JPH10332190A - 冷気吹き出し口 - Google Patents

冷気吹き出し口

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Publication number
JPH10332190A
JPH10332190A JP14183897A JP14183897A JPH10332190A JP H10332190 A JPH10332190 A JP H10332190A JP 14183897 A JP14183897 A JP 14183897A JP 14183897 A JP14183897 A JP 14183897A JP H10332190 A JPH10332190 A JP H10332190A
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JP
Japan
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outer frame
cool air
air outlet
guide plate
support member
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Pending
Application number
JP14183897A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoko Suzuki
智子 鈴木
Takayuki Yoshida
孝行 吉田
Masahiro Furuya
政弘 古谷
Takeshi Doi
全 土井
Kazuhiro Maruyama
和弘 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内気温より低い冷気を室内に送風する吹き
出し口において、吹き出し口の近傍もしくは風上側に発
生した負圧領域に室内空気が流入し吹き出し気流と混合
することにより、吹き出し口および吹き出し口周囲に結
露が生じる。 【解決手段】 吹き出し口を形成するガイド板2aを風
下側に向かって縮流風路、または、隣り合うガイド板2
aの展開角が10度以下となるように配置し、ガイド板
の外周接続部のように負圧領域形成の要因となる部分
を、開口面5より一定距離以上風上側に配置することに
より、吹き出し口近傍への負圧領域の発生を防止し、吹
き出し口および吹き出し口周囲への結露を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内へ室内温度よ
り低い冷気を供給する冷気吹き出し口に関すものであ
り、特に着露を防止するようにした冷気吹き出し口の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図38は、例えば特開平8−24752
7号に記載された、従来の冷気吹き出し口の構造を示す
断面図である。図38において、101は従来の吹き出
し口であり、102は風下側にむかって流路が拡大する
グリルであり、103は天井である。
【0003】次に動作について説明する。吹き出し口1
01に冷気を送り込むと、冷気はガイド102に沿って
拡大する。冷気は天井103の表面に沿って吹き出して
ゆく。図中Zで示した円内の拡大図が図39である。図
39において、外枠104のなす角αは90゜以上であ
り、なめらかな曲線で結ばれている。このため、冷気は
コアンダ効果によって外枠に沿って流れる。このため、
天井103部分では冷気により冷やされて天井103の
裏面側で結露する。これを図38及び図39中では着露
Aとして示している。また冷気は室内空気を誘引し、吹
き出し口からある距離離れたところでは、冷気で冷やさ
れながら湿度を持つ室内空気が流れるところができる。
ここでも結露が発生し、図38及び図39中に示した着
露Bを生じる。
【0004】次に、図40は例えば特開平8−1521
86号に記載された、従来の別の吹き出し口の構造を示
す斜視図である。図40において、110は従来の吹き
出し口であり、111はそのグリル部材、112はフラ
ンジ部材、113はダクト接続部、114は風量調節
部、115はガイド板、116は開口部、117は外周
部である。
【0005】次に動作を説明する。この吹き出し口11
0は、ダクト接続部113とフランジ部材112とグリ
ル部材111からなり、ダクト接続部113とフランジ
部材112とはあらかじめ接合されているが、フランジ
部材112とグリル部材111とはフランジ部材112
を天井103などに設置後、グリル部材111をかぶせ
るようにして構成する。フランジ部材112には風量調
整部114が付加されている。風量調節部114は、2
枚の板状でフランジ面をスライドする構造となってい
る。2枚の風量調節部114の距離を調整して、冷気が
通過する断面積を変えることで風量を調整する。次にグ
リル部材111には複数本のガイド板115が平行に並
べられて設置されている。ここでガイド板115の端面
は、開口部116を取り囲む外周部117と段差なく接
合されている。
【0006】図41は、図40に示した吹き出し口11
0に冷気を流した場合の気流と結露状態を模式的に示し
たものである。図中、図38〜図40と同一の符号は、
それぞれ同一もしくは相当部分を示しているので、説明
を省略する。図40及び図41に示した吹き出し口11
0は、図38及び図39に示した吹き出し口101と異
なり、冷気を天井103に沿わせずに供給するよう構成
されている。ここで風量調節部114は、冷気の流れ方
向に対して概ね垂直に配置されていることから、風量調
節部114の風下側は負圧領域となる。すると、風量調
節部114が吹き出し口の開口部116からあまり離れ
ていないために、室内空気が風量調整部114まで侵入
して結露が発生する。これによる結露を図では着露Cと
して示している。
【0007】次に、グリル部材111に設置されている
ガイド板115は、外周部117と段差なく接合されて
いる。これによりガイド板115の風下側に生じる負圧
領域は、外周部117とつながっており、外周部117
にある室内空気が、ガイド板115を伝って負圧領域に
