JP2913626B1 - 航空機動安定試験装置 - Google Patents

航空機動安定試験装置

Info

Publication number
JP2913626B1
JP2913626B1 JP15008198A JP15008198A JP2913626B1 JP 2913626 B1 JP2913626 B1 JP 2913626B1 JP 15008198 A JP15008198 A JP 15008198A JP 15008198 A JP15008198 A JP 15008198A JP 2913626 B1 JP2913626 B1 JP 2913626B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
aircraft
aircraft model
dynamic stability
cam unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15008198A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11344413A (ja
Inventor
等 三輪
良生 林
繁一 志子田
勝己 中嶋
栄一 八木
浩一 米本
正信 大垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP15008198A priority Critical patent/JP2913626B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2913626B1 publication Critical patent/JP2913626B1/ja
Publication of JPH11344413A publication Critical patent/JPH11344413A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 ロール運動に関する動安定微係数を正確に求
めることができる航空機動安定試験装置を提供するこ
と。 【解決課題】 航空機模型78に運動を与えるための駆
動用モータ16と、航空機模型78内に配設された共役
カムユニット22と、共役カムユニット22を支持する
ためのスティング20と、スティング20内に回転自在
に支持された駆動軸24とを具備する航空機動安定試験
装置。共役カムユニット22の入力軸36は駆動軸24
を介して駆動用モータ16に駆動連結され、共役カムユ
ニットの出力軸38は航空機模型78に取付けられ、駆
動用モータ16からの駆動力は駆動軸24および共役カ
ムユニット22を介して航空機模型78に伝達され、か
くして航空機模型78にロール運動が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機の動的安定
性能を風洞実験で把握するときに用いる航空機動安定試
験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機を設計するに際し、動安定微係数
を求めるために、航空機模型を用いて風洞実験が行われ
る。この風洞実験に用いる航空機動安定試験装置とし
て、たとえば特開平3−37542号公報に開示された
ものが知られている。この公知の動安定試験装置は、航
空機模型に運動を与えるための駆動源と、ヒンジを中心
として揺動自在に支持された加振用スティングと、加振
用スティングの一端部に取付けられた航空機模型と、加
振用スティングの他端部と駆動源の出力部との間に介在
された上下動連結機構とを備えている。上下動連結機構
は、駆動源の出力軸に駆動連結された回転円板と、この
回転円板に偏心して設けられたカムフォロアと、加振用
スティングの他端部に設けられた移動部材とを備え、こ
の移動部材が上下方向に移動自在に支持されている。移
動部材には横方向に延びる細長いスリットが形成され、
このスリットにカムフォロアが移動自在に受入れられて
いる。
【0003】このような動安定試験装置では、駆動源が
駆動されると、回転円板は所定方向に回転駆動され、こ
れによって偏心したカムフォロアも一体的に回動され
る。かくすると、このカムフォロアの移動によって移動
部材が上下方向に移動され、加振用スティングはヒンジ
を中心として上下方向に揺動され、かくして航空機模型
にピッチ運動を付与することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
知の動安定試験装置には、次のとおりの解決すべき問題
が存在する。すなわち、この動安定試験装置では、容易
に理解されるとおり、航空機模型に上下方向の運動、す
なわちピッチ運動を付与することができるが、たとえば
航空機模型の前後方向に延びる軸線を中心とする揺動運
動、すなわちロール運動を付与することができず、した
がってロール運動に関する動安定微係数を求めることが
できない。また、この動安定試験装置では、航空機模型
