JPH11324436A - 遠隔操作装置 - Google Patents

遠隔操作装置

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JPH11324436A
JPH11324436A JP13316498A JP13316498A JPH11324436A JP H11324436 A JPH11324436 A JP H11324436A JP 13316498 A JP13316498 A JP 13316498A JP 13316498 A JP13316498 A JP 13316498A JP H11324436 A JPH11324436 A JP H11324436A
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Hideji Nakamura
秀二 中村
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弘晃 坂倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤動作を防止して安定した遠隔制御を行うこ
と。 【解決手段】 手動スイッチ2A,2Bが操作される毎
に、カウンタ5のカウント値(カウンタコード)は歩進
する。例えば、手動スイッチ2Aが操作されると、送信
側識別コード(ID)とカウンタコード(N)と制御コ
ード(C)からなる第1の操作信号が送信される。受信
機11は、第1の操作信号に基づいて識別コードを照合
し、指示された制御信号を出力する。手動スイッチ2A
が操作され続けている限り、送信機1からは、カウンタ
コードと制御コードからなる第2の操作信号が繰返し送
信される。そして、受信機11は、カウンタコードが変
化しない限り、正当な送信機1からの指示内容に変化が
ないものと判定して、制御を維持する。カウンタコード
を照合するだけで正当な送信機1からの信号であるか否
かと、指示内容に変化があるか否かとを判定でき、使い
勝手が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両のパ
ワーウインドウ、リフト装置等の各種被制御物を遠隔操
作することができる遠隔操作装置に関し、特に、連続的
に送信される操作信号を受信している期間中に所定の制
御を継続して行うことができる遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両のパワーウインドウやリフ
ト等の被制御物を遠隔から操作できる遠隔操作装置とし
ては、従来より2種類のものが知られている。第1の従
来技術は、例えば、正転スイッチ、逆転スイッチ及び停
止スイッチの3種類の手動スイッチを送信機に設け、こ
れら各スイッチからの正転信号、逆転信号及び停止信号
に応じて、所定の制御を行うものである。即ち、送信機
側で正転スイッチまたは逆転スイッチが操作されると、
パワーウインドウ等の駆動モータが正転または逆転を開
始し、送信機側で停止スイッチが操作されると、駆動モ
ータの回転が停止する間欠指示型ものである。
【0003】第2の従来技術としては、例えば、特開平
8−199882号公報等に示すように、手動スイッチ
を操作している間中、制御信号を繰り返して連続的に送
信するものである。即ち、送信機側の正転スイッチまた
は逆転スイッチが操作されている期間中は、正転信号ま
たは逆転信号が繰り返して送信され、これら制御信号が
送信されている期間だけ駆動モータを正転または逆転さ
せる連続指示型のものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
1の従来技術では、制御を停止させるための停止スイッ
チを設ける分だけ部品点数が増大するため、製造コスト
が増大する上に、送信機の小型化を図りにくいという問
題がある。また、停止スイッチに作動不良を生じたり、
あるいは、停止信号の送信中に受信障害が発生したりし
た場合には、既に開始されている制御、即ち、正転や逆
転を停止させることが困難となるため、使い勝手が悪い
という問題もある。
【0005】一方、第2の従来技術では、所望の手動ス
イッチを操作している期間中だけ所定の制御が行われ、
手動スイッチの操作を停止すると制御を停止させるもの
であるため、送信機側に停止スイッチを設ける必要がな
い。しかし、第2の従来技術では、制御信号だけを繰り
返して送信しており、かつ、受信障害に対する耐久性を
向上すべく、所定時間だけ制御信号の受信漏れを容認し
ている。即ち、送信機からの制御信号を一時的に受信で
きない場合でも、所定時間内は制御を継続することによ
り、安定した作動を行わせるようになっている。従っ
て、制御を停止させるべく、手動スイッチの操作を終了
させた場合でも、前記所定時間内に他の送信機からの制
御信号を誤って受信したときには、この異なる送信機か
らの制御信号によって引き続き制御が継続されてしまう
可能性があり、使い勝手が低下するという問題がある。
【0006】また、前記所定時間を廃止し、制御信号の
受信を終了した時点で制御を停止させるように構成する
と、受信障害に対する耐久性が大幅に低下し、手動スイ
ッチを操作し続けているにも拘わらず、一時的な受信障
害により制御が停止してしまい、操作性が低下する。従
って、ある程度は、所定時間のオフディレイを設ける必
要があるが、この時間を長く設定すると、停止に対する
応答性が低くなり、使い勝手が低下する。
【0007】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、誤動作を防止して安
定した制御を行わせることができ、使い勝手を向上でき
るようにした遠隔操作装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明に係る遠隔操作装置は、操作信号中に手
