JPH11325450A - ダスト掻き落とし装置 - Google Patents

ダスト掻き落とし装置

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Publication number
JPH11325450A
JPH11325450A JP12632198A JP12632198A JPH11325450A JP H11325450 A JPH11325450 A JP H11325450A JP 12632198 A JP12632198 A JP 12632198A JP 12632198 A JP12632198 A JP 12632198A JP H11325450 A JPH11325450 A JP H11325450A
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JP
Japan
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gas duct
gas
scraping
wall surface
duct
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JP12632198A
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English (en)
Inventor
Ryoji Samejima
良二 鮫島
Takahiro Yoshii
隆裕 吉井
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Takuma Co Ltd
Original Assignee
Takuma Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガス中に含まれている低沸点重金属類や塩
類等の揮散物がガスダクトの内壁面へ析出付着してガス
ダクトの閉塞事故を引き起こすのを防止できるようにす
る。 【解決手段】 被溶融物を溶融処理する溶融炉から排出
された排ガスGを排ガス処理装置へ導くガスダクト2に
設けられ、ガスダクト2の内壁面に付着した付着物Fを
掻き落とすダスト掻き落とし装置1であって、当該ダス
ト掻き落とし装置1を、ガスダクト2内に摺動自在に設
けられ、排ガスGが通過可能で且つガスダクト2の内壁
面に付着した付着物Fを掻き落としてこれをガスダクト
2の一部分に形成した付着物排出口2cへ送り出す掻き
落とし体4と、掻き落とし体4をガスダクト2の長手方
向へ沿って往復動させる駆動装置5とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業廃棄物やごみ
の焼却炉からの焼却残渣、飛灰等の被溶融物を溶融処理
する溶融炉から排出された排ガスをバグフィルタ等の排
ガス処理装置へ導くガスダクトに設けられるものであ
り、排ガス中に含まれている低沸点重金属類や塩類等の
揮散物が排ガスの冷却によりガスダクトの内壁面へ固体
となって析出付着した際に、この付着物を掻き落として
ガスダクト外へ排出し、付着物によるガスダクトの閉塞
を防止できるようにしたダスト掻き落とし装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ごみ等の焼却炉から排出され
る焼却残渣や飛灰(以下被溶融物と云う)の減容化及び
無害化を図る為、被溶融物の溶融固化処理法が注目さ
れ、現実に実用に供されている。被溶融物は溶融固化す
ることにより、その容積を1/2〜1/3に減らすこと
ができると共に、重金属等の有害物質の溶出防止や溶融
スラグの再利用、最終埋立処分場の延命等が可能になる
からである。
【0003】而して、前記被溶融物の溶融固化処理方法
には、アーク溶融炉やプラズマアーク炉、電気抵抗炉等
の電気式溶融炉を使用し、電気エネルギーによって被溶
融物を溶融固化する方法と、表面溶融炉や旋回溶融炉、
コークスベッド炉等の燃焼式溶融炉を使用し、燃料の燃
焼エネルギーによって被溶融物を溶融固化する方法とが
多く利用されて居り、都市ごみ焼却設備に発電設備が併
置されている場合には、前者の電気エネルギーを用いる
方法が、又、発電設備が併置されていない場合には、後
者の燃焼エネルギーを用いる方法が夫々多く採用されて
いる。
