JPH11324740A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH11324740A
JPH11324740A JP10129062A JP12906298A JPH11324740A JP H11324740 A JPH11324740 A JP H11324740A JP 10129062 A JP10129062 A JP 10129062A JP 12906298 A JP12906298 A JP 12906298A JP H11324740 A JPH11324740 A JP H11324740A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧制御系の異常による不具合を好適に回避し
つつ、いかなる場合も正確且つ速やかなバルブタイミン
グ制御を実現する。 【解決手段】可変動弁機構20は、内燃機関1のクラン
クシャフト5に対する吸気カムシャフト6の相対回転位
相を変更することでバルブタイミングを可変とする。可
変動弁機構20は、電子制御装置27によってデューテ
ィ制御される油圧制御弁19の油圧制御に基づき作動す
る。電子制御装置27は、バルブタイミングを保持する
ときに油圧制御弁19に出力するデューティ比指令値を
学習する。この学習時に電子制御装置27は、学習値を
内燃機関1の個体差や経時変化に伴うバルブタイミング
制御装置ごとの偏差に基づき予め設定された所定の範囲
内にガードするとともに、学習値の徐変値から所定の範
囲内にガードする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の機関出
力軸とカム軸との相対回転位相を可変として、バルブタ
イミングを可変とする内燃機関のバルブタイミング制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の運転状態に応じて吸気バルブ
や排気バルブの開閉時期、すなわちバルブタイミングを
可変として、機関出力やエミッション、燃費等の内燃機
関の性能向上を図るバルブタイミング制御装置が開発さ
れ、実用化されている。こうしたバルブタイミング制御
装置の一例として特開平8−109840号公報には、
機関出力軸とカム軸との間に可変動弁機構を設け、この
可変動弁機構内に形成された油圧室に対する油圧制御に
基づき上記機関出力軸に対するカム軸の相対回転位相を
変更することでバルブタイミングを可変とするバルブタ
イミング制御装置が記載されている。こうしたバルブタ
イミング制御装置では、開度調節によって供給する油圧
を調整できる油圧制御弁によって可変動弁機構に供給す
る油圧制御を行っている。そしてこの油圧制御に基づ
き、上記2軸の相対回転位相を進角、遅角、あるいは保
持させている。
【0003】このような油圧制御弁を使用する場合、製
造時のばらつきや使用条件あるいは経時変化等による油
圧制御弁間の個体差によって、油圧制御弁の開度を制御
する制御信号と実際のバルブタイミングとの間にも各バ
ルブタイミング制御装置毎にばらつきが生じる。そこ
で、バルブタイミングを保持せしめる際の油圧制御弁の
制御信号を学習し、この学習された制御信号に基づき油
圧制御弁の開度制御を行うことによって、上記の各個体
差間のばらつきに対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうしたバ
ルブタイミング制御装置では、油圧制御弁の開度を小さ
く絞ったときに異物を噛み込むなどして同弁の開度調節
が一時的に不能となってしまうことがある。そして、こ
うした油圧制御弁の異常あるいはノイズの混入等による
制御信号の電気的異常によって、上記の学習値に異常な
値が入力されることがある。その結果、異常が解消して
正常な状態に戻ったときには上記の学習値が異常な値と
なり、油圧制御弁の開度制御を適切に行うことができ
ず、バルブタイミングの目標値と実際の値との偏差、す
なわちバルブタイミングの制御偏差が大きくなり、ひい
ては十分なエンジン性能を発揮できなくなるという事態
が生じる。
【0005】また異常解消後も、上記の学習値が更新さ
れる間隔や同学習値のフィードバック補正にともなう遅
延により、一度異常な値となった学習値が正規の値とな
るまでに相当な時間を要することがあり、その間、エン
ジン性能を十分に発揮できない状態が持続するという不
具合が生じることもある。
【0006】そこで上記公報に記載のバルブタイミング
制御装置では、バルブタイミング保持時の制御信号の学
習値に上限値と下限値とを予め設定しておき、上記保持
時の制御信号の値がこれらの上限値または下限値を越え
た場合には異常が発生したものと判断して学習を一時的
に中断することで上記の異常への対応を図っている。た
だし、こうした学習制御を行う場合、学習値の追従性に
関する以下のような不都合も避けがたいものとなってい
る。
【0007】すなわち、先述した油圧制御弁の噛み込み
や電気的異常によって一時的な異常が発生すると、バル
ブタイミングの保持に要する制御信号の値は大きく変化
するため、上記従来の装置では、この制御信号の値が前
記上限値または下限値を越えると前記学習値の学習を一
時的に中断する。ただし、この上限値または下限値を越
えるまでの間、学習は継続されるため、前記学習値には
本来の値と異なった値(異常値)が入力されることは、
こうした装置にあっても避けがたいものとなる。
【0008】その後、異常が解消されても学習値はやは
り異常値となっているため、学習値が正規の値に戻るに
は相当の時間を要することは同じである。なお、上限値
と下限値との間隔を狭めて学習値の変動する範囲を小さ
くすることで、異常発生後に学習値が本来あるべき値に
収束するまでの期間を短縮することは可能であるが、こ
のように上限値と下限値との間隔を狭めてしまうと先述
の個体差や運転環境の変化・経時変化等を十分に吸収す
ることができなくなってしまう。
【0009】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、油圧制御系の異常による不具
合を好適に回避しつつ、いかなる場合も正確且つ速やか
なバルブタイミング制御を行うことのできるバルブタイ
ミング制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、内燃機関のバルブタイミ
ング制御装置において、液圧制御に基づき内燃機関の機
関出力軸とカム軸との相対回転位相を可変とする可変動