の揺動中心がこの模型の外側に位置する加振用スティン
グの揺動中心、すなわちヒンジであるため、航空機模型
胴体内の機体重心位置まわりの運動を航空機模型に与え
ることができず、このことに起因して風洞実験における
動安定微係数を正確に求めることができない。
【0005】本発明の目的は、ロール運動に関する動安
定微係数を正確に求めることができる航空機動安定試験
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、風洞試験用航
空機模型に所定の運動を与える航空機動安定試験装置に
おいて、前記航空機模型に運動を与えるための駆動源
と、前記航空機模型内に配設された共役カムユニット
と、前記共役カムユニットを支持するためのスティング
と、前記スティング内に回転自在に支持された駆動軸と
を具備し、前記共役カムユニットの入力部は前記駆動軸
を介して前記駆動源に駆動連結され、前記共役カムユニ
ットの出力部は前記航空機模型に取付けられ、前記駆動
源からの駆動力は前記駆動軸および前記共役カムユニッ
トを介して前記航空機模型に伝達され、かくして前記航
空機模型には前記共役カムユニットの作用によってロー
ル運動が付与されることを特徴とする航空機動安定試験
装置である。
【0007】本発明に従えば、航空機模型内に共役カム
ユニットが設けられ、この共役カムユニットによって航
空機模型に運動が付与されるので、航空機模型の運動は
共役カムの配置部位を中心とした揺動運動となる。それ
故に、航空機模型の揺動中心は航空機模型内に位置し、
これにより航空機模型の揺動運動が実際の運動状態によ
り近いものとなり、かくして動安定微係数を正確に求め
ることができる。また、共役カムユニットは航空機模型
にロール運動を付与するので、ロール運動に関する動安
定微係数を求めることができる。
【0008】また本発明は、前記共役カムユニットは、
前記駆動軸に駆動連結される入力軸と、前記入力軸に設
けられた一対のカムプレートと、前記航空機模型に取付
けられる出力軸と、前記出力軸に設けられた一対の従動
部材とを備え、前記一対の従動部材の一方の先端部は、
前記一対のカムプレートの片側から対応するカムプレー
トのカム作用部に沿って移動し、それらの他方の先端部
は、前記一対のカムプレートの他側から対応するカムプ
レートのカム作用部に沿って移動することを特徴とす
る。
【0009】本発明に従えば、共役カムユニットは、入
力軸に設けられた一対のカムプレートと、出力軸に設け
られた一対の従動部材とを備え、一方の従動部材の先端
部が片側から対応するカムプレートのカム作用部に沿っ
て移動し、他方の従動部材が他側から残りのカムプレー
トのカム作用部に沿って移動する。それ故に、一方カム
プレートに対する一方(または他方)従動部材の動き
は、残りのカムプレートによって従動される他方(また
は一方)の従動部材の動きによって拘束され、したがっ
てばね部材等を用いることなく一対の従動部材の先端部
を一対のカムプレートのカム作用部に沿って確実に従動
させることができる。また、ばね部材等を必要としない
ので、カムユニット自体を小さくすることができる。
【0010】さらに本発明は、前記共役カムユニットの
前記出力軸の中心軸線の延長線は、前記航空機模型の重
心を実質上通って延びていることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、共役カムユニットの出力
軸の中心軸線の延長線は、航空機模型の重心を実質上通
って延びているので、共役カムユニットによる航空機模
型のロール運動の揺動中心はこの重心を通るようにな
り、したがって実質上重心を通る軸線を中心とするロー
ル運動を航空機模型に与えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う航空機動安定試験装置の一実施形態について説
明する。図1は、本発明に従う動安定試験装置の要部を
一部断面で示す断面図であり、図2は、図1の動安定試
験装置の共役カムユニットを示す断面図であり、図3
は、図2におけるIII−III線による断面図であ
る。
【0013】主として図1を参照して、航空機動安定性
能の風洞試験を行うための風洞2にはスティング支持装
置4が設けられ、スティング支持装置4にスティングポ
ッド6が所要のとおりに取付けられ、このスティングポ
ッド6に動安定試験装置8が取付けられている。動安定
試験装置8は、スティングポッド6に支持された主ハウ
ジング10と、主ハウジング10の先端部に取付ねじ1
2によって装着された副ハウジング14とを有し、主ハ
ウジング10内に、駆動源を構成する駆動用モータ16
が設けられ、副ハウジング14内に、駆動用モータ16
の回転数を減速する減速機18が設けられている。駆動
用モータ16の出力部は減速機18の入力部に駆動連結
されている。
【0014】動安定試験装置8は、また、スティング2
0および共役カムユニット22を備えている。スティン
グ20は中空スリーブ部材から構成され、その一端部