【0004】図10は従前のごみ焼却処理設備に併置し
た直流アーク放電黒鉛電極式プラズマ溶融炉の一例を示
すものであり、図10に於いて、10は被溶融物Aであ
る灰のホッパ、11は被溶融物Aの供給装置、12は溶
融炉本体、13は黒鉛主電極、14は黒鉛スタート電
極、15は炉底電極、16は炉底冷却ファン、17は直
流電源装置、18は窒素ガスC等の不活性ガス供給装
置、19は溶融スラグ流出口、20はタップホール、2
1は燃焼室、22は燃焼空気ファン、23はガスダク
ト、24はガス冷却塔、25は排ガス冷却ファン、26
はバグフィルタ、27は誘引通風機、28は煙突、29
は溶融飛灰コンベア、30は飛灰溜め、31はスラグシ
ュート、32はスラグ水冷槽、33はスラグ搬出コンベ
ア、34はスラグ溜め、35はスラグ冷却水冷却装置で
ある。
【0005】而して、焼却残渣や飛灰等の被溶融物Aは
ホッパ10に貯えられ、供給装置11により溶融炉本体
12内へ連続的に供給される。溶融炉本体12には、炉
頂部より垂直且つ昇降可能に挿入され、その先端と被溶
融物との間に一定の距離を設けた黒鉛主電極13(−
極)と、炉底に設置された炉底電極15(+極)とが設
けられて居り、両電極13,15間に直流電源装置17
(容量約600〜1000KA/T・被溶融物)から直
流電圧(200〜350V)が印加されることにより電
流が流れ、これによって被溶融物Aが1300℃〜15
00℃に加熱され、順次溶融スラグBとなる。
【0006】一方、前記溶融炉本体12の内部は、溶融
スラグBや主電極13等の酸化を防止する為に還元性雰
囲気に保持されて居り、その為にPSA窒素製造装置等
の不活性ガス供給装置18から不活性ガスC(窒素ガ
ス)が、中空筒状に形成した主電極13及びスタート電
極14の中空孔を通して、溶融炉本体12内へ連続的に
供給されている。
【0007】前記被溶融物Aの溶融によって、その内部
に存在した揮発成分や炭素の酸化により起生した一酸化
炭素等はガス体D(以下排ガスDと云う)となると共
に、鉄等の金属類やガラス、砂等の不燃性成分は溶融状
態となり、所謂溶融スラグBが順次形成されて行く。
【0008】前記排ガスDは、溶融スラグ流出口19の
上部空間若しくは炉頂部から燃焼室21に入り、ここで
燃焼空気ファン22により送入された燃焼用空気が加え
られることにより、内部の未燃分が略完全に燃焼され
る。又、完全燃焼した排ガスDは、ガス冷却塔24によ
る水噴霧及び/又は排ガス冷却ファン25からの冷却空
気によって冷却され、バグフィルタ26を経て誘引通風
機27により煙突28へ排出される。そして、バグフィ
ルタ26で捕捉された溶融飛灰Eは、溶融飛灰コンベア
29により飛灰溜め30へ送られる。
【0009】一方、溶融炉本体12内に形成された溶融
スラグBは、溶融スラグ流出口10より連続的に溢れ出
し、水を満したスラグ水冷槽32内へ落下することによ
り水砕スラグとなり、スラグ搬出コンベア33によって
スラグ溜め4へ排出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被溶融物A
の溶融によって溶融炉本体12内で生成した排ガスD
は、揮発成分や一酸化炭素等の可燃ガスを含んでいる
為、燃焼室21内に於いて燃焼用空気ファン22により
送入された燃焼用空気により完全燃焼されるようになっ
ている。又、この排ガスD中には、上記可燃ガスの他に
被溶融物Aに含まれている不燃物に由来する溶融飛灰
E、即ち低沸点重金属類(Pb、Zn等)及び塩類等の
揮散物が含まれている。
【0011】前記溶融飛灰E(低沸点重金属類や塩類等
の揮散物)は、その大部分がバグフィルタ26で捕捉さ
れるが、揮散した重金属類及び塩類は多種の成分から成
り、凝固点の高いものと低いものとがある。従って、排
ガスDがガスダクト23により燃焼室21からバグフィ
ルタ26へ導かれる際に、排ガスDの温度が炉内温度
(約1200℃)より低下するにつれ、排ガスD中の低
沸点重金属類や塩類等の揮散物は、その沸点に応じて順
次固体となり、ガスダクト23の内壁面に析出付着し、
ガスダクト23の閉塞事故を引き起こすと云う問題があ
った。
【0012】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は、排ガス中に含まれている
低沸点重金属類や塩類等の揮散物がガスダクトの内壁面
へ析出付着してガスダクトの閉塞事故を引き起こすのを
