JPH11325449A - 空冷スラグ排出装置 - Google Patents

空冷スラグ排出装置

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JPH11325449A
JPH11325449A JP12694998A JP12694998A JPH11325449A JP H11325449 A JPH11325449 A JP H11325449A JP 12694998 A JP12694998 A JP 12694998A JP 12694998 A JP12694998 A JP 12694998A JP H11325449 A JPH11325449 A JP H11325449A
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cooled slag
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Ryoji Samejima
良二 鮫島
Takahiro Yoshii
隆裕 吉井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反転したモールド内に残っている空冷スラグ
を落下させてハウジング外へ排出し、ハウジング内への
空冷スラグの堆積を防止してモールドコンベヤの正常な
運転を維持できるようにする。 【解決手段】 空冷スラグ排出口3aを備えたハウジン
グ3と、ハウジング3内に配設され、溶融スラグSを受
け入れるモールド4を備えたモールドコンベヤ5とから
成り、モールド4の移動中に溶融スラグSを空冷固化
し、この空冷スラグS′をモールド4の反転時に空冷ス
ラグ排出口3aから落下排出するようにした空冷スラグ
排出装置1に於いて、モールドコンベヤ5の近傍位置
に、反転直後のモールド4内の空冷スラグS′の有無を
検出する空冷スラグ検出器6と、空冷スラグS′の検出
に基づいて作動し、モールド4内に残っている空冷スラ
グS′を落下させる叩き落とし装置7とを夫々配設し、
モールド4から落とされた空冷スラグS′をハウジング
3外へ排出するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却残滓や飛灰、
下水汚泥、破砕不燃物等の被溶融物を溶融処理する溶融
炉から出湯された溶融スラグを、モールド内で空冷固化
して空冷スラグとして取り出せるようにした空冷スラグ
排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ごみ等の焼却炉から排出され
る焼却残滓や飛灰(以下被溶融物と云う)の減容化及び
無害化を図る為、前記被溶融物の溶融固化処理法が注目
され、現実に実用に供されている。即ち、被溶融物を溶
融処理して固化すると、容積を1/2〜1/3に減らす
ことができると共に、重金属等の有害物質の溶出防止や
溶融スラグの再利用(骨材や路盤材等への利用)、最終
埋立て処分場の延命等が可能になるからである。
【0003】而して、前記被溶融物の溶融固化処理方法
には、アーク溶融炉やプラズマアーク炉、電気抵抗炉等
を使用し、電気エネルギーによって被溶融物を溶融して
から冷却固化する方法と、表面溶融炉や旋回溶融炉、コ
ークスベッド炉等を使用し、燃料の燃焼エネルギーによ
って被溶融物を溶融してから冷却固化する方法とが多く
利用されている。中でも、ごみ焼却設備に発電設備が併
置されている場合には、前者の電気エネルギーを用いる
方法が、又、発電設備が併置されていない場合には、後
者の燃焼エネルギーを用いる方法が夫々多く採用されて
いる。
【0004】更に、溶融炉から出湯された溶融スラグを
冷却固化する方法としては、溶融スラグを溶融炉の下方
位置に配設した水槽内へ落下させ、水により急冷固化し
て水砕スラグとする水冷方法と、溶融スラグを溶融炉の
下方位置に配設したモールドコンベヤのモールド内へ落
下させ、モールドの移動中にモールド内の溶融スラグを
大気中或いはハウジング内で空冷固化して空冷スラグと
する空冷方法とがある。
【0005】図3は溶融炉から出湯された溶融スラグS
