JP7422421B2 - 累積変位計及び制振ダンパー - Google Patents

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Description

本発明は、建造物の振動による累積変位を計測する累積変位計及び該累積変位計を備えた制振ダンパーに関するものである。
橋梁等の土木構造物及びビル等の建築構造物の地震対策として、制振ダンパーを構造物の部材間に設置し、ダンパーのエネルギー吸収効果により構造物の部材に作用する荷重や変形を低減する方法が知られている。
制振ダンパーには鋼材を使用したものが多用されている。その一つが座屈拘束ブレース(ダンパーブレース)と呼ばれるものである。これらは、軸方向に作用する軸荷重により伸縮する軸部材及びこの軸部材を内挿して軸部材の座屈を防止する補剛部材を備え、軸部材の伸縮に伴う塑性変形によってエネルギーを吸収するもので、履歴型ダンパーと呼ばれる。この履歴型ダンパーでは、安定したエネルギー吸収能を発揮するために、補剛部材に対する軸部材の最大変位量、及び疲労耐久性を表すための累積変位量の二つの指標によって設計や安全性の管理が行われる。ここで、地震を受けたときの制振ダンパーの安全性(耐久性)を外観から測定するものとして、特許文献1に記載されている変位表示装置がある。
特許第6546561号公報
しかしながら、特許文献1記載の変位表示装置に搭載されている累積変位計は、電力を必要としないが、まず正逆直線運動を正逆回転運動に変換し、更に正逆回転運動を一方向回転運動に変換するなど構成が複雑である。また、電力を用いて累積変位量を計測する装置においては、長時間商用電源が使用できない場所やバッテリー等の電源交換が容易にできない場所等での累積変位量の計測が不可能であった。
本発明の目的は、電力を使用せずに機械式で且つシンプルな構成で累積変位を計測することができる累積変位計及び該累積変位計を備えた制振ダンパーを提供することである。
本発明の累積変位計は、第1部材に対する第2部材の累積変位量を計測する累積変位計であって、前記第2部材に取り付けられ前記第2部材が変位する変位方向に延びる第1ラックと、前記第1ラックと所定の距離を開けて前記第2部材に取り付けられ前記変位方向に延びる第2ラックと、前記第1ラックと前記第2ラックとの間に位置し、前記第1部材に回転可能に支持されたピニオンと、前記第1ラックが前記変位方向に沿った方向である第1方向に変位したときに、前記第1ラックが前記ピニオンに噛み合いかつ前記第2ラックが前記ピニオンから離間し、前記第2ラックが前記第1方向に対して反対方向である第2方向に変位したときに、前記第2ラックが前記ピニオンに噛み合いかつ前記第1ラックが前記ピニオンから離間するように前記第1ラック及び前記第2ラックの位置を制御する位置制御部材と、前記ピニオンの回転量から計測される前記累積変位量を出力する出力部材と、を備え、前記第1ラックが前記第1方向に変位したときに前記第1ラックにより前記ピニオンを累積回転方向に回転させ、前記第2ラックが前記第2方向に変位したときに前記第2ラックにより、前記ピニオンを前記累積回転方向に回転させることを特徴とする。
また、本発明の累積変位計は、前記第1ラック及び前記第2ラックの歯において、前記第1方向側の歯面及び前記第2方向側の歯面は異なる形状であることを特徴とする。
また、本発明の累積変位計は、前記第1ラックの歯において、前記第1方向側の歯面は前記ピニオンの歯と噛み合う凹曲面であり、前記第2ラックの歯において、前記第2方向側の歯面は前記ピニオンの歯と噛み合う凹曲面であることを特徴とする。
また、本発明の累積変位計は、前記第1ラックの歯において、前記第2方向側の歯面は前記変位方向に対して所定の角度を有する傾斜面であり、前記第2ラックの歯において、前記第1方向側の歯面は前記所定の角度を有する傾斜面であることを特徴とする。
また、本発明の累積変位計は、前記第1ラック及び前記第2ラックが前記変位方向に対して傾斜する複数の長孔を備え、前記位置制御部材を介して前記第2部材に取り付けられており、前記位置制御部材は、前記長孔のそれぞれに挿通する複数のボスを備え、前記第2部材の前記変位方向への変位に伴ない前記ボスが前記長孔内を移動することにより前記第1ラック及び前記第2ラックの前記ピニオンに対する位置を制御することを特徴とする。