防止できるようにしたダスト掻き落とし装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1に記載の発明は、被溶融物を溶融
処理する溶融炉から排出された排ガスを排ガス処理装置
へ導くガスダクトに設けられ、ガスダクトの内壁面に付
着した付着物を掻き落とすダスト掻き落とし装置であっ
て、当該ダスト掻き落とし装置は、ガスダクト内に摺動
自在に設けられ、排ガスが通過可能で且つガスダクトの
内壁面に付着した付着物を掻き落としてこれをガスダク
トの一部分に形成した付着物排出口へ送り出す掻き落と
し体と、掻き落とし体をガスダクトの長手方向へ沿って
往復動させる駆動装置とから構成したものである。
【0014】又、本発明の請求項2に記載の発明は、ガ
スダクトを円筒形に形成すると共に、掻き落とし体をガ
スダクトに内接する半円形の板状若しくは半円柱状に形
成し、当該掻き落とし体をガスダクト内に往復動自在且
つ回転自在に配設したことに特徴がある。
【0015】更に、本発明の請求項3に記載の発明は、
ガスダクトを円筒形に形成すると共に、掻き落とし体を
ガスダクトに内接し且つ排ガスが通過可能な開口を備え
た円板状若しくは円柱状に形成し、当該掻き落とし体を
ガスダクト内に往復動自在に配設したことに特徴があ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1乃至図5は本発明の第
1の実施の形態に係るダスト掻き落とし装置1を示し、
当該ダスト掻き落とし装置1は、焼却残渣や飛灰等の被
溶融物を溶融処理するプラズマ溶融炉等の溶融炉(図示
省略)から排出された排ガスGをバグフィルタ等の排ガ
ス処理装置(図示省略)へ導くガスダクト2に設けられ
て居り、特に排ガスG中に含まれている低沸点重金属類
(Pb、Zn等)及び塩類等の揮散物がガスダクト2の
内壁面へ最も析出付着し易い部分、即ち排ガスGの温度
が500℃〜1000℃となるガスダクト2部分に設け
られている。
【0017】尚、前記ガスダクト2の低沸点重金属類及
び塩類等の揮散物が析出付着し易い部分は、円筒形の水
平直管構造となって居り、その上流側端部(図1の左側
端部)には排ガスGの入口2aが形成されていると共
に、その下流側端部(図1の右側端部)には排ガスGの
出口2bとガスダクト2の内壁面へ付着した付着物Fを
ガスダクト2外へ排出する為の付着物排出口2cとが夫
々形成されている。又、付着物排出口2cには、回転式
のシールダンパやスライド式の排出ゲート等の開閉機構
3が設けられて居り、付着物排出口2cを開閉できるよ
うになっている。
【0018】本発明の第1の実施の形態に係るダスト掻
き落とし装置1は、ガスダクト2内に摺動自在且つ回転
自在に配設され、ガスダクト2の内壁面に付着した付着
物Fを掻き落としてこれを付着物排出口2cへ送り出す
掻き落とし体4と、掻き落とし体4をガスダクト2の長
手方向へ沿って往復動させると共に、掻き落とし体4を
ガスダクト2内で180°回転させる駆動装置5とから
構成されている。
【0019】具体的には、前記掻き落とし体4は、図1
乃至図4に示す如く、耐熱性、耐摩耗性等に優れた金属
材やセラミック材等によりガスダクト2の内壁面に内接
する半円形の厚肉の板状に形成されて居り、ガスダクト
2内に往復動自在且つ回転自在に配設されている。この
掻き落とし体4は、半円形の板状に形成されている為、
ガスダクト2の入口2aと出口2bとの間に位置してい
るときでも、排ガスGの流れを妨げないようになってい
る。又、掻き落とし体4は、溶融炉の通常運転時にはガ
スダクト2の上流側端部に形成した収納空間2d内へ収
納された格好になっている。
【0020】一方、前記駆動装置5は、掻き落とし体4
をガスダクト2内で往復動させると共に、ガスダクト2
内で180°回転させるものであり、油圧シリンダ6及
びこれを回転させるモータ7等から成る。
【0021】即ち、油圧シリンダ6は、図1に示す如
く、ガスダクト2の上流側端部の外方位置で且つガスダ
クト2の軸線上に配置されて居り、ガスダクト2の外方
位置に配設した支持装置8に回転自在に支持されて軸線
を中心にして回転できるようになっている。又、油圧シ
リンダ6のロッド6aは、ガスダクト2の上流側端部を
閉塞する蓋板2eに気密状で且つ摺動自在に貫通支持さ
れて居り、その先端部は掻き落とし体4に連結固定され
