JPH11326000A - 感熱式流量センサ - Google Patents

感熱式流量センサ

Info

Publication number
JPH11326000A
JPH11326000A JP10140177A JP14017798A JPH11326000A JP H11326000 A JPH11326000 A JP H11326000A JP 10140177 A JP10140177 A JP 10140177A JP 14017798 A JP14017798 A JP 14017798A JP H11326000 A JPH11326000 A JP H11326000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow
flow rate
support member
guide surface
main conduit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10140177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3416526B2 (ja
Inventor
Fumiyoshi Yonezawa
史佳 米澤
Hiroyuki Uramachi
裕之 裏町
Tomoya Yamakawa
智也 山川
Shingo Hamada
慎悟 濱田
Joji Oshima
丈治 大島
Eiji Yamauchi
英士 山内
Satoru Koto
悟 古藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP14017798A priority Critical patent/JP3416526B2/ja
Priority to US09/188,375 priority patent/US6253606B1/en
Priority to DE19855884A priority patent/DE19855884B4/de
Publication of JPH11326000A publication Critical patent/JPH11326000A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3416526B2 publication Critical patent/JP3416526B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6842Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow with means for influencing the fluid flow
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/688Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow using a particular type of heating, cooling or sensing element
    • G01F1/69Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow using a particular type of heating, cooling or sensing element of resistive type
    • G01F1/692Thin-film arrangements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用エンジンなど吸気脈動が大きな流れ
の場合においても、流量の検出誤差を低減することがで
きる高精度な感熱式流量センサを提供する。 【解決手段】 主導管1内に配設される流量検出部10
5は、流体を誘導するための第1及び第2誘導面103
a、103bを両側に有する支持部材103と、支持部
材103の第2誘導面103bに設けられた流量検出素
子104とを備える。流量検出素子104が設けられた
支持部材103の第2誘導面103bは、他方の第1誘
導面103aよりも下流方向に延長して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量あるい
は流速を検出する流量センサに係わり、特に自動車など
に用いられる内燃機関に流入する空気量を検出するのに
適した感熱式流量センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンの電子制御式
燃料噴射システムにおいては、空燃比制御のため、エン
ジンへの吸入空気量を精度よく計測する必要がある。そ
のため最近では、空気流量検出装置として、質量流量信
号が得られ且つ圧力損失の小さい感熱式流量センサが使
用されることが多い。
【0003】図24は、特開平6−265384号公報
に示された感熱式流量センサを上流側より見た正面図で
あり、図25はその断面側面図である。図26は自動車
用エンジンにこの感熱式流量センサが装着された場合の
吸気系の配管を示したものである。
【0004】図24において、1はエアクリーナエレメ
ント16を内蔵したエアクリーナ15を通過した空気が
流通する主導管であり、この主導管1の下流側は吸気ダ
クト17を介してエンジン(図示せず)に接続されてい
る。主導管1内には、流量検出部5が設置されている。
この流量検出部5は、吸入空気温度を計測するための温
度補償用抵抗体9と所定の温度に加熱された発熱抵抗体
10とからなる流量検出素子4を備えている。温度補償
用抵抗体9及び発熱抵抗体10には、白金などの感温抵
抗体が使用されている。流量検出用素子4はターミナル
6を介して制御回路部7に電気的に接続されている。図
26に示すように、エアクリーナ15を通過した空気流
は主導管1に流入する。その際、発熱抵抗体10からは
吸入空気量に応じた熱量が奪われるため、発熱抵抗体1
0の温度は下がろうとするが、温度補償用抵抗体9で計
測される吸入空気温との温度差を略一定に保つように制
御回路部7によって、発熱抵抗体10への加熱電流を制
御しているため、該発熱抵抗体10に流れる加熱電流値
から吸入空気量が計測できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば自動車
用の4サイクルエンジンにおいては、主導管1や吸気ダ
クト17等によりなる吸気管路の構成や、アクセルペダ
ルの踏み込みと連動して開閉するスロットル弁の開度な
どによっては、吸気弁と排気弁の両方が開いた、いわゆ
るオーバーラップ時に排気側の正圧によって吸気側への
逆流を含む脈動流が発生するが、上記流量検出素子4の
場合、空気流の方向検出機能を有していないため、流量
検出誤差が大きくなる問題点があった。
【0006】そこで、特開平1−185416公報等に
記載されているような、流体の流れ方向が検出できる流
量検出素子の開発が行われている。図27はその流量検
出素子4の構成を示しており、図28はこの流量検出素
子4を設置した流量検出部5の斜視図である。また、図
29は流量及び流れ方向の検出を行うための制御回路の
構成を示している。
【0007】流量検出素子4としては発熱抵抗体10