(図1において右端部)が取付ねじ24によって副ハウ
ジング14の先端部に取付けられている。このスティン
グ20の内部には、駆動用モータ16からの駆動力を伝
達するための駆動軸24が配設されている。駆動軸24
の一端部近傍は、スティング20の一端部に装着された
軸受26を介して回転自在に支持され、その他端部近傍
は、スティング20の他端部に装着された軸受28を介
して回転自在に支持されている。駆動軸24の一端部は
軸受26から突出しており、この一端突出部が上記減速
機18の出力部に駆動連結されている。また、駆動軸2
4の他端部は軸受28から突出しており、この他端突出
部に、共役カムユニット22の入力部に駆動力を伝達す
るための歯車30が取付けられている。
【0015】共役カムユニット22はスティング20の
他端部に取付けられている。図1とともに図2を参照し
て、共役カムユニット22はユニットハウジング32を
有し、このユニットハウジング32が取付ねじ34によ
ってスティング20の他端部に固定されている。共役ユ
ニット22は、図1および図2において上下方向に間隔
を置いて配設された入力軸36および出力軸38を備え
ている。入力部を構成する入力軸36は、その軸線方向
(図1および図2において左右方向)に間隔を置いて配
設された軸受39,40,42を介してユニットハウジ
ング32に回転自在に支持されている。出力部を構成す
る出力軸38は、その軸線方向(図1および図2におい
て左右方向)に間隔を置いて配設された軸受44,46
を介してユニットハウジング32に回転自在に支持され
ている。図2に示すとおり、この実施形態では、入力軸
36の中心軸線48と出力軸38の中心軸線50とは実
質上平行に延び、この出力軸38の中心軸線50と駆動
軸24の中心軸線52とは実質上合致している。このよ
うに構成することによって、共役ユニット22全体を比
較的コンパクトにしながら駆動軸24からの駆動力を後
述する如くして入力軸36を介して出力軸50に伝達す
ることができる。
【0016】図3をも参照して、入力軸36の一端部近
傍は軸受39を介して支持され、その一端部は軸受39
を通してユニットハウジング32から外方に突出し、こ
の突出部に入力歯車54が取付けられ、入力歯車54が
駆動軸24の歯車30に噛合されている。また、入力軸
36の中間部、すなわち軸受40,42間の部位には、
第1および第2のカムプレート54,56が設けられて
いる。この実施形態では、第1および第2カムプレート
54,56は入力軸36と一体に形成されているが、こ
れと別体に形成して固定用ねじを用いて固定するように
することもできる。第1および第2カムプレート54,
56は略円板状のカムから構成され、それらの外周面は
カム作用部として機能する。
【0017】出力軸38の一端部は軸受44を介して支
持され、その他端部近傍は他方の軸受46を介して支持
されている。この出力軸38の中間部には、第1および
第2カムプレート54,56に対応して、それぞれ、第
1および第2従動部材58,60が設けられている。本
実施形態では、第1および第2の従動部材58,60は
出力軸38と一体的に形成されているが、これと別体に
形成して固定用ねじを用いて固定するようにすることも
できる。第1のカムプレート54に対応する第1の従動
部材58は、第1および第2のカムプレート54,56
の片側(図2において手前側、図3において左側)に配
置され、その先端部にはピン62を介してフォロアロー
ラ64が回転自在に装着され、このフォロアローラ64
が第1のカムプレート54の外周面、すなわちカム作用
部に作用している。また、第2のカムプレート56に対
応する第2の従動部材60は、第1および第2のカムプ
レート54,56の他側(図2において奥側、図3にお
いて右側)に配置され、その先端部にはピン66を介し
てフォロアローラ68が回転自在に装着され、このフォ
ロアローラ68が第2のカムプレート56の外周面、す
なわちカム作用部に作用している。このように第1の従
動部材58のフォロアローラ64が片側から第1のカム
プレート54に作用し、第2の従動部材60のフォロア
ローラ68が他側から第2のカムプレート56に作用す
るので、第1および第2の従動部材58,60の動きは
相互に拘束し合い、第1(または第2)の従動部材58
(または60)のフォロアローラ64(または68)と
第1(または第2)のカムプレート54(または56)
との接触状態は、第2(または第1)の従動部材60
(または58)および第2(または第1)のカムプレー
ト56(または54)の作用によって保持され、ばね部
材等を用いることなく第1および第2の従動部材58,
60と第1および第2のカムプレート54,56との接
触状態を保持することができ、これによって共役カムユ
ニット22の小型化を図ることができる。
【0018】再び主として図1および図2を参照して、
出力軸38の他端部は、ユニットハウジング32から外
方、図1および図2において左方に突出しており、この