弁機構と、該可変動弁機構に供給される液圧を制御する
液圧制御手段と、前記機関出力軸とカム軸との相対回転
位相を保持せしめる際の前記液圧制御手段の制御量を学
習する学習手段と、前記制御量の学習値を機関個体差を
吸収し得る所定の範囲内でガードする第1のガード手段
と、前記制御量の学習値を該学習値の傾向を徐変した値
を中心に可変とされる所定の範囲内でガードする第2の
ガード手段と、を備えることをその要旨とする。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置におい
て、前記第2のガード手段のガード範囲は前記第1のガ
ード手段のガード範囲に比べて十分に狭いことをその要
旨とする。
【0012】上記構成によれば、第1のガード手段によ
って内燃機関の個体差や運転環境の変化、経時変化にと
もなう同制御量の学習値の変動を吸収しつつ、同制御量
の学習値が異常な値となることで生じる可変動弁機構の
異常動作が防止されるようになる。また、この第1のガ
ード手段の作動によって、バルブタイミング制御装置の
異常が検出されるようにもなる。更に、第2のガード手
段によって制御量の学習値を該学習値に基づき算出され
た許容範囲内に保持することで、内燃機関の運転状態の
変化にともなう同学習値の変動を吸収しつつ、一時的な
異常によって同学習値が大きく変動することが防止され
るようになる。こうして、正確且つ速やかなバルブタイ
ミング制御が可能となる。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置
において、前記第2のガード手段がそのガード範囲の中
心とするのは、前記学習値の平均値であることをその要
旨とする。
【0014】上記構成によれば、第2のガード手段がガ
ード範囲の中心値を学習値の平均値とすることで、学習
値の恒久的あるいは長期的な変動に対応させつつ、一時
的な異常によって学習値が大きく変動することを防止す
ることができるようになる。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置において、前記第2のガード手段は、そのガ
ード範囲を当該機関の温度状態に応じて可変とすること
をその要旨とする。
【0016】内燃機関の温度が上昇すると可変動弁機構
に供給される作動液の温度も上昇し、該作動液の粘度が
低下することから、可変動弁機構に供給される液圧の変
動が大きくなり、それにともない前記制御量の学習値の
変動も大きくなる。その点、上記構成によれば、こうし
た内燃機関の温度状態にともない変化する制御量の学習
値の変動に応じて適切な同学習値の許容範囲が設定され
るようになる。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
〜4のいずれか1項に記載の内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置において、前記第2のガード手段は、当該機
関の温度状態が所定の低温状態のとき、そのガード範囲
の中心とする値の変更を禁止することをその要旨とす
る。
【0018】低温状態時には作動液の粘度が高く、可変
動弁機構に対して供給される液圧の変動が大きくなり上
記学習値の変動も大きくなる。上記構成によれば、ガー
ド範囲の中心値の変更を禁止することで、こうした不安
定な状態時に同ガード範囲の中心値が不用意に変更され
て不適切な値となることを防止することができるように
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態について、詳細に説明する。図1は、本発明にか
かるバルブタイミング制御装置が設けられた内燃機関の
概略構成を示している。
【0020】内燃機関1のシリンダブロック3内に往復
動可能に設けられたピストン30は、コネクティングロ
ッド31を介して機関出力軸であるクランクシャフト5
に接続されている。そしてこのピストン30の往復運動
に基づきクランクシャフト5が回転される。このクラン
クシャフト5の先端部にはクランクプーリ10及びクラ
ンク角検出用のクランク角ロータ11とが設けられてい
る。さらにこのロータ11の付近には、電磁ピックアッ
プからなるクランク角センサ12が設けられている。こ
のクランク角ロータ11の外周には等間隔毎に歯が設け
られている。クランク角センサ12は、その傍らを上記
歯が通過する毎にパルス状の電気信号を電子制御装置2
7に対して出力する。なお、クランク角ロータ11外周
の歯は1本分だけ欠け歯となっており、電子制御装置2
7はこの欠け歯部からクランクシャフト5の回転位相を
把握している。また電子制御装置27は、このクランク
角センサ12の出力に基づき内燃機関1の回転数を算出
する。
【0021】さらにクランクシャフト5の先端部には、
同軸5の回転に基づき動作するオイルポンプ16が設け
られている。このオイルポンプ16は、オイルパン4内
に貯留されたオイルを吸引し、このオイルを内燃機関1
の潤滑部等に潤滑油として供給する。また、オイルポン
プ16から供給されるオイルの一部はバルブタイミング
制御装置の作動油としても使用される。なお、このバル
ブタイミング制御装置は油圧制御に基づきクランクシャ
フト5と吸気カムシャフト6との相対回転位相を可変と
する装置であり、その詳細については後に説明する。
【0022】オイルポンプ16より加圧吐出されたオイ
ルの一部は、シリンダブロック3やシリンダヘッド2等
に形成された供給油路21を介して油圧制御弁19に供
給される。この油圧制御弁19は、シリンダヘッド2や
吸気カムシャフト6内に形成された遅角油路23及び進
角油路22を介して同吸気カムシャフト6の先端部に回
動可能に装着された可変動弁機構20に接続されてい
る。
【0023】前記クランクプーリ10は、タイミングベ
ルト15を介して吸気カムプーリ13及び排気カムプー
リ14に駆動連結されている。クランクプーリ10と吸
気カムプーリ13あるいは排気カムプーリ14とのギア
比は1:2となっており、クランクプーリ10が2回転
する間に吸気カムプーリ13及び排気カムプーリ14は
1回転される。吸気カムプーリ13は、吸気カムシャフ
ト6の先端部に可変動弁機構20を介して相対回動可能
に装着されている。また、排気カムプーリ14は排気カ
ムシャフト7の先端部に一体回転可能に装着されてい
る。すなわち、排気カムシャフト7がクランクシャフト
5と同期して回転されるに対して、吸気カムシャフト6
とクランクシャフト5との相対回転位相は可変動弁機構
