JP2009033639A - 通信制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信に基づき、移動体に設けられた機器を遠隔制御するための通信制御システムにおいて、特に家族のような小集団の構成員たる当該移動体のユーザの利便性を損なうことなく、ノイズによる通信障害を有効に回避できる通信制御システムを提供する。
【解決手段】各携帯機側通信装置10及び車両側通信制御装置20は、メモリ11a,21aにマルチチャンネル(マルチch)通信を行う場所において最適な周波数chが記憶されている場合には、当該周波数chに基づく一方、記憶されていない場合には、当該場所において、複数の周波数chから一の周波数chを選択することで、ノイズの影響を回避した良好な通信が行われる。各携帯機側通信装置10から最適な周波数chに関する情報を受信するとともに当該情報を累積記憶し、さらに当該累積記憶された累積ch情報を各装置10,20に送信し、各装置10,20で当該累積ch情報を共有させる。
【選択図】図1
【解決手段】各携帯機側通信装置10及び車両側通信制御装置20は、メモリ11a,21aにマルチチャンネル(マルチch)通信を行う場所において最適な周波数chが記憶されている場合には、当該周波数chに基づく一方、記憶されていない場合には、当該場所において、複数の周波数chから一の周波数chを選択することで、ノイズの影響を回避した良好な通信が行われる。各携帯機側通信装置10から最適な周波数chに関する情報を受信するとともに当該情報を累積記憶し、さらに当該累積記憶された累積ch情報を各装置10,20に送信し、各装置10,20で当該累積ch情報を共有させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線通信に基づき、移動体に設けられた機器を遠隔制御するための通信制御システムに関する。
近年、自動車等の車両(移動体)においては、そのセキュリティレベル(安全性)のさらなる改善とともに車両のユーザの利便性の向上が強く求められている。このため、従来、ユーザが所持する携帯機(電子キー)と車両側通信制御装置(車載装置)との間で双方向の無線通信を行い、該無線通信が成立したことを条件として、ドア錠の施解錠操作を自動的に行ったり、エンジンの始動を可能としたりする通信制御システム(電子キーシステム)が提案されている。
詳しくは、前記車両側通信制御装置は、該装置に設けられた車両側送信回路により、予め設定されたリクエスト信号(LF帯の電波)を車両周辺や車両室内に送信してリクエスト信号の送信エリアを形成する。そして、その送信エリアに前記携帯機が進入すると、該携帯機に設けられた携帯機側受信回路によってリクエスト信号を受信するとともに、そのリクエスト信号に応答し、該携帯機に設けられた携帯機側マイコンのメモリに記憶されたIDコードを含むIDコード信号(例えば、UHF帯の電波)を携帯機側送信回路によって通信制御装置に送信する。
そして、前記車両側通信制御装置は、このIDコード信号を該装置に設けられた車両側受信回路を介して受信すると、該装置に設けられた車両側マイコンがそのメモリに記憶されたIDコードと前記IDコード信号に含まれるIDコードとの照合を行い、それらIDコード同士が一致したことを条件として携帯機との無線通信が成立したものとし、車両のドア錠を施解錠可能な状態としたり、エンジンを始動可能な状態とする車両制御を行う。
即ち、前記携帯機と車両側通信制御装置との間で自動的に双方向の無線通信が行われ、該無線通信の成立を前提として車両制御が行われる。このため、ユーザは、メカニカル鍵等を用いた手動操作によることなく前記車両側通信制御装置を用いて車両を遠隔で自動制御することができて利便性が向上し、しかも電磁的なID照合が車両制御の開始要件となるため、車両のセキュリティレベルが高められる。
ところで、こうした通信制御システムでは、車両の周辺環境に携帯機と車両側通信制御装置との通信を妨害するノイズ(例えば、UHF帯の電波)が存在すると、通信障害が発生し、前記した車両制御が正常に行えなくなる。具体的には、前記携帯機から送信されるIDコード信号を含む電波の周波数fiとほぼ同じ周波数fn(fn≒fi)のノイズが車両(車両側通信制御装置)の周辺環境に存在する場合、該ノイズと携帯機からのIDコード信号とが混信し、本来受信すべきIDコード信号の受信レベル(選択比)が低下してしまう。
このように携帯機と車両側通信制御装置との間で無線通信が成立しない場合、例えば、特許文献1開示の技術によれば、車両側マイコンにより制御が行われ、車両側受信回路が受信する周波数を複数のch(チャンネル)に対応づけてこの周波数chを順次変更し、ノイズの影響を回避できる周波数chを検索(サーチ)するとともに、chコード(周波数指令コード)を含む周波数指令信号(LF帯の電波)を送信する。そして、周波数chの変更の都度、周波数指令信号を携帯機側受信回路が受信し、携帯機側マイコンにより制御が行なわれ、携帯機側送信回路から送信するUHF帯の電波が前記chコードに対応する周波数chに設定される。
そして、無線通信が成立すると、前記携帯機と車両側通信制御装置において、当該周波数chに固定され、通信が継続される。以下、複数の周波数chからノイズによる通信障害を回避できる最適な周波数chを検索し、当該最適な周波数chで行う無線通信を「マルチch通信」という。
特開2007−142886号公報
ところが、上述したようなマルチch通信では、携帯機と車両側通信制御装置の間での無線通信に用いる周波数chを無線通信の成立まで検索する必要があるため、周波数chの検索にある程度の時間を要し、時として当該検索に失敗し、通信エラーが発生する場合すらある。
さらに、前記した技術によれば、例えば、家族や中小企業のような小集団で、その構成員がそれぞれ車両を所有するとともに各車両で前記通信制御システムを使用しているような場合であっても、前記した必要が生じる。
つまり、このような小集団では、その構成員(ユーザ)の車両による移動パターンは類似している上、携帯機と車両側通信制御装置の間での無線通信の妨害となるノイズは、一般に各構成員が車両を乗降する場所ごとに固有の周波数で発生しているにもかかわらず、車両ごとに当該無線通信(マルチch通信)にあたって周波数chを繰り返し検索し、無線通信の成立が困難となっている場合がある。その一方で、当該無線通信の成立のため、各構成員に複雑な操作を強いることは煩に耐えない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、無線通信に基づき、移動体に設けられた機器を遠隔制御するための通信制御システムにおいて、特に家族や中小企業のような小集団の構成員たる当該移動体のユーザの利便性を損なうことなく、ノイズによる通信障害を有効に回避できる通信制御システムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の移動体の各ユーザにより所持される携帯機に設けられた第1通信装置と、前記移動体に設けられ、複数の周波数ch(チャンネル)の内から一の周波数chを選択して前記第1通信装置と双方向に無線通信を行うとともに、該無線通信に基づいて前記第1通信装置を介して前記各ユーザに前記移動体に設けられた機器を遠隔制御させる第2通信装置とを具備し、前記第1及び第2通信装置は、前記無線通信が行われた場所と、前記複数の周波数chの内、当該場所においてノイズにより通信妨害されることなく前記無線通信が成立した一の周波数chとを対応付けた通信場所・周波数ch情報(ch情報)を記憶するch情報記憶手段を備えており、前記各第1通信装置と前記無線通信を行うことで前記ch情報を受信するとともに当該ch情報を累積記憶する通信情報記憶装置をさらに具備し、前記通信情報記憶装置は、前記累積記憶された累積ch情報を前記各第1通信装置に送信する一方、該各第1通信装置を介して前記累積ch情報が前記第2通信装置に送信され、前記各第1及び第2通信装置は、前記送信された累積ch情報をそれぞれのch情報記憶手段に記憶することで、前記累積ch情報を共有するとともに、新たに相互に無線通信を行う場所に対応する前記ch情報が前記ch情報記憶手段に記憶されている場合には、当該ch情報に基づいて前記無線通信を行うようにした通信制御システムを要旨とする。
同構成によれば、複数の携帯機と移動体との間で過去に個別に行われた通信履歴に基づき個別に収集され、さらに第1通信装置を介して通信情報記憶装置に送信され、累積された累積通信場所・周波数ch情報(累積ch情報)が、該通信情報記憶装置から全ての携帯機及び移動体に設けられた第1及び第2通信装置に自動的に送信されるとともに、それぞれのch情報記憶手段に記憶される。これにより、当該累積ch情報は、全ての第1及び第2通信装置の間で共有されることとなり、各携帯機による移動体に設けられた機器の遠隔制御に有効に活用されるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通信制御システムにおいて、前記移動体は自動車等の車両であって、前記携帯機は、前記各車両のユーザにより所持されるものであり、前記第2通信装置は、前記各車両に設けられ、前記第1通信装置との無線通信により前記各ユーザに当該車両に設けられた各種車載機器を遠隔制御させる車両側通信制御装置であって、且つ、前記通信情報記憶装置は、前記各ユーザが居住する住宅に設けられていること、を要旨とする。
同構成によれば、複数の携帯機と車両との間で過去に個別に行なわれた通信履歴に基づき個別に収集され、累積された累積ch情報が、各車両のユーザの利便性を損なうことなく、全ての携帯機及び車両に設けられた第1及び第2通信装置の間で共有されることとなる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の通信制御システムにおいて、前記通信情報記憶装置は、前記各ユーザが住宅の出入りに用いるドア又はドア近傍に設けられており、当該各ユーザが前記ドア又はドア近傍を通過することを契機として前記第1通信装置と前記通信情報記憶装置との間で前記ch情報及び累積ch情報の送受信が行われること、を要旨とする。
同構成によれば、各移動体のユーザが居住する住宅の出入りに用いるドア又はドア近傍に通信情報記憶装置が設けられているので、当該各ユーザが携帯機を所持した状態でドア又はドア近傍に形成された通信エリアに進入するごとに各携帯機と通信情報記憶装置との間でch情報及び累積ch情報が自動的に送受信される。このため、通信制御システムを運用するにあたり、各移動体のユーザの負担がさらに低減される。
本発明の通信制御システムによれば、無線通信に基づき、移動体に設けられた機器を遠隔制御するにあたり、特に家族や中小企業のような小集団の構成員たる移動体のユーザの利便性を損なうことなく、ノイズによる通信障害を有効に回避して当該機器の制御が正常に行われるようになる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
図1、図2(a)、及び図2(b)に示すように、本実施形態の通信制御システム40は、車両2のユーザによって所持され、無線通信機能を有する携帯機1(携帯機側通信装置10:第1通信装置)と、車両2内に配設され、前記携帯機1と双方向に無線通信可能な車両側通信制御装置20(第2通信装置)と、前記ユーザが居住する住宅3に配設され、前記携帯機1と双方向に無線通信可能な住宅側通信装置30(通信情報記憶装置)とを備えている。
図1、図2(a)、及び図2(b)に示すように、本実施形態の通信制御システム40は、車両2のユーザによって所持され、無線通信機能を有する携帯機1(携帯機側通信装置10:第1通信装置)と、車両2内に配設され、前記携帯機1と双方向に無線通信可能な車両側通信制御装置20(第2通信装置)と、前記ユーザが居住する住宅3に配設され、前記携帯機1と双方向に無線通信可能な住宅側通信装置30(通信情報記憶装置)とを備えている。
