JP2000337692A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2000337692A
JP2000337692A JP11146602A JP14660299A JP2000337692A JP 2000337692 A JP2000337692 A JP 2000337692A JP 11146602 A JP11146602 A JP 11146602A JP 14660299 A JP14660299 A JP 14660299A JP 2000337692 A JP2000337692 A JP 2000337692A
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air
air outlet
center
air conditioner
sides
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Yoshikazu Sato
義和 佐藤
Yasushi Yamashita
泰 山下
Tomohiro Yabu
知宏 薮
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調和空気を広角度に吹き出す空気調和装置に
おいて、その風速分布を工夫することにより、快適性の
向上を図る。 【解決手段】 室内ユニット(1)の第1空気吹出口(5)の
内部に、空気の吹出方向に膨出するように円弧状に湾曲
した吹出空気調整板を設ける。吹出空気調整板には、第
1空気吹出口(5)の中央から両側に向かって開口幅が連
続的に増加するような空気通過口が形成されている。第
1空気吹出口(5)から吹き出された調和空気(30)の風速
分布は、第1空気吹出口(5)から下向きに広がったいわ
ゆるデルタ形状になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置に係
り、特に、調和空気を広角度に吹き出す空気調和装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、快適性の向上等を目的とし
て、空気吹出口から調和空気を広角度に吹き出し、室内
の広範囲に調和空気を送り出す空気調和装置が知られて
いる。
【0003】調和空気を広角度に吹き出す方法として、
例えば、特開平8−49909号公報には、空気吹出部
に種々の風向調整ユニットを設けることが提案されてい
る。具体的には、長手方向に複数の整流板を断面ハの字
型に傾斜して対向配置させたユニットや、断面円弧状板
体に接線方向に多数の押抜加工穴を穿設してなるユニッ
ト等が提案されている。
【0004】実開平5−69521号公報には、クロス
フローファンを複数に分割形成し、変速装置によって中
央のファンの回転数よりも両側のファンの回転数を大き
くすることにより、空気を広角度に吹き出す方式が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年の気流解析技術等
の発展に伴い、調和空気の吹き出し方向のみならず、吹
き出された後の調和空気の流れをも考慮した高度な空気
調和技術が望まれるようになった。
【0006】ところで、上記従来の空気調和装置は、い
ずれも調和空気を広角度に吹き出すものではあるが、吹
き出された空気が吹出口から扇形に広がるものであっ
た。このような扇状吹き出しの空気調和装置では、空気
吹出口の中央前方に位置する人には多くの調和空気が供
給されるのに対し、空気吹出口の端部に位置する人に
は、調和空気は供給されにくかった。一方、空気吹出口
の端部に位置する人にも十分な調和空気を供給するよう
空気の吹き出し速度を増加させると、空気吹出口の中央
前方に位置する人は、比較的高速の気流に直接晒され、
ドラフト感を生じることになる。そのため、空気の吹き
出し方向だけでなく、吹き出し後の空気の流れをも考慮
に入れた快適な空気調和を実行する空気調和装置が望ま
れていた。
【0007】また、寒冷地における暖房運転時等には、
室内と室外との間の温度差が大きいため、室内の窓や壁
によって冷却された空気が部屋中央部に進入し、この冷
却空気が居住者に直接接触することによっていわゆるコ
ールドドラフトを生じることがあった。このようなコー
ルドドラフトを防止する方法として、室内の周辺部(ペ
リメータゾーン)の天井付近から床面に向かって温風を
吹き出し、この温風によって、冷却空気の部屋中央部へ
