JP5641776B2 - 建物 - Google Patents

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本発明は、建築物の揺れを低減させる制震手段を備えた建物に関する。
建築物の地震等による揺れを抑えるために、制震手段を備えた建物が提案されている(例えば、特許文献1。)。
特開2008―248517号公報。
上記建物では、下大梁(例えば、床大梁)と上大梁(例えば、天井大梁)との梁軸方向の相対変位を抑制するように、梁同士を制震手段で連結している。
制震手段には、経時変化等も考えられるため、定期的に点検を行うことが望ましいが、制震手段は外壁と内壁との間に設けられているため、制震手段を点検するには、内壁または外壁を外したり壊さなければならず、手間がかかり、また、壁の修復を行う必要もある。
本発明は上記事実を考慮し、制震手段の点検が容易な建物の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、互いに離間して配置される2つの構造材を互いに連結し、一方の前記構造材と他方の前記構造材との相対変位を抑制する制震手段を壁内に備えた建物であって、壁に前記制震手段を点検するための点検口が設けられ、前記制震手段は、一方の前記構造材に連結される円筒状に形成された固定外筒と、前記固定外筒の内部に回転自在に収容され前記固定外筒の内周壁との間に円筒状作用室を形成する回転内筒と、前記円筒状作用室に密封された粘性流体と、一端が他方の前記構造材に連結されると共に外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたボールネジ軸と、前記回転内筒に固定され前記ボールネジ軸に螺合するナットと、を含んで構成された減衰装置を有し、前記ボールネジ軸の他方の前記構造材との接続を解除した状態で前記ナットを回転させた際のトルクの値を入力するトルク値入力部を有し、入力したトルク値が予め設定した基準範囲から外れている場合に報知手段によって報知を行う点検装置が設置されている
次に、請求項1に記載の建物の作用を説明する。
請求項1に記載の建物では、地震、風圧等により建物に揺れが生じ、互いに離間して配置される一方の構造材と他方の構造材との間に相対変位が生じると、これらの構造材に連結されている制震手段が該相対変位を抑制するので建物ユニットの揺れを低減できる。なお、構造材とは、例えば、床大梁、天井大梁を上げることができるが、柱等、梁以外の部材であっても良い。
ここで、制震手段は、経時変化等も考えられるため、数年毎等、定期的に測定することが望ましい。
壁内に配置された制震手段を点検するには、外壁または内壁を取り外したり壊さなければならず、多大な手間が係ると共に、制震手段の点検後に壁を修復しなければならず、コストの負担も大きなものとなる。
請求項1に記載の建物では、壁に点検口が設けられているので、壁を外したり壊したりせずに、点検口から制震手段を容易に点検することができる。
一方の構造材と他方の構造材とが相対変位すると、減衰装置のボールネジ軸が軸方向に押され(または引っ張られ)、ボールネジ軸に螺合されたナットが回転する共に、ナットに固定された回転内筒が固定外筒の内部で回転する。回転外筒の内部で回転内筒が回転することで、円筒状作用室に密封された粘性流体に剪断力が作用して減衰力が発生する。このようにして得られた減衰力によって、一方の構造材と他方の構造材との相対変位が抑制される。
また、この減衰装置では、ボールネジ軸を他方の構造材から外して、回転内筒に固定されたナットを回転させた際のトルクで、減衰装置の減衰力を間接的に計測することができる。即ち、ナットを回転させた際のトルクが小さければ減衰力は小さく、ナットを回転させた際のトルクが大きければ減衰力は大きいことになる。したがって、予めトルクと減衰力との関係を実験等で調べておけば、計測したトルクから減衰力が分かる。
請求項1に記載の建物では、点検装置のトルク値入力部に、ボールネジ軸の他方の構造材との接続を解除した状態でナットを回転させた際のトルクの値を入力することができる。点検装置は、入力したトルク値が予め設定した基準範囲から外れている場合に報知手段によって報知を行う。
例えば、減衰装置の減衰力が低くなると、ナットを回した際の抵抗、即ちトルクは小さくなる。一方、減衰装置の減衰力が高くなると、ナットを回した際の抵抗、即ちトルクは大きくなる。即ち、ナットを回した際のトルクと、減衰装置の減衰力との間には比例関係があるので、この原理を利用して、減衰力を測定する専用の測定装置を用いず、トルクレンチを用いて簡易的に減衰力を測定することが可能となる。
点検装置には、トルク値の好適な基準範囲(即ち、減衰力の基準範囲に対応する)が予め設定(記憶)されており、減衰装置を点検したときに得られたナットを回した際のトルク値が点検装置に入力されると、点検装置はトルク値の基準範囲と点検時に入力されたトルク値とを比較し、入力したトルク値が予め設定した基準範囲から外れている場合には、報知手段によって報知が行われ、点検した減衰装置が所定(基準)の減衰力を発生できない状態にあることが分かる。したがって、減衰装置の良否を簡単に把握することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建物において、前記点検口は内壁に形成されている。
次に、請求項2に記載の建物の作用を説明する。
請求項2に記載の建物では、室内側の内壁に点検口が設けられているので、室内から制震手段の点検を行うことができる。なお、外壁に点検口を設けた場合、防犯対策を考慮する必要がある。また、外壁の内面に沿って断熱材が設けられている場合、外壁に点検口を設けると、断熱材を取り外さなければ制震手段に辿り着けないが、内壁に点検口が設けられていれば、外壁の内面に沿って設けられた断熱材を取り外す必要は無い。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の建物において、前記点検口は開閉可能な蓋で閉塞されている。
次に、請求項3に記載の建物の作用を説明する。
請求項3に記載の建物では、通常時は、点検口を蓋で閉塞することで、壁内部が見えないようにできる。また、制震手段を点検する際には、蓋を外すことで点検口が開放され、制震手段の点検を行うことができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の建物において、前記減衰装置が作動したことを検出する作動検出手段を備え、前記点検装置は、前記作動検出手段が前記減衰装置の作動を検出した際に、表示手段によって表示を行う。
次に、請求項4に記載の建物の作用を説明する。
請求項4に記載の建物では、減衰装置が作動すると、減衰装置が作動したことを作動検出手段が検出し、点検装置は、減衰装置が作動したことを表示手段に表示する。したがって、表示手段の表示を見ることで、減衰装置が作動したことが分かる。
減衰装置が作動したということは、建物が地震等で揺れたことになるので、建物に何らかの損傷を生じている可能性があり、建物のメンテナンスを行うことが望ましい。
減衰装置が作動したことを表示手段に表示することで、建物のメンテナンスを促すことが可能なる。表示手段に表示する内容は特に問わず、表示手段には、例えば、建物のメンテナンス(点検)を促すメッセージ等を表示することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の建物において、前記点検装置は、前記作動検出手段が前記減衰装置の作動を検出した際に、予め設定された通信相手に前記減衰装置が作動したことを通信する。
次に、請求項5に記載の建物の作用を説明する。
請求項5に記載の建物では、減衰装置が作動すると、減衰装置が作動したことを作動検出手段が検出し、点検装置は、減衰装置が作動したことを予め設定された通信相手に減衰装置が作動したことを自動的に通信する。
例えば、通信相手を、建物の建築業者や建物の販売業者とすることで、建物の住人から連絡がなくても、建築業者や販売業者は、建物が地震等によって揺れたことを把握でき、建物のメンテナンス等を行う際に役立つ。
以上説明したように請求項1に記載の建物によれば、壁を外したり壊したりせずに、点検口から制震手段を容易に点検することができる。
また、請求項1に記載の建物によれば、一方の構造材と他方の構造材とが相対変位してボールネジ軸が軸方向に押されると、ボールネジ軸に螺合されたナットが回転する共に、ナットに固定された回転内筒が固定外筒の内部で回転し、円筒状作用室に密封された粘性流体に剪断力が作用して減衰力が発生する。したがって、ボールネジ軸を他方の構造材から外して、回転内筒に固定されたナットを回転させた際のトルクで、減衰装置の減衰力を間接的に計測することができる。
さらに、請求項1に記載の建物によれば、入力したトルク値が予め設定した基準範囲から外れている場合には、報知手段によって報知が行われ、点検した減衰装置の良否が簡単に把握できる。
請求項2に記載の建物によれば、室内から制震手段の点検を行うことができる。
請求項3に記載の建物によれば、点検口を蓋で閉塞することで、壁内部が見えないようにできる。また、制震手段を点検する際には、蓋を外すことで点検口を開放でき、制震手段の点検を容易に行うことができる。
請求項4に記載の建物によれば、表示手段を見ることで、減衰装置が実際に作動したか否かを把握できる。また、表示手段に減衰装置が作動したことが表示されるので、建物のメンテナンスを促すことが可能なる。
請求項5に記載の建物によれば、減衰装置が作動したことを通信相手に自動的に通信することができる。
建物ユニットを複数連結して構成された本発明の実施形態に係る建物の斜視図である。 制震装置の正面図である。 ダンパの正面図である。 (A)は点検口とダンパとの位置関係を示す内壁の正面図であり、(B)は壁の縦断面図である。 他の実施形態に係る壁の縦断面図である。 点検装置の概略構成を示すブロック図である。 (A)、(B)はダンパの点検手順を示すダンパ周辺の正面図である。 (A)はトルクを計測している様子を示すダンパの斜視図であり、(B)はトルクレンチをナットに係合させた様子を示すダンパの断面図であり、(C)は他の実施形態に係るダンパの断面図である。 固定外筒(粘性流体)の温度とトルク値との関係を示すグラフ(点検装置に記憶された基準値のデータ)である。 表示部に示される表示の一例である。 表示部に示される表示の一例である。 他の実施形態に係るダンパの斜視図である。
[第1の実施形態]
以下、図1〜図11を用いて、本発明に係る建物の第1の実施形態について説明する。
(本実施形態に係る建物の全体構成)
図1には、本発明の適用された建物10が示されている。本実施形態の建物10は、複数個の建物ユニット60からなる2階建てのユニット建物である。
なお、説明の便宜上、建物ユニット60の各部材に名称付けをしておく。建物ユニット60は、4本の柱32と、互いに平行に配置された長短二組の天井大梁42、44と、これらの天井大梁42、44に対して上下に平行に配置された長短二組の床大梁52、54とを備えており、梁の端部を天井と床の仕口に溶接することによりラーメン構造として構成されている。但し、ユニット構成は上記に限られることなく、他の箱形の架構構造としてもよい。本実施形態では、天井大梁42、44、及び床大梁52、54に、断面コ字形状のチャンネル鋼(溝形鋼)が用いられている。
建物ユニット60は、矩形枠状に組まれた天井フレーム62と床フレーム64とを備えており、これらの間に4本の柱32が立設される構成となっている。天井フレーム62は四隅に天井仕口部(柱)66を備えており、この天井仕口部66に長さが異なる天井大梁42、44の長手方向の端部が溶接されている。
同様に、床フレーム64は四隅に床仕口部(柱)68を備えており、この床仕口部68に長さが異なる床大梁52、54の長手方向の端部が溶接されている。
そして、上下に対向して配置された天井仕口部66と床仕口部68との間に、柱32の上下端部が溶接により剛接合されて及びボルトにより仮固定されて建物ユニット60が構成される。
(制震装置)
本実施形態の建物10の建物ユニット60に設けられている制震装置22について説明する。図1、及び図2に示すように、本実施形態の建物ユニット60には、床大梁52と天井大梁42との間、及び天井大梁44と床大梁54との間に制震装置22が取り付けられている。
なお、以下に、代表して床大梁52と天井大梁42との間に設置される制震装置22を説明する。本実施形態の制震装置22は、以下に説明する、固定フレーム12、ダンパ74、第1のダンパ取付部材70、第2のダンパ取付部材72、サブフレーム76、振れ止めブラケット78等から構成されている。
図2に示すように、床大梁52の上面に、制震装置22を構成する固定フレーム12が設置されている。固定フレーム12は、鉛直方向に延びる鋼製の第1の柱部材14、及び第1の柱部材14に対して傾斜する第2の柱部材16備えている。第2の柱部材16の上端は、第1の柱部材14の側面上側に溶接されている。なお、固定フレーム12の形状は他の形状であっても良い。
第1の柱部材14の下端には、床大梁52に取り付けるためのフランジ板20が溶接されている。なお、第2の柱部材16の下端にも同様のフランジ板20が溶接されている。
床大梁52の内部には、鋼板で形成された枠形のブラケット26が挿入されており、ブラケット26の上面は床大梁52の上側板部分52A、ブラケット26の下面は床大梁52の下側板部分52Bに密着して床大梁52を補強している。なお、ブラケット26は本発明の補強部材に相当する。
フランジ板20、床大梁52の上側板部分52A、及びブラケット26の上部は、図示しないボルトで互いに連結されており、床大梁52の下側板部分52B、及びブラケット26の下部は、基礎36に固定されたアンカーボルト34で固定されている。
第1の柱部材14の上端付近の側面には、第1のダンパ取付部材70が図示しないボルトで固定されている。一方、天井大梁42の下面には、サブフレーム76が固定されており、図3に示すように、サブフレーム76の下端側の側面には、第2のダンパ取付部材72がボルト80で固定されている。