<携帯機1(携帯機側通信装置10)の構成と動作>
図1に示すように、前記携帯機1は、携帯機側通信装置10により構成され、CPU、ROM、RAM等から構成された携帯機側マイコン(携帯機側マイクロコンピュータ)11、並びに、該マイコン11によってそれぞれ制御可能に接続された携帯機側受信回路12及び携帯機側送信回路13を備えている。尚、該マイコン21は不揮発性のメモリ21aを備えており、該メモリ21aには、施解錠操作コード、並びに、車両2に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
図1に示すように、前記携帯機1は、携帯機側通信装置10により構成され、CPU、ROM、RAM等から構成された携帯機側マイコン(携帯機側マイクロコンピュータ)11、並びに、該マイコン11によってそれぞれ制御可能に接続された携帯機側受信回路12及び携帯機側送信回路13を備えている。尚、該マイコン21は不揮発性のメモリ21aを備えており、該メモリ21aには、施解錠操作コード、並びに、車両2に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
前記携帯機側受信回路12は、車両側通信制御装置20から送信されるWAKE信号及びリクエスト信号等のLF帯の電波を受信可能に構成されている。そして、携帯機側受信回路12は、携帯機1が車室外検知エリアA1又は車室内検知エリアA2に進入し、WAKE信号又はリクエスト信号を受信すると該各信号を復調し、携帯機側マイコン11に出力する。
前記携帯機側送信回路13は、車両側通信制御装置20が受信可能な特定周波数帯(ここではUHF帯)に属する周波数の電波を送信可能に構成されている。即ち、携帯機側送信回路13は、携帯機側マイコン11により制御され、車両側通信制御装置20から送信されるWAKE信号を受信したことを条件として車両側通信制御装置20と同期をとるために返信するACK信号、並びに、携帯機側マイコン11から入力される前記IDコードを含むIDコード信号及び前記施解錠操作コードを含む施解錠操作信号等を、前記特定周波数帯に属する周波数の電波に変調し、それらを外部に送信可能となっている。
そして、前記携帯機側マイコン11は、前記携帯機側受信回路12を介して車両2の車両側通信制御装置20からリクエスト信号を受信すると、該信号に含まれるリクエストコードと、前記メモリ21aに記憶されたリクエストコードとを照合し、両コードが一致したことを条件として、前記メモリ21aに記憶されたIDコードをIDコード信号に変換し、携帯機側送信回路13に出力する。
さらに、携帯機側送信回路13は、前記携帯機側マイコン11からIDコード信号又は施解錠操作信号が入力されると、該各信号を前記特定周波数帯に属する周波数の電波に変調し、アンテナから外部に発信する。
<車両側通信制御装置20の構成と動作>
図1に示すように、前記車両側通信制御装置20は、CPU、ROM、RAM等から構成された車両側マイコン(車両側マイクロコンピュータ)21、並びに、該マイコン21によってそれぞれ制御可能に接続された車両側送信回路22及び車両側受信回路23を備えている。尚、該マイコン21は不揮発性のメモリ21aを備えており、該メモリ21aには、車両2に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
図1に示すように、前記車両側通信制御装置20は、CPU、ROM、RAM等から構成された車両側マイコン(車両側マイクロコンピュータ)21、並びに、該マイコン21によってそれぞれ制御可能に接続された車両側送信回路22及び車両側受信回路23を備えている。尚、該マイコン21は不揮発性のメモリ21aを備えており、該メモリ21aには、車両2に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
前記車両側送信回路22は、所定の周波数帯域(ここではLF帯)の電波を送信可能に構成されている。この車両側送信回路22は、車両側マイコン21から前記リクエストコードを含むリクエスト信号(送信要求信号)等が入力されると、それを前記周波数帯域の電波に変調するとともに、予め設定された出力強度で外部に発信する。
詳しくは、前記車両側送信回路22は、前記車両側マイコン21により制御され、前記特定周波数帯の周波数で携帯機側送信回路13からアンサーバック信号としてのIDコードを含むIDコード信号を送信させるべく、図2(a)に示すように、前記リクエスト信号を車両2のドア近傍の車室外検知エリアA1と車室内検知エリアA2とに発信する。尚、車両側送信回路22は、前記車両側マイコン21により制御され、前記車室外検知エリアA1と車室内検知エリアA2に、携帯機1の存在を確認すべくWAKE信号を所定周期で間欠的に発信するようにもなっている。
前記車両側受信回路23は、前記特定周波数帯の周波数の電波を受信可能に構成されている。そして、車両側受信回路23は、携帯機1等から到来する前記特定周波数帯内の信号(電波)を受信すると該信号を復調し、車両側マイコン21に出力する。
また、前記車両側マイコン21には、車両2にそれぞれ設けられた、エンジンスイッチ24、並びに、制御対象となる機器としてのドア錠装置25及びエンジン制御装置26が電気的に接続されている。
前記エンジンスイッチ24は、車室内の運転席の近傍(例えばインストルメントパネルやステアリングコラム等)に配設された押しボタンスイッチ装置等によって構成され、その操作によりスイッチ操作信号が車両側マイコン21に入力される。
前記ドア錠装置25は、車両2のドア錠を自動的に施解錠する装置であり、車両側マイコン21から解錠許可信号が入力されるとドア錠を解錠する一方、施錠許可信号が入力されるとドア錠を施錠する。また、ドア錠装置25は、ドア錠の施解錠状態を示す施解錠状態信号を車両側マイコン21に出力する。
前記エンジン制御装置26は、図示しないセルモータに接続され、車両側マイコン21からエンジン駆動信号が入力されると同セルモータを駆動してエンジンを始動させるとともに、エンジンの動作状態を示すエンジン状態信号を車両側マイコン21に出力する。
以上により、車両側マイコン21は、前記施解錠状態信号やエンジン状態信号に基づいて、ドア錠の施解錠状態やエンジンの動作状態を認識可能になっている。
そして、車両側マイコン21は、前記リクエスト信号に応答して携帯機側送信回路13からIDコード信号が送信され、車両側受信回路23で受信されると、該IDコード信号に含まれるIDコードと前記メモリ11aに記憶されたIDコードとの照合(車室外照合)を行い、両IDコードが一致したこと(携帯機1からのIDコードが正規のものであること)を条件として車両制御(ドア錠の施解錠操作)を許可する。
そして、車両側マイコン21は、前記リクエスト信号に応答して携帯機側送信回路13からIDコード信号が送信され、車両側受信回路23で受信されると、該IDコード信号に含まれるIDコードと前記メモリ11aに記憶されたIDコードとの照合(車室外照合)を行い、両IDコードが一致したこと(携帯機1からのIDコードが正規のものであること)を条件として車両制御(ドア錠の施解錠操作)を許可する。
詳しくは、図1及び図2(a)を参照して、車両側マイコン21は、車室外検知エリアA1に送信したリクエスト信号に応答する携帯機1からのIDコード信号が車両側受信回路23で受信され、該IDコード信号に含まれるIDコードが正規のものである場合に、即ち、車室外照合により照合OK(可)の場合に、前記ドア錠装置25に解錠許可信号を出力し、ドアハンドルが操作されたことを条件としてドア錠を解錠させる。一方、車両側マイコン21は、ドア錠の解錠状態において、ドアハンドルに設けられた図示しないロックスイッチが操作されると、前記車室外照合を行い、該照合OKの場合に、ドア錠装置25に施錠許可信号を出力してドア錠を施錠させる。
さらに、車両側マイコン21は、車室内検知エリアA2に送信したリクエスト信号に応答する携帯機1からのIDコード信号が車両側受信回路23で受信され、該IDコード信号に含まれるIDコードが正規のものである場合に、即ち、車室内照合により照合OKの場合に、エンジン始動許可状態となり、さらに該状態においてブレーキペダルとともにエンジンスイッチ24が操作され、エンジンスイッチ24からスイッチ操作信号が入力されると、エンジン制御装置26にエンジン駆動信号を出力してエンジンを始動させる。即ち、車両側マイコン21は、このエンジン始動許可状態とならない限り、エンジンスイッチ24が操作されても車両2のエンジンを始動させないようにしている。
<携帯機1(携帯機側通信装置10)と車両側通信制御装置20との通信方法>
本実施形態においては、携帯機1と車両側通信制御装置20との間では、車両2の周辺環境に携帯機1と車両側通信制御装置20との通信を妨害するノイズ(例えば、UHF帯の電波)が存在する場合において、次のようなマルチch通信が行われる。
本実施形態においては、携帯機1と車両側通信制御装置20との間では、車両2の周辺環境に携帯機1と車両側通信制御装置20との通信を妨害するノイズ(例えば、UHF帯の電波)が存在する場合において、次のようなマルチch通信が行われる。
即ち、図1及び図2(a)を参照して、車両2が停車している場所が、過去に停車したことのない初めての場所であって、当該場所周辺に存在するノイズnにより通信障害が発生し、ドア錠の施解錠制御や、エンジンの始動制御等の車両制御が正常に行えなくなると、車両側マイコン21により制御が行われ、車両側受信回路23が受信する周波数を複数のch(チャンネル)に対応づけてこの周波数chを順次変更し、ノイズnの影響を回避できる周波数chを検索(サーチ)するとともに、chコード(周波数指令コード)を含む周波数指令信号(LF帯の電波)を携帯機1に送信する。即ち、通常のマルチch通信が行われる。
そして、周波数chの変更の都度、周波数指令信号を携帯機側受信回路12が受信し、該周波数指令信号に基づき携帯機側マイコン11により制御が行なわれ、携帯機側送信回路13から送信する電波が前記chコードに対応する周波数chに設定される。
その後、当該場所において無線通信が成立すると、前記携帯機1及び車両側通信制御装置20では、当該周波数chに固定され、通信が継続される。また、これに伴って、前記携帯機側マイコン11及び車両側マイコン21は、この無線通信が成立した場所と、前記複数の周波数chの内、当該場所においてノイズnにより通信妨害されることのない良好な通信が行われた一の周波数chとを対応付けた通信場所・周波数ch情報(以下、「ch情報」という。)を通信履歴情報として作成するとともに、それぞれch情報記憶手段としての前記メモリ11a及びメモリ21aに記憶する。
このch情報においては、通信場所情報が重複する場合は、最新のものが優先され、逐次同一の通信場所のch情報として上書きされて記憶される。尚、本実施形態では、前記無線通信が成立した場所の情報は、GPS(Global Positioning system:全地球測位システム)5から駐車場や各種施設毎の整理番号で標識された状態で送信される位置情報に基づいて取得される。
そして、前記携帯機1と車両側通信制御装置20は、次回同じ場所で停車した場合は、前記メモリ11a及びメモリ21aに記憶された過去の履歴情報としてのch情報に基づく通信を前記した通常のマルチchに優先させて行う。このようにすれば、携帯機1と車両側通信制御装置20の間での無線通信の妨害となるノイズnは、一般に各車両2のユーザが当該車両2を乗降する場所ごとに固有の周波数で発生しているので、当該場所においてノイズnにより通信妨害されることのない良好な通信が通常のマルチch通信よりも、ノイズnの影響を回避できる周波数chを検索(サーチ)する必要がないため、速く確実に行われるようになる。
一方、前記メモリ11a及びメモリ21aに必要なch情報が記憶されていない場合、即ち、車両2が停車した場所が初めての場所である場合は、過去の通信履歴になく、当該場所において、複数の周波数chからノイズnによる通信障害を回避できる最適な周波数chが新たに検索され、さらに当該場所において無線通信が成立すると、当該周波数chに固定され、通信が継続される。即ち、この場合は通常のマルチch通信が行われる。また、これに伴って、上述したように、前記携帯機側マイコン11及び車両側マイコン21は、前記ch情報を通信履歴情報として新たに作成するとともに、それぞれ前記メモリ11a及びメモリ21aに記憶する。
<住宅側通信装置30の構成と動作>
図1及び図2(b)に示すように、前記住宅側通信装置30は、住宅3の玄関ドア3aの内部に配設されており、CPU、ROM、RAM等から構成された住宅側マイコン(住宅側マイクロコンピュータ)31、並びに、該マイコン31によってそれぞれ制御可能に接続された住宅側受信回路32及び住宅側送信回路33を備えている。尚、該マイコン31は不揮発性のメインメモリ31aを備えており、該メインメモリ31aには、施解錠操作コード、並びに、住宅3に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
図1及び図2(b)に示すように、前記住宅側通信装置30は、住宅3の玄関ドア3aの内部に配設されており、CPU、ROM、RAM等から構成された住宅側マイコン(住宅側マイクロコンピュータ)31、並びに、該マイコン31によってそれぞれ制御可能に接続された住宅側受信回路32及び住宅側送信回路33を備えている。尚、該マイコン31は不揮発性のメインメモリ31aを備えており、該メインメモリ31aには、施解錠操作コード、並びに、住宅3に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
前記住宅側送信回路33は、所定の周波数帯域(ここではLF帯)の電波を送信可能に構成されている。この住宅側送信回路33は、住宅側マイコン31から前記リクエストコードを含むリクエスト信号等が入力されると、それを前記周波数帯域の電波に変調するとともに、予め設定された出力強度で外部に発信する。
詳しくは、前記住宅側送信回路33は、前記住宅側マイコン31により制御され、前記車両側送信回路22と同様に、特定周波数帯(UHF帯)の周波数で携帯機側送信回路13からアンサーバック信号としてのIDコードを含むIDコード信号を送信させるべく、前記リクエスト信号を住宅3の玄関ドア3a近傍の屋外検知エリアB1又は屋内検知エリアB2に発信する。尚、住宅側送信回路33は、前記住宅側マイコン31により制御され、前記屋外検知エリアB1又は屋内検知エリアB2に、携帯機1の存在を確認し、携帯機側通信装置10からアンサーバック信号としてのACK信号を送信させるべくWAKE信号を所定周期で間欠的に発信するようにもなっている。
前記住宅側受信回路32は、前記車両側受信回路23と同様に、特定周波数帯の周波数の電波を受信可能に構成されている。そして、住宅側受信回路32は、携帯機1から到来する前記特定周波数帯内のACK信号、IDコード信号、及び施解錠操作信号を受信すると該信号を復調し、住宅側マイコン31に出力する。
また、前記住宅側マイコン31には、住宅3に設けられた、制御対象となる機器としてのドア錠装置34が電気的に接続されている。
前記ドア錠装置34は、住宅3の玄関ドア3aのドア錠を自動的に施解錠する装置であり、住宅側マイコン31から解錠許可信号が入力されるとドア錠を解錠する一方、施錠許可信号が入力されるとドア錠を施錠する。また、ドア錠装置34は、ドア錠の施解錠状態を示す施解錠状態信号を住宅側マイコン31に出力する。これにより、住宅側マイコン31は、前記施解錠状態信号に基づいて、ドア錠の施解錠状態を認識可能になっている。
前記ドア錠装置34は、住宅3の玄関ドア3aのドア錠を自動的に施解錠する装置であり、住宅側マイコン31から解錠許可信号が入力されるとドア錠を解錠する一方、施錠許可信号が入力されるとドア錠を施錠する。また、ドア錠装置34は、ドア錠の施解錠状態を示す施解錠状態信号を住宅側マイコン31に出力する。これにより、住宅側マイコン31は、前記施解錠状態信号に基づいて、ドア錠の施解錠状態を認識可能になっている。
そして、住宅側マイコン31は、前記車両側マイコン21と同様なプロセスに従い、前記屋外検知エリアB1又は屋内検知エリアB2に送信されたリクエスト信号に応答して携帯機側送信回路13からIDコード信号が送信され、住宅側受信回路32で受信されると、該IDコード信号に含まれるIDコードと前記メインメモリ31aに記憶されたIDコードとの照合を行い、両IDコードが一致したことを条件としてドア錠の施解錠操作を許可する。
<通信制御システム40における累積ch情報の共有化のための通信方法>
図1を参照して、本実施形態の通信制御システム40においては、各携帯機1(携帯機側通信装置10)、車両側通信制御装置20、及び住宅側通信装置30間で行われる無線通信によって、各車両2により収集され、当該各車両2の車両側マイコン21のメモリ21aに記憶されたch情報が、当該車両2からLF帯の電波で各携帯機1に送信される。さらに、該ch情報は、各携帯機1からUHF帯の電波で住宅3に送信され、住宅側通信装置30のメインメモリ31aに累積記憶される。さらにこの累積記憶された累積ch情報は、住宅3からLF帯の電波で各携帯機1に送信され、さらに、当該各携帯機1からUHF帯の電波で車両側通信制御装置20に送信されることで、複数の携帯機1,…(携帯機側通信装置10,…)及び車両側通信制御装置20,…の間で累積ch情報が共有化される。
図1を参照して、本実施形態の通信制御システム40においては、各携帯機1(携帯機側通信装置10)、車両側通信制御装置20、及び住宅側通信装置30間で行われる無線通信によって、各車両2により収集され、当該各車両2の車両側マイコン21のメモリ21aに記憶されたch情報が、当該車両2からLF帯の電波で各携帯機1に送信される。さらに、該ch情報は、各携帯機1からUHF帯の電波で住宅3に送信され、住宅側通信装置30のメインメモリ31aに累積記憶される。さらにこの累積記憶された累積ch情報は、住宅3からLF帯の電波で各携帯機1に送信され、さらに、当該各携帯機1からUHF帯の電波で車両側通信制御装置20に送信されることで、複数の携帯機1,…(携帯機側通信装置10,…)及び車両側通信制御装置20,…の間で累積ch情報が共有化される。
以下、さらに図3を参照して、本実施形態の通信制御システム40において、このような累積ch情報の共有化のために行われる通信方法について説明する。尚、本実施形態においては、各車両2は、住宅3に居住する一つの家族(構成員を3(複数)名とする。例えば、夫婦とその子供)によってそれぞれ所有され、使用されるものである。尚、以下の説明において、必要があるときは、各構成員によって使用される3(複数)台の車両2,…を、車両A(車両2a)、車両B(車両2b)、車両C(車両2c)として区別し、これら各車両A,B,Cに対応する携帯機1,…を携帯機a(携帯機1a)、携帯機b(携帯機1b)、携帯機c(携帯機1c)として区別する。
先ず、前記家族の各構成員が携帯機1を所持した状態で帰宅又は外出するときに、住宅3の玄関ドア3aの近傍に形成された前記屋外検知エリアB1又は屋内検知エリアB2に進入すると、前記したIDコード照合によるドア錠の施解錠操作の制御に伴って、住宅側通信装置30のメインメモリ31aに累積記憶された全車両A〜Cの(通信)履歴情報としての累積ch情報の中で、同一の携帯機1が前回アクセス(通信)した以後に更新された累積ch情報(以下、「更新累積ch情報」という。)が、前記WAKE信号又はリクエスト信号に付加されて携帯機1に送信され、携帯機側受信回路12を介して携帯機側マイコン11のメモリ11aに記憶される。
この電波を携帯機側受信回路12が受信すると、当該携帯機1が前回アクセスした以後に、対応する車両2によって収集された新規通信場所についてのch情報(以下、「新規ch情報」という。)が、携帯機側送信回路13から前記ACK信号又はIDコード信号とともに住宅3に送信され、住宅側マイコン31のメインメモリ31aに累積記憶され、全車両A〜Cの履歴情報が構築される。
そして、前記家族の各構成員が、それぞれ携帯機a,b,c(各メモリ11aには、全車両A〜Cの履歴情報が記憶されている。)を所持して個別に外出した後、所定の(停車)場所において、対応する車両A,B,Cに乗車又は降車する時に、図2(a)に示す車室外検知エリアA1又は車室内検知エリアA2に進入する。
すると、当該車両2の車両側マイコン21のメモリ21a内に現在通信を行う場所のch情報が記憶されている場合は、当該ch情報に基づいてマルチch通信が行われ、当該ch情報が記憶されていない場合は、通常のマルチch通信が行われる。さらに、当該携帯機1が同一の車両2に前回アクセスした以後の更新累積ch情報が、各携帯機側送信回路13により変調され、各携帯機a,b,cからACK信号に付加されて対応する車両A,B,Cに送信され、各車両側マイコン21のメモリ21aに記憶される。即ち、このメモリ21aには、新規ch情報及び全車両A〜Cの履歴情報からなる全車両の履歴情報(新規)が記憶されていることになる。
この電波を車両側受信回路23が受信すると、新たに検索された周波数chにより携帯機1と通信が行なわれていた場合(前記通常のマルチch通信を含む)には、当該新規ch情報が、各車両A,B,Cの車両側送信回路22からリクエスト信号に付加されて対応する携帯機a,b,cに送信され、携帯機側マイコン11のメモリ11aに記憶される。そして、前記家族の各構成員が帰宅する時には、当該メモリ11aには、自車両2以外の他車両2の履歴情報、及び、前記新規ch情報を含めた自車両2の履歴情報からなる全車両の履歴情報が記憶されていることになる。
そして、再度、前記家族の各構成員が携帯機1を所持した状態で帰宅又は外出するときに、当該携帯機1が前回アクセスした以後に、対応する車両2によって収集された新規ch情報が、携帯機側送信回路13から住宅3に送信され、住宅側マイコン31のメインメモリ31aに累積記憶され、新たに全車両A〜Cの履歴情報が構築される。
以上のようにして、全ての携帯機a〜c及び車両A〜Cの間で過去の全車両の(通信)履歴情報である累積ch情報が共有され、次回の通信時に有効に活用されることになる。
<携帯機側マイコン11及び車両側マイコン21の処理>
本実施形態の通信制御システム40において、前記携帯機側マイコン11及び車両側マイコン21が行う処理について、ドア錠の解錠操作を例に、図4に示すフローチャートに従ってさらに詳細に説明する。
<携帯機側マイコン11及び車両側マイコン21の処理>
本実施形態の通信制御システム40において、前記携帯機側マイコン11及び車両側マイコン21が行う処理について、ドア錠の解錠操作を例に、図4に示すフローチャートに従ってさらに詳細に説明する。
先ず、ステップS21において、車両側マイコン21は、GPS5を用いて現在地(車両2が停車している場所)を検索するとともに、ステップS22において、メモリ21aに記録された累積ch情報中に現在地のch情報が記憶されている場合は、ステップS23において、当該ch情報に基づいてマルチch通信を行い、当該ch情報がない場合は、ステップS24において、通常のマルチch通信を行う。即ち、複数の周波数chからノイズによる通信障害を回避できる最適な周波数chを検索し、当該周波数chに設定する。
次のステップS25において、車両側マイコン21は、車両側送信回路22を介してWAKE信号を携帯機1に送信する。このWAKE信号には、現在地の通信で用いる前記ステップS23又はステップS24で設定されたch情報が含まれている。
このWAKE信号が携帯機側通信装置10により受信されると、ステップS11において、携帯機側マイコン11は、当該WAKE信号に含まれるch情報に基づき、携帯機側送信回路13を介してACK信号を車両2に送信する。このACK信号には、住宅3より送信され、メモリ21aに記憶された更新累積ch情報が含まれている。