至るようになる。その結果、ガイド板115には結露が
発生する。図中、着露Dで示されるところが、ガイド板
115に生じる結露である。
【0008】次に、グリル部材111の裏面にはほぼ前
面にわたり冷気が流れている。そのためグリル部材11
1は冷気で裏面から冷やされており、吹き出し口の開口
部116から離れたところであっても結露が発生する。
図では、着露Eとして示されている。着露Eを防止する
ために、グリル部材111の裏側の領域118に冷気が
進入しない構造にすると、着露Fが起こる。これは冷気
にふれている部分の樹脂温度が伝導して着露F部の樹脂
が冷え、この部分が室内空気の露点温度以下になること
から起こる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷気吹き出し口
は以上のように構成されていて、冷気を室内へ供給する
場合の着露に関して以下の課題がある。 (1)図38及び図39に示したような従来の冷気吹き
出し口で、風下側に向かって拡大するグリルを有する場
合には、天井面に冷気が沿って流れるため天井裏面での
着露Aが発生する。 (2)また、天井面に冷気が沿って流れるため、天井の
表面側においても、冷却された天井面に室内空気が誘引
されて着露Bを発生させる。 (3)次に、図40及び図41に示したような従来の冷
気吹き出し口で、室内に向かって冷気を吹き出す形状の
場合では、風量調整部が開口部に近いことから風量調整
部で形成される負圧領域に室内空気が侵入して着露Cを
発生させる。 (4)また、ガイド板が外周と段差なく設置されてお
り、ガイド板の風下側にできる負圧領域に外周から室内
空気が侵入してガイド板に着露Dが発生する。 (5)さらに、グリル部材の裏面に冷気が流れることに
より、グリル部材が冷却されて着露Eを発生させる。 (6)さらにまた、グリル部材への着露Eを防止するた
めにグリル部材の外周部背面での冷気の流れを遮断した
としても、熱伝導によりグリル部材に着露Fが発生す
る。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、冷気を室内へ供給する場合で
も着露を発生させることのない冷気吹き出し口を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の冷気吹き出し
口は、外枠と、この外枠の内側に配置され冷気を案内す
る複数のガイド板と、上記ガイド板を上記外枠に支持す
る支持部材とを備え、隣りあう上記ガイド板の風下側へ
の展開角が10度以下となるように形成したことを特徴
とするものである。
【0012】また、この発明の冷気吹き出し口は、上記
複数のガイド板が、ほぼ同心の環状に配置されているこ
とを特徴とするものである。また、この発明の冷気吹き
出し口は、上記複数のガイド板が、ほぼ並列な板状に配
置されていることを特徴とするものである。
【0013】また、この発明の冷気吹き出し口は、外枠
と、この外枠の内側に配置され冷気を案内する複数のガ
イド板と、上記ガイド板を上記外枠に支持する支持部材
とを備え、隣り合う上記ガイド板の間隙が風下側に向か
って窄まるように形成された個所を有することを特徴と
するものである。また、この発明の冷気吹き出し口は、
外枠と、この外枠の内側に配置され冷気を案内する複数
のガイド板と、上記ガイド板を上記外枠に支持する支持
部材とを備え、上記外枠の上記グリル部の風下端と、上
記支持部材と上記外枠とを接続する接続部の風下端との
距離が、冷気の流れ方向と垂直な方向における上記支持
部材の厚みの2倍以上となるように形成したことを特徴
とするものである。
【0014】また、この発明の冷気吹き出し口は、上記
外枠が、冷気に沿ったグリル部とこのグリル部から屈曲
して外延する外延部とを含み、上記グリル部内周面と上
記グリル部近傍の上記外延部表面とで挟む角度を直角以
下に形成したことを特徴とするものである。また、この
発明の冷気吹き出し口は、上記外枠が、上記グリル部と
上記外延部との境界部分において少なくも上記グリル部
内周面に露出した断熱材を含むことを特徴とするもので
ある。
【0015】また、この発明の冷気吹き出し口は、上記
グリル部内周面に露出した上記断熱材の冷気の流れ方向
での厚さを10mm以上に形成したことを特徴とするも
のである。また、この発明の冷気吹き出し口は、上記複
数のガイド板より風上側に、風量調節可能な風量調節手
段を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図を参照して説明する。なお、各図中、同一符号は
同一または相当部分を示す。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による冷
気吹き出し口の構造を示す図であり、(a)図は、冷気
吹き出し口を天井に据え付けた時の正面図、(b)図は
そのA−A断面図、(c)図はその部分拡大図である。
図いにおいて、1は外枠を示し、図示よりも風上側でダ
クトに接続される(図示しない)。2aは風向を制御す
る複数の環状のガイド板である。2bは、ガイド板2a
を外枠1に固定するための支持部材2b(サブガイド
板)である。この支持部材2bは、それ自身が風向を制
御するように形成する場合もある。また、別体の支持部
材2bを用いないで、ガイド板2a自身が支持部材2b
を兼ねる場合があってもよい。
【0017】図1において、複数のガイド板2aは同心
円形の環状であるが、これは必ずしも同心でなくてもよ
い。図2は、冷気吹き出し口の外枠及びガイド板の形状
について他の例を示す図であり、天井に据え付けた冷気
吹き出し口を下から見上げたときの斜視図である。外枠
及びガイド板は、(a)図のような円形のほかに、
(b)図のような四角状や、(c)図のような楕円形状
などであってもよい。
【0018】外枠1と支持部材2bは、図1に示した接
続部3で接続されている。この接続は一体成形でも別部
品でも良い。4は天井を示す。このほかに、床、壁など
への据え付けであってもよい。5はこの冷気吹き出し口
の開口面であり、ここから冷気が自由空間に放出され
る。
【0019】次に、各部分の形状について詳しく説明す
る。外枠1は、冷気に沿ったグリル部1aと、このグリ