また、本発明の累積変位計は、前記ピニオンの歯の数が奇数であることを特徴とする。
また、本発明の累積変位計の前記出力部材は、前記累積変位量を表示する表示部材であることを特徴とする。
また、本発明の累積変位計は、前記第1ラックの前記変位方向における一端部及び前記第2ラックの前記変位方向における一端部を連結する第1連結部と、前記第1ラックの前記変位方向における他端部及び前記第2ラックの前記変位方向における他端部を連結する第2連結部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の累積変位計は、前記第1部材が構造物の振動を減衰する制振ダンパーの補剛部材であり、前記第2部材が前記制振ダンパーの軸部材であることを特徴とする。
また、本発明の制振ダンパーは、構造物の振動を減衰する制振ダンパーであって、前記振動により変位する軸部材と、前記軸部材の座屈を防止する補剛部材と、前記補剛部材に対する前記軸部材の累積変位を計測する本発明の累積変位計と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の制振ダンパーは、前記累積変位計の前記第1ラックの歯において、前記第1方向側の歯面は前記ピニオンの歯と噛み合う凹曲面であり、前記累積変位計の前記第2ラックの歯において、前記第2方向側の歯面は前記ピニオンの歯と噛み合う凹曲面であることを特徴とする。
また、本発明の制振ダンパーは、前記累積変位計の前記第1ラックの歯において、前記第2方向側の歯面は前記変位方向に対して所定の角度を有する傾斜面であり、前記累積変位計の前記第2ラックの歯において、前記第1方向側の歯面は前記所定の角度を有する傾斜面であることを特徴とする。
また、本発明の制振ダンパーは、前記累積変位計の前記第1ラック及び前記第2ラックが前記変位方向に対して傾斜する複数の長孔を備え、前記位置制御部材を介して前記第2部材に取り付けられており、前記累積変位計の前記位置制御部材は、前記長孔のそれぞれに挿通する複数のボスを備え、前記第2部材の前記変位方向への変位に伴ない前記ボスが前記長孔内を移動することにより前記第1ラック及び前記第2ラックの前記ピニオンに対する位置を制御することを特徴とする。
また、本発明の制振ダンパーは、前記累積変位計の前記ピニオンの歯の数が奇数であることを特徴とする。
また、本発明の制振ダンパーは、前記累積変位計の前記出力部材が前記累積変位量を表示する表示部材であることを特徴とする。
また、本発明の制振ダンパーは、前記累積変位計の前記第1ラックの前記変位方向における一端部及び前記第2ラックの前記変位方向における一端部を連結する第1連結部と、前記累積変位計の前記第1ラックの前記変位方向における他端部及び前記第2ラックの前記変位方向における他端部を連結する第2連結部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電力を使用せずに機械式で且つシンプルな構成で累積変位を計測することができる累積変位計及び該累積変位計を備えた制振ダンパーを提供することができる。
実施の形態に係る制振ダンパーの構成を示す図である。 実施の形態に係る累積変位計の構成を示す正面図である。 実施の形態に係る累積変位計の構成を示す平面図である。 実施の形態に係るラック&ピニオン部の構成を示す図であって、第1ラック及びピニオンが噛み合っている状態を示す図である。 実施の形態に係るラック&ピニオン部の構成を示す図であって、第2ラック及びピニオンが噛み合っている状態を示す図である。 実施の形態に係る第1ラックの歯及びピニオンの歯が噛み合っている状態を示す拡大図である。 実施の形態に係る第2ラックの歯及びピニオンの歯が噛み合っている状態を示す拡大図である。 実施の形態に係る位置制御部材の構成を示す平面図及び断面図である。 実施の形態に係る制振ダンパーを橋梁に取り付けた状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る累積変位計及び該累積変位計を備えた制振ダンパーについて説明する。但し図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1は、この実施の形態に係る制振ダンパーの構成を示す図である。制振ダンパー1は、構造物、例えば橋梁等の土木構造物及びビル等の建築構造物の振動を減衰する軸降伏型の制振ダンパーであって、図1に示すように、ダンパー本体2及び累積変位計3を備えている。