突出端部に固定用ねじ70によって取付部材72が取付
けられ、この取付け部材72に固定ピン74等によって
空力荷重測定用センサ76が取付けられ、この空力荷重
測定用センサ76に、風洞試験に用いられる航空機模型
78が取付けられる。このように航空機模型78を取付
けると、共役カムユニット22は航空機模型78の内部
に収容され、スティング20は航空機模型78の後方に
向けて延び、前方からの風に対してスティング20等が
障害となることが防止される。このような航空機模型7
8は、風洞実験によって設計の際の動安定微係数を求め
るために用いられる。
【0019】このような動安定試験装置8では、風洞実
験の際、駆動用モータ16が所定方向に回転駆動され
る。かくすると、駆動用モータ16からの駆動力が減速
機18を介して駆動軸24に伝達され、さらに歯車30
を介して共役カムユニット22の入力歯車54に伝達さ
れる。駆動用モータ16からの駆動力がかく伝達される
と、その入力軸36が矢印80(図3)で示す方向に回
転駆動され、これによって第1および第2カムプレート
54,56も矢印80で示す方向に回転される。かくす
ると、第1および第2のカムプレート54,56のカム
作用部が第1および第2の従動部材58,60のフォロ
アローラ64,68に作用し、第1および第2のカムプ
レート54,56を介して出力軸38が矢印82および
84(図3)で示す方向に所定角度範囲、たとえば±1
〜3度程度の角度範囲に渡って揺動運動される。かくし
て、空力荷重測定用センサ76を介して航空機模型78
が回転され、駆動用モータ16によって航空機模型78
にロール運動を付与することができ、その結果、空力荷
重測定センサ76の検出信号を利用してロール運動に関
する動安定微係数を求めることができる。なお、航空機
模型78の揺動運動の範囲は、第1および第2のカムプ
レート54,56の形状、すなわちカム作用部を変える
ことによって所望のとおりに設定することができる。
【0020】この実施形態では、図1から理解されると
おり、共役カムユニット22は航空機模型78内に配置
されているので、共役カムユニット22によって付与さ
れる揺動運動の揺動中心は航空機模型78内に位置し、
したがって航空機模型78のロール運動がより実際の運
動状態に近いものとなり、上記動安定微係数を正確に求
めることができる。特に、航空機模型78内に配設され
た共役カムユニット22の出力軸38の中心軸線50
(揺動運動の揺動中心として作用し、航空機模型78の
前後方向に延びている)が航空機模型78の重心を実質
上通るように構成されている。それ故に、共役カムユニ
ット22によって付与される揺動運動は、航空機模型7
8の重心を通る軸線を中心とする運動、換言すると、現
実のロール運動とほぼ同一の運動となり、上記動安定微
係数を一層正確に求めることができる。
【0021】以上、本発明に従う航空機動安定試験装置
の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく種々の変形、修正が可能である。
【0022】たとえば、図示の実施形態では、駆動用モ
ータ16によって駆動される駆動軸24と共役カムユニ
ット22の入力軸36とを歯車30および入力歯車54
を介して駆動連結しているが、これに代えて、駆動軸2
4を共役カムユニット22の入力軸としても機能させ、
この駆動軸24に第1および第2のカムプレート54,
56を設けるようにすることもできる。
【0023】また、たとえば、図示の実施形態では、駆
動用モータ16と駆動軸24との間に減速機18を介在
させているが、駆動用モータ16によって駆動軸24を
所望のとおりに回転駆動することができる場合、この減
速機18を省略することができる。
【0024】さらに、たとえば、図示の実施形態では、
第1および第2の従動部材58,60の先端部にフォロ
アローラ64,68を設けてスムースに従動するように
構成しているが、このようなスムースな動きができる場
合、フォロアローラ64,68を省略することもでき
る。
【0025】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の航空機動安定試
験装置によれば、航空機模型内に共役カムユニットが設
けられ、この共役カムユニットによって航空機模型に運
動が付与されるので、航空機模型の運動は共役カムの配
置部位を中心とした揺動運動となる。それ故に、航空機
模型の揺動中心は航空機模型内に位置し、これにより航
空機模型の揺動運動が実際の運動状態により近いものと
なり、かくして動安定微係数を正確に求めることができ
る。また、共役カムユニットは航空機模型にロール運動
付与を付与するので、ロール運動に関する動安定微係数
を求めることができる。
【0026】また本発明の請求項2記載の航空機動安定
試験装置によれば、共役カムユニットは、入力軸に設け
られた一対のカムプレートと、出力軸に設けられた一対
の従動部材とを備え、一方の従動部材の先端部が片側か
ら対応するカムプレートのカム作用部に沿って移動し、
