JPH08165670A - ケーブル共同溝 - Google Patents

ケーブル共同溝

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JPH08165670A
JPH08165670A JP6310855A JP31085594A JPH08165670A JP H08165670 A JPH08165670 A JP H08165670A JP 6310855 A JP6310855 A JP 6310855A JP 31085594 A JP31085594 A JP 31085594A JP H08165670 A JPH08165670 A JP H08165670A
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JP
Japan
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block
hole
precast
cable
blocks
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Application number
JP6310855A
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English (en)
Inventor
Kimiyasu Nomura
公康 野村
Shuichi Yoshii
修一 吉井
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Asahi Concrete Works Co Ltd
Original Assignee
Asahi Concrete Works Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Abstract

(57)【要約】 【目的】プレキャストブロックの連結作業を容易にす
る。 【構成】ケーブルを挿通させるためのケーブル案内孔1
を並列に複数本貫設してなる複数のプレキャストブロッ
ク2を、該ケーブル案内孔1を合致させ突き合わせてケ
ーブル挿通方向Cに配列させ、それら各プレキャストブ
ロック2同士を、その外面に添設した直列連結板3を介
して離間不能に結合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話線やその他の通信
用及び電力用ケーブル等を地中に敷設するためのケーブ
ル共同溝に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のケーブル共同溝として
は、幹線道路以外の歩道等を含む道路に、例えば、ケー
ブルを挿通するケーブル案内孔を長手方向に2〜6個穿
設したコンクリートブロックを、その長手方向にケーブ
ル案内孔を連続させて連結し、埋設して構築されるもの
が知られている。この場合、コンクリートブロック同士
の連結は、コンクリートブロックの接合端面の中央で、
かつ長手方向に穿設された貫通孔に、両端部におねじが
形成された連結棒を挿入し、隣接するコンクリートブロ
ックから突出する連結棒を長尺のナット部材により連結
して行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成において
は、コンクリートブロックを連結する場合、まずすでに
敷設してあるコンクリートブロックの中央部分の貫通孔
から現れている端部のおねじにナット部材を螺着し、次
に連結するコンクリートブロックの連結棒をそのナット
部材に螺着して締める。その後、連結した連結棒の一端
を連結するコンクリートブロックの貫通孔に挿入し、連
結するコンクリートブロックをすでに敷設されたコンク
リートブロックに向けて移動し、コンクリートブロック
同士を突き合わせて連結を完了するものである。この場
合、連結棒を連結した後にコンクリートブロックを移動
させなければならず、横方向の位置合わせが難しく、そ
の分作業を困難にしていた。
【0004】また、所定の角度で曲げて施工する場合、
湾曲したコンクリートブロックを使用する場合には、連
結棒を貫通孔に挿入しにくいことがあり、工事日数が長
くなることがあった。
【0005】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るケーブル共同溝は、ケーブ
