JP2007303127A - 携帯機及びセキュリティ制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】不具合の有無を容易に推定することができる携帯機及びセキュリティ制御システムを提供する。
【解決手段】携帯機20の通信制御部21は、セキュリティ機器10から送信される複数種の応答要求信号(第1登録要求信号、第2登録要求信号、リクエスト信号)を受信した際に、該応答要求信号に対応した応答信号(機器コード信号、IDコード信号)を外部に送信する。また、登録モードにおいて通信制御部21は、第1登録要求信号、第2登録要求信号及び登録完了信号のうちの何れかを正常に受信した際にはその旨を示す受信履歴を通信履歴としてメモリ21Mに記録する。さらに、通信制御部21は、それら信号に対応する機器コード信号及びIDコード信号の何れかを正常に送信した際にはその旨を示す送信履歴を通信履歴としてメモリ21Mに記録する。
【選択図】図1
【解決手段】携帯機20の通信制御部21は、セキュリティ機器10から送信される複数種の応答要求信号(第1登録要求信号、第2登録要求信号、リクエスト信号)を受信した際に、該応答要求信号に対応した応答信号(機器コード信号、IDコード信号)を外部に送信する。また、登録モードにおいて通信制御部21は、第1登録要求信号、第2登録要求信号及び登録完了信号のうちの何れかを正常に受信した際にはその旨を示す受信履歴を通信履歴としてメモリ21Mに記録する。さらに、通信制御部21は、それら信号に対応する機器コード信号及びIDコード信号の何れかを正常に送信した際にはその旨を示す送信履歴を通信履歴としてメモリ21Mに記録する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば車両のドア錠の施解錠制御を行うドア錠施解錠装置などのセキュリティ機器を無線通信によって遠隔操作する携帯機、及びその携帯機を用いたセキュリティ制御システムに関するものである。
従来、セキュリティ機器を無線による相互通信によって遠隔操作するセキュリティ制御システムとして、例えば特許文献1に記載される車両用セキュリティ制御システムが提案されている。
この車両用セキュリティ制御システムでは、携帯機とセキュリティ機器との間で無線による相互通信を行わせることにより、車両のドア錠を自動的に施解錠させたり、エンジンの始動を許可したりするようになっている。詳しくは、セキュリティ機器は、車両周辺の所定領域や車両室内の所定領域にリクエスト信号を送信するようになっている。また、携帯機は、対応するセキュリティ機器から送信されたリクエスト信号を受信すると、自身に予め設定されたIDコードを含むIDコード信号を自動的に返信するようになっている。そして、セキュリティ機器は、IDコード信号を受信すると、該IDコード信号のIDコードと自身に予め設定されたIDコードとの比較を行い、該IDコード同士が一致したことを条件として、ドア錠を自動的に解錠させたり、エンジンを始動許可状態にしたりする制御を行うようになっている。
ところで、携帯機とセキュリティ機器とを通信させるためには、両者間の対応付け(登録)が必要である。詳しくは、携帯機は、対応するセキュリティ機器からのリクエスト信号を認識必要がある。また、セキュリティ機器は、対応する携帯機からのIDコード信号を認識する必要がある。このため、携帯機にはセキュリティ機器に個別に設定された機器コードを登録するとともに、セキュリティ機器には携帯機に個別に設定されたIDコードを登録する必要がある。
通常、こうした登録作業は、携帯機及びセキュリティ機器を登録モードに切り換えた状態で相互通信を行わせることによって完了する。
具体的には、例えば図6に示すように、登録モードにおいてセキュリティ機器51は、まず機器コードの送信を要求する第1応答要求信号を送信する。携帯機52は、登録モードにおいてその第1応答要求信号を受信すると、自身のメモリ52Mに記録されている既存の機器コードを送信する。なお、メモリ52Mには、未登録状態においては予め設定された初期コードが記録されており、既に登録作業が完了している状態においてはその初期コードが対応する機器コードに更新された状態となっている。そして、携帯機52は、第1応答要求信号を受信すると、未登録状態においては初期コードを含む第1応答信号を送信し、登録完了状態においては既存の機器コードを含む第1応答信号を送信する。
具体的には、例えば図6に示すように、登録モードにおいてセキュリティ機器51は、まず機器コードの送信を要求する第1応答要求信号を送信する。携帯機52は、登録モードにおいてその第1応答要求信号を受信すると、自身のメモリ52Mに記録されている既存の機器コードを送信する。なお、メモリ52Mには、未登録状態においては予め設定された初期コードが記録されており、既に登録作業が完了している状態においてはその初期コードが対応する機器コードに更新された状態となっている。そして、携帯機52は、第1応答要求信号を受信すると、未登録状態においては初期コードを含む第1応答信号を送信し、登録完了状態においては既存の機器コードを含む第1応答信号を送信する。
こうした第1応答信号を受信すると、セキュリティ機器51は、それに含まれる機器コードまたは初期コードと、自身のメモリ51Mに予め設定された機器コードとの照合を行う。その結果、セキュリティ機器51は、第1応答信号に初期コードが含まれていると判断した場合、または照合一致する機器コードが第1応答信号に含まれていると判断した場合には、その機器コードと、携帯機52のメモリ52Mに予め記録されたIDコードの送信を要求する旨を示すID要求コードとを含む第2応答要求信号を送信する。
そして、第2応答要求信号を受信すると携帯機52は、メモリ52Mに初期コードが記録されている場合には、その初期コードを該第2応答要求信号に含まれる機器コードに書き換える。また、該メモリ52Mに対する機器コードの記録が終了した後、または該第2応答要求信号に含まれる機器コードがメモリ52Mに記録された機器コードと一致する場合、携帯機52は、該メモリ52Mに記録されたIDコードを含む第2応答信号を送信して登録処理を終了する。