ル部1aから屈曲して外延する外延部1bとから構成さ
れている。この実施の形態では、外延部1bは、フラン
ジ部でもある。そして、この実施の形態では、外枠1の
グリル部1aの内周面と、グリル部1a近傍の外延部1
bの表面とで挟む図示の角度αを直角(90度)以下と
なるように形成している。図1(c)に示したように、
グリル部1aが、外延部1bへと屈曲する屈曲部分6の
角度は、後述するようなこの実施の形態の効果を最大限
に引き出すためには、エッジ形状が望ましい。しかし、
成形上必要な円弧形状はやむをえないため、この屈曲部
分6の円弧半径は最小にとどめるようにする。
【0020】外枠1のグリル部1aと支持部材2bとの
接続部3は、図1(c)に示す開口面5から支持部材2
bまでの距離bが、図1(a)に示す支持部材2bの、
冷気の流れ方向と垂直な方向での厚さa、すなわち支持
部材2bの板の肉厚aの2倍以上になるようにする。
【0021】図3は、支持部材2bについて他の例を示
す図である。支持部材2bの断面形状は、(a)図のよ
うに四角形で、点線のような丸取り、一点鎖線のような
面取りがしてあってもよい。また、(b)図のような円
形、(c)図のような翼型、(d)図のような楕円形で
もよい。それぞれの場合、冷気の流れ方向と垂直な方向
での厚みは、図示aのとおりにとる。(c)図のような
翼型の場合は、寸法aは後縁部の寸法となる。
【0022】この実施の形態では、図1に示すように、
複数のガイド板2aは、中央風下側に向かって全体に窄
まった形状をしている。隣り合うガイド板面のなす角
は、図中の中央のガイド板2aが図示角度γのように窄
まっており、そのすぐ外側は平行(0゜)となってい
る。さらに、その外側は、図示角度β1,β2,β3の
ように風下側に向かって広がっている。窄まっている角
度γに規制はなく、広がっている角度β1,β2,β3
は10度以下に設定されている。すなわち、隣り合うガ
イド板2aの風下側への展開角が、10度以下に設定さ
れている。これは角度β3のように、ガイド板2a面
と、外枠1のグリル部の内周面とのなす角についても同
様である。このように、中心の窄み角γが大きい場合
は、複数のガイド板2aが、隣り合うガイド板面のなす
角度10度以下となるようにして放射状に配置される。
なお、この場合、中央の窄まっている角度γを、下流へ
のマイナスの展開角とみれば、すべての通風路におい
て、下流への展開角が10度以下になっているといえ
る。
【0023】図4は、ガイド板2aについて他の例を示
す図である。図1では、ガイド板2aの断面形状は、図
4の(a)図に示すような平行四辺形であるが、これは
(b)図のように長方形あるいは正方形でも良く、ま
た、(c)図あるいは(d)図に示すように、一枚のガ
イド板2aの両面(対面)が平行でない形状でも良い。
また、角部が、丸取り、あるいは面取りがしてあっても
良い。また、ガイド板2aの断面が楕円、または翼型の
場合は、(e)図のように角度βを中心線のなす角度と
すればよい。さらに、非対称の略楕円形、略翼型の場合
は、重心線のなす角度をとる。断面が円形の場合は本発
明では取り扱わない。
【0024】図5は、この実施の形態による冷気吹き出
し口の構造について、他の例を示す図である。この例で
は、外枠1及びガイド板2aが、いずれも曲面で形成さ
れている。この場合、隣り合うガイド板面の角度は開口
面5に最も近い点の接線のなす角度でみる。複数のガイ
ド板2aは、中央風下側に向かって全体に窄まった形状
をしている。隣り合うガイド板面のなす角は、図中の中
央のガイド板2aが図示角度γ1のように窄まってお
り、その外側も、図示角度γ2,γ3,γ4のように風
下側に向かって窄まっている。これは角度γ4のよう
に、ガイド板2a面と、外枠1のグリル部1bの内周面
とのなす角についても同様である。なお、この場合、通
風路のなす角度γ1〜γ4をそれぞれ下流へのマイナス
の展開角とみれば、すべての通風路の展開角がマイナス
になっているといえる。すべての通風路の下流への展開
角が10度以下であることは、もちろんである。
【0025】図5において、外枠1は、冷気に沿ったグ
リル部1aの内周面がアールをもつように形成されてい
る。この場合、外枠1のグリル部1aの内周面で開口面
5に最も近い点の接線と、外延部1bの表面とで挟む図
示の角度αを直角(90度)以下となるように形成す
る。また、図5の点線で示すように外枠1がガイド板2
aよりも風下側につきだしている場合、外枠1のグリル
部1aの内周面で開口面5に最も近い点の接線と、外延
部1bの表面とで挟む図示の角度α’を直角(90度)
以下となるように形成する。
【0026】図6は、この実施の形態による冷気吹き出
し口の構造について、さらに他の例を示す図である。外
枠1が、図6(a)に示すように、天井面4より突出し
ている場合、外枠1のグリル部1aの内周面と、外延部
1bの表面とで挟む図示の角度αを直角(90度)以下
となるように形成する。また、外枠1が、図6(b)に
示すように、天井面4より突出し、かつ、曲面で形成さ
れている場合、外延部1bのグリル部1aの近傍での表
面と、グリル部の内周面とで挟む図示の角度αを直角
(90度)以下となるように形成する。
【0027】次にそれぞれの構造の効果について述べ
る。図7に外枠1近傍におけるの冷気の流れ図を示す。
外枠1のグリル部1aの内周面と外延部1bとがなす角
度αを90度以下にし、屈曲部6の円弧を成形上必要な
最小半径にすれば、図示のように冷気と高温多湿の室内
空気が完全に分離され、かつ冷気はグリル内周の延長線
7とほぼ同一方向に直進するので、天井4面や外枠1に
着露することがない。よって従来例の図38で示したよ
うな着露A、着露Bが防止できる。また、図7に示すよ
うに、外枠1を隙間なく作り、外枠1の外延部1bの裏
側と天井4との隙間10に冷気が進入できないようにす
れば、従来例の図41で示したような着露Eを防止でき
る。
【0028】また、外枠1の近傍において、冷気の流速
が遅い場合、図8の如く外枠1とガイド板2aの角度δ
を大きくして増速流れを形成することが出来る。流れが
速いと室内空気を、より巻き込みにくくなるので着露防
止をより確実なものとできる。外枠1の近傍の冷気流れ
