JPH11323925A - グラウンドアンカーの受圧板 - Google Patents

グラウンドアンカーの受圧板

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JPH11323925A
JPH11323925A JP13694798A JP13694798A JPH11323925A JP H11323925 A JPH11323925 A JP H11323925A JP 13694798 A JP13694798 A JP 13694798A JP 13694798 A JP13694798 A JP 13694798A JP H11323925 A JPH11323925 A JP H11323925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削孔の孔軸に対して貫通孔の孔軸を平行に
することができる受圧板を提供する。 【解決手段】 地表面に直接配置される押圧体である積
層体1と、この積層体の上表面に形成された台座2とか
らなるグラウンドアンカーの受圧板であって、地表面に
形成された掘削孔の孔軸が、その地表面の垂直方向に対
して一定の角度だけずれているとき、前記受圧板が地表
面に配置されたときにこの地表面と平行となる前記積層
体の上表面1Sに対して前記台座の上表面2Sが前記掘
削孔のずれ方向と同方向に前記角度分だけ傾斜した傾斜
面となるように台座が形成され、これら台座と積層体と
を貫通する貫通孔3が前記台座の上表面に対して垂直方
向に設けられているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に設けられた
掘削孔内に挿入された引張材を地表面に固定する際に用
いられるグラウンドアンカーの受圧板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】斜面の崩壊防止や地滑り防止のためにグ
ラウンドアンカー工法が用いられる。この工法は、図4
に示すように、斜面101に地中の滑り線102を越え
て良質地盤103内に達する掘削孔104を形成し、こ
の掘削孔104内にPC銅線等のグラウンドアンカーの
引張材105を挿入し、この引張材105の先端を良質
地盤103にセメント等のグラウト材106で固定し、
引張材105を緊張状態で引張材105の頭部107を
受圧板108に固定することにより、滑り土塊109を
良質地盤103に締め付けて斜面101を安定化させる
ものである。受圧板108は、この引張材105を斜面
101の表面に定着するときに用いる敷板のことであ
り、緊張定着された力を地中に分散させる効果を有す
る。
【0003】従来の受圧板の一例としては、特開平6−
108465号公報に開示されている受圧板がある。図
5は、この従来の受圧板の一例を示す斜視図であり、図
6は、図5のC−C線断面説明図である。
【0004】受圧板120は、長方形の板体が縦横に十
字状に順次積み重ねて構成されている積層体121と、
積層体121の最上部に積載された略正方形の板体(以
下、「最上板体」という)122とからなる。この積層
体121および最上板体122は、ガラスロービング長
繊維にて補強された硬質発泡ウレタンで形成されてい
る。また、積層体121を構成する板体の中央部には幅
方向に板厚の1/2の深さの溝121aが形成されてお
り、この溝121aは積層体121を構成する板体を十
字状に積層するときの、縦横交差部の相決り用の溝とな
っている。さらに、受圧板120には、積層体121お
よび最上板体122を貫通する貫通孔123が形成され
ている。グラウンドアンカー工法によって滑り土塊を良
質地盤に締め付ける際には、引張材を貫通孔123に挿
入し、最上板体の122の貫通孔123の周縁部に引張
材の頭部を引張固定すればよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の受圧板120に設けられた貫通孔123の孔軸は積
層体121の表面に対して垂直であるため、掘削孔の孔
軸が斜面に対して垂直にしなかった場合は、掘削孔の孔
軸に対して貫通孔の孔軸が平行にならないといった問題
がある。この問題について、以下により詳細に述べる。
【0006】図7は、斜面と、この斜面に配置した状態
の受圧板とを鉛直方向に切断した状態を示す断面図であ
り、図7(a)は掘削孔が斜面に対して垂直に形成され
ている場合の断面図であり、図7(b)は掘削孔が斜面