20によって可変とされる。
【0024】また、吸気カムシャフト6には同吸気カム
シャフト6の回転位相を検出するためのカム角ロータ1
7が設けられており、その付近には電磁ピックアップか
らなるカム角センサ18が設けられている。カム角ロー
タ17の外周には1つの歯が形成されており、カム角セ
ンサ18は前記クランク角センサ12と同様に、この歯
がその傍らを通過する毎にパルス状の電気信号を前記電
子制御装置27に対して出力する。
【0025】電子制御装置27は、このカム角センサ1
8の出力信号に基づき吸気カムシャフト6の回転位相を
算出する。そして、上記クランク角センサ12の出力信
号から把握されるクランクシャフト5の回転位相との対
比によって、クランクシャフト5と吸気カムシャフト6
との相対回転位相、すなわち可変動弁機構20の作動角
を把握する。なお本実施の形態では、可変動弁機構20
の作動角はバルブタイミングが進角するほど大きな値を
とる構成となっている。
【0026】また、吸気カムシャフト6及び排気カムシ
ャフト7には、それぞれ複数の吸気カム8及び排気カム
9が一体回転可能に設けられている。これら吸気カム8
及び排気カム9は、その押圧に基づき吸気バルブ28及
び排気バルブ29を開閉駆動する。すなわちこの内燃機
関1では、クランクシャフト5の回転位相に対して排気
バルブ29のバルブタイミングは固定され、吸気バルブ
28のバルブタイミングは可変とされる構成となってい
る。
【0027】なお、前記シリンダブロック3には、その
内部に形成された通路(図示しない)内を循環する冷却
水の温度を検出するための水温センサ24が設けられて
いる。この水温センサ24の出力は、前記電子制御装置
27に出力される。
【0028】次に上記バルブタイミング制御装置につい
て詳細に説明する。なおこのバルブタイミング制御装置
は、大きくは油圧制御に基づき作動される可変動弁機構
20と、この可変動弁機構20に対して作動油を供給す
る油圧制御系とから構成されている。
【0029】図2は可変動弁機構20の側部断面構造及
び油圧制御系の概略構成を、図3は同可変動弁機構20
の正面断面構造を示している。図2に示すように、内部
ロータ40は吸気カムシャフト6の先端にセンタボルト
46によって固定されることで上記吸気カムシャフト6
と一体回転可能とされる。この内部ロータ40の外周に
は、図3に示すように複数の(同図3では4枚の)ベー
ン41が放射状に形成されている。
【0030】また、この内部ロータ40の外周を覆うよ
うにハウジング42が、さらにその前面を覆うようにカ
バー45が設けられている。これらハウジング42及び
カバー45は、複数の取り付けボルト54により吸気カ
ムプーリ13と固定されることで該吸気カムプーリ13
と一体回転可能とされる。なおハウジング42の内周に
は、図3に示すように前記内部ロータ40のベーン41
と同数の突部44が形成されており、隣り合った突部4
4の間に形成された凹部43内にベーン41が収容され
ている。
【0031】前記ベーン41の先端は凹部43の内周と
摺接し、前記突状部44の先端は前記内部ロータ40の
外周と摺接している。その結果、内部ロータ40及び吸
気カムシャフト6と、吸気カムプーリ13及びハウジン
グ42及び前面カバー45とは、互いに同一の軸心を中
心として相対回動可能となる。
【0032】また前記凹部43には、ベーン41によっ
て区画されることで2つの空間47,48が形成されて
いる。以後、これら2つの空間47,48の内、ベーン
41に対して吸気カムシャフト6の回転方向側の空間4
7を遅角側油圧室、その反対側の空間48を進角側油圧
室という。なお可変動弁機構20は、これら各油圧室4
7,48内に供給される作動油の圧力制御(油圧制御)
に基づき作動される。
【0033】次に上記油圧室47,48内に供給される
作動油の圧力を制御する油圧制御系の構成について図2
に基づき説明する。オイルポンプ16はクランクシャフ
ト5の回転に基づき動作され、オイルパン4内の作動油
を吸引し、供給油路21を介して油圧制御弁19に作動
油を供給する。
【0034】この油圧制御弁19はデューティ制御に基
づき開度制御される4ポート弁であり、上記供給油路2
1に加え、作動油をオイルパン4に還流する2本の排出
油路32と、上記可変動弁機構20の遅角側油圧室47
に接続された遅角油路23と、進角側油圧室48に接続
された進角油路22とが接続されている。油圧制御弁1
9は往復摺動可能に配設されたスプール35と、該スプ
ール35を付勢するコイルスプリング34と、電圧を印
加されることにより上記スプール35を吸引する電磁ソ
レノイド33とを備えている。
【0035】電磁ソレノイド33に印加される電圧は、
電子制御装置27によってデューティ制御されている。
電磁ソレノイド33の発生する吸引力は印加される電圧
のデューティ比に応じて変化する。この電磁ソレノイド
33が発生する吸引力とコイルスプリング34の付勢力
との釣り合いによって、上記スプール35の位置が決め
られる。
【0036】スプール35が移動することによって、遅
角油路23及び進角油路22と供給油路21及び排出油
路23との連通量が変化し、遅角油路23及び進角油路
22に対して供給、あるいはこれら油路23,22より
排出される作動油の量が変化する。なお本実施の形態の
油圧制御弁19は、電磁ソレノイドに印加される電圧の
デューティ比が大きなほど進角油路22に対する油圧供
給量が増加し、デューティ比が小さなほど遅角油路23
に対する油圧供給量が増加する構成となっている。こう
して上記遅角側油圧室47及び進角側油圧室48内の油
圧を調節して可変動弁機構20を作動させる。
【0037】つづいて、この可変動弁機構20の作動制
御について説明する。電子制御装置27は、上記クラン
ク角センサ12等の各種センサの検出結果により把握さ
れる内燃機関1の運転状態に基づき、可変動弁機構20
の作動角の目標値(以下「目標作動角」という)evt
tを算出する。そして、電子制御装置27は、前記クラ
ンク角センサ12とカム角センサ18との出力信号から
把握される可変動弁機構20の実際の作動角evtと上
記目標作動角evttとの比較に基づきデューティ比指
令値t_dvtを算出する。そして電子制御装置27
は、この算出したデューティ比指令値t_dvtに応じ
たデューティ比の駆動信号を油圧制御弁19の電磁ソレ
ノイド33に印加する。こうして油圧制御弁19の開度
を調節することで、可変動弁機構20の各油圧室47,
48内の油圧を適宜調整し、同機構20を作動させる。