を空冷スラグS′として取り出す従来の空冷スラグ排出
装置20の概略断面図であり、当該空冷スラグ排出装置
20は、溶融炉21の出湯口21aの下方位置に略水平
姿勢で配置され、溶融スラグ落口22aを形成するシュ
ート22を介して出湯口21aに連通状に接続されたハ
ウジング23と、ハウジング23内に略水平姿勢で配設
され、ハウジング23内を略水平方向へ周回するチェー
ン24にハウジング23内へ落下排出された溶融スラグ
Sを受け入れる複数のトレー形状のモールド25を隣接
状態で取り付けたモールドコンベヤ26とから構成され
ている。
【0006】而して、前記空冷スラグ排出装置20は、
溶融炉21の出湯口21aからシュート22を経てハウ
ジング23内へ落下排出された溶融スラグSをモールド
25により受け取り、モールド25がハウジング23内
を移動する間にモールド25内の溶融スラグSを空冷固
化して空冷スラグS′とし、この空冷スラグS′をモー
ルド25の反転時にハウジング23の一端部側に形成し
た空冷スラグ排出口23aからハウジング23外へ落下
排出するようにしたものである。
【0007】このようにして、溶融スラグSを固形状の
空冷スラグS′とすると、焼却残滓や飛灰等の被溶融物
に比して大幅に減容化することができ、埋立て処理に有
利になると共に、物理的・化学的に安定して重金属等の
有害物質の溶出もなくなり、無公害化を達成することが
できる。又、空冷スラグS′は、路盤材や骨材等への有
効利用が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記空冷ス
ラグ排出装置20に於いては、モールドコンベヤ26の
モールド25がハウジング23の空冷スラグ排出口23
aの上方位置で反転したときに、モールド25内の空冷
スラグS′がモールド25から落下せず、反転したモー
ルド25の移動途中に於いて空冷スラグS′がハウジン
グ23内へ落下することがしばしばあった。その結果、
落下した空冷スラグS′がモールドコンベヤ26の下方
位置(ハウジング23の底部)に堆積することになり、
この堆積した空冷スラグS′がモールドコンベヤ26へ
衝突したり、噛み込んだすることによってモールドコン
ベヤ26が運転不能となったり、或いはモールドコンベ
ヤ26のチェーン24やチェーン24とモールド25の
固定部分が変形する等のトラブルが発生した。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は、反転したモールド内に残
っている空冷スラグを強制的に落下させてハウジング外
へ排出し、ハウジング内への空冷スラグの堆積を防止し
てモールドコンベヤの正常な運転を維持できるようにし
た空冷スラグ排出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明は、溶融炉の出湯口に連通状態で接続され、
空冷スラグ排出口を備えたハウジングと、ハウジング内
に配設され、出湯口からハウジング内へ落下排出された
溶融スラグを受け入れる複数のモールドを備えたモール
ドコンベヤとから成り、モールド内へ受け入れられた溶
融スラグをモールドの移動中にモールド内で空冷固化
し、この空冷スラグをモールドの反転時に空冷スラグ排
出口から落下排出するようにした空冷スラグ排出装置に
於いて、モールドコンベヤの近傍位置に、反転直後のモ
ールド内の空冷スラグの有無を検出する空冷スラグ検出
器と、空冷スラグ検出器からの検出信号により作動して
反転直後のモールド内に残っている空冷スラグを落下さ
せる叩き落とし装置とを夫々配設し、前記ハウジングに
モールドから落とされた空冷スラグをハウジング外へ排
出する落下スラグ排出口を形成したことに特徴がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る空冷スラグ排出装置1を示し、当該空冷スラグ排
出装置1は、都市ごみや産業廃棄物等の焼却によって生
じた焼却残滓や飛灰等の被溶融物を溶融処理する溶融炉
2の出湯口2aの下方位置に設置されて居り、溶融炉2
の出湯口2aから出湯された溶融スラグSをモールド内
で空冷固化して空冷スラグS′として取り出せるように
したものである。
【0012】尚、前記溶融炉2は、都市ごみ等の焼却炉
から排出された焼却残滓や飛灰等の被溶融物を、溶融点
以上(通常1300℃〜1500℃)に加熱して溶融ス
ラグSとし、この溶融スラグSを出湯口2aから出湯す
るようにしたものである。この溶融炉2には、電気エネ
ルギーを用いる電気溶融炉(アーク溶融炉、プラズマア
ーク炉、電気抵抗炉等)や油、ガス等の燃料の燃焼エネ
ルギーを用いる燃焼式溶融炉(表面溶融炉、旋回溶融
炉、コークスベッド炉等)が夫々使用されている。
【0013】本発明の実施の形態に係る空冷スラグ排出
装置1は、図1に示す如く、溶融炉2の出湯口2aの下
方位置に配置され、出湯口2aに連通状態で接続された
ハウジング3と、ハウジング3内に配設され、出湯口2
aから出湯された溶融スラグSを周回移動するモールド
4により受け取ってこれをモールド4内で空冷固化して
空冷スラグS′とすると共に、モールド4の反転時にモ
ールド4内の空冷スラグS′を落下排出するモールドコ
ンベヤ5と、モールドコンベヤ4の近傍位置に設けら
れ、反転直後のモールド4内の空冷スラグS′の有無を
検出する空冷スラグ検出器6と、同じくモールドコンベ
ヤ4の近傍位置に設けられ、空冷スラグ検出器6からの
検出信号により作動して反転直後のモールド4内に残っ
ている空冷スラグS′を落下させる叩き落とし装置7と
から構成されている。
【0014】具体的には、前記ハウジング3は、図1に
示す如く、耐熱性や耐火性等を有する鋼板材により断面
形状が略矩形の長い箱状に形成されて居り、その一端部
側(図1の右側端部)には、モールド4の反転によって
モールド4から落下排出された空冷スラグS′をハウジ
ング3外へ排出する為の下方へ開放された空冷スラグ排
出口3aが形成されている。又、ハウジング3の空冷ス
ラグ排出口3aの近傍位置(図1に示す空冷スラグ排出
口3aの左側位置)には、叩き落とし装置7によってモ
ールド4から強制的に落下排出された空冷スラグS′を
ハウジング3外へ排出する為の下方へ開放された落下ス
ラグ排出口3bが形成されている。
【0015】そして、前記ハウジング3は、溶融炉2の
出湯口2aの下方位置に若干傾斜する姿勢(空冷スラグ
排出口3aを形成した一端部が他端部側よりも若干高く
なる傾斜姿勢)でもって配設されて居り、溶融炉2の出
湯口2aとハウジング3の上壁部3cとの間に配設され
て溶融スラグ落口8aを形成するシュート8により、溶
融炉2の出湯口2aに気密状で且つ連通状に接続されて
いる。
【0016】尚、図1に於いて、9はハウジング3の空
冷スラグ排出口3aに配設されたスライド式の排出ゲー
ト、10は落下スラグ排出口3bの下方位置に配設さ
れ、落下スラグ排出口3bからハウジング3外へ落下排
出された空冷スラグS′を所定の位置まで搬送する排出
コンベヤである。
【0017】前記モールドコンベヤ5は、ハウジング3
内に終端部側(図1の右側)が始端部側(図1の左側)
よりも若干高くなる傾斜姿勢でもって配設されて居り、
溶融スラグ落口8aからハウジング3内へ落下排出され
た溶融スラグSをハウジング3内を隣接状態で周回移動
するモールド4により受け取り、モールド4が溶融スラ
グ落口8aの下方位置から空冷スラグ排出口3a側へ移
動する間に、モールド4内の溶融スラグSを空気によっ
て自然冷却して空冷スラグS′とし、この空冷スラグ
S′をモールド4の反転時にモールド4から落下排出す
るようにしたものである。
【0018】即ち、モールドコンベヤ5は、図1に示す
如く、ハウジング3内の一端部(空冷スラグ排出口3a
の上方位置)に駆動軸11を介して回転自在に配設され
た一対の駆動スプロケット12と、同じくハウジング3
内の他端部に従動軸13を介して回転自在に配設された
一対の従動スプロケット14と、両スプロケット12,
14に巻き回された一対の平行な無端状のチェーン15
と、チェーン15間に隣接する状態で取り付けられ、溶
融スラグ落口8aから排出された溶融スラグSを受け取
る複数のモールド4と、ハウジング3外に配設され、上
側に位置するモールド4が空冷スラグ排出口3a側へ移
動するように駆動軸11及び駆動スプロケット12を回
転駆動する駆動装置16(モータ及び伝動機構等から成
る)等から構成されている。
【0019】前記各モールド4は、図2に示す如く、高
温の溶融スラグSに耐えられるように耐熱性や耐熱衝撃
性、耐浸食性等に優れた鋳鋼や鋳鉄等により平面形状が
矩形のトレー形状に形成されて居り、外周縁部の一辺に
は外方(後方)へ突出する鍔部4aが一体的に形成され
ている。この鍔部4aを形成した部分は、モールド4の
他の外周縁部よりも若干低くなっている(但し、図面で
は鍔部4aを形成した部分とモールド4の他の外周縁部
とを同じ高さで描いている)。又、各モールド4は、略
水平方向へ周回移動するチェーン15間に隣接する状態
で取り付けられて居り、鍔部4aが隣接するモールド4
の外周縁部の一辺に重なり合うようになっている。この
ように、モールド4の鍔部4aを隣接するモールド4の
外周縁部に重ね合わすのは、溶融スラグ落口8aから排
出された溶融スラグSがモールド4間の隙間からハウジ
ング3の底壁部3dへ落下するのを防止すると共に、溶
融炉2から排出される溶融スラグS量の変動に伴って溶
融スラグSがモールド4からオーバーフローしたときに
後続のモールド4内へ流れ込むようにする為である。
【0020】尚、各モールド4の大きさは、溶融スラグ
Sがモールド4内へ落下したときに溶融スラグS中に混
在している未溶融物や不完全溶融物を溶融スラグS内へ
確実に巻き込め、且つ溶融スラグSの保有熱によって未
燃溶融物や不完全溶融物を完全に溶融させることができ
るだけの量の溶融スラグSを入れられるように選定され
ている。又、モールド4の移動速度及びモールドコンベ
ヤ5の長さ等は、上側に位置するモールド4が溶融スラ
グ落口8aの下方位置からハウジング3の空冷スラグ排
出口3aの上方位置へ移動する間に、モールド4内に入
っている溶融スラグS中の未溶融物や不完全溶融物が溶
融スラグSの保有熱によって完全に溶融し、且つこの均
質化した溶融スラグSが空気により徐冷固化されるよう
に夫々選定されている。
【0021】前記空冷スラグ検出器6は、反転直後のモ
ールド4の近傍位置に配設されて居り、反転直後のモー
ルド4内の空冷スラグS′の有無を検出するものであ
る。この空冷スラグ検出器6には、例えばピストンロッ
ド6aのストロークと移動方向を電気信号で出力するス
トロークセンサーを内蔵したエアシリンダが使用されて
いる。
【0022】具体的には、空冷スラグ検出器6は、ハウ
ジング3の空冷スラグ排出口3aと落下スラグ排出口3
bとの間で且つハウジング3の底壁部3dにこれを貫通
する状態で取り付けられて居り、反転直後のモールド4
が空冷スラグ検出器6の上方位置に来たときにピストン
ロッド6aを伸長させ、そのときのピストンロッド6a
のストロークによってモールド4内の空冷スラグS′の
有無を検出するものである。即ち、空冷スラグ検出器6
は、モールド4が空冷スラグ検出器6の上方位置に来た
ときにピストンロッド6aを伸長させ、このときのピス
トンロッド6aのストロークと、ピストンロッド6aが
モールド4の底壁部6bに接触するときのストロークL
(以下正常ストロークと云う)とを比較することによっ
て、モールド4内の空冷スラグS′の有無を検出するも
のであり、ピストンロッド6aのストロークが正常スト
ロークLと同じに場合にはモールド4内の空冷スラグ
S′が落下していることを、又、ピストンロッド6aの
ストロークが正常ストロークLよりも短い場合にはモー
ルド4内に空冷スラグS′が残っていることを夫々検出
するようになっている。
【0023】尚、空冷スラグ検出器6は、反転直後のモ
ールド4が空冷スラグ検出器6の上方位置に来たときに
ピストンロッド6aが伸長するように、又、伸長したピ
ストンロッド6aが反転したモールド4の底壁部6b若
しくはモールド4内の空冷スラグS′に接触したときに
短縮するように、コンプレッサー及び各種制御弁等から
成る空気圧回路(図示省略)により駆動制御されてい
る。
【0024】前記叩き落とし装置7は、反転直後のモー
ルド4の近傍位置に配設されて居り、空冷スラグ検出器