他方の従動部材が他側から残りのカムプレートの周面に
沿って移動する。それ故に、一方のカムプレートに対す
る一方(または他方)従動部材の動きは、残りのカムプ
レートによって従動される他方(または一方)の従動部
材の動きによって拘束され、したがってばね部材等を用
いることなく一対の従動部材の先端部を一対のカムプレ
ートのカム作用部に沿って確実に従動させることができ
る。また、ばね部材等を必要としないので、カムユニッ
ト自体を小さくすることができる。
【0027】さらに本発明の請求項3記載の航空機動安
定試験装置によれば、共役カムユニットの出力軸の中心
軸線の延長線は、航空機模型の実質上重心を通って延び
ているので、共役カムユニットによる航空機模型のロー
ル運動の揺動中心はこの重心を通るようになり、したが
って実質上重心を通る軸線を中心とするロール運動を航
空機模型に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う動安定試験装置の要部を一部断面
で示す断面図である。
【図2】図1の動安定試験装置の共役カムユニットを示
す断面図である。
【図3】図2におけるIII−III線による断面図で
ある。
【符号の説明】
2 風洞 4 スティング支持装置 8 動安定試験装置 16 駆動用モータ 20 スティング 24 駆動軸 22 共役カムユニット 32 ユニットハウジング 36 入力軸 38 出力軸 54 第1のカムプレート 56 第2のカムプレート 58 第1の従動部材 60 第2の従動部材 64,68 フォロアローラ 78 航空機模型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志子田 繁一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 中嶋 勝己 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 八木 栄一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 米本 浩一 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社 岐阜工場内 (72)発明者 大垣 正信 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社 岐阜工場内 (56)参考文献 特開 平4−89543(JP,A) 特開 平10−115572(JP,A) 特開 平3−37542(JP,A) 特開 昭61−175541(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01M 9/00 G01M 9/06 G01M 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞試験用航空機模型に所定の運動を与
    える航空機動安定試験装置において、 前記航空機模型に運動を与えるための駆動源と、前記航
    空機模型内に配設された共役カムユニットと、前記共役
    カムユニットを支持するためのスティングと、前記ステ
    ィング内に回転自在に支持された駆動軸とを具備し、 前記共役カムユニットの入力部は前記駆動軸を介して前
    記駆動源に駆動連結され、前記共役カムユニットの出力
    部は前記航空機模型に取付けられ、前記駆動源からの駆
    動力は前記駆動軸および前記共役カムユニットを介して
    前記航空機模型に伝達され、かくして前記航空機模型に
    は前記共役カムユニットの作用によってロール運動が付
    与されることを特徴とする航空機動安定試験装置。
  2. 【請求項2】 前記共役カムユニットは、前記駆動軸に
    駆動連結される入力軸と、前記入力軸に設けられた一対
    のカムプレートと、前記航空機模型に取付けられる出力
    軸と、前記出力軸に設けられた一対の従動部材とを備
    え、前記一対の従動部材の一方の先端部は、前記一対の
    カムプレートの片側から対応するカムプレートのカム作
    用部に沿って移動され、それらの他方の先端部は、前記
    一対のカムプレートの他側から対応するカムプレートの
    カム作用部に沿って移動されることを特徴とする請求項
    1記載の航空機動安定試験装置。
  3. 【請求項3】 前記共役カムユニットの前記出力軸の中
    心軸線の延長線は、前記航空機模型の重心を実質上通っ
    て延びていることを特徴とする請求項1または2記載の
    航空機動安定試験装置。