a、10bと温度補償用抵抗体9a、9bがそれぞれ2
組用いられている。白金薄膜より成る発熱抵抗体10
a、10b及び温度補償用抵抗体9a、9bは、セラミ
ックなどの熱伝導率の大きい電気絶縁材料で作られた板
状基材の上に、スパッタリングとフォトエッチングによ
り形成される。吸気上流側に位置するものを添え字a、
吸気下流側に位置するものを添え字bで表す。各々の発
熱抵抗体10a、10bは、図29に示すように、吸入
空気温度よりも所定の温度だけ高くなるように設定さ
れ、発熱抵抗体10a、10bの抵抗値Rhが流量にか
かわらず一定値になるように、差動増幅器12とトラン
ジスタ13とにより加熱電流を制御しているため、基準
抵抗体11a、11bにより吸入空気量に対応した電圧
値が得られる。一般に、発熱抵抗体10a、10bと流
体間の熱平衡は次式で与えられる。
【0008】Q=h・S・△T ここでQ:発熱抵抗体からの放散熱量 h:熱伝達率 S:発熱抵抗体の表面積 △T:発熱抵抗体と流体の温度差 順流方向の流れにおいて、流量一定の場合には、上流側
に位置した発熱抵抗体10aの熱伝達率h1は、下流側
に位置した発熱抵抗体10bの熱伝達率h2よりも大き
くなるため、基準抵抗体11aの出力Vaは11bの出
力Vbより大きくなる。逆方向の流れにおいては、順方
向の場合と熱伝達の様相が反転するため、h1<h2と
なり、基準抵抗の出力はVa<Vbとなる。従って、双
方の出力電圧Va、Vbを比較器14を用いて差動出力
とすることにより、流量と流れ方向が検出できるように
なっている。
【0009】しかし、吸気脈動流中での流量検出におい
ては、このような感熱式流量センサは未だ十分とは言え
ず、例えば逆流を伴わないような大きな脈動流の特に減
速時においては、流量検出素子4の周辺で局所的な逆旋
回渦が発生するため、流量検出素子4はこの局所的な逆
流を検出し、主導管1内を通過する空気流量の検出精度
が低下するという問題点があった。
【0010】本発明は、上述した問題点を解消しようと
するものであり、脈動流中においても高精度に流体の流
量を検出できる感熱式流量センサを提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明に係る感熱式流量センサは、主導管
内に設置された流量検出部の発熱体から流体への熱伝達
現象に基づいて該主導管内を通過する流体の流量あるい
は流速を計測する感熱式流量センサにおいて、前記流量
検出部は、流体を誘導するための第1及び第2誘導面を
両側に有する支持部材と、前記支持部材の前記第2誘導
面に設けられた流量検出素子とを備え、前記流量検出素
子が設けられた前記支持部材の前記第2誘導面は、他方
の前記第1誘導面よりも下流方向に延長して形成された
ものである。
【0012】請求項2の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記流量検出素子が設置された側の前記第2誘導面
と他方の前記第1誘導面とを結合する前記支持部材の下
流側端面が凹状の曲面で形成されたものである。
【0013】請求項3の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記流量検出素子が設置された側の前記第2誘導面
と他方の第1誘導面とを結合する前記支持部材の下流側
端面が凸状の曲面で形成されたものである。
【0014】請求項4の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記流量検出素子が設置される側の前記第2誘導面
の下流側の端部が凹状の反りを有するものである。
【0015】請求項5の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記支持部材の前記第1及び第2誘導面と下流側端
面との結合部が丸みを有するものである。
【0016】請求項6の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記流量検出素子が板状に構成され、該板状の流量
検出素子が、前記主導管内の流体の流れ方向の中心軸と
略平行になるように、前記支持部材の前記第2誘導面に
設置されたものである。
【0017】請求項7の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記支持部材の前記第2誘導面が、前記主導管内の
流体の流れ方向の中心軸に対して所定の角度で傾斜して
配置された加速領域を有し、前記流量検出素子が、前記
支持部材の前記第2誘導面に形成された前記加速領域に
設置されたものである。
【0018】請求項8の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記支持部材の前記第2誘導面に形成された前記加
速領域が平面あるいは凸状に湾曲しているものである。
【0019】請求項9の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記支持部材の前記第2誘導面が、前記加速領域の
下流側に、前記主導管内の流体の流れ方向の中心軸に対
して略平行となる面を有するものである。
【0020】請求項10の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記支持部材の前記第2誘導面に形成された前記加
速領域が、前記主導管内の流体の流れ方向の中心軸に対
して約10°以下で傾斜した面よりなるものである。
【0021】請求項11の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記支持部材の上流部が流線形状に形成されたもの
である。
【0022】請求項12の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記支持部材の上流部が、前記主導管内の流体の流
れ方向の中心軸に対して対称形となるように形成された
ものである。
【0023】請求項13の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記支持部材の上流側の先端部が尖鋭になっている
ものである。
【0024】請求項14の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記主導管の中に、流体の流れ方向と略平行に設置
された計測用管路が設けられ、その計測用管路内に前記
流量検出部が配設されたものである。
【0025】請求項15の発明に係る感熱式流量センサ
は、前記主導管内に設置された流量検出部の発熱体から
流体への熱伝達現象に基づいて該主導管内を通過する流
体の流量あるいは流速を計測する感熱式流量センサにお
いて、前記流量検出部は、流体を誘導するための誘導面
を有する支持部材と、前記支持部材の前記誘導面に設け
られた流量検出素子と、前記支持部材の下流側に設けら
れ、旋回渦の発生を抑制する抑制部とを備えるものであ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面により本発明の実
施の形態について説明する。
【0027】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1による感熱式流量センサの上流側から見た概略図
であり、図2は図1の断面図である。図3は流量検出部