6からの検出信号により作動して反転直後のモールド4
内に残っている空冷スラグS′を落下させるものであ
る。この叩き落とし装置7には、従来公知のエアハンマ
ーが使用されている。
【0025】具体的には、叩き落とし装置7は、ハウジ
ング3の落下スラグ排出口3b内に配置され、支持部材
17により落下スラグ排出口3b内に固定支持されて居
り、反転姿勢のモールド4が叩き落とし装置7の上方位
置に来たときに、ハンマーヘッド7aを上昇させてモー
ルド4内の空冷スラグS′へ衝突させ、モールド4内の
空冷スラグS′を叩き落とすようにしたものである。こ
の叩き落とし装置7は、空冷スラグ検出器6が反転直後
のモールド4内に空冷スラグS′が残っていることを検
出したときに、空冷スラグ検出器6からの検出信号によ
り作動するようになって居り、コンプレッサー及び各種
制御弁等から成る空気圧回路(図示省略)により駆動制
御されている。
【0026】尚、叩き落とし装置7、支持部材17及び
ハウジング3の落下スラグ排出口3bの大きさは、落下
スラグ排出口3b内に叩き落とし装置7と支持部材17
を配置しても、反転姿勢のモールド4から落とされた空
冷スラグS′が叩き落とし装置7と支持部材17に引っ
掛かることなく、落下スラグ排出口3b内を通過できる
ように夫々選定されている。
【0027】次に、上述した空冷スラグ排出装置1を用
いて溶融炉2から出湯される溶融スラグSを空冷スラグ
S′として取り出す場合について説明する。
【0028】溶融炉2の出湯口2aから出湯された溶融
スラグSは、溶融スラグ落口8aを経てハウジング3内
へ落下排出され、ハウジング3内を走行するモールドコ
ンベヤ5のモールド4(溶融スラグ落口8aの真下に位
置するモールド4)に受け取られる。このとき、溶融ス
ラグSは、モールド4の鍔部4aが隣接する後続のモー
ルド4の外周縁部に重なり合っている為、モールド4間
の隙間からハウジング3内へ落下することがなく、モー
ルド4へ確実に受け入れられる。又、溶融炉2から出湯
される溶融スラグSの量が多くなって溶融スラグSがモ
ールド4からオーバーフローした場合、このオーバーフ
ローした溶融スラグSはモールド4間の隙間からハウジ
ング3内へ落下することなく、後続のモールド4内へ流
れ込むことになる。
【0029】尚、溶融スラグS中に未溶融物や不完全溶
融物が塊状に混入している場合、これらはモールド4内
へ落下したときに溶融スラグSが流動性を有している為
に溶融スラグS内へ自然に巻き込まれる。又、未溶融物
や不完全溶融物は、溶融炉2内で加熱されているうえ、
通常溶融スラグSの量に比して可なり少ない。その結
果、未溶融物や不完全溶融物は、溶融スラグS内に巻き
込まれることによって、溶融スラグSの保有熱で確実に
溶融することになる。
【0030】そして、モールド4内に受け入れられた溶
融スラグSは、ハウジング3内を走行するモールド4に
より溶融スラグ落口8aの下方位置から空冷スラグ排出
口3a側へ移送される。この間に、未溶融物や不完全溶
融物が溶融して全体が均質化したモールド4内の溶融ス
ラグSは、空気により徐冷固化されて空冷スラグS′と
なる。
【0031】モールド4内の空冷スラグS′は、モール
ド4が空冷スラグ排出口3aの上方位置(駆動スプロケ
ット12の部分)で反転する際にモールド4から外れて
落下し、空冷スラグ排出口3aから排出される。尚、空
冷スラグ排出口3aから排出される空冷スラグS′は、
溶融スラグSをモールド4内で空冷固化して空冷スラグ
S′とするようにしている為、略同じ大きさ及び形状の
固形スラグとなる。又、空冷スラグS′は、未溶融物や
不完全溶融物を含んでいない為、空冷スラグS′の品質
が大幅に向上すると共に、これを埋立て処理したり、有
価物として有効利用する場合にも、重金属類が溶出して
2次公害問題を引き起こすと云うこともない。
【0032】一方、空冷スラグS′が落下して空になっ
たモールド4は、引き続き反転姿勢でハウジング3内を
走行し、従動スプロケット14の部分で元の姿勢に戻っ
て溶融スラグSを受け取る姿勢となる。
【0033】このようにして、溶融炉2の出湯口2aか
ら出湯された溶融スラグSは、逐次モールド4内に落下
して空冷固化されて空冷スラグS′となり、モールド4
の反転時にモールド4から落下して空冷スラグ排出口3
aから排出される。
【0034】ところで、各モールド4内で空冷固化した
空冷スラグS′の一部は、モールド4の反転時にモール
ド4から落下せず、反転姿勢のモールド4と一緒にハウ
ジング3内を移送され、反転姿勢のモールド4が元の姿
勢に戻るまでの間にハウジング3の底部に落下すること
がある。特に、モールド4内での空冷固化が不充分な空
冷スラグS′は、モールド4の反転時に落下し難くな
る。
【0035】上述のように、ハウジング3の底部へ空冷
スラグS′が落下して順次堆積して行くと、これがモー
ルドコンベヤ5のチェーン15やモールド4に引っ掛か
ってトラブルを引き起こす原因になる。
【0036】このトラブルを避ける為、本発明の空冷ス
ラグ排出装置1は、反転直後のモールド4の近傍位置に
空冷スラグ検出器6及び叩き落とし装置7を夫々配設
し、空冷スラグ検出器6により反転したモールド4内に
残っている空冷スラグS′を検出すると共に、モールド
4内に空冷スラグS′が残っている場合にはこの空冷ス
ラグS′を叩き落とし装置7によりモールド4から叩き
落としてハウジング3外へ排出するようにしている。
【0037】即ち、反転直後のモールド4が空冷スラグ
検出器6の上方位置に来たときに、空冷スラグ検出器6
が作動し、当該空冷スラグ検出器6によって反転直後の
モールド4内の空冷スラグS′の有無が検出される。
【0038】空冷スラグ検出器6により反転直後のモー
ルド4内に空冷スラグS′が残っていることが検出され
た場合には、空冷スラグS′の残っているモールド4が
叩き落とし装置7の上方位置に来たときに、空冷スラグ
検出器6からの検出信号により叩き落とし装置7が作動
し、ハンマーヘッド7aを上昇させてモールド4内に残
っている空冷スラグS′を強制的に叩き落とす。
【0039】そして、モールド4から叩き落とされた空
冷スラグS′は、叩き落とし装置7がハウジング3の落
下スラグ排出口3b内に配置されていることとも相俟っ
て、落下スラグ排出口3bから落下排出され、その下方
位置に配設した排出コンベヤ10により所定の位置まで
搬送される。
【0040】このように、この空冷スラグ排出装置1に
於いては、空冷スラグS′がハウジング3の底壁部3d
に堆積してモールドコンベヤ5のチェーン15やモール
ド4と衝突したり、或いは空冷スラグS′がチェーン1
5やモールド4に噛み込むと云うことがなく、空冷スラ
グS′とモールドコンベヤ5との接触や衝突、噛み込み
によるトラブル(例えばモールドコンベヤ5の破損等)
を確実に回避することができる。又、ハウジング3の空
冷スラグ排出口3aと落下スラグ排出口3bとは隣接す
る状態で形成されている為、反転したモールド4が叩き
落とし装置7の真上まで移動する間にモールド4内の空
冷スラグS′が落下しても、この落下した空冷スラグ
S′は空冷スラグ排出口3a若しくは落下スラグ排出口
3bの何れかに落下排出されることになり、ハウジング
3内に残ると云うこともない。
【0041】尚、上記実施の形態に於いては、焼却残渣
や飛灰から成る被溶融物を溶融スラグSとし、これをモ
ールドコンベヤ5を用いて空冷スラグS′とするように
したが、他の実施の形態に於いては、下水汚泥や破砕不
燃物等を溶融して溶融スラグSとし、これをモールドコ
ンベヤ5を用いて空冷スラグS′とするようにしても良
い。
【0042】上記実施の形態に於いては、ハウジング3
及びモールドコンベヤ5を若干傾斜する姿勢で配置する
ようにしたが、他の実施の形態に於いては、ハウジング
3及びモールドコンベヤ5を水平姿勢で配置するように
しても良い。この場合、溶融スラグSがモールド4から
オーバーフローしたときに後続のモールド4内へ流れ込
むようにしておくことは勿論である。
【0043】上記実施の形態に於いては、モールドコン
ベヤ5のモールド4をトレー形状としたが、モールド4
の形状等は、上記例のものに限定されるものではなく、
溶融スラグSを受け取って未溶融物や不完全溶融物を溶