ルを挿通させるためのケーブル案内孔を並列に複数本貫
設してなる複数のプレキャストブロックを、該ケーブル
案内孔を合致させ突き合わせてケーブル挿通方向に配列
させ、それら各プレキャストブロック同士を、その外面
に添設した直列連結板を介して離間不能に結合している
ことを特徴とする。
【0007】ケーブル案内溝への雨水等の侵入を防止す
るには、各プレキャストブロックの結合端面間にシール
用の水膨脹性スポンジゴムを介設することが好ましい。
【0008】敷設密度を向上させるには、各プレキャス
トブロックを角柱状のものにして、横方向及び上下方向
に密着させて並設することが好ましい。このように、プ
レキャストブロックを並設した場合には、並設したプレ
キャストブロック同士を、外面に添設した並列連結板を
介して離間不能に結合すればよい。この場合、並設した
プレキャストブロックの一方に突起を設けるとともに、
他方に凹部を設けておき、前記突起を前記凹部に嵌着し
て両プレキャストブロック同士を位置決め結合するよう
に構成することが好ましい。
【0009】本発明における直列連結板としては、一端
部にボルト挿通用の円形孔を有するとともに、他端部に
連結方向と直交させて設けられその一端を一側縁に開口
するボルト掛止用のテーパ形の切欠孔を有した短冊状の
ものにし、円形孔を中心にした該直列連結板の回動を利
用して他方のプレキャストブロックに螺合させたボルト
に前記切欠孔を係合させ、折曲部を有し、かつボルトに
係合する孔部を有する位置決め部材により、直列連結板
に前記折曲部を係合させた状態で前記切欠孔を位置決め
し得るように構成したものが挙げられる。
【0010】また、一括して施工される際のケーブル案
内孔の増減を容易にするためには、プレキャストブロッ
クを、所定のケーブル案内孔を有して基準となる大きさ
の単位ブロックと、該単位ブロックと長さが同一で、か
つ前記所定のケーブル案内孔数の正数倍のケーブル案内
孔を有してなる多孔ブロックとで構成することが好まし
い。
【0011】さらに、プレキャストブロック間の方向を
微妙に調整できるようにするには、プレキャストブロッ
ク間に、連結角度を可変し得る可撓性連結部を介在させ
てなるものが好適である。このような可撓性連結部とし
ては、プレキャストブロックの接合端面に接離可能に設
けた自在継手を有してなるものが挙げられる。
【0012】
【作用】このような構成のものであれば、複数のプレキ
ャストブロックの結合は、ケーブル案内孔を合致させて
突き合わせ、ケーブル挿通方向に配列させた状態で、外
面に添接した直列連結板を介して行うことになる。した
がって、プレキャストブロックの連結作業は、プレキャ
ストブロックを配列後に、つまりプレキャストブロック
同士の位置決めを完全に行った後にその側面において実
施できるため、容易になるとともに、作業に必要な空間
を必要最小限に低減することが可能になる。しかも、直
列連結板は、プレキャストブロックの側面に添接してあ
るので、プレキャストブロックの配列方向が湾曲してい
る部分であっても、容易に連結し得るものである。
【0013】各プレキャストブロックの結合端面間にシ
ール用の水膨脹性スポンジゴムを介設すれば、結合端面
に雨水等が侵入すると水膨脹性スポンジゴムが膨脹し、
結合端面からケーブル案内孔に雨水等が侵入することを
防止することが可能となる。この場合、直列連結板を、
一端部にボルト挿通用の円形孔を有するとともに、他端
部に連結方向と直交させて設けられその一端を一側縁に
開口するボルト掛止用のテーパ形の切欠孔を有した短冊
状のものにして、テーパ形の切欠孔を他方のプレキャス
トブロックに螺合させたボルトに係合させることによ
り、切欠孔のテーパ形状により他方のプレキャストブロ
ックが引き寄せられ、水膨脹性スポンジゴムの性能を十
分に活用することが可能になる。
【0014】また、各プレキャストブロックを角柱状の
ものにすれば、横方向及び上下方向に密着させて並設さ
せることが可能になり、配設密度を高めることが可能と
なる。しかも、外面に添設した並列連結板を介して並設
したプレキャストブロック同士を離間不能に結合すれ
ば、直列連結板と合わせて、並設したプレキャストブロ
ックを前後、左右及び上下に強固に連結することが可能
となる。この場合、並設したプレキャストブロックの一
方に突起を設けるとともに、他方に凹部を設けておき、
その突起を凹部に嵌着すれば、両プレキャストブロック
同士を容易に位置決め結合することが可能となる。