ダンパー本体2は、軸方向(図1の紙面左右方向)に作用する圧縮及び引張りの軸荷重を塑性変形により吸収して減衰する軸部材5、軸部材5の軸方向の両端にそれぞれ設けた一対の構造物連結部材6a,6b、及び軸部材5を内挿する補剛部材7を備えている。
軸部材5は、履歴減衰特性(塑性変形に伴うエネルギー減衰特性)を有する普通鋼又は低降伏点鋼の鋼管からなる。軸部材5は、振動により変位し、軸方向に作用する軸荷重に対して伸縮して降伏する。補剛部材7は、軸部材5に軸方向の圧縮荷重が作用したときに軸部材5の座屈を防止する部材であり、例えば円筒形状で形成されている。一対の構造物連結部材6a,6bは、橋梁、アーチ橋、水門、ボックスカルバートなどの土木構造物や、ビル、塔、倉庫などの建築構造物に制振ダンパー1を取り付けるときの継ぎ手として用いられる。一対の構造物連結部材6a,6bとしてはボルト接合タイプやピン接合タイプがあるが、この実施形態ではピン接合タイプを採用している。
図2はこの実施の形態に係る累積変位計3の構成を示す正面図、図3はその平面図である。累積変位計3は、第1部材(補剛部材7)に対する第2部材(軸部材5)の累積変位量を計測する累積変位計であって、図2及び図3に示すように、ラック&ピニオン部8、累積変位量表示部材10、及びギヤボックス26を備えている。ラック&ピニオン部8は、補剛部材7と軸部材5(構造物連結部材6a)との間で生じる相対変位を一方向(図4及び図5に示す累積回転方向R3)の回転運動に変換する。累積変位量表示部材10は、ラック&ピニオン部8のピニオン12(図4参照)から得られた一方向(累積回転方向R3)の回転により累積変位量を表示する。ギヤボックス26は、ピニオン12に接続されている入力軸と累積変位量表示部材10に接続されている出力軸との間に配置されており入力軸の回転を減速するギヤを収容する。ピニオン12及びギヤボックス26を収容するケース14は、補剛部材7の外周に固定ベルト16で固定されている。
図4及び図5は、ラック&ピニオン部8の構成を示す図である。なお、図4はラック部材11の第1ラック20及びピニオン12が噛み合っている状態を示す図、図5はラック部材11の第1ラック21及びピニオン12が噛み合っている状態を示す図である。ラック&ピニオン部8は、図4及び図5に示すように、ラック部材11、ピニオン12、及び位置制御部材9を備えている。ラック部材11及び位置制御部材9は、図2に示すように、連結部材13を介して構造物連結部材6aに固定されている一端から補剛部材7の外周に沿って軸部材5の軸方向に延在し、ケース14を貫通した状態で配置されている。
ラック部材11は、第1ラック20及び第2ラック21を備えている。第1ラック20は、位置制御部材9、連結部材13及び構造物連結部材6aを介して軸部材5に取り付けられ、軸部材5が変位する変位方向Rdに延びている。第2ラック21は、第1ラック20と変位方向Rdの直交する方向に所定の距離を開けて位置制御部材9、連結部材13及び構造物連結部材6aを介して軸部材5に取り付けられ、変位方向Rdに延びている。第1ラック20の変位方向Rdにおける一端部20a及び第2ラック21の変位方向Rdにおける一端部21aは、第1連結部22により連結されている。第1ラック20の変位方向Rdにおける他端部20b及び第2ラック21の変位方向Rdにおける他端部21bは、第2連結部23により連結されている。
ラック部材11には、変位方向Rdに対して傾斜する複数(この実施の形態では6個)の長孔11aが設けられている。この実施の形態において長孔11aは、ラック部材11の四隅、及び変位方向Rdに沿った二隅の長孔11aと11aとの間の中央に位置している。この実施の形態において長孔11aの変位方向Rdに対する傾斜角度θ1は54度であるが、傾斜角度θ1は36度以上54度以下の範囲内であればよい。長孔11aのそれぞれには、後述する位置制御部材9のボス9cのそれぞれが挿通される。
