を直接貼付けることで確実に固定でき、その設置操作が極めて簡便に行え、しかも、取り付けた状態で視覚的な圧迫感がなく、目立つことがなく、設置場所を自由に決定できるため、効果的にハエ等の飛翔昆虫を捕獲できる有用な飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープが提供される。
本発明によって提供される飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープは、飛翔昆虫を集める目的の発光手段を特別に設けることなく、通常の照明器具である、白熱灯や蛍光灯やLED照明の光の近傍に、取り付け用部材を構成する固定用の接着剤層を直接貼付けることで簡便に設置できるので、これらの照明用の光を、飛翔昆虫を集めるために有効利用することができる。このため、本発明によって提供される飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープは、従来の、飛翔昆虫を集める発光手段と、粘着剤層を有する粘着シートや捕虫紙とを組み合わせた構成の飛翔昆虫捕獲器の場合のように、その大きさや目立つことによる設置場所の制限や、コンセント等の電源を必要とすることによる設置場所の制限がなく、当然に設置のための電気工事も不要であり、簡便な操作で所望の場所に設置することができる。また、本発明によって提供される飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープは、その視覚的な存在感が極めて薄いため、照明用の光とは無関係に、飛翔昆虫を捕獲することを第一に考えた所望する場所に適宜に設置でき、例えば、飛翔昆虫が出入りする飛翔コースとなっている、窓や戸口の周辺や壁等の多様な場所にも簡便な操作で適宜に設置することができる。
さらに、本発明によって提供される飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープの好ましい形態によれば、固定用の接着剤層が再剥離性粘着剤で形成されているため、テープを取り付けた照明器具の枠や、桟や天井や、出入口や窓の枠等からテープを取り外した際に、糊残りが生じることがなく、取り付けた箇所を接着剤で汚すことなく現状復帰できるので、飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを、安心して種々の場所に取り付けることができる。このため、本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを、定期的に貼り換えて継続的に配置させるようにするという簡単な操作をして、設置を継続するだけで、飛翔昆虫を効果的に捕獲することが継続的に達成できる。
また、本発明によって提供される飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープは、その長手方向の両縁部に沿ってそれぞれ、飛翔昆虫を粘着させて捕獲するための粘着剤層が存在しない部分が形成されているため、取り付ける際は勿論、特に飛翔昆虫が粘着した状態のテープを取り外す際に、捕獲用の粘着剤層を形成している粘着剤が手に付着することなく廃棄することができ、テープの取り付け操作、テープの取り外し操作及び廃棄操作が容易であるといった利点がある。本発明によって提供される飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープの好ましい形態では、捕獲用の粘着剤層に離型紙が積層されていることに加え、帯状の透明基材の捕獲用の粘着剤層が存在しない部分にまで確実に離型紙が配置される構成としているため、特にその設置の際に、捕獲用の粘着剤が手に付着するといった不具合の発生がより確実に防止され、使い勝手に優れるという利点もある。
本発明が捕獲の対象としている昆虫は、工場や店舗や家屋等の屋内に入り込み飛翔する様々な昆虫である。本発明によって提供される飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープは、特に、屋内に入り込んだ場合に捕獲し難い小型の昆虫の捕獲に対して効果的である。例えば、ユスリカ、クロバネキノコバエ、タマバエ、ショウジョウバエ、フンコバエ、ノミバエのような小型のハエ類(いわゆるコバエ)や、イエバエやクロバエなどの中型のハエ類、ウンカ、ヨコバイ、ハゴロモ等に代表される走光性に強い小型の昆虫が挙げられる。その他、学術的には昆虫に分類されないが、クモ類やダニ類等、照明器具や出入口の周りや壁や天井を自由に歩き回る虫の捕獲も可能である。