に対して垂直に形成されていない場合の断面図である。
また、図8は、斜面と、この斜面に配置した状態の受圧
板とを水平方向に切断した状態を示す断面図であり、図
8(a)は掘削孔が斜面に対して垂直に形成されている
場合の断面図であり、図8(b)は掘削孔が斜面に対し
て垂直に形成されていない場合の断面図である。
【0007】図7(a)に示すように、斜面101は水
平方向に対してθ2の傾斜角度となっており、この傾斜
角度θ2の斜面101に対して垂直な方向に掘削孔10
4を形成している。このような斜面101に受圧板10
8を配置した場合には、受圧板108の貫通孔108a
の孔軸L1と掘削孔104の孔軸L2とが一致する。従
って、先端を掘削孔104に挿入固定した引張材(図示
せず)の頭部を、受圧板108に固定した際、引張材の
頭部が受圧板108の表面に垂直方向に圧接されるた
め、安定した締め付け状態となる。しかし、図7(b)
に示すように、斜面101や地中の状況によっては、掘
削孔104を斜面101に対して垂直な方向に形成する
ことができず、例えば傾斜101の垂線に対して角度θ
11の傾斜角度でもって掘削孔104を形成する場合が
ある。このような斜面101に受圧板108を配置した
場合は、受圧板108の貫通孔108aの孔軸L1と掘
削孔104の孔軸L2とが一致しない状態となる。従っ
て、先端を掘削孔104に挿入固定した引張材の頭部を
受圧板108に固定した際、貫通孔108aの孔軸L1
と引張材の長さ方向(図示せず)とが一致しないので、
引張材の頭部が受圧板108の表面に垂直方向に圧接さ
れないことになる。つまり、引張材の頭部に、受圧板1
08の表面に対して、図7(b)中矢符R方向にずれよ
うとする力が働くため、受圧板108を斜面101に安
定的に固定することができないといった問題がある。
【0008】また、図8(a)に示すように、斜面10
1が水平方向にカーブしている場合には、掘削孔104
を斜面101に垂直に形成すると複数の掘削孔104が
地中で互いに交差してしまうので、図8(b)に示すよ
うに、複数の掘削孔104を同一水平面内で平行となる
ように形成する。その結果、図7(b)を用いて説明し
た場合と同様に、受圧板108の貫通孔108aの孔軸
L1と引張材の長さ方向(図示せず)とが一致しない掘
削孔(図中左側の貫通孔)104では、引張材の頭部が
受圧板108の表面に垂直方向に圧接されないことにな
る。
【0009】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたものであり、掘削孔の孔軸に対する貫通孔
の孔軸を平行にすることによって、引張材の長さ方向と
貫通孔の孔軸とを一致させることができるグラウンドア
ンカーの受圧板を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のグラウンドアン
カーの受圧板は、地表面に直接配置される押圧体と、こ
の押圧体の上表面に形成された台座とからなるグラウン
ドアンカーの受圧板であって、地表面に形成された掘削
孔の孔軸が、その地表面の垂直方向に対して一定の角度
だけずれているとき、前記受圧板が地表面に配置された
ときにこの地表面と平行となる前記押圧体の上表面に対
して前記台座の上表面が前記掘削孔のずれ方向と同方向
に前記角度分だけ傾斜した傾斜面となるように台座が形
成され、これら台座と押圧体とを貫通する貫通孔が前記
台座の上表面に対して垂直方向に設けられているもので
ある。
【0011】本発明のグラウンドアンカーの受圧板は、
地表面に直接配置される押圧体と、この押圧体の上表面
に接着固定された台座とからなるグラウンドアンカーの
受圧板であって、地表面に形成された掘削孔の孔軸が、
その地表面の垂直方向に対して一定のずれ角度を有する
とき、前記受圧板が地表面に配置されたときにこの地表
面と平行となる前記押圧体の上表面に対して前記台座の
上表面が第1の角度を有する傾斜面となるように台座が
形成され、かつ、押圧体の上表面の垂直方向の軸回りに
第2の角度だけ回転した状態で台座が押圧体に接着固定
され、この状態で台座と押圧体とを貫通する貫通孔が前
記台座の上表面に対して垂直方向に形成されてなり、こ
の受圧板を一定のずれ角を有する掘削孔上の地表面に配
置したとき、この掘削孔の孔軸と前記貫通孔の孔軸とが
一致するように前記第1の角度と第2の角度とが設定さ
れているものである。
【0012】本発明のグラウンドアンカーの受圧板は、
地表面に直接配置される押圧体と、この押圧体の上表面
に接着固定された台座とからなるグラウンドアンカーの
受圧板であって、地表面に対して左右方向をx軸、上下
方向をy軸、垂直方向をz軸とするとき、その地表面に
形成された掘削孔の孔軸が、y−z平面におけるz軸に
対してα°、x−z平面におけるz軸に対してβ°のず
れ角を有するとき、前記受圧板が地表面に配置されたと
きにこの地表面と平行となる前記押圧体の上表面に対し
て前記台座の上表面が第1の角度γ°を有する傾斜面と
なるように台座が形成され、かつ、押圧体の上表面の垂
直方向の軸回りに第2の角度θ°だけ回転した状態で台
座が押圧体に接着固定され、この状態で台座と押圧体と
を貫通する貫通孔が前記台座の上表面に対して垂直方向
に形成されてなり、かつ前記θおよびγが下式、 θ=tan-1(tanβ/tanα) γ=tan-1(tan2 β/tan2 α)1/2 を満足するように設定されているものである。
【0013】 〔発明の詳細な説明〕
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明のグラウンドアンカ
ーの受圧板について図面を参照しつつ説明する。
【0015】図1は本発明のグラウンドアンカーの受圧
板の一実施の形態を示す説明図である。図1(a)はグ
ラウンドアンカーの受圧板を示す平面図であり、同図
(b)は同図(a)中白抜きの矢符31の方向から見た
側面図、同図(c)は同図(a)中白抜きの矢符32の
方向から見た正面図である。また、図2は、図1(a)
に示す受圧板のA−A線断面説明図である。また、図1
(a)中、横方向をx軸、縦方向をy軸、紙面に対して
垂直な方向をz軸とし、z軸およびx軸を含むz−x平
面を第1の平面S1とし、y軸およびz軸を含むy−z
平面を第2の平面S2とし、z軸および貫通孔3の孔軸
L1を含む平面(A−A線断面)、すなわち本実施の形
態においては第1の平面S1をz軸を中心軸として右回
りに45°回転させた平面を第3の平面S3とし、z軸
に平行でありかつ第3の平面S3に垂直な面、すなわち
本実施の形態においては第1の平面S1をz軸を中心軸
として右回りに135°回転させた平面を第4の平面S
4とする。すなわち、図1(a)中白抜きの矢符31の
方向は第1の平面S1に平行であり、白抜きの矢符32
の方向は第2の平面S2に平行である。
【0016】本発明のグラウンドアンカーの受圧板は、
地表面に直接配置される押圧体と、この押圧体の上表面
(すなわち一番上の板体1aの表面)に接着固定された
台座2とから構成されている。本実施の形態において
は、押圧体として、例えば四角形状の板体1a、1b、
1cを順次積層して形成された積層体1を用いている。
この積層体1および台座2の材料は、ガラス長繊維補強
熱硬化性樹脂発泡体であり、台座2は、ガラス繊維の長
さ方向が積層体1の上表面に垂直になるように配置され
ている。また、積層体1および台座2には、積層体1と
台座2とを貫通し、孔軸L1が台座2の上表面に対して
垂直な貫通孔3が設けられている。
【0017】本発明のグラウンドアンカーの受圧板にお
いては、地表面(斜面)に形成された掘削孔(図7およ
び図8参照)がその地表面の垂直方向に対して一定のず
れ角度を有するとき、貫通孔3の孔軸L1と掘削孔の孔
軸とが一致するように、貫通孔3を形成している。さら
に詳しく述べると、受圧板が地表面に配置されたときに
この地表面と平行となる積層体1の上表面1Sに対して
台座2の上表面2Sが第1の角度γ°を有する傾斜面と
なるように台座2を形成し、かつ、積層体1の上表面1
Sの垂直方向(すなわち、z軸方向)の軸回りに第2の
角度θ°だけ回転した状態で台座2を積層体1に接着固
定している。従って、台座2の全体の形状は六面体形状
であり、A−A線断面の形状は台形(図2参照)であ
る。
【0018】本実施の形態においては、掘削孔が地表面
の垂直方向に対して有するずれ角のうち、第2の平面S
2におけるz軸に対するずれ角を第1のずれ角度α°、
第1の平面S1におけるz軸に対するずれ角度を第2の
ずれ角度β°と表す。すなわち、この第1のずれ角度α
°および第2のずれ角度β°の値によって、第1の角度
γ°および第2の角度θ°が決まる。
【0019】次に、前記第1の角度γ°および第2の角
度θ°の設定手順について、図3を参照しつつ説明す
る。図3は、受圧板10、貫通孔3の孔軸L1、第1の
平面S1、第2の平面S2、第3の平面S3および第4
の平面S4を示す説明図である。ただし、図3は各部の
