JPH11325802A - 構造物用制震ダンパーの累積変形量測定装置 - Google Patents
構造物用制震ダンパーの累積変形量測定装置Info
- Publication number
- JPH11325802A JPH11325802A JP14517398A JP14517398A JPH11325802A JP H11325802 A JPH11325802 A JP H11325802A JP 14517398 A JP14517398 A JP 14517398A JP 14517398 A JP14517398 A JP 14517398A JP H11325802 A JPH11325802 A JP H11325802A
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- JP
- Japan
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- damper
- moves
- steel damper
- ratchet gear
- horizontal
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来、構造物に半永久的に取り付けられ、制
震効果を発揮するダンパーの劣化の測定は困難であっ
た。 【解決手段】 本発明においては、構造物に取り付けら
れた剪断型鋼材ダンパーの上部及び下部間にパンタグラ
フ型水平変位拡大手段を設け、この拡大手段の一方向変
位をラチェットギアを介して測定することにより、ダン
パーの劣化を判定する。
震効果を発揮するダンパーの劣化の測定は困難であっ
た。 【解決手段】 本発明においては、構造物に取り付けら
れた剪断型鋼材ダンパーの上部及び下部間にパンタグラ
フ型水平変位拡大手段を設け、この拡大手段の一方向変
位をラチェットギアを介して測定することにより、ダン
パーの劣化を判定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は構造物用制震ダンパ
ーの累積変形量測定装置、特に構造物に加わる振動の累
積による構造物用制震ダンパーの劣化を判断するための
累積変形量測定装置に関するものである。
ーの累積変形量測定装置、特に構造物に加わる振動の累
積による構造物用制震ダンパーの劣化を判断するための
累積変形量測定装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、建物等の構造物内には鋼材ダンパ
ーを介在せしめて、地震，風等で建物が揺れた際、ダン
パー部分が塑性変形をすることでエネルギーを吸収し、
制震効果を発揮せしめている。
ーを介在せしめて、地震，風等で建物が揺れた際、ダン
パー部分が塑性変形をすることでエネルギーを吸収し、
制震効果を発揮せしめている。
【０００３】図４は剪断型鋼材を取り付けた構造物を示
し、１は構造物の柱、２は梁、３は上記梁２間に設けた
斜材、４は上記梁２と斜材３間に介在した剪断型鋼材ダ
ンパーである。
し、１は構造物の柱、２は梁、３は上記梁２間に設けた
斜材、４は上記梁２と斜材３間に介在した剪断型鋼材ダ
ンパーである。
【０００４】上記剪断型鋼材ダンパー４は、図５及び図
６に示すように上部フランジ５と地震エネルギーを吸収
するダンパー部６と下部フランジ７とより成る。
６に示すように上部フランジ５と地震エネルギーを吸収
するダンパー部６と下部フランジ７とより成る。
【０００５】上記鋼材ダンパー４は、地震等で建物が揺
れた時、塑性変形してエネルギーを吸収し、制震効果を
発揮する。
れた時、塑性変形してエネルギーを吸収し、制震効果を
発揮する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記ダンパーは構造物
に半永久的に取り付けられ、その建物のライフサイクル
にわたるまで機能するものであるから、劣化や発錆や粉
塵等により性能の低下しないことが必要であり、そのた
めには上記ダンパーの取り替え時期を判断する必要があ
るが、特に劣化については表面の様子からでは、その判
断は極めて困難で且つ不正確であった。
に半永久的に取り付けられ、その建物のライフサイクル
にわたるまで機能するものであるから、劣化や発錆や粉
塵等により性能の低下しないことが必要であり、そのた
めには上記ダンパーの取り替え時期を判断する必要があ
るが、特に劣化については表面の様子からでは、その判
断は極めて困難で且つ不正確であった。
【０００７】本発明は上記の欠点を除くようにしたもの
である。
である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の構造物用制震ダ
ンパーの累積変形量測定装置は、構造物に取り付けられ
る剪断型鋼材ダンパーの上部と下部に夫々連結した上部
及び下部水平リンクを含むパンタグラフ型水平変位拡大
手段と、上記剪断型鋼材ダンパーの下部に対する上部の
相対的水平変位を測定する手段とより成ることを特徴と
する。
ンパーの累積変形量測定装置は、構造物に取り付けられ
る剪断型鋼材ダンパーの上部と下部に夫々連結した上部
及び下部水平リンクを含むパンタグラフ型水平変位拡大
手段と、上記剪断型鋼材ダンパーの下部に対する上部の
相対的水平変位を測定する手段とより成ることを特徴と
する。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下図面によって本発明の実施例
を説明する。
を説明する。
【００１０】本発明においては構造物用制震ダンパーの
劣化による性能低下を判断するためその累積変形量を累
積変形量測定装置によって測定せしめる。
劣化による性能低下を判断するためその累積変形量を累
積変形量測定装置によって測定せしめる。
【００１１】図１は剪断型鋼材ダンパーに適用した本発