の進入を阻止する方法が考えられる。しかし、上記従来
の空気調和装置では、図6(a)に示すように、吹き出
された空気(30A)が扇状に広がるため、中央部(A)の空気
が端部(B)の空気に比べて突出し、床面に反射して部屋
中央部に勢いよく流れ出すことがあった。そのため、部
屋中央部の居住者がドラフト感を感じやすかった。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、調和空気を広角度に
吹き出す空気調和装置において、調和空気の風速分布を
工夫することにより、快適性の向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、調和空気を、その風速分布が空気吹出口
から広がった略三角形状になるように吹き出すこととし
た。
【0010】具体的には、本発明に係る空気調和装置
は、調和空気(30)を空気吹出口(5)から広角度に吹き出
す空気調和装置であって、上記調和空気(30)を、風速分
布が上記空気吹出口(5)から広がった略三角形状になる
ように吹き出すこととしたものである。
【0011】上記事項により、調和空気は、空気吹出口
から広角度に吹き出されると共に、その風速分布が略三
角形状であることから、空気吹出口と対向する面に対し
て、広範囲にほぼ均一の速度で到達する。従って、調和
空気の供給量のばらつきは少なくなり、また、一部の空
気のみが床面等に反射して勢いよく流れ出すことが防止
されることなどから、ドラフトが防止される。その結
果、快適性が向上する。
【0012】調和空気の風速分布を略三角形状にするた
めには、空気吹出口の中央から外側の向かって風速また
は風量が大きくなるようにすることが効果的である。そ
こで、空気吹出口(5)は、開口面積が中央から両側に向
かって増加するように形成されていてもよい。
【0013】また、空気吹出口(5)に、吹出方向に膨出
し、該空気吹出口(5)の中央から両側に向かって開口幅
が増加するような空気通過口(36)が形成された板状部材
(35)が設けられていてもよい。
【0014】上記事項により、空気吹出口の中央では、
板状部材の空気通過口の開口幅が小さいため、調和空気
の吹出速度または吹出量は小さくなる。一方、空気吹出
口の両側に向かうにしたがって、板状部材の空気通過口
の開口幅が大きくなるので、調和空気の吹出速度または
吹出量は大きくなる。その結果、調和空気の風速分布は
略三角形状になりやすい。
【0015】また、空気吹出口(5)に、吹出方向に膨出
し、該空気吹出口(5)の中央から両側に向かって開口面
積が増加するように複数の空気通過口(22a〜22d)が形成
された板状部材(35b)が設けられていてもよい。
【0016】上記事項により、空気吹出口の中央では、
板状部材の空気通過口の開口面積が小さいため、調和空
気の吐出速度または吐出量は小さくなる。一方、空気吹
出口の両側に向かうにしたがって、板状部材の空気通過
口の開口面積が大きくなるため、調和空気の吹出速度ま
たは吹出量は大きくなる。その結果、調和空気の風速分
布は略三角形状になりやすい。
【0017】板状部材(35,35b)は、円弧状に湾曲し、曲
率の変更が自在に構成されていることが好ましい。
【0018】上記事項により、設置環境下に応じて板状
部材の曲率を変更することができ、空気の吹出角度や吹
出風量等を微調整することが可能となる。
【0019】上記空気調和装置では、送風機に特別の工
夫を加えなくても、調和空気の風速分布を略三角形状に
することができる。そこで、上記空気調和装置は、前記
空気吹出口(5)が形成されたケーシング(3)と、上記ケー
シング(3)内の上記空気吹出口(5)の近傍に該空気吹出口
(5)に沿って配設され且つ一体形成された羽根車(13)を
有するクロスフローファン(8)とを備えていてもよい。
【0020】上記事項により、分割形成された羽根車及
び変速装置を用いることなく、一体形成された羽根車を
有するクロスフローファンを用いて、略三角形状の風速
分布を得ることができる。従って、略三角形状の風速分
布が安価かつ簡易な構成により実現される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】<実施形態1>図1及び図2に示すよう
に、本実施形態に係る空気調和装置は、室内の周辺部、
すなわちペリメータゾーン(2)の空調負荷を処理しなが
ら室内の暖房または冷房を行う空気調和装置である。本
空気調和装置は、いわゆる天井埋込型の室内ユニット