こうした第2応答信号を受信すると、セキュリティ機器51は、該第2応答信号に含まれるIDコードをメモリ51Mに記録する。このときセキュリティ機器51は、メモリ51Mに既に対応するIDコードが記録されている場合には、該記録処理を行わずに登録処理を終了する。
特開2001−311333号公報
しかしながら、従来のセキュリティ制御システムでは、前記登録処理が正常に完了しない場合に、それが携帯機52の不具合に起因するものなのか、その他の別の要因によるものなのかを特定することが困難であった。
具体的には、携帯機52やセキュリティ機器51に不具合が生じている状態はもちろん、不具合が生じていない状態においても、例えば無線通信時においてノイズ等の外乱が混入すると登録処理は正常に完了しない。また、携帯機52と対応付け可能なセキュリティ機器51は一つのみであることから、既に登録処理が完了している携帯機52を、誤って他のセキュリティ機器51との対応付けを行おうとした場合等のヒューマンエラーの発生時においても、該他のセキュリティ機器51との間の登録処理は完了しない。
しかしながら、こうした登録処理が正常に完了しない原因を特定しにくい現状においては、携帯機52に不具合が生じていると判断されやすく、携帯機52に不具合が生じていないにもかかわらず、販売店などのメーカ側に携帯機52が返却されてしまうことも少なからずあった。そして、メーカ側においても、返却された携帯機52に不具合が生じているか否かの検証を行うためには、該携帯機52の機能チェックを全て行う必要があり、その作業が煩雑であった。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、不具合の有無を容易に推定することができる携帯機及びセキュリティ制御システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、対応するセキュリティ機器と無線通信を行う無線通信機能を有するとともに、その無線通信に基づいて該セキュリティ機器を遠隔制御する携帯機であって、前記セキュリティ機器に個別に設定された機器コード、及び該セキュリティ機器との通信履歴を記録する記録手段と、前記セキュリティ機器から送信される応答要求信号を受信した際に、該応答要求信号に対応した応答信号を外部に送信する制御を行う通信制御手段とを備え、該通信制御手段は、前記機器コードを含む応答要求信号の受信を条件として該機器コードを前記記録手段に記録することにより、対応するセキュリティ機器を通信対象として登録する登録モードと、該登録された機器コードに基づいて対応するセキュリティ機器と無線通信を行うことによって該セキュリティ機器を遠隔制御する動作モードとを有するとともに、前記登録モードにおいては、前記応答要求信号を正常に受信した旨と、該応答要求信号に対応した前記応答信号を正常に送信した旨とをそれぞれ示す各通信履歴を、それぞれ個別に前記記録手段に記録することを要旨とする。
上記構成によると、携帯機の登録モードにあっては、セキュリティ機器から送信される応答要求信号が携帯機によって正常に受信されると、その旨を示す通信履歴が記録手段に記録される。また、その応答要求信号に対応した応答信号が携帯機から正常に送信された際にも、その旨を示す通信履歴が記録手段に記録される。そして、これら通信履歴はそれぞれ個別に記録手段に記録されるため、セキュリティ機器を通信対象として登録する登録作業を行っても該登録が完了しなかった場合には、記録手段に記録された通信履歴から、携帯機の機能に異常が生じているか否かを判断可能となる。具体的には、例えば応答要求信号を正常に受信した履歴と、その応答要求信号に対応した応答信号を正常に送信した履歴とが記録手段に存在する場合には、携帯機の機能に異常が生じておらず、他の要因によって登録が完了していない確率が高い。また、例えば応答要求信号を正常に受信した履歴は存在するものの、その応答要求信号に対応した応答信号を正常に送信した履歴が存在しない場合には、携帯機の機能に異常が生じている確率が高い。よって、携帯機に不具合が生じているか否かを容易に推定することが可能となる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の携帯機において、前記登録モードにおいて前記通信制御手段は、前記セキュリティ機器から複数種の前記応答要求信号が段階的に送信される場合には、それら応答要求信号を正常に受信する毎にその旨をそれぞれ示す各通信履歴を個別且つ段階的に前記記録手段に記録するとともに、各応答要求信号に対応する複数種の前記応答信号をそれぞれ正常に送信する毎にその旨をそれぞれ示す各通信履歴を個別且つ段階的に前記記録手段に記録することを要旨とする。
上記構成によると、セキュリティ機器との間で登録のための通信が段階的に行われた際に、どの段階まで通信が正常に行われたかを、携帯機から抽出することが可能となる。このため、登録が完了しなかった場合には、その通信履歴に基づいて要因を推定しやすくなる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の携帯機において、前記登録モードにおいて前記通信制御手段は、前記セキュリティ機器から送信される登録完了信号を前記応答信号の送信後に正常に受信した際には、その旨を示す通信完了履歴についても個別に前記記録手段に記録することを要旨とする。
上記構成によると、記録手段に登録完了履歴が存在するか否かを調べることにより、携帯機が既に登録完了状態にあるのか未完了状態であるのかを確実に把握することが可能となる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の携帯機と、その携帯機との無線通信に基づいて制御を行うセキュリティ機器とを備えたセキュリティ制御システムであって、前記セキュリティ機器は、前記携帯機を無線通信対象として登録する登録モードと、該携帯機との無線通信に基づいてセキュリティ機能の設定及び解除を行う通常モードとを有するとともに、前記登録モードにおいては、前記携帯機の記録手段に記録された機器コードを含む第1応答信号の送信を要求する第1応答要求信号を前記応答要求信号として送信した後、予め設定された条件を満たす前記第1応答信号を受信した際に、該携帯機に予め設定された識別コードを含む第2応答信号の送信を要求する第2応答要求信号を前記応答要求信号として送信し、該第2応答信号を受信した際に、その第2応答信号に含まれる前記識別コードを自身の機器側記録手段に記録するとともに、その記録が完了した旨を示す登録完了信号を送信する登録処理を行うことを要旨とする。