ている。このロッド6aは、シリンダチューブ6bに対
して回り止めされて居り、油圧シリンダ6が回転したと
きに油圧シリンダ6と一緒に回転するようになってい
る。
【0022】そして、前記油圧シリンダ6は、油圧シリ
ンダ6の近傍位置に配設した正逆回転式のモータ7に伝
動機構(図示省略)を介して連動連結されて居り、モー
タ7を起動することによって180°正逆回転するよう
になっている。従って、油圧シリンダ6を軸線回りに1
80°正逆回転させると、ロッド6aの先端部に連結さ
れた掻き落とし体4もガスダクト2内で180°正逆回
転することになる。
【0023】尚、前記ダスト掻き落とし装置1に於い
て、掻き落とし体4は、その円弧状の外周面がガスダク
ト2の内壁面の下半分に当接する正転位置(図1及び図
3に示す位置)と、その円弧状の外周面がガスダクト2
の内壁面の上半分に当接する反転位置(図2及び図4に
示す位置)とを取り得るように設定されている。又、油
圧シリンダ6のストロークは、掻き落とし体4がガスダ
クト2の収納空間2d内へ位置する収納位置(図1及び
図2の実線位置)と、掻き落とし体4が掻き落とした付
着物Fを付着物排出口2cへ排出する排出位置(図1及
び図2の一点鎖線位置)とを取り得るように設定されて
いる。
【0024】次に、上記構成のダスト掻き落とし装置1
を用いてガスダクト2の内壁面に付着した付着物Fを掻
き落としてこれをガスダクト2外へ排出する場合につい
て説明する。
【0025】掻き落とし体4は、溶融炉の通常運転時に
はガスダクト2から引き抜かれた位置、即ちガスダクト
2の収納空間2d内へ収納された収納位置(図1の実線
位置)にある。又、ガスダクト2の付着物排出口2c
は、開閉機構3により閉塞された状態となっている。従
って、溶融炉からの排ガスGは、図1に示すようにガス
ダクト2内を矢印方向へ流れてバクフィルタ等の排ガス
処理装置(図示省略)へ流れて行く。
【0026】そして、溶融炉の運転を継続すると、ガス
ダクト2内を流れる排ガスGの温度の低下に伴って、排
ガスG中の低沸点重金属類や塩類等の揮散物が析出し、
これがガスダクト2の内壁面に固体となって付着して付
着物Fとなる。
【0027】ガスダクト2の内壁面に付着物Fが付着す
ると、開閉機構3を操作して付着物排出口2cを開放す
ると共に、油圧シリンダ6を伸長させて掻き落とし体4
を収納位置から排出位置へ前進させる。このとき、掻き
落とし体4は、その円弧状の外周面がガスダクト2の内
壁面の下半分に当接する正転位置となっている。従っ
て、ガスダクト2の内壁面の下半分に付着している付着
物Fは、ガスダクト2内を摺動しながら前進する掻き落
とし体4により掻き取られつつ、ガスダクト2内を付着
物排出口2c側へ送り出され、該付着物排出口2cから
ガスダクト2外へ排出される(図5(A)参照)。
【0028】掻き落とした付着物Fが付着物排出口2c
から排出されたら、油圧シリンダ6を短縮させて掻き落
とし体4を排出位置から収納位置へ引き戻し、必要に応
じて掻き落とし体4の上記動作を繰り返して行う。これ
によって、ガスダクト2の内壁面の下半分に付着してい
る付着物Fは、完全に掻き落とされて付着物排出口2c
からガスダクト2外へ排出される。
【0029】次に、掻き落とし体4が収納位置にある状
態でモータ7により油圧シリンダ6を180°回転させ
る。そうすると、掻き落とし体4は、その円弧状の外周
面ががガスダクト2の内壁面の上半分に当接する反転位
置となる(図5(B)参照)。
【0030】この状態で油圧シリンダ6を伸長させて掻
き落とし体4を収納位置から排出位置へ前進させると、
ガスダクト2の内壁面の上半分に付着している付着物F
は、ガスダクト2内を摺動しながら前進する掻き落とし
体4により掻き取られ、ガスダクト2内の下部へ落下す
る(図5(B)参照)。
【0031】ガスダクト2の内壁面の上半分に付着して
いる付着物Fをガスダクト2内の下部へ掻き落とした
ら、油圧シリンダ6を短縮させて掻き落とし体4を排出
位置から収納位置へ引き戻し、必要に応じて掻き落とし
体4の上記動作を繰り返して行う。これによって、ガス
ダクト2の内壁面の上半分に付着している付着物Fは、
完全に掻き落とされることになる。
【0032】ガスダクト2の内壁面の上半分に付着して
いる付着物Fを完全に掻き落としたら、掻き落とし体4
が収納位置にある状態で油圧シリンダ6をモータ7によ