(1)と、室外ユニット(図示せず)とを備えたヒートポ
ンプ式の空気調和装置である。室内ユニット(1)は、室
内の窓際や壁際等のいわゆるペリメータゾーン(2)の天
井に設置されている。
【0023】室内ユニット(1)は、天井に埋め込まれた
直方体形状のケーシング(3)と、ケーシング(3)の下面に
設けられた天井パネル(4)とを備えている。天井パネル
(4)の壁側部分には、壁面に平行に延びかつ下向きに開
口した第1空気吹出口(5)が形成されている。一方、天
井パネル(4)の部屋中央側部分には、第1空気吹出口(5)
と平行に第2空気吹出口(6)が形成されている。これら
第1空気吹出口(5)と第2空気吹出口(6)との間には、空
気吸込口(7)が形成されている。
【0024】図3に示すように、ケーシング(3)の内部
には、第1及び第2送風機(8),(9)と熱交換器(10)とが
設けられている。熱交換器(10)は、空気吸込口(7)の上
方に設置されている。第1送風機(8)は、空気吸込口(7)
から吸い込んだ空気を、熱交換器(10)を通過させて第1
空気吹出口(5)から吹き出すために、熱交換器(10)と第
1空気吹出口(5)との間に設けられている。一方、第2
送風機(9)は、空気吸込口(7)から吸い込んだ空気を、熱
交換器(10)を通過させてから第2空気吹出口(6)から吹
き出すために、熱交換器(10)と第2空気吹出口(6)との
間に設けられている。具体的には、第1送風機(8)は第
1空気吹出口(5)の上方に設けられ、第2送風機(9)は第
2空気吹出口(6)の上方に設けられている。
【0025】第1空気吹出口(5)には、第1送風機(8)に
よって送風された空気を床面に向かって真下に吹き出す
ための第1案内羽根(11)が設けられている。第2空気吹
出口(6)には、第2送風機(9)によって送風された空気を
天井に沿って水平に吹き出すための第2案内羽根(12)が
設けられている。第2案内羽根(12)は、第2空気吹出口
(6)を開閉自在なように、回動自在に構成されている。
【0026】図4に示すように、第1送風機(8)は、略
円筒形状の羽根車(13)と、羽根車(13)の一端側に設けら
れたファンモータ(14)とを備えたクロスフローファンに
よって構成されている。羽根車(13)は、第1空気吹出口
(5)の近傍において、当該第1空気吹出口(5)に沿って配
設されている。羽根車(13)は複数の仕切り板によって軸
方向に複数のブロックに区画されているが、一体成形さ
れている。従って、各ブロックは互いに等しい回転数で
回転する。
【0027】第1空気吹出口(5)の内側には、空気の吹
出方向に膨出するように円弧状に湾曲した板状部材から
なる吹出空気調整板(35)が設けられている。図5に示す
ように、吹出空気調整板(35)には、第1空気吹出口(5)
の中央から両側に向かって開口幅が連続的に増加するよ
うな空気通過口(36)が形成されている。空気通過口(36)
の中央部の幅L1は最小幅となり、空気通過口(36)の両
端部の幅L2は最大幅となっている。空気通過口(36)の
外縁部は曲線で形成されている。ただし、空気通過口(3
6)の外縁部は、曲線に限定されるものではなく、直線で
形成されていてもよい。
【0028】このように、空気通過口(36)が中央から両
側に向かって開口面積が増加するように形成されている
ので、空気通過口(36)を通過する空気の抵抗は、空気通
過口(36)の中央部では大きいのに対し、その両側では小
さくなる。また、吹出空気調整板(35)が吹出方向に膨出
しているので、羽根車(13)と吹出空気調整板(35)との間
の距離は、中央部では大きいのに対し、その両側では小
さくなる。その結果、空気通過口(36)の中央部から吹き
出される空気は、その両側から吹き出される空気に比べ
て、風速及び風量が小さくなる。
【0029】吹出空気調整板(35)は、曲率の変更が自在
なように、可撓性を有する材料で形成されている。吹出
空気調整板(35)の曲率は、室内ユニット(1)の設置時ま
たは設置後に、室内の大きさや設置位置等に応じて、設
置作業者などによって適宜設定される。
【0030】次に、本空気調和装置の運転動作を説明す
る。暖房運転時には、第2案内羽根(12)によって第2空
気吹出口(6)が閉鎖される。図2に示すように、空気吸
込口(7)から吸い込まれた室内空気は、熱交換器(10)を
通過する際に加熱され、例えば2〜3m/s程度の低風
速の温風(30)となって、第1空気吹出口(5)から吹き出