上記構成によると、登録モードにおいてセキュリティ機器は、まず第1応答要求信号を送信し、携帯機から対応する第1応答信号を受信した際に第2応答要求信号を送信する。その後、セキュリティ機器は、携帯機から対応する第2応答信号を受信すると、その第2応答信号に含まれる識別コードを機器側記録手段に記録するとともに、登録完了信号を送信する。すなわち、登録モードにおいてセキュリティ機器は、複数種の信号を段階的に送信する。そして、携帯機は、これら信号を正常に受信した場合にはその旨を示す通信履歴を記録手段に記録するとともに、第1応答信号及び第2応答信号を正常に送信した場合にはその旨を示す通信履歴を記録手段に記録する。このため、携帯機の記録手段に記録された各通信履歴を抽出すれば、携帯機とセキュリティ機器との間でどの段階まで通信が正常に行われたかを認識可能となる。よって、登録が完了しなかった場合には、その通信履歴に基づいて要因を推定することが可能となる。
以上詳述したように、本発明によれば、不具合の有無を容易に推定することができる。
以下、本発明を車両用ドア錠の施解錠を制御する車両用セキュリティ制御システムに具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき詳細に説明する。
図1に示すように、セキュリティ制御システム1は、セキュリティ機器10と、そのセキュリティ機器10と無線通信による相互通信可能な携帯機20とを備えている。図2に示すように、セキュリティ機器10は車両2内に搭載され、携帯機20は該車両2の所有者(ユーザ)によって所持される。
図1に示すように、セキュリティ制御システム1は、セキュリティ機器10と、そのセキュリティ機器10と無線通信による相互通信可能な携帯機20とを備えている。図2に示すように、セキュリティ機器10は車両2内に搭載され、携帯機20は該車両2の所有者(ユーザ)によって所持される。
<セキュリティ機器10の構成及び機能>
図1に示すように、セキュリティ機器10は、セキュリティ制御部11と、そのセキュリティ制御部11に電気的に接続された送信回路12、受信回路13及びドアロック装置14とを備えている。
図1に示すように、セキュリティ機器10は、セキュリティ制御部11と、そのセキュリティ制御部11に電気的に接続された送信回路12、受信回路13及びドアロック装置14とを備えている。
送信回路12は、セキュリティ制御部11から入力される各種信号を携帯機20によって受信可能な周波数の電波に変調して外部に送信する。なお、この電波は、図2に示すように、車両2の周辺の領域A1(ここでは車両2から1〜2mの範囲)において携帯機20が受信可能となる強度で送信されるように設定されている。
受信回路13は、携帯機20から送信される無線信号を受信可能に構成され、それら信号をパルス信号に復調してセキュリティ制御部11に出力する。
ドアロック装置14は、ドア錠を電気的に施解錠するアクチュエータを含む駆動回路部であり、セキュリティ制御部11から入力される施錠駆動信号及び解錠駆動信号に基づいてドア錠を施解錠させる。
ドアロック装置14は、ドア錠を電気的に施解錠するアクチュエータを含む駆動回路部であり、セキュリティ制御部11から入力される施錠駆動信号及び解錠駆動信号に基づいてドア錠を施解錠させる。
セキュリティ制御部11は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAM等によって構成され、機器側記録手段としての不揮発性のメモリ11Mを備えている。このメモリ11Mには、予め設定された機器コードが記録されているとともに、携帯機20に予め設定された識別コード(IDコード)を記録可能となっている。
こうしたセキュリティ制御部11は、携帯機20との通信に基づいてドアロック装置14の駆動制御を行う通常モードと、携帯機20を通信対象として登録する際に行う登録モードとを有している。
通常モードにおいてセキュリティ制御部11は、まず、通信領域(前記領域A1)内に携帯機20が存在するか否かを判断するためのWAKE信号を送信回路12から該通信領域A1に送信させる。そして、該WAKE信号に応答して送信された携帯機20からのACK信号が受信回路13から入力されると、セキュリティ制御部11は、メモリ11Mに記録された機器コードを含むリクエスト信号を、予め設定された周期で間欠的に送信回路12に出力する。また、セキュリティ制御部11は、施解錠操作信号や、該リクエスト信号に応答して送信された携帯機20からのIDコード信号が受信回路13から入力されると、それら信号に含まれるIDコードとメモリ11Mに記録されたIDコードとの照合を行い、該照合の成立有無に基づいてドアロック装置14に対して駆動信号を出力する。また、セキュリティ制御部11は、受信回路13から施解錠操作信号が入力され、該施解錠操作信号に基づくIDコードの照合が成立すると、該施解錠操作信号に含まれる解錠コードまたは施錠コードに基づいて解錠駆動信号または施錠駆動信号をドアロック装置14に出力し、ドア錠を施解錠させる。
一方、こうしたセキュリティ制御部11には、外部接続機器からなる登録ツール15を接続可能となっており、セキュリティ制御部11は、該登録ツール15から登録指令信号が入力されると登録モードとなる。そして、登録モードにおいてセキュリティ制御部11は、複数種の応答要求信号を送信回路12に対して段階的に出力する登録処理を行う。詳しくは、登録モードにおいてセキュリティ制御部11は、まず、携帯機20に対して第1応答信号(機器コード信号)の送信を要求する第1登録要求信号を応答要求信号として送信回路12から送信させる。そして、その第1登録要求信号に応答して送信された携帯機20からの機器コード信号が受信回路13から入力されると、セキュリティ制御部11は、該機器コード信号に含まれる機器コードが初期コードであるか否かを判断し、初期コードでないと判断した場合にはその機器コードとメモリ11Mに記録された機器コードとの照合を行う。その結果、セキュリティ制御部11は、機器コード信号に含まれる機器コードが初期コードであるまたはメモリ11Mに記録された機器コードと一致すると判断した場合には、該メモリ11Mに記録された機器コードを含むとともに、携帯機20に対してIDコード信号の送信を要求する第2登録要求信号を送信回路12から送信させる。そして、その第2応答要求信号に応答して送信された携帯機20からのIDコード信号が受信回路13から入力されると、セキュリティ制御部11は、該IDコード信号に含まれるIDコードをメモリ11Mに記録(登録)するとともに、登録を完了した旨を示す登録完了信号を送信回路12から送信させる。
