JPH11325570A - アンダーフロア空調用床吹出し口 - Google Patents

アンダーフロア空調用床吹出し口

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JPH11325570A
JPH11325570A JP13167998A JP13167998A JPH11325570A JP H11325570 A JPH11325570 A JP H11325570A JP 13167998 A JP13167998 A JP 13167998A JP 13167998 A JP13167998 A JP 13167998A JP H11325570 A JPH11325570 A JP H11325570A
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卓也 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部断面が斜め直線形状となっており、開
口部に剥離流を生じ、圧力損失が大きくなるという課題
があり、吹出し直後の剥離流の生成を抑制し圧力損失を
低減させることを目的としている。 【解決手段】 羽根5は羽根中心線6における羽根高さ
hと、空調空気104の羽根入口角度αと羽根出口角度
βと肉厚tから定義され、二重床内を流れてくる空調空
気104が鉛直上向きに吹出し口1に流入してくると考
えて、羽根入口角度αを90度と設定し、羽根出口角度
βは吹出し角度として任意に設定でき、吹出し口1に同
心円状に設けたスリット2を備え、定義された羽根5に
よりスリット2を仕切るように吹出し口1の内枠3から
吹出し口1の外枠4に対して放射状に16枚配置するこ
とにより、方向の変化をスムーズにでき、剥離流が生じ
にくく、気流を乱すことなく吹き出すことが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重床構造の二重
床内に空調空気を供給し、供給された空調空気を居室に
吹き出して空調を行うアンダーフロア空調方式に用いら
れる床吹出し口に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアンダーフロア空調用床
吹出し口は、特開平2−136644号公報に記載され
たものが知られている。
【0003】以下、そのアンダーフロア空調用床吹出し
口について図11を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように、吹出し口101は室内に
臨む断面形状が斜め直線形状となるスリット開口部10
2Aが放射状に形成された丸形状の吹出しグリル部10
2と吹出しグリル部102の下方に配置され吹出しグリ
ル部102に連結する筒状部103からなり、筒状部1
03には円周に沿ってスリット開口部103Aが設けら
れている。この吹出し口101は二重床の上面を構成す
るフロアパネル(図示せず)に数箇所にわたって設けら
れ、二重床内を流れる空調機からの空調空気104を筒
状部103に設けられたスリット開口部103Aから流
入させ、吹出しグリル部102のスリット開口部102
Aを用いて旋回させて室内に吹き出すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のアン
ダーフロア空調用床吹出し口では、開口部断面が斜め直
線形状となっており、開口部に剥離流を生じ、圧力損失
が大きくなるという課題があり、吹き出し直後の剥離流
の生成を抑制し圧力損失を低減させることが要求されて
いる。
【0006】また、開口部の断面形状が吹出し口の内周
側と外周側とで同一の出口角度となっており、内周側抵
抗が外周側抵抗よりも大きいため外周側への吹出し気流
の偏りが生じ、外周部での吹出し風速が増加し、吹出し
口に近接する居住者に気流感を与えるという課題があ
り、吹出し気流の偏りを抑制し、吹出し風速を低下させ
居住者へ気流感を与えないようにすることが要求されて
いる。
【0007】また、冷房時と暖房時とで吹出し気流の方
向を変更できないという課題があり、冷房時と暖房時と
で吹出し方向を変更し、冷房時には冷風を居住域上方へ
到達させ、暖房時には温風を床面に沿って吹き出させる
ことが要求されている。
【0008】また、筒状部の開口は全開あるいは全閉の
どちらか一方の選択となっており、室内負荷の状況に対
応して風量を変更できないという課題があり、負荷の分
布状況に応じて吹出し風量を可変させることが要求され
ている。