【0038】図4に、本実施の形態のバルブタイミング
制御装置における上記デューティ指令値t_dvtと可
変動弁機構20の作動速度vとの関係を示す。同図4に
おいて可変動弁機構20は、作動速度vが正の値(+)
であれば進角側に、負の値(−)であれば遅角側に作動
するものとする。
【0039】例えば同図4中の実線L1に示すように、
可変動弁機構20の作動速度vは、デューティ比指令値
t_dvtがある値”a%”よりも大きなときに正(進
角側に作動)となり、小さなときに負(遅角側に作動)
となる。そして、デューティ比指令値t_dvtが”a
%”に維持されるときに作動速度vが”0”となる。
【0040】上記目標作動角evttが実際の作動角e
vtよりも大きな場合、制御装置27は、デューティ比
指令値t_dvtを値”a%”よりも大きく設定して可
変動弁機構20を進角側に作動させる。これによりクラ
ンクシャフト5に対する吸気カムシャフト6の相対回転
位相も進角され、バルブタイミングが早められる。
【0041】一方、目標作動角evttが実際の作動角
evtよりも小さな場合、デューティ比指令値t_dv
tを値”a%”よりも小さくして可変動弁機構20を遅
角側に作動させる。これによりクランクシャフト5に対
する吸気カムシャフト6の相対回転位相も近くされ、バ
ルブタイミングが遅らされる。
【0042】さらに、目標作動角evttと実際の作動
角evtとが同じである場合(実際には、その偏差が所
定値よりも小さな場合)、上記の値”a%”をデューテ
ィ比指令値t_dvtとして可変動弁機構20の作動角
を保持させ、バルブタイミングも一定に保持される。
【0043】このようにして電子制御装置27は、可変
動弁機構20の作動角(バルブタイミング)のフィード
バック制御を行っている。ところで、製造時の加工公差
や経時変化による各装置ごとの個体差、使用される環境
条件の違い等の恒久的な差異あるいは長期的な変化によ
り、デューティ比指令値t_dvtと可変動弁機構20
の作動速度vとの図4に示される関係は、バルブタイミ
ング制御装置ごとに偏差が生じる。また、オイルポンプ
16の吐出油圧の変動や温度による作動油粘度の変化な
どの機関1の運転状態にともなう供給油圧の変動などに
よっても、同様の偏差が生じる。これらの偏差によっ
て、可変動弁機構20の作動角を保持するとき(作動速
度v=0)のデューティ比指令値t_dvtの値もバル
ブタイミング制御装置ごとにばらつきが生じる。
【0044】そこで本実施の形態の可変動弁機構20で
は、作動速度vが”0”となるデューティ比指令値t_
dvt(図4の実線L1の場合、t_dvt=”a
%”)を常時検出し、その変化に応じてその値を学習す
ることで上記のようなばらつきを吸収しつつ、的確なバ
ルブタイミング制御を可能としている。
【0045】次に、こうしたバルブタイミング保持時
(作動速度v=0)のデューティ比指令値t_dvtの
学習制御について説明する。なお以下では、上記保持時
のデューティ比指令値t_dvtの学習値を保持デュー
ティ比学習値gdvthということとする。なお、バル
ブタイミングのフィードバック制御においてバルブタイ
ミングを保持するときに、電子制御装置27はこの保持
デューティ比学習値gdvthをデューティ比指令値t
_dvtとして出力する。
【0046】図5は、学習制御ルーチンの処理手順を示
すフローチャートである。なお本ルーチンの処理は、可
変動弁機構20の作動角フィードバック制御の一環とし
て、電子制御装置27によって所定時間ごとに繰り返し
実行される。
【0047】本ルーチンの処理が開始されると、電子制
御装置27はステップS100の処理として、学習条件
が成立しているか否かを判定する。なお本実施の形態の
バルブタイミング制御装置では、前記目標作動角evt
tと実際の作動角evtとの偏差が所定値よりも小さく
(バルブタイミング保持状態にある)、これら両作動角
が安定している(変動が少ない)ときに学習条件が成立
するものとしている。すなわち可変動弁機構20の保持
状態が安定していることを学習成立条件としている。こ
こで学習条件が成立していない場合(NO)、電子制御
装置27は通常の作動角フィードバック制御を行う。
【0048】学習条件が成立した場合(YES)、電子
制御装置27はステップS102において、学習条件成
立時のデューティ比指令値t_dvtの値を保持デュー
ティ比の仮学習値dvtsmsとして記憶する。この仮
学習値dvtsmsは保持デューティ比学習値gdvt
hの算出に用いられる。
【0049】その後、電子制御装置27の処理はステッ
プS105に移行し、設定ガード判定ルーチンの処理を
実行する。図6に、この設定ガード判定ルーチンの処理
手順を示す。
【0050】本ルーチンでは、保持デューティ比学習値
gdvthを予め設定された上限ガード設定値MAXか
ら下限ガード設定値MINまでの範囲内に保持すべく、
ガードするための処理を行う。なお、この上限ガード設
定値MAXから下限ガード設定値MINまでのガード範
囲(以下、「設定ガード範囲」という)は、製造時の加
工公差や経時変化や内燃機関1の運転環境の変化等の長
期的あるいは恒久的な保持デューティ比学習値gdvt
hの偏差あるいは差異を十分に吸収できるように設定さ
れている。そのため、この設定ガード範囲は十分に広く
設定しておく必要がある。なお、本実施の形態では上限
ガード設定値MAXはデューティ比80%に、下限ガー
ド設定値MINはデューティ比30%に設定されている
(図4参照)。
【0051】さて、本ルーチンの処理に移行すると電子
制御装置27は、まずステップS200において、前記
保持デューティ比の仮学習値dvtsmsが上限ガード
設定値MAX未満であるか否かを判定する。
【0052】ここで仮学習値dvtsmsが上限ガード
設定値MAX以上の場合(NO)、電子制御装置27は
ステップS205の処理に移行する。このステップS2
05において電子制御装置27は、仮学習値dvtsm
sを上限ガード設定値MAXとする。すなわちここで
は、仮学習値dvtsmsを上限ガード設定値MAXよ
り大きくならないようにガードしている。そして電子制
御装置27はステップS210において、バルブタイミ
ングを保持するために要するデューティ比指令値t_d
vtが設定ガード範囲を超えていることを示すフラグx
gdvthをオンとする。その後、本ルーチンの処理を
一旦終了し、前記学習制御ルーチン(図5)のステップ
S110の処理に移行する。
【0053】なお本実施の形態にかかるバルブタイミン