透明基材の一方の面に、飛翔昆虫を粘着して捕獲するための捕獲用の粘着剤層と、該粘着剤層に離型紙を積層した形態の本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープの一例を示す模式的な正面図である。 図1AのA−A線における模式的な断面図である。 図1Bの構成に加えて、透明基材の他方の面にも離型紙を積層した捕獲用の粘着剤層を設けた場合の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープの模式的な断面図である。 図1に示した本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープに、さらに折り目を設けた一例を示す模式的な正面図と、折り目で折った状態を示す模式的な断面図である。 本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを、ドアの枠に取り付けた状態を示す使用例の模式図である。 本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを、窓枠に取り付けた状態を示す使用例の模式的な斜視図である。 本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを、照明器具の枠に取り付けた状態を示す使用例の模式図である。 本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを、別の形状の照明器具の枠に取り付けた状態を示す使用例の模式的な斜視図である。 本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを、別の形状の照明器具の枠に取り付けた状態を示す使用例の模式的な斜視図である。 実施例で行った本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを設置した結果、テープ上に捕獲された飛翔昆虫の一例である。
本発明の好ましい実施形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープの一例を模式的に示した図である。図1Aは平面図であり、図1Bは、A−A線の断面図である。また、図1Cは、捕獲用の粘着剤層が、帯状の透明基材の両面に設けられている場合のA−A線の断面図である。これらの図に示されているように、本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープは、飛翔昆虫を粘着して捕獲するための捕獲用の粘着剤層が、幅が3cm〜30cmの帯状の透明基材の少なくとも一方の面に設けられており、且つ、帯状の透明基材の長手方向の両縁部を除いた中央部分に設けられていることを一つの特徴とする。すなわち、本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ(以下、「捕獲用テープ」と呼ぶ場合もある)を構成する捕獲用の粘着剤層は、帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿ってそれぞれ、捕獲用の粘着剤層が存在しない部分が幅をもって形成された状態となるように形成されているので、捕獲用テープの取り付けや取り外しの際に、捕獲用の粘着剤層を形成する粘着力の強い粘着剤によって手や指先などを汚すことがない。
<帯状の透明基材>
本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープを構成する帯状の透明基材としては、透明であればよく、例えば、従来公知のプラスチック製の透明なフィルム或いはシートをいずれも使用することができる。例えば、ポリ塩化ビニル樹脂製や、ポリエステル樹脂製の透明なフィルム或いはシートや、ポリプロピレン樹脂製の透明な無延伸フィルム(CPP)、ポリプロピレン樹脂製の透明な延伸フィルム(OPP)、ポリエチレン樹脂製や、ポリアミド樹脂製(ナイロン:登録商標)の透明なフィルム或いはシートなどを使用することができる。