が遅いときの例としては、図9(a),(b)の如く風
上側に出っ張り部8や急拡大部9がある場合などが考え
られる。これは、部材の固定方法や据え付け時の意匠性
や製造方法の関係で容易にあり得る。このような場合、
図8を応用して、外枠1の近傍の冷気流れを増速するこ
とが考えられる。
【0029】次に、外枠1と支持部材2bとの接続個所
については、この接続個所が、外枠グリル部1aの風下
端より、風上側へ、支持部材2bの冷気の流れ方向と垂
直な方向における厚みの2倍以上離すことについて説明
した。以下に、このことの作用・効果について説明す
る。図10、図11及び図12は、この作用・効果につ
いて説明するための図である。図10は比較説明のため
従来の支持状態を示す図である。図10の如く、支持部
材2bと外枠1の接続部が開口面上にあると、支持部材
2b近傍を冷気が通過する事によって形成される渦によ
って、外枠1側から室内空気が誘引されて図のように着
露する。誘引される室内空気の量は外枠1から遠くなる
程少なくなり、やがて誘引されなくなる。従って着露量
も外枠1周辺が多く、内側に行くほど減少し、やがてな
くなる。
【0030】そこで、図11の如く支持部材2bが開口
面5よりも風上側にあれば、渦を冷気が包み込み開口面
5に達するまでに渦は消えてしまうので、冷気と室内空
気は前述のとおり外枠1により分離されるので着露しな
い。図12は、図11の矢印Cから見た断面図である。
流体工学の理論値から支持部材2b(矩形)の風下側に
形成される渦中心間の距離cは、肉厚aとほぼ等しい
(距離c≒肉厚a)。つまり渦の径をdとすると、渦の
半径d/2は最大でc/2となる。つまり渦の径dは渦
の距離cと等しい(d=c)。この渦を包み込む冷気層
の厚さeは最低でも肉厚a必要なので、必要寸法b≧2
aとなる。なお、支持部材2bの各種の形状とその厚み
aの関係については、図3で説明したとおりである。b
≧2aで着露が起こらないことはa=0.5mmから1
0mm、流速0.2m/sec〜2m/secの範囲で
実験でも確認されている。
【0031】次に、冷気吹き出し口の複数のガイド板2
aが、隣り合うガイド板2aの間隙が風下側に向かって
窄まるように配置形成された個所を有することに関し
て、その効果について説明する。この実施の形態によれ
ば、既に説明したように、ガイド板2aが中央に向かっ
て窄まった形状をしているので、吹き出し気流(冷気)
を増速させて遠くまで到達させることが出来る。冷気は
室内空気よりも比重が重いので、床据え付け、壁据え付
けの快適性向上に絶大な効果がある。
【0032】次に、図13および図14は、この気流増
速の効果について説明する図である。図13は比較説明
のため従来の冷気吹き出し口を示す図である。図13の
如く、風上側にボス11がある場合、ボス11の風下側
は負圧領域となる。図示のように中央に向かって窄まっ
ていないガイド板2aの場合、図示の如く室内空気が流
入し、ボス11や中央のガイド板2aに結露する。これ
に対し、図14の様に中央に向かって窄まったガイド板
2aを用いれば、中央部分を増圧でき、室内空気の流入
を防止し、着露が起こらない。このため、中央部の風下
側に負圧領域を形成する要因がある場合に効果的であ
る。ボス以外にも、風量調節用の部品取り付けや据え付
け用の部品の関係で、このような場合は多くあり得る。
【0033】次に、隣りあうガイド板2aの風下側への
展開角が10度以下となるように形成することの作用・
効果について説明する。図15、図16及び図17は、
このことの作用・効果を説明るための図である。図15
は、比較説明のために従来のガイド板の配置を示す図で
ある。図15の如く隣り合うガイド板面のなす角βが1
0度以上の時は,ガイド板により冷気が剥離して出来た
負圧領域に、室内空気が誘引されてガイド板面に着露す
る。これに対して、図16の如くガイド板面のなす角β
を10度以下とすれば、冷気は徐々に拡散してガイド板
2aに沿って流れるので、室内空気が流入することなく
ガイド板2aへの着露が防止できる。
【0034】次に、10度の根拠を説明する。以下は、
水力学の一般的な理論である。図17のような拡大流路
がある。圧力回復率をηとすると、図中の式のように表
される。図18は圧力回復率ηと流路の拡大部分の角度
βの関係を示したものである。実線は流路の断面が円形
の場合、一点鎖線は断面が正方形の場合、鎖線は長方形
断面の相対する2壁面のみが広がって正方形断面になる
場合である。それぞれの曲線に附した数字は、流路の両
端部の断面積比F2/F1の値である。流路の断面形状
および流路両端部の断面積比F2/F1により異なるけ
れど、圧力回復率ηは6度〜10度で最大となる。圧力
回復率ηの低下は、角βが小さいときは、流路が始端の
断面積F1より終端の断面積F2に広がる部分が長いた
めに起こる摩擦による圧力損失によるもので、角βが大
きくなると、剥離によって起こる圧力損失によるもので
ある。つまり、角βが、圧力回復率ηが最大値となると
きの値以下では、剥離はほとんど起こっていないといえ
る。これは、管の流路の理論であるが、ガイド板も長さ
が短い管と考えれば、同様の理論が成り立つ。つまり、
剥離を防止するためには隣り合うガイド板面の角度は1
0度以下にすべきである。
【0035】この原理により、ガイド板2aのバリエー
ションを広げることが出来る。図19の様に、冷気が外
枠1側に拡散して流れる様にガイド板2aを設定すれば
外枠1側の流速を上げることが出来る。これは、天井据
え付け専用機などで気流を遠くまで到達させる必要がな
く、図9に示す前述の様な理由により外枠側の流速が遅
い場合に有効である。効果は前述の図8について説明し
た場合と同様である。デザインの好みや成形用の型の都
合に応じ、図8で示したようなガイド板2aの配置を選
択するのがよい。
【0036】また、図13、図14について説明した様
な理由から吹き出し口中央部に負圧領域がある場合で、
かつ、外枠1側の流速が遅い場合は、図20に示したよ
うに、複数のガイド板2aを放射状に設定し、中央部と
外周部で冷気の増速をすれば良い。このとき、気流は拡
散し、室内空間に放出されると減速してしまうので、