第1ラック20には、変位方向Rdに沿って複数の歯24が形成されている。図6は、図4の円C1に囲まれた部分の拡大図である。第1ラック20の個々の歯24において、変位方向Rdに沿った方向である第1方向R1側の歯面24a及び第1方向R1の反対方向である第2方向R2側の歯面24bは、図6に示すように、異なる形状である。第1ラック20の個々の歯24において、第1方向R1側の歯面24aは、ピニオン12の歯12aと噛み合う凹曲面であり、ラック部材11(第1ラック20)が第1方向R1に移動する際、歯面24aとピニオン12の歯12aが噛み合うことによりラック部材11の直線運動をピニオン12に伝達する。一方、第2方向R2側の歯面24bは、変位方向Rdに対して所定の角度を有する傾斜面であり、歯面24bの変位方向Rdに対する傾斜角度θ2は54度であるが、傾斜角度θ2は36度以上54度以下の範囲内であればよい。また、歯面24bの傾斜角度θ2は、長孔11aの傾斜角度θ1と同一である。ラック部材11(第1ラック20)が第2方向R2に移動する際、歯面24bは、図4に示すように、ピニオン12の歯12aと噛み合わず、反発し、第1ラック20がピニオン12から離間する方向にラック部材11を誘導する。
第2ラック21には、変位方向Rdに沿って複数の歯25が形成されている。図7は、図5の円C2に囲まれた部分の拡大図である。第2ラック21の個々の歯25において、第1方向R1側の歯面25b及び第2方向R2側の歯面25aは、図7に示すように、異なる形状である。第2ラック21の個々の歯25において、第2方向R2側の歯面25aは、ピニオン12の歯12aと噛み合う凹曲面であり、ラック部材11(第2ラック21)が第2方向R2に移動する際、歯面25aとピニオン12の歯12aが噛み合うことによりラック部材11の直線運動をピニオン12に伝達する。一方、第1方向R1側の歯面25bは、変位方向Rdに対して所定の角度を有する傾斜面であり、歯面25bの変位方向Rdに対する傾斜角度θ3は54度であるが、傾斜角度θ3は36度以上54度以下の範囲内であればよい。また、歯面25bの傾斜角度θ3は、長孔11aの傾斜角度θ1と同一である。ラック部材11(第2ラック21)が第1方向R1に移動する際、歯面25bは、ピニオン12の歯12aと噛み合わず、反発し、第2ラック21がピニオン12から離間する方向にラック部材11を誘導する。
ピニオン12は、図4及び図5に示すように、第1ラック20と第2ラック21との間に位置する。ピニオン12は、補剛部材7に、または補剛部材7に固定されているケース14に回転可能に支持されている。ピニオン12には、奇数個(この実施の形態では25個)の歯12aが形成されている。したがって、ピニオン12の歯12aの一つが第1ラック20の歯24と噛み合うとき、第2ラック21の歯25に最も近い歯12aは歯25に干渉せず、ピニオン12の歯12aの一つが第2ラック21の歯25と噛み合うとき、第1ラック20の歯24に最も近い歯12aは歯24に干渉しない。
ピニオン12は、ラック部材11が第1方向R1に移動する際、ピニオン12から離間した第2ラック21と噛み合わず、第1ラック20と噛み合い、ラック部材11の第1方向R1の直線運動は、累積回転方向R3の回転運動に変換され、ピニオン12は、累積回転方向R3に回転する。また、ピニオン12は、ラック部材11が第2方向R2に移動する際、ピニオン12から離間した第1ラック20と噛み合わず、第2ラック21と噛み合い、ラック部材11の第2方向R2の直線運動は、累積回転方向R3の回転運動に変換され、ピニオン12は、累積回転方向R3に回転する。即ち、ピニオン12は、ラック部材11が第1方向R1に移動しても第1方向R1と反対方向である第2方向R2に移動しても、一方向、即ち累積回転方向R3に回転し、累積回転方向R3の反対方向に回転しない。
位置制御部材9は、ラック部材11の位置を制御するための部材であって、第2方向R2側の端部が連結部材13を介して構造物連結部材6a、ひいては軸部材5に連結されている。図8(A)は位置制御部材9の構成を示す平面図、図8(B)は図8(A)のA-A断面図である。位置制御部材9は、ラック部材11を載置する載置面9a、載置面9aの幅方向両端部に形成されている側壁9b、及び載置面9a上に形成される複数(この実施の形態では6個)のボス9cを備えている。変位方向Rdに直交する方向における載置面9aの幅はラック部材11のその幅より広く、変位方向Rdに沿う方向における載置面9aの長さはラック部材11のその長さより長い。2つの側壁9bは、載置面9aの長手方向(変位方向Rd)に沿って載置面9aに対して垂直方向に取り付けられている。6個のボス9cは、載置面9a上に、載置面9aに対して垂直方向に取り付けられている。この実施の形態においてボス9cは、載置面9aの四隅、及び変位方向Rdに沿った二隅のボス9cと9cとの間の中央に位置している。ボス9cのそれぞれは、ラック部材11の長孔11aのそれぞれに挿通されており、長孔11aの長手方向(斜め方向)にスライド可能に構成されている。