このため、携帯機20を通信対象として対応付けするためには、登録ツール15を用いたセキュリティ制御部11の登録モードへの切り換えが必要となり、第三者による不正な登録が抑制される。
<携帯機20の構成及び機能>
図1に示すように、携帯機20は、通信制御手段としての通信制御部21と、その通信制御部21と電気的に接続された受信回路22、送信回路23、施解錠スイッチ24、モード切換スイッチ25及び表示部26とを備えている。なお、通信制御部21、受信回路22及び送信回路23は携帯機20を構成する筐体内に配設され、施解錠スイッチ24、モード切換スイッチ25及び表示部26は該筐体の意匠面に露出した状態で設けられている。また、本実施形態において施解錠スイッチ24及びモード切換スイッチ25はそれぞれ押しボタンスイッチによって構成され、表示部26はLEDによって構成されている。このため、各スイッチ24,25はユーザによって操作可能となるとともに、表示部26の点灯状態がユーザによって視認可能となっている。より詳しくは、施解錠スイッチ24は施錠スイッチと解錠スイッチとによって構成され、施錠スイッチが操作された際には施錠信号が、解錠スイッチが操作された際には解錠信号が、通信制御部21に入力されるようになっている。
図1に示すように、携帯機20は、通信制御手段としての通信制御部21と、その通信制御部21と電気的に接続された受信回路22、送信回路23、施解錠スイッチ24、モード切換スイッチ25及び表示部26とを備えている。なお、通信制御部21、受信回路22及び送信回路23は携帯機20を構成する筐体内に配設され、施解錠スイッチ24、モード切換スイッチ25及び表示部26は該筐体の意匠面に露出した状態で設けられている。また、本実施形態において施解錠スイッチ24及びモード切換スイッチ25はそれぞれ押しボタンスイッチによって構成され、表示部26はLEDによって構成されている。このため、各スイッチ24,25はユーザによって操作可能となるとともに、表示部26の点灯状態がユーザによって視認可能となっている。より詳しくは、施解錠スイッチ24は施錠スイッチと解錠スイッチとによって構成され、施錠スイッチが操作された際には施錠信号が、解錠スイッチが操作された際には解錠信号が、通信制御部21に入力されるようになっている。
受信回路22は、前記セキュリティ機器10から送信される各種無線信号(リクエスト信号、第1登録要求信号、第2登録要求信号及び登録完了信号)を受信可能に構成され、それら信号をパルス信号に復調して通信制御部21に出力する。
送信回路23は、通信制御部21から入力される各種信号をセキュリティ機器10によって受信可能な周波数の電波に変調して外部に送信する。
通信制御部21は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAM等によって構成され、記録手段としての不揮発性のメモリ21Mを備えている。このメモリ21Mには、予め設定されたIDコードが記録されているとともに、セキュリティ機器10に設定された前記機器コードを記録可能となっている。なお、機器コードが記録されていない初期状態においてメモリ21Mには、予め設定された初期コードが記録されている。
通信制御部21は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAM等によって構成され、記録手段としての不揮発性のメモリ21Mを備えている。このメモリ21Mには、予め設定されたIDコードが記録されているとともに、セキュリティ機器10に設定された前記機器コードを記録可能となっている。なお、機器コードが記録されていない初期状態においてメモリ21Mには、予め設定された初期コードが記録されている。
こうした通信制御部21は、動作を制限して低消費電力状態となるスリープモードと、セキュリティ機器10との通信に基づいてドアロック装置14の駆動制御を行わせる動作モードと、該セキュリティ機器10を通信対象として登録する際に行う登録モードとを有している。
セキュリティ機器10との非通信状態において通信制御部21は、例えば送信回路23の機能を停止する等、動作を制限して低消費電力状態となるスリープモードとなる。通信制御部21は、こうしたスリープモードにおいてセキュリティ機器10から前記WAKE信号が受信回路22から入力されたり、施解錠スイッチ24から操作信号が入力されたりすると、スリープモードから動作モードに切り換わる。そして、通信制御部21は、施解錠スイッチ24から施解錠信号(施錠信号または解錠信号)が入力された場合には、施錠または解錠の旨を示す施解錠コードと、メモリ21Mに記録されたIDコードとを含む施解錠操作信号を送信回路23から送信させる。それとともに、通信制御部21は、施解錠スイッチ24が操作された間だけ表示部26に対して作動信号を出力して該表示部26を点灯させる。また、通信制御部21は、受信回路22からWAKE信号が入力された場合には、予め設定されたACK信号を送信回路23から送信させる。また、通信制御部21は、ACK信号の送信処理後に受信回路22からリクエスト信号が入力されると、該リクエスト信号に含まれる機器コードとメモリ21Mに記録された機器コードとの照合を行い、該照合が成立(一致)すると、メモリ21Mに記録されたIDコードを含むIDコード信号を送信回路23から送信させる。