床、壁据え付けには冷気が比重により床に落ちるので快
適性の側面から、不向きである。しかし、逆に天井据え
付け時は、広範囲に流速の遅いつまり気流感のない送風
が出来るので、ドラフト感を防止でき快適性の面で優れ
ている。尚、図19及び図20に示したようなガイド板
2aの配置にする時、隣り合うガイド板面の角度βは着
露を防止するために10度以下とするが、図示の角度
γ,δについては特に制限はない。
【0037】実施の形態2.図21及び図22は、この
発明の実施の形態2による冷気吹き出し口の構造を示す
図であり、図21は、冷気吹き出し口の正面図、図22
はそのD−D断面図である。図に示すように、この実施
の形態では、複数のガイド板2aは、直線状の平板で構
成され、ほぼ並列に配置されている。ガイド板2aは外
枠1に接続されておらず、支持部材2bが外枠に接続さ
れている。
【0038】図22の断面図に示すように、実施の形態
1と同様に、隣りあうガイド板2aの風下側への展開角
が10度以下となるように形成されている(β≦10
゜)。また、外枠1のグリル部1aの内周面と、外延部
1b表面とで挟む角αが直角以下になるように形成され
ている(α≦90゜)。さらに、支持部材2bと外枠1
とを接続する接続部は、外枠グリル部1aの風下端か
ら、冷気の流れ方向と垂直な方向における支持部材2b
の厚みの2倍以上となるように形成されている(b≧2
a)。ガイド板2aが外枠1に連結されていないのは、
図10で説明したような原因によって起こる着露を防止
するためである。
【0039】前述の実施の形態1では、吹き出し気流を
吹き出し口の中心軸と概ね一致する方向に送風する場合
について示したが、この実施の形態2では、グリル板が
傾斜することで中心軸からある角度で送風するよう構成
している。図22の様にガイド板2aが同一方向に傾い
ていれば、風向を図示矢印の方向に傾けて送風できる。
例えば、この吹き出し口が部屋の隅にあった場合に、部
屋の中央に向かって送風できるので、快適性が向上す
る。実施の形態1で説明した着露防止対策はすべて入れ
込まれているので、着露もしない。
【0040】図23及び図24は、この実施の形態によ
る冷気吹き出し口の構造について、他の例を示す図であ
る。図23の例では、冷気が中央風下に縮流するように
ガイド板2aが配置されている。図24の例では、冷気
が拡散するようにガイド板2aが配置されている。ガイ
ド板2aの傾き方向は、実施の形態1で説明したよう
な、風上側の条件や据え付け状態によって、このよう
に、縮流、拡散方向などに設定してもよい。この場合も
着露防止策はすべて盛り込まれているので着露しない。
【0041】また、ガイド板2aは可動式にしても良
い。具体的には、ガイド板2aと外枠1とを回転軸を介
して接続し、それぞれのガイド板2aを連結棒で連動さ
せればよい。図25は、その原理構成図、図26はその
斜視図を示す。図25及び図26のように、回転軸12
をもつガイド板2aに対し、固定支点13と移動支点1
4、半移動支点15を用いることにより、ガイド板2a
の角度を段階的に設定する事もできる。回転軸12と支
点の距離を変えるための機構である。(a)図の様に連
結棒を設定すればガイド板2aは連動して点線の如く右
方のガイド板2aほど大きく傾く。また(b)図の如く
連結棒を設定すれば左方のガイド板2aほど大きく傾
く。この機構を用いれば、隣り合うのガイド板面もしく
は外枠との角度を10゜以下に保ちながら、ガイド板2
aの方向を変えることが出来るので、一つの吹き出し口
であらゆる風上側の条件や据え付け条件、部屋の条件な
どに対応できる。着露が起こらないのは前述のとおりで
ある。
【0042】図27、図28および図29は、この実施
の形態による冷気吹き出し口の構造について、他の例を
示す図であり、それぞれ冷気吹き出し口の正面図を示
す。図27の例は、ガイド板2a(メイングリル)の一
部と支持部材2b(サブグリル)が外枠1に接続されて
いる。図28の例では、支持部材2bとすべてのガイド
板2aとが外枠1と接続されている。この場合、外枠1
に接続されたガイド板2aは、それ自身が支持部材を兼
ねている。さらに、図29の例では、図27のような支
持部材2bを用いておらず、ガイド板2a自身が支持部
材を兼ねている。このほかにも、デザイン、吹き出しグ
リル強度等にあわせて適宜変形されてもよい。強度的に
は図28の構造がもっとも強く、次に図29、図27の
構造と順次低下し、図21の構造が最も強度が低い。一
方、デザイン的には図29のものが好まれる。
【0043】それぞれガイド板2a、支持部材2bの数
に制限はないが、数が少ないとダクト内がよく見えて意
匠的に好まれないし、数が多いほど吹き出し圧力損失は
増大するので、室内に供給される風量は落ちる。ガイド
板2aの平均傾き角度も、制限はないが小さいと内部が
見えるし、大きいと圧力損失となる。ただし平均角度が
大きい場合でも、隣り合うガイド板2aのなす角が10
゜以下となるように徐々に角度を変化させるべきである
【0044】また、これらいずれの場合にも、外枠1
と、支持部材2bあるいは支持部材を兼ねたガイド板2
aとを接続する接続部は、図11で説明したように、外
枠グリル部1aの風下端から、冷気の流れ方向と垂直な
方向における支持部材2bあるいは支持部材を兼ねたガ
イド板2aの厚みの2倍以上となるように形成されてい
る(b≧2a)。具体的には、例えば、支持部材2b及
び支持部材を兼ねるガイド板2aを風上側に配置する。
【0045】また、図30及び図31は、支持部材2b
及び支持部材を兼ねるガイド板2aを外枠1に接続する
接続部の他の構造例を示す斜視図である。図30の例で
は、ガイド板2aが外枠1に接続される近傍を所定区間
切り欠いて段差のある形状としている。また、図31の
例では、ガイド板2aが外枠1に接続される近傍を所定
区間曲線状に切り欠いた形状としている。これは、直線
的に切り欠くようにしてもよい。このように切り欠きを
入れる所定区間は、流速によって異なるが、ガイド板2
aの厚みaの1〜5倍程度とする。このような構造によ
り、図10で説明したような原因による着露を防止する
ことができる。
【0046】実施の形態3.図32及び図33は、この
発明の実施の形態2による冷気吹き出し口を説明するた