JP15008198A 1998-05-29 1998-05-29 航空機動安定試験装置 Expired - Fee Related JP2913626B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15008198A JP2913626B1 (ja) 1998-05-29 1998-05-29 航空機動安定試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15008198A JP2913626B1 (ja) 1998-05-29 1998-05-29 航空機動安定試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2913626B1 true JP2913626B1 (ja) 1999-06-28
JPH11344413A JPH11344413A (ja) 1999-12-14

Family

ID=15489107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15008198A Expired - Fee Related JP2913626B1 (ja) 1998-05-29 1998-05-29 航空機動安定試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2913626B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111289212A (zh) * 2020-04-01 2020-06-16 中国空气动力研究与发展中心超高速空气动力研究所 应用于模型级间动态分离风洞试验的动态分离装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100929002B1 (ko) 2008-05-08 2009-11-27 국방과학연구소 풍동실험장치 및 풍동실험방법
KR101644059B1 (ko) * 2015-03-04 2016-07-29 국방과학연구소 동안정 풍동시험장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111289212A (zh) * 2020-04-01 2020-06-16 中国空气动力研究与发展中心超高速空气动力研究所 应用于模型级间动态分离风洞试验的动态分离装置
CN111289212B (zh) * 2020-04-01 2024-03-08 中国空气动力研究与发展中心超高速空气动力研究所 应用于模型级间动态分离风洞试验的动态分离装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11344413A (ja) 1999-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2711206B1 (en) Apparatus for servicing vehicle wheels
JP2913626B1 (ja) 航空機動安定試験装置
JPH0820247B2 (ja) 表面粗さ計のノーズピース
US8899296B2 (en) Apparatus for servicing vehicle wheels
JP2948207B1 (ja) 航空機動安定試験装置
CN105806559A (zh) 一种卫星的转动惯量测量装置及方法
JP2721782B2 (ja) 風洞試験装置
JP2004101456A (ja) 風洞模型支持装置
KR970006676A (ko) 진동 타이어 로울러
CN212290095U (zh) 精准多角度锁紧机构
JP3025785B2 (ja) サスペンションリンクの支点位置調節装置
JP2865969B2 (ja) 風洞試験模型支持装置
JPH0641114B2 (ja) 産業ロボツト
BR8405770A (pt) Dispositivo de acionamento de uma folha oscilante
CN110834298B (zh) 一种工件角度调节装置
JPH0885079A (ja) 多関節型ロボット
JPH08262970A (ja) 模擬運転装置用操縦装置
JPH0246359B2 (ja) Robotsutonososasochi
JP2785047B2 (ja) 測量機の微動装置
JPH02176534A (ja) 動的遠心力載荷実験装置
KR850006675A (ko) 독립차륜 현가장치
JP2001099730A (ja) 伝導機の試験装置
JP3475766B2 (ja) ダブルカルダン式等速ジョイント
JP2937447B2 (ja) 測量機の鏡筒回転装置
US6647767B1 (en) Apparatus for measuring the movements of an axle housing in a vehicle drive train system

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150416

Year of fee payment: 16

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees