JPH11324920A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JPH11324920A
JPH11324920A JP12744098A JP12744098A JPH11324920A JP H11324920 A JPH11324920 A JP H11324920A JP 12744098 A JP12744098 A JP 12744098A JP 12744098 A JP12744098 A JP 12744098A JP H11324920 A JPH11324920 A JP H11324920A
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JP
Japan
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lead wire
electric compressor
case
housing
cluster
Prior art date
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Application number
JP12744098A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Inaba
好昭 稲葉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】口出線が密閉ケースの内壁面に接触することを
防止することで、信頼性の高い密閉型電動圧縮機を提供
すること。 【解決手段】密閉ケース11内に収容された電動機12
と、密閉ケース11内に収容され、電動機12により駆
動され冷媒を圧縮する圧縮機構13と、密閉ケース11
に設けられ密閉ケース11内外にその両端をそれぞれ突
出させて形成された密封端子15と、電動機12からの
口出線14の先端側を密封端子15に接続するととも
に、口出線14を密閉ケース11の内壁面11cから離
間する方向に導くクラスタ30とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型電動圧縮機
に関し、特に電動機の口出線と密閉ケース内壁面との短
絡を防止できるものに関する。
【0002】
【従来の技術】図23は従来の密閉型電動圧縮機10の
要部を示す側面図である。密閉型電動圧縮機10は、密
閉ケース11と、この密閉ケース11内に配置された電
動機12と、金属材製の密閉ケース11内に配置され電
動機12により駆動される圧縮機構(不図示)とを備え
ている。なお、図23中14は電動機12からの口出線
を示している。口出線14は例えば3本設けられてい
る。
【0003】密閉ケース11は、有底筒状の本体ケース
11aと、本体ケース11aの開口部を気密に閉塞する
上部ケース11bとを備え、上部ケース11bにはガラ
ス封じ端子15が設けられている。なお、図中11cは
上部ケース11bの内壁面を示している。
【0004】ガラス封じ端子15は、上部ケース11b
に取り付けられた端子本体15aと、この端子本体15
aを貫通する複数のピン15bとを備えている。なお、
これら複数のピン15bの密閉ケース11内側の端部1
5cには、クラスタ16が着脱自在に取り付けられてい
る。
【0005】クラスタ16は、図24の(a),(b)
に示すように箱状のハウジング16aと、このハウジン
グ16a内に設けられ、それぞれ後述する口出線14の
コンタクタ14aを収納する3つの収納箱16bとを備
えている。また、ハウジング16aには、上述したピン
15bの端部15cが嵌合する孔部16cが設けられて
いる。なお、図24中16dは口出線取出口を示してい
る。
【0006】口出線14は、その基端部側が電動機12
に接続され、先端部側はコンタクタ14aがかしめられ
て取付けられている。そして、口出線14はそれぞれコ
ンタクタ14a側からクラスタ16の収納箱16b内に
挿入される。
【0007】このように構成された密閉型電動圧縮機1
0においては、電動機12の口出線14をクラスタ16
に接続し、さらにクラスタ16をガラス封じ端子15の
ピン15bの端部15cに差し込むことで、ガラス封じ
端子15と口出線14とを導通させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の密閉型
電動圧縮機10では、次のような問題があった。すなわ
ち、電動機12から立ち上がる口出線14が長すぎた場
合、クラスタ16をガラス封じ端子15に接続した時
に、口出線14全体が上方に撓み、上部ケース11bの
内壁面11cに接触する。さらに上部ケース11bを本
体ケース11aに溶接する際の熱により口出線14の被
覆が溶けてしまい、口出線14の芯線と上部ケース11
bの内壁面11cとが接触して絶縁不良を起こすという
問題があった。そこで本発明は、口出線が密閉ケースの
内壁面に接触することを防止することで、信頼性の高い
密閉型電動圧縮機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された発明は、密閉ケ
ース内に収容された電動機と、前記密閉ケース内に収容
され、前記電動機により駆動され冷媒を圧縮する圧縮部
と、前記密閉ケースに設けられ前記密閉ケース内外にそ
の両端をそれぞれ突出させて形成された密封端子と、前
記電動機からの口出線の先端側を前記密封端子に接続す
るとともに、前記口出線を前記密閉ケースの内壁面から
離間する方向に導くクラスタとを備えるようにした。
【0010】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、前記クラスタは、前記口出線
の先端側を収納するハウジングと、このハウジングに着
脱自在に設けられたガイド部材とを備え、前記ガイド部
材は、前記ハウジングの口出線の基端側に取り付けられ
た取付部と、この取付部に一体に設けられ前記密閉ケー
スの内壁面から離間する方向へ延設された口出線押え板
とを有することとした。
【0011】請求項3に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、前記クラスタは、前記口出線
の先端側を収納するハウジングと、このハウジングに一
体に設けられ前記内壁面から離間する方向へ延設された
口出線押さえ板とを備えていることとした。
【0012】請求項4に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、前記クラスタは、前記口出線
の先端側を収納するハウジングと、このハウジングに対
し前記内壁面に接離する方向に揺動自在に設けられた口
出線押さえ板と、この口出線押さえ板の前記内壁面側に
設けられ、その先端部が前記内壁面に当接することで、
前記口出線押さえ板が前記内壁面から離間する方向に位
置決めする突出部とを備えていることとした。
【0013】請求項5に記載された発明は、請求項1乃
至4のいずれかに記載された発明において、前記口出線
は複数本設けられ、前記クラスタは、前記複数の口出線
の基端側を纏めるように案内する案内壁を備えているこ
ととした。
【0014】請求項6に記載された発明は、請求項1乃
至4のいずれかに記載された発明において、前記クラス
タは、前記複数の口出線の基端側を案内する案内筒部を
備えていることとした。
【0015】請求項7に記載された発明は、請求項6に
記載された発明において、前記案内筒部は、前記複数の
口出線の基端側を纏めるように形成されていることとし
た。請求項8に記載された発明は、請求項1乃至7のい
ずれかに記載された発明において、前記口出線はテフロ
ン系の絶縁材で被覆されていることとした。
【0016】請求項9に記載された発明は、請求項1乃
至8のいずれかに記載された発明において、ハイドロフ
ルオロカーボン冷媒が用いられていることとした。上記
手段を講じた結果、次のような作用が生じる。すなわ
ち、本発明では、密閉ケースに設けられた密封端子に接
続される口出線を密閉ケースの内壁面から離間する方向
に導くようにしているので、口出線と密閉ケースとの短
絡が発生しない。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係る密閉型電動圧縮機20を一部切欠して示す側面図
であり、図2〜図4は密閉型電動圧縮機20の要部を示
す図である。なお、これらの図において上述した図23
〜図26と同一機能部分には同一符号を付した。
【0018】密閉型電動圧縮機20は、図1に示すよう
に、密閉ケース11と、この密閉ケース11内に配置さ
れた電動機12と、金属材製の密閉ケース11内に配置
され電動機12により駆動される圧縮機構13とを備え
ている。なお、図1中14は電動機12からの口出線を
示している。口出線14は例えば3本設けられている。
【0019】密閉ケース11は、有底筒状の本体ケース
11aと、本体ケース11aの開口部を気密に閉塞する