位置制御部材9は、第1ラック20が変位方向Rdに沿った方向である第1方向R1に変位したときに、図4に示すように第1ラック20がピニオン12に噛み合いかつ第2ラック21がピニオン12から離間するようにラック部材11の位置を制御する。また、位置制御部材9は、第2ラック21が第1方向R1に対して反対方向である第2方向R2に変位したときに、図5に示すように第2ラック21がピニオン12に噛み合いかつ第1ラック20がピニオン12から離間するようにラック部材11の位置を制御する。即ち、位置制御部材9は、軸部材5の変位方向Rdへの変位に伴ないボス9cが長孔11a内を斜め方向に移動することにより第1ラック20及び第2ラック21のピニオン12に対する位置を制御する。
具体的には、ボス9cが長孔11aの第2ラック21側且つ第1方向R1側となる位置(図5に示す位置)にあり、位置制御部材9が第1方向R1に変位したとき、第2ラック21の歯25の歯面25bがピニオン12の歯12aに及ぼす反発力により、位置制御部材9に対するラック部材11の位置は、図4に示す位置、即ちボス9cが長孔11aの第1ラック20側且つ第2方向R2側となる位置に位置決めされる。また、ボス9cが長孔11aの第1ラック20側且つ第2方向R2側となる位置(図4に示す位置)にあり、位置制御部材9が第2方向R2に変位したとき、第1ラック20の歯24の歯面24bがピニオン12の歯12aに及ぼす反発力により、位置制御部材9に対するラック部材11の位置は、図5に示す位置、即ちボス9cが長孔11aの第2ラック21側且つ第1方向R1側となる位置に位置決めされる。
累積変位量表示部材10は、ピニオン12の回転量から計測される累積変位量を表示する。累積変位量表示部材10は、図3に示すように、表示回転軸31,指針32、及び表示プレート33を備えている。累積変位計3の出力軸から表示回転軸31に累積回転方向R3の回転が伝達されることで、指針32は反時計回りに回転する。表示プレート33には、指針32が回転する表示円の範囲内に、軸部材5の累積変位量を段階別に示す3つの表示領域33a,33b,33cが表示されている。
図9は、この実施の形態に係る制振ダンパー1を橋梁に適用した状態を示す図である。橋梁40は、地中(図示せず)から立設している柱部41と、柱部41の上端に配置された上部工42とを備え、上部工42が温度や変形で伸縮する場合に、柱部41や上部工42に余分な応力が加わらないように、柱部41の上端と上部工42との間に、上部工42を長手方向(図9の左右方向)に移動可能とする可動支承43が設置されている。上部工42は、柱部41を横切るようにして柱部41の上端上に配置されている。柱部41の側面上部41aには柱部側ブラケット44が設けられ、上部工42の下面42aには上部工側ブラケット45が設けられている。なお、図9において紙面左右方向に制振ダンパー1が延在しているが、紙面表裏方向に制振ダンパー1が延在し、柱部41及び上部工42の間で連結される構成であってもよい。
制振ダンパー1は、柱部41及び上部工42で仕切られた空間内に、上部工42の長手方向に沿うようにして配置されている。そして、制振ダンパー1は、一端側の構造物連結部材6aが上部工側ブラケット45に回動自在に連結され、他端側の構造物連結部材6bが柱部41の柱部側ブラケット44に回動自在に連結されている。
次に、地震発生時における制振ダンパー1及び累積変位計3の動作について説明する。図9に示す橋梁に取り付けられた制振ダンパー1は、地震により柱部41と上部工42との水平方向の相対変位Hで発生した振動エネルギーを、軸部材5の軸方向(変位方向Rd)における引張り方向(第2方向R2)の塑性変形及び圧縮方向(第1方向R1)の塑性変形で吸収して減少し、上部工42の長手方向に沿う方向の制振を行う。