めの図であり、図32の(a)図,(b)図は、それぞ
れ冷気吹き出し口の断面図、図33はそれに用いる断熱
材の効果を説明するための図である。この実施の形態の
一例では、図32(a)に示すように、外枠1はフラン
ジ部材17とグリル部材19により構成され、フランジ
部材17とグリル部材19の間に断熱材18が挟み込ま
れている。この例では、フランジ部材17とグリル部材
19は別部品である。また、断熱材18が、通風面には
露出しているが、天井面には露出していない。フランジ
部材17、グリル部材19、ガイド板2aはPP、P
S、ABS等の樹脂で製造され、断熱材18は発泡スチ
ロール、発砲ウレタン等、一般的に断熱材として使われ
ているものであれば何でも良い。こうすればフランジ部
材17とグリル部材19が熱的に遮断されるので、従来例
の図41で説明したような着露Fを防止することができ
る。
【0047】この実施の形態による他の例では、図32
(b)に示すように、フランジ部材17とグリル部材は
一体成形されている。また、断熱材18が天井面に露出
している。このように、フランジ部材17とグリル部材
19は別部品でも、一体成形でも良い。また、断熱材1
8は天井面(開口面)に露出していてもよい。断熱材1
8の挿入作業は、天井面に露出している方がやりやすい
が、意匠的に好まれるのは断熱材18が天井面には露出
していない方である。部品点数や組立行程からいってフ
ランジ部材17とグリル部材19は一体成形の方が望ま
しい。
【0048】図33は、断熱材18の望ましい厚さgに
ついて説明するための図である。図32(a)の構造
で、フランジ部材17、グリル部材19にABS樹脂、
断熱材18に発砲樹脂を用いた場合、断熱材18の厚さ
とフランジ部材17の表面温度(開口面)の関係は図3
3の様になり、断熱材18の厚さgを10mm以上とす
ればフランジ部材17の表面温度を露点温度以上に保つ
ことができ、従来例の図41で説明したような着露Fを
防止することができる。
【0049】実施の形態4.図34は、本発明の冷気吹
き出し口の据え付け例を示す図である。これは一軒家の
模式図で、図中20は本発明の吹き出し口である。冷房
機21によって作られた冷気はファン22によってダク
ト内を搬送され吹き出し口20より各部屋に吹き出す。
23は暖房用ボイラー、24は室外ユニットである。暖
房にボイラー23を用いないケースもある。これらの運
転はコントローラー25からインプットされる。入力さ
れる内容は運転モード(冷、暖、換気、除湿、空気清
浄、等)、室温設定、運転停止、等である。
【0050】図35は、吹き出し口20からの風量を模
式的に示した図である。図34に示したような吹き出し
口20の取り付け方式では、図35(a)の様にファン
22に近い吹き出し口20からは勢い良く風が吹き出
し、ファン22から遠くなるにつれダクト26による圧
力損失により流速が遅く吹き出し流量も減少する。そこ
で、図35(b)の様に吹き出し口20の近傍風上側に
風量調整手段(絞り)27を設けて、ファン22から近
いところは絞り27を閉じ、ファン22から遠い吹き出
し口20では絞り27を開いてダクト26内の圧力調節
を行えば、各吹き出し口20から均等に風が吹き出され
る。これは、据え付け時に手動で設定すれば、運転毎に
調節しなくても良い。
【0051】図36は、この実施の形態で用いる風量調
節手段(絞り)27の例を示している。図36におい
て、ダクト27aの送風は、移動絞り板27bを通過し
た後、固定絞り板27cを通過する。移動絞り板27b
は、同心円に複数開口した複数の円筒から構成されてい
る。また、固定絞り板27cは、同心円の複数の傾斜円
筒から構成されている。固定絞り板27cの傾斜板はお
のおの移動絞り板27bの開口部に挿入されるように配
置され、調整ネジ27dを回転することにより、移動絞
り板27bが移動して、固定絞り板27cと移動絞り板
27bとの間の間隙が変化し、風量が調整される。通風
路は、ダクト27aの断面で偏ることがないように形成
されるので、ダクト27aの断面の位置にかかわらず均
一な流速が得られる。この絞り27を用いれば、絞り具
合(風量)によらずダクト中での風速分布が均一にな
り、前述の吹き出し口20で容易に気流を制御すること
が出来る。図36の例は丸形だが、接続するダクトもし
くは吹き出し口の形状にあわせて、四角形や、多角形な
どでも良い。
【0052】図37は、この実施の形態4による冷気吹
き出し口の構造を説明する断面図である。この冷気吹き
出し口は、実施の形態1〜3で説明した冷気吹き出し口
に、図36で説明した風量調節手段(絞り)を備えたも
のである。絞り27において、移動絞り板27bの間隔
pを狭くして、つまり移動絞り板27b及び固定絞り板
27cの数を多くすれば、より均一な風速分布が得られ
るが、板厚によって流路断面積が減り、絞りによる圧力
損失は増大する。現実的には、本実施の形態のような3
重もしくは4重くらいが適当である。2重だと、風速分
布が均一にならず、この絞りの効果が得られない。本例
のように3重では、絞りを絞ったときに図37のハッチ
ング28で示す負圧領域が出来る。圧力回復しないまま
に開口面5に出ると、室内空気が逆流してガイド板2a
や絞り27に着露するので、圧力回復するために距離h
を充分取らなければならない。図37の絞り27の図示
各部分のディメンジョンが、ダクト径l=100mm、移
動絞り板の長さj=20mm、固定絞り板の長さk=20
mm、移動絞り板の間隔p=15mm、移動絞り板の板
圧i=2mm、固定絞り板の傾斜角m=32゜、吹き出
し平均流速0.2m/sec〜2m/secのとき、最小必要な距
離h=55mmであった。
【0053】以上説明したように、この実施の形態で
は、風量調節機構をもつ絞り機構を風上側に備えている
ので、冷気吹き出し量の調節をすることができる。ま
た、複数の冷気吹き出し口に冷気を送る場合に、どの吹
き出し口からも均一な風速で冷気を吹き出すことができ
る。さらに、風量調節に絞り機構を用いれば、絞り量に
よらず均一な風速分布が得られるので、吹き出し口でい
かようにも気流を制御できる。
【0054】
【発明の効果】本願の発明による冷気吹き出し口によれ