本発明の捕獲用テープを構成する帯状の透明基材の幅は、3cm〜30cm程度であればよく、取り付ける場所に応じて適宜に設計すればよい。幅が狭いと、呼応して中央部に設ける捕獲用の粘着剤層の設置幅が狭くなるので、飛翔昆虫を粘着して捕獲する効果が低減することが懸念される。一方、帯状の透明基材の幅が広過ぎると、本発明の捕獲用テープを取り付けて設置する場所にもよるが、邪魔になることが懸念される。すなわち、本発明の捕獲用テープは、図3〜7に示したように、帯状の透明基材の長手方向の一方の縁部に沿って設けた取り付け用部材によって吊り下げた状態で設置されるので、捕獲用テープの幅が広いと、設置場所によっては邪魔になる場合がある。したがって、捕獲用テープを構成する帯状の透明基材の幅は、10cm〜30cm程度或いは10cm〜20cm程度とするのが一般的である。各種の設置場所に適用できるようにするためには、帯状の透明基材の幅を段階的に設定した幅の異なる複数種の製品を用意することが好ましい。
本発明の捕獲用テープを構成する帯状の透明基材の厚みは特に限定されず、捕獲用テープを設置する状況を勘案して、例えば、20μm〜5mmの範囲内で適宜に決定すればよい。設置する場所が、例えば、図7に示したような曲面であったり、或いは、クランク状の場所(不図示)に設置するのに適したものにするためには、厚みを薄くして柔軟性を向上させたものにすることが好ましい。一方、設置する場所が、図3〜6に示したような直線状に取り付けるものの場合は、柔軟性を考慮する必要が殆どないので、外からの風や、空調の風に十分に対応できるように、強度を考慮して、例えば、厚みを1mm以上にすることが好ましい。
本発明の捕獲用テープを構成する帯状の透明基材の長さは特に限定されず、例えば、紙製又はプラスチック製の巻芯に巻き回してなる長尺の製品を、設置場所の状況に応じて適宜の長さに切断して使用するようにすることも好ましい実施形態である。長尺の製品としては、帯状の透明基材の幅にもよるが、例えば、長辺(長手方向の長さ)が数メートルから10メートル程度のものが挙げられる。また、例えば、長辺が10cm〜120cmの範囲で適宜な長さに切断して枚葉とした製品にすれば、長尺の製品を切断する手間が省けるので、この点で便利である。枚葉型の製品としては、使い勝手や、取り付ける建物等の間口や、照明器具のサイズを考慮して、例えば、30cm、60cm、90cm等とすることが好ましい。
<取り付け用部材>
次に、本発明の捕獲用テープを構成する、上記した帯状の透明基材の長手方向の一方の縁部に沿って、連続的に或いは断続的に設置された、固定用の接着剤層を有する幅が1mm〜30mmの取り付け用部材について説明する。本発明を構成する取り付け用部材が有する固定用の接着剤層は、例えば、固定用の接着剤層の形成用の塗工液を、直接、帯状の透明基材の長手方向の縁部の1つに沿って、連続的に或いは断続的に塗布することで形成できる。
また、本発明を構成する取り付け用部材は、基材の表裏両面に接着剤層を有し、帯状の透明基材に対し外側に配置される固定用の接着剤層上には離型紙が積層されており、且つ、帯状の透明基材側に配置される接着剤層が透明基材に貼着されることで、帯状の透明基材と取り付け用部材とを一体化させることでも形成できる(図1、図2参照)。取り付け用部材をこのようにして形成する場合に使用する、幅が1mm〜30mmの帯状の基材の両面に接着剤層を有するものとしては、いわゆる両面テープを利用することができる。両面テープを利用することで、取り付け用部材の形成用の塗布装置等を用いることなく、帯状の透明基材の長手方向の縁部に沿って簡便に取り付け用部材を形成することができる。
本発明の捕獲用テープは、前記した帯状の透明基材の少なくとも一方の面に捕獲用の粘着剤層が形成されてなるが、上記したようにして形成される本発明を構成する取り付け用部材は、図1Bに示したように、捕獲用の粘着剤層が形成されていない側の面に形成してもよいし、図1Cに示したように、捕獲用の粘着剤層が形成されている側の面に形成することもできる。本発明の捕獲用テープを構成する捕獲用の粘着剤層は、図1Aに示されているように、帯状の透明基材の中央部分にのみ設けられており、帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿って幅をもって捕獲用の粘着剤層が存在しない部分がそれぞれ形成されているため、取り付け用部材を、捕獲用の粘着剤層が形成されている側の面に容易に設けることができる。