の概略図であり、図4は図3の斜視図である。図5は図
3のV−V断面図である。
【0028】これらの図において、流量検出部105は
支持部材103を備え、この支持部材103は、第1誘
導面103aと第2誘導面103bとを有しており、第
2誘導面103bには、発熱抵抗体と温度補償用抵抗体
とが成膜された流量検出素子104が設置されている。
第1誘導面103a及び第2誘導面103bは主導管1
00内に吸入された空気流を大きく剥離させずに、支持
部材103表面に沿って流れを導くものであり、第1誘
導面103aと第2誘導面103bを支持部材103の
下流側端面103cで接合している。第1及び第2誘導
面103a、103bと下流側端面103cを具体的に
定義するならば、吸気の上流方向から投影したときに投
影方向と平行な面を除いて影になる部分が下流側端面1
03cであり、下流側端面103c以外の部分が第1及
び第2誘導面103a、103bになる。また、第1誘
導面103aと第2誘導面103bとの境界は、図5に
示した矢印が交差する支持部材103の最上流部であ
る。この実施の形態1では、支持部材103の第2誘導
面103bは第1誘導面103aよりも下流方向に延長
されて構成されている。流量検出部105は支柱102
内に挿入され、流量検出部105の流量検出素子4は、
一部が流量検出部105本体内に埋設されているターミ
ナル106を介して制御回路部107に電気的に接続さ
れている。制御回路部107は、図19の制御回路部7
と同様に構成されている。
【0029】主導管内に逆流を伴わない大きな脈動流が
流れているときの減速時において、従来の流量検出部4
では、図6に示したように、流量検出部4の支持部材3
の表面から突出して設けられていること、及び支持部材
3の下流側端部がその両側面に対して略直角に形成され
ていることにより、支持部材3の後流で生じたカルマン
渦により逆方向の流れが検出素子3表面へ及んで、これ
が上流側の流れによってさらに大きな旋回渦へと増大さ
れるため、検出素子3表面では局所的に逆流が生じるこ
とになる。
【0030】流量センサは、流量検出素子4で計測され
る流量に基づいて主導管内を通過する流量を求めている
ため、例えば流れの方向が検知できる図28の従来の流
量検出素子4を用いた場合、図8の二点鎖線で示したよ
うに、主導管内を通過する空気流量の検出精度が低下す
る。すなわち、流量検出素子4が、その表面に流れる局
所的な逆流の方向と流量を検出してしまうため、図8に
実線で示す流量検定装置(他の方法により主導管内を流
れる空気流量を検出する装置であり、具体的には、ホッ
トワイヤ式のエアフローセンサや熱線プローブを用いた
もの)における流量波形Q1は、二点鎖線Q2で示すよ
うに、谷の部分で逆流方向すなわち−方向へ増加される
ため、従来例における流量波形Q2の平均値をとった流
量Q2aは流量波形Q1の平均値をとった流量Q1aに
比べてΔQ2だけ減少する。
【0031】また、流れの方向が検知できない図25の
従来の流量検出素子4を用いた場合においても、図9に
示したように、主導管内を通過する空気流量の検出精度
が低下する。すなわち、流量検出素子4がその表面に流
れる局所的な逆流による流量のみを検出してしまうた
め、図9に実線で示す流量検定装置における流量波形Q
1は、一点鎖線Q3で示すように、谷の部分で逆流の流
量分だけ+方向へ増加されるため、従来例における流量
波形Q3の平均値をとった流量Q3aは流量波形Q1の
平均値をとった流量Q1aに比べてΔQ3だけ増大す
る。
【0032】しかし、この実施の形態1の如く構成され
た流量検出部105では、流量検出素子104が支持部
材103内に埋設されて、第2誘導面103bは出っ張
りのない滑らかな平坦面として形成されており、且つ支
持部材103の下流側端部は、流量検出素子104が配
置された第2誘導面103bから第1誘導面103aへ
向けて傾斜するように形成されているため、図7に示す
ように、主導管100内に逆流を伴わない脈動流が流れ
ているときの減速時において、支持部材103の第1誘
導面103a及び第2誘導面103bの後流で生じるカ
ルマン渦が崩壊し、乱された後流は支持部材103の下
流側端面103cに形成される圧力低下部へ流れ込むた
め、流量検出部105表面での局所的な旋回渦の発生を
抑制することができる。その結果、図10に示したよう
に、流量検定装置における流量波形Q1は、破線Q4で
示すように、谷の部分でも逆流等により殆ど乱されるこ
とがないため、本発明の流量センサにおける流量波形Q
4の平均値をとった流量Q4aは流量波形Q1の平均値
をとった流量Q1aと略同じになり、主導管100内を
通過する空気流量の高い検出精度を確保することができ
る。
【0033】以上のように、この実施の形態1による感
熱式流量センサによれば、次のような優れた作用効果を
奏するものである。すなわち、図6に示すように、上述
したような板状の流量検出素子4を支持部材3の側面に
設置して構成された流量検出部5を主導管内に配設した
従来の感熱式流量センサにおいては、逆流を伴わない順
方向からの大きな脈動流を計測する際、特に減速時にお
いては、支持部材3の後流で生じたカルマン渦による逆
方向の流れが流量検出素子4表面へ及び、これは上流側
の流れによりさらに大きな旋回渦へと成長するため、流
量検出素子4表面では局所的に逆流が生じることがあ
る。その結果、主導管内に流入する空気流量の検出精度
が低下する。
【0034】しかしながら、この実施の形態1による流
量検出部105では、上述のような脈動流中の減速時に
おいて、流量検出素子104が設置された側の誘導面
(第2誘導面103b)と他方の誘導面(第1誘導面1
03a)とを結合する下流側端面103cにおいてカル
マン渦を崩壊させるとともに、下流側端面103cの圧
力低下部への空気流の流れ込みにより、流量検出素子1
04表面での旋回渦の発生を抑制できる。また、流量検
出素子104が設置された第2誘導面103bがその反
対側の第1誘導面103aよりも後方へ延長されて長く
形成されているため、第2誘導面103b側の静圧の方
が他方の第1誘導面103a側の静圧より大きくなる。
このため、流量検出素子104が設置された側の第2誘
導面103bから下流に向かって発達する速度境界層
(すなわち第2誘導面103bの表面の流速0から、該
表面より十分に離れたところの一様流(主流)の速度ま
で急激に速度変化する薄い流体層)は薄くなり、従って
流量検出素子104表面近傍での流速が大きくなるの
で、流量検出素子104から流体への熱伝達率が向上す
る。その結果、流量変化に対する流量検出素子104の
感度の向上と出力の安定化を図ることができる。
【0035】実施の形態2.図11は、この発明の実施
の形態2による感熱式流量センサを示すものであり、図
5と同様の断面図である。この実施の形態2は、支持部
材103Bを除けば前記実施の形態1と同じ構成であ
る。
【0036】この実施の形態2では、支持部材103B
の第1誘導面103aと第2誘導面103bとを結合す
る下流側端面103dが凹状に湾曲して形成されてお
り、下流側端面103dで生じる圧力低下部を増大する
ことができるため、実施の形態1で述べたようなカルマ
ン渦の崩壊による乱れた後流の流れ込みを一層促進する
ことができ、逆流を伴わない過渡的な空気流が生じる減