明の構造物用制震ダンパーの累積変形量測定装置を示
し、この累積変形量測定装置を、剪断型鋼材ダンパー４
の上部フランジ５の下面に設けた軸受８と、上記剪断型
鋼材ダンパー４の下部フランジ７の上面に設けた取付台
９と、上記軸受８に対向する位置で上記取付台９の上面
に設けた軸受１０と、４個のリンクをパンタグラフ状に
互に枢支し、その底部の水平リンク１１の中間部を上記
軸受１０によって支持し、上部の水平リンク１２の一端
枢支部を上記軸受８によって支持し、上記上部リンク１
２の他端枢支部に枢支されるリンクを延長して出力リン
ク１３としたパンタグラフ型の拡大リンク１４と、上記
下部フランジ７に設けた変位出力検出機構部１５とによ
り構成する。
明の構造物用制震ダンパーの累積変形量測定装置を示
し、この累積変形量測定装置を、剪断型鋼材ダンパー４
の上部フランジ５の下面に設けた軸受８と、上記剪断型
鋼材ダンパー４の下部フランジ７の上面に設けた取付台
９と、上記軸受８に対向する位置で上記取付台９の上面
に設けた軸受１０と、４個のリンクをパンタグラフ状に
互に枢支し、その底部の水平リンク１１の中間部を上記
軸受１０によって支持し、上部の水平リンク１２の一端
枢支部を上記軸受８によって支持し、上記上部リンク１
２の他端枢支部に枢支されるリンクを延長して出力リン
ク１３としたパンタグラフ型の拡大リンク１４と、上記
下部フランジ７に設けた変位出力検出機構部１５とによ
り構成する。
【００１２】上記検出機構部１５は図２及び図３に示す
ように、上記出力リンク１３の遊端に一端を回動自在に
設けた鋸歯状の歯付きロッド１６と、上記下部フランジ
７によって回転自在に支持した上記歯付きロッド１６の
歯に噛合する歯を有するラチェットギア１７と、このラ
チェットギア１７に係合した逆止爪１８と、上記歯付き
ロッド１６をローラー１９を介して常時上記ラチェット
ギア１７に噛合せしめるよう付勢するばね２０と、上記
ラチェットギア１７の回転数を増速ギア２１を介して計
測する機械式数値カウンター２２とにより構成する。
ように、上記出力リンク１３の遊端に一端を回動自在に
設けた鋸歯状の歯付きロッド１６と、上記下部フランジ
７によって回転自在に支持した上記歯付きロッド１６の
歯に噛合する歯を有するラチェットギア１７と、このラ
チェットギア１７に係合した逆止爪１８と、上記歯付き
ロッド１６をローラー１９を介して常時上記ラチェット
ギア１７に噛合せしめるよう付勢するばね２０と、上記
ラチェットギア１７の回転数を増速ギア２１を介して計
測する機械式数値カウンター２２とにより構成する。
【００１３】また、上記ラチェットギア１７は図２に示
すように、逆止爪１８により図２において時計回転方向
には回転するが反時計回転方向には回転しないように構
成する。
すように、逆止爪１８により図２において時計回転方向
には回転するが反時計回転方向には回転しないように構
成する。
【００１４】本発明の構造物用制震ダンパーの累積変形
量測定装置は上記のような構成であるから、地震等で建
物が揺れた時、上記鋼材ダンパー４の上部フランジ５は
下部フランジ７に相対的に左右方向に移動する。
量測定装置は上記のような構成であるから、地震等で建
物が揺れた時、上記鋼材ダンパー４の上部フランジ５は
下部フランジ７に相対的に左右方向に移動する。
【００１５】この時、上記歯付きロッド１６には上記上
部フランジ５の軸受８と下部フランジ７の軸受１０との
間の水平方向の変位が拡大リンク１４、出力リンク１３
を介して拡大して伝達され、歯付きロッド１６は水平に
左右に移動し、歯付きロッド１６が図２において右方向
に移動した時のみ上記ラチェットギア１７が時計方向に
回動する。
部フランジ５の軸受８と下部フランジ７の軸受１０との
間の水平方向の変位が拡大リンク１４、出力リンク１３
を介して拡大して伝達され、歯付きロッド１６は水平に
左右に移動し、歯付きロッド１６が図２において右方向
に移動した時のみ上記ラチェットギア１７が時計方向に
回動する。
【００１６】また、上記歯付きロッド１６が左方向に移
動したときには、上記ラチェットギア１７は、逆止爪１
８のため回動することはない。
動したときには、上記ラチェットギア１７は、逆止爪１
８のため回動することはない。
【００１７】上記のように、上記ラチェットギア１７は
振動の都度一方向に回動するようになり、この一方向の
回動が蓄積され、この累積回動量、従って鋼材ダンパー
４の水平の変形は増速ギア２１を介して増速されて機械
式数値カウンター２２に伝えられるから、これを読みと
るこにとにより、鋼材ダンパー４の累積変形量を測定す
ることができるようになる。
振動の都度一方向に回動するようになり、この一方向の
回動が蓄積され、この累積回動量、従って鋼材ダンパー
４の水平の変形は増速ギア２１を介して増速されて機械
式数値カウンター２２に伝えられるから、これを読みと
るこにとにより、鋼材ダンパー４の累積変形量を測定す
ることができるようになる。
【００１８】なお、増速ギア２１は拡大リンク１４の倍
率が大きく設定されている場合には省略することができ
る。
率が大きく設定されている場合には省略することができ
る。
【００１９】
【発明の効果】上記のように本発明の構造物用制震ダン
パーの累積変形量測定装置は、極めて簡単な構成であ
り、また、長期的に安定し、機能低下を起こすことがな
い等大きな利益がある。
パーの累積変形量測定装置は、極めて簡単な構成であ
り、また、長期的に安定し、機能低下を起こすことがな
い等大きな利益がある。
【図１】剪断型鋼材ダンパーに適用した構造物用制震ダ
ンパーの累積変形量測定装置の説明用側面図である。
ンパーの累積変形量測定装置の説明用側面図である。
【図２】剪断型鋼材ダンパーに適用した構造物用制震ダ
ンパーの累積変形量測定装置における検出機構部の説明
用側面図である。
ンパーの累積変形量測定装置における検出機構部の説明
用側面図である。
【図３】剪断型鋼材ダンパーに適用した構造物用制震ダ
ンパーの累積変形量測定装置における検出機構部の説明
用正面図である。
ンパーの累積変形量測定装置における検出機構部の説明
用正面図である。
【図４】剪断型鋼材ダンパーを取り付けた構造物の説明
用側面図である。
用側面図である。
【図５】剪断型鋼材ダンパーの説明用側面図である。
【図６】剪断型鋼材ダンパーの説明用横断平面図であ
る。
る。
１ 柱 ２ 梁 ３ 斜材 ４ 剪断型鋼材ダンパー ５ 上部フランジ ６ ダンパー部 ７ 下部フランジ ８ 軸受 ９ 取付台 １０ 軸受 １１ 水平リンク １２ 上部リンク １３ 出力リンク １４ 拡大リンク １５ 変位出力検出機構部 １６ 歯付きロッド １７ ラチェットギア １８ 逆止爪 １９ ローラー ２０ ばね ２１ 増速ギア ２２ 機械式数値カウンター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渕上 勝志 栃木県那須郡西那須野町四区町1534−１ 五洋建設株式会社技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 構造物に取り付けられる剪断型鋼材ダン
パーの上部と下部に夫々連結した上部及び下部水平リン
クを含むパンタグラフ型水平変位拡大手段と、上記剪断
型鋼材ダンパーの下部に対する上部の相対的水平変位を
測定する手段とより成ることを特徴とする構造物用制震
ダンパーの累積変形量測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14517398A JPH11325802A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 構造物用制震ダンパーの累積変形量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14517398A JPH11325802A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 構造物用制震ダンパーの累積変形量測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11325802A true JPH11325802A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15379135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14517398A Pending JPH11325802A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 構造物用制震ダンパーの累積変形量測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11325802A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007016486A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Asahi Kasei Homes Kk | 制震装置 |
| JP2007107250A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Misawa Homes Co Ltd | 制振壁構造 |
| JP2010139271A (ja) * | 2008-12-09 | 2010-06-24 | Hiroaki Yamaguchi | 木造家屋の耐震又は風圧強度測定方法および装置 |
| CN104237676A (zh) * | 2014-08-20 | 2014-12-24 | 中国铁道科学研究院标准计量研究所 | 弓网关系试验台 |
| JP2017128896A (ja) * | 2016-01-19 | 2017-07-27 | Ｊｆｅシビル株式会社 | 制振ダンパー及び累積塑性変位測定器 |
| CN112031153A (zh) * | 2020-09-16 | 2020-12-04 | 郑秀平 | 一种装配式建筑结构 |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP14517398A patent/JPH11325802A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007016486A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Asahi Kasei Homes Kk | 制震装置 |
| JP2007107250A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Misawa Homes Co Ltd | 制振壁構造 |
| JP2010139271A (ja) * | 2008-12-09 | 2010-06-24 | Hiroaki Yamaguchi | 木造家屋の耐震又は風圧強度測定方法および装置 |
| CN104237676A (zh) * | 2014-08-20 | 2014-12-24 | 中国铁道科学研究院标准计量研究所 | 弓网关系试验台 |
| JP2017128896A (ja) * | 2016-01-19 | 2017-07-27 | Ｊｆｅシビル株式会社 | 制振ダンパー及び累積塑性変位測定器 |
| CN112031153A (zh) * | 2020-09-16 | 2020-12-04 | 郑秀平 | 一种装配式建筑结构 |
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