グ制御装置では、例えば図4に破線L2として併せ示す
ように、可変動弁機構20の作動速度が”0”となるデ
ューティ比指令値t_dvtが上記上限ガード設定値M
AX(80%)以上となり、上記フラグxgdvthが
オンとなる状態が所定時間以上継続した場合、電子制御
装置27は何らかの異常が発生したものと判断する。す
なわちこの場合、デューティ比指令値t_dvtを最大
値(100%)としても可変動弁機構20の進角側油圧
室48に十分な作動油が供給されなくなり、適切なバル
ブタイミング制御ができなくなる。このような場合電子
制御装置27は、図示しない別ルーチンの処理としてバ
ルブタイミングを固定してバルブタイミング制御を中止
するなどのフェール処理を実行する。
【0054】一方、上記ステップS200において、仮
学習値dvtsmsが上限ガード値MAX未満の場合
(YES)、電子制御装置27はステップS215の処
理に移行する。このステップS215において電子制御
装置27は、仮学習値dvtsmsが下限ガード設定値
MINより大きいか否かを判定する。
【0055】ここで仮学習値dvtsmsが下限ガード
設定値MIN以下の場合(NO)、電子制御装置27は
ステップS220において、仮学習値dvtsmsを下
限ガード設定値MINとする。すなわちここでは仮学習
値dvtsmsを下限ガード設定値MIN未満とならな
いようにガードしている。そしてこの場合も、電子制御
装置27は上記ステップS210の処理に移行し、フラ
グxgdvthをオンとする。その後、本ルーチンの処
理を一旦終了し、前記学習制御ルーチン(図5)のステ
ップS110の処理に移行する。
【0056】なお、バルブタイミング保持に要するデュ
ーティ比指令値t_dvtが下限ガード設定値MIN
(30%)以下となる場合にも、上記同様の理由でバル
ブタイミング制御が困難となる。したがって本実施の形
態では、こうしたときにもフラグxgdvthをオンと
し、状況に応じてフェール処理を実行するようにしてい
る。
【0057】一方、仮学習値dvtsmsが下限ガード
設定値MINより大きい場合(YES)、すなわち仮学
習値dvtsmsが前記上下限ガード範囲内にあると判
定された場合、電子制御装置27はステップS225に
おいて、フラグxgdvthをオフとした後、本ルーチ
ンの処理を終了して、前記学習制御処理ルーチン(図
5)のステップS110の処理に移行する。
【0058】こうして設定ガード判定ルーチンの処理を
終了して、ステップS110の処理に移行すると電子制
御装置27は、可変ガード範囲算出ルーチンの処理を実
行する。
【0059】図7に、この可変ガード範囲算出ルーチン
の処理手順を示す。本ルーチンの処理に移行すると、電
子制御装置27はステップS300において、前記水温
センサ24の出力から検出される冷却水温度ethwに
基づきガード量t_gdを算出する。冷却水温度eth
wが高いほどガード量t_gdには大きな値が設定され
る。このガード量t_gdは、保持デューティ比学習値
gdvthをガードする範囲を求めるために使用され、
その値が大きくなるほどガード範囲が広く設定される。
【0060】冷却水温度ethw、すなわち機関温度が
高くなると、作動油の粘度が低くなり、内燃機関1の潤
滑系に用いられる油(潤滑油)の変動が伝達され易くな
る。前述したように可変動弁機構20に供給される作動
油は潤滑油の一部を流用している。そのため、該作動油
の油圧変動が大きくなり、それにともない保持デューテ
ィ比学習値gdvthの変動も大きくなる。そこで高温
時にはガード量t_gdの値を大きく設定してガード範
囲を広く設定することで、上記のような油圧変動に起因
する上記保持デューティ比学習値gdvthの変動を吸
収可能としている。
【0061】なお、このガード量t_gdを用いて算出
されるガード範囲は、前記上限ガード設定値MAX及び
下限ガード設定値MINによってガードした設定ガード
範囲とは別のガード範囲である。また、このガード範囲
は冷却水温度ethwに応じて、さらには以下に説明す
るように保持デューティ比学習値gdvthに応じて変
更されることから、このガード範囲を以下では「可変ガ
ード範囲」ということとする。なお、この可変ガード範
囲は、保持デューティ比学習値gdvthの傾向を徐変
した値を中心として設定される。
【0062】こうしてガード量t_gdを算出した後、
電子制御装置27はステップS305において、前記水
温センサ24によって検出される冷却水温度ethwが
80℃以上であるか否かを判断する。
【0063】ここで冷却水温度ethwが80℃以上で
ある場合(YES)、電子制御装置27はステップS3
10において、可変ガード範囲の中心値となる徐変学習
値gdvthsmを算出する。この徐変学習値gdvt
hsmは、以下の式に基づき算出される。 gdvthsmi=gdvthsmi-1+k(dvtsm
s−gdvthsmi-1) ここで、定数kは0から1の間の所定値(例えば1/
4,1/8等)である。また、gdvthsmi-1は前
回更新された徐変学習値gdvthsms、gdvth
smsiは今回更新される徐変学習値gdvthsms
である。こうして徐変学習値gdvthsmは、保持デ
ューティ比の仮学習値dvtsmsの傾向を徐変した値
として設定される。この仮学習値dvtsmsは、バル
ブタイミング保持時のデューティ比指令値t_dvtが
設定・可変の両ガード範囲内にあるときに、そのまま保
持デューティ比学習値gdvthとして用いられる値で
あることから、大きくは上記保持デューティ比学習値g
dvthの傾向を徐変した値といえる。なお可変ガード
範囲は、この徐変学習値gdvthsmから±t_gd
の範囲としている。
【0064】この徐変学習値gdvthsmは、仮学習
値dvtsms、すなわちバルブタイミング保持に要す
るデューティ比指令値t_dvtの一時的な変動に対し
てはあまり変化しない。しかしながら仮学習値dvts
msが長期に渡って前と異なる値となったときには、徐
々にその値へと収束する。
【0065】このように可変ガード範囲の中心値(徐変
学習値gdvthsm)を設定することで、油圧制御弁
19の噛みこみや電気的ノイズの混入等による一時的な
変動に対しては可変ガード範囲が変化しないようにする
ことができる。またそれと同時に、経時変化等の長期的
な変化に対しては、その変化に対応して可変ガード範囲
を動かすことができる。
【0066】こうして可変ガード範囲を設定した後、電
子制御装置27は本ルーチンの処理を終了し、本ルーチ
ンの処理を一旦終了し、前記学習制御ルーチン(図5)
のステップS115の処理に移行する。
【0067】一方、前記ステップS305において、冷
却水温度ethwが80℃未満であると判断された場合
(NO)には、徐変学習値gdvthsmの更新を行わ
ず、そのまま本ルーチンの処理を一旦終了し、前記学習
制御ルーチン(図5)のステップS115の処理に移行
する。すなわちこの場合、前回までに算出された徐変学
習値gdvthsmから可変ガード範囲を算出すること
となる。
【0068】なおここで、機関温度(冷却水温度eth
w)に応じて徐変学習値gdthsmの更新の有無を制
御しているのは、次の理由による。すなわち、内燃機関
1の低温状態下(ethw<80℃)では作動油の粘度
が高いため、可変動弁機構20に対する油圧供給が円滑
に行われないことがある。そのため、バルブタイミング
保持に要するデューティ比指令値t_dvtの値(仮学
習値dvtsms)が大きく変動する。こうした状況下
で徐変学習値gdthsmを更新すると、可変ガード範
囲が本来あるべき位置から移動してしまい、保持デュー
ティ比学習値gdvthが異常値となってしまうことが
ある。そこで本実施の形態では、内燃機関1が高温(e
thw≧80℃)となり油圧供給が安定化するまでの
間、徐変学習値gdvthsmの更新を中断して可変ガ
ード範囲を固定することで、保持デューティ比学習値g
dvthが異常な値となることを防止している。
【0069】なお本実施の形態において、上記徐変学習
値gdvthsmは、電子制御装置27内の図示しない
メモリに記憶保持される。このメモリはバッテリバック
アップされるなどした不揮発性メモリである。
【0070】こうして可変ガード範囲を算出した後、電
子制御装置27の処理は、前述したように学習制御ルー
チン(図5)のステップS115に移行する。このステ
ップS115において電子制御装置27は、前記保持デ
ューティの仮学習値dvtsmsが上記徐変学習値gd
vthsmとガード量t_gdとの和、すなわち可変ガ
ード範囲の上限値以上であるか否かを判断する。
【0071】ここで仮学習値dvtsmsが可変ガード
範囲の上限値以上である場合(YES)、電子制御装置
27の処理はステップS120に移行し、仮学習値dv
tsmsの値をこの上限値(gdvthsm+t_g
d)にガードする。なお、このとき仮学習値dctsm
sの値は、上限ガード設定値MAXを上限とされる。そ
の後電子制御装置27の処理は、ステップS135の処
理に移行する。
【0072】一方、仮学習値dvtsmsが可変ガード
範囲の上限未満であると判断された場合(NO)、電子
制御装置の処理はステップS125に移行する。このス
テップS125において電子制御装置27は、保持デュ
ーティの仮学習値dvtsmsが上記徐変学習値gdv
thsmからガード量t_gdを引いた値、すなわち可
変ガード範囲の下限値以下であるか否かを判断する。
【0073】ここで仮学習値dvtsmsが可変ガード
範囲の下限値以下である場合(YES)、電子制御装置
27の処理はステップS130に移行し、仮学習値dv
tsmsの値をこの下限値(gdvthsm−t_g
d)にガードする。なお、このとき仮学習値dvtsm
sの値は、前記下限ガード設定値MINを下限とする。
その後電子制御装置27の処理は、ステップS135の
処理に移行する。
【0074】一方、仮学習値dvtsmsが可変ガード
範囲の下限値よりも大きい場合(NO)、すなわち仮学
習値dvtsmsが可変ガード範囲内にある場合、電子
制御装置27はステップS135の処理に移行する。
【0075】このステップS135において電子制御装
置27は、保持デューティ比学習値gdvthを仮学習
値dvtsmsに更新し、本ルーチンの処理を一旦終了
する。
【0076】すなわち本ルーチンでは、バルブタイミン
グ保持時のデューティ比指令値t_dvtを一旦、仮学
習値dvtsmsとして記憶し、設定ガード範囲及び可
変ガード範囲の2重のガード範囲によってガードした後
に保持デューティ比学習値gdvthを更新している。
そして、この保持デューティ比学習値gdvthも、電
子制御装置27内の図示しない不揮発性メモリに記憶保
持される。
【0077】次に、本実施の形態のバルブタイミング制
御装置において、油圧制御弁19の噛み込みなどによっ
てバルブタイミング保持に要するデューティ比指令値t
_dvtが一時的に変化したときの制御態様について説
明する。
【0078】図8に、仮学習値dvtsmsに異常値が
混入したときのデューティ比指令値t_dvt及び保持
デューティ比学習値gdvthの推移を、図9にそのと
きのバルブタイミングの推移をす。なお、図8及び図9
に示される期間中、バルブタイミングを一定に保持すべ
く制御が継続して行われているものとする。さらに、こ
れらの図8及び図9には、単に設定ガード範囲によるガ
ードだけを行うバルブタイミング制御装置におけるデュ
ーティ比指令値t_dvt及び保持デューティ比学習値
gdvthまたはバルブタイミング推移も併せ示してい
る。そしてこれら図8及び図9において、本実施の形態
のバルブタイミング制御装置(設定ガード範囲と可変ガ
ード範囲とによるガードを実施)の制御態様は実線で、
設定ガード範囲によるガードだけを実施する装置の制御
態様は点線で表している。
【0079】以下では、これら2つの装置の制御態様を
対比しながら説明する。図8に示すように、時刻t1に
おいて、仮学習値dvtsms、すなわちバルブタイミ
ングを保持するため必要とされるデューティ比指令値t
_dvtに異常値が入り、一時的に高い値となったとす
る。このとき保持デューティ比学習値gdvthも仮学
習値dvtsmsに応じて増加する。
【0080】本実施の形態のバルブタイミング制御装置
(実線)では可変ガード範囲によりガードされるため、
保持デューティ比学習値gdvthは設定ガード範囲の
上限値(gdvtsms+t_gd)に保持される。ま
た同時にバルブタイミングを保持すべく出力されている
デューティ比指令値t_dvtも同じように増加し、上
限値に保持される。
【0081】可変ガード範囲によるガードを行わない装
置(点線)の場合にも、保持デューティ比学習値gdv
th及びデューティ比指令値t_dvtが増加する。た
だしこれらの値は、設定ガード範囲の上限ガード設定値
MAXとなるまでガードされないため、本実施の形態の
装置の場合よりも、高い値で保持されるようになる。ち
なみに本実施の形態の装置において、保持時のデューテ