本発明の捕獲用テープを構成する取り付け用部材は、幅が1mm〜30mmの帯状の基材の両面に接着剤層を有するものであればよく、先に挙げたような方法で形成することができる。前記した、いわゆる両面テープを利用して形成する場合、両面テープを構成する基材の一方の面の接着剤層を、帯状の透明基材の縁部に沿って貼着することで帯状の透明基材と一体化させ、他方の面の接着剤層は、本発明の捕獲用テープを照明器具や窓の枠や天井や壁等に取り付けるための固定用の接着剤層として使用される。このように、取り付け用部材を構成する接着剤層は、それぞれの用途に適した機能を有する接着剤で構成されたものであることが好ましい。
具体的には、取り付け用部材を帯状の透明基材に一体化させるための接着剤層については、透明基材に取り付け用部材がしっかり貼着できる接着剤を用いた構成とすることが好ましい。また、本発明の捕獲用テープを照明器具や窓の枠等に取り付ける(固定する)ための固定用の接着剤層については、使用後に本発明の捕獲用テープを取り外した際に、速やかに剥がすことができ、しかも糊残りが生じない、再剥離性であって、且つ、照明器具の枠、窓枠、壁、天井等にしっかり固定することを考慮すると、粘着力が1N/cm以上の接着剤を用いた構成とすることが好ましい。上記したように取り付け用部材を構成する固定用の接着剤層を、機能分離し構成のものとするためには、いわゆる両面テープのような構成のものを使用することが簡便である。しかし、本発明は、これに限定されず、固定用の接着剤層の形成用の塗工液として、機能性が異なる複数のものを使用し、直接、帯状の透明基材の長手方向の縁部の1つに沿って塗布する工程を繰り返すことで、機能分離してなる構成の固定用の接着剤層を容易に形成することもできる。固定用の接着剤層は、連続的に或いは断続的に形成されるため、断続的に形成するような場合は、帯状の透明基材に、直接、固定用の接着剤層の形成用の塗工液を塗工して固定用の接着剤層を形成する方法を用いることが好ましい。
これらの取り付け用部材の接着剤層を形成するための接着剤としては、上記した機能を有するものであることが好ましいが、材質は特に限定されず、アクリル系、ゴム系、ホットメルト系、エマルジョン系、シリコン系等の接着剤をいずれも使用できる。本発明の捕獲用テープは、上記した固定用の接着剤層に、離型紙を積層した構成とする。このように構成することで、保管中における接着性の低下や、望まない場所に貼り付くことを有効に防止できる。
本発明の捕獲用テープを構成する取り付け用部材は、上記したように、帯状の透明基材の長手方向の縁部に沿って設けられるが、本発明の捕獲用テープを、照明器具や戸口や窓の枠、壁や天井等にしっかり固定できれば、図1Aに示したように連続して設けられていても、断続的に設けられていても(不図示)いずれでもよい。取り付け用部材の幅は1mm〜30mmであればよく、本発明の捕獲用テープの幅と、想定されるテープを取り付ける場所を勘案して適宜に決定すればよい。例えば、帯状の透明基材の幅が10cmであれば、取り付け用部材の幅は、1cm程度あれば十分であり、このような形態の本発明の捕獲用テープは、例えば、一般的な照明器具の枠や、入口のドアや窓の枠等の狭い部分に簡便に取り付けることができ、その結果、捕獲用の粘着剤層の部分によって、効果的に飛翔昆虫を粘着して捕獲することができる。
<捕獲用の粘着剤層>
次に、本発明の捕獲用テープを構成する捕獲用の粘着剤層について説明する。本発明の捕獲用テープは、帯状の透明基材と同様に、その上に設ける捕獲用の粘着剤層も透明であることを特徴とする。この結果、本発明の捕獲用テープは、取り付けた場合に目立つことがなく、その存在感が殆どなく、気づきにくいという利点がある。これに対し、従来の飛翔昆虫の捕獲器は、飛翔昆虫を集める目的の発光手段を特別に設けたものが多く、取り付けた状態における視覚的な圧迫感は極めて大きく、加えて、上記発光手段とともに用いられている捕獲用の粘着テープも、黄色に代表される着色されたものであり、この点でも視覚的な圧迫感は極めて大きかった。また、先に述べたように、発光手段を設けないものは、古くから使用されている「ハエ取り紙」は黄褐色であり、また、その後に開発されているものも、昆虫を集める手段として着色や形状的な工夫がされており、目立つものとなっていた。上記したように、本発明を構成する捕獲用の粘着剤層における「透明」は、本発明の捕獲用テープを取り付けた状態とした際に、目立たないものにできればよく、完全な透明を意味したものでなく、所期の目的が達成できれば、取り付けた状態で粘着剤層の存在が目立たない淡色に着色された透明状態のものであってもよい。捕獲用の粘着剤層に淡い着色をしておけば、本発明の捕獲用テープの取り付けや取り外しの際に、誤って捕獲用の粘着剤層を掴んでしまい手が汚れる、といったような事態が生じることを効果的に防止できるといった利点がある。