一方、通信制御部21は、モード切換スイッチ25から操作信号が入力されると、スリープモードまたは動作モードにおいては登録モードに切り換わり、登録モードにおいてはスリープモードに切り換わる。そして、登録モードにおいて通信制御部21は、セキュリティ機器10から段階的に送信される複数種の無線信号に基づき、該セキュリティ機器10を通信対象として登録する登録処理を行う。詳しくは、登録モードにおいて通信制御部21は、前記第1登録要求信号が受信回路22から入力されると、該第1登録要求信号を正常に受信した旨を示す受信履歴をメモリ21Mに記録するとともに、メモリ21Mに記録された機器コードまたは初期コードを含む機器コード信号を送信回路23から送信させる。また、通信制御部21は、該機器コード信号を正常に送信した場合には、その旨を示す送信履歴をメモリ21Mに記録する。さらに、通信制御部21は、前記第2登録要求信号が受信回路22から入力されると、該第2登録要求信号を正常に受信した旨を示す受信履歴をメモリ21Mに記録するとともに、該第2登録要求信号に含まれる機器コードをメモリ21Mに記録する。そして、通信制御部21は、前記IDコード信号を送信回路23から送信させるとともに、該IDコード信号を正常に送信した旨を示す送信履歴をメモリ21Mに記録する。その後、登録完了信号が受信回路22から入力されると、通信制御部21は、該登録完了信号を正常に受信した旨を示す受信履歴(通信完了履歴)をメモリ21Mに記録して登録処理を終了する。すなわち、通信制御部21は、セキュリティ機器10との間で段階的に送受信が行われると、その送受信毎の通信履歴を個別にメモリ21Mに記録する。
なお、本実施形態において通信制御部21は、対応する信号の受信回数または送信回数を各通信履歴としてメモリ21Mに記録するようになっている。
<セキュリティ制御システム1の動作>
次に、このように構成されたセキュリティ制御システム1の動作について説明する。
<セキュリティ制御システム1の動作>
次に、このように構成されたセキュリティ制御システム1の動作について説明する。
(セキュリティ制御通信動作)
セキュリティ機器10のセキュリティ制御部11が通常モードであるとともに、携帯機20の通信制御部21が登録モードではない場合には、両者間でセキュリティ制御通信が行われる。
セキュリティ機器10のセキュリティ制御部11が通常モードであるとともに、携帯機20の通信制御部21が登録モードではない場合には、両者間でセキュリティ制御通信が行われる。
具体的には、図3に示すように、ステップS1においてセキュリティ機器10は、前記通信領域A1に対して前記WAKE信号を間欠的に送信する。
携帯機20は、ステップS2で示すように該WAKE信号を受信していない状態においてはスリープ状態となっており、前記領域A1内に携帯機20が進入してセキュリティ機器10からのWAKE信号を受信すると、ステップS3において動作モードに切り換わる。そして、ステップS4において携帯機20は前記ACK信号を送信する。
携帯機20は、ステップS2で示すように該WAKE信号を受信していない状態においてはスリープ状態となっており、前記領域A1内に携帯機20が進入してセキュリティ機器10からのWAKE信号を受信すると、ステップS3において動作モードに切り換わる。そして、ステップS4において携帯機20は前記ACK信号を送信する。
セキュリティ機器10は、携帯機20からのACK信号を受信すると、ステップS5において前記リクエスト信号を送信する。
そして、携帯機20は、該リクエスト信号を受信すると、ステップS6において前記機器コードの照合を行い、該照合が成立するとステップS7において前記IDコード信号を送信する。
そして、携帯機20は、該リクエスト信号を受信すると、ステップS6において前記機器コードの照合を行い、該照合が成立するとステップS7において前記IDコード信号を送信する。
セキュリティ機器10は、携帯機20からのIDコード信号を受信すると、ステップS8において前記IDコードの照合を行い、該照合が成立するとステップS9において前記ドアロック装置14に解錠駆動信号を出力してドア錠を解錠させる。
(登録通信動作)
一方、図4に示すように、ステップS11においてセキュリティ機器10のセキュリティ制御部11が登録ツール15によって登録モードに切り換えられるとともに、ステップS12において携帯機20の通信制御部21がモード切換スイッチ25の操作によって登録モードに切り換えられた場合には、両者間で登録通信が行われる。
一方、図4に示すように、ステップS11においてセキュリティ機器10のセキュリティ制御部11が登録ツール15によって登録モードに切り換えられるとともに、ステップS12において携帯機20の通信制御部21がモード切換スイッチ25の操作によって登録モードに切り換えられた場合には、両者間で登録通信が行われる。
すなわち、ステップS13においてセキュリティ機器10は、まず前記第1登録要求信号を送信する。
そして、携帯機20は、この第1登録要求信号を正常に受信すると、ステップS14において対応する受信履歴をメモリ21Mに記録した後、ステップS15において前記機器コード信号を送信するとともに、ステップS16においてその送信履歴をメモリ21Mに記録する。
そして、携帯機20は、この第1登録要求信号を正常に受信すると、ステップS14において対応する受信履歴をメモリ21Mに記録した後、ステップS15において前記機器コード信号を送信するとともに、ステップS16においてその送信履歴をメモリ21Mに記録する。
セキュリティ機器10は、機器コード信号を受信するとステップS17において前記機器コード照合を行い、該照合が成立した場合、または機器コード信号に含まれる機器コードが自身のメモリ11Mに記録された機器コードと一致する場合には、ステップS18において前記第2登録要求信号を送信する。
携帯機20は、この第2登録要求信号を正常に受信すると、ステップS19において該第2登録要求信号に含まれる機器コードと受信履歴とをメモリ21Mに記録する。そして、携帯機20は、ステップS20において前記IDコード信号を送信するとともに、ステップS21においてその送信履歴をメモリ21Mに記録する。
セキュリティ機器10は、IDコード信号を受信すると、ステップS22において該IDコード信号に含まれるIDコードをメモリ11Mに記録するとともに、ステップS23において前記登録完了信号を送信する。
そして、携帯機20は、該登録完了信号を正常に受信すると、ステップS24においてその旨を示す通信完了履歴をメモリ21Mに記録する。
<セキュリティ制御システム1の作用>
よって、このように動作するセキュリティ制御システム1では、セキュリティ機器10と携帯機20との間で登録通信が正常に行われた場合には、携帯機20のメモリ21Mには、全ての通信履歴が一致することとなる。また、例えば登録通信に異常があった場合には、全ての通信履歴が一致しなくなる。
<セキュリティ制御システム1の作用>
よって、このように動作するセキュリティ制御システム1では、セキュリティ機器10と携帯機20との間で登録通信が正常に行われた場合には、携帯機20のメモリ21Mには、全ての通信履歴が一致することとなる。また、例えば登録通信に異常があった場合には、全ての通信履歴が一致しなくなる。
具体的には、例えば図5に示すように、初期状態にある携帯機20とセキュリティ機器10との間で該登録通信を行った場合において、該登録通信が正常に行われると、携帯機20のメモリ21Mに記録された各通信履歴の回数は全て「1」となる。
一方、初期状態にある携帯機20とセキュリティ機器10との間で該登録通信を行った場合において、同図に項目[4]で示すように携帯機20から送信されたIDコード信号が何らかの要因(例えばノイズ等の外乱)によりセキュリティ機器10が正常に受信できなかった場合には、該セキュリティ機器10から登録完了信号(同図に示す項目[5])が送信されない。このため、図5(b)に示すように、携帯機20のメモリ21Mに記録された各通信履歴は、通信完了履歴のみが存在しない「異常A」の通信履歴がメモリ21Mに記録された状態となる。
また、例えば前記「異常A」の状態により登録通信が行えなかったことにユーザが気づかず、その携帯機20を用いて、他の車両に搭載された別のセキュリティ機器10(第2セキュリティ機器)との間で再度登録通信を試みた場合には「異常B」の通信履歴がメモリ21Mに記録された状態となる。すなわちこの場合、携帯機20のメモリ21Mには、最初のセキュリティ機器10(第1セキュリティ機器)との登録通信時において、該第1セキュリティ機器の機器コードが既に記録された状態となっている。このため、第2セキュリティ機器は、携帯機20からの機器コード信号を受信しても第2登録要求信号を送信しない。すなわち、第2セキュリティ機器との間での登録通信は、図5(a)に示す項目[2]までしか行われない。よってこの場合、メモリ21Mに記録された各通信履歴は、第1登録要求信号(項目[1])の受信履歴及び機器コード信号(項目[2])の送信履歴の回数が他の通信履歴の回数よりも大きくなった状態となるとともに、登録完了信号(項目[5])の受信履歴の回数は「0」となる。
さらに、例えば既に正常な通信登録が行われた携帯機20を用いて、他の車両のセキュリティ機器10(第2セキュリティ機器)との間で登録通信を試みた場合には「異常C」の通信履歴がメモリ21Mに記録された状態となる。すなわちこの場合においても、携帯機20のメモリ21Mには第1セキュリティ機器の機器コードが既に記録された状態となっている。このため、第2セキュリティ機器との間での登録通信は、前記項目[2]までしか行われない。よってこの場合、メモリ21Mに記録された各通信履歴は、「異常B」と同様に項目[1],[2]の通信履歴の回数が他の通信履歴の回数よりも大きくなる一方、項目[5]の通信履歴の回数は「1」となる。
以上のように、正常な登録通信が行われた場合と、何らかの要因によって正常に行われなかった場合とで、携帯機20のメモリ21Mに記録された各通信履歴の内容が異なる。このため、こうした通信履歴を分析することにより、登録通信不良の要因を推定することが可能となる。なお、こうした通信履歴の分析は、例えば通信制御部21に外部機器を接続してメモリ21M内の各通信履歴を抽出することなどによって実現される。
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)セキュリティ機器10及び携帯機20の登録モードにあっては、セキュリティ機器10から段階的に送信される第1登録要求信号、第2登録要求信号及び登録完了信号が携帯機20によって正常に受信されると、その旨を示す通信履歴(受信履歴)がメモリ21Mにそれぞれ個別に記録される。また、それら信号に対応した応答信号(機器コード信号、IDコード信号)が携帯機20から正常に送信された際にも、その旨を示す通信履歴(送信履歴)がメモリ21Mにそれぞれ個別に記録される。このため、セキュリティ機器10を通信対象として登録する登録作業を行っても該登録が完了しなかった場合には、メモリ21Mに記録された通信履歴に基づいて、携帯機20の機能に異常が生じているか否かを判断可能となる。具体的には、例えばセキュリティ機器10から送信される各信号を正常に受信した履歴と、それら信号に対応した信号を正常に送信した履歴とがメモリ21Mに存在する場合には、携帯機20の機能に異常が生じておらず、他の要因によって登録が完了していない確率が高い。また、例えばセキュリティ機器10から送信される各信号を正常に受信した履歴は存在するものの、それら信号に対応した信号を正常に送信した履歴が存在しない場合には、携帯機20の機能に異常が生じている確率が高い。よって、携帯機20に不具合が生じているか否かを容易に推定することが可能となる。
(1)セキュリティ機器10及び携帯機20の登録モードにあっては、セキュリティ機器10から段階的に送信される第1登録要求信号、第2登録要求信号及び登録完了信号が携帯機20によって正常に受信されると、その旨を示す通信履歴(受信履歴)がメモリ21Mにそれぞれ個別に記録される。また、それら信号に対応した応答信号(機器コード信号、IDコード信号)が携帯機20から正常に送信された際にも、その旨を示す通信履歴(送信履歴)がメモリ21Mにそれぞれ個別に記録される。このため、セキュリティ機器10を通信対象として登録する登録作業を行っても該登録が完了しなかった場合には、メモリ21Mに記録された通信履歴に基づいて、携帯機20の機能に異常が生じているか否かを判断可能となる。具体的には、例えばセキュリティ機器10から送信される各信号を正常に受信した履歴と、それら信号に対応した信号を正常に送信した履歴とがメモリ21Mに存在する場合には、携帯機20の機能に異常が生じておらず、他の要因によって登録が完了していない確率が高い。また、例えばセキュリティ機器10から送信される各信号を正常に受信した履歴は存在するものの、それら信号に対応した信号を正常に送信した履歴が存在しない場合には、携帯機20の機能に異常が生じている確率が高い。よって、携帯機20に不具合が生じているか否かを容易に推定することが可能となる。