ィ比指令値t_dvtが上限ガード設定値MAXを越え
るような場合には、保持デューティ比学習値gdvth
を上限ガード設定値MAXにガードするとともに、フラ
グxgdvthをオンとし、このフラグがオンの状態が
所定時間持続した場合にはフェール処理を行うことは、
上述の通りである。
【0082】時刻t2において、一時的な異常値の混入
が収拾して、仮学習値dvtsmsが本来あるべき値に
戻ったとする。このとき、保持デューティ比学習値gd
vth及びデューティ比指令値t_dvtは、本来ある
べき値よりも高い値となっている。そのため、バルブタ
イミングは進角側に移動する。
【0083】そこで電子制御装置27はバルブタイミン
グを本来のタイミングに収束すべくフィードバック制御
を行う。このとき、保持デューティ比学習値gdvth
に記憶されている値と本来あるべき値との間には偏差が
生じているため、直ちに本来のタイミングとすることが
できず、図9に示すようなハンチングが発生する。設定
ガード範囲によるガードだけを行う装置(点線)の場
合、この偏差量が大きいため、同図9に点線で示すよう
にハンチングの振幅も大きなものとなる。よって、本来
のタイミングに収束するまでには、かなり長い時間が必
要とされる。その点、本実施の形態のバルブタイミング
制御装置(実線)では、可変ガード範囲によるガードの
結果、その偏差量は小さく抑えられているため、ハンチ
ングは比較的短時間で収束する。いずれの装置にして
も、ハンチングが収拾するまでの間、保持デューティ比
学習値gdvthの学習は行えないため、その間、同学
習値gdvthは、図8に示すように、ガードされた値
に保持される。
【0084】その後、ハンチングが収拾すると、再び学
習値gdvthの学習が行われるようになる。本実施の
形態の装置(実線)の場合、本来の値との偏差量が小さ
いため、同学習値gdvthは速やかに本来の値に収束
する。
【0085】一方、設定ガードだけを行う装置(点線)
の場合、このときはまだハンチングが続いており、学習
値gdvthの学習は再開されておらず、その値は設定
ガード範囲の上限値MAXに保持されたままである。
【0086】このように、本実施の形態のバルブタイミ
ング制御装置では、上述したような一時的な異常が生じ
た場合にも、異常が解消された後には保持デューティ比
学習値gdvthは速やかに本来の値に戻るため、適切
なバルブタイミング制御も速やかに再開することができ
る。
【0087】続いて、可変ガード範囲と冷却水温度et
hwとの関係を説明する。図10(a)に冷却水温度e
thwの推移を、図10(b)にそれに対応する保持デ
ューティ比学習値gdvth及び可変ガード範囲の推移
を示す。
【0088】本実施の形態のバルブタイミング制御装置
では、冷却水温度ethwが80℃となるまで可変ガー
ド範囲の中心値となる徐変学習値gdvthsmの更新
が行われない。そのためこの期間、可変ガード範囲の中
心値は、例え保持デューティ比学習値gdvthが大き
く変動したとしても一定のままである。先述したよう
に、内燃機関1の低温状態下では作動油の粘度が高く、
可変動弁機構20に供給される作動油の量や圧力も変動
しがちであるため、その作動は不安定となる。こうした
状態下では可変ガード範囲の中心値を固定しておくこと
で、保持デューティ指令値gdvthが異常な値となる
ことを防止している。
【0089】ただし、内燃機関1の低温状態下にあって
もガード量t_gdの値は冷却水温度ethwに応じて
変更されるため、可変ガード範囲の幅は水温ethwの
上昇に応じて広くなる。先述したように、高温となるほ
ど作動油の粘度が低下して油圧変動が伝達され易くな
り、保持デューティ比学習値gdvthの変動も大きく
なる。そこで可変ガード範囲の幅を広くして、こうした
油圧変動に起因する保持デューティ比学習値gdvth
の変動を吸収できるようにしている。
【0090】冷却水温度ethwが80℃よりも高くな
ると、徐変学習値gdvthsmの学習が開始される。
そのため、保持デューティ比学習値gdvthの長期的
な変化に追従して徐変学習値gdvthsmも徐々に更
新されるようになる。
【0091】このように本実施の形態のバルブタイミン
グ制御装置は、内燃機関1の温度状態による作動油の粘
度やその圧力変動の変化に応じて、適切なガード範囲を
設定することができる。
【0092】以上の本実施の形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができるようになる。 (1)保持デューティ比学習値gdvthに対して可変
ガード範囲を設定することで、同学習値gdvthの急
激な変動を抑制して、油圧制御弁19の噛み込み等の一
時的な異常に起因する可変動弁機構20の異常作動を防
止することが可能となり、ひいては正確且つ速やかなバ
ルブタイミング制御ができるようになる。
【0093】(2)保持デューティ比学習値gdvth
の長期的な変化に連動して可変ガード範囲の中心値(徐
変学習値gdvthsm)も変化するため、上記の一時
的な異常の影響を好適に回避しつつ、内燃機関1毎の個
体差や運転環境の変化・経時変化などの恒久的な偏差あ
るいは長期的な変化にも対応することができるようにな
る。
【0094】(3)上記可変ガード範囲の幅を内燃機関
1の温度状態に応じて変更することで、温度変化にとも
なう油圧変動を吸収しつつ、適切なガード範囲を設定す
ることができるようになる。
【0095】(4)油圧供給が不安定な内燃機関1の低
温状態下に上記可変ガード範囲の中心値(徐変学習値g
dvthsm)を一定に保持することで、保持デューテ
ィ学習値gdvthの不用意な変動を抑制して、可変動
弁機構20の作動を安定化することができるようにもな
る。
【0096】(5)保持デューティ比学習値gdvth
に所定の上限ガード設定値MAX及び下限ガード設定値
MINを設定することで、バルブタイミング制御そのも
のが不可能となるような重大な異常の検出も行うことが
できるようになる。
【0097】なお、本発明の実施の形態は、以下のよう
に変更してもよい。 ・本実施の形態では、学習処理ルーチン(図5)のステ
ップS135において、仮学習値dvtsmsの値をそ
のまま保持デューティ比学習値gdvthとしていた
が、仮学習値dvtsmsと前回の保持デューティ比学
習値gdvthとの差の一部を前回の学習値gdvth
に加算し、その値を新しい保持デューティ比学習値gd
vthとする、すなわち仮学習値dvtsmsの徐変値
を保持デューティ比学習値gdvthとするよう変更し
てもよい。こうした変更によって、保持デューティ比学
習値gdvthの変動をさらに抑制することができるよ
うになる。
【0098】・また、本実施の形態では、可変ガード範
囲の中心値として保持デューティ比学習値gdvthの
傾向の徐変値を用いたが、この中心値として、同学習値
gdvthに対して緩やかに追従可能な他の値(例えば
保持デューティ比学習値gdvthの平均値など)を用
いる構成としてもよい。
【0099】・本実施の形態における設定ガード範囲の
上限ガード設定値MAX=80%や徐変学習値gdvt
hsmの更新実行停止のしきい値である冷却水温度et
hw=80℃等の各設定値は任意であり、バルブタイミ
ング装置の特性に応じて変更してもよい。
【0100】・本実施の形態では、冷却水温度ethw
(機関1の温度状態)からオイルポンプ16の発生する
油圧の変動量を把握し、それに基づき可変ガード範囲の
幅(ガード量t_gd)を算出する構成としたが、冷却
水温度ethw以外にも上記油圧の変動量を把握可能な
他のパラメータ、例えば機関1の始動後の経過時間等を
用いて可変ガード範囲の幅を設定する構成としてもよ
い。
【0101】・なお油圧制御弁19の制御法は、本実施
の形態のようなデューティ制御に限らず、単なる電圧制
御等、他の制御法で行ってもよい。 ・また、可変動弁機構20は排気側に設ける構成として
もよい。
【0102】・また、本実施の形態では、いわゆるベー
ン式可変動弁機構20を備えるバルブタイミング制御装
置について説明したが、他の作動原理に基づく可変動弁
機構(例えばヘリカルギア式可変動弁機構など)を備え
るバルブタイミング制御装置にあっても、油圧制御に基
づき同様のバルブタイミング制御を行う装置であれば、
同様の制御態様を適用することができる。
【0103】
【発明の効果】請求項1または2に記載の発明によれ
ば、内燃機関の運転状態の変化にともなう同学習値の変
動を吸収しつつ、一時的な異常によって同学習値が大き
く変動することが防止されるようになり、ひいては、い
かなる場合にも正確且つ速やかなバルブタイミング制御
が実行できるようになる。
【0104】また、請求項3に記載の発明によれば、学
習値の恒久的あるいは長期的な変動に対応させつつ、一
時的な異常によって学習値が大きく変動することを防止
することができるようになる。
【0105】また、請求項4に記載の発明によれば、内
燃機関の温度状態にともない変化する制御量の学習値の
変動に応じて適切な同学習値の許容範囲が設定されるよ
うになる。
【0106】また、請求項5に記載の発明によれば、不
安定な状態時にガード範囲の中心値が不用意に変更され
て不適切な値となることを防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるバルブタイミング
制御装置が設けられた内燃機関の概要を示す略図。
【図2】可変動弁機構の側部断面構造及びその油圧制御
系を示す略図。
【図3】同可変動弁機構の正面断面構造を示す断面図。
【図4】可変動弁機構のデューティ比指令値と作動速度
との関係を示すグラフ。
【図5】学習制御ルーチンの処理手順を示すフローチャ
ート。
【図6】設定ガード判定ルーチンの処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図7】可変ガード範囲算出ルーチンの処理手順を示す
フォローチャート。
【図8】異常信号混入時のデューティ比指令値及びデュ
ーティ比学習値の推移を示すタイムチャート。
【図9】異常信号混入時のバルブタイミングの推移を示
すタイムチャート。
【図10】冷却水温と可変ガード範囲の推移を示すタイ
ムチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関、5…クランクシャフト、6…吸気カムシ
ャフト、7…排気カムシャフト、10…クランクプー
リ、11…クランク角ロータ、12…クランク角セン
サ、13…吸気カムプーリ、14…排気カムプーリ、1
6…オイルポンプ、17…カム角ロータ、18…カム角
センサ、19…油圧制御弁、20…可変動弁機構、21
…供給油路、22…進角油路、23…遅角油路、24…
水温センサ、27…電子制御装置、32…排出油路、4
0…内部ロータ、41…ベーン、42…ハウジング、4
7…遅角側油圧室、48…進角側油圧室。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液圧制御に基づき内燃機関の機関出力軸と
    カム軸との相対回転位相を可変とする可変動弁機構と、 該可変動弁機構に供給される液圧を制御する液圧制御手
    段と、 前記機関出力軸とカム軸との相対回転位相を保持せしめ
    る際の前記液圧制御手段の制御量を学習する学習手段
    と、 前記制御量の学習値を機関個体差を吸収し得る所定の範
    囲内でガードする第1のガード手段と、 前記制御量の学習値を該学習値の傾向を徐変した値を中
    心に可変とされる所定の範囲内でガードする第2のガー
    ド手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記第2のガード手段のガード範囲は前記
    第1のガード手段のガード範囲に比べて十分に狭いこと
    を特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミ
    ング制御装置。
  3. 【請求項3】前記第2のガード手段がそのガード範囲の
    中心とするのは、前記学習値の平均値である請求項1ま
    たは2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 【請求項4】前記第2のガード手段は、そのガード範囲
    を当該機関の温度状態に応じて可変とすることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関のバ
    ルブタイミング制御装置。
  5. 【請求項5】前記第2のガード手段は、当該機関の温度
    状態が所定の低温状態のとき、そのガード範囲の中心と
    する値の変更を禁止することを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の内燃機関のバルブタイミング制
    御装置。
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