速時において、流量検出素子104表面の流れをより安
定にすることができる。
【0037】実施の形態3.図12は、この発明の実施
の形態3による感熱式流量センサを示すものであり、図
5と同様の断面図である。この実施の形態3は、支持部
材103Cを除けば前記実施の形態1と同じ構成であ
る。
【0038】この実施の形態3では、支持部材103C
の下流側端面103eが凹状に湾曲し、第2誘導面10
3bと結合する部分には丸み部114が形成されてお
り、上記実施の形態2と同様の効果が期待できるととも
に、鋭角部を除去することにより支持部材103Cを樹
脂等を用いて射出成形するような場合に成形性が向上す
る。
【0039】実施の形態4.図13は、この発明の実施
の形態4による感熱式流量センサを示すものであり、図
5と同様の断面図である。この実施の形態4は、支持部
材103Dを除けば前記実施の形態1と同じ構成であ
る。
【0040】この実施の形態4では、支持部材103D
の第1誘導面103aと第2誘導面103bを結合する
下流側端面103fが凸状に湾曲して形成されており、
逆流時においても下流側端面103fに沿って空気流を
導くことができるため、流量検出素子4が配置された第
2誘導面103bにおける空気流の剥離を抑えて通気抵
抗を抑制することにより、第2誘導面103bにおける
空気流を安定化させることができる。
【0041】また、この実施の形態4によれば、樹脂等
を用いて射出成形するような場合に成形性が向上する。
【0042】実施の形態5.図14は、この発明の実施
の形態5による感熱式流量センサを示すものであり、図
5と同様の断面図である。この実施の形態5は、支持部
材103Eを除けば前記実施の形態1と同じ構成であ
る。
【0043】この実施の形態5では、支持部材103E
において、流量検出素子104が設置された側の第2誘
導面103bの下流側部分が凹状の反り115を有し、
且つ下流側端面103gが第2誘導面103bから第1
誘導面103aへ向けてテーパ状に傾斜して形成されて
いる。これにより、前述したような過渡的な流れの減速
時において、第1誘導面103a及び第2誘導面103
bの後流で生じる剥離渦を流量検出素子4から遠ざける
ことができるとともに、剥離渦による逆方向の流れをせ
き止めることができるため、流量検出素子104表面で
の旋回渦の発生を抑制することができる。
【0044】実施の形態6.図15は、この発明の実施
の形態6による感熱式流量センサを示すものであり、図
5と同様の断面図である。この実施の形態6は、支持部
材103Fを除けば前記実施の形態1と同じ構成であ
る。
【0045】この実施の形態6では、流量検出部105
の支持部材103Fは、第2誘導面103bと下流側端
面103hとが結合する部分に丸み部116を有してお
り、実施の形態4と同様の効果が期待できる上、エッジ
部を無くすことにより支持部材103を樹脂等を用いて
射出成形するような場合に成形性が向上する。
【0046】実施の形態7.図16は、この発明の実施
の形態7による感熱式流量センサの部分断面図である。
この実施の形態7では、支持部材103Gの第2誘導面
103bに配置された流量検出素子104が、主導管1
00内の空気の流れ方向の中心軸O(すなわち主導管1
00の中心軸線)と平行に設置されている。主導管10
0内に吸入された空気流は支持部材103Gの第1誘導
面103a及び第2誘導面103bに沿って流れるた
め、主導管100の上流側に配置されるエアクリーナの
エアクリーナエレメント(図示せず)を通過した浮遊ダ
スト等が主導管100内に流入した場合においても、流
量検出素子104に直接ダスト等の汚損物が付着するの
を抑制できる。
【0047】このように、この実施の形態7によれば、
流量検出部105において、流量検出素子104が主導
管100内の空気の流れ方向の中心軸Oと略平行に設置
されると、吸入空気流は流量検出素子104が設置され
た支持部材103の第2誘導面103bに沿って流れる
ため、流量検出素子104の表面にダスト等の汚損物が
付着するのを抑制でき、従って、高い流量検出精度と流
量検出素子104の信頼性を確保することができる。
【0048】実施の形態8.図17は、この発明の実施
の形態8による感熱式流量センサの部分断面図である。
この実施の形態8では、支持部材103Hは、縦方向の
幅が中央部から両端に向かって減少する扁平なほぼ菱形
断面形状に形成され、流量検出素子104が埋設された
支持部材103Hの第2誘導面103bが主導管100
の空気の流れ方向の中心軸(すなわち主導管100の中
心軸線)に対して約6°傾斜して配置されている。この
ような配置により、第2誘導面103bと主導管100
の内面との間の吸気通路を下流に向かって徐々に縮小す
ることによって、主導管100内に吸入された吸気流を
加速する加速領域117(図17中の斜線領域)を形成
する。そして、この加速領域117の下流側には、主導
管100内の空気の流れ方向の中心軸O(すなわち主導
管100の中心軸線)に対して略平行な面を形成してい
る。流量検出素子104は加速領域117に設置され、
ここで主導管100内を流れる空気の流量を検出してい
る。このため、順方向の流れの場合、主導管100に吸
入された空気流は加速領域117で徐々に増速されるた
め、流量検出素子104周りでの流れの剥離を抑制する
ことができるとともに、前述した過渡的な流れの場合に
おいても、上記実施の形態1と同様な効果が得られるた
め、流量検出素子104周りでの旋回渦の発生を抑制す
ることができる。また、逆方向の流れの場合には、加速
領域117が減速領域になるが、加速領域117の傾斜
角が小さいため逆方向の流れの剥離を抑制することがで
き、従って、逆方向の流れの検出性能を損なうことがな
い。
【0049】尚、加速領域117の傾斜角が増大するに
つれて、順方向の流れにおいては流量検出素子104周
りでの流れの剥離抑制効果は増大するが、反面、逆方向
の流れに対しては、流量検出素子104の周りでの流れ
の剥離の影響が大きくなる。従って、加速領域117の
傾斜角は、ディフューザ(拡大管)内での剥離の無い流
れを形成するための広がり角と同様に、10度以下に設
定することが好ましい。
【0050】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、流量検出部105において、支持部材103Hの第
2誘導面103bの加速領域117に流量検出素子10
4を設置することにより、流量検出素子104周辺での
流れの剥離が抑制できるとともに、流量検出素子104
から流体への熱伝達率が向上するため、流量変化に対す
る流量検出素子104の感度の向上と出力の安定化を図
ることができる。
【0051】さらに、流量検出部105において、支持
部材103Hの第2誘導面103bの加速領域117の
下流側に、主導管100内の空気の流れ方向の中心軸O
に対して平行になる面を形成することにより、加速領域
117を通過した後の空気流の剥離を抑制することがで
きるため、流量検出素子104表面の流れを安定させる
ことができる。
【0052】実施の形態9.図18は、この発明の実施
の形態9による感熱式流量センサを示すものであり、図
5と同様の断面図である。この実施の形態9は、支持部
材103Iを除けば前記実施の形態1と同じ構成であ
る。
【0053】この実施の形態9では、支持部材103I