り180°回転させる。そうすると、掻き落とし体4
は、その円弧状の外周面がガスダクト2の内壁面の下半
分に当接する正転位置となる(図5(C)参照)。
【0033】この状態で油圧シリンダ6を伸長させて掻
き落とし体4を収納位置から排出位置へ前進させると、
ガスダクト2内の下部に落下した付着物Fは、ガスダク
ト2内を摺動しながら前進する掻き落とし体4により付
着物排出口2c側へ送り出され、該付着物排出口2cか
らガスダクト2外へ排出される(図5(C)参照)。
【0034】このように、前記ダスト掻き落とし装置1
は、排ガスG中に含まれている低沸点重金属類や塩類等
の揮散物が排ガスGの冷却によりガスダクト2の内壁面
へ固体となって析出付着しても、この付着物Fを掻き落
とし体4で掻き落としてガスダクト2外へ排出できるよ
うになっている為、付着物Fによるガスダクト2の閉塞
を確実に防止することができる。又、掻き落とし体4
は、半円形に形成されている為、ガスダクト2内に位置
していても、排ガスGの流れを完全に止めることがな
い。その結果、溶融炉を運転しながらガスダクト2の内
壁面に付着した付着物Fをガスダクト2外へ排出するこ
とができる。
【0035】図6乃至図8は本発明の第2の実施の形態
に係るダスト掻き落とし装置1を示すものであり、当該
ダスト掻き落とし装置1は、円筒形のガスダクト2内に
排ガスGが通過可能な開口4aを備えた円板状の掻き落
とし体4を摺動自在に配設し、この掻き落とし体4を駆
動装置5によりガスダクト2の長手方向へ沿って往復動
させるようにしたものである。尚、ガスダクト2は、上
記第1の実施の形態の形態に係るガスダクト2と全く同
一構造に構成されて居り、図1に示すものと同じ部材・
同じ個所には同一の符号を付している。
【0036】前記掻き落とし体4は、図6及び図7に示
す如く、耐熱性、耐摩耗性等に優れた金属材やセラミッ
ク材等によりガスダクト2の内壁面に内接する厚肉の円
板状に形成されて居り、その一部分には排ガスGが通過
可能な半月状の開口4aが形成されている。又、掻き落
とし体4は、ガスダクト2内に往復動自在に配設されて
居り、溶融炉の通常運転時にはガスダクト2の上流側端
部に形成した収納空間2d内へ収納された格好になって
いる。
【0037】一方、前記駆動装置5は、掻き落とし体4
をガスダクト2内で往復動させるものであり、この駆動
装置5には油圧シリンダ6が使用されている。即ち、油
圧シリンダ6は、図6に示す如く、ガスダクト2の上流
側端部の外方位置で且つガスダクト2の軸線上に配置さ
れて居り、そのロッド6aはガスダクト2の上流側端部
を閉塞する蓋板2eに気密状で且つ摺動自在に貫通支持
され、掻き落とし体4に連結固定されている。
【0038】尚、このダスト掻き落とし装置1に於い
て、掻き落とし体4は、その開口4a部分がガスダクト
2内の上部分に位置する状態でガスダクト2内に配設さ
れている。又、油圧シリンダ6のストロークは、掻き落
とし体4がガスダクト2の収納空間2d内へ位置する収
納位置(図6の実線位置)と、掻き落とし体4が掻き落
とした付着物Fを付着物排出口2cへ排出する排出位置
置(図6の一点鎖線位置)とを取り得るように設定され
ている。
【0039】次に、上記第2の実施の形態に係る構成の
ダスト掻き落とし装置1を用いてガスダクト2の内壁面
に付着した付着物Fを掻き落としてこれをガスダクト2
外へ排出する場合について説明する。
【0040】ガスダクト2の内壁面に付着物Fが付着す
ると、開閉機構3を操作して付着物排出口2cを開放す
ると共に、油圧シリンダ6を伸長させて掻き落とし体4
を収納位置から排出位置へ前進させる。このとき、掻き
落とし体4は、その開口4a部分がガスダクト2内の上
部分に位置する状態となっている。従って、ガスダクト
2の内壁面の下半分に付着している付着物Fは、ガスダ
クト2内を摺動しながら前進する掻き落とし体4の半月
状部分4bにより掻き取られつつ、ガスダクト2内を付
着物排出口2c側へ送り出され、該付着物排出口2cか
らガスダクト2外へ排出される(図8参照)。又、ガス
ダクト2の内壁面の上半分に付着している付着物Fも、
掻き落とし体4の円弧状部分4cにより掻き取られ、ガ
スダクト2内の下部へ落下する。この落下した付着物F
も、ガスダクト2内を摺動しながら前進する掻き落とし
体4により付着物排出口2c側へ送り出され、該付着物
排出口2cからガスダクト2外へ排出される(図8参