動スイッチの操作毎に変化する可変コードを含めること
により、他の送信機からの操作信号との区別を容易にし
ている。
【0009】請求項1に係る発明では、手動スイッチの
操作期間中に操作信号を連続的に送信する送信機と、前
記操作信号の受信期間中に当該操作信号に応じた所定の
制御を行わせる受信機とを備えた遠隔操作装置であっ
て、前記操作信号は、予め設定された送信側識別コード
と前記手動スイッチに割り当てられた制御コードと前記
手動スイッチの操作毎に変化する可変コードとを含んで
構成されており、前記受信機は、予め設定された受信側
識別コードと前記送信側識別コードとが一致する場合
に、前記制御コードに応じた前記所定の制御を行わせる
と共に、前記可変コードが変化しない間は、該所定の制
御を維持することを特徴とする。
【0010】ここで、「所定の制御」には、例えば、モ
ータの正転または逆転、リニアソレノイドの前進または
後進等の各種制御が含まれる。また、「手動スイッチの
操作毎に変化する可変コード」とは、手動スイッチを一
回一回操作する度に値が変化するコードを意味する。具
体的には、例えば、手動スイッチを押す毎に、可変コー
ドの値は、N,N+1,N+2,...(または、N,N
−1,N−2,...)のように、順次変化していく。
【0011】送信機の手動スイッチを操作すると、この
手動スイッチに割り当てられた制御コードと送信機側識
別コードと可変コードとを含む操作信号が受信機に向け
て送信される。そして、受信機は、送信側識別コードと
受信側識別コードとが一致する場合に、正当な送信機か
らの操作信号を受信したものと判定して、送信機から要
求された制御を行わせる。手動スイッチが操作されてい
る期間中は、操作信号が連続的に送信される。ここで、
操作信号中の可変コードは、手動スイッチの操作毎に変
化するものである。換言すれば、手動スイッチが引き続
き操作されている間は、可変コードの値は変化しない。
従って、受信機は、識別コードの照合を行わずとも、可
変コードに変化が生じたか否かを監視するだけで、制御
を継続するか否かを判定することができる。
【0012】即ち、可変コードは、手動スイッチの操作
毎に変化するため、可変コードの可変範囲(桁数)によ
っても相違するが、ある送信機の可変コードが他の送信
機の可変コードと同一になる可能性は低い。つまり、可
変コードの値は、ユーザーの使用状態等により送信機毎
に個別的に相違し変化するため、補助的な識別情報とし
ての性質を持つ。さらに、可変コードは、手動スイッチ
の操作を行う度に変化するため、手動スイッチの操作状
態を示すスイッチ操作状態情報としての性質も有する。
従って、補助的な識別情報及びスイッチ操作状態情報の
両者の性質を併せ持つ可変コードを操作信号に含めるこ
とにより、誤動作を防止して使い勝手を向上させること
ができる。
【0013】請求項2に係る発明では、手動スイッチの
操作期間中に操作信号を連続的に送信する送信機と、前
記操作信号の受信期間中に当該操作信号に応じた所定の
制御を行わせる受信機とを備えた遠隔操作装置であっ
て、前記送信機は、予め設定された送信側識別コードを
記憶する送信側識別コード記憶手段と、前記手動スイッ
チの操作毎に変化する可変コードを生成する可変コード
生成手段と、前記手動スイッチが操作された場合は、前
記送信側識別コードと前記手動スイッチに割り当てられ
た制御コードと前記可変コードとを含んでなる制御開始
用の第1の操作信号を生成し、該手動スイッチが継続し
て操作されている期間中は、前記制御コードと前記可変
コードを含んでなる制御継続用の第2の操作信号を生成
する操作信号生成手段と、前記操作信号生成手段により
生成された前記各操作信号を前記受信機に送信する送信
手段とを、含んで構成し、前記受信機は、前記送信機か
らの前記各操作信号を受信する受信手段と、予め設定さ
れた受信側識別コードを記憶する受信側識別コード記憶
手段と、前記第1の操作信号中に含まれる前記可変コー
ドを記憶する可変コード記憶手段と、前記送信側識別コ
ードと前記受信側識別コードとが一致するか否かを判定
する識別コード判定手段と、前記各操作信号中の可変コ
ードと前記可変コード記憶手段に記憶された可変コード
とが一致するか否かを判定する可変コード判定手段と、
前記各識別コードが一致する場合には、前記制御コード
に応じた前記所定の制御を開始させ、前記各可変コード
が一致する場合は、該所定の制御を継続させる制御手段
とを、含んで構成したことを特徴としている。
【0014】例えば、正転スイッチ等の所望の手動スイ
ッチをユーザーが操作すると、該手動スイッチの操作開
始時点では、送信側識別コードと制御コードと可変コー
ドとを含んだ制御開始用の第1の操作信号が生成され、
送信される。受信機側では、第1の操作信号を受信する
と、該第1の操作信号中に含まれる送信側識別コードと
予め設定された受信側識別コードとを照合し、両識別コ
ードが一致する場合は、第1の操作信号中に含まれる制
御コードに応じた制御を開始する。そして、制御が開始
された後は、送信側識別コードを含まない第2の操作信
号を送信することにより、可変コードの照合のみで開始
された制御の継続を判定する。
【0015】即ち、可変コードが補助的な識別情報及び
手動スイッチの操作状態情報の両性質を備える点に着目
し、制御を開始する時点では、両識別コードの照合を行
って正当な送信機からの指示であるか否かを判定し、送
信機の認証が終了した後は、可変コードの照合のみで正
当な送信機からの指示であるか否かを判定する。これに
より、誤動作を防止して使い勝手を向上させることがで
きる。なお、第1の操作信号は、手動スイッチの操作開
始時点で複数回送信してもよい。
【0016】請求項3に係る発明のように、前記受信機
は、所定の時間内に、前記第1または第2の操作信号の
いずれもが前記受信手段によって受信されない場合は、
前記制御を停止させることができる。
【0017】即ち、制御停止用のオフディレイ時間を設
定することにより、一時的に受信障害が発生した場合で
も、安定した制御を続行させることができる。そして、
本発明では、手動スイッチの操作毎に変化する可変コー
ドを操作信号中に導入しているため、受信障害から回復
して最初に受信した操作信号中の可変コードと受信障害
発生前の可変コードとを照合することにより、受信障害
回復後に、正当な送信機からの最初の指示が継続されて
いるか否かを容易に判定できる。つまり、請求項1に係
る発明と請求項2に係る発明とが結合することにより、
受信障害に対する耐久性を高めつつ、操作性や使い勝手
を向上させることができる。
【0018】請求項4に係る発明のように、前記第1の
操作信号は、前記制御コードに応じて可変に設定可能な
タイマ設定コードを更に含んでなり、前記受信機は、前
記タイマ設定コードにより規定された所定の時間内に、
前記第1または第2の操作信号のいずれもが前記受信手
段によって受信されない場合は、前記制御を停止させる
こともできる。
【0019】請求項3に係る発明と同様に、受信機側で
は、所定の時間内に第1、第2の操作信号のいずれもが
受信されない場合、制御を停止させるが、請求項4に係
る発明では、この制御停止までの時間的余裕(所定の時
間)を、送信機側で可変に設定できるようにしている。
即ち、送信機側では、制御コードに応じて可変設定可能
なタイマ設定コードを第1の操作信号中に含めて送信
し、受信機側では、このタイマ設定コードに従って前記
所定の時間を設定する。タイマ設定コードは制御コード
に応じて可変に設定できるため、所定の時間を制御内容
に応じて変化させることができる。例えば、パワーウイ
ンドウを開ける場合は、所定の時間を比較的長く設定
し、パワーウインドウを閉める場合は、所定の時間を比
較的短く設定することができる。つまり、制御内容から
みて安全性が高い場合は、所定の時間を長く設定するこ
とにより、受信障害等に対する耐久性を高めて安定した
制御を行わせることができる。逆に、制御内容からみて
安全性が低い場合は、所定の時間を短く設定することに
より、受信障害によって制御を速やかに停止させること
ができ、フェイルセーフを担保することができる。な
お、送信機毎に、あるいは操作毎に、所定の時間を設定
することもできる。例えば、空箱を移送するリフト装置
等のように、受信障害による操作異常が生じても安全性
が失われない場合には、所定の時間を長く設定し、逆
に、危険物を移送するリフト装置や微妙な動作を行う工
業用ロボット等の場合は、所定の時間を短く設定してフ
ェイルセーフを担保することができる。
【0020】請求項5に係る発明のように、前記操作信
号生成手段は、前記手動スイッチの操作が終了された場
合は、前記制御の停止を指示する制御停止コードと前記
可変コードとを含んでなる第3の操作信号を生成するこ
とができる。
【0021】制御を停止させるべく、ユーザーが手動ス
イッチの操作をやめると、送信機から第3の操作信号が
送信される。第3の操作信号には、可変コードと制御停
止コードとが含まれているため、受信機側では、可変コ
ードを照合することにより正当な送信機からの操作信号
であるかを判定した後、速やかに制御を停止させること
ができる。即ち、手動スイッチの操作を停止してから所
定時間が経過するのを待たずに、制御を停止させること
ができ、使い勝手が向上する。
【0022】請求項6に係る発明では、前記可変コード
は、前記手動スイッチが操作される毎に増加または減少
するカウンタコードであってもよい。
【0023】例えば、16進数4桁等のカウンタを用
い、手動スイッチを操作する毎にカウンタの値を増減さ
せれば、送信機毎の個別性、固有性を保持しつつ、手動
スイッチの操作状態を含む情報を容易に生成することが
できる。なお、例えば、識別コードの下2桁をカウンタ
コードに付加する等のように、識別コードの一部をカウ
ンタコード(可変コード)の一部として用いてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7に基づき本発明
の実施の形態について詳述する。
【0025】1.第1の実施の形態 まず、図1〜図4に基づいて本発明の第1の実施の形態
を説明する。図1は、遠隔操作装置のブロック図であ
る。なお、図中では、識別コードを「ID」、可変コー
ドを「N」、制御コードを「C」として表示する場合が
ある。
【0026】1−1 構成 ユーザーが携行する送信機1は、それぞれ後述する如
く、手動スイッチ2A,2Bと、操作信号生成部4と、
カウンタ5と、IDメモリ6と、送信部8等を備えて構
成されている。
【0027】手動スイッチ2Aは、例えば、パワーウイ
ンドウ用モータを正転させて開窓させるためのものであ
り、手動スイッチ2Bは、該モータを逆転させて閉窓さ
せるためのものである。各手動スイッチ2A,2Bの操
作状態は、スイッチ操作検出部3により検出され、操作
信号生成部4に入力される。
【0028】「操作信号生成手段」としての操作信号生
成部4は、手動スイッチ2A,2Bのいずれかが操作さ
れると、その操作に従った操作信号を生成して送信させ
るものである。
【0029】「可変コード生成手段」としてのカウンタ
5は、操作信号生成部4からの信号に基づいて作動を制
御されるもので、各スイッチ2A,2Bが操作される度
に、カウンタの値を歩進させるようになっている。そし
て、カウンタ5のカウント値は、「可変コード」として
のカウンタコードに用いられ、操作信号中に含められる
ようになっている。
【0030】「送信側識別コード記憶手段」としてのI
Dメモリ6は、予め設定された固有の識別コードを記憶
するものである。制御コードメモリ7は、各手動スイッ
チ2A,2Bに対応した制御コードを記憶するものであ
る。即ち、制御コードメモリ7は、正転を指令するため
の制御コードC1と逆転を指令するための制御コードC
2とを記憶している。
【0031】「送信手段」としての送信部8は、操作信
号生成部4から入力された操作信号を、例えば、電磁波
や赤外線等の無線信号として、アンテナ8Aから受信機
11に向けて送信するためのものである。
【0032】手動スイッチ2A,2Bのいずれかが操作
されると、例えば、手動スイッチ2Aが操作されると、
操作信号生成部4は、まず、第1の操作信号を生成す
る。第1の操作信号は、正当な送信機1からの信号であ
ることを受信機11に確認させて制御の開始を指令する
ためのものであり、送信側識別コード(ID)とカウン
タコード(N)と制御コード(C)とから構成されてい
る。そして、この手動スイッチ2Aが継続して操作され
ている場合、操作信号生成部4は、第1の操作信号に続
いて第2の操作信号を生成する。第2の操作信号は、第
1の操作信号に基づく送信機1の認証完了後に送信され
るもので、カウンタコードと制御コードとから構成され
ている。第2の操作信号中のカウンタコード及び制御コ
ードは、第1の操作信号中のカウンタコード及び制御コ
ードと同一の値である。
【0033】次に、受信機11の構成を説明する。例え
ば、車体側に設けられる受信機11は、パワーウインド
ウやリフト装置等を駆動制御するためのものであり、そ
れぞれ後述する如く、受信部12と、ID判定部13
と、カウント判定部15と、制御部17等とを備えてい
る。
【0034】「受信手段」としての受信部12は、送信
部8から送信された操作信号をアンテナ12Aにより受
信するものである。受信された操作信号の全部または一
部は、ID判定部13、カウント判定部15及び制御部
17に入力される。
【0035】ここで、操作信号の全体を各判定部13,
15及び制御部17に入力する必要はない。ID判定部
13は操作信号中の送信側識別コード(ID)のみを必
要とし、カウント判定部15は操作信号中のカウンタコ
ード(N)のみを必要とし、制御部17は操作信号中の
制御コード(C)のみを必要とするからである。
【0036】「識別コード判定手段」としてのID判定
部13は、「受信側識別コード記憶手段」としてのID
メモリ14に記憶された受信側識別コードを読出し、こ
の受信側識別コードと送信側識別コードとを照合して、
両識別コードが一致するか否かを判定するものである。
そして、ID判定部13の判定結果は、制御部17に入
力される。
【0037】「可変コード判定手段」としてのカウント
判定部15は、「可変コード記憶手段」としてのカウン
タメモリ16に保存されたカウンタコードと受信部12
により受信された最新のカウンタコードとを照合し、両
カウンタコードが一致するか否かを判定するものであ
る。そして、カウント判定部15の判定結果は、制御部
17に入力される。
【0038】「制御手段」としての制御部17は、受信
された制御コードを制御テーブル18に基づいて解釈
し、所定の制御信号を出力することにより、駆動モータ
等の各種アクチュエータを作動させるものである。即
ち、制御部17は、ID判定部13によって両識別コー
ドが一致すると判定された場合は、制御コードに従った
制御信号を出力し、所定の制御を開始させる。そして、
制御部17は、カウント判定部15により両カウンタコ
ードが一致すると判定されている期間中は、該所定の制
御を継続させるようになっている。また、制御部17
は、タイマ19からの信号に基づいて所定の時間が経過
したか否かを監視している。
【0039】1−2 作用次に、図2〜図4に基づいて
本実施の形態の作用を説明する。まず、図2のタイムチ
ャートに基づいて、本実施の形態による全体の処理を説
明する。
【0040】図2には、上側から順番に、手動スイッチ
2A,2Bの操作状態、送信部8による操作信号の送信
状態、受信部12による操作信号の受信状態、カウント
判定部15によるカウンタコードの判定状態、制御部1
7による制御信号の出力状態が示されている。図2に
は、最初に正転用の手動スイッチ2Aを操作してパワー
ウインドウ等の駆動モータを正転させ、次に、一旦駆動
モータを停止させた後、逆転用の手動スイッチ2Bを操
作して該駆動モータを逆転させる場合が示されている。
【0041】まず、ユーザーが手動スイッチ2Aを操作
すると、図2中に斜線部で示すように、最初に、第1の
操作信号が生成されて送信される。第1の操作信号が受
信機11に受信されると、ID判定部13により識別コ
ードの判定が行われ、送信側識別コードと受信側識別コ
ードとが一致する場合には、制御部17から駆動モータ
または該モータの駆動回路に対して正転信号が出力され
る。また、第1の操作信号中のカウンタコードは、カウ
ンタメモリ16に保存される。
【0042】そして、ユーザーが手動スイッチ2Aを操
作し続ける限り、送信機1からは第2の操作信号が繰り
返し送信される。ここで、第2の操作信号は、送信側識
別コードを含んでいない。識別コードによる送信機1の
認証は、第1の操作信号に基づいて既に完了しているた
め、第2の操作信号中に送信側識別コードを含める必要
はないからである。
【0043】第2の操作信号が受信機11に受信される
と、カウント判定部15によって、第2の操作信号中の
カウンタコードとカウンタメモリ16に保存されたカウ
ンタコードとが一致するか否かが判定される。ここで、
カウンタメモリ16に保存されたカウンタコードは、先
に送信された第1の操作信号中に含まれていたカウンタ
コードと同一であり、かつ、第1の操作信号を受信した
時点で識別コードの照合が行われている。即ち、カウン
タメモリ16に保存されたカウンタコードは、認証完了
済みの操作信号に含まれていたカウンタコードと同一で
あるから、新たに受信された第2の操作信号中のカウン
タコードとカウンタメモリ16に保存されたカウンタコ
ードとが一致する場合は、同一の送信機1から送信され
た信号であるとみなすことができる。
【0044】従って、第2の操作信号中のカウンタコー
ドがカウンタメモリ16に保存されたカウンタコードと
同一であると判定されている期間中は、制御部17は、
正転信号を出力し続ける。これにより、駆動モータは連
続的に正転する。
【0045】一方、送信機1からの操作信号が全て受信
機11によって安定に受信されるとは限らない。送信機
1はユーザーの手中で保持されているため、送信機1の
姿勢等が途中で変化し、安定した受信を行えない場合も
ある。従って、図2中に点線部で示すように、受信障害
によって、操作信号の一部が受信機11に受信されず、
欠落することがある。操作信号が欠落した場合には、直
ちに制御信号を停止させることも可能であるが、この場
合は、ユーザーの期待する連続的な操作を実現すること
ができず、操作性が低下する。そこで、制御部17は、
タイマ19からの信号に基づいて、所定の時間Δtだけ
信号の欠落を許容している。即ち、所定時間Δt以内に
操作信号が受信されない場合は、ユーザーによる手動ス
イッチ2Aの操作が終了したものとして、正転信号が停
止される。
【0046】そして、正転が停止された後、ユーザーが
手動スイッチ2Bを操作すると、上記と同様にして、制
御部17から逆転信号が出力される。
【0047】次に、図3は、送信機1により実行される
送信機側処理を示すフローチャートである。まず、ステ
ップ(以下「S」と略記)1では、手動スイッチ2A,
2Bが操作されたか否かを監視しており(以下、スイッ
チ2A,2Bを特に区別しない場合は、「手動スイッチ
2」とも言う)、手動スイッチ2が操作された場合は、
操作されたスイッチに対応する制御コードが設定される
(S2)。即ち、正転用手動スイッチ2Aが操作された
場合は、正転を指示する制御コードC1が設定され、逆
転用手動スイッチ2Bが操作された場合は、逆転を指示
する制御コードC2が設定される。
【0048】次に、IDメモリ6から送信側識別コード
を読出し(S3)、カウンタ5からカウンタコード(カ
ウント値)を読み出す(S4)。そして、これら送信側
識別コードとカウンタコードと制御コードとを含んでな
る制御開始用の第1の操作信号を生成し、受信機11に
向けて送信する(S5)。
【0049】次に、S1で操作開始が検出された手動ス
イッチ2が引き続いて操作されているか否か、即ち、手
動スイッチ2の操作状態に変化が生じたか否かを監視し
(S6)、手動スイッチ2の操作が続行されている場合
は、可変コードと制御コードを含んでなる第2の操作信
号を生成し、送信する(S7)。第2の操作信号は、手
動スイッチ2の操作状態が継続する限り、繰り返して送
信される。
【0050】一方、ユーザーが手動スイッチ2の操作を
停止した場合は、カウンタ5の値を歩進させてカウンタ
コードを更新し(S8)、このカウンタコードを保存さ
せて(S9)、S1に戻る。従って、ユーザーが同一の
手動スイッチ2を再度操作した場合や他の手動スイッチ
2に操作を切り換えたりした場合は、前回とは異なる値
のカウンタコードを含んだ操作信号が生成され、送信さ
れる。
【0051】図4は、受信機11によって実行される受
信機側処理を示すフローチャートである。まず、所定時
間(Δt)が経過したか否かを判定し(S11)、所定
時間が経過していない場合は、送信機1からの信号を受
信したか否かを判定する(S12)。
【0052】送信機1からの信号を受信した場合は、受
信した信号中に送信側識別コードが含まれているか否か
を判定する(S13)。信号に送信側識別コードが含ま
れている場合は、IDメモリ14から受信側識別コード
を読出し(S14)、カウンタメモリ16から前回記憶
時のカウンタコードを読み出す(S15)。そして、受
信側識別コードと送信側識別コードとが一致するか否か
を判定し(S16)、一致する場合は、受信したカウン
タコードがカウンタメモリ16に保存された前回の値よ
りも累進しているか否かを判定する(S17)。両識別
コードが一致しない場合は、S16では「NO」と判定
されてS11に戻る。
【0053】手動スイッチ2を操作する毎にカウンタコ
ードは変化するのであるから、第1の操作信号を受信す
る度に、カウンタコードは累進しているはずである。従
って、カウンタコードが累進していない場合は、不正コ
ピーされた偽の操作信号を受信した場合等であるため、
S17では「NO」と判定されてS11に戻る。一方、
カウンタコードが正常に累進している場合は、この最新
のカウンタコードをカウンタメモリ16に保存する(S
18)。そして、所定時間を計測するためにタイマ19
をスタートさせ(S19)、制御コードに応じた制御信
号を出力して(S20)、S11に戻る。
【0054】つまり、送信機1から送信された第1の操
作信号を初めて受信した場合は、S11:NO,S1
2:YES,S13:YES,S14,S15,S1
6:YES,S17:YES,S18,S19,S20
を経て処理が行われる。
【0055】次に、所定時間が経過する前に、送信機1
から第2の操作信号を受信すると、この第2の操作信号
には送信側識別コードが含まれていないため、S13で
は「NO」と判定されて、S21に移る。S21では、
カウンタメモリ16に記憶されたカウンタコードを読み
出し、S22では、第2の操作信号中に含まれるカウン
タコードとカウンタメモリ16に保存されたカウンタコ
ードとが一致するか否かを判定する。ここで、図3と共
に上述した通り、ユーザーが同一の手動スイッチ2を引
き続いて操作している場合は、操作信号中のカウンタコ
ードに変化は生じない。従って、S22では、操作信号
中のカウンタコードとカウンタメモリ16に保存された
カウンタコードとが一致するか否かを判定し、両カウン
タコードが一致する場合は、正当な送信機1から要求さ
れている指令内容に変化がないものとみなして、再びタ
イマ19をスタートさせ、制御信号を出力させる(S1
9,S20)。従って、所定時間が経過する前に、第2
の操作信号を繰り返し受信している期間中は、第1の操
作信号により指示された制御信号が継続して出力され、
これにより、例えば、パワーウインドウ等が連続的に開
閉する。
【0056】一方、ユーザーが手動スイッチ2の操作を
終了したり、受信障害が発生したりして、所定時間内に
次の操作信号を受信できなかった場合は、S11により
「NO」と判定され、タイマ19を停止すると共に(S
23)、制御信号の出力を停止させる(S24)。従っ
て、ユーザーが手動スイッチ2の操作を停止してから所
定時間(Δt)経過した後に、制御が停止する。
【0057】また、例えば、ユーザーが正転用の手動ス
イッチ2Aの操作から逆転用の手動スイッチ2Bの操作
に切り換えた場合、このスイッチ操作の切換によって送
信機1のカウンタコードは更新され、新たな第1の操作
信号が送信される。このスイッチ切換による新たな第1
の操作信号を受信機11が受信すると、S11〜S15
を経てS16に至り、S16及びS17の双方で「YE
S」と判定され、S18で新たなカウンタコードがカウ
ンタメモリ16に保存された後、スイッチ切換に応じた
制御信号が出力される(S20)。
【0058】また、スイッチ切換の途中で受信障害を生
じた場合、例えば、手動スイッチ2Aの操作終了間際か
ら受信障害が発生し、受信障害の発生を知らずに手動ス
イッチ2Bを操作した場合は、手動スイッチ2Bの操作
開始により送信される第1の操作信号中のカウンタコー
ドと受信機11のカウンタメモリ16に保存されたカウ
ンタコードとが一致しなくなる。従って、この場合は、
S22では「NO」と判定されて、タイマ19を停止さ
せると共に制御信号を停止させる(S23,S24)。
【0059】このように構成される本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0060】第1に、送信側識別コードと受信側識別コ
ードとが一致する場合は、指示された制御を開始し、カ
ウンタコードに変化を生じない限り制御を維持する構成
のため、他の送信機からの操作信号を誤って受信した場
合でも、これによる誤動作を防止することができ、使い
勝手が向上する。
【0061】即ち、カウンタコードは手動スイッチ2の
操作毎に変化するものであり、手動スイッチ2の操作回
数は各ユーザー毎にそれぞれ相違するのが通常であるか
ら、カウンタコードは、手動スイッチの操作状態情報
(指示内容)としての性質と補助的な識別情報としての
性質を併せ持つ。従って、全ての操作信号中に識別コー
ドを含めて送信し、毎回毎回、識別コードの照合をする
ことなく、カウンタコードを照合するだけで、正当な送
信機1から指示された制御の続行を安定して行うことが
でき、誤動作を防止できる。
【0062】第2に、操作信号中に手動スイッチ2の操
作毎に変化するカウンタコードを含めているため、受信
障害等によって信号の一部が欠落した場合でも、カウン
タコードが一致している限り、送信機1の指示内容に変
化がないものとみなして制御を維持することができる。
【0063】第3に、受信されたカウンタコードの値に
変化が生じた場合は、速やかに制御を停止するため、正
転、逆転の操作を滑らかに切り換えることができ、操作
性が向上する。
【0064】第4に、所定時間(Δt)だけ信号の欠落
を容認しているため、送信機1の姿勢変化等により受信
障害が発生した場合でも、安定した遠隔制御を行うこと
ができる。
【0065】第5に、第1の操作信号を受信した場合
は、両識別コードの照合を行うだけでなく、カウンタコ
ードが正常に累進しているか否かをも判定するため、第
三者が不正にコピーした信号を排除することができ、防
盗性や安全性等を向上させることができる。
【0066】なお、カウンタコードの桁数を増加させる
ことにより、異なるユーザーの送信機から同一のカウン
タコードが送信される確率を低減することができ、誤動
作等を防止することができる。また、タイマ19の設定
時間を適宜調節することにより、受信障害に対する耐久
性を維持しつつ、他の信号の受信機会を低減することが
でき、誤動作を防止することができる。
【0067】2.第2の実施の形態 次に、図5〜図7に基づいて本発明の第2の実施の形態
を説明する。なお、以下の各実施の形態では、上述した
第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。本実施の形態の特
徴は、手動スイッチ2の操作終了時に、制御停止コード
(STOP)を送信させる点にある。
【0068】図5は、本実施の形態による送信機側処理
を示すフローチャートである。本処理は、図3中と共に
上述したS1〜S9を全て含んでいる。これに加えて、
本処理では、S6によって、手動スイッチ2の操作状態
に変化を生じたと判定された場合には、速やかに制御を
停止させるべく、第3の操作信号を生成して送信してい
る(S31)。この第3の操作信号は、カウンタコード
(N)と制御停止コード(STOP)とを含んで構成さ
れている。即ち、ユーザーが手動スイッチ2から指を離
すと、該スイッチにより開始された制御を停止させるべ
く、第3の操作信号が送信される。
【0069】図6は、本実施の形態による受信機側処理
を示すフローチャートである。本処理は、図4と共に上
述したS11〜S24を全て含んでいる。これに加え
て、本処理では、S22によってカウンタコードが一致
すると判定された場合は、受信した操作信号中に制御停
止コードが含まれているか否かを判定し(S41)、制
御停止コードが含まれている場合は、タイマ19を停止
させると共に制御信号の出を停止させる(S23,S2
4)。
【0070】このように構成される本実施の形態でも、
上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。これに加えて、本実施の形態では、手動スイッチ
2の操作が終了されると、制御停止コードを含んだ第3
の操作信号を送信するため、受信機11側では、所定時
間(Δt)が経過するのを待つことなく、手動スイッチ
2の操作を終了した時点で速やかに制御を停止させるこ
とができ、制御停止に関する反応性を高めて使い勝手を
向上させることができる。図7のタイムチャートに示す
ように、手動スイッチ2の操作を終えると、第3の操作
信号が送信されるため、図2に示すような所定時間Δt
の経過を待たずに制御信号を停止させることができる。
【0071】3.第3の実施の形態 次に、図8,図9に基づいて本発明の第3の実施の形態
を説明する。本実施の形態の特徴は、送信機側で受信機
側のタイマの設定時間を可変に設定できるようにした点
にある。
【0072】図8は、本実施の形態による送信機側処理
を示すフローチャートである。本処理は、図3と共に上
述したS1〜S4,S6〜S9を含んでいる。これに加
えて、本実施の形態では、手動スイッチ2が操作されて
カウンタコードを読み出した後(S1〜S4)、受信機
11のタイマ19の設定値を指示するためのタイマ設定
時間を読出し(S51)、このタイマ設定時間を示すタ
イマ設定コード(T)を第1の操作信号中に含めて送信
している(S52)。ここで、タイマ設定時間は、各手
動スイッチ2A,2B毎にそれぞれ異なる値を設定でき
る。例えば、パワーウインドウを開く操作の場合は、設
定時間を長くすることができ、パワーウインドウを閉め
る操作の場合は、設定時間を短くすることができる。
【0073】図9は、本実施の形態による受信機側処理
を示すフローチャートである。本処理は、図4中に示す
S11〜S24を全て含んでいる。これに加えて、本実
施の形態では、第1の操作信号を受信して識別コード及
びカウンタコードの照合を行い(S16:YES,S1
7:YES)、カウンタコードを保存した後に(S1
8)、タイマ設定コードに基づいてタイマ19の設定時
間をセットするようになっている(S61)。従って、
各手動スイッチ2A,2B毎に、タイマ19の設定時間
が変化し、S11で監視されるタイムアップまでの余裕
が相違する。
【0074】このように構成される本実施の形態でも、
上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。これに加えて、本実施の形態では、送信機1から
送信させる第1の操作信号中にタイマ設定コードを含
め、受信機11側では、タイマ設定コードに従ってタイ
マ19の設定時間を設定するため、制御内容に応じて受
信欠落の許容時間を可変かつ適切に設定することができ
る。即ち、例えば、パワーウインドウの開窓操作や安全
な物体を搬送するリフト装置、工業用ロボット等の場合
は、タイマ19の設定時間を長くすることにより、受信
障害に対する耐久性を高めて安定した制御を行うことが
できる。一方、例えば、パワーウインドウの閉窓操作や
危険物を取り扱うリフト装置等の場合は、タイマ19の
設定時間を短くすることにより、受信障害が生じた場合
には速やかに制御を停止させて安全を確保することがで
きる。
【0075】なお、当業者であれば、前記各実施の形態
に限らず、本発明から逸脱しない範囲で種々の追加や変
更等を行うことが可能である。
【0076】例えば、識別コードの一部をカウンタコー
ドの一部に加えてもよい。例えば、識別コードの下2桁
をID1,ID2とし、カウンタの値がN1,N2,N
3,N4の4桁からなる場合は、「N1,N2,N3,
N4,ID1,ID2」をカウンタコードとして用いる
ことができる。識別コードは固有かつ不変であるため、
手動スイッチ2の操作を切り換えてもID1,ID2は
変化しない。手動スイッチの操作毎に変化するのはN1
〜N4の部分だけである。これにより、カウンタコード
の補助的な識別情報としての性質を強化して、より一層
誤動作を防止することができる。
【0077】また、例えば、手動スイッチ2を所定回数
操作する毎に、カウンタの値を疑似乱数によってランダ
ムに設定することもできる。即ち、例えば、手動スイッ
チ2を20回操作する毎に、カウンタコードの初期値を
ランダムに設定し直すことも可能である。
【0078】また、例えば、保存されたカウンタコード
と受信したカウンタコードとが一致しない場合や、識別
コードは一致するがカウンタコードが正常に累進してい
ない場合には、これらのエラー回数を計測し、所定回数
以上エラーが生じた場合には、ブザーやホーン等を鳴動
させたり、所定時間だけ信号の受信を拒否するように構
成することもできる。
【0079】さらに、本発明は、車両のパワーウインド
ウ装置、リフト装置等に限らず、建設機械や探査装置等
の種々の遠隔制御に用いることができる。また、前記各
実施の形態では、2個の手動スイッチ2A,2Bの場合
を例示したが、本発明はこれに限らず、手動スイッチが
1個の場合、3個以上の場合でも適用できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る遠隔操
作装置によれば、手動スイッチの操作毎に変化する可変
コードを操作信号中に含めるため、可変コードを照合す
ることにより、正当な送信機であるか否かと送信機から
の指示内容に変化があるか否かとを共に判断することが
でき、誤動作を防止して使い勝手を向上させることがで
きる。
【0081】また、手動スイッチの操作を終了する場合
は、制御停止コードを含んだ第3の操作信号を送信する
ため、速やかに制御を停止させることができ、操作性や
使い勝手を高めることができる。
【0082】さらに、送信機からのタイマ設定コードに
基づいて、制御停止までの時間を規定するため、制御内
容の安全性等を考慮して適切な時間を設定することがで
き、使い勝手や安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る遠隔操作装置