本発明の捕獲用テープを構成する捕獲用の粘着剤層は、透明であることに加え、図1Aに示したように、帯状の透明基材の長手方向の両縁部を残して、透明基材の中央部分に設けられていることを特徴とする。すなわち、帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿ってそれぞれ、飛翔昆虫を粘着させて捕獲するための粘着剤層が存在しない部分が形成される構造となっている。捕獲用の粘着剤層が存在しない部分の幅は、3mm〜50mmであることが好ましい。本発明の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープは、このように、帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿って、幅をもって捕獲用の粘着剤層が存在しない部分がそれぞれ形成されているため、テープの取り付けや取り外しの際に捕獲用の粘着剤が付着して手が汚れるといった不具合を生じることが抑制される。本発明の捕獲用テープを構成する捕獲用の粘着剤層は、上記した位置に配置されたものであることを要するが、粘着剤層の形状は、図1に示したような帯状であってもよいが、これに限定されるものでなく、例えば、ストライプ状、マス目状又は散点状等のいずれであってもよい。
捕獲用の粘着剤層を形成するための粘着剤は特に限定されず、アクリル系、ゴム系、ホットメルト系、エマルジョン系、シリコン系等の接着剤をいずれも使用でき、先に挙げた従来技術で捕獲用の粘着剤層の形成に使用されているような、粘着剤層上に止まった飛翔昆虫等を捕獲し易い、粘稠な状態が持続する粘着剤を適宜に使用することができる。本発明を構成する飛翔昆虫の捕獲用の粘着剤層の厚みは、特に限定されるものではない。本発明で捕獲の対象としているのは、先に挙げたような小型の飛翔昆虫であるので、例えば、20μm〜200μm程度の厚みがあれば十分である。
<離型紙>
上記した捕獲用の粘着剤層は、離型紙を積層した構成として、使用時に離型紙を剥がして捕獲用の粘着剤層を露出させる構成の製品とすることが好ましい。このように構成することで、本発明の捕獲用テープを取り付ける作業中に、捕獲用の接着剤で手や指などが汚れることが効果的に防止できる。特に、先述した、所定の長さにした枚葉型の製品の場合には、捕獲用の粘着剤層に離型紙を積層した構成にすることが好ましい。
本発明で使用する剥離紙としては、少なくとも一方の面に離型性を付与した、上質紙、平面紙、クラフト紙、グラシン紙、合成紙等の紙や、プラスチック製のフィルムやシートを用いることができる。プラスチック製のフィルムやシートとしては、例えば、塩化ビニル樹脂製、ポリエステル樹脂製、ポリプロピレン樹脂製の無延伸フィルム(CPP)、ポリプロピレン樹脂製の延伸フィルム(OPP)、ポリエチレン樹脂製、ポリアミド樹脂製(ナイロン:登録商標)のものが挙げられる。離型紙の厚みは、剥し易さなどを考慮すると、20μm〜200μm程度とすることが望ましい。
離型紙は使用の際に廃棄されるものであるため、環境に配慮して不使用とするのも好ましい形態である。例えば、本発明の捕獲用テープを、先述したような、紙製又はプラスチック製の巻芯に巻き回して構成された長尺の製品とする場合に、透明基材の一方の面のみに捕獲用の粘着剤層を形成し、透明基材の他方の面を、離型性を付与した構成にすれば、捕獲用の粘着剤層に離型紙を積層させる必要をなくすことが可能になる。
紙製又はプラスチック製の巻芯に巻き回して構成した長尺の製品とする場合に使用される巻芯としては、特に限定されず、下記に挙げるようなものが使用できる。例えば、上質紙、クラフト紙、再生紙、段ボール紙等の紙製の巻芯や、また、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン:登録商標)等からなるプラスチック製の巻芯を使用することができる。紙製のものは、廃棄が容易で、プラスチック製のものは、製造時における紙粉の発生といった問題がないといった利点がある。使用する巻芯のサイズは、帯状の透明基材の幅に応じて長さや直径を決定すればよい。
<設置場所>
先に述べたように、本発明の捕獲用テープは、基本的には、設置場所が限定されることなく、飛翔昆虫の飛翔コースになると考えられる場所に適宜に設置できる。したがって、先に挙げたような飛翔昆虫が入り込む可能性のある屋内は勿論、屋外における飛翔昆虫が集まる場所に適宜に取り付けることができる。特に、設置した場合に目立つことを嫌う場所や、コンセントがない場所に使用することで、より顕著な効果が得られる。具体的には、住宅家屋、工場や店舗等の建物、屋外における、照明器具の枠、扉の枠部、窓枠、シャッター上部、壁、腰壁、天井などに簡便に自在に設置することができる。本発明の捕獲用テープを設置することで、大きな効果が得られると期待される工業的な設置場所としては、飛翔昆虫が入り込むことを避けなければならない、例えば、食品製造工場、医薬品製造工場、食品の包装資材製造工場、各種の素材製造工場、電子機器製造工場、電気機器製造工場、半導体製造工場及び自動車製造工場などが挙げられる。近年、様々な物作りの現場で異物混入対策が重要視されており、本発明の捕獲用テープは、その現場で問題となっている飛翔昆虫対策として、飛翔昆虫の効果的な捕獲を実現できることに加え、省エネ、省力化といった点でも大きな効果が期待できる。商業的な設置場所としては、飛翔昆虫が入り込むおそれが大きく、飛翔昆虫が入り込むことが嫌われる、レストランなどの外食や喫茶の施設、総菜やパンやケーキなどの食品の販売場所、旅館やホテルなどの宿泊施設などが挙げられる。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。しかし、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
本実施例の捕獲用テープでは、帯状の透明基材として、厚みが50μm、幅が10cm、長さが30cmのポリプロピレン樹脂製の透明な無延伸フィルム(CPP)を用いた。そして、この帯状の透明基材の一方の面の中央部分に、下記のようにして捕獲用の粘着剤層を形成した。具体的には、アクリル系の透明の接着剤を用い、前記帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿って幅1cmずつ残して、その中央部分に、幅が8cm程度で、厚みが20μm程度となるようにして、捕獲用の粘着剤層を形成した(図1A参照)。
本実施例では、形成した捕獲用の粘着剤層に離型紙を積層したが、離型紙に、帯状の透明基材とほぼ同様のサイズのものを用いた。そして、利便性を高めるため、離型紙を、上記で形成した粘着剤層に積層し、且つ、離型紙の長手方向の両縁部が、帯状の透明基材の長手方向の両縁部と重ならないようにずらした状態となるように積層した。すなわち、図1に示したように、帯状の透明基材の長手方向の縁部にある、捕獲用の粘着剤層が形成されていない部分が、一方の縁部では、離型紙がはみ出た状態で重なり、他方の縁部では、捕獲用の粘着剤層が形成されていない部分が、離型紙によって覆われない部分があるようにした。
次に、前記帯状の透明基材の、捕獲用の粘着剤層が形成されていない側の面であって、且つ、上記した捕獲用の粘着剤層が形成されていない部分が、離型紙によって覆われない部分がある側の帯状の透明基材の長手方向の縁部に沿って取り付け用部材を形成した。具体的には、幅1cmの、透明基材の両面に接着層が形成されている両面テープの一方の、アクリル系の透明接着剤からなる接着面を帯状の透明基材に貼り付けて一体化して、帯状の透明基材に取り付け用部材を形成した。この際に、上記した帯状の透明基材と粘着していない側の接着面が、再剥離性で、且つ、粘着力が1N/cm以上のアクリル系の透明接着剤からなる両面テープを使用した。
上記で製造した捕獲用テープを、図3に示したように、食品を扱う施設の出入口のドア枠に取り付けて設置し、30日後の様子を目視で観察した。また、同様に、図4に示したように、一般住宅の台所に近い窓枠に取り付けて設置し、30日後の様子を目視で観察した。また、図6に示したように、食品工場の蛍光灯の枠に取り付けて設置し、30日後の様子を目視で観察した。その結果、いずれの場合も、コバエなどの飛翔昆虫が、捕獲用の粘着剤層によって効果的に捕獲されることが確認できた。図8に、その際に捕獲された捕獲用テープ上の飛翔昆虫の一部を示した。
[実施例2]
先に調製した実施例1の捕獲用テープと同様にして、捕獲用テープを調製し、さらに、図2に示したように、取り付け用部材を配置した帯状の透明基材の、捕獲用の粘着剤層が形成されていない部分に折り目となるミシン目を形成した。その結果、本実施例の捕獲用テープは、図2に示したように、取り付け用部材の近傍で容易に折り曲げることができるものになった。この結果、本実施例の捕獲用テープを用いれば、捕獲用テープを設置する場所の状況にかかわらず、帯状の透明基材の一方の面に形成されている捕獲用の粘着剤層の向きを、より効果的な方向に配置させることが可能になる。