の上流側の先端部118が流線形に形成されている。こ
れにより、支持部材103Iにおける抗力係数が小さく
なり、主導管100内での通気抵抗が抑えられ、圧力損
失を低減することができるとともに、第1、第2誘導面
103a、103bの前縁から発達する速度境界層が薄
くなるため、第2誘導面103bに埋設された流量検出
素子104から流体への熱伝達率が向上し、流量変化に
対する流量検出素子104の感度の向上と出力の安定化
を図ることができる。
【0054】実施の形態10.図19は、この発明の実
施の形態10による感熱式流量センサを示すものであ
り、図5と同様の断面図である。この実施の形態10
は、支持部材103Jを除けば前記実施の形態1と同じ
構成である。
【0055】この実施の形態10では、支持部材103
Jの先端部119が主導管内の空気の流れ方向の中心軸
Oに対して対称となるように形成されている。このよう
な構成により、支持部材103Jの第1、第2誘導面1
03a、103bの前縁付近における形状抵抗を均一に
することができる。従って、吸入空気の流速分布のわず
かなちがいにより第1誘導面103aあるいは第2誘導
面103bのどちらか一方へ流れ易くなるような流れの
指向性を低減できるため、流量検出素子104周りに安
定して吸入空気を導くことができ、高い流量検出精度を
確保することができる。
【0056】実施の形態11.図20は、この発明の実
施の形態11による感熱式流量センサを示すものであ
り、図5と同様の断面図である。この実施の形態11
は、支持部材103Kを除けば、前記実施の形態1と同
じ構成である。
【0057】この実施の形態11では、支持部材103
Kの上流側の先端部120が尖鋭になるように形成され
ている。このような構成により、エアクリーナ内のエア
クリーナエレメントを通過した浮遊ダストが主導管10
0内に流入した場合でも、支持部材103Kの先端部1
20へのダストの堆積を抑えることができる。従って、
支持部材103Kの先端部120にダストが堆積しにく
いため、流量検出素子104周りの流れが経時的に変化
するのを効果的に抑制することができる。
【0058】実施の形態12.図21は、この発明の実
施の形態12による感熱式流量センサの上流側から見た
概略図、図22は図21の断面図、図23は図22のX
XIII−XXIII線断面である。この実施の形態1
2では、主導管100内に、環状の計測用管路108が
支柱102に保持されて配設されており、この計測用管
路108内に、上記実施の形態1と同様に構成された、
流量検出素子104を備えた支持部材103の一部が配
置されている。主導管100内に吸入された空気流は、
計測用管路108を流通する際に流れ方向を整えるよう
に整流されるため、流量検出素子104周りの流れを安
定化させることができる。
【0059】尚、上記実施の形態1乃至12において、
流量検出素子104が設けられた支持部材103の第2
誘導面103bが、他方の第1誘導面103aよりも下
流方向に延長することにより形成された下流側端面(1
03c〜103h)は、本発明における旋回渦の発生を
抑制する抑制部を構成するが、このような抑制部は、上
記各実施の形態において記載されたものに限られるもの
ではなく、支持部材103の下流側の端部において旋回
渦の発生を抑制或いは防止する作用を有するものであれ
ば、どのような構成或いは形状のものでもよい。
【0060】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような優れた効果を奏
するものである。
【0061】吸気脈動が大きな内燃機関等に感熱式流量
センサを設置するような場合においても、流量検出素子
表面における旋回渦の発生を抑制できるため、吸入空気
流量の測定誤差を低減することができる。
【0062】また、流量検出素子が設置される側の第2
誘導面から発達する速度境界層を薄くできるため、流量
検出素子から流体への熱伝達率が向上し、流量変化に対
する流量検出素子の感度の向上と出力の安定化を図るこ
とができる。
【0063】また、流量検出部の支持部材の下流側端面
を凸状の曲面で形成したり、下流側端面と第2誘導面と
の結合部に丸みを設けることにより、逆流が生じた場合
においても第2誘導面に沿って流体の流れを導くことが
できるため、流量の検出精度を確保することができる。
【0064】また、流量検出素子を主導管内の流体の流
れ方向の中心軸と略平行に設置することにより、流量検
出素子にダスト等の汚損物が付着するのを抑制でき、流
量の検出精度を確保することができる。
【0065】また、支持部材の第2誘導面の加速領域に
流量検出素子を設置することにより、吸入空気の剥離を
抑えることができるため、流量の検出精度を確保するこ
とができる。
【0066】また、流量検出部において支持部材の上流
側を流線形状にすることにより、感熱式流量センサの上
下流で生じる圧力損失を低減することができる。
【0067】また、流量検出部において支持部材の上流
側を対称形状にすることにより、吸入空気の流入状態に
よる流れの指向性(支持部材の一方の誘導面に吸入空気
が流れ易い傾向)を低減でき、流量の検出精度を確保す
ることができる。
【0068】また、流量検出部において支持部材の上流
側の先端部を尖鋭にすることにより、支持部材先端部へ
のダストの堆積が抑えられ、流量の検出精度の経時的な
低下を抑制することができる。
【0069】また、主導管の中に空気の流れ方向と略平
行に計測用管路を設置し、その計測用管路内に流量検出
部を配設することにより、計測用管路内での流れの方向
を整えることができ、流量の検出精度を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による感熱式流量セン
サの上流視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1による感熱式流量セン
サの断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1による感熱式流量セン
サの流量検出部の概略図である。
【図4】 図3の流量検出部の斜視図である。
【図5】 図3のV−V線断面図である。
【図6】 従来の流量検出部における過渡時の流れの状
態を示す概略図である。
【図7】 本発明の実施の形態1の流量検出部における
過渡時の流れの状態を示す概略図である。
【図8】 流れの方向が検知できる従来の流量検出素子
を使用した場合の検出精度を示す図である。
【図9】 流れの方向が検知できない従来の流量検出素
子を使用した場合の検出精度を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態1の流量検出部を使用
した場合の検出精度を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態2による流量検出部を
示す図5と同様の断面図である。
【図12】 本発明の実施の形態3による流量検出部を
示す図5と同様の断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態4による流量検出部を
示す図5と同様の断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態5による流量検出部を