融スラグSの保有熱で溶融することができ、且つ溶融ス
ラグSの移送中にモールド内で空冷固化することができ
れば、如何なる形状及び構造のものであっても良い。
【0044】上記実施の形態に於いては、空冷スラグ検
出器6にストロークセンサーを内蔵したエアシリンダを
使用するようにしたが、空冷スラグ検出器6は反転直後
のモールド4内の空冷スラグS′の有無を検出すること
ができれば、如何なる構造のものであっても良い。
【0045】上記実施の形態に於いては、叩き落とし装
置7にエアハンマーを使用するようにしたが、他の実施
の形態に於いては、叩き落とし装置7にスチームハンマ
ー、クランクハンマー等を使用するようにしても良い。
【0046】上記実施の形態に於いては、落下スラグ排
出口3bの下方位置に排出コンベヤ10を設け、叩き落
とし装置7により叩き落とした空冷スラグS′を排出コ
ンベヤ10により搬送するようにしたが、他の実施の形
態に於いては、図示していないが落下スラグ排出口3b
と空冷スラグ排出口3aとをシュートにより連通接続
し、叩き落とし装置7により叩き落とした空冷スラグ
S′をシュートにより空冷スラグ排出口3a側へ排出す
るようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の空冷スラグ排出装置は、反転直後のモールド内の空
冷スラグの有無を空冷スラグ検出器により検出し、モー
ルド内に残っている空冷スラグを叩き落とし装置により
叩き落としてこれをハウジング外へ排出できる構成とし
ている為、モールドの反転時に落下しなかった空冷スラ
グがハウジング内で落下してハウジングの底部へ堆積す
るのを防止することができる。その結果、ハウジング内
に落下した空冷スラグがモールドコンベヤのチェーンや
モールドに噛み込んだり、衝突したりするのを回避する
ことができ、モールドコンベヤの破損等を確実に回避す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る空冷スラグ排出装置
の一例を示す概略縦断面図である。
【図2】空冷スラグ排出装置の要部の拡大縦断面図であ
る。
【図3】従来の空冷スラグ排出装置の概略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1は空冷スラグ排出装置、2は溶融炉、2aは出湯口、
3はハウジング、3aは空冷スラグ排出口、3bは落下
スラグ排出口、4はモールド、5はモールドコンベヤ、
6は空冷スラグ検出器、7は叩き落とし装置、Sは溶融
スラグ、S′は空冷スラグ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融炉の出湯口に連通状態で接続され、
    空冷スラグ排出口を備えたハウジングと、ハウジング内
    に配設され、出湯口からハウジング内へ落下排出された
    溶融スラグを受け入れる複数のモールドを備えたモール
    ドコンベヤとから成り、モールド内へ受け入れられた溶
    融スラグをモールドの移動中にモールド内で空冷固化
    し、この空冷スラグをモールドの反転時に空冷スラグ排
    出口から落下排出するようにした空冷スラグ排出装置に
    於いて、モールドコンベヤの近傍位置に、反転直後のモ
    ールド内の空冷スラグの有無を検出する空冷スラグ検出
    器と、空冷スラグ検出器からの検出信号により作動して
    反転直後のモールド内に残っている空冷スラグを落下さ
    せる叩き落とし装置とを夫々配設し、前記ハウジングに
    モールドから落とされた空冷スラグをハウジング外へ排
    出する落下スラグ排出口を形成したことを特徴とする空
    冷スラグ排出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016074000A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 住友金属鉱山株式会社 モールドコンベアの鋳型変形検知装置

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