上部ケース11bとを備え、上部ケース11bにはガラ
ス封じ端子15が設けられている。なお、図1中11c
は上部ケース11bの内壁面を示している。
【0020】ガラス封じ端子(密封端子)15は、上部
ケース11bに取り付けられた端子本体15aと、この
端子本体15aを貫通する複数のピン15bとを備えて
いる。なお、これら複数のピン15bの密閉ケース11
内側の端部15cには、クラスタ30が着脱自在に取り
付けられている。
【0021】クラスタ30は、ガラス封じ端子25に着
脱自在に取り付けれるハウジング31と、このハウジン
グ31に着脱自在に取り付けられるガイド部材32とを
備えている。
【0022】ハウジング31は、図4の(a)に示すよ
うに、板状の本体31aと、この本体31aの両側に取
り付けられた3つの筒状の収納箱31b〜31d(31
cは不図示)とを備えており、本体31aには上述した
ピン25bの端部25cが挿入される孔部31eが形成
されている。なお、図中31f,31gは口出線取出口
を示している。
【0023】ガイド部材32は、図2の(a),(b)
に示されるように筒状に形成され上述した口出線取出口
31f,31g内にそれぞれ嵌合される筒状の嵌合部3
2a,32bと、これら嵌合部32a,32bの一端側
に一体的に取り付けられた筒状絶縁部材32cとを備え
ている。筒状絶縁部材32cは嵌合部32a,32bに
対し斜め下方へ傾けて取付けられている。
【0024】口出線14は、その基端部側が電動機12
に接続され、先端部側はコンタクタ14aがかしめられ
て取付けられている。このように構成された密閉型電動
圧縮機20においては、電動機12の口出線14をコン
タクタ14a側から図4の(a)に示すようにガイド部
材32の筒状絶縁部材32cに通す。さらに、口出線1
4のうち2本をそれぞれ嵌合部32a,32bに通す。
そして、図4の(b)に示すように、3つのコンタクタ
14aをハウジング31の収納箱31b〜31d内に通
す。さらに、ガイド部材32をその筒状部32a,32
bがハウジング31の口出線取出口31f,31gに嵌
合するように挿入し、ハウジング31とガイド部材32
とを一体化する。
【0025】次に、クラスタ30をガラス封じ端子15
のピン15bの端部15cに差し込むことで、ガラス封
じ端子15と口出線14とを導通させることができる。
このようにクラスタ30を取り付けることで、口出線1
4は筒状絶縁部材32cの傾きにしたがって斜め下方に
引き出される。このため、図1に示すように、電動機1
2を本体ケース11aに組み込み、さらにクラスタ30
を上部ケース11bのガラス封じ端子15のピン15b
に接続し、上部ケース11bを本体ケース11aに取り
付けた場合、口出線14が上部ケース11bに接触する
ことはない。
【0026】上述したように本第1の実施の形態に係る
密閉型電動圧縮機においては、口出線14が上部ケース
11bの内壁面11cに接触することを防止できるた
め、密閉型電動圧縮機としての信頼性を高めることがで
きる。
【0027】図5〜図7は、上述した第1の実施の形態
の第1の変形例に係るガイド部材40を示す図である。
すなわち、本第1の変形例に係るガイド部材40は、上
述した口出線取出口31f,31g内にそれぞれ嵌合さ
れる断面コの字状の嵌合部41a,41bと、これら嵌
合部41a,41bの一端側に一体的に取り付けられた
板状絶縁部材42とを備えている。板状絶縁部材42は
嵌合部41a,41bに対し斜め下方へ傾けて取付けら
れている。
【0028】本変形例においては、電動機12の口出線
14をコンタクタ14a側から図7の(a)に示すよう
に口出線14のコンタクタ14aをハウジング31の各
収納箱31b〜31dに挿入して固定する。その後、ガ
イド部材40の嵌合部41a,41bを口出線取出口3
1f,31gに嵌合し、一体化する。さらに、口出線1
4を嵌合部41a,41b及び板状絶縁部材42に沿わ
せる。
【0029】次に、クラスタ30をガラス封じ端子15
のピン15bの端部15cに差し込むことで、ガラス封
じ端子15と口出線14とを導通させることができる。
このようにクラスタ30を取り付けることで、口出線1
4は板状絶縁部材42の傾きにしたがって斜め下方に引
き出される。このため、上述した第1の実施の形態と同
様に、口出線14が上部ケース11bに接触することは
ない。したがって、密閉型電動圧縮機としての信頼性を
高めることができる。
【0030】図8〜図10は、上述した第1の実施の形
態の第2の変形例に係るガイド部材50を示す図であ
