JPH11325125A - 制御可能な2方向オ―バランニングクラッチ組立体 - Google Patents

制御可能な2方向オ―バランニングクラッチ組立体

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JPH11325125A
JPH11325125A JP11078062A JP7806299A JPH11325125A JP H11325125 A JPH11325125 A JP H11325125A JP 11078062 A JP11078062 A JP 11078062A JP 7806299 A JP7806299 A JP 7806299A JP H11325125 A JPH11325125 A JP H11325125A
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controllable
overrunning clutch
drive
way overrunning
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JP11078062A
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Dan J Showalter
ダン・ジェイ・ショウォルター
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Borg Warner Automotive Inc
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/12Freewheels or freewheel clutches with hinged pawl co-operating with teeth, cogs, or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のトランスファーケース、伝動装置、
差動装置等のような自動車の駆動ラインの構成要素に使
用される、能動的に制御可能な2方向オーバランニング
クラッチ組立体を提供する。 【解決手段】 能動的な多数モードオーバランニングク
ラッチ組立体130は、同心状の内側部材132及び外
側部材184と、該部材の間に作用可能に配置された対
向した複数対のクラッチ爪150L、150Rとを備え
ている。クラッチ爪は、半径方向外方に偏倚され、ま
た、軸方向に並進可能な周方向制御スリーブ200と協
働する凹状部分及び隆起ランド部を備えている。制御ス
リーブ200は、完全な係合モードすなわち両方向に係
止したモードと、第一の方向への駆動及びオーバランニ
ングモードと、逆方向への駆動及びオーバランニングモ
ードと、完全な非係合モードすなわち解放又は不作動モ
ードという4つの異なる作動モードを行い得るように作
用可能(係合)又は作用不能(引込み)爪の色々な組み
合わせを選択し得るように並進させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全体として、両方
向クラッチ組立体、すなわち2方向オーバランニングク
ラッチ組立体、より具体的には、トランスファーケー
ス、伝動装置、差動装置等のような自動車の駆動ライン
の構成要素にて使用される、能動制御型の2方向オーバ
ランニングクラッチ組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般人用の車の4輪駆動装置は、不断に
洗練されつつある。当初、4輪駆動装置は、主として、
トラック及び道路外にて使用することを目的とする車に
限定されていた。かかる装置は、機械的な観点からして
複雑であり且つ運転上の観点からしても複雑である。常
に、駆動トレーンを4輪駆動に入れるためには、車を停
止させる必要があり、また、第二の駆動車輪を第二の車
軸に結合するために、車を下車して、駆動ハブを手動で
作動させることが更に必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この装置が簡略化し、
より洗練され且つより使用し易くなるに伴って、この装
置の適用例は、徐々に、軽荷重トラック、スポーツ用
車、ヴァン及び一部の乗用車にも拡張している。かかる
装置は、例えば、前側差動装置内に内蔵されたフライ
(fly)及び車軸のような接続解除装置にて作動される
ことがしばしばであり、車輪に取り付けた手動の係止ハ
ブを係止したり、非係止状態とするため車を下車する必
要性を無くしている。
【0004】現世代の4輪駆動車は、適応性のある(適
応型(adaptive))駆動装置を内蔵することがし
ばしばであり、この場合、車軸又は車輪の速度センサが
制御装置にデータを提供し、この制御装置は、選択的
に、トルクを提供するか、又はこれと反対に、ブレーキ
力を付与して、車輪のスリップ、すなわち、前輪と後輪
の速度差を制御して、かかる車の運転性を向上させる。
かかる適応型の車の駆動装置の駆動ラインは、全体とし
て、車の伝動装置により駆動されるトランスファーケー
スを含んでいる。この伝動装置は、調節可能な電磁又は
液圧作動式クラッチを介して、主駆動ライン及び車輪か
ら第二の駆動ライン及び車輪にトルクを再分配する。典
型的に、スリップ無しの状況下にて、車の前輪又は後輪
の何れかに結合され、これら前輪又は後輪の何れかを駆
動する主駆動ラインは、伝動装置の略全トルク出力を支
承し且つ供給する。車輪のスリップが生じていることを
示す、速度差が検出されたとき、クラッチは、2つの駆
動ラインの結合程度を増し、これにより、トルクを第二
の駆動ライン及び車輪に伝達する。調節型クラッチが完
全に係合したとき、主駆動ラインと第二の駆動ラインと
の間にて50対50のトルク分割比が存在する。
【0005】また、より複雑でない4輪駆動装置も利用
可能である。典型的に、かかる装置は、適応型(又はパ
ートタイム型)ではなくて、フルタイム型であり、車の
前輪及び後輪へのトルクの供給を制御する遊星歯車トレ
ーンを有する粘性クラッチ又は差動装置のような受動型
の機械的構成要素を含んでいる。1つの初期の受動型の
トルク制御の形態は、後輪が過速度となり、後輪がスリ
ップしていることを示すときに、前輪に対し駆動トルク
を付与すべくワンウェイクラッチすなわちオーバランニ
ングクラッチを利用していた。かかる受動型の機械的装
置は、経済的ではあるが、後進ギヤのときには、作動し
ないという不利益な点がある。この不利益な点は、両方
向クラッチすなわち2方向オーバランニングクラッチを
組み込むことにより、解消していたが、このクラッチ
は、主駆動車輪がオーバランしたとき、第二の駆動車輪
に所望のトルクを伝達する一方にて、前進及び後進歯車
の双方にて第二の駆動ラインにトルクを伝達する。しか
しながら、受動型の機械的2方向オーバランニングクラ
ッチは、安定的で且つ予見可能な車の取り扱い特性を常
に付与するとは限らない。従って、自動車の駆動ライン