【0015】さらに、基準となる大きさの単位ブロック
と、単位ブロックとはケーブル案内孔の数が異なる複数
種の多孔ブロックでプレキャストブロックを構成すれ
ば、ケーブル案内孔の増減が単位ブロックと多孔ブロッ
クとの適切な組み合わせにより容易になすことができ
る。
【0016】加えて、プレキャストブロック間に、連結
角度を可変し得る可撓性連結部を介在させておけば、若
干の湾曲配列や位置の修正等の際に迅速な対応が可能と
なる。しかも、可撓性連結部を、プレキャストブロック
の接合端面に接離可能に設けた自在継手を有するものに
すれば、その自在継手を基準にして連結することが可能
になる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0018】図1〜3に示すケーブル共同溝Gは、ケー
ブルを挿通させるためのケーブル案内孔1を並列に複数
本貫設してなる複数のプレキャストブロック2を、該ケ
ーブル案内孔1を合致させ突き合わせてケーブル挿通方
向Cに配列させ、それら各プレキャストブロック2同士
を、その外面に添設した直列連結板3を介して離間不能
に結合して構築されている。
【0019】プレキャストブロック2は、例えば軽量コ
ンクリート製で、結合端面の形状が略長方形状の直方体
形状、言い換えれば横方向及び上下方向に密着して並設
し得る角柱形状をしている。このプレキャストブロック
2は、敷設現場において、作業者が1人で比較的容易に
運搬し得る大きさに形成されている。この実施例では、
以下に説明する、単位ブロック21と多孔ブロックたる
4孔ブロック22及び6孔ブロック23とでプレキャス
トブロック2が構成されている。つまり、プレキャスト
ブロック2をケーブル案内孔数の異なる複数種のブロッ
クで構成し、ケーブル案内孔1の増減を容易にするもの
である。この内、単位ブロック21は、2本のケーブル
案内孔1が高さ方向に並列に、すなわち結合端面21a
と直交する奥行き方向に向けて二段に貫通して設けられ
ている。そして、単位ブロック21の左右の側面21b
の奥行き方向の中央部には、上下方向に帯状に陥没した
凹部21cが形成してあり、その凹部21cの中央には
インサートナット4が埋設してある。このインサートナ
ット4は、後述する並列連結板5を固定するボルト6を
螺着するとともに、隣接ガイド7を螺着するものであ
る。また、凹部21cの前後に位置する側面21bの両
接合端面21aから所定距離離間した位置にも、凹部2
1c同様にインサートナット4が埋設してあり、後述す
る直列連結板3を固定するボルト6を螺着するものであ
る。
【0020】また、多孔ブロックである4孔ブロック2
2は、単位ブロック21の高さ及び奥行き(長さ)寸法
と同一の高さ及び奥行き(長さ)寸法で、単位ブロック
21のケーブル案内孔数の2倍の4本のケーブル案内孔
1が穿設されている。したがって、4孔ブロック22
は、その接合端面22a形状を正方形とし、その接合端
面22aに横2列、縦2段にケーブル案内孔1が開口し
ている。なお、幅寸法については、単位ブロック21の
それよりも少し小さく設定されている。この4孔ブロッ
ク22の側面22bは、単位ブロック21と同形であ
り、単位ブロック21と同じ位置に凹部22cが設けら
れるとともに、インサートナット4が所定位置に埋設し
てある。また、同じく多孔ブロックである6孔ブロック
23は、4孔ブロック22と同一の横幅寸法で、かつ単
位ブロック21と同一の奥行き寸法を有し、単位ブロッ
ク21のケーブル案内孔数の3倍の6本のケーブル案内
孔1が、横2列、縦3段に穿設されている。この6孔ブ
ロック23の場合、高さ寸法が単位ブロック21とは異
なるが、単位ブロック21同様に、奥行き方向の中央部
には凹部23cが設けられ、その凹部23cを高さ方向
におよそ3等分する高さ位置にインサートナット4が埋
設されている。この凹部23cのインサートナット4と
同じ高さ位置で、凹部23cの前後に位置する側面23
bの両接合端面23aから前記所定距離離間した位置に
は、直列連結板3を固定するボルト6のためのインサー
トナット4が埋設されている。このインサートナット4
の下面からの距離は、単位ブロック21のインサートナ
ット4の下面からの距離に等しくしてあり、また上側の
インサートナット4の上面からの距離は、同じく単位ブ
ロック21のインサートナット4の上面からの距離に等
しくしてある。
【0021】プレキャストブロック2の側壁の外面に添