示す図5と同様の断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態6による流量検出部を
示す図5と同様の断面図である。
【図16】 本発明の実施の形態7による流量検出部を
示す図5と同様の断面図である。
【図17】 本発明の実施の形態8による流量検出部を
示す図5と同様の断面図である。
【図18】 本発明の実施の形態9による流量検出部を
示す図5と同様の断面図である。
【図19】 本発明の実施の形態10による流量検出部
を示す図5と同様の断面図である。
【図20】 本発明の実施の形態11による流量検出部
を示す図5と同様の断面図である。
【図21】 本発明の実施の形態12による感熱式流量
センサを上流側より見た図である。
【図22】 本発明の実施の形態12による感熱式流量
センサの断面図である。
【図23】 図22のXXII−XXII線断面図であ
る。
【図24】 従来の感熱式流量センサを上流側より見た
図である。
【図25】 図24の従来の感熱式流量センサの断面図
である。
【図26】 自動車用エンジンの吸気系配管図である。
【図27】 流れの方向を検出するための発熱抵抗体の
構成図である。
【図28】 流れの方向を検出するための流量検出部の
斜視図である。
【図29】 流れの方向を検出するための制御回路図で
ある。
【符号の説明】
1、100 主導管、2、102 支柱、3、103
支持部材、4、104流量検出素子、5、105 流量
検出部、6、106 ターミナル、7、107 制御回
路部、108 計測用管路、9 温度補償用抵抗体、9
a 順方向の流れにおいて、上流側に位置する温度補償
用抵抗体、9b 順方向の流れにおいて、下流側に位置
する温度補償用抵抗体、10 発熱抵抗体、10a 順
方向の流れにおいて、上流側に位置する発熱抵抗体、1
0b 順方向の流れにおいて、下流側に位置する発熱抵
抗体、11 基準抵抗体、11a 順方向の流れにおい
て、上流側に位置する基準抵抗体、11b 順方向の流
れにおいて、下流側に位置する基準抵抗体、12 差動
増幅器、13 トランジスタ、14 比較器、15 エ
アクリーナ、16 エアクリーナエレメント、17 吸
気ダクト、103a 第1誘導面、103b 第2誘導
面、103c 下流側端面、114 丸み部、115
第2誘導面の反り部、116 丸み部、117 第2誘
導面の加速領域、118、119、120 支持部材の
先端部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 慎悟 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大島 丈治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山内 英士 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 古藤 悟 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主導管内に設置された流量検出部の発熱
    体から流体への熱伝達現象に基づいて該主導管内を通過
    する流体の流量あるいは流速を計測する感熱式流量セン
    サにおいて、 前記流量検出部は、 流体を誘導するための第1及び第2誘導面を両側に有す
    る支持部材と、 前記支持部材の前記第2誘導面に設けられた流量検出素
    子と、 を備え、 前記流量検出素子が設けられた前記支持部材の前記第2
    誘導面は、他方の前記第1誘導面よりも下流方向に延長
    して形成されたことを特徴とする感熱式流量センサ。
  2. 【請求項2】 前記流量検出素子が設置された側の前記
    第2誘導面と他方の前記第1誘導面とを結合する前記支
    持部材の下流側端面が凹状の曲面で形成されたことを特
    徴とする請求項1記載の感熱式流量センサ。
  3. 【請求項3】 前記流量検出素子が設置された側の前記
    第2誘導面と他方の第1誘導面とを結合する前記支持部
    材の下流側端面が凸状の曲面で形成されたことを特徴と
    する請求項1記載の感熱式流量センサ。
  4. 【請求項4】 前記流量検出素子が設置される側の前記
    第2誘導面の下流側の端部が凹状の反りを有することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の感熱
    式流量センサ。
  5. 【請求項5】 前記支持部材の前記第1及び第2誘導面
    と下流側端面との結合部が丸みを有することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4の何れかに記載の感熱式流量セ
    ンサ。
  6. 【請求項6】 前記流量検出素子は板状に構成され、該
    板状の流量検出素子が、前記主導管内の流体の流れ方向
    の中心軸と略平行になるように、前記支持部材の前記第
    2誘導面に設置されたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項5の何れかに記載の感熱式流量センサ。
  7. 【請求項7】 前記支持部材の前記第2誘導面は、前記
    主導管内の流体の流れ方向の中心軸に対して所定の角度
    で傾斜して配置された加速領域を有し、前記流量検出素
    子は、前記支持部材の前記第2誘導面に形成された前記
    加速領域に設置されたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項5の何れかに記載の感熱式流量センサ。
  8. 【請求項8】 前記支持部材の前記第2誘導面に形成さ
    れた前記加速領域は平面あるいは凸状に湾曲しているこ
    とを特徴とする請求項7記載の感熱式流量センサ。
  9. 【請求項9】 前記支持部材の前記第2誘導面は、前記
    加速領域の下流側に、前記主導管内の流体の流れ方向の
    中心軸に対して略平行となる面を有することを特徴とす
    る請求項7又は請求項8記載の感熱式流量センサ。
  10. 【請求項10】 前記支持部材の前記第2誘導面に形成
    された前記加速領域は、前記主導管内の流体の流れ方向
    の中心軸に対して約10°以下で傾斜した面であること
    を特徴とする請求項7又は請求項9記載の感熱式流量セ
    ンサ。
  11. 【請求項11】 前記支持部材の上流部は流線形状であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに
    記載の感熱式流量センサ。
  12. 【請求項12】 前記支持部材の上流部は、前記主導管
    内の流体の流れ方向の中心軸に対して対称形となるよう
    に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項11
    記載の感熱式流量センサ。
  13. 【請求項13】 前記支持部材の上流側の先端部は尖鋭
    になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項12
    の何れかに記載の感熱式流量センサ。
  14. 【請求項14】 前記主導管の中に、流体の流れ方向と