における2方向オーバランニングクラッチ組立体の構
造、作用及び制御の点にて改良を為すことが望ましい。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御可能な2
方向オーバランニングクラッチ組立体において、内側部
材と、同心状に配置された外側部材と、前記部材の一方
に配置された第一の複数の爪であって、前記部材の間の
駆動エネルギを第一の方向に向けて伝達し且つ前記部材
の間にて第二の方向である反対方向に向けてオーバラン
ニングすることを許容するように配置された第一の複数
の爪と、前記部材の一方内に配置された第二の複数の爪
であって、前記部材の間の駆動エネルギを第二の方向に
向けて伝達し且つ前記部材の間にて第一の方向へのオー
バランニングを許容するように配置された第二の複数の
爪と、前記第一の複数の爪及び前記第二の複数の爪の各
々に配置されたカム軌道と、前記第一の複数の爪及び前
記第二の複数の爪が前記部材の他方と係合するのを選択
的に制御すべく前記複数の爪の前記カム軌道に係合する
制御カラーとを組み合わせて備えて構成されている。
【0007】能動的な多モードオーバランニングクラッ
チ組立体は、同心状の内側部材及び外側部材と、これら
部材の間に作用可能に配置された対向した複数対のクラ
ッチ爪とを備えている。該クラッチ爪は、半径方向外方
に偏倚されており、該クラッチ爪は、軸方向に並進可能
な周方向制御スリーブと協働する凹状部分及び降起ラン
ド部とを備えている。該制御スリーブは、4つの異なる
作動モードを実行し得るように作用可能(係合した)爪
又は作用不能(引っ込んだ)爪の色々な組み合わせを選
択し得るように並進させることができる。4つの作動モ
ードは、完全な係合モードすなわち両方向への係止モー
ド、第一の方向への運転及びオーバランニングモード、
逆方向への運転及びオーバランニングモード、完全な非
係合モードすなわち解放モード又は不作動モードであ
る。能動的な多数モードオーバランニングクラッチ組立
体は、4輪駆動車のトランスファケースにて特に適用可
能なものである。
【0008】また、本発明は、マイクロコントローラに
信号を提供する駆動軸の速度センサ及びスロットル位置
センサのような複数の速度センサ及び位置センサも備え
ている。該マイクロコントローラは、センサ信号、記憶
データ、及び運転者の選択に基づいて適正な運転モード
を選択する。
【0009】このように、本発明の1つの目的は、自動
車のトランスファーケース内で使用されるオーバランニ
ングクラッチ組立体を提供することである。本発明の別
の目的は、自動車のトランスファーケース内で使用され
る能動的に制御可能な両方向すなわち2方向オーバラン
ニングクラッチ組立体を提供することである。
【0010】本発明の更に別の目的は、少なくとも2つ
の異なるオーバランニング運転モードを有する2方向オ
ーバランニングクラッチ組立体を提供することである。
本発明の更に別の目的は、4つの異なる運転モードを有
する2方向オーバランニングクラッチ組立体を提供する
ことである。
【0011】本発明の更に別の目的は、色々な速度セン
サ及び例えば、スロットル位置センサから信号を受け取
り、クラッチ組立体の作動モードを制御する制御装置を
有する、能動的に制御された多モードオーバランニング
クラッチ組立体を提供することである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の更なる目的及び有利な点
は、好適な実施の形態の以下の説明、及び同一の組立
体、構成要素、要素又は特徴部分を同様の参照番号で示
す、添付図面を参照することにより明らかになるであろ
う。
【0013】先ず、図1を参照すると、本発明を具体化
する車の駆動装置が全体として参照番号10で図示され
ている。該車の駆動装置10は、クラッチを有する手動
伝動装置又は自動伝動装置の何れかとすることのできる
従来の伝動装置14を駆動する、内燃機関12のような
原動機を備えている。この伝動装置14の出力が、トラ
ンスファーケース組立体16を駆動する。一方、該トラ
ンスファーケース組立体16は、後側すなわち主駆動ラ
イン20に作用可能に結合され且つ該主駆動ラインを駆
動する。該主駆動ラインは、後側すなわち主差動装置2
4に作用可能に結合され且つ該主差動装置を駆動する。
主差動装置すなわち後側差動装置24は、それぞれ一対
の主タイヤすなわち後輪タイヤ及び車輪組立体28に結
合された一対の整合した主車軸すなわち後車軸26を駆
動する。
【0014】また、トランスファーケース組立体16
は、前側すなわち第二の駆動ライン30に対しトルクを
提供する。該第二の駆動ライン30は、前側すなわち第
二の駆動軸32を備える一方、該第二の駆動軸は、前側
差動装置すなわち第二の差動装置34を駆動する。該第
二の差動装置34は、従来の方法にて作動し、整合した
一対の前車軸すなわち第二の車軸36を通じて駆動トル
クを提供する。車の前側には、一対の前輪すなわち第二
のタイヤ及び車輪組立体38が配置されている。一対の
係止ハブ42は、前車軸すなわち第二の対の車軸36の
それぞれ一方と前輪タイヤ及び車輪組立体38の間に作
用可能に配置することができる。係止ハブ42は、遠隔
的に作動させ、このため、電気又は空圧作動装置を含む
ようにするか、又は手動で作動させるようにすることが
できる。これと代替的に、前側すなわち第二の差動装置
34内に前車軸接続解除装置(図示せず)を収容し、ま
た、車軸接続解除装置を作動させ又は不作動にし、第二
の車軸36を第二の差動装置34の出力側に接続し又は
該出力側との結合を解除することができる。最後に、主
駆動ライン20及び第二の駆動ライン30は、適宜に且
つ適切に配置された自在継手44を備えることができ
る。該自在継手は、従来の方法にて機能し、色々な軸及
び構成要素の間にて静的及び動的に位置ずらしすること
を可能にし、また、整合のずれを許容する。
【0015】また、駆動装置10は、色々なプログラム
及びサブルーチンを有するマイクロコントローラ46を
備えることができる。このマイクロコントローラは、車
のセンサから色々なデータを受け取り、制御出力を提供
して、以下により詳細に説明する本発明の設計上の機能
及び目的を達成する。具体的には、該制御装置10は、
スロットル位置センサ48を備えることができる。該ス
ロットル位置センサは、連続的に可変又は略連続的に可
変(アナログ)の出力又は多数のステップ(増分的)出
力を提供し、スロットルペダル52の位置の適正な決定
位置をマイクロコントローラ46に提供する。
【0016】上記及び以下の説明にて使用される「主」
及び「第二の」という表現は、主として且つ二次的に車
を推進することを目的とする駆動装置10内の駆動ライ
ン及び駆動ラインの構成要素を意味するものであること
を理解すべきである。すなわち、図示した駆動装置10
において、当該発明者は、時間及びトルクの観点からし
て、後輪及び車輪の組立体28が主として車を推進す
る、後輪駆動車と一般に称される車に関して説明する。
従って、第二の駆動ライン30及び前輪すなわち第二の
タイヤ及び車輪組立体38は、典型的に、断続的に、す
なわち、必要なときに機能するものであり、苛酷な運転
時における車の性能及び安定性を向上させるものであ
る。しかしながら、本明細書に記載した作動構成要素
は、主駆動ライン及びタイヤが車の前側に配置された
車、すなわち一般に前輪駆動車と称される車、及び第二
の駆動ライン及びタイヤが車の後部に向けて配置された
車にて完全に且つ同等にも使用可能で且つ適したもので
あることを理解すべきである。従って、本明細書にて使
用する「主」及び「第二の」という表現は、その特定の
位置ではなくて、個々の駆動ラインの機能の特徴を広義
に表わすものである。
【0017】次に、図2を参照すると、トランスファー
ケース組立体16は、軸及び締結具に対する色々な開口
部と、色々な溝及び取付け面と、オイルシール56と、
ボール軸受組立体58のような摩擦防止軸受、シール保
持リング及び容易に理解されるであろうその他の内部構
成要素を有する、多数部分から成る、典型的に鋳造によ
るハウジング54を備えている。
【0018】また、トランスファーケース組立体16
は、遊星歯車組立体60も備えており、該遊星歯車組立
体は、1つのボール軸受組立体58によりトランスファ
ーケース組立体16のハウジング54内に回転可能に支
持された入力軸62により駆動される。該入力軸62
は、伝動装置14の出力側に結合され且つ該出力側によ
って駆動される。入力軸62は、ローラ軸受組立体66
を受け入れる凹み穴64を画成する。一方、ローラ軸受
組立体66は、主(後輪)出力軸70の前端部68を受
け入れ且つ該前端部を回転可能に支持する。歯車回転ポ
ンプ72は、出力軸70の周りに固着され且つ該出力軸
により駆動される。歯車回転ポンプ72は、圧力下にて
通路74に潤滑流体を提供する。該通路は、出力軸70
内にて軸方向に伸長し、潤滑及び冷却流体をトランスフ
ァーケース組立体16の構成要素に対し分配する。
【0019】遊星歯車組立体60内にて、入力軸62
は、太陽歯車80を画成する複数の外歯78を有する拡
張したベル形領域76を画成する。入力軸62のベル形
領域76の内面には複数の雌型スプラインすなわち歯車
の歯82がある。複数の雌型すなわち内歯車の歯86を
有する静止リング歯車84が太陽歯車の歯78と半径方
向に整合され且つハウジング54に固着されている。そ
の1つを図2に図示した複数の遊星歯車すなわちピニオ
ン歯車88が、遊星歯車キャリア94内に固定状態に取
り付けられた同じ複数の短軸92にて回転可能に受けら
れている。該キャリア94は、内方を向いた複数の雌型
スプラインすなわち歯車の歯96を有し、その歯車の歯
96は、入力軸62により画成された内側スプラインす
なわち歯車の歯82に対し軸方向に略隣接するが、該歯
車の歯から隔てられた面に設けられている。遊星歯車組
立体60は、参考として引用して本明細書に含めた共有
の米国特許第4,440,042号に、より詳細に記載
されている。
【0020】軸方向に摺動可能なクラッチすなわちかみ
合い型クラッチ100は、出力軸70の周りに受け入れ
られる。かみ合いクラッチ100は、内方を向いた複数
の雌型スプラインすなわち歯車の歯102を有し、これ
ら複数の雌型スプラインすなわち歯車の歯は、出力軸7
0の外周の周りに配置された同様の複数の外側スプライ
ンすなわち雄型歯車の歯104と相補的であり且つ該雄
型歯車の歯とかけ合わさる。このように、かみ合いクラ
ッチ100は、出力軸70と共に回転するが、該出力軸
の周りに沿って軸方向に摺動可能である。かみ合いクラ
ッチ100は、雄型スプラインすなわち外側歯車の歯1
06の領域を有しており、該外側歯車の歯は、入力軸6
2及び遊星歯車のキャリア94にそれぞれ配置された歯
すなわちスプライン82、96と相補的である。また、
かみ合いクラッチ100は、歯車の歯106と反対側の
その端部に半径方向に且つ周方向に伸長するフランジ1
08も備えている。
【0021】かみ合いクラッチ100は、第一の位置で
ある前方位置と図面の右側の第二の位置である後方位置
との間にて軸方向に移動可能である。該前方位置にて、
外側歯106は、歯車の歯82と結合し、入力軸62と
出力軸70との間に直接的駆動力を提供し、また、後方
位置にて、かみ合いクラッチ100はキャリア94の歯
車の歯96と係合し、遊星歯車組立体60により提供さ
れる歯車比に従って、入力軸62と出力軸70との間に
減速駆動力を提供する。典型的に、かかる歯車及び減速
比は、2.5:1乃至4.0:1の範囲にある。また、
かみ合いクラッチ100は、前方の直接駆動位置と後方
の減速駆動位置との間の中間にある第三たる中立位置ま
で動かすことができる。この中間位置にあるとき、入力
軸62は、出力軸70との接続から切り離されており、
その間にて伝達されるトルクはない。
【0022】かみ合いクラッチ100の位置は、電気シ
フト制御モータ110により指令される。この電気シフ
ト制御モータ110は、駆動軸112を2方向に回転さ
せる。駆動軸112は、トランスファーケース組立体1
6のハウジング54内に回転可能に適宜に支持されてい
る。駆動軸112の位置は、エンコーダ組立体(図示せ
ず)により監視し且つ読み取ることができる。このエン
コーダ組立体は、駆動軸112及びかみ合いクラッチ1
00の現在の位置に関する情報をマイクロコントローラ
46に提供する。
【0023】駆動軸112は、半径方向に伸長するアー
ム114に結合される。該アーム114は、ら旋ばね組
立体116の一端に接続されている。該ばね組立体11
6の他端は、円筒形のカム118に接続される。該ばね
組立体116は、駆動軸112と円筒形カム118との
間の弾性的なエネルギ吸収継手として機能し、駆動モー
タ110により指令された動作と被駆動構成要素との間
の差を吸収し、シフトモータ110がその最終的な要求
位置に達することができるようにする。該ばね組立体1
16は、かみ合いクラッチ100の歯車の歯106が入
力軸62の内側の歯82すなわちキャリア94の内側歯
車の歯96に瞬間的に係合しない状況にて、要求された
再位置決めに対してかみ合いクラッチ100が迅速で且
つ円滑に応答することを許容する。かみ合いクラッチ1
00の相対的回転が上述のクラッチの歯の係合を許容す
るとき、ばね組立体116内に貯えられたポテンシャル
エネルギが円筒形カム118をその要求位置まで回転さ
せ、これにより、シフトを完了させる。
【0024】円筒形のカム118は、カム118の周り
で好ましくは約270°伸長するら旋軌道122を画成
する。該ら旋軌道122は、フォーク組立体126に結
合し且つ該フォーク組立体を並進させるピンすなわちカ
ム従動子124を受け入れる。該フォーク組立体126
は、固定軸128にて2方向に並進移動可能に支持され
ており、また、かみ合いクラッチ100の外周に係合す
る。軸112の回転により、カム従動子124は軸方向
に再位置決めされ、かみ合いクラッチ100は、上述し
た3つの位置からの1つの位置から他の位置に軸方向に
再位置決めされる。
【0025】トランスファーケース組立体16に対し2
つのレンジ、すなわち高速及び低速機能を提供するかみ
合いクラッチ100の機構を含む遊星歯車組立体60の
採用は選択随意的であり、車の駆動装置10及びトラン
スファーケース組立体16は、単一速度の直接駆動装置
として完全に機能することが可能であり、この構成要素
及び該構成要素により提供される2つの速度レンジの機
能を伴わずに利用することができることが理解されよ
う。
【0026】図2、図3及び図4を参照すると、トラン
スファーケース組立体16は、能動的な2方向すなわち
ダブルオーバランニングクラッチ組立体130を更に備
えており、該クラッチ組立体は、遊星歯車組立体60の
後部に対し且つ主出力軸70の周りで且つ主出力軸70
の周りで且つ略同心状に、トランスファーケース組立体
16のハウジング54内に配置されている。オーバラン
ニングクラッチ組立体130は、主出力軸70に形成さ
れた相補的な形態とした雄型スプラインすなわち歯車の
歯136と合わさる内側すなわち雌型スプライン又は歯
車の歯134を有する内側駆動部材132を備えてい
る。スナップリング138又は同様の構成要素は、出力
軸70の相補的な周溝内に着座し、出力軸70における
内側駆動部材132の位置を軸方向に制限するストッパ
として機能する。内側駆動部材132は、隔てた対向し
た複数対の凹状の傾斜溝又は通路140L、140Rを
有している。通路140L、140Rは、内側駆動部材
132に沿って軸方向に伸長している。内側駆動部材1
32の各軸端又は面には、通路140R、140Lを略
閉じる壁又はフランジ142がある。隔てて対向した対
の凹状通路140L、140Rは、全体として、円弧状
の内面146を有する凹所144の境を略設定する。円
弧状面146に対し略直角に方向決めされた盲穴148
は、傾斜通路140L、140Rの各々に略隣接して対
にて配置されている。
【0027】複数対の第一すなわち左側の長いクラッチ
爪150L及び第二すなわち右側の長いクラッチ爪15
0Rが傾斜通路140L、140Rの各々内にて回動自
在に受け入れられている。対のコイル圧縮ばね152の
ような偏倚部材又は板ばねのようなその他の弾性的な偏
倚部材が、凹所、特に盲穴148内に受け入れられてお
り、全体として、通路140L、140Rに対向する爪
150L、150Rの端部をそれぞれ円弧状面146か
ら離れる方向に変位させる略半径方向外方に向けた偏倚
力を提供する。爪150L、150Rは、圧縮ばね15
2を受け入れる浅い盲穴を含むことができる。これと代
替的に、ばね152内に伸長する整列ピン(図示せず)
を円弧状面146及び爪150L、150Rに配置して
もよい。
【0028】図4及び図5に最も良く図示するように、
複数の左側爪150Lの各々は、左側すなわち第一のカ
ム軌道160を全体として画成する切欠き領域158A
Bを有している。該左側カム軌道160は、中央の凹状
ランド部162を有しており、中央の凹状ランド部16
2の両側部にて隔てられた一対の隆起ランド部166と
合わさる一対の対称の傾斜面164がその中央の凹状ラ
ンド部162の側部に接する。同様に、複数の右側爪1
50Rの各々は、第二のすなわち右側のカム軌道170
を画成する切欠き領域168A、168Dを有してい
る。右側のカム軌道170は、中央に配置された隆起し
たランド部分172を有しており、中央の隆起したラン
ド部分172と凹状対の中間ランド部176との間を伸
長する対向した一対の対称の傾斜壁174がランド部分
172の側部に接する。中央の隆起したランド部分17
2の両側部にて対称に配置された対の凹状のランド部分
176と隆起した外側ランド部分180との間にて、第
二の対の対称の傾斜壁178が伸長している。
【0029】また、該かみ合いクラッチ組立体130
は、外側被駆動部材184を有している。内側部材13
2を駆動部材とし、外側部材184を被駆動部材として
説明したが、これら説明は、絶対的であり、従って、限
定的なものであると解釈すべきではないと理解する必要
がある。これら説明は、主出力軸70に結合され、従っ
て、該主出力軸により駆動される内側駆動部材132
が、出力被駆動部材184にトルクを提供する、典型的
に見られる作動時及び状態の大多数を示すものである
が、反対方向へのトルクの伝達を除外するものと解釈す
べきではない。
【0030】外側被駆動部材184は、略L字形の断面
をしており、また、外周面188に形成された複数の雄
型すなわち外側スプライン又は歯車の歯186を有して
いる。内側駆動部材132と外側被駆動部材184との
間に配置された平坦な座金190は、これらの部材を分
離させ、その部材の間の摩擦を少なくする。外側被駆動
部材184の内面192には、斜めに配置され且つ軸方
向に伸長する複数対のカムすなわち駆動面194、19
6が設けられている。外側被駆動部材184は、主出力
軸70に回転自在に配置されており、その間には摩擦低
減スリーブすなわちジャーナル軸受198が配置されて
いる。
【0031】以下により詳細に説明するように、複数の
右側爪150Rは、主として複数の駆動面194と相互
作用し、複数の左側爪150Lは、主として複数の駆動
面196と相互作用する。駆動面194、196及び傾
斜通路140L、140Rの面は、係合したとき、爪1
50L、150Rの端縁が平らに着座し、又は比較的小
さい鋭角な角度を形成するように方向決めされることが
好ましい。好ましくは且つ典型的に、複数の駆動面19
4、196の数及び間隔角度に対する複数の爪150
L、150Rの数及び間隔角度は、2つ以上の爪150
L、150Rが同時に係合可能となるようなものである
ように決定する。例えば、9対の左側及び右側爪150
L、150R及び21対の駆動面194、196を利用
することにより、優れた作用が達成される。爪150
L、150R及び駆動面194、196のかかる配置
は、120゜の角度にて隔てられた3つの爪150R又
は150Lが対応する3つの等間隔の駆動面194又は
196に係合することを可能にする。所定のクラッチ組
立体における爪150R、150L及び駆動面194又
は196の数、及び同時に係合可能な数は、寸法、係合
位置の間の所望の遊び、トルク性能及びその他のパラメ
ータのような設計変数に基づいて、著しく相違したもの
とすることができる。しかしながら、かかるクラッチ組
立体は、直径方向に隔てられて、同時に係合可能な少な
くとも2つの爪150L、150Rを有する必要があ
る。同時に係合可能な爪150L、150Rを、例え
ば、10以上といった多数、設けたとしても、顕著な利
点が得られるとは考えられない。
【0032】爪の制御カラーすなわちスリーブ200が
スプライン186にて軸方向に摺動可能に受け入れられ
且つ外側被駆動部材184の外周の周りに配置されてい
る。爪の制御スリーブ200は、外側被駆動部材184
の外周面188に設けられた、雄型スプラインすなわち
歯車の歯186と相補の関係にある複数の内側又は雌型
スプラインすなわち歯車の歯202をその内面204に
有している。従って、爪の制御スリーブ200は、外側
被駆動部材184と共に回転し、しかも該外側被駆動部
材184に対し軸方向に且つ2方向に並進移動自在であ
る。爪の制御スリーブ200は、以下により詳細に説明
するように、周方向に且つ半径方向内方に伸長するウェ
ブすなわちフランジ206を有しており、該フランジ
は、爪150L、150Rと略係合し、それぞれのカム
軌道160、170と相互作用する。また、爪の制御ス
リーブ200は、半径方向外方に且つ周方向に伸長する
突起すなわちフランジ208を有している。
【0033】外側被駆動部材184は、複数の突起、突
出部すなわち面歯車の歯210を有しており、該歯車の
歯は、チェーン駆動スプロケット214に形成された、
相補(歯210と相補の関係にある)的な形状の凹所又は
歯車の歯212に係合する。外側被駆動部材184と同
様に、チェーン駆動スプロケット214は、ジャーナル
すなわちスリーブ軸受198により主出力軸70に回転
自在に配置されている。該チェーン駆動スプロケット2
14は、従来のチェーン218に係合し且つ該チェーン
を駆動する複数のチェーン駆動歯216を有している。
該チェーン218は、被駆動チェーンスプロケット22
2に設けられた歯220に係合する。被駆動チェーンス
プロケット222は、トランスファーケースの第二の出
力軸226に相互に係合するスプラインセット224に
より締まり嵌めし又はその他の方法で確実に接続され
る。第二の出力軸226は、ボール軸受組立体58のよ
うな1対の摩擦防止軸受すなわち転がり軸受により支持
されており、出力軸226とトランスファーケース組立
体16のハウジング58との間に適当なオイルシール5
6が配置されている。出力軸70に設けられた肩部22
8は、スナップリング138と協働して、出力軸70の
2方向オーバーランニングクラッチ組立体130を軸方
向に配置し且つ位置決めする。
【0034】また、該両方向すなわち2方向オーバーラ
ンニングクラッチ組立体130は、作動子組立体230
も備えている。該作動子組立体230は、円筒形カム2
36が固着された、回転する出力軸234を有する駆動
モータ232を備えている。この円筒形カム236は、
該円筒形カム236の周りで、例えば、270゜の相当
な角度に亙って伸長することが好ましいら旋軌道238
を画成する。このら旋軌道238は、シフトフォーク本
体244から伸長するピンすなわちカム従動子242を
受け入れる。該シフトフォーク本体244は、固定軸1
28を受け入れる円筒形の貫通通路246を画成する。
このように、シフトフォーク本体244は、円筒形カム
236の回転位置及びら旋軌道238の軸方向位置を制
御する状態にて固定軸128に沿って2方向に並進移動
自在である。該シフトフォーク本体244は、爪の制御
スリーブ200の突起すなわちフランジ208を受け入
れる円弧状通路248を画成する。このように、容易に
理解し得るように、爪の制御スリーブ200は、同様
に、カム従動子242のら旋軌道238内への再位置決
め及び最終的に、制御モータ232の回転に応答して軸
方向に且つ2方向に移動する。
【0035】最後に、トランスファーケース組立体16
に速度センサ組立体を設けることができる。例えば、複
数の歯262を有する第一のホイールすなわち主トーン
ホイール260を主出力軸70と共に回転し得るように
固着することができる。1又は2つ以上の出力導体26
6を有する第一の可変リラクタンス又はホール効果セン
サ264が第一のトーンホイール260と感知可能な関
係にて配置されており、主出力軸70の回転速度を示す
信号をマイクロコントローラ46に提供する。同様に、
複数の歯272を有する第二すなわち二次的なトーンホ
イール270が第二の出力軸226と共に回転可能に固
着されている。1つ又は2つ以上の出力導体276を有
する第二の可変リラクタンス又はホール効果センサ27
4が第二のトーンホイール270と検出可能な関係にて
配置されており、第二の出力軸226の回転速度を表わ
す信号をマイクロコントローラ46に提供する。
【0036】作動時、本発明の2方向オーバランニング
爪クラッチ組立体130は、完全な係止モードと、第一
の方向への運転及びオーバランニングモードと、反対の
第二の方向への運転及びオーバランニングモードと、完
全な非係合モードすなわち非係止モードという4つの作
動モードを有しており且つこれら4つの作動モードを提
供する、能動的に制御可能な漸進的な2方向オーバラン
ニングクラッチを提供する。主出力軸70及び関係する
主駆動ライン20と、第二の出力軸226及び関係する
第二の駆動ライン30との間にてトランスファーケース
組立体16内にオーバランニングクラッチ組立体130
を機械的に配置することを考慮するならば、このクラッ
チ組立体は、その間における唯一の機械的な駆動接続部
すなわちトルク伝達経路となることを先ず理解すべきで
ある。このため、該クラッチは、トルクの供給、オーバ
ランニング、同時的な等回転及び独立的な回転に関して
駆動ライン20と30との間の作動(回転)関係を制御
する。
【0037】図6には、内側駆動部材134が外側被駆
動要素184に対して効果的に係止され、従って、トラ
ンスファーケース組立体16の主出力軸70及び第二の
出力軸226が同時に回転するときの第一の作動位置が
図示されている。この係止位置は、図5に位置Aとして
表示された爪の制御スリーブ200の第一の位置により
達成される。この位置にあるとき、爪の制御スリーブ2
00の内方に伸長するウェブすなわちフランジ206
は、次のように配置される。すなわち、複数の左側爪1
50Lの切欠き領域158AB及び複数の右側爪150
Rの切欠き領域182Aがばね152が複数の爪150
L、150Rを半径方向外方に駆動して且つそれぞれの
駆動面196、194と係合することを許容するような
配置とする。このように、内側駆動部材132は、僅か
な程度の角度の遊び又は緩みがあるにしても、両方向に
向けて外側被駆動部材184に対して結合(係止)され
る。このように、主出力軸70及び第二の出力軸226
は結合され且つ共に回転する。このように、遊星歯車組
立体60又は車の伝動装置14により主出力軸70に提
供されるトルクは、エンジンブレーキの効果と同様に、
主出力軸70と第二の出力軸226との間にて等しく分
割される。遊星歯車組立体60が低歯車比にあり、荒地
の極めて滑り易い面にて車を運転するとき、及び4輪駆
動及び一定の50対50のトルク分割比が適当であるそ
の他の状況にあるとき、この作動モードは特に有用であ
る。
【0038】次に、図7を参照すると、駆動モータ23
2を作動させたとき、爪の制御スリーブ200が図5に
参照符号Aで示した位置から参照符号Bで示した位置ま
でシフトすることができる。このB位置にあるとき、複
数の左側爪150Lの切欠き領域158ABは、内方に
伸長するフランジ206と整合しており、従って、複数
の左側爪150Lは外方に偏倚され且つ外側被駆動部材
184の複数の面196に係合する。しかしながら、複
数の右側爪150Rに対して、内方に伸長するフランジ
206は、ランド部172に係合し、このため、図7に
図示するように、複数の右側爪150Rは、引込んだ非
係合位置に配置される。このように、複数の右側爪15
0Rは係合せず、駆動面194に係合することはできな
い。内側駆動部材132が時計回り方向に回転する場
合、その速度が内側駆動部材132の速度よりも速くな
いとき、外側被駆動部材184は時計回り方向に駆動さ
れる。しかしながら、車の運転状況及び状態により該外
側被駆動部材184が内側駆動部材132よりも速く時
計回り方向に回転するように付勢されたとき、外側被駆
動部材184は内側駆動部材132に対して容易にオー
バランする可能性がある。このように、位置Bにおい
て、外側被駆動部材184、第二の出力軸226及び第
二の駆動ライン30は、内側駆動部材132、主出力軸
70及び主駆動ライン20よりも速く時計回り方向に回
転することができるが、内側駆動部材132より遅くは
回転しない。一例として、主出力軸70、従って、内側
駆動部材132が車を前進運転し得るように時計回り方
向に回転し、後輪が牽引力を失ってスリップし始めるな
らば、クラッチ組立体130は係合して、外側被駆動部
材184、第二の出力軸226及び第二の駆動ライン3
0が少なくとも主出力軸70及び主駆動ライン20と等
速度にて回転することを確実にする。しかしながら、車
がカーブを曲がり、第二の出力軸226及び第二の駆動
ライン30が主出力軸70及び主駆動ライン20よりも
より迅速に回転しなければならないならば、クラッチ組
立体130は、かかるオーバランニングを許容する。
【0039】図7に図示し且つ直前に説明した作動モー
ドにおいて、2方向オーバランニング組立体130は、
ワンウェイクラッチすなわちオーバランニングクラッチ
として作用し、時計回り方向への駆動力を提供し、ま
た、内側駆動部材132から外側被駆動部材184への
オーバランニングを提供し、また、以下の表Iにより詳
細に記載するように、駆動方向が反時計回り方向である
ならば、反対方向への作動を可能にする。
【0040】次に、図5及び図8の位置Cを参照する
と、駆動モータ232は、図5に図示するように、爪の
制御スリーブ200を位置Cまで並進させ得るように再
作動させることができる。この位置において、爪の制御
スリーブ200の内方を向いたフランジ206は、左側
爪150Lの切欠き領域158ABの右側にてランド部
166に隣接し且つ該ランド部166に接触する位置に
配置され、フランジ206は、右側爪150Rの中央ラ
ンド部172と整合され且つ該中央ランド部と接触する
位置に配置される。このように、フランジ206は、爪
150L、150Rの全てを半径方向内方に動かして、
駆動面194、196と接触しない状態にする。この爪
の制御スリーブ200の位置において、内側駆動部材1
32と、外側被駆動部材184との間には、機械的な相
互接続又は結合は何ら為されない。従って、主駆動ライ
ン20と第二の駆動ライン30との間には機械的な接続
部が何も存在せず、主出力軸70に供給された、駆動ト
ルク又はエンジンブレーキ力の何れかの全ては、主駆動
ライン20に提供される。位置Cにおいて、駆動装置1
0は、全ての目的のため、二輪駆動装置として作動し、
トルクは、主駆動ライン20を通じてのみ付与される。
【0041】最後に、図5及び図9の位置Dを参照する
と、爪制御スリーブ200の内方伸長フランジ206が
複数の左側爪150Lのランド部166に係合し、これ
ら複数の左側爪を内方に動かし、該爪を非係合状態に保
つように、爪制御スリーブ200を位置Dまで移動させ
得るように駆動モータ232が作動されている。しかし
ながら、フランジ206は、切欠き領域168D内に位
置し、このことは、複数の右側爪150Rが作用可能な
位置まで外方に移動することを許容する。(機能的に、
位置Dは、位置Bにて達成され且つ図7に図示した反対
方向への運転すなわち逆進運転を可能にする。)このよ
うに、複数の左側爪150Lは、係合せず、また、駆動
面196に係合することができない一方、複数の右側爪
150Rは、ばね152により半径方向外方に偏倚され
ており、このため、これら複数の右側爪は、係合するこ
とができ且つ駆動面194に係合することができる。内
側駆動部材132が反時計回り方向に回転するものとす
ると、外側被駆動部材184は、内側駆動部材132よ
りも遅い速度又は等速度にて回転する傾向にあるなら
ば、右側爪150Rにより駆動されることになる。しか
しながら、外側被駆動部材184が内側駆動部材132
に対して反時計回り方向にオーバランする可能性があ
る。
【0042】図9に図示し且つ直前に説明した作動モー
ドにおいて、2方向オーバランニングクラッチ組立体1
30は、ワンウェイクラッチすなわちオーバランニング
クラッチとして作用し、反時計回り方向への駆動を可能
にし且つ内側駆動部材132から外側被駆動部材184
へのオーバランニングを提供し、以下の表Iに詳細に示
すように、駆動方向が時計回り方向であるならば、反対
方向にオーバランニングさせる。
【0043】以下の表Iには、本発明のオーバランニン
グクラッチ組立体130の色々な作動状態及び能動的な
制御モード(位置A、B、C、D)が掲げてある。部分
Aにおいて、独立的に回転可能である位置A及びCにお
けるクラッチ組立体130の作用が示してある。部分B
において、内側駆動部材132の回転方向に対するクラ
ッチ組立体130の作用及び外側被駆動部材184の速
度及び又は方向が示してある。勿論、外側被駆動部材1
84の相対的回転速度と常に反対ではあるが、完全に明
確にする目的にて、内側部材132の相対速度が含めて
ある。
【0044】
【表I】 部分A 位置 回転と独立的な作動 A 係止状態 C 解放状態 部分B 回転に依存する作動 相対的回転速度 内側駆動部材132の回転方向 時計回り方向 反時計回り方向 外側被駆動部材184 速くない 速い 速くない 速い 内側駆動部材132 速い 速くない 速い 速くない位置 B 運転 オーバランニング オーバランニング 運転 D オーバランニング 運転 運転 オーバランニング 上記の説明及び表Iから、自動車10の主駆動ライン2
0と第二の駆動ライン30との間にて、特に、トランス
ファーケース組立体16の主出力軸70と第二の出力軸
226との間にて、本発明の2方向オーバランニングク
ラッチ組立体130は、能動的に選択可能な4つの運転
モードすなわち関係を提供することが理解されよう。か
かる能動的な制御は、リアルタイムで行い得ることを理
解すべきである。すなわち、爪制御スリーブ200の質
量及び駆動モータ232、円筒形カム236のような該
スリーブに関係する駆動要素の質量が比較的小さいた
め、制御スリーブ200は、マイクロコントローラ46
からの制御信号に応答して、能動的に且つリアルタイム
で再位置決めすることができる一方、このマイクロコン
トローラからの制御信号は、主出力軸70の速度、第二
の出力軸226の速度、スロットル52の位置といっ
た、車の色々な検出変数の結果である。かかる変数に応
答して、制御スリーブ200は、2方向オーバランニン
グクラッチ組立体130の4つの作動モードの内の1つ
を提供し得るように迅速に再位置決めし、主駆動ライン
20と第二の駆動ライン30との間にて最適な出力の分
配、エンジンブレーキ力及びオーバランニング性能を提
供することができる。
【0045】次に、図10を参照すると、第一の代替的
な実施の形態の2方向オーバランニングクラッチ作動子
組立体が全体として参照番号300で示してある。この
第一の代替的な実施の形態のアクチュエータ組立体30
0は、2方向電気駆動モータ304を有するボールねじ
アクチュエータ組立体302を備えており、該電気駆動
モータは、該モータ304の2方向への回転出力を受け
取り且つその回転出力を2方向への軸方向並進動作に変
換する従来のボールねじ機構306に連結されている。
出力部材308がボールねじ機構306に連結されてお
り、該出力部材は、略円筒形のハウジング310に2方
向に向けて伸縮式に出入りする。該略円筒形のハウジン
グは、トランスファーケースハウジング54から伸長
し、適当な締結具312により該トランスファーケース
ハウジングに固着されている。出力部材308は、シフ
トレール314を備えることができ、該シフトレール
は、トランスファーケースハウジング54に形成された
適当な盲穴316内に受け入れられ且つ該盲穴により安
定化される。シフトヨーク322を有するシフトカラー
320は、整合ピン又は旋回ピン318によりシフトレ
ールと共に軸方向に並進し得るようにシフトレール31
4に固着されている。シフトヨーク322は、円弧状通
路324を画成し、該円弧状通路は、爪制御スリーブ2
00の半径方向外方に伸長するウェブすなわちフランジ
208の一部を受け入れる。駆動モータ304が2方向
に回転するに伴い、出力部材308は、シフトフォーク
320及び爪制御スリーブ200が行うように、軸方向
に向け2方向に並進移動し、これにより、図6、図7、
図8、図9に関して上述したように、特定のクラッチ位
置A、B、C、Dの何れか1つを選択することができ
る。このように、アクチュエータ組立体302は、爪の
制御スリーブ200を2方向に並進移動させるための代
替的な電気機械的手段を提供するものであることが理解
されよう。所望であるならば、ボールねじアクチュエー
タ組立体302は、略連続的な線形又は増分型の種々の
位置検出手段(図示せず)を含めることができる。これ
ら位置検出手段は、容易に理解し得るように、出力部材
308、従って、爪の制御スリーブ200の現在の位置
に関するデータを、例えば、マイクロコントローラ46
に提供する。
【0046】本発明は、爪型クラッチ組立体に関して説
明したが、本発明は、同等であると見なされるスプラグ
型クラッチのような対応する機械的な装置にも容易に適
用可能であることを理解すべきである。
【0047】上記の開示は、本発明を実施するのに最良
の形態であると当該発明者が考えるものである。しかし
ながら、オーバランニングクラッチ及びパワートレーン
の技術分野の当業者には、その改変例及び変形例を具体
化する装置が自明であることは明らかである。上記の開
示は、本発明を実施するための本発明者が考える最良の
形態に関するものであり、また、当業者が本発明を実施
することを可能にする限り、本発明がこれにのみ限定さ
れるものと解釈されるべきではなく、上記の自明の改変
例を含むものであり、また、次の請求の範囲の精神及び
範囲によってのみ限定されるものと解釈されるべきであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化する自動車の駆動ライン及びト
ランスファーケースの概略図的な平面図である。
【図2】本発明による能動的な2方向オーバランニング
クラッチ組立体を内蔵する自動車のトランスファーケー
スの完全な断面図である。
【図3】本発明による能動的な2方向オーバランニング
クラッチ組立体を内蔵する自動車のトランスファーケー
スの部分拡大断面図である。
【図4】本発明による能動的な2方向オーバランニング
クラッチ組立体の一部分の拡大分解斜視図である。
【図5】本発明による能動的な2方向オーバランニング
クラッチ組立体における一対の爪の概略図的な平面図で
ある。
【図6】第一の位置である、係止位置にある能動的な2
方向オーバランニングクラッチ組立体の部分断面図であ
る。
【図7】第二の位置である、ワンウェイ駆動及びオーバ
ランニング位置にある能動的な2方向オーバランニング
クラッチ組立体の部分断面図である。
【図8】第三の位置である、完全な解放位置すなわち不
作動位置にある能動的な2方向オーバランニングクラッ
チ組立体の部分断面図である。
【図9】図7に図示した位置と反対側の第四の位置にあ
る、ワンウェイ駆動及びオーバランニング位置にある能
動的な2方向オーバランニングクラッチ組立体の部分断
面図である。
【図10】本発明による自動車のトランスファーケース
及び第一の代替的な実施の形態の2方向オーバランニン
グクラッチ作動子組立体の拡大部分断面図である。
【符号の説明】
10 車の駆動装置 12 内燃機関 14 伝動装置 16 トランスファー
ケース組立体 20 主駆動ライン 22 主駆動軸 24 主差動装置 28 車輪組立体 30 第二の駆動ライン 32 第二の駆動軸 34 第二の差動装置 36 第二の車軸 42 係止ハブ 44 自在継手 46 マイクロ制御装置 48 スロットル位置
センサ 52 スロットルのペダル 54 ハウジング 56 オイルシール 58 ボール軸受組立
体 62 入力軸 64 再入穴 66 ローラ軸受組立体 68 出力軸の前端部 70 出力軸 72 歯車回転ポンプ 74 通路 76 ベル形領域 78 外歯 80 太陽歯車 82 歯車の歯 84 静止リング歯車 86 内歯車の歯 88 ピニオン歯車 92 短軸 94 遊星歯車キャリ
ア 96 歯車の歯 100 かみ合い型ク
ラッチ 102、104、106 歯車の歯 108 フランジ 110 電気シフト制
御モータ 112 駆動軸 114 アーム 116 ら旋ばね組立体 118 円筒形アーム 122 軌道 124 カム従動子 126 シフトフォーク組立体 128 固定軸 130 2方向オーバランニング組立体 132 内側駆動部材 134 雌型スプライン/歯車の歯 136 雄型スプライン/歯車の歯 138 スナップリング 140L、140R
凹状通路/傾斜通路 142 壁/フランジ 144 凹所 146 円弧状面 148 盲穴 150L 第一のクラッチ爪/左側の長いクラッチ爪 150R 第二のクラッチ爪/右側の長いクラッチ爪 152 コイル圧縮ばね 158AB 切欠き領
域 160 第一のカム軌道/左側カム軌道 162 凹状の中央ランド部 164 対称の傾斜面 166 隆起ランド部 168A、168D
切欠き領域 170 第二のカム軌道/右側カム軌道 172 隆起した中央ランド部 174 対称の傾斜面 176 凹状ランド部 178 対称の傾斜壁 180 隆起した外側ランド部 182A 右側爪の切
欠き領域 184 外側部材 186 雄型スプライ
ン/歯車の歯 188 外周面 190 平坦な座金 192 外側被駆動部材の内面 194、196 カム
/駆動面 198 ジャーナル/スリーブ軸受 200 爪の制御スリーブ 202 雌型スプライ
ン/歯車の歯 204 爪の制御スリーブの内面 206 ウェブ/フランジ 208 突起/フラン
ジ 210 突起、突出部/面歯車の歯 212 凹所/歯車の歯 214 チェーン駆動
スプロケット 216 チェーン駆動歯 218 従来のチェー
ン 220 被駆動チェーンスプロケットの歯 222 被駆動チェーンスプロケット 224 スプラインセット 226 第二の出力軸 228 肩部 230 作動子組立体 232 駆動モータ 234 回転する出力
軸 236 円筒形カム 238 ら旋軌道 242 カム従動子 244 シフトフォー
ク本体 246 貫通通路 248 円弧状通路 260 第一のホイール/主トーンホイール 262 複数の歯 264 第一の可変リラクタンス/ホール効果センサ 266 出力導体 270 第二のトーンホイール 272 複数の歯 274 第二の可変リラクタンス/ホール効果センサ 276 出力導体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御可能な2方向オーバランニングクラ
    ッチ組立体(130)において、 内側部材(132)と、 同心状に配置された外側部材(184)と、 前記部材の一方に配置された第一の複数の爪(150
    L)であって、前記部材の間の駆動エネルギを第一の方
    向に向けて伝達し且つ前記部材の間にて第二の方向であ
    る反対方向に向けてオーバランニングすることを許容す
    るように配置された第一の複数の爪(150L)と、 前記部材の一方内に配置された第二の複数の爪(150
    R)であって、前記部材の間の駆動エネルギを第二の方
    向に向けて伝達し且つ前記部材の間にて第一の方向への
    オーバランニングを許容するように配置された第二の複
    数の爪(150R)と、 前記第一の複数の爪及び前記第二の複数の爪の各々に配
    置されたカム軌道(160、170)と、 前記第一の複数の爪及び前記第二の複数の爪が前記部材
    の他方と係合するのを選択的に制御すべく前記複数の爪
    の前記カム軌道に係合する制御カラー(200)とを組
    み合わせて備える、制御可能な2方向オーバランニング
    クラッチ組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の制御可能な2方向オー
    バランニングクラッチ組立体において、前記複数の爪を
    前記部材の前記他方に向けて偏倚させるばね(152)
    を更に備える、制御可能な2方向オーバランニングクラ
    ッチ組立体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の制御可能な2方向オー
    バランニングクラッチ組立体において、前記複数の爪
    (150L)に配置された前記カム軌道(160)が、
    前記第二の複数の爪(150R)に配置された前記カム
    軌道(170)と別個である、制御可能な2方向オーバ
    ランニングクラッチ組立体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の制御可能な2方向オー
    バランニングクラッチ組立体において、カム(236)
    を駆動する駆動モータ(232)と、前記制御カラー
    (200)を駆動する従動子(242)とを有する駆動
    組立体(230)を更に備える、制御可能な2方向オー
    バランニングクラッチ組立体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の制御可能な2方向オー
    バランニングクラッチ組立体において、前記外側部材
    (184)が、スプライン(186)を有する外面を備
    え、前記制御カラー(200)が、前記外側部材におけ
    る前記スプラインと相補的なスプライン(202)を有
    する内面を備える、制御可能な2方向オーバランニング
    クラッチ組立体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の制御可能な2方向オー
    バランニングクラッチ組立体において、前記内側部材
    (132)を受け入れ且つ駆動する軸(70)と、前記
    外側部材(184)により駆動されるチェーン駆動スプ
    ロケット(214)とを更に備える、制御可能な2方向
    オーバランニングクラッチ組立体。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の制御可能な2方向オー
    バランニングクラッチ組立体において、出力部(23
    4)を有する駆動モータ(232)と、該出力部(23
    4)を前記制御カラー(200)に結合する駆動連結機
    構(236、242)と、前記駆動モータを駆動するマ
    イクロコントローラ(46)とを更に備える、制御可能
    な2方向オーバランニングクラッチ組立体。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の制御可能な2方向オー
    バランニングクラッチ組立体において、前記制御カラー
    (200)が、前記クラッチ組立体を係止する第一の位
    置(A)と、第一の方向への駆動及びオーバランニング
    を提供する第二の位置(B)と、第二の方向への駆動及
    びオーバランニングを提供する第三の位置(D)と、前
    記クラッチ組立体を解放する第四の位置(C)との間に
    て可動である、制御可能な2方向オーバランニングクラ
    ッチ組立体。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の制御可能な2方向オー
    バランニングクラッチ組立体において、前記内側部材
    (132)が駆動部材であり、前記外側部材(184)
    が被駆動部材である、制御可能な2方向オーバランニン
    グクラッチ組立体。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の制御可能な2方向オ
    ーバランニングクラッチ組立体において、前記部材(1
    32、184)の他方は、前記爪(150L、150
    R)と係合可能である、斜めに配置された複数の対の面
    (194、196)を備える、制御可能な2方向オーバ
    ランニングクラッチ組立体。
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