設される直列連結板3は、図11に示すように、鉄製短
冊状のもので、その一端部に円形孔3aを有するととも
に、他端部に切欠孔3bを有している。切欠孔3bは、
連結方向と直交する方向に伸びる奥狭形状をなすテーパ
状のもので、幅広側の端部をこの直列連結板3の一側縁
に開口させている。そしてこの直列連結板3の一端部
を、第1の止着機構である、プレキャストブロック2の
側壁に埋設したインサートナット4と、直列連結板3の
円形孔3aに挿入しインサートナット4に螺合されたボ
ルト6とを介して一方のプレキャストブロック2に止着
するとともに、他端部を、第2の止着機構である、プレ
キャストブロック2の側壁に埋設したインサートナット
4と、直列連結板3の切欠孔3bの幅狭部に係合しイン
サートナット4に螺着されたボルト6とを介して他方の
プレキャストブロック2に止着している。そして、ボル
ト6の頭部と直列連結板3との間には、ボルト6が幅狭
部に係合する位置で直列連結板3のボルト6に対する移
動を禁止する位置決め部材たる位置決め具31を介設し
ている。すなわち、この位置決め具31は、図12に示
すように、平板ワッシャ状のもので、その一端に直列連
結板3の他側縁に係合する折曲部31aを有していると
ともに、他端近傍に、ボルト6が係合する孔部たる、折
曲部31aと平行に伸びる切欠孔状のボルト孔31bを
有している。
【0022】また、プレキャストブロック2をその高さ
方向において連結する並列連結板5は、プレキャストブ
ロック2の凹部21c、22c、23c内に入る幅寸法
の鉄製の短冊状のもので、上下方向に並設した、つまり
積み上げた2段の単位ブロック21における凹部21c
に埋設されたインサートナット4の離間距離に応じて、
2つの長孔5a、5bが両端部近傍に穿設されている。
すなわち、一方の長孔5aは、幅方向に長く穿設され、
他方の長孔5bは長手方向に長く穿設されている。そし
て、その中心間の距離が、上記したインサートナット4
の離間距離に等しく設定してある。また、プレキャスト
ブロック2が積み上げられた際には、この並列連結板5
同様に、プレキャストブロック2の凹部21c、22
c、23cに、転倒防止板8が固定される。転倒防止板
8は、2種類あり、単位ブロック21同士が積み重ねら
れる場合には、凹部21cの幅寸法より若干狭い短冊状
で一方の端部近傍に長孔81aが穿設された第1転倒防
止板81が使用され、例えば単位ブロック21と4孔ブ
ロック22とのように幅寸法の異なるものが積み上げら
れる場合には、一方の端部近傍に長孔82aが穿設さ
れ、積み上げられたことにより形成される段部の幅に応
じて折曲された第2転倒防止板82が使用される。
【0023】一方、横方向に並設したプレキャストブロ
ック2の位置決め結合を行う突起である隣接ガイド7
は、図13に示すように、一方の端部におねじ7aを有
し、他方の端部にインサートナット4の内径より小なる
外径の頭部7bを有している。この頭部7bには、イン
サートナット4のねじ部分が頭部7bにより損傷しない
ように、ゴムキャップあるいはプラスチックキャップ7
cが被せられる。
【0024】このような構成において、単位ブロック2
1のみでケーブル共同溝Gが形成される場合について説
明する。
【0025】まず、図1〜2に示すように、横方向に単
位ブロック21を2あるいは3列並設する場合、すなわ
ち4孔構造のケーブル共同溝Gあるいは6孔構造のそれ
を構築する場合、隣接する単位ブロック21の対向する
側面21bのいずれか一方に、隣接ガイド7を螺着して
ゴムキャップ7cを被せる。その後、隣接ガイド7の頭
部7b部分を、隣接する単位ブロック21の対応するイ
ンサートナット4に圧入し、相互の位置決め結合を行
う。このようにして、並設する単位ブロック21の位置
決め結合を行った後、その最も外側のケーブル挿通方向
に配列された単位ブロック21と単位ブロック21との
側面21bに、直列連結板3を装着して単位ブロック2
1同士の奥行き方向の連結を行う。奥行き方向の連結を
行うにあたって、それぞれの単位ブロック21の接合端
面21aには水膨脹性スポンジゴム9が貼り付けてあ
る。
【0026】直列連結板3による単位ブロック21同士
の連結は、次の手順によって行われる。
【0027】まず、図11に示すように、直列連結板3
の一端部をボルト6により一方の単位ブロック21に回
動可能に仮止めするとともに、他方の単位ブロック21
のインサートナット4にボルト6を螺着しておく。そし