る。すなわち、本第2の変形例に係るガイド部材50
は、図8の(a),(b)に示されるように筒状に形成
され上述した口出線取出口31e,31f内にそれぞれ
嵌合される筒状の嵌合部51a,51bと、これら嵌合
部51a,51bの一端側に一体的に取り付けられた筒
状絶縁部材52とを備えている。筒状絶縁部材52は嵌
合部51a,51bに対し斜め下方へ傾けて取付けられ
ている。また、筒状絶縁部材52の先端52a側は基端
52b側からテーパ状に狭くなるように形成されてい
る。
【0031】このように構成されたガイド部材50を用
いると、口出線14がテフロン系等の絶縁材により被覆
されている場合に適用できる。すなわち、口出線14の
被覆がテフロン系の絶縁材で構成されていると、被覆の
滑り性が高いため、糸等で結束することができない。こ
のため、各口出線14の長さを厳密に管理する必要があ
る。
【0032】一方、ガイド部材50を用いると、図10
に示すように、口出線14が筒状絶縁部材52の基端5
2bから先端52a側に向かって纏められ、結束と同等
の効果が得られる。したがって、口出線14の長さを厳
密に管理する必要がなくなるとともに、結束作業等の作
業行程が不必要となる。
【0033】上述したように本第2の変形例において
は、上述した第1の実施の形態と同様の効果が得られる
とともに、結束した場合と同様の効果が得られるため、
結束工程を省略でき、作業工程を簡略化することができ
る。
【0034】図11及び図12は、上述した第1の実施
の形態の第3の変形例に係るガイド部材60を示す図で
ある。すなわち、本第3の変形例に係るガイド部材60
は、上述した口出線取出口31e,31f内にそれぞれ
嵌合される断面コの字状の嵌合部61a,61bと、こ
れら嵌合部61a,61bの一端側に一体的に取り付け
られた断面コの字状の絶縁部材62とを備えている。絶
縁部材62は嵌合部61a,61bに対し斜め下方へ傾
けて取付けられている。また、絶縁部材62の先端62
a側は基端62b側からテーパ状に狭くなるように形成
されている。
【0035】このように構成されたガイド部材60を用
いると、図10と同様に、口出線14が筒状絶縁部材6
2の基端62bから先端62a側に向かって纏められ、
結束と同等の効果が得られる。したがって、口出線14
の長さを厳密に管理する必要がなくなるとともに、結束
作業等の作業行程が不必要となる。
【0036】上述したように本第3の変形例において
は、上述した第1の実施の形態と同様の効果が得られる
とともに、結束した場合と同様の効果が得られるため、
結束工程を省略でき、作業工程を簡略化することができ
る。
【0037】図13〜図15は、本発明の第2の実施の
形態に係る密閉型電動圧縮機に組み込まれたクラスタ7
0を示す図である。クラスタ70は、ガラス封じ端子2
5に着脱自在に取り付けれるハウジング71を備えてい
る。
【0038】ハウジング71は、板状の本体72と、こ
の本体72の両側に取り付けられた3つの筒状の収納箱
73a〜73cとを備えており、本体72には上述した
ピン25bの端部25cが挿入される孔部74が形成さ
れている。なお、図中75a,75bは口出線取出口を
示している。また、本体72の一端側には、一体的に弾
性板76が延設されており、その先端76aには口出線
押さえ板76bが設けられている。
【0039】このように構成されたクラスタ70では、
図15の(a)に示すように、口出線押さえ板76bを
矢印α方向に押し上げ、弾性板76を変形させ、電動機
12の口出線14をコンタクタ14a側から口出線取出
口75a,75bから収納箱73a〜73c内に挿入す
る。変形力を取り去ると、弾性板76の復帰力で口出線
押さえ板76bが通常の位置に戻る。そして、口出線押
さえ板76bが図15の(b)に示すように、口出線1
4を矢印β方向に押し、下方へ曲げる。
【0040】次に、クラスタ70をガラス封じ端子15
のピン15bの端部15cに差し込むことで、ガラス封
じ端子15と口出線14とを導通させることができる。
このようにクラスタ70では、口出線押さえ板76bを
変形させてコンタクタ14aをハウジング71に挿入す
るだけの簡単な操作で口出線14は斜め下方に引き出さ
れる。このため、上述した第1の実施の形態の場合と同
様に、口出線14が上部ケース11bの内壁面11cに
接触することを防止でき、密閉型電動圧縮機としての信
頼性を高めることができる。
【0041】図16の(a),(b)は、上述した第2
の実施の形態の変形例に係るクラスタ77を示す図であ
る。なお、図13と同一機能部分には同一符号を付し、
その詳細な説明は省略する。
【0042】すなわち、本変形例に係るクラスタ77
は、上述した口出線押さえ板76bの図16の(a)中
下側に隔壁78a,78bが形成されている。隔壁78
a,78b相互の間隔は、本体72側が広いテーパ状に
配置されている。
【0043】このように構成されたガイド部材77を用
いると、口出線14が本体72側から口出線押さえ板7
6b側に向かって纏められ、結束と同等の効果が得られ
る。したがって、口出線14の長さを厳密に管理する必
要がなくなるとともに、結束作業等の作業行程が不必要
となる。また、口出線14が口出線押さえ板76bから
外れるのを防止できるため、確実に口出線14を斜め下
方に押し下げることができる。
【0044】上述したように本変形例においては、上述
した第2の実施の形態と同様の効果が得られるととも
に、結束した場合と同様の効果が得られるため、結束工
程を省略でき、作業工程を簡略化することができる。
【0045】図17及び図18は、本発明の第3の実施
の形態に係る密閉型電動圧縮機に組み込まれたクラスタ
90、ハウジング91、ガイド部材92を示す図であ
る。クラスタ90は、ガラス封じ端子25に着脱自在に
取り付けれるハウジング91と、このハウジング91に
着脱自在に取り付けられるガイド部材92とを備えてい
る。
【0046】ハウジング91は、板状の本体91aと、
この本体91aの両側に取り付けられた3つの筒状の収
納箱91b〜91dとを備えており、本体91aには上
述したピン25bの端部25cが挿入される孔部91d
が形成されている。なお、図7中の(b)中91f,9
1gは口出線取出口を示している。また、ハウジング9
1の側面には、後述するガイド部材92の円筒状突起9
2e,92fを軸支する貫通孔91h,91i(91h
は不図示)が形成されている。
【0047】ガイド部材92は、一対の腕部材92a,
92bと、これら腕部材92a,92bの一端側の相互
間に設けられた口出線押さえ板92cと、この口出線押
さえ板92cの図18の(b)中上側に設けられた耐熱
性を有する棒状部材92dとを備えている。なお、腕部
材92a,92bの他端部側には、上述した貫通孔91
h,91iに回動自在に嵌合する円筒状突起92e,9
2fが設けられている。
【0048】そして、ガイド用部材92の円筒状突起9
2e,92fをハウジング91の貫通孔91h,91i
に嵌合することで、ハウジング91とガイド用部材92
とを一体化している。
【0049】このように構成された密閉型電動圧縮機9
0においては、口出線14にコンタクタ14aをかしめ
た後、図19の(a)に示すように、ハウジング91に
予め取り付けられたガイド部材92の口出線押さえ板9
2cを矢印γ方向に押し上げて口出線14のコンタクタ
14aをハウジング91の収納箱91b〜91d内に通
す。
【0050】次に、電動機12を本体ケース11aに組
み込み、クラスタ90を上部ケース11bのガラス封じ
端子15のピン15bに挿入接続する。このとき、棒状
部材92dは上部ケース11bの内壁面11cに突き当
たり、ピン15bへの挿入が進むにつれて口出線押さえ
板92cを下方に押し下げる。したがって、口出線14
も斜め下方に引き出されることになる。
【0051】このようにクラスタ90を取り付けること
で、口出線14は口出線押さえ板92cにより、斜め下
方に引き出される。このため、クラスタ90を上部ケー
ス11bのガラス封じ端子15のピン15bに接続し、
上部ケース11bを本体ケース11aに取り付けた場
合、口出線14が上部ケース11bに接触することはな
い。
【0052】また、クラスタ90をガラス封じ端子15
のピン15bに挿入するだけの簡単な操作で、口出線1
4が強制的に下方に押し下げられているため、口出線1
4が上部ケース11bの内壁面11cに接触することは
ない。
【0053】上述したように本第3の実施の形態に係る
密閉型電動圧縮機においては、口出線14が上部ケース
11bの内壁面11cに接触することを防止できるた
め、密閉型電動圧縮機としての信頼性を高めることがで
きる。また、簡単な操作で口出線14を強制的に下方に
押し下げるようにしているため、作業行程を省力化でき
る。
【0054】図21の(a),(b)は、上述した第3
の実施の形態の変形例に係るガイド部材93を示す図で
ある。なお、図18と同一機能部分には同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0055】すなわち、本変形例に係るガイド部材93