図2に示すように、天井大梁42の内部には、床大梁52と同様のブラケット26が挿入されており、ブラケット26の上面は天井大梁42の上側板部分42A、ブラケット26の下面は天井大梁42の下側板部分42Bに密着して天井大梁42を補強している。
ブラケット26の上部と天井大梁42の上側板部分42Aとは図示しないボルトで固定され、ブラケット26の下部と天井大梁42の下側板部分42Bとサブフレーム76とは図示しないボルトで互いに固定されている。
天井大梁42の下面には、第1の柱部材14の上方に、振れ止めブラケット78が図示しないボルトで取り付けられている。振れ止めブラケット78は、第1の柱部材14の上端側の一部分を挟み込む格好のコ字形状を呈しており、第1の柱部材14の上端側の一部分は、振れ止めブラケット内に梁長手方向に沿ってスライド自在に挿入されて固定フレーム12が面外方向(図2の紙面裏表方向)へ倒れることを防止している。
第1のダンパ取付部材70と第2のダンパ取付部材72との間にはダンパ74が水平に配置されている。ダンパ74は、第1のダンパ取付部材70と第2のダンパ取付部材72との相対変位(床大梁52の軸方向、及び天井大梁42の軸方向の相対変位であって、図2では、矢印A方向の相対変位。)時に減衰力を発生するものである。
(ダンパの構成)
図3にしたがって、本実施形態のダンパ74の構成を以下に説明する。
図3に示すように、このダンパ74は、中空部を有して筒状に形成された固定外筒82と、この固定外筒82の中空部内に収容されると共に、固定外筒82に対して回転自在に支承された回転内筒86と、先端部がこの回転内筒86に挿入されたボールネジ軸88と、このボールネジ軸88に螺合する固定されたナット90を備えている。
固定外筒82の一端にはピン受け92が固定されており、固定外筒82は、ピン受け92に支持されたピン48を介して第1のダンパ取付部材70に揺動自在に連結されている。なお、ピン受け92、ピン48、及び第1のダンパ取付部材70によって一種のクレビスジョイントが構成されている。
一方、ボールネジ軸88の基端部にはピン受け94が固定されており、ボールネジ軸88は、ピン受け94に支持されたピン48を介して、第2のダンパ取付部材72に揺動自在に支持されている。なお、ピン受け94、ピン48、及び第2のダンパ取付部材72によって一種のクレビスジョイントが構成されている。
固定外筒82は、一定内径の内周壁を有して筒状に形成されると共に、一端は隔壁98によって閉塞されており、全体としては有底筒状に形成されている。また、固定外筒82の隔壁98と反対側における開放された他端部には回転ベアリング100の外輪が固定されており、この回転ベアリング100を介して中空部内に回転内筒86が支承されている。
一方、回転内筒86は、固定外筒82の内径よりも小さな外径を有して筒状に形成されており、回転ベアリング100によって固定外筒82の中空部内に回転自在に支承されている。また、この回転内筒86は固定外筒82の隔壁98に対向する底板102を有しており、全体としては固定外筒82よりも小さな有底筒状に形成されている。
底板102と反対側における開放された回転内筒86の端部には回転ベアリング100の内輪が固定され、内輪に円筒状のブラケット104を介してナット90が固定されている。したがって、ナット90の回転がブラケット104及び回転ベアリング100の内輪を介して回転内筒86に伝達される。なお、内輪にナット90を直接固定しても良い。
このナット90が螺合したボールネジ軸88は、その外径が回転内筒86の内径よりも小さく設定されており、ナット90を貢通したボールネジ軸88の先端が回転内筒86の中空部内に挿入されている。
回転内筒86の外周面と固定外筒82の内周面とは所定の隙間を介して対向しており、これらの間には粘性流体が充填される円筒状作用室106が形成されている。回転内筒86の底板102と固定外筒82の隔壁98とは所定の隙間を介して対向しており、これらの問にも粘性流体が充填されている。
また、固定外筒82の内周部には、回転ベアリング100に隣接してリング状のシール部材108が嵌められており、シール部材108は回転内筒86の外周面に接して円筒状作用室106に封入された粘性流体が外部に漏れだすのを防止している。円筒状作用室106に封入される粘性流体としては、例えば、ジメチルシリコーンオイルが用いられている。
ボールネジ軸88の外周面には螺旋状のボール転動溝が形成されており、ナット90はボール転動構を転動する多数のボール(図示せず)を介してボールネジ軸88に螺合しており、これらナット90とボールネジ軸88で所謂ボールスクリューを構成している。ナット90はボールネジ軸88の軸方向に沿った進退運動を回転内筒86の回転運動に変換している。