て、円形孔3aを挿通したボルト6を軸にして直列連結
板3を回動させ、その他端部をボルト6の頭部と単位ブ
ロック21の側面21bとの遊間に押入させる。それに
よって、直列連結板3の切欠孔3bにボルト6が圧入さ
れ切欠孔3bのテーパ内縁の案内作用によってボルト6
が切欠孔3bの幅狭部に係合することになる。この状態
で、位置決め具31の折曲部31aを直列連結板3の上
側の縁部に沿って移動させながら、ボルト孔31bを切
欠孔3bに係合しているボルト6に係合させて、位置決
め具31が移動を禁止される位置に装着する。その結
果、両単位ブロック21の接合端面21a間に介設した
水膨脹性スポンジゴム9が圧密されるとともに、単位ブ
ロック21同士の連結距離が所定の値に確定されること
になる。しかる後に、それぞれのボルト6を締め付け
る。なお、他のプレキャストブロック2、すなわち4孔
ブロック22及び6孔ブロック23についても同様にし
て奥行き方向の連結をするものである。
【0028】次に、図3に示すように、単位ブロック2
1が下段に横方向に3列に並設され、かつ上段に奥行き
方向に最も外側に位置する単位ブロック21の上に1列
だけ並設される場合について説明する。
【0029】この場合、下段の構成については上記した
場合と同様であるので説明を省略する。上段の単位ブロ
ック21は、下段の最も外側に位置する単位ブロック2
1とそれぞれの側面21bを面一にして載置する。そし
て、上段の単位ブロック21は、その外側の側面21b
の凹部21cが上下で一直線上に位置するように位置決
めをする。この後、上下それぞれの単位ブロック21の
凹部21cに並列連結板5をあてがい、ボルト6により
並列連結板5を固定する。これにより、上段の単位ブロ
ック21は下段の単位ブロック21と連結されるが、上
段の単位ブロック21は外側の側面21bで連結されて
いるにすぎない。したがって、上段の単位ブロック21
は、内側方向から力が加わると転倒する可能性があるの
で、その内側に位置する側面21bの凹部21cに第1
転倒防止板81を固定する。第1転倒防止板81は、長
孔81aの設けてない端部を下段の単位ブロック21間
に形成された凹部21cによる空間に挿入し、長孔81
aにボルト6を貫通させそのボルト6を上段の単位ブロ
ック21の凹部21cに埋設されたインサートナット4
に螺合する。
【0030】一方、4孔構造のケーブル共同溝Gについ
ては、4孔ブロック22をケーブル挿通方向に配列する
ことによっても構築できる。すなわち、図4に示すよう
に、ケーブル共同溝Gは、4孔ブロック22の左右の側
面22bに直列連結板3を添設して、各4孔ブロック2
2を連結することにより構築される。この4孔ブロック
22と単位ブロック21とを使用すれば、ブロック数を
多くすることなく6孔構造のケーブル共同溝Gを柔軟に
構築することができる。この場合、図5に示すように、
4孔ブロック22の側面22bに、隣接ガイド7を介し
て単位ブロック21を位置決め結合する。この単位ブロ
ック21を4孔ブロック22に並設する作業について
は、単位ブロック21を横方向に並設する作業と同様で
ある。そして、4孔ブロック22の単位ブロック21と
接触していない側面22b及び単位ブロック21の4孔
ブロック22と接触していない側面21bにおいて、直
列連結板3により各4孔ブロック22及び単位ブロック
21を連結する。なお、この場合においても、各プレキ
ャストブロック2の結合端面21a、22a、23a間
には水膨脹性スポンジゴム9が介設されるものである。
【0031】次に、4孔ブロック22の上に単位ブロッ
ク21を載置する2段構成のケーブル共同溝Gについて
説明する。単位ブロック21を載置する方法は2通りあ
り、その1つは単位ブロック21を立てて載置するもの
で(図6に示す)、他の1つは寝かして載置するもの
(図7に示す)である。例えば、6孔構造のケーブル共
同溝Gに1個の単位ブロック21を4孔ブロック22の
上側に立てて載置する場合は、上記した単位ブロック2
1の2段構造と同様にして上段の単位ブロック21を連
結固定する。この場合、下段が4孔ブロック22である
ので、内側の凹部21cの下に凹部22cがないため、
第1転倒防止板81は使用できず、折曲した第2転倒防
止板82を使用する。第2転倒防止板82は、長孔82
aの穿設されていない端部を、下段の4孔ブロック22
と単位ブロック21との間の空間に挿入し、長孔82a
の穿設してある端部を上段の単位ブロック21の凹部2