制振ダンパー1に取り付けられた累積変位計3において、地震時に軸部材5が圧縮方向(第1方向R1)に変位したとき、位置制御部材9及びラック部材11も第1方向R1に変位する。ここで、位置制御部材9に対するラック部材11の位置が図4に示す位置、即ち第1ラック20がピニオン12に噛み合いかつ第2ラック21がピニオン12から離間する位置であるとき、位置制御部材9に対するラック部材11の位置は変わらず、ピニオン12は第1ラック20との噛み合いにより累積回転方向R3に回転する。
一方、位置制御部材9に対するラック部材11の位置が図5に示す位置、即ち第2ラック21がピニオン12に噛み合いかつ第1ラック20がピニオン12から離間する位置であるとき、位置制御部材9は、ラック部材11の位置が図5に示す位置から図4に示す位置となるように、ラック部材11を移動させる。具体的には、第2ラック21の歯25の歯面25bがピニオン12の歯12aに及ぼす反発力により、位置制御部材9に対するラック部材11の位置は、ボス9cが長孔11aの第1ラック20側且つ第2方向R2側となる位置に位置決めされる。即ち、位置制御部材9に対するラック部材11の位置は、第1ラック20がピニオン12に噛み合いかつ第2ラック21がピニオン12から離間する位置に位置決めされ、ピニオン12は第1ラック20との噛み合いにより累積回転方向R3に回転する。
また、累積変位計3において、地震時に軸部材5が引張り方向(第2方向R2)に変位したとき、位置制御部材9及びラック部材11も第2方向R2に変位する。ここで、位置制御部材9に対するラック部材11の位置が図5に示す位置、即ち第2ラック21がピニオン12に噛み合いかつ第1ラック20がピニオン12から離間する位置であるとき、位置制御部材9に対するラック部材11の位置は変わらず、ピニオン12は第2ラック21との噛み合いにより累積回転方向R3に回転する。
一方、位置制御部材9に対するラック部材11の位置が図4に示す位置、即ち第1ラック20がピニオン12に噛み合いかつ第2ラック21がピニオン12から離間する位置であるとき、位置制御部材9は、ラック部材11の位置が図4に示す位置から図5に示す位置となるように、ラック部材11を移動させる。具体的には、第1ラック20の歯24の歯面24bがピニオン12の歯12aに及ぼす反発力により、位置制御部材9に対するラック部材11の位置は、ボス9cが長孔11aの第2ラック21側且つ第1方向R1側となる位置に位置決めされる。即ち、位置制御部材9に対するラック部材11の位置は、第2ラック21がピニオン12に噛み合いかつ第1ラック20がピニオン12から離間する位置に位置決めされ、ピニオン12は第2ラック21との噛み合いにより累積回転方向R3に回転する。
上述したように、地震時に軸部材5が圧縮方向(第1方向R1)に変位した場合であっても、引張り方向(第2方向R2)に変位した場合であっても、ピニオン12は累積回転方向R3、即ち一方向に回転する。ピニオン12の累積回転方向R3における回転は、入力軸、ギヤボックス26内のギヤ及び出力軸を介して累積変位量表示部材10の表示回転軸31に伝達され、指針32を反時計回りに回転させ、累積変位量表示部材10において表示される累積変位量は加算される。
この実施の形態に係る制振ダンパー1及び累積変位計3によれば、機械式で累積変位量を計測することができるため、長時間商用電源が使用できない場所やバッテリー等の電源交換が容易にできない場所であっても、電力が不要であるから累積変位量を良好に計測することができる。また、累積変位計3の構造が複雑でなくシンプルであるから、メンテナンスの頻度を極めて低くすることができ、更に累積変位計3の小型化も図ることができる。
なお、上述の実施の形態に係る累積変位計3は、振動エネルギーを吸収する制振ダンパー1のダンパー本体2に装着されるものとして説明したが、例えば免震装置に装着して累積変位量を表示する装置として使用しても、同様の効果を発揮することができる。
また、上述の実施の形態に係るピニオン12に累積回転方向R3の反対方向への回転を防止するワンウェイクラッチを設ける構成にしてもよい。
また、上述の実施の形態においては、制振ダンパー1が軸降伏型のダンパーである場合を例に挙げて説明したが、座屈拘束ブレース、鋼材ダンパー、鉛ダンパー、摩擦ダンパー、シリンダー型ダンパー、オイルダンパー、粘弾性体ダンパー、せん断ダンパー、曲げ降伏型ダンパー、せん断パネル型ダンパー、鋼管ダンパー、アンボンドプレース、波形鋼板ダンパー、慣性質量ダンパー、回転慣性質量ダンパーの何れかであっても、同様の効果を奏することができる。