される。ドラフト感を低減するために、温風(30)の吹き
出し温度は、室内温度よりも10〜13℃程度高い温度
とすることが好ましい。この温風(30)は、ペリメータゾ
ーン(2)の冷気を暖めながらゆっくりと降下し、床面に
達する。これにより、ペリメータゾーン(2)に温熱ゾー
ンが形成される。従って、床面から部屋中央部への冷気
の進入が阻止され、ダウンドラフトが防止される。ま
た、上記温風(30)によって窓または壁が加熱され、それ
らの温度が室温に近くなる。従って、窓や壁の冷輻射が
低減する。
【0031】前述したように、従来の装置では、図6
(a)に示すように、空気吹出口からの温風(30A)は扇
状に吹き出されていた。そのため、床面近傍の温風の速
度分布は不均一となり、中央部(A)の温風は両側部(B)に
比べて速度が大きかった。その結果、中央部(A)の温風
は両側部(B)の温風に比べて勢いよく床面に反射され、
部屋中央部に突入していた。そのため、コールドドラフ
トを生じやすかった。しかし、本空気調和装置によれ
ば、図6(b)に示すように、温風(30)は第1空気吹出
口(5)から広がった略二等辺三角形状、つまりデルタ形
状に吹き出されるので、床面近傍の温風の速度分布はほ
ぼ均一となる。従って、温風(30)の一部のみが部屋中央
部に勢いよく流れ出ることはなく、コールドドラフトが
防止される。
【0032】ペリメータゾーン(2)を加熱して床面に達
した空気は、その全体が部屋中央側に向かってゆっくり
と流れる。そして、これら空気の余熱と弱い気流とによ
り、部屋中央部の居住域(例えば、壁面から0.5m以
内かつ床面から1.8m以内の領域)(15)において、快
適な暖房が行われる。
【0033】なお、部屋の断熱性や気密性が低い場合
や、暖房負荷が大きい場合には、第2空気吹出口(6)を
開口し、第1空気吹出口(5)及び第2空気吹出口(6)の双
方から温風を吹き出してもよいことは勿論である。これ
により、第2空気吹出口(6)から吹き出された温風は部
屋中央部に直接吹き出され、居住域(15)が直接的に暖め
られる。
【0034】一方、冷房運転時には、第2案内羽根(12)
により第2空気吹出口(6)が開口され、図7に示すよう
に、空気吸込口(7)から吸い込まれて熱交換器(10)によ
って冷却された空気は、第1空気吹出口(5)及び第2空
気吹出口(6)の双方から吹き出される。第1空気吹出口
(5)から吹き出された冷風(30)は、暖房運転時と同様に
デルタ形状に吹き出され、ペリメータゾーン(2)に冷熱
ゾーンを形成すると共に、窓や壁を冷却する。一方、第
2空気吹出口(6)から吹き出された冷風(31)は、天井に
沿って部屋中央部に供給され、居住域(15)を直接的に冷
却する。この冷風(31)は、天井に沿って吹き出されるの
で、居住者に直接接触することがない。そのため、居住
域(15)におけるドラフトが防止される。
【0035】以上のように、本空気調和装置によれば、
第1空気吹出口(5)から気流をデルタ形状に吹き出すの
で、床面近傍の温風または冷風の風速分布を均一にする
ことができる。そのため、温風または冷風の一部のみが
居住域(15)に突入することを防止することができ、居住
域(15)におけるドラフトを防止することができる。従っ
て、吹き出し後の調和空気の流れを考慮した高度な空気
調和を実現することができる。
【0036】また、室内の大きさや室内ユニット(1)の
設置位置等に応じて吹出空気調整板(35)の曲率を調節す
ることにより、設置環境に対応した適切な略三角形状の
気流を形成することができる。また、吹出空気の圧力損
失を低減することができる。
【0037】<実施形態2>図8(a)及び(b)に示
すように、実施形態2に係る空気調和装置は、吹出空気
調整板(35b)を複数の空気通過口(22a)〜(22d)が形成さ
れた板状部材によって構成したものである。
【0038】実施形態2の吹出空気調整板(35b)は、実
施形態1と同様、例えば可撓性を有する板状部材等、曲
率の変更が自在な板部材によって円弧状に形成されてい
る。複数の空気通過口(22a)〜(22d)は、第1空気吹出口
(5)の中央から両側に向かって開口面積が増加するよう
に配設されている。つまり、中央部の空気通過口(22a)
から両端の空気通過口(22d)に向かって、開口面積が段
階的に大きくなるように配設されている。なお、本実施
形態では、各空気通過口(22a)〜(22d)の幅(図8(a)
における上下方向長さ)はそれぞれ等しいが、それらの