続くステップS26において、車両側マイコン21は、前記ACK信号を車両側受信回路23を介して受信した場合は、当該ACK信号に含まれる更新累積ch情報をメモリ21aに記憶するとともに、車両側送信回路22を介して携帯機1にリクエスト信号を送信する。このリクエスト信号には、通常のマルチch通信により、新たに検索された周波数chにより携帯機1と通信を行っていた場合(ステップS24を経由した場合)には、当該新規ch情報が含まれている。
次のステップS12において、このリクエスト信号が携帯機側通信装置10により受信された場合は、携帯機側マイコン11は、続くステップS13において、前記WAKE信号に含まれていたch情報に基づいてIDコード信号を車両2に送信するとともに、さらに前記リクエスト信号に新規ch情報が含まれていた場合には、ステップS14において、当該新規ch情報をメモリ11aに記憶する。一方、前記リクエスト信号の受信がない場合は、ここでの処理を一旦終了する。
そして、前記IDコード信号が車両側受信回路23により受信されると、ステップS28において、車両側マイコン21は、IDコード信号に含まれるIDコードとメモリ11aに記憶されたIDコードとの照合を行い、両IDコードが一致したことを条件として、ステップS29において、ドア錠の施解錠操作を許可する。一方、両IDコードが一致しなかった場合は、ここでの処理を一旦終了する。
以上説明したように、本実施形態の通信制御システム40によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、複数の携帯機1,…と車両2,…との間で過去に個別に行われた通信履歴に基づき個別に収集され、さらに携帯機側通信装置10を介して住宅側通信装置30に送信され、累積された累積ch情報が、該住宅側通信装置30から全ての携帯機1,…及び車両2,…に設けられた携帯機側通信装置10,…及び車両側通信制御装置20,…に自動的に送信され、各メモリ11a及びメモリ21aに記憶される。これにより、当該累積ch情報は、全ての携帯機側通信装置10,…及び車両側通信制御装置20,…の間で共有されることとなり、この累積ch情報は、各車両2に設けられたドア錠装置25やエンジン制御装置26等の各種車載機器の携帯機1による遠隔制御に有効に活用されるようになる。この結果、特に家族や中小企業のような小集団の構成員たる各車両2のユーザの利便性を損なうことなく、ノイズによる通信障害を有効に回避して当該各種車載機器の制御が正常に行われるようになる。
(1)本実施形態では、複数の携帯機1,…と車両2,…との間で過去に個別に行われた通信履歴に基づき個別に収集され、さらに携帯機側通信装置10を介して住宅側通信装置30に送信され、累積された累積ch情報が、該住宅側通信装置30から全ての携帯機1,…及び車両2,…に設けられた携帯機側通信装置10,…及び車両側通信制御装置20,…に自動的に送信され、各メモリ11a及びメモリ21aに記憶される。これにより、当該累積ch情報は、全ての携帯機側通信装置10,…及び車両側通信制御装置20,…の間で共有されることとなり、この累積ch情報は、各車両2に設けられたドア錠装置25やエンジン制御装置26等の各種車載機器の携帯機1による遠隔制御に有効に活用されるようになる。この結果、特に家族や中小企業のような小集団の構成員たる各車両2のユーザの利便性を損なうことなく、ノイズによる通信障害を有効に回避して当該各種車載機器の制御が正常に行われるようになる。
(2)本実施形態では、携帯機1と車両2とがマルチch通信を行う場所において、複数の携帯機1,…と車両2,…との間で過去に通信が成立した実績のある周波数chが漏れなく且つ優先的に採用されるようになる。このため、通信の成立まで新たに周波数chを検索する必要性が軽減され、周波数chの検索に時間を要したり、時として当該検索に失敗し、通信エラーが発生する不具合が効果的に軽減される。
(3)本実施形態では、各車両2のユーザが居住する住宅3の出入りに用いる玄関ドア3aに、無線通信に基づいて各携帯機側通信装置10及び車両側通信制御装置20に当該累積ch情報を共有させる住宅側通信装置30が設けられている。このため、当該各ユーザが携帯機1を所持した状態で玄関ドア3a近傍に形成された屋外検知エリアB1又は屋内検知エリアB2に進入するごとに各携帯機側通信装置10と住宅側通信装置30との間でch情報及び累積ch情報が自動的に送受信される。このため、通信制御システム40を運用するにあたり、各車両2のユーザの負担がさらに低減される。
(4)本実施形態では、家族の構成員(ユーザ)の車両2,…による移動パターンは類似している上、携帯機側通信装置10と車両側通信制御装置20の間での無線通信の妨害となるノイズは、一般に各構成員が車両2を乗降する場所ごとに固有の周波数で発生している事実が有効に活用できる。そして、車両2ごとに当該マルチch通信にあたって周波数chを繰り返し検索する必要性が効果的に軽減される。
尚、上記実施形態は以下のように変形してもよい。
・上記実施形態では、通信制御システム40を、車両2のドア錠の施解錠制御に適用した例について説明したが、該車両2のエンジンの始動を許可するためのエンジン始動制御にも同様に適用できることは勿論である。
・上記実施形態では、通信制御システム40を、車両2のドア錠の施解錠制御に適用した例について説明したが、該車両2のエンジンの始動を許可するためのエンジン始動制御にも同様に適用できることは勿論である。
・上記実施形態では、住宅側通信装置30を住宅3の構成員が通過する玄関ドア3aの内部に配設したが、これに限られず、住宅3の居住者であり、家族の構成員でもある各車両A〜Cのユーザの利便性を損なわない限り、玄関ドア3aの近傍(例えば、壁や床下、天井等)に配設することもできる。
・上記実施形態では、住宅側通信装置30を家族が居住する住宅3の玄関ドア3aに配設したが、これに限られず、当該住宅側通信装置30は、例えば、複数の車両2,…を社員が使用する企業のオフィス(会社)の出入りに使用するドア又はドア近傍に配設することもできる。