1cに密着し、ボルト6により固定する。これに対し
て、4孔ブロック22の上面に寝かせて載置する場合
は、4孔ブロック22の上面に接着剤を塗布し、単位ブ
ロック21を接着工法により固定する。この場合には、
上段の単位ブロック21に対して、直列連結板3も並列
連結板5も使用しない。
【0032】同様にして、6孔ブロック23を中心にし
て単位ブロック21及び4孔ブロック22を組み合わせ
て、図8〜10に示すように、6孔構造、8孔構造、1
0孔構造、さらには2段重ねによる12孔構造等のケー
ブル共同溝Gが構築される。すなわち、6孔ブロック2
3をケーブル挿通方向に配列し、上下方向に2段にある
インサートナット4にそれぞれボルト6を螺合し、単位
ブロック21の場合と同様にして、直列連結板3を添設
して各6孔ブロック23を連結する。図9に示す8孔構
造のケーブル共同溝Gの場合は、単位ブロック21をそ
の側面23bに密着して構築する。この場合、6孔ブロ
ック23の側面23bには、インサートナット4が埋設
されているが、単位ブロック21と高さが一致するイン
サートナット4は、下側に位置するインサートナット4
であるので、その下側のインサートナット4に隣接ガイ
ド7を螺合し、ゴムキャップ7cを被せた後、単位ブロ
ック21を6孔ブロック23に押しつけて隣接ガイド7
の頭部7bをインサートナット4に圧入する。そして、
単位ブロック21の露出している側面21bにおいて
も、直列連結板3を添設することにより各単位ブロック
21を連結する。同様にして、4孔ブロック22を6孔
ブロック23に並設する場合も、隣接ガイド7は単位ブ
ロック21の場合と同位置に螺着する。
【0033】このように、単位ブロック21、4孔ブロ
ック22及び6孔ブロック23からなるプレキャストブ
ロック2の連結は、各プレキャストブロック2を配列し
た後にその側面21b、22b、23b部分において直
列連結板3を用いて行うので、連結作業が容易であり、
かつ連結作業に要する作業空間を最小限に抑えることが
できる。しかも、直列連結板3を、テーパ形の切欠孔3
bを有するものとしているので、その切欠孔3bのテー
パ形状に案内されて他方のプレキャストブロック2に螺
着したボルト6を引き寄せるようにして連結される。こ
のため、接合端面21a、22a、23aの密着度を高
めることができ、上記に説明したように、接合端面21
a、22a、23aに水膨脹性スポンジゴム9を介設す
れば、この水膨脹性スポンジゴム9が水を含んで膨脹し
た際に、非常に高い水密性を得ることができ、ケーブル
案内孔1への雨水等の侵入を確実に防止することができ
る。また、横方向に並設するにあたっては、一方のプレ
キャストブロック2に隣接ガイド7を螺着し、その隣接
ガイド7のゴムキャップ7cを被った頭部7bを他方の
プレキャストブロック2のインサートナット4に圧入し
ているので、容易に位置決めを行うことができる。ま
た、隣接ガイド7の頭部7bにゴムキャップ7cを被せ
ているので、インサートナット4が破壊されず、増設す
る場合にそのインサートナット4を使用してボルト6を
螺着することができる。
【0034】プレキャストブロック2を敷設するにあた
っては、地中において上下方向及び水平方向に、所望に
応じて湾曲させる必要がある場合が多々ある。このよう
な場合、湾曲角度に合わせて、その湾曲部位のプレキャ
ストブロック2の端部を、現場においてカッターで切除
すればよい。すなわち、図14及び図15に示すよう
に、水平方向については湾曲するが、上下方向について
は湾曲しないケーブル共同溝Gを4孔ブロック22を用
いて構築する場合、湾曲部位Bにある4孔ブロック22
の一方の端部を湾曲角度に応じて切除する。この例で
は、湾曲部位Bを2個の4孔ブロック22で構成してい
るので、それぞれの4孔ブロック22の切除しない端部
は製造時のままである。
【0035】このように端部を切除した場合、製造時に
埋設されたインサートナット4が使用できなくなる場合
がある。そのような場合には、ホールインアンカー方式
等によって、現場で切除した端面近傍の適所にインサー
トナット4を埋設固定し、そのインサートナット4にボ
ルト6を螺合し、直列連結板3を添設するようにする。
この場合、直列連結板3についても、湾曲部位Bの角度
に合わせて折曲する。このように、折曲した状態の直列
連結板3にあっても、円形孔3aに挿通したボルト6を
中心にして回動させ、切欠孔3bを隣接する4孔ブロッ
ク22に螺着されたボルