JPH11325175A - 吊り・滑り併用型の免震・防振構造物 - Google Patents

吊り・滑り併用型の免震・防振構造物

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JPH11325175A
JPH11325175A JP13836098A JP13836098A JPH11325175A JP H11325175 A JPH11325175 A JP H11325175A JP 13836098 A JP13836098 A JP 13836098A JP 13836098 A JP13836098 A JP 13836098A JP H11325175 A JPH11325175 A JP H11325175A
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seismic isolation
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勝彦 大迫
Hironobu Yamashita
拓伸 山下
Shinya Igarashi
五十嵐信哉
Kozo Fukao
康三 深尾
Yutaka Abe
裕 安倍
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Takenaka Komuten Co Ltd
East Japan Railway Co
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Takenaka Komuten Co Ltd
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己復元機能を有する吊り免震方式と、安定
した支持機能を発揮する滑り支承とを組み合わせて併用
した吊り・滑り併用型の免震・防振構造物を提供する。 【解決手段】 主構造物から吊り下げた吊り材にて免震
構造物が吊られていると共に当該免震構造物は滑り支承
によっても支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自己復元機能を
有する吊り免震方式と、安定した支持機能を発揮する滑
り支承とを組み合わせて併用した吊り・滑り併用型の免
震・防振構造物の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に例示したように主構造物1
から吊り下げた吊り材2にて免震構造物3を吊った吊り
免震方式は、重力作用による自己復元機能を有するもの
として知られ、種々応用されている。
【0003】また、図7に例示したように主構造物1を
水平な滑り面4の上の滑り支承5で水平変位が自在に支
持する免震方式も知られ種々応用実施されている。但し
この滑り支承5には自己復元機能が無いため、バネ等の
復元手段(ダンパー)6が併用されるのが通例である。
滑り支承5としては、鋼球を使用した転がり支承、流体
の潤滑性を応用した流体型支承(特開平2−15313
9号、特開平5−10387号公報に記載のもの参
照。)などが公知であり、実用に供されている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】従来、吊り免震方式
と、滑り支承とは、基本的な運動性状が異なることか
ら、両者の併用は採用されていない。
【0005】また、免震構造にも必要とされる防振構造
は、バネ、積層ゴム等の防振手段が水平力に抵抗できな
いため、免震構造との併用が難しかった。
【0006】従って、本発明の目的は、自己復元機能を
有する吊り免震方式と、支持力の安定した滑り支承とを
併用することにより両者の長所を効果的に活用する吊り
・滑り併用型の免震構造物を提供することである。
【0007】本発明の次の目的は、吊り免震方式と、滑
り支承とを併用し両者の長所を効果的に活用することに
より防振手段の併用も可能にした吊り・滑り併用型の免
震・防振構造物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの手段として、請求項1に記載した発明に係る吊り・
滑り併用型の免震構造物は、主構造物から吊り下げた吊
り材にて免震構造物が吊られていると共に当該免震構造
物は滑り支承によっても支持されていることを特徴とす
る。
【0009】請求項2記載の発明に係る吊り・滑り併用
型の免震・防振構造物は、主構造物から吊り下げた吊り
材にて免震構造物が吊られていると共に当該免震構造物
は滑り支承によっても支持されていること、及び吊り材
から免震構造物へ至る伝播経路、並びに滑り支承から免
震構造物へ至る伝播経路に防振手段が設けられているこ
とを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載した吊り・滑り併用型の免震・防振構造物におい
て、免震構造物と周辺の固定系との間に減衰手段が設け
られていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施形態及び実施例】請求項1及び3に記載し
た発明に係る吊り・滑り併用型の免震構造物の実施形態
を図1に示した。主構造物1から吊り下げた吊り材2に
て免震構造物3が吊られていると共に当該免震構造物3
は滑り支承5によっても支持され、更に免震構造物3と
周辺の固定系7との間に減衰手段8が設けられている。
減衰手段8としては各種形式のダンパー、高粘性流体な
どを選択的に実施することができる。
【0012】免震構造物3は、吊り材2による吊り点数
と、滑り支承5による支持点数に応じて按分される割合
に分担した大きさで支持され、吊り免震構造の自己復元
機能と、滑り支承5の安定した支持機能の長所をそれぞ
れ活用した吊り・滑り免震構造物が実現する。
【0013】また、請求項2及び3記載の発明に係る吊
り・滑り併用型の免震・防振構造物の実施形態を図2に
示した。この場合にも、主構造物1から吊り下げた吊り
材2にて免震構造物3が吊られていると共に当該免震構
造物3は滑り支承5によっても支持され、更に免震構造