【0009】また、開口部の出口角度が一定のため、冷
房時と暖房時とで吹出し気流の方向を変更できず、暖房
時の吹出し気流の方向を得ようとすると暖房時の圧力損
失が冷房時の圧力損失に比べ、上昇してしまうという課
題があり、冷房時と暖房時とで吹出し方向を変更でき、
暖房時の圧力損失の上昇を抑制し、冷房時と暖房時の吹
出し風量差を小さくすることが要求されている。
【0010】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、羽根表面での剥離流を抑制して吹出し口
の圧力損失を低減することができ、また、吹出し風速を
低下させ居住者へ気流感を与えないようにすることがで
き、また、冷房時と暖房時とで吹出し方向を可変するこ
とができ、また、室内の空調負荷の分布に応じて吹出し
風量を可変でき、また、暖房時の圧力損失を低減するこ
とのできるアンダーフロア空調用床吹出し口を提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のアンダーフロア
空調用床吹出し口は上記目的を達成するために、羽根中
心線を二次曲線としたものである。
【0012】本発明によれば、吹出し口における圧力損
失を低減できるアンダーフロア空調用床吹出し口が得ら
れる。
【0013】また、他の手段は、内周側と外周側とで異
なる羽根出口角度を与えたものである。
【0014】そして本発明によれば、外周側の吹出し風
速を低下させ、居住者に気流感を与えないアンダーフロ
ア空調用床吹出し口が得られる。
【0015】また、他の手段は、吹出し方向切替手段を
与えたものである。そして本発明によれば、冷房時と暖
房時とで吹出し方向を設定変更できるアンダーフロア空
調用床吹出し口が得られる。
【0016】また、他の手段は、風量可変手段として複
数のダンパを与えたものである。そして本発明によれ
ば、室内負荷の分布状況に応じて吹出し風量を調整でき
るアンダーフロア空調用床吹出し口が得られる。
【0017】また、他の手段は、複数枚配置した羽根を
分割したものである。そして本発明によれば、冷房時と
暖房時とで吹出し方向を変更でき、暖房時の圧力損失を
低減できるアンダーフロア空調用床吹出し口が得られ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、羽根の形状として羽根
中心線を二次曲線としたものであり、羽根背面および腹
面での空調空気の流れをスムーズにできるため、羽根背
面での剥離流の生成による気流の乱れを抑制するという
作用を有する。
【0019】また、内周側と外周側とで異なる羽根出口
角度を与えたものであり、内周側と外周側との吹出し風
速を均一にし、外周側開口部からの吹出し風速を低減す
るという作用を有する。
【0020】また、吹出し方向切替手段を与えたもので
あり、羽根と吹出し方向切替手段の組合せ位置により吹
出し気流角度を変更するという作用を有する。
【0021】また、風量可変手段として複数のダンパを
与えたものであり、室内負荷の状況に応じてダンパの開
度を変更するという作用を有する。
【0022】また、暖房時の吹出し気流方向を基準とし
た羽根を分割したものであり、暖房時の圧力損失を抑制
し、分割した羽根の組合せ位置により吹出し気流角度を
変更するという作用を有する。
【0023】以下、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0024】
【実施例】(実施例1)なお、従来例と同一の部分には
同一符号を付与し詳細な説明は省略する。
【0025】図1および図2に示すように、羽根5は羽
根中心線6における羽根高さhと空調空気104の羽根
入口角度αと羽根出口角度β(羽根出口角度βは羽根高
さhにおける二次曲線の接線角度とする)と肉厚tから
定義される。二重床内を流れてくる空調空気104が鉛
直上向きに吹出し口1に流入してくると考えて羽根入口
角度αを90度と設定し、羽根出口角度βは吹出し角度
として任意に設定できる。吹出し口1は、吹出し口1に
同心円状に設けたスリット2を備え、定義された羽根5
によりスリット2を仕切るように吹出し口1の内枠3か
ら吹出し口1の外枠4に対して放射状に16枚配置する
ことにより構成される。
【0026】上記構成において、二重床内を流れてきた
空調空気104は、吹出し口1下方より羽根5に対し羽
根入口角度αで流入し、羽根5の背面および腹面によっ
て仕切られるスリット2内を羽根5の背面および腹面に
沿って徐々に方向を変化させながら羽根出口角度βに近
い吹出し気流角度θで室内に吹き出される。ここで、吹