幅を中央から両側に向かって大きくなるようにしてもよ
いことは勿論である。
【0039】<実施形態3>図9(a)及び(b)に示
すように、実施形態3に係る空気調和装置は、第1空気
吹出口(5)に三角錘型の突部(40a),(40b)からなるデイフ
ューザ(40)を設けたものである。両突部(40a),(40b)
は、第1空気吹出口(5)の中央部から両側部に向かって
開口面積が徐々に大きくなるように、第1空気吹出口
(5)の中央部において両頂点が対向するように配置され
ている。これにより、両突部(40a),(40b)の間の間隔
は、第1空気吹出口(5)の中央部から両側部に向かって
徐々に広くなるとともに、空気の吹出方向に沿って徐々
に広くなっている。両突部(40a),(40b)の横方向の長さ
は第1空気吹出口(5)の長さ(長手方向長さ)よりも短
く、両突部(40a),(40b)の両側方の開口幅は、第1空気
吹出口(5)の本来の開口幅に等しい。これは、外側の風
速または風量を大きくするためである。
【0040】第1空気吹出口(5)内部の両側面には、略
三角柱状のガイド(41),(42)が設けられている。ガイド
(41),(42)の斜面(41a),(42a)の傾斜は、第1空気吹出口
(5)からの吹出空気の分布が略三角形状になりやすいよ
うに、突部(40a),(40b)の傾斜とほぼ等しくなってい
る。
【0041】<実施形態4>図10に示すように、実施
形態4に係る空気調和装置は、第1送風機(8)の羽根車
(13)に改良を加えたものである。
【0042】本実施形態の羽根車(13A)は、中央部より
も両端側の方が空気の吹き出し速度が速くなるように、
中央から両側に向かってブレードのねじり角が徐々に大
きくなるように形成されている。具体的には、羽根車(1
3A)は一体形成されているものの、軸方向に5つのブロ
ック(13a)〜(13e)に区画されており、各ブロック(13a)
〜(13e)のブレードのねじり角は段階的に変化してい
る。羽根車(13A)の中央に位置する第3ブロック(13c)の
ねじり角は零であり、第3ブロック(13c)の両側に位置
する第2及び第4ブロック(13b),(13d)は所定の第1ね
じり角を有し、その両側に位置する第1及び第5ブロッ
ク(13a),(13e)のねじり角は、上記第1ねじり角よりも
大きい。このように、羽根車(13A)のブレードのねじり
角が両側に向かって大きくなっていることにより、第1
空気吹出口(5)から吹き出される空気の速度は、第1空
気吹出口(5)の両側の方が中央側よりも速くなりやす
い。その結果、第1空気吹出口(5)から吹き出される空
気の速度分布は、デルタ形状になりやすくなる。
【0043】<その他の実施形態>上記各実施形態にお
いて、第2空気吹出口(6)にも第1空気吹出口(5)と同
様、吹出空気調整板(35)を設けてもよい。これにより、
図11に示すように、第1空気吹出口(5)から鉛直に吹
き出される空気(30)だけでなく、第2空気吹出口(6)か
ら水平に吹き出される空気(31)も、風速分布がデルタ形
状になる。従って、水平方向に吹き出された調和空気(3
1)が居住域(15)の全体に均一な速度で供給され、ドラフ
トの一層の低減と、更なる快適性の向上を図ることがで
きる。
【0044】なお、室内ユニットは、天井埋込型のユニ
ットに限定されるものではなく、天井吊り下げ型のユニ
ットであってもよく、壁掛け型のユニットであってもよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、風速分
布が空気吹出口から広がった略三角形状になるように調
和空気を吹き出すこととしたので、調和空気の供給量の
ばらつきを低減することができる。従って、ドラフトを
防止するなど、高度な気流制御を実現することができ、
快適性を向上させることができる。
【0046】空気吹出口を、その開口面積が中央から両
側に向かって増加するように形成することにより、調和
空気の風速分布を略三角形状にすることが容易になる。
【0047】空気吹出口に、吹出方向に膨出し、該空気
吹出口の中央から両側に向かって開口幅が増加するよう
な空気通過口が形成された板状部材を設けることによ
り、調和空気の風速分布を略三角形状にすることが容易
になる。
【0048】空気吹出口に、吹出方向に膨出し、該空気
吹出口の中央から両側に向かって開口面積が増加するよ
うに複数の空気通過口が形成された板状部材を設けるこ
とにより、調和空気の風速分布を略三角形状にすること