物3と周辺の固定系7との間に減衰手段8が設けられて
いる構成は図1と共通する。その上、吊り材2から免震
構造物3へ至る伝播経路、及び滑り支承5から免震構造
物3へ至る伝播経路、並びに減衰手段8から免震構造物
3へ至る伝播経路のそれぞれに防振手段10が設けられ
ている。防振手段10には、防振ゴム、コイルバネ、皿
バネ等々を選択的に実施可能である。
【0014】従って、免震構造物3は、吊り材2による
吊り点数と、滑り支承5による支持点数に応じて按分さ
れる割合に分担した大きさで支持され、吊り免震構造の
自己復元機能と、滑り支承5の安定した支持機能の長所
をそれぞれ活用した吊り・滑り免震構造物が実現する。
と同時に、免震構造物3へ入る有害な振動を遮断して吊
り・滑り併用型の免震・防振構造物を実現する。
【0015】次に、図3〜図5に示した上記発明の実施
例を説明する。本実施例では、主構造物は基礎14の上
に立てた柱15で高架支持された鉄道、道路等の高架橋
11である。免震構造物としては前記高架橋11の下側
空間を利用して建築された地上の建物13であり、その
下底梁13aが吊り材2で吊り支持され、また、滑り支
承5で支持されている。
【0016】本実施例の場合、吊り材2は、前記柱15
に沿って基礎14から立ち上げた支柱16の上端に架台
17を設けて吊り下げている。吊り材2の上下端に防振
ゴム18が使用されている。滑り支承5は、補強用増し
打ち杭19の上に支持された台20の上に設置されてい
る。この滑り支承5と免震構造物たる建物13の下底梁
13aとの間にも防振ゴム18が介装されている。
【0017】地盤を掘削して掘り下げた捨てコンクリー
ト床21と免震構造物たる建物13の下底梁13aとの
間に、地震変位制御用(減衰手段)としてのダンパー8
が設置されている。このダンパー8は、図3のように高
架橋11の長手方向と直角な向きに設置するほか、図4
のように高架橋11の長手方向と平行な向きにも設置さ
れる。このダンパー8と捨てコンクリート床21との連
結部の間、又は免震構造物たる建物13の下底梁13a
との連結部の間、若しくは双方に防振材が使用される。
【0018】図5は高架橋11を橋脚22で支持する場
合の免震構造物たる建物13の形態と免震構造とを示し
ている。
【0019】
【本発明が奏する効果】請求項1記載の発明に係る吊り
・滑り併用型の免震構造物、及び請求項2記載の発明に
係る吊り・滑り併用型の免震、防振構造物は、それぞれ
自己復元機能を有する吊り免震方式と、支持力の安定し
た滑り支承とを併用し両者の長所を効果的に活用した構
造物を提供する。また、請求項2記載の発明に係る吊り
・滑り併用型の免震、防振構造物は、吊り免震方式と、
滑り支承とを併用し両者の長所を効果的に活用する上
に、更に防振手段も併用したので免震・防振性能に優れ
た構造物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の実施形態を概念的に示し
た立面図である。
【図2】請求項2記載の発明の実施形態を概念的に示し
た立面図である。
【図3】本発明の実施例を高架橋の長手方向と直交する
方向に切断して示した断面図である。
【図4】前記実施例を高架橋の長手方向と平行な方向に
切断した断面図である。
【図5】図3とは異なる実施例を示した断面図である。
【図6】従来の吊り免震構造を概念的に示した説明図で
ある。
【図7】従来の滑り免震構造を概念的に示した説明図で
ある。
【符号の説明】
1 主構造物 2 吊り材 3 免震構造物 5 滑り支承 10 防振手段 8 減衰手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04H 9/02 331 E04H 9/02 331E 351 351 (72)発明者 五十嵐信哉 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 深尾 康三 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 安倍 裕 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主構造物から吊り下げた吊り材にて免震
    構造物が吊られていると共に当該免震構造物は滑り支承
    によっても支持されていることを特徴とする、吊り・滑
    り併用型の免震構造物。
  2. 【請求項2】 主構造物から吊り下げた吊り材にて免震
    構造物が吊られていると共に当該免震構造物は滑り支承
    によっても支持されていること、及び吊り材から免震構
    造物へ至る伝播経路、並びに滑り支承から免震構造物へ
    至る伝播経路に防振手段が設けられていることを特徴と
    する、吊り・滑り併用型の免震・防振構造物。
  3. 【請求項3】 免震構造物と周辺の固定系との間に減衰
    手段が設けられていることを特徴とする、請求項1又は
    2に記載した吊り・滑り併用型の免震・防振構造物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009197556A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Panasonic Electric Works Co Ltd 防振・防音床下地構造
WO2011087170A1 (ko) * 2010-01-18 2011-07-21 Lee Yong-Jin 와이어와 자성체의 척력을 이용한 진동흡수장치
JP2015175116A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 株式会社Nttファシリティーズ 機器収容室の床支持構造、及び、建造物
JP6889506B1 (ja) * 2020-10-26 2021-06-18 株式会社シェルタージャパン 制振吊建物
JP7097653B1 (ja) * 2022-02-01 2022-07-08 株式会社シェルタージャパン 免振家具、および免振装置

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