出し気流角度θを羽根出口角度βと一致させて吹き出さ
せたいときは、羽根5の前縁と後縁を結ぶ直線距離を羽
根長さLとし、羽根5の前縁と次の羽根5の前縁との間
隔を羽根間隔pとし、羽根長さLと羽根間隔pの比率p
/Lをp/L<1.0とすれば羽根出口角度βと同一の
吹出し気流角度θを得ることができる。
【0027】このように空調空気104がスリット2を
通過する間、常に羽根5の背面および腹面に接触してい
るため、方向の変化をスムーズにでき、剥離流が生じに
くく、気流を乱すことなく吹き出すことが可能となる。
【0028】なお、実施例では羽根入口角度αを90度
としたが羽根先端形状によっては任意の角度としてもよ
く、その作用効果に差異は生じない。また、吹出し口を
構成する羽根枚数を16枚としたが、枚数を増減させて
もよく、その作用効果に差異を生じない。
【0029】(実施例2)なお、従来例、実施例1と同
一の部分には同一符号を付与し詳細な説明は省略する。
【0030】図3および図4に示すように、羽根7は吹
出し口1の外周側断面であるA−B断面で羽根中心線8
における羽根高さhと羽根入口角度αと外周側羽根出口
角度9と肉厚tからなる羽根断面形状7Aと、吹出し口
1の内周側断面であるC−D断面で羽根中心線10と羽
根入口角度αと外周側羽根出口角度9と異なった羽根出
口角度で外周側羽根出口角度9よりも水平とのなす角度
が大きい内周側羽根出口角度11と肉厚tからなる羽根
断面形状7Bによって定義される。吹出し口1は、吹出
し口1に同心円状に設けたスリット2を備え、定義され
た羽根7によりスリット2を仕切るように吹出し口1の
内枠3から吹出し口1の外枠4に対して放射状に16枚
配置することにより構成される。
【0031】上記構成において、二重床内を流れてきた
空調空気104は、吹出し口1下方より羽根7に対し羽
根入口角度αで流入してくる。このとき羽根7の内周側
では、内周側羽根出口角度11の水平面とのなす角度が
大きく、空調空気104の羽根7による方向変化が小さ
くなり、吹出し口1の内周側抵抗が減少し、空調空気1
04は吹出し口1の内周側からも吹き出しやすくなる。
【0032】このように空調空気104が吹出し口1を
通過して室内に吹き出される時、吹出し口1の外周側と
内周側とで圧力損失差が小さくなるため、吹出し気流の
外周側への偏りを抑制し吹出し口1の外周側での吹出し
風速を低下させることができる。
【0033】なお、実施例では吹出し口を構成する羽根
枚数を16枚としたが、枚数を増減させてもよく、その
作用効果に差異を生じない。
【0034】(実施例3)なお、従来例および実施例
1、2と同一の部分には同一符号を付与し詳細な説明は
省略する。
【0035】図5と図6に示すように、基準円13上に
おける長さを羽根7の投影長さの1/2とし、その長さ
を円弧とし吹出し口1の中心を頂点とする扇形状の板状
プレート14を吹出し口1に放射状に配置された羽根7
と同数枚設けた吹出し気流方向切替プレート12を吹出
し口1の下方に2枚重ねて構成される。
【0036】上記構成において、図6の(a)に示すよ
うに冷房時には吹出し口1を構成する羽根7の前縁と2
枚の吹出し気流方向切替プレート12Aおよび12Bの
左側が一致するように位置させる。このとき吹出し気流
方向切替プレート12Bの右側と羽根7の後縁によって
形成される角度γは羽根7を定義するときに設定した羽
根出口角度よりも水平面とのなす角が大きくなり、二重
床内を流れてきた空調空気104は鉛直に近づいて吹き
出すことになる。また、図6の(b)に示すように暖房
時には吹出し口1を構成する羽根7の前縁と吹出し気流
方向切替プレート12Aの右側、さらに吹出し気流方向
切替プレート12Aの左側とおよび吹出し気流方向切替
プレート12Bの左側が一致するように位置させる。こ
のとき吹出し気流方向切替プレート12Bの左側と羽根
7の後縁によって形成される角度δは羽根7を定義する
ときに設定した羽根出口角度よりも水平面とのなす角が
小さくなり、二重床内を流れてきた空調空気104は水
平に近づいて吹き出すことになる。
【0037】このように空調空気104が吹出し口1を
通過して室内に吹き出される時、吹出し口1を構成する
羽根7と吹出し気流方向切替プレート12との組み合せ
により、冷房時には鉛直に近づけて、暖房時には水平方
向に吹き出すことができる。
【0038】なお、実施例ではプレートを板状とした
が、他の形状でも良く、その作用効果に差異を生じな
い。また、吹き出し気流方向切替プレートの枚数を2枚
としたが、枚数を増加させてもよく、その作用効果に差