Claims (11)

  1. 幅が3cm〜30cmの帯状の透明基材の一方の面に、飛翔昆虫を粘着して捕獲するための捕獲用の粘着剤層が設けられており、該捕獲用の粘着剤層は、透明であって、前記帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿って幅をもって捕獲用の粘着剤層が存在しない部分がそれぞれ形成されるように、前記帯状の透明基材の中央部に配置されてなり、さらに、前記捕獲用の粘着剤層が形成されていない前記帯状の透明基材のもう一方の面の、長手方向の少なくとも一方の縁部に沿って連続的に或いは断続的に、固定用の接着剤層を有する幅が1mm〜30mmの帯状の取り付け用部材が設けられていることを特徴とする飛翔昆虫を捕獲する飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
  2. 固定用の接着剤層が、前記帯状の透明基材に塗布した接着剤で形成されている請求項1に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
  3. 前記取り付け用部材が、基材の表裏両面に接着剤層を有し、前記帯状の透明基材に対し外側に配置される固定用の接着剤層上には離型紙が積層されており、且つ、前記帯状の透明基材側に配置される粘着剤層が前記透明基材に貼着されることで、前記帯状の透明基材と前記取り付け用部材が一体化されている請求項1又は2に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
  4. さらに、前記捕獲用の粘着剤層に離型紙が積層されており、該離型紙は、前記捕獲用の粘着剤層の幅よりも広く、前記離型紙が、前記帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿って設けられている、前記捕獲用の粘着剤層が存在しない部分のそれぞれと、少なくとも一方は全部、他方は一部分が重なる位置となるようにして積層されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
  5. さらに、前記帯状の透明基材の、前記取り付け用部材が設けられている側の、前記捕獲用の粘着剤層が存在しない部分の表裏いずれか位置に、前記帯状の透明基材の長手方向の両縁部に沿って折り目が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
  6. さらに、前記帯状の透明基材の他方の面にも、飛翔昆虫を粘着して捕獲するための捕獲用の粘着剤層が設けられており、該捕獲用の粘着剤層に離型紙が積層されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
  7. 前記帯状の取り付け用部材を構成する前記固定用の接着剤層を形成している粘着剤が、再剥離性であって、且つ、粘着力が1N/cm以上のものである請求項1〜6のいずれか1項に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
  8. 前記帯状の透明基材における前記捕獲用の粘着剤層が存在しない部分の幅が、3mm〜50mmである請求項1〜7のいずれか1項に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
  9. 前記透明基材が、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂及びポリアミド樹脂からなる群から選ばれる少なくともいずれかの材料からなる、厚みが20μm〜5mmの透明フィルム又は透明シートである請求項1〜8のいずれか1項に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
  10. 前記帯状の透明基材が、その長手方向の長さが10cm〜120cmであり、枚葉型に構成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
  11. 紙製又はプラスチック製の巻芯に巻き回して構成されており、使用時に、前記透明基材の幅方向に切断されて使用される構成の請求項1〜9のいずれか1項に記載の飛翔昆虫捕獲用透明粘着テープ。
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