    略平行に設置された計測用管路が設けられ、その計測用
    管路内に前記流量検出部が配設されたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項13の何れかに記載の感熱式流量セ
    ンサ。
  15. 【請求項15】 前記主導管内に設置された流量検出部
    の発熱体から流体への熱伝達現象に基づいて該主導管内
    を通過する流体の流量あるいは流速を計測する感熱式流
    量センサにおいて、 前記流量検出部は、 流体を誘導するための誘導面を有する支持部材と、 前記支持部材の前記誘導面に設けられた流量検出素子
    と、 前記支持部材の下流側に設けられ、旋回渦の発生を抑制
    する抑制部と、を備えることを特徴とする感熱式流量セ
    ンサ。
JP14017798A 1998-05-21 1998-05-21 感熱式流量センサ Expired - Lifetime JP3416526B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14017798A JP3416526B2 (ja) 1998-05-21 1998-05-21 感熱式流量センサ
US09/188,375 US6253606B1 (en) 1998-05-21 1998-11-10 Thermosensitive flow rate sensor
DE19855884A DE19855884B4 (de) 1998-05-21 1998-12-03 Wärmeempfindlicher Durchsatzsensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14017798A JP3416526B2 (ja) 1998-05-21 1998-05-21 感熱式流量センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11326000A true JPH11326000A (ja) 1999-11-26
JP3416526B2 JP3416526B2 (ja) 2003-06-16

Family

ID=15262693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14017798A Expired - Lifetime JP3416526B2 (ja) 1998-05-21 1998-05-21 感熱式流量センサ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6253606B1 (ja)
JP (1) JP3416526B2 (ja)
DE (1) DE19855884B4 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002054962A (ja) * 2000-05-30 2002-02-20 Denso Corp 流量測定装置
US6679114B2 (en) 2001-05-24 2004-01-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Thermosensitive flow rate sensor
JP2004505235A (ja) * 2000-07-26 2004-02-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 流動媒体の少なくとも1つのパラメータを測定する装置
JP2006047272A (ja) * 2004-06-29 2006-02-16 Ngk Spark Plug Co Ltd 流量センサ
US7677097B2 (en) 2007-05-29 2010-03-16 Hitachi, Ltd. Heating resistor-type gas flowmeter

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3709373B2 (ja) * 2001-12-19 2005-10-26 株式会社日立製作所 流量計測装置
JP3757194B2 (ja) * 2002-06-28 2006-03-22 株式会社日立製作所 発熱抵抗体式流量測定装置
US6871535B2 (en) 2002-08-14 2005-03-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Flow direction detector
US6769299B2 (en) * 2003-01-08 2004-08-03 Fetso Corporation Integral dual technology flow sensor
US20060159091A1 (en) * 2005-01-19 2006-07-20 Arjen Boers Active multicast information protocol
US7194920B2 (en) * 2005-03-15 2007-03-27 Welker Engineering Company Sensor probe and pipeline construction and method
DE102006027420B4 (de) * 2006-06-13 2008-05-08 Siemens Ag Heißfilm-Anemometer mit in einem Strömungskörper eingebetteten Sensorelementen
EP1921431B1 (en) * 2006-11-10 2016-02-03 Fuji Electric Co., Ltd. Integrated sensor including a pressure sensor and a temperature sensor
JP5196218B2 (ja) * 2006-11-10 2013-05-15 富士電機株式会社 圧力センサ装置及び圧力センサ容器
JP4404104B2 (ja) * 2007-03-29 2010-01-27 株式会社デンソー 空気流量測定装置
JP5183164B2 (ja) * 2007-11-19 2013-04-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量測定装置
DE102012009421A1 (de) * 2012-05-11 2013-11-14 E + E Elektronik Ges.M.B.H. Strömungssensor
DE102013108099A1 (de) * 2012-10-19 2014-04-24 Endress + Hauser Flowtec Ag Thermisches Durchflussmessgerät
US10444175B2 (en) 2015-04-03 2019-10-15 Denso Corporation Measurement device
WO2018045016A1 (en) * 2016-08-31 2018-03-08 Atrex Energy, Inc. Gas flow sensor housing and assembly providing reduced turbulence

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2728060A1 (de) * 1977-06-22 1979-01-18 Bosch Gmbh Robert Messonde mit temperaturabhaengigem widerstand zur mengenmessung
DE2751196C2 (de) * 1977-11-16 1985-06-20 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Vorrichtung zur Luftmengenmessung
DE2900220A1 (de) * 1979-01-04 1980-07-17 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung zur messung der masse eines stroemenden mediums
JPS6013220A (ja) * 1983-07-04 1985-01-23 Esutetsuku:Kk ガス流量センサ−及びその製造方法
SE447318B (sv) * 1985-05-21 1986-11-03 Nils Goran Stemme Integrerad halvledarkrets med fog av termiskt isolerande fogemne, sett att framstella kretsen samt dess anvendning i en flodesmetare
JPS62123318A (ja) * 1985-08-13 1987-06-04 Nippon Soken Inc 直熱型流量センサ
JPH01185416A (ja) 1988-01-20 1989-07-25 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関用熱式流量計
DE3935778A1 (de) * 1989-10-27 1990-10-31 Daimler Benz Ag Vorrichtung zur messung der masse eines stroemenden mediums
US4986122A (en) * 1989-11-08 1991-01-22 Hydro Data Inc. Fluid velocity measurement instrument
US5086650A (en) * 1991-01-07 1992-02-11 General Motors Corporation Low noise fluid flow sensor mounting
JPH06265384A (ja) 1993-03-15 1994-09-20 Hitachi Ltd 熱式空気流量計
JPH08219838A (ja) * 1995-02-15 1996-08-30 Hitachi Ltd 空気流量測定装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002054962A (ja) * 2000-05-30 2002-02-20 Denso Corp 流量測定装置
JP2004505235A (ja) * 2000-07-26 2004-02-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 流動媒体の少なくとも1つのパラメータを測定する装置
US6679114B2 (en) 2001-05-24 2004-01-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Thermosensitive flow rate sensor
JP2006047272A (ja) * 2004-06-29 2006-02-16 Ngk Spark Plug Co Ltd 流量センサ
US7677097B2 (en) 2007-05-29 2010-03-16 Hitachi, Ltd. Heating resistor-type gas flowmeter

Also Published As

Publication number Publication date
DE19855884A1 (de) 1999-12-09
DE19855884B4 (de) 2006-02-16
JP3416526B2 (ja) 2003-06-16
US6253606B1 (en) 2001-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3416526B2 (ja) 感熱式流量センサ
US5631417A (en) Mass air flow sensor structure with bi-directional airflow incident on a sensing device at an angle
JP3475853B2 (ja) 流量測定装置
US6619140B2 (en) Fluid flow meter having thermal flow sensor disposed in one of a plurality of fluid passages
US6647776B2 (en) Split-flow flowmeter with a profusion facing the detection element
JPH11325997A (ja) 流量センサ
JP4488030B2 (ja) 空気流量測定装置
JP4934198B2 (ja) 最適化された流出部を備えた差込み式センサ
JP3292817B2 (ja) 感熱式流量センサ
JPH10332453A (ja) 感熱式流量センサおよび内燃機関の吸気装置
US6868722B2 (en) Air flow rate measuring apparatus
US4761995A (en) Direct-heated flow measuring apparatus having improved sensitivity and response speed
JP2003090750A (ja) 流量及び流速測定装置
JPH01206223A (ja) 熱式空気流量計
JPS62159016A (ja) 流量検出装置
JPH085429A (ja) 空気流量測定装置
JP3356990B2 (ja) 発熱抵抗体式空気流量測定装置
JPH08278179A (ja) 発熱抵抗式空気流量測定装置
JPH06288805A (ja) 空気流量計
JPH0953966A (ja) 発熱抵抗体式空気流量測定装置
JP2871130B2 (ja) 空気流量計
JPH08297039A (ja) 発熱抵抗式空気流量測定装置
JP2001108500A (ja) 発熱抵抗式流量測定装置
JP2020084905A (ja) 車両の吸気配管構造
JP3070642B2 (ja) 流量計

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100404

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100404

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term