このように構成された本実施形態のダンパ74は、ボールネジ軸88の端部側が固定されたサブフレーム76に対し、固定外筒82の端部側が固定された第1のダンパ取付部材70がダンパ軸方向に沿って相対変位すると、かかる相対変位は固定外筒82に対するボールネジ軸88の軸方向への進退運動となり、この進退運動に伴ってナット90の固定された回転内筒86が固定外筒82の中空部内でボールネジ軸88の周囲を回転することになる。
回転内筒86が固定外筒82に対して回転すると、円筒状作用室106の粘性流体に対して剪断力が作用し、回転内筒86の運動エネルギが粘性流体の熱エネルギに変換されて消費され、回転内筒86の運動エネルギが減衰され、これにより、梁長手方向の相対変位を減衰される。
なお、固定外筒82に対して回転内筒86が回転すると、円筒状作用室106の粘性流体が剪断摩擦力によって発熱し、かかる粘性流体の体積は膨張する。このような粘性流体の体積変化を吸収するために、固定外筒82の上部に、円筒状作用室106と連通するバッファタンク110が設けられている。なお、バッファタンク110には、所定量の粘性流体が貯められている。
図4に示すように、例えば、天井大梁42と床大梁52の建物外側面(天井大梁44と床大梁54の建物外側面も同様)には外壁パネル112が取り付けられ、天井大梁42と床大梁52の建物内側面(天井大梁44と床大梁54の建物内側面も同様)には内壁パネル114が取り付けられており、外壁パネル112と内壁パネル114との間にはグラスウール、ロックウール等の断熱材116が配置されている。
本実施形態では、内壁パネル114のダンパ74と対向する部分に、点検口118が形成されている。点検口118は、通常は蓋119で閉塞されている。本実施形態の蓋119は、内壁パネル114に対してネジ(図示せず)等を用いてで着脱可能に取り付けられているが、蝶番、ラッチ等を用いて開閉可能に内壁パネル114に取り付けられていても良い。
点検口118は、少なくともダンパ74のナット90に後述するトルクレンチ120を係合してナット90を回転可能で、かつサブフレーム76に取り付けられている第2のダンパ取付部材72をサブフレーム76から取り外す作業が行えるような大きさ、及び位置に形成されている。
なお、点検口118は、内壁パネル114に形成することに限らず、外壁パネル112に設けても良い。以下に、外壁パネル112の換気口を点検口として利用した例を説明する。
図5に示すように、外壁パネル112には、ダンパ74の近傍に外側換気用ダクト122を取り付けるための孔124が形成されており、内壁パネル114には、ダンパ74の近傍に内側換気用ダクト126を取り付けるための孔128が形成されている。なお、外側換気用ダクト122と内側換気用ダクト126とは連通しており、室内の換気が可能となっている。この場合、外壁パネル112の孔124が点検口となり、外側換気用ダクト122を取り外し、断熱材116をずらすことで、建物外側からダンパ74の点検が可能となっている。
(点検装置)
建物10には、図6に示すような点検装置130が設置されている。点検装置130は、各ダンパ毎に設けられるセンサ部130A、及び複数のセンサ部130Aが接続される宅内モニタ部130Bを含んで構成されている。なお、センサ部130Aは制震装置22毎設けられている。
センサ部130Aは、ダンパ74の温度を検出する温度センサ132、及びダンパ74の作動(本実施形態ではボールネジ軸88の移動量)を検出する変位センサ134を備えている。温度センサ132は、ダンパ74の固定外筒82に取り付けられており、内部の粘性流体の温度を固定外筒82を介して間接的に計測する。変位センサ134は、ボールネジ軸88の移動量を直接的に計測しても良く、例えば、サブフレーム76と固定外筒82とのダンパ軸方向に沿った間隔を計測するものでも良い。
宅内モニタ部130Bはコンピュータ等を含んで構成されており、温度センサ132からの温度検出データ、変位センサ134からの移動量検出データ、及び後述するトルクレンチ120から出力されるトルクのデータが入力されるデータ取り込み/変換部136、入力したデータを処理するデータ処理部138、入力したデータを管理する管理部140、時計部142、予め設定した各種基準等が記憶された判断基準データベース144、点検装置130の種々の設定を行う各種設定部146、メッセージ等を表示する表示部148、外部とのデータの送受信を行う送受信部150、居住者等に報知を行うLEDランプ151等を備えている。なお、LEDランプ151は、報知を行う際に点灯(または点滅)する。
時計部142は、年、月、日、時、分、秒のカウントを行う。
データ取り込み/変換部136は、入力したボールネジ軸88の移動量を軸方向速度(cm/sec)へ変換することができる。