照)。
【0041】掻き落とした付着物Fが付着物排出口2c
から排出されたら、油圧シリンダ6を短縮させて掻き落
とし体4を排出位置から収納位置へ引き戻し、必要に応
じて掻き落とし体4の上記動作を繰り返して行う。これ
によって、ガスダクト2の内壁面全域に付着している付
着物Fは、完全に掻き落とされて付着物排出口2cから
ガスダクト2外へ排出される。
【0042】このダスト掻き落とし装置1は、上記第1
の実施の形態に係るダスト掻き落とし装置1(図1に示
すもの)と同様の作用効果を奏することができる。然
も、このダスト掻き落とし装置1は、掻き落とし体4が
円板状に形成され、その外周面全域がガスダクト2の内
壁面全周に亘って当接するようになっている為、掻き落
とし体4をガスダクト2内で180°回転させる必要も
なく、掻き落とし体4をガスダクト2内で往復動させる
だけで、ガスダクト2の内壁面全域に付着した付着物F
を掻き落としてガスダクト2外へ排出することができ
る。その結果、付着物Fの掻き落とし及び排出を迅速に
行えることになる。
【0043】尚、上記第1及び第2の実施の形態に於い
ては、駆動装置5には油圧シリンダ6を使用している
が、他の実施の形態に於いては、駆動装置5に電動シリ
ンダやエアシリンダを使用しても良い。
【0044】上記第1及び第2の実施の形態に於いて
は、ダスト掻き落とし装置1を水平姿勢のガスダクト2
に設けるようにしたが、他の実施の形態に於いては、ダ
スト掻き落とし装置1を傾斜姿勢若しくは垂直姿勢のガ
スダクト2に設けるようにしても良い。
【0045】上記第1及び第2の実施の形態に於いて
は、ガスダクト2を円筒形に形成し、この円筒形のガス
ダクト2内に半円形若しくは開口4aを備えた円形の掻
き落とし体4を挿入してガスダクト2の内壁面に付着し
た付着物Fを掻き落とすようにしたが、他の実施の形態
に於いては、ガスダクト2を四角筒形に形成し、この四
角筒形のガスダクト2内に四角形状の掻き落とし体4を
挿入してガスダクト2の内壁面に付着した付着物Fを掻
き落とすようにしても良い。この場合、掻き落とし体4
は、四角筒形のガスダクト2の内壁面全域に付着してい
る付着物Fを掻き落とせると共に、排ガスGが通過でき
るような形状に形成されていることは勿論である。
【0046】上記第1の実施の形態に於いては、掻き落
とし体4を半円形の厚肉の板状に形成したが、他の実施
の形態に於いては、掻き落とし体4を半円柱状に形成す
るようにしても良い。
【0047】上記第1の実施の形態に於いては、半円形
の掻き落とし体4をガスダクト2内へ配設するようにし
たが、他の実施の形態に於いては、図9に示す如く、半
円形の掻き落とし体4にガスダクト2の内壁面へ当接し
て内壁面を摺動するガイド板4dを設けるようにしても
良い。この場合には、ロッド6aの先端に片持ち状態で
支持されている掻き落とし体4は、反転姿勢(掻き落と
し体4の円弧状の外周面がガスダクト2の内壁面の上半
分に当接する姿勢)の状態でガスダクト2の出口2b側
へ近づいても、ガイド板4dに支持された格好になって
いる為、ガスダクト2の内壁面から離れることがない。
その結果、掻き落とし体4は、ガスダクト2の内壁面に
確実に当接した状態で摺動することになり、付着物Fの
掻き落としを確実に行えることになる。
【0048】上記第1の実施の形態に於いては、油圧シ
リンダ6全体を回転させて掻き落とし体4を180°回
転させるようにしたが、他の実施の形態に於いては、油
圧シリンダ6のロッド6aを回転させて掻き落とし体4
を180°回転させるようにしても良い。
【0049】上記第2の実施の形態に於いては、掻き落
とし体4を開口4aを備えた厚肉の円板状に形成した
が、他の実施の形態に於いては、掻き落とし体4を開口
4aを備えた円柱状に形成するようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】上述の通り、本発明のダスト掻き落とし
装置は、ガスダクト内に排ガスが通過可能な掻き落とし
体を摺動自在に設け、排ガス中に含まれている低沸点重
金属類や塩類等の揮散物が排ガスの冷却によりガスダク
トの内壁面へ固体となって析出付着した際に、この付着
物を前記掻き落とし体で掻き落としてガスダクト外へ排
出できるようにしている為、付着物によるガスダクトの
閉塞を完全に防止することができる。又、掻き落とし体