実際の形を表しているわけではなく、主に各部の配置を
表している。図3(a)は、受圧板10、貫通孔3の孔
軸L1、第1の平面S1、第2の平面S2、第3の平面
S3および第4の平面S4を示す平面図であり、同図
(b)は同図(a)中白抜きの矢符31′の方向から見
た側面図、同図(c)は同図(a)中白抜きの矢符3
2′の方向から見た正面図、同図(d)は同図(a)に
示す受圧板10、貫通孔3の孔軸L1、第1の平面S
1、第2の平面S2および第4の平面S4のB−B線断
面説明図である。すなわち、図3(a)中白抜きの矢符
31′の方向は第1の平面S1に平行であり、白抜きの
矢符32′の方向は第2の平面S2に平行であり、B−
B線断面は第3の平面S3に平行である。
【0020】また、図3中の符号hは受圧板10の厚さ
を示し、P1は貫通孔3の台座2側の開口部の位置(以
下、「台座側位置」という)を示し、P2は貫通孔3の
積層体1側の開口部の位置(以下、「積層体側位置」と
いう)を示す。さらに、Xは第2の平面S2から台座側
位置P1までの第2の平面S2に垂直な距離を示し、Y
は第1の平面S1から台座側位置P1までの第1の平面
S1に垂直な距離を示し、Zは第4の平面S4から台座
側位置P1までの第4の平面S4に垂直な距離を示す。
【0021】まず、図3(b)を参照すると、α、Yお
よびhの関係はtanα=Y/hと表すことができ、 Y=h×tanα ・・・・・・(1) となる。また、図3(c)を参照すると、β、Xおよび
hの関係はtanβ=X/hと表すことができ、 X=h×tanβ ・・・・・・(2) となる。また、図3(a)を参照すると、Z、Xおよび
Yの関係はZ=(X2 +Y2 1/2 と表すことができ、
上式(1)、(2)を代入して、Zをαとβで表すと、 Z=h×(tan2 β+tan2 α)1/2 ・・・・・・(3) となる。さらに、図3(d)を参照すると、γ、Zおよ
びhの関係はtanθ=Z/hと表すことができ、 γ=tan-1(Z/h) ・・・・・・(4) となる。再び、図3(a)を参照すると、θ、Xおよび
Yの関係はtanθ=X/Yと表すことができ、 θ=tan-1(X/Y) ・・・・・・(5) となる。従って、上式(4)、(5)に上式(3)を代
入し、θおよびγをαとβとで表すと、 θ=tan-1(tanβ/tanα) ・・・・・・(6) γ=tan-1(tan2 β/tan2 α)1/2 ・・・・・・(7) となる。
【0022】つまり、上式(6)、(7)にαおよびβ
の値を代入することによってθおよびγの値が求まる。
従って、積層体1の上表面1Sに対する台座2の上表面
2Sの角度がこの求めたγの値と等しくなるように台座
2を形成した後、積層体1の上表面1Sの垂直方向(z
軸方向)の軸回りにこの求めたθの値と等しい角度だけ
回転させた状態で台座2を積層体1に接着固定すること
によって、受圧板10を掘削孔上の地表面に配置するだ
けで、掘削孔の孔軸と貫通孔3の孔軸L1とを一致させ
ることができる。
【0023】なお、本実施の形態においては、上表面の
表面積が異なる3枚の板体を大きい方から順次積層して
形成した、ピラミッド状の積層体1を用いているが、板
体の数および形状はこれに限定されるものではなく、例
えば複数の長方形の板体を順次積層して、上から見たと
きの形状が十字状になっている積層体を使用してもよ
い。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、掘削孔の孔軸が、y−
z平面におけるz軸に対してα°、x−z平面における
z軸に対してβ°のずれ角を有するときに、y−z平面
におけるz軸に対してα°、x−z平面におけるz軸に
対してβ°のずれ角を有する貫通孔が形成された受圧板
を得ることができるので、掘削孔が斜面に垂直でない場
合においても、グラウンドアンカー工法によって滑り土
塊を良質地盤に締め付けることができる。
【0025】また、y−z平面におけるz軸に対する第
1のずれ角度α°と、x−z平面におけるz軸に対する
第2のずれ角度β°とに基づき、積層体の上表面に対す
る台座の上表面の第1の角度γ°と、積層体の上表面の
垂直方向の軸回りにおける台座の回転角度、すなわち第
2の角度θ°とを設定することにより、掘削孔の孔軸と
前記貫通孔の孔軸とが一致する受圧板を得ることができ
るので、工場生産による量産化が可能となり、より安価
な受圧板を供給できる。
【0026】また、貫通孔に引張材の頭部を引張固定す
ることによって受圧板を斜面に取り付ける際に特別な作