(2)特に登録通信は頻繁に行われるものではなく、セキュリティ制御通信に比べてヒューマンエラーの発生確率が高いため、実際には携帯機20に異常が生じていないにも拘わらず、ユーザによって携帯機20に異常が生じていると判断されるおそれがある。具体的には、図5(b)に「異常B」や「異常C」として示したように、登録通信を既に行った携帯機20を用いて他のセキュリティ機器10と登録通信を行った場合には、当然ながら該他のセキュリティ機器10との登録通信は完了しない。こうした場合にユーザは携帯機20に異常が生じていると判断してしまうおそれがある。しかし、メモリ21Mに記録された通信履歴を解析することにより携帯機20の機能に異常が生じているか否かを推定することができる。
(3)携帯機20は、セキュリティ機器10との間で段階的な送受信を行うことにより登録通信を完了する。そして、その段階的な通信履歴がメモリ21Mに記録される。このため、該通信履歴を携帯機20から抽出することにより、どの段階まで通信が正常に行われたかを認識することができる。よって、登録通信が完了しなかった場合には、こうした通信履歴に基づいてその要因を推定しやすくなる。
(4)セキュリティ機器10は、登録通信の完了時に登録完了信号を送信するようになっている。そして、携帯機20は、該登録完了信号を正常に受信した際にも、その旨を登録完了履歴としてメモリ21Mに記録する。このため、メモリ21Mに登録完了履歴が存在するか否かを調べることにより、携帯機20が既に登録完了状態にあるのか未完了状態であるのかを確実に把握することができる。
(5)通信制御部21は、送受信回数を通信履歴としてメモリ21Mに記録する。このため、該送受信回数に基づき、登録通信が何回行われ、その都度どの段階まで通信が行われたかを認識可能となるため、登録通信が正常に行われなかった場合には、その要因を高い精度で推定することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ メモリ21Mに記録された通信履歴を表示部26によって表示可能としてもよい。この場合、例えばモード切換スイッチ25が特殊操作(長押し操作、連続押し操作等)された際に通信制御部21が履歴表示モードに切り換わり、各通信履歴の回数を順に点滅させることなどが考えられる。また、こうした通信履歴を表示するための専用の表示手段を携帯機20に設けてもよい。その一方で、表示部26を省略し、通信履歴の表示はもちろん、施解錠スイッチ24の操作に応じた表示自体も行わないようにしてもよい。
・ メモリ21Mに記録された通信履歴を表示部26によって表示可能としてもよい。この場合、例えばモード切換スイッチ25が特殊操作(長押し操作、連続押し操作等)された際に通信制御部21が履歴表示モードに切り換わり、各通信履歴の回数を順に点滅させることなどが考えられる。また、こうした通信履歴を表示するための専用の表示手段を携帯機20に設けてもよい。その一方で、表示部26を省略し、通信履歴の表示はもちろん、施解錠スイッチ24の操作に応じた表示自体も行わないようにしてもよい。
・ セキュリティ機器10は、登録通信の完了時に必ずしも登録完了信号を送信するようになっている必要はなく、携帯機20の通信制御部21も、こうした登録完了信号の受信履歴を必ずしもメモリ21Mに記録するようになっていなくてもよい。
・ 携帯機20の通信制御部21は、セキュリティ機器10との登録通信時に段階的に行われる通信履歴を、必ずしも個別にメモリ21Mに記録しないようになっていてもよい。具体的には、通信制御部21は、例えば第1登録要求信号の受信履歴と、その第1登録要求信号に応答した機器コード信号の送信履歴とのみをメモリ21Mに記録し、第2登録要求信号及び登録完了信号の受信履歴と、IDコード信号の送信履歴とについてはメモリ21Mに記録しないようになっていてもよい。こうした場合においても、メモリ21Mに記録された通信履歴を解析することにより、携帯機20の送受信機能に異常が生じているか否かを推定することができる。すなわち、メモリ21Mに受信履歴すら存在しない場合には、携帯機20の受信機能に異常が生じているおそれがあるものの、それ以前にセキュリティ機器10に異常が生じていると推定することができる。また、メモリ21Mに受信履歴は存在するものの、送信履歴については存在しない場合には、携帯機20の送信機能や通信制御部21の処理機能に異常が生じていると推定することができる。さらに、該受信履歴及び送信履歴が共にメモリ21Mに存在する場合には、携帯機20に異常が生じていないと推定することができる。
・ 前記実施形態では、登録モードにおいて通信制御部21は、セキュリティ機器10から送信される各信号の受信回数とそれら信号に応答して送信する信号の送信回数とを通信履歴として、それぞれ個別にメモリ21Mに記録するようになっている。しかしながら、通信制御部21は、こうした送受信回数ではなく、例えば最新の通信履歴の時間情報をそれぞれ個別にメモリ21Mに記録するようになっていてもよい。このようにしても、該時間情報から一連の登録通信が全て完了しているか否かを判断することができる。
・ 前記実施形態では、携帯機20にはモード切換スイッチ25が設けられ、該モード切換スイッチ25の操作に基づいて通信制御部21のモードが登録モードに切り換わるようになっている。しかし、セキュリティ機器10は、登録モードに切り換わった際に、携帯機20に対してモードを切り換える旨のモード変更信号を送信するようになっていてもよく、携帯機20は、そのモード変更信号に基づいて登録モードに切り換わるようになっていてもよい。このようにすれば、モード切換スイッチ25を用いなくても通信制御部21のモードを変更することができるため、該モード切換スイッチ25を省略して携帯機20の構造を簡素化することができる。また、ユーザの意に反したモード切換スイッチ25の操作により、通信制御部21が登録モードに切り換わってしまうこともない。
・ セキュリティ機器10は、車両2の施解錠制御に限らず、エンジン始動許可制御を行うようになっていてもよい。また、セキュリティ機器10は、車両2に搭載されることに限らず、例えば住宅のドア錠等の施解錠制御を行う建物用セキュリティ機器として具体化されてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯機において、前記通信制御手段は、前記登録モードにあっては、前記各通信履歴として、前記応答要求信号を正常に受信した回数と、該応答要求信号に対応した前記応答信号を正常に送信した回数とをそれぞれ前記記録手段に記録すること。
(1) 請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯機において、前記通信制御手段は、前記登録モードにあっては、前記各通信履歴として、前記応答要求信号を正常に受信した回数と、該応答要求信号に対応した前記応答信号を正常に送信した回数とをそれぞれ前記記録手段に記録すること。
1…セキュリティ制御システム、10…セキュリティ機器、11M…機器側記録手段としてのメモリ、20…携帯機、21…通信制御手段としての通信制御部、21M…記録手段としてのメモリ。
Claims (4)
- 対応するセキュリティ機器と無線通信を行う無線通信機能を有するとともに、その無線通信に基づいて該セキュリティ機器を遠隔制御する携帯機であって、
前記セキュリティ機器に個別に設定された機器コード、及び該セキュリティ機器との通信履歴を記録する記録手段と、
前記セキュリティ機器から送信される応答要求信号を受信した際に、該応答要求信号に対応した応答信号を外部に送信する制御を行う通信制御手段とを備え、
該通信制御手段は、
前記機器コードを含む応答要求信号の受信を条件として該機器コードを前記記録手段に記録することにより、対応するセキュリティ機器を通信対象として登録する登録モードと、該登録された機器コードに基づいて対応するセキュリティ機器と無線通信を行うことによって該セキュリティ機器を遠隔制御する動作モードとを有するとともに、
前記登録モードにおいては、前記応答要求信号を正常に受信した旨と、該応答要求信号に対応した前記応答信号を正常に送信した旨とをそれぞれ示す各通信履歴を、それぞれ個別に前記記録手段に記録することを特徴とする携帯機。 - 前記登録モードにおいて前記通信制御手段は、前記セキュリティ機器から複数種の前記応答要求信号が段階的に送信される場合には、それら応答要求信号を正常に受信する毎にその旨をそれぞれ示す各通信履歴を個別且つ段階的に前記記録手段に記録するとともに、各応答要求信号に対応する複数種の前記応答信号をそれぞれ正常に送信する毎にその旨をそれぞれ示す各通信履歴を個別且つ段階的に前記記録手段に記録することを特徴とする請求項1に記載の携帯機。
- 前記登録モードにおいて前記通信制御手段は、前記セキュリティ機器から送信される登録完了信号を前記応答信号の送信後に正常に受信した際には、その旨を示す通信完了履歴についても個別に前記記録手段に記録することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯機。
- 請求項3に記載の携帯機と、その携帯機との無線通信に基づいて制御を行うセキュリティ機器とを備えたセキュリティ制御システムであって、
前記セキュリティ機器は、
前記携帯機を無線通信対象として登録する登録モードと、該携帯機との無線通信に基づいてセキュリティ機能の設定及び解除を行う通常モードとを有するとともに、
前記登録モードにおいては、前記携帯機の記録手段に記録された機器コードを含む第1応答信号の送信を要求する第1登録要求信号を前記応答要求信号として送信した後、予め設定された条件を満たす前記第1応答信号を受信した際に、該携帯機に予め設定された識別コードを含む第2応答信号の送信を要求する第2応答要求信号を前記応答要求信号として送信し、該第2応答信号を受信した際に、その第2応答信号に含まれる前記識別コードを自身の機器側記録手段に記録するとともに、その記録が完了した旨を示す登録完了信号を送信する登録処理を行うことを特徴とするセキュリティ制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006131691A JP2007303127A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 携帯機及びセキュリティ制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006131691A JP2007303127A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 携帯機及びセキュリティ制御システム |
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JP2007303127A true JP2007303127A (ja) | 2007-11-22 |
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ID=38837292
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JP2006131691A Withdrawn JP2007303127A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 携帯機及びセキュリティ制御システム |
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JP (1) | JP2007303127A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016056598A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 携帯機および車両通信システム |
-
2006
- 2006-05-10 JP JP2006131691A patent/JP2007303127A/ja not_active Withdrawn
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