データ処理部138は、ダンパ74の劣化診断と、ダンパ74の監視を行う。ダンパ74の劣化診断とは、トルクレンチ120で測定したナット90のトルク値が、判断基準データベースに記憶されている基準範囲内か否かの判断をすることである。
本実施形態で用いるトルクレンチ120は、計測したトルク値(データ)を有線または無線で送信する機能を有するもので、例えば、無線データ送信式デジタルトルクレンチ等と呼ばれている市販品を用いることができる。
ダンパ74の監視とは、ボールネジ軸88の軸方向速度を常時監視することであり、データ処理部138は、ボールネジ軸88の軸方向速度(建物の揺れ)が予め設定された規模以上かの判断、及びボールネジ軸88の軸方向速度が予め設定された規模以上となった回数をカウントする。なお、ボールネジ軸88の軸方向速度は、単位時間当たりの変位量から演算される。
管理部140は、劣化診断(履歴)記録、及びダンパ74の作動(履歴)記録を行う。
各種設定部146は、例えば、定期点検時期の設置(任意に設定でき、例えば、建築後15年、30年、40年、60年等の設定が可能)、モード切替(通常/測定/表示/設定)、カウント(記録)すべき作動規模の設定(例えば、震度3相当以上をカウント)等を行う。なお、定期点検時期が来ると、表示部148には定期点検時期が来た事を表すメッセージが表示される。
送受信部150は、例えば、診断結果等を、予め設定した通信相手(例えば、建物の施工業者、建物販売会社等)に対して、インターネット、電話回線等の通信回線(有線、無線)を用いて送信することができ、通信相手から送信されたデータを受信することもできる。
(作用)
次に、本実施形態の建物10の作用を説明する。
地震、風圧等により建物10に揺れが生じ、互いに平行に配置された天井大梁42と床大梁52との間に梁軸方向の相対変位が生じると、天井大梁42と床大梁52との間に配置された制震装置22が該相対変位を抑制する。同様に、互いに平行に配置された天井大梁42と床大梁52との間に梁軸方向の相対変位が生じると、天井大梁42と床大梁52との間に配置された制震装置22が該相対変位を抑制する。これによって、建物10の揺れが低減される。
次に、ダンパ74の診断方法を説明する。
先ず、内壁パネル114の蓋119を取り外し、傾斜した第2の柱部材16と固定外筒82との間にダンパ保持冶具152を配置してダンパ74を下側から保持し、ダンパ74を水平に保つ。
ダンパ保持冶具152は、 傾斜した第2の柱部材16の上面に載せられ、第2の柱部材16の上端に引っ掛かるように一端部が折り曲げられたベース154と、固定外筒82の下部に接触する湾曲した外筒支持部156、ベース154及び外筒支持部156を連結する連結部材158から構成されている。
図7(A)に示すように、ダンパ74をダンパ保持冶具152で保持した後、図7(B)に示すように、第2のダンパ取付部材72をサブフレーム76に取り付けているボルト80を取り外す。これにより、ボールネジ軸88の拘束が解除され、ナット90が回転可能となる。
次に、図8(A)に示すように、トルクレンチ120でナット90を回転させ、その際のトルク値を計測する。本実施形態で用いるトルクレンチ120は、計測したトルク値を記憶して送信する機能を有するものである。トルクレンチ120は、例えば、無線データ送信式デジタルトルクレンチ等と呼ばれている市販品を用いることができる。
図8(B)に示すように、ナット90の外周面には、軸方向に延びる溝160が複数形成されており、トルクレンチ120のフック120Aをナット90の溝160に係合させることで、トルクレンチ120でナット90を回転させることができる。なお、図8(C)に示すように、ナット90の外形が6角形の場合、スパナ形状のトルクレンチ120を係合するようにしても良い。
トルクを計測するダンパ74は、ダンパ保持冶具152によって水平状態に保持されているので、点検口118からトルクレンチ120を壁内部に差し込んだ際にナット90を操作し易い。
ナット90の溝160にフック120Aを係合した後、トルクレンチ120でナット90を回転させ、ナット90が回り始めたトルク値(データ)を、有線または無線で点検装置130に入力し、点検装置130は入力したトルク値を記憶する。この場合のナット90への回転方向の力の掛け方としては、静かにはずみを付けないようにする。ナット90が回りだした際のトルク値を計測することで、作業者による計測のバラツキを小さくできる。なお、点検装置130は、各種設定部146を操作して通常モードから測定モードへ変更する。
点検装置130には、図9に示すような、固定外筒82の温度(粘性流体の温度)と予め設定したダンパ74の基準となるトルク(N・m)との関係が記憶されている。図9において、基準値(範囲)よりも計測したトルクが下回っているときには、計測したダンパ74は減衰力が不足していることになる。一方、基準値よりも計測したトルクが上回っているときには、計測したダンパ74は減衰力が高すぎることになる。