が容易になる。
【0049】板状部材を、円弧状に湾曲させ且つ曲率変
更自在に構成することにより、設置環境に応じてその曲
率を変更して、調和空気の吹出角度や吹出風量を微調整
することが可能となる。
【0050】ケーシング内の空気吹出口の近傍に当該空
気吹出口に沿って配設され且つ一体形成された羽根車を
有するクロスフローファンを用いることにより、安価且
つ簡易な構成によって略三角形状の風速分布を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】室内ユニットの斜視図である。
【図2】暖房運転時の空気の流れを示す図である。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】図1のY−Y線断面図である。
【図5】室内ユニットの第1空気吹出口近傍の正面図で
ある。
【図6】(a)は従来の空気調和装置の気流分布を示す
模式図であり、(b)は実施形態の気流分布を示す模式
図である。
【図7】冷房運転時の空気の流れを示す図である。
【図8】実施形態2に係る空気調和装置を説明するため
の図であり、(a)は室内ユニットの第1空気吹出口近
傍の正面図であり、(b)は(a)のX1−X1線断面
図である。
【図9】実施形態3に係る空気調和装置を説明するため
の図であり、(a)は室内ユニットの第1空気吹出口近
傍の斜視図であり、(b)は横断面図である。
【図10】実施形態4に係る室内ユニットの図4相当図
である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る気流分布図であ
る。
【符号の説明】
(1) 室内ユニット (2) ペリメータゾーン (3) ケーシング (5) 第1空気吹出口 (7) 空気吸込口 (8) 第1送風機(クロスフローファン) (10) 熱交換器 (13) 羽根車 (14) ファンモータ (15) 居住域 (30) 調和空気 (35) 吹出空気調整板(板状部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮 知宏 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L049 BA03 BB04 BB07 BC01 BD02 3L080 BA03 BA10 BA12 BB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調和空気(30)を空気吹出口(5)から広角
    度に吹き出す空気調和装置であって、 上記調和空気(30)を、風速分布が上記空気吹出口(5)か
    ら広がった略三角形状になるように吹き出す空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 空気吹出口(5)は、開口面積が中央から
    両側に向かって増加するように形成されている請求項1
    に記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 空気吹出口(5)に、吹出方向に膨出し、
    該空気吹出口(5)の中央から両側に向かって開口幅が増
    加するような空気通過口(36)が形成された板状部材(35)
    が設けられている請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 空気吹出口(5)に、吹出方向に膨出し、
    該空気吹出口(5)の中央から両側に向かって開口面積が
    増加するように複数の空気通過口(22a〜22d)が形成され
    た板状部材(35b)が設けられている請求項1に記載の空
    気調和装置。
  5. 【請求項5】 板状部材(35,35b)は、円弧状に湾曲し、
    曲率の変更が自在に構成されている請求項3または4の
    いずれか一つに記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記空気吹出口(5)が形成されたケーシ
    ング(3)と、 上記ケーシング(3)内の上記空気吹出口(5)の近傍に該空
    気吹出口(5)に沿って配設され且つ一体形成された羽根
    車(13)を有するクロスフローファン(8)とを備えている
    請求項2〜5のいずれか一つに記載の空気調和装置。
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