は、上述した口出線押さえ板76bの図16の(a)中
下側に隔壁94a,94bが形成されている。隔壁94
a,94b相互の間隔は、ハウジング91側が広いテー
パ状に配置されている。
【0056】このように構成されたガイド部材93を用
いると、口出線14がハウジング91側から口出線押さ
え板92c側に向かって纏められ、結束と同等の効果が
得られる。したがって、口出線14の長さを厳密に管理
する必要がなくなるとともに、結束作業等の作業行程が
不必要となる。また、口出線14が口出線押さえ板92
cから外れるのを防止できるため、確実に口出線14を
斜め下方に押し下げることができる。
【0057】上述したように本変形例においては、上述
した第3の実施の形態と同様の効果が得られるととも
に、結束した場合と同様の効果が得られるため、結束工
程を省略でき、作業工程を簡略化することができる。
【0058】図22の(a)は、本発明の第4の実施の
形態に係るクラスタ30が取り付けられたHFC冷媒
(ハイドロ フルオロ カーボン)密閉型電動圧縮機の
要部を示す縦断面図である。なお、図22の(b)は、
従来のHFC冷媒密閉型圧縮機を示す要部縦断面図であ
る。
【0059】HFC冷媒使用の密閉型電動圧縮機の上部
ケース11bは、耐圧力性を高めるために、一部が球面
に形成されている。このため、ガラス封じ端子15は、
斜めに取り付けられている。このため、組み込み後の口
出線14がハウジング31端部から直線的に引き出され
た場合、上部ケース11bの内壁面11cに接触する可
能性が高くなる。しがたって、本発明のクラスタ30を
用いれば図22の(a)に示すように、より一層の効果
があげられる。
【0060】なお、本発明は上記した各実施の形態に限
定されるものではない。例えば、上述した例では、口出
線は3本としたが、3本に限られない。このほか、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるの
は勿論である。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、密閉ケースに設けられ
た密封端子に接続される口出線を密閉ケースの内壁面か
ら離間する方向に導くようにしているので、口出線と密
閉ケースとの短絡が発生しない。このため、信頼性の高
い密閉型電動圧縮機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す密閉型電動圧
縮機を一部切欠して示す側面図。
【図2】同密閉型電動圧縮機に組み込まれたガイド部材
を示す図であって、(a)は上面図、(b)は正面図、
(c)は側面図。
【図3】同ガイド部材を示す斜視図。
【図4】同密閉型電動圧縮機に組み込まれたクラスタへ
口出線を取り付ける方法を示す図。
【図5】同ガイド部材の第1の変形例を示す図であっ
て、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面
図。
【図6】同ガイド部材を示す斜視図。
【図7】同ガイド部材を用いてクラスタへ口出線を取り
付ける方法を示す図。
【図8】同ガイド部材の第2の変形例を示す図であっ
て、(a)は上面図、(b)は正面図。
【図9】同ガイド部材を示す斜視図。
【図10】同ガイド部材へ口出線を取り付ける方法を示
す図。
【図11】同ガイド部材の第3の変形例を示す図であっ
て、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面
図。
【図12】同ガイド部材を示す斜視図。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る密閉型電動
圧縮機に組み込まれたクラスタを示す図であって、
(a)は上面図、(b)は側面図。
【図14】同クラスタを示す斜視図。
【図15】同クラスタへ口出線を取り付ける方法を示す
図。
【図16】同クラスタの変形例を示す図であって、
(a)は側面図、(b)は下面図。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る密閉型電動
圧縮機に組み込まれたクラスタ、ハウジング、ガイド部
材を示す斜視図。
【図18】同クラスタに組み込まれたガイド部材を示す
図であって、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)
は側面図。
【図19】同クラスタへ口出線を取り付ける方法を示す
図。
【図20】同クラスタをガラス封じ端子に取り付けた状
態を示す図。
【図21】同クラスタの変形例を示す図であって、
(a)は側面図、(b)は下面図。
【図22】本発明の第4の実施の形態に係る密閉型電動
圧縮機と従来の密閉型圧縮機とを比較して示す要部縦断
面図。
【図23】従来の密閉型電動圧縮機の要部を示す縦断面
図。
【図24】同密閉型電動圧縮機に組み込まれたクラスタ
を示す図であって、(a)は上面図、(b)は側面図。
【図25】同密閉型電動圧縮機に組み込まれた口出線及
びコンタクタを示す図であって、(a)は上面図、
(b)は側面図。
【図26】同密閉型電動圧縮機に組み込まれたクラスタ
に口出線をコンタクタ側から挿入した状態を示す図であ
って、(a)は一部切欠して示す上面図、(b)は側面
図。
【符号の説明】
11…密閉ケース 11c…内壁面 12…電動機 13…圧縮機構 14…口出線 14a…コンタクタ 15…ガラス封じ端子(密封端子) 20…密閉型電動圧縮機 30…クラスタ 31…ハウジング 32…ガイド部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉ケース内に収容された電動機と、 前記密閉ケース内に収容され、前記電動機により駆動さ
    れ冷媒を圧縮する圧縮部と、 前記密閉ケースに設けられ前記密閉ケース内外にその両
    端をそれぞれ突出させて形成された密封端子と、 前記電動機からの口出線の先端側を前記密封端子に接続
    するとともに、前記口出線を前記密閉ケースの内壁面か
    ら離間する方向に導くクラスタとを備えていることを特
    徴とする密閉型電動圧縮機。
  2. 【請求項2】前記クラスタは、前記口出線の先端側を収
    納するハウジングと、 このハウジングに着脱自在に設けられたガイド部材とを
    備え、 前記ガイド部材は、前記ハウジングの口出線の基端側に
    取り付けられた取付部と、この取付部に一体に設けられ
    前記密閉ケースの内壁面から離間する方向へ延設された
    口出線押え板とを有することを特徴とする請求項1に記
    載の密閉型電動圧縮機。
  3. 【請求項3】前記クラスタは、前記口出線の先端側を収
    納するハウジングと、 このハウジングに一体に設けられ前記内壁面から離間す
    る方向へ延設された口出線押さえ板とを備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の密閉型電動圧縮機。
  4. 【請求項4】前記クラスタは、前記口出線の先端側を収
    納するハウジングと、 このハウジングに対し前記内壁面に接離する方向に揺動
    自在に設けられた口出線押さえ板と、 この口出線押さえ板の前記内壁面側に設けられ、その先
    端部が前記内壁面に当接することで、前記口出線押さえ
    板が前記内壁面から離間する方向に位置決めする突出部
    とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の密閉
    型電動圧縮機。
  5. 【請求項5】前記口出線は複数本設けられ、 前記クラスタは、前記複数の口出線の基端側を纏めるよ
    うに案内する案内壁を備えていることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の密閉型電動圧縮機。
  6. 【請求項6】前記クラスタは、前記複数の口出線の基端
    側を案内する案内筒部を備えていることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の密閉型電動圧縮機。
  7. 【請求項7】前記案内筒部は、前記複数の口出線の基端
    側を纏めるように形成されていることを特徴とする請求
    項6に記載の密閉型電動圧縮機。
  8. 【請求項8】前記口出線はテフロン系の絶縁材で被覆さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに
    記載の密閉型電動圧縮機。
  9. 【請求項9】ハイドロフルオロカーボン冷媒が用いられ
    ていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記
    載の密閉型電動圧縮機。
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