は、排ガスが通過できるようになっている為、ガスダク
ト内に位置していても、排ガスの流れを止めることがな
い。その結果、溶融炉を運転しながらガスダクトの内壁
面に付着した付着物をガスダクト外へ排出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るダスト掻き落
とし装置をガスダクトに設けた状態を示し、掻き落とし
体がガスダクトの内壁面の下半分に当接している状態の
概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るダスト掻き落
とし装置をガスダクトに設けた状態を示し、掻き落とし
体がガスダクトの内壁面の上半分に当接している状態の
概略断面図である。
【図3】図1のI−I線断面図である。
【図4】図1のII−II線断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るダスト掻き落
とし装置の作動状態を示す概略説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るダスト掻き落
とし装置をガスダクトに設けた状態の概略断面図であ
る。
【図7】図6のIII−III線断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るダスト掻き落
とし装置の作動状態を示す概略説明図である。
【図9】掻き落とし体の変形例を示す斜視図である。
【図10】従前の焼却残渣や飛灰等を被溶融物とする直
流アーク放電型黒鉛電極式プラズマアーク溶融炉を用い
たごみ焼却処理設備の概略系統図である。
【符号の簡単な説明】
Gは排ガス、Fは付着物、1はダスト掻き落とし装置、
2はガスダクト、2cは付着物排出口、4は掻き落とし
体、4aは掻き落とし体の開口、5は駆動装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被溶融物を溶融処理する溶融炉から排出
    された排ガスを排ガス処理装置へ導くガスダクトに設け
    られ、ガスダクトの内壁面に付着した付着物を掻き落と
    すダスト掻き落とし装置であって、当該ダスト掻き落と
    し装置は、ガスダクト内に摺動自在に設けられ、排ガス
    が通過可能で且つガスダクトの内壁面に付着した付着物
    を掻き落としてこれをガスダクトの一部分に形成した付
    着物排出口へ送り出す掻き落とし体と、掻き落とし体を
    ガスダクトの長手方向へ沿って往復動させる駆動装置と
    から構成されていることを特徴とするダスト掻き落とし
    装置。
  2. 【請求項2】 ガスダクトを円筒形に形成すると共に、
    掻き落とし体をガスダクトに内接する半円形の板状若し
    くは半円柱状に形成し、当該掻き落とし体をガスダクト
    内に往復動自在且つ回転自在に配設したことを特徴とす
    る請求項1に記載のダスト掻き落とし装置。
  3. 【請求項3】 ガスダクトを円筒形に形成すると共に、
    掻き落とし体をガスダクトに内接し且つ排ガスが通過可
    能な開口を備えた円板状若しくは円柱状に形成し、当該
    掻き落とし体をガスダクト内に往復動自在に配設したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のダスト掻き落とし装
    置。
JP12632198A 1998-05-08 1998-05-08 ダスト掻き落とし装置 Pending JPH11325450A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100748129B1 (ko) * 2001-10-31 2007-08-09 주식회사 포스코 덕트 내부의 이물질 제거장치
JP2007255856A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Chugoku Electric Power Co Inc:The 煙道配管の清掃用工具
CN116212571A (zh) * 2023-03-22 2023-06-06 中建材(濮阳)光电材料有限公司 一种用于超白浮法玻璃生产用的锡槽废气净化处理装置

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