粘性流体は、温度が低くなると粘度が高くなり、温度が高くなると粘度が低くなる。即ち、粘性流体の温度が低くなって粘度が高くなるとダンパ74の減衰力が高くなり、粘性流体の温度が高くなって粘度が低くなるとダンパ74の減衰力が低下することになるので、点検装置130は、温度センサ132で計測された固定外筒82の温度(粘性流体の温度)と、入力されたトルク値と、予め記憶しておいた粘性流体の温度とダンパ74のトルクの(基準値)とを参照して、入力されたトルク値(ダンパ74の減衰力)が最適な基準値の範囲内に入っているか否かを判断する。
各種設定部146を操作して点検装置130を表示モードとすると、判断結果が表示部148に表示される。
ここで、入力されたトルクが最適な基準値に入っていない場合には、ダンパ74の劣化や故障等が考えられる。入力されたトルクが最適な基準値に入っていない場合には、検査したトルクが基準値から外れていることをLEDランプ151を点灯(または点滅)させて報知すると共に、表示部148に、例えば図10に示すような表(劣化診断結果)を表示し、対応するダンパの判定欄に「劣化」の文字表示を行う。なお、トルク値が最液な基準範囲に入っている場合には、対応するダンパの判定欄に「正常」の文字表示を行う。なお、表示部148に表示するメッセージの表示内容は図10の例に限るものではない。
また、点検装置130は、地震等によりダンパ74が作動したと判断した時に、表示部148に図11に示すような表示(作動記録結果)を行うことができる。この表示は、ダンパ74が作動した際に点検装置130が自動で表示させても良く、各種設定部146を操作して表示させても良い。
図11に、一例として表示している震度の値は、建物10の建てられている土地の実際の震度ではなく、例えば、ボールネジ軸88の軸方向速度等から想定した震度のことである。設計時に、地震の震度毎の建物10の揺れ大きさ、即ち、ボールネジ軸88の変位量をシミュレーションしておき、震度とボールネジ軸88の軸方向速度との関係を点検装置130に予め記憶しておく。これにより、実際の地震により建物10が揺れた際のボールネジ軸88の軸方向速度(単位時間当たりのストローク)を演算することで、建物10の建てられている土地の震度を推定することができる。
ダンパ74が作動したか否かは、例えば、点検装置130に予め基準となるボールネジ軸88の軸方向移動速度(震度)を設定しておき、ボールネジ軸88の軸方向移動速度を常時監視し、ボールネジ軸88の軸移動速度が、予め設定しておいた基準の軸方向移動速度を超えた場合にダンパ74が作動したと判断することが出来る。
なお、点検装置130がダンパ74が作動したと判断した場合には、点検装置130は、予め設定しておいた通信相手、例えば、建物10の建築業者や販売会社等に対して、ダンパ74が作動したこと、及び作動した年月日時、震度等を表すデータを、インターネット、電話回線等の通信回線(無線、有線)を通じて自動で送信することができる。これにより、建物10の住人から連絡がなくても、建築業者や販売業者等は、建物10が地震等によってどの程度揺れたかを把握でき、建物10のメンテナンス等を行う際に役立つ。
また、点検装置130は、予め設定した定期点検時期が来た時に、定期点検時期が来たことを居住者に知らせるために、表示部148に自動的にメッセージを表示することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る建物10を図12にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態では、第2のダンパ取付部材72にシャフト162の一端が固着されている。
また、サブフレーム76の下端には、梁長手方向に沿って水平に配置されたパイプ164が固着されており、このパイプ164にシャフト162が挿入されている。
パイプ164の中間部には、軸方向と直交する方向に貫通孔166が形成されており、パイプ164の内部に挿入されたシャフト162の中間部にも、軸方向と直交する方向に貫通孔(図示せず)が形成されている。
通常は、パイプ164の貫通孔166とシャフト162の貫通孔にロックピン170が挿入されており、パイプ164に対してシャフト162の回転及び、軸方向の移動が阻止されている。なお、ロックピン170には、貫通孔166から抜け出ないように、図示しない抜け止めが設けられている。なお、割りピン等でロックピン170の抜け止めを行っても良い。