業や調整が不要であるため施工性や作業性が良く、取り
付け作業にかかる時間を短縮できるため、施工コストを
削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグラウンドアンカーの受圧板の一実施
の形態を示す説明図である。
【図2】図1に示す受圧板のA−A線断面説明図であ
る。
【図3】受圧板、貫通孔の孔軸、第1の平面、第2の平
面、第3の平面および第4の平面を示す説明図である。
【図4】グラウンドアンカー工法によって安定化させた
状態の斜面を示す説明図である。
【図5】従来の受圧板の一例を示す斜視図である。
【図6】図5のC−C線断面説明図である。
【図7】斜面と、この斜面に配置した状態の受圧板とを
鉛直方向に切断した状態を示す断面図である。
【図8】斜面と、この斜面に配置した状態の受圧板とを
水平方向に切断した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 積層体 1a、1b、1c 板体 2 台座 3 貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表面に直接配置される押圧体と、この
    押圧体の上表面に形成された台座とからなるグラウンド
    アンカーの受圧板であって、 地表面に形成された掘削孔の孔軸が、その地表面の垂直
    方向に対して一定の角度だけずれているとき、 前記受圧板が地表面に配置されたときにこの地表面と平
    行となる前記押圧体の上表面に対して前記台座の上表面
    が前記掘削孔のずれ方向と同方向に前記角度分だけ傾斜
    した傾斜面となるように台座が形成され、これら台座と
    押圧体とを貫通する貫通孔が前記台座の上表面に対して
    垂直方向に設けられていることを特徴とするグラウンド
    アンカーの受圧板。
  2. 【請求項2】 地表面に直接配置される押圧体と、この
    押圧体の上表面に接着固定された台座とからなるグラウ
    ンドアンカーの受圧板であって、 地表面に形成された掘削孔の孔軸が、その地表面の垂直
    方向に対して一定のずれ角度を有するとき、 前記受圧板が地表面に配置されたときにこの地表面と平
    行となる前記押圧体の上表面に対して前記台座の上表面
    が第1の角度を有する傾斜面となるように台座が形成さ
    れ、かつ、押圧体の上表面の垂直方向の軸回りに第2の
    角度だけ回転した状態で台座が押圧体に接着固定され、
    この状態で台座と押圧体とを貫通する貫通孔が前記台座
    の上表面に対して垂直方向に形成されてなり、この受圧
    板を一定のずれ角を有する掘削孔上の地表面に配置した
    とき、この掘削孔の孔軸と前記貫通孔の孔軸とが一致す
    るように前記第1の角度と第2の角度とが設定されてい
    ることを特徴とするグラウンドアンカーの受圧板。
  3. 【請求項3】 地表面に直接配置される押圧体と、この
    押圧体の上表面に接着固定された台座とからなるグラウ
    ンドアンカーの受圧板であって、 地表面に対して左右方向をx軸、上下方向をy軸、垂直
    方向をz軸とするとき、その地表面に形成された掘削孔
    の孔軸が、y−z平面におけるz軸に対してα°、x−
    z平面におけるz軸に対してβ°のずれ角を有すると
    き、前記受圧板が地表面に配置されたときにこの地表面
    と平行となる前記押圧体の上表面に対して前記台座の上
    表面が第1の角度γ°を有する傾斜面となるように台座
    が形成され、かつ、押圧体の上表面の垂直方向の軸回り
    に第2の角度θ°だけ回転した状態で台座が押圧体に接
    着固定され、この状態で台座と押圧体とを貫通する貫通
    孔が前記台座の上表面に対して垂直方向に形成されてな
    り、かつ前記θおよびγが下式、 θ=tan-1(tanβ/tanα) γ=tan-1(tan2 β/tan2 α)1/2 を満足するように設定されていることを特徴とするグラ
    ウンドアンカーの受圧板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006177096A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Ohbayashi Corp 受圧板
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