異は生じない。
【0039】(実施例4)なお、従来例および実施例
1、2、3と同一の部分には同一符号を付与し詳細な説
明は省略する。
【0040】図7と図8に示すように、下筒15は、底
面に下筒底面中心16を頂点とする略扇形の底面開口1
7を有し、側面には底面開口17の延長線上に四角形状
の側面開口18を有する。下筒15の内部に底面開口1
7の1/2を塞ぐ寸法を有する略扇形の遮蔽板19と側
面開口18の1/2を塞ぐ遮蔽板20を遮蔽板19の外
側の円弧部に鉛直に設け、遮蔽板19と遮蔽板20を一
対、下筒底面中心16に対し対称に組み合せた風量調整
ダンパ21と、その風量調整ダンパ21の内側に底面開
口17の1/2を塞ぐ寸法を有し遮蔽板20の円弧半径
よりも小さい円弧半径をもつ遮蔽板22と側面開口18
の1/2を塞ぐ遮蔽板23を遮蔽板22の円弧部に鉛直
に設け、遮蔽板22と遮蔽板23を一対、下筒底面中心
16に対し対称に組み合せた風量調整ダンパ24から構
成される。
【0041】上記構成において、室内負荷の大きい場所
では、図8の(a)に示すように風量調整ダンパ21の
左側と風量調整ダンパ24の左側を一致させ、下筒15
の開口していない部分に収納することで底面開口17と
側面開口18が全て開放されるので空調空気104が下
筒15内へ流入し、100%の風量で吹出し口1から室
内に吹き出す。室内負荷の小さい場所では、図8の
(b)に示すように風量調整ダンパ21と風量調整ダン
パ24により形成される面積を底面開口17と側面開口
18の開口面積に対して変更し、下筒15内に流入して
くる空調空気104の風量を調整して吹出し口1から室
内に吹き出す。室内負荷のない場所では、図8の(c)
に示すように風量調整ダンパ21と風量調整ダンパ24
が底面開口17および側面開口18の1/2を塞ぐ寸法
を有しているので風量調整ダンパ21の左側と風量調整
ダンパ24の右側を一致させると下筒15の底面開口1
7および側面開口18の開口面積は風量調整ダンパ21
と風量調整ダンパ24によって形成される面積と重な
り、二重床内を流れてくる空調空気104の下筒15内
へ流入しなくなり吹出し口1から室内へ吹き出すことが
ない。
【0042】このように下筒15の底面開口17と側面
開口18の開口面積に対して風量調整ダンパ21と風量
調整ダンパ24によって形成される面積を変更すること
により、下筒15の開口率を調整し、室内負荷の分布に
応じて風量を調整して空調空気104を室内に吹き出す
ことができる。
【0043】なお、実施例では下筒の底面開口と底面開
口を塞ぐ遮蔽板の形状を略扇形としたが、底面開口と遮
蔽板の形状が相似形であれば他の形状でも良く、その作
用効果に差異を生じない。また、風量調整ダンパの個数
を2個としたが、枚数を増加させてもよく、その作用効
果に差異は生じない。
【0044】(実施例5)なお、従来例および実施例
1、2と同一の部分には同一符号を付与し詳細な説明は
省略する。
【0045】図9と図10に示すように、羽根26は羽
根中心線27における羽根高さhと空調空気104の羽
根入口角度αと羽根出口角度ε(羽根出口角度εは羽根
高さhにおける二次曲線の接線角度とする)と肉厚tか
ら定義される。二重床内を流れてくる空調空気104が
鉛直上向きに吹出し口25に流入してくると考えて羽根
入口角度αを90度と設定し、羽根出口角度εは吹出し
角度として暖房時の吹出し気流方向を考慮しε≦15度
とする。この定義された羽根26を羽根高さhの1/2
の高さで羽根中心線27と交差するように水平に分割
し、羽根26の後縁部を有する主翼26Aとし、羽根2
6の前縁部を有する副翼26Bとする。吹出し口25
は、主翼26Aを固定し吹出し口25に同心円状に設け
たスリット28を仕切るように吹出し口25の内枠3A
から吹出し口25の外枠4Aの間に放射状に10枚配置
した固定翼部29と、副翼26Bを固定し吹出し口25
の内枠3Bから吹出し口25の外枠4Bの間に放射状に
10枚配置した移動翼部30から構成される。
【0046】上記構成において、図10の(a)に示す
ように暖房時には固定翼部29に配置されている主翼2
6Aと移動翼部30に配置されている副翼26Bは羽根
中心線27が羽根高さhと羽根入口角度αと羽根出口角
度εで定義された二次曲線形状の羽根26の形状とな
り、二重床内を流れてきた空調空気104は、吹出し口
25の下方より羽根26に対し羽根入口角度αで流入
し、羽根26の背面および腹面によって仕切られるスリ
ット28内を羽根26の背面および腹面に沿って徐々に
方向を変化させながら羽根出口角度εに近い吹出し気流
角度ζとして水平方向に近づいて室内に吹き出される。
図10の(b)に示すように冷房時には固定翼部29に
配置されている主翼26Aの前縁と移動翼部30に配置
されている副翼26Bの前縁とが一致するように移動翼
部30を吹出し口25の円周方向に移動させ、副翼26
Bの前縁と主翼26Aの後縁とのなす角ηを羽根出口角
度εよりも大きくすることによりスリット28内を通過
する空調空気104を鉛直方向に近づけて室内に吹き出
させる。
【0047】このように冷房時と暖房時とで吹出し気流
方向を変更でき、暖房時にはスリット28を通過する空
調空気104は常に羽根26の腹面および背面に接触し
ているため、剥離流が生じにくく気流を乱すことなく吹
き出すことが可能となり、暖房時の圧力損失の上昇を抑
制できる。
【0048】なお、実施例では羽根入口角度αを90度
としたが羽根先端形状によっては任意の角度としてもよ
く、その作用効果に差異は生じない。また、吹出し口を
構成する羽根枚数を10枚としたが、枚数を増減させて
もよく、その作用効果に差異を生じない。また、羽根後
縁部を有する主翼を固定翼部とし羽根前縁部を有する副
翼を移動翼部としたが、主翼を移動翼部、副翼を固定翼
部としても良く、その作用効果に差異を生じない。ま
た、羽根を羽根高さの1/2で分割したが、分割比率を
変更してもよく、その作用効果に差異は生じない。
【0049】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば吹出し口の圧力損失を低減するという効果の
あるアンダーフロア空調用床吹出し口を提供できる。
【0050】また、近接する居住者に与える気流感を低
減できるアンダーフロア空調用床吹出し口を提供でき
る。
【0051】また、冷房時と暖房時とで空調空気の吹出
し方向を変更できるアンダーフロア空調用床吹出し口を
提供できる。
【0052】また、空調機の搬送動力を低減できるアン
ダーフロア空調用床吹出し口を提供できる。
【0053】また、冷房時と暖房時とで吹出し風量差が
小さいアンダーフロア空調用床吹出し口を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のアンダーフロア空調用床吹
出し口の斜視図
【図2】同羽根の詳細図
【図3】同実施例2のアンダーフロア空調用床吹出し口
の平面図
【図4】同羽根の詳細図
【図5】同実施例3のアンダーフロア空調用床吹出し口
の斜視図
【図6】同羽根の詳細図
【図7】同実施例4のアンダーフロア空調用床吹出し口
の斜視図
【図8】同羽根の詳細図
【図9】同実施例5のアンダーフロア空調用床吹出し口
の斜視図
【図10】同羽根の詳細図
【図11】従来のアンダーフロア空調用床吹出し口を示
す図
【符号の説明】
2 スリット 5 羽根 6 羽根中心線 7 羽根 9 外周側羽根出口角度 11 内周側羽根出口角度 12 吹出し気流方向切替プレート 15 下筒 16 下筒底面中心 17 底面開口 18 側面開口 19 遮蔽板 20 遮蔽板 21 風量調整ダンパ 22 遮蔽板 23 遮蔽版 24 風量調整ダンパ 26 羽根 27 羽根中心線 28 スリット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスリットと、このスリットは複数
    枚の放射状に配置した羽根によって構成され、前記羽根
    の断面形状として羽根中心線を二次曲線としたアンダー
    フロア空調用床吹出し口。
  2. 【請求項2】 羽根の吹出し口内周側と、吹出し口外周
    側とで羽根出口角度が異なる請求項1記載のアンダーフ
    ロア空調用床吹出し口。
  3. 【請求項3】 羽根の上流側に吹出し気流方向切替手段
    を備えた請求項1または2記載のアンダーフロア空調用
    床吹出し口。
  4. 【請求項4】 吹出し口の上流側に底面と側面に開口を
    備えた筒状部を有し、この筒状部内に風量可変手段とし
    て、筒状部中心に相対して複数の開口遮蔽部が連動する
    遮蔽手段を備えた請求項1、2または3記載のアンダー
    フロア空調用床吹出し口。
  5. 【請求項5】 複数のスリットと、このスリットは複数
    枚の放射状に配置した羽根中心線を二次曲線とする羽根
    によって構成され、前記羽根を前記羽根中心線と交差す
    るように分割したアンダーフロア空調用床吹出し口。
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