第1の実施形態では、ナット90を回転可能としてトルクの計測を行う際に、ダンパ74をダンパ保持冶具152で保持した後、ボルト80を4本外して第2のダンパ取付部材72をサブフレーム76から取り外し、ダンパ74のボールネジ軸88の拘束を解除したが、本実施形態では、ロックピン170をパイプ164の貫通孔166、及びシャフト162の貫通孔から引き抜くことで、ボールネジ軸88の拘束を簡単に解除することができ、トルクの計測が容易となっている。
[その他の実施形態]
上記実施形態のダンパ74は、固定外筒82の内部で回転内筒86を回転させてダンパ効果を得る構造のものであったが、本発明に用いるダンパはこれに限らず、上記実施形態以外の構造のものであっても良い。
上記実施形態のダンパ74は、天井大梁と床大梁の相対変位を抑制するように取り付けられていたが、本発明はこれに限らず、建物10が揺れた際に相対変位する2つの部材を連結するようにダンパ74が設けられていれば良く、ダンパ74を連結する部材としては、例えば、柱等の梁以外の建物構造体であっても良い。
なお、上記実施形態では、ダンパ74の作動をボールネジ軸88の軸方向移動速度で判断したが、ボールネジ軸88の軸方向移動量や軸方向加速度で判断しても良く、ロータリーエンコーダー等を用いてナット90の回転角度を計測し、ナット90の回転角度、角速度、角加速度等で判断しても良い。
上記実施形態の制震装置22は、外壁パネル112と内壁パネル114との間に配置されていたが、本発明はこれに限らず、外壁パネル112と内壁パネル114との間以外に配置される場合もある。制震装置22は、例えば、室内の間仕切壁の内部に配置される場合があり、この場合、間仕切壁に点検口118を設ける。
上記実施形態では、点検口118を蓋119で閉塞したが、点検口118は常時開放されていても良い。
上記実施形態では、ナット90の回り初めのトルク値を計測したが、ナット90が回転している最中のトルク値(最大値)を計測しても良い。この場合、トルクレンチ120でナット90を一定の速度(予め決められた角速度であり、例えば、1秒間に1/4回転等)で回転させる。なお、点検口118のサイズ、ダンパ74と点検口118との位置関係、トルクレンチ120の寸法等によって、点検口118から差し込んだトルクレンチ120(ナット90)の回転可能な角度は決まってしまうため、ナット90の回転角度は1/4回転に限るものでは無い。
10 建物
22 制震装置
42 天井大梁(他方の構造材)
44 天井大梁(他方の構造材)
52 床大梁(一方の構造材)
54 床大梁(一方の構造材)
74 ダンパ(減衰装置)
82 固定外筒
86 回転内筒
88 ボールネジ軸
90 ナット
112 外壁パネル(壁)
114 内壁パネル(壁)
118 点検口
119 蓋
124 孔(点検口)
130 点検装置
134 変位センサ(作動検出手段)
136 データ取り込み/変換部(トルク値入力部)
148 表示部(表示手段)
151 LEDランプ(報知手段)

Claims (5)

  1. 互いに離間して配置される2つの構造材を互いに連結し、一方の前記構造材と他方の前記構造材との相対変位を抑制する制震手段を壁内に備えた建物であって、
    壁に前記制震手段を点検するための点検口が設けられ、
    前記制震手段は、一方の前記構造材に連結される円筒状に形成された固定外筒と、前記固定外筒の内部に回転自在に収容され前記固定外筒の内周壁との間に円筒状作用室を形成する回転内筒と、前記円筒状作用室に密封された粘性流体と、一端が他方の前記構造材に連結されると共に外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたボールネジ軸と、前記回転内筒に固定され前記ボールネジ軸に螺合するナットと、を含んで構成された減衰装置を有し、
    前記ボールネジ軸の他方の前記構造材との接続を解除した状態で前記ナットを回転させた際のトルクの値を入力するトルク値入力部を有し、入力したトルク値が予め設定した基準範囲から外れている場合に報知手段によって報知を行う点検装置が設置されている、建物。
  2. 前記点検口は内壁に形成されている、請求項1に記載の建物。
  3. 前記点検口は開閉可能な蓋で閉塞されている、請求項1または請求項2に記載の建物。
  4. 前記減衰装置が作動したことを検出する作動検出手段を備え、前記点検装置は、前記作動検出手段が前記減衰装置の作動を検出した際に、表示手段によって表示を行う、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の建物。
  5. 前記点検装置は、前記作動検出手段が前記減衰装置の作動を検出した際に、予め設定された通信相手に前記減衰装置が作動したことを通信する、請求項4に記載の建物。
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