のブロック構成図である。
【図2】操作信号と制御信号等との関係を示すタイムチ
ャートである。
【図3】送信機側処理を示すフローチャートである。
【図4】受信機側処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る送信機側処理
のフローチャートである。
【図6】受信機側処理を示すフローチャートである。
【図7】操作信号と制御信号等との関係を示すタイムチ
ャートである。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る送信機側処理
のフローチャートである。
【図9】受信機側処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 送信機 2A 正転用スイッチ 2B 逆転用スイッチ 4 操作信号生成部 5 カウンタ 6 IDメモリ 8 送信部 11 受信機 12 受信部 13 ID判定部 14 IDメモリ 15 カウント判定部 16 カウンタメモリ 17 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動スイッチの操作期間中に操作信号を
    連続的に送信する送信機と、前記操作信号の受信期間中
    に当該操作信号に応じた所定の制御を行わせる受信機と
    を備えた遠隔操作装置であって、 前記操作信号は、予め設定された送信側識別コードと前
    記手動スイッチに割り当てられた制御コードと前記手動
    スイッチの操作毎に変化する可変コードとを含んで構成
    されており、 前記受信機は、予め設定された受信側識別コードと前記
    送信側識別コードとが一致する場合に、前記制御コード
    に応じた前記所定の制御を行わせると共に、前記可変コ
    ードが変化しない間は、該所定の制御を維持することを
    特徴とする遠隔操作装置。
  2. 【請求項2】 手動スイッチの操作期間中に操作信号を
    連続的に送信する送信機と、前記操作信号の受信期間中
    に当該操作信号に応じた所定の制御を行わせる受信機と
    を備えた遠隔操作装置であって、 前記送信機は、 予め設定された送信側識別コードを記憶する送信側識別
    コード記憶手段と、 前記手動スイッチの操作毎に変化する可変コードを生成
    する可変コード生成手段と、 前記手動スイッチが操作された場合は、前記送信側識別
    コードと前記手動スイッチに割り当てられた制御コード
    と前記可変コードとを含んでなる制御開始用の第1の操
    作信号を生成し、該手動スイッチが継続して操作されて
    いる期間中は、前記制御コードと前記可変コードを含ん
    でなる制御継続用の第2の操作信号を生成する操作信号
    生成手段と、 前記操作信号生成手段により生成された前記各操作信号
    を前記受信機に送信する送信手段とを、含んで構成し、 前記受信機は、 前記送信機からの前記各操作信号を受信する受信手段
    と、 予め設定された受信側識別コードを記憶する受信側識別
    コード記憶手段と、 前記第1の操作信号中に含まれる前記可変コードを記憶
    する可変コード記憶手段と、 前記送信側識別コードと前記受信側識別コードとが一致
    するか否かを判定する識別コード判定手段と、 前記各操作信号中の可変コードと前記可変コード記憶手
    段に記憶された可変コードとが一致するか否かを判定す
    る可変コード判定手段と、 前記各識別コードが一致する場合には、前記制御コード
    に応じた前記所定の制御を開始させ、前記各可変コード
    が一致する場合は、該所定の制御を継続させる制御手段
    とを、含んで構成したことを特徴とする遠隔操作装置。
  3. 【請求項3】 前記受信機は、所定の時間内に、前記第
    1または第2の操作信号のいずれもが前記受信手段によ
    って受信されない場合は、前記制御を停止させる請求項
    2に記載の遠隔操作装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の操作信号は、前記制御コード
    に応じて可変に設定可能なタイマ設定コードを更に含ん
    でなり、 前記受信機は、前記タイマ設定コードにより規定された
    所定の時間内に、前記第1または第2の操作信号のいず
    れもが前記受信手段によって受信されない場合は、前記
    制御を停止させる請求項2に記載の遠隔操作装置。
  5. 【請求項5】 前記操作信号生成手段は、前記手動スイ
    ッチの操作が終了された場合は、前記制御の停止を指示
    する制御停止コードと前記可変コードとを含んでなる第
    3の操作信号を生成する請求項3または請求項4のいず
    れかに記載の遠隔操作装置。
  6. 【請求項6】 前記可変コードは、前記手動スイッチが
    操作される毎に増加または減少するカウンタコードであ
    る請求項2〜請求項5のいずれかに記載の遠隔操作装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007262882A (ja) * 2007-05-21 2007-10-11 Yupiteru Ind Co Ltd 機器制御システム
JPWO2013108446A1 (ja) * 2012-01-17 2015-05-11 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント サーバ、端末、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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