さらに、前記した実施形態および変形例より把握できる技術的思想について以下に記載する。
○請求項1に記載の通信制御システムにおいて、前記移動体は自動車等の車両であって、前記携帯機は、前記各車両のユーザにより所持されるものであり、前記第2通信装置は、前記各車両に設けられ、前記第1通信装置との無線通信により前記各ユーザに当該車両に設けられた各種車載機器を遠隔制御させる車両側通信制御装置であって、且つ、前記通信情報記憶装置は、前記各ユーザが所属する会社に設けられている通信制御システム。同構成によれば、各会社員(ユーザ)の車両による移動パターンは類似している上、第1及び第2通信装置の間での無線通信の妨害となるノイズは、一般に各会社員が車両を乗降する場所ごとに固有の周波数で発生している事実が有効に活用でき、車両ごとに当該無線通信にあたって周波数chを繰り返し検索する必要性が効果的に軽減される。
○請求項1に記載の通信制御システムにおいて、前記移動体は自動車等の車両であって、前記携帯機は、前記各車両のユーザにより所持されるものであり、前記第2通信装置は、前記各車両に設けられ、前記第1通信装置との無線通信により前記各ユーザに当該車両に設けられた各種車載機器を遠隔制御させる車両側通信制御装置であって、且つ、前記通信情報記憶装置は、前記各ユーザが所属する会社に設けられている通信制御システム。同構成によれば、各会社員(ユーザ)の車両による移動パターンは類似している上、第1及び第2通信装置の間での無線通信の妨害となるノイズは、一般に各会社員が車両を乗降する場所ごとに固有の周波数で発生している事実が有効に活用でき、車両ごとに当該無線通信にあたって周波数chを繰り返し検索する必要性が効果的に軽減される。
○請求項3に記載の通信制御システムにおいて、前記通信情報記憶装置は、前記住宅のドアに設けられ、該ドアのドア錠の施解錠制御、並びに、前記車両に設けられたドア錠の施解錠制御及びエンジン始動制御を前記無線通信によるIDコード照合に基づき行うように構成されている通信制御システム。同構成によれば、住宅と車両とで単一の携帯機を共用した通信制御システムを構成することにより、ユーザの利便性を向上させつつ、住宅の防犯性及び車両の盗難防止性のセキュリティレベルを同時に高めることができる。
1…携帯機、2…車両、3…住宅、10…携帯機側通信装置、20…車両側通信制御装置、30…住宅側通信装置、40…車両用通信制御システム。
Claims (3)
- 複数の移動体の各ユーザにより所持される携帯機に設けられた第1通信装置と、前記移動体に設けられ、複数の周波数ch(チャンネル)の内から一の周波数chを選択して前記第1通信装置と双方向に無線通信を行うとともに、該無線通信に基づいて前記第1通信装置を介して前記各ユーザに前記移動体に設けられた機器を遠隔制御させる第2通信装置とを具備し、
前記第1及び第2通信装置は、前記無線通信が行われた場所と、前記複数の周波数chの内、当該場所においてノイズにより通信妨害されることなく前記無線通信が成立した一の周波数chとを対応付けた通信場所・周波数ch情報(ch情報)を記憶するch情報記憶手段を備えており、
前記各第1通信装置と前記無線通信を行うことで前記ch情報を受信するとともに当該ch情報を累積記憶する通信情報記憶装置をさらに具備し、
前記通信情報記憶装置は、前記累積記憶された累積ch情報を前記各第1通信装置に送信する一方、該各第1通信装置を介して前記累積ch情報が前記第2通信装置に送信され、
前記各第1及び第2通信装置は、前記送信された累積ch情報をそれぞれのch情報記憶手段に記憶することで、前記累積ch情報を共有するとともに、新たに相互に無線通信を行う場所に対応する前記ch情報が前記ch情報記憶手段に記憶されている場合には、当該ch情報に基づいて前記無線通信を行うようにした通信制御システム。 - 請求項1に記載の通信制御システムにおいて、
前記移動体は自動車等の車両であって、前記携帯機は、前記各車両のユーザにより所持されるものであり、
前記第2通信装置は、前記各車両に設けられ、前記第1通信装置との無線通信により前記各ユーザに当該車両に設けられた各種車載機器を遠隔制御させる車両側通信制御装置であって、且つ、
前記通信情報記憶装置は、前記各ユーザが居住する住宅に設けられている通信制御システム。 - 請求項2に記載の通信制御システムにおいて、
前記通信情報記憶装置は、前記各ユーザが住宅の出入りに用いるドア又はドア近傍に設けられており、当該各ユーザが前記ドア又はドア近傍を通過することを契機として前記第1通信装置と前記通信情報記憶装置との間で前記ch情報及び累積ch情報の送受信が行われる通信制御システム。
Priority Applications (1)
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JP2007197587A JP2009033639A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | 通信制御システム |
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Cited By (2)
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JP2014183440A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Clarion Co Ltd | カメラ画像表示システム |
CN114978224A (zh) * | 2021-02-16 | 2022-08-30 | 株式会社东海理化电机制作所 | 通信装置以及计算机可读存储介质 |
-
2007
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