また、上述の実施の形態においては、第1ラック20及び第2ラック21が第1連結部22及び第2連結部23により連結されているが、第1ラック20が第1方向R1に変位したとき、第1ラック20がピニオン12に噛み合いかつ第2ラック21がピニオン12から離間し、第2ラック21が第2方向R2に変位したとき、第2ラック21がピニオン12に噛み合いかつ第1ラック20がピニオン12から離間する構成であれば、第1ラック20及び第2ラック21が連結されていなくてもよい。
また、上述の実施の形態においては、歯24の歯面24a及び24b並びに歯25の歯面25a及び25bが異なる形状である場合を例に挙げて説明したが、第1ラック20が第1方向R1に変位したとき、第1ラック20がピニオン12に噛み合いかつ第2ラック21がピニオン12から離間し、第2ラック21が第2方向R2に変位したとき、第2ラック21がピニオン12に噛み合いかつ第1ラック20がピニオン12から離間する構成であれば、歯24の歯面24a及び24b並びに歯25の歯面25a及び25bが異なる形状でなくてもよい。
また、上述の実施の形態においては、歯24の歯面24b、歯25の歯面25b及び長孔11aの傾斜角度が同一である場合を例に挙げて説明したが、歯24の歯面24b及び歯25の歯面25bの傾斜角度と、長孔11aの傾斜角度とは、異なる傾斜角度であってもよい。
また、上述の実施の形態においては、ピニオン12の回転量から計測される累積変位量を出力する出力部材として、累積変位量を表示する累積変位量表示部材10を例に挙げて説明したが、表示部材以外の累積変位量を出力する部材を備える構成であってもよい。例えば、太陽電池等を動力源とする送信部材を取り付け、累積変位量を送信する構成にしてもよい。
1…制振ダンパー、2…ダンパー本体、3…累積変位計、5…軸部材、6a,6b…構造物連結部材、7…補剛部材、8…ラック&ピニオン部、9…位置制御部材、9a…載置面、9b…側壁、9c…ボス、10…累積変位量表示部材、11…ラック部材、11a…長孔、12…ピニオン、13…連結部材、14…ケース、16…固定ベルト、20…第1ラック、21…第2ラック、22…第1連結部、23…第2連結部、12a,24,25…歯、24a,24b,25a,25b…歯面、26…ギヤボックス、31…表示回転軸、32…指針、33…表示プレート、40…橋梁、41…柱部、42…上部工、43…可動支承、44…柱部ブラケット、45…上部工ブラケット。

Claims (14)

  1. 第1部材に対する第2部材の累積変位量を計測する累積変位計であって、
    前記第2部材に取り付けられ前記第2部材が変位する変位方向に延び、前記変位方向に沿った第1方向側の歯面が凹曲面及び前記第1方向に対して反対方向である第2方向側の歯面が前記変位方向に対して所定の角度を有する傾斜面である歯を有する第1ラックと、
    前記第1ラックと所定の距離を開けて前記第2部材に取り付けられ前記変位方向に延び、前記第1方向側の歯面が前記変位方向に対して所定の角度を有する傾斜面及び前記第2方向側の歯面が凹曲面である歯を有する第2ラックと、
    前記第1ラックと前記第2ラックとの間に位置し、前記第1部材に回転可能に支持され、奇数の歯を有するピニオンと、
    前記ピニオンに対する前記第1ラック及び前記第2ラックの位置を制御する位置制御部材と、
    前記ピニオンの回転量から計測される前記累積変位量を出力する出力部材と、
    を備え、
    前記第2ラックの前記凹曲面の歯面が前記ピニオンの歯に噛み合っている状態で前記第2部材が前記第1方向に変位すると、前記第2ラックの前記凹曲面の歯面と噛み合っていた前記ピニオンの歯が前記第2ラックの前記第2方向側の歯の前記傾斜面の歯面から反発を受けて前記第2ラックが前記ピニオンから離間し前記第1ラックの前記凹曲面の歯面が前記ピニオンの歯に噛み合うように前記位置制御部材により前記ピニオンに対する前記第1ラック及び前記第2ラックの位置が制御されて、前記第1ラックにより前記ピニオンを累積回転方向に回転させ、
    前記第1ラックの前記凹曲面の歯面が前記ピニオンの歯に噛み合っている状態で前記第2部材が前記第2方向に変位すると、前記第1ラックの前記凹曲面の歯面と噛み合っていた前記ピニオンの歯が前記第1ラックの前記第1方向側の歯の前記傾斜面の歯面から反発を受けて前記第1ラックが前記ピニオンから離間し前記第2ラックの前記凹曲面の歯面が前記ピニオンの歯に噛み合うように前記位置制御部材により前記ピニオンに対する前記第1ラック及び前記第2ラックの位置が制御されて、前記第2ラックにより前記ピニオンを前記累積回転方向に回転させることを特徴とする累積変位計。
  2. 前記第1ラック及び前記第2ラックは、前記位置制御部材を介して前記第2部材に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の累積変位計。
  3. 前記第1ラック及び前記第2ラックは、前記変位方向に対して傾斜する複数の長孔を備え、
    前記位置制御部材は、前記長孔のそれぞれに挿通する複数のボスを備え、前記第2部材の前記変位方向への変位に伴ない前記ボスが前記長孔内を移動することにより前記第1ラック及び前記第2ラックの前記ピニオンに対する位置を制御することを特徴とする請求項2記載の累積変位計。
  4. 前記第1ラックの前記傾斜面の前記歯面の前記変位方向に対する傾斜角度、前記第2ラックの前記傾斜面の前記歯面の前記変位方向に対する傾斜角度、及び前記長孔の前記変位方向に対する傾斜角度は、36度以上54度以下であることを特徴とする請求項3記載の累積変位計。
  5. 前記ピニオンは、前記累積回転方向の反対方向への回転を防止するワンウェイクラッチを有することを特徴とする請求項1~請求項3の何れか一項に記載の累積変位計。
  6. 前記出力部材は、前記累積変位量を表示する表示部材であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の累積変位計。
  7. 前記第1ラックの前記変位方向における一端部及び前記第2ラックの前記変位方向における一端部を連結する第1連結部と、
    前記第1ラックの前記変位方向における他端部及び前記第2ラックの前記変位方向における他端部を連結する第2連結部と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の累積変位計。
  8. 前記第1部材は、構造物の振動を減衰する制振ダンパーの補剛部材であり、
    前記第2部材は、前記制振ダンパーの軸部材であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の累積変位計。
  9. 構造物の振動を減衰する制振ダンパーであって、
    前記振動により変位する軸部材と、
    前記軸部材の座屈を防止する補剛部材と、
    前記補剛部材に対する前記軸部材の累積変位を計測する請求項1または請求項2記載の累積変位計と、
    を備えることを特徴とする制振ダンパー。
  10. 前記累積変位計の前記第1ラック及び前記第2ラックは、前記変位方向に対して傾斜する複数の長孔を備え、
    前記累積変位計の前記位置制御部材は、前記長孔のそれぞれに挿通する複数のボスを備え、前記第2部材の前記変位方向への変位に伴ない前記ボスが前記長孔内を移動することにより前記第1ラック及び前記第2ラックの前記ピニオンに対する位置を制御することを特徴とする請求項9記載の制振ダンパー。
  11. 前記第1ラックの前記傾斜面の前記歯面の前記変位方向に対する傾斜角度、前記第2ラックの前記傾斜面の前記歯面の前記変位方向に対する傾斜角度、及び前記長孔の前記変位方向に対する傾斜角度は、36度以上54度以下であることを特徴とする請求項10記載の制振ダンパー。
  12. 前記累積変位計の前記ピニオンは、前記累積回転方向の反対方向への回転を防止するワンウェイクラッチを有することを特徴とする請求項9記載の制振ダンパー。
  13. 前記累積変位計の前記出力部材は、前記累積変位量を表示する表示部材であることを特徴とする請求項9記載の制振ダンパー。
  14. 前記累積変位計の前記第1ラックの前記変位方向における一端部及び前記第2ラックの前記変位方向における一端部を連結する第1連結部と、
    前記累積変位計の前記第1ラックの前記変位方向における他端部及び前記第2ラックの前記変位方向における他端部を連結する第2連結部と、
    を備えることを特徴とする請求項9記載の制振ダンパー。
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