ば、冷気を案内するガイド板とガイド板の間の風下への
展開角を10度以下とすることにより、ガイド板から冷
気が剥離せず、ガイド板に負圧領域を形成しないので結
露を防止する効果がある。
【0055】また、本願の他の発明による冷気吹き出し
口によれば、隣り合うガイド板のなす角が風下側に向か
って窄まっている部分が少なくとも一カ所以上あるの
で、その部分の風路内の圧力が高くなるので室内空気が
流入せず、結露を防止する効果がある。また、縮流部分
で、気流を増速し遠くまで到達させることが出来る。ま
た、縮流部分の位置を変化させることで、風向を制御す
ることが出来るので、据え付け位置や、居住域に合わせ
て、最適な方向に送風できる。
【0056】また、本願の他の発明による冷気吹き出し
口によれば、外枠とガイド板支持部材との接続部を、支
持部材の冷気の流れ方向と垂直な方向での板圧の2倍以
上風上側に配したので、支持部材の風下側に形成される
渦が冷気に包まれてから室内に流出するので、渦に室内
空気が誘引される為に発生する結露を防止する効果があ
る。
【0057】また、本願の他の発明による冷気吹き出し
口によれば、冷気を吹き出す外枠グリル部の内周面とこ
のグリル部近傍の外延部表面とで挟む角度を直角以下に
形成したので、天井など据え付けられた面に沿って冷気
を吹き出すことがないため、天井面(壁・床)の表裏に
発生する結露を防止する効果がある。
【0058】また、本願の他の発明による冷気吹き出し
口によれば、外枠グリル部と外枠外延部との境界部分に
断熱材を配置したので、外枠外延部(フランジ部)の表
面が熱的に充分に遮断できるため、外枠外延部の表面が
冷やされて発生する結露を防止する効果がある。
【0059】また、本願の他の発明による冷気吹き出し
口によれば、ガイド板より風上側に風量調節可能な風量
調節手段を備えたので、冷気の風量調節ができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出し
口の構造を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出し
口に用いるガイド板の他の例を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出し
口に用いる支持部材の例を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出し
口に用いるガイド板の他の例を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出し
口の他の例を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出し
口のさらに他の例を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出し
口の冷気の流れを説明するための図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出し
口の冷気の増速を説明するための図である。
【図9】 冷気流れが遅くなる冷気吹き出し口の比較例
を示す図である。
【図10】 比較説明のために従来の支持部材の接続状
態と着路状態を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出
し口における、外枠と支持部材の接続状態とその作用を
説明するための図である。
【図12】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出
し口における、外枠と支持部材の接続状態とその作用を
説明するための図であり、図11の矢印Cから見た断面
図である。
【図13】 比較のために従来の冷気吹き出し口におけ
る気流について説明する図である。
【図14】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出
し口における、気流増速の効果について説明する図であ
る。
【図15】 比較説明のために従来の冷気吹き出し口の
ガイド板の配置とその作用を説明するための図である。
【図16】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出
し口のガイド板の配置とその作用を説明るための図であ
る。
【図17】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出
し口のガイド板の作用を説明るための図である。
【図18】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出
し口のガイド板の作用を説明るための図である。
【図19】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出
し口に用いるガイド板の他の配置とその作用を説明るた
めの図である。
【図20】 この発明の実施の形態1による冷気吹き出
し口に用いるガイド板のさらに他の配置とその作用を説
明るための図である。
【図21】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口の構造を示す正面図である。
【図22】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口の構造を示す図であり、図21のD−D断面図であ
る。
【図23】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口の他の構造を示す断面図である。
【図24】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口のさらに他の構造を示す断面図である。
【図25】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口におけるガイド板の駆動機構を説明するための原理
図である。
【図26】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口におけるガイド板の駆動機構を説明するための斜視
図である。
【図27】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口に用いるガイド板の他の例を示す正面図である。
【図28】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口に用いるガイド板のさらに他の例を示す正面図であ
る。
【図29】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口に用いるガイド板のさらに他の例を示す正面図であ
る。
【図30】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口に用いる外枠と支持部材との接続部の例を示す斜視
図である。
【図31】 この発明の実施の形態2による冷気吹き出
し口に用いる外枠と支持部材との接続部の他の例を示す
斜視図である。
【図32】 この発明の実施の形態3による冷気吹き出
し口の構造を説明するための断面図である。
【図33】 この発明の実施の形態3による冷気吹き出
し口の作用を説明するための図である。
【図34】 この発明の実施の形態4における、冷気吹
き出し口の室内据え付け状態を説明するための図であ
る。
【図35】 この発明の実施の形態4における、冷気吹
き出し口からの風量を模式的に示した図である。
【図36】 この発明の実施の形態4による冷気吹き出
し口に用い風量調節手段を示す斜視図である。
【図37】 この発明の実施の形態4による冷気吹き出
し口の構造を示す断面図である。
【図38】 従来の冷気吹き出し口の構造について一例
を示す断面図である。
【図39】 従来の冷気吹き出し口の構造について一例
を示す断面図であり、図38の部分拡大図である。
【図40】 従来の冷気吹き出し口の構造について他の
一例を示す斜視図である。
【図41】 従来の冷気吹き出し口の構造について他の
一例を示す図であり、図40の断面図である。
【符号の説明】
1 外枠、1a 外枠グリル部、1b 外枠外延部、2
a ガイド板(メイングリル)、2b 支持部材(サブ
グリル)、3 外枠とガイド板の接続部、4天井、5
開口面、6 外枠屈曲部、17 フランジ部材、18
断熱材、19グリル部材、20 吹き出し口、27 風
量調節手段(絞り)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 全 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 丸山 和弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠と、この外枠の内側に配置され冷気
    を案内する複数のガイド板と、上記ガイド板を上記外枠
    に支持する支持部材とを備え、隣りあう上記ガイド板の
    風下側への展開角が10度以下となるように形成したこ
    とを特徴とする冷気吹き出し口。
  2. 【請求項2】 上記複数のガイド板が、ほぼ同心の環状
    に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の冷
    気吹き出し口。
  3. 【請求項3】 上記複数のガイド板が、ほぼ並列な板状
    に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の冷
    気吹き出し口。
  4. 【請求項4】 隣り合う上記ガイド板の間隙が風下側に
    向かって窄まるように形成された個所を有することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷気吹き出し
    口。
  5. 【請求項5】 上記外枠の上記グリル部の風下端と、上
    記支持部材と上記外枠とを接続する接続部の風下端との
    距離が、冷気の流れ方向と垂直な方向における上記支持
    部材の厚みの2倍以上となるように形成したことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷気吹き出し
    口。
  6. 【請求項6】 上記外枠が、冷気に沿ったグリル部とこ
    のグリル部から屈曲して外延する外延部とを含み、上記
    グリル部内周面と上記グリル部近傍の上記外延部表面と
    で挟む角度を直角以下に形成したことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の冷気吹き出し口。
  7. 【請求項7】 上記外枠が、上記グリル部と上記外延部
    との境界部分において少なくも上記グリル部内周面に露
    出した断熱材を含むことを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれかに記載の冷気吹き出し口。
  8. 【請求項8】 上記グリル部内周面に露出した上記断熱
    材の冷気の流れ方向での厚さを10mm以上に形成した
    ことを特徴とする請求項7に記載の冷気吹き出し口。
  9. 【請求項9】 上記複数のガイド板より風上側に、風量
    調節可能な風量調節手段を備えたことを特徴とする請求
    項1〜8のいずれかに記載の冷気吹き出し口。
  10. 【請求項10】 外枠と、この外枠の内側に配置され冷
    気を案内する複数のガイド板と、上記ガイド板を上記外
    枠に支持する支持部材とを備え、隣り合う上記ガイド板
    の間隙が風下側に向かって窄まるように形成された個所
    を有することを特徴とする冷気吹き出し口。
  11. 【請求項11】 外枠と、この外枠の内側に配置され冷
    気を案内する複数のガイド板と、上記ガイド板を上記外
    枠に支持する支持部材とを備え、上記外枠の上記グリル
    部の風下端と、上記支持部材と上記外枠とを接続する接
    続部の風下端との距離が、冷気の流れ方向と垂直な方向
    における上記支持部材の厚みの2倍以上となるように形
    成したことを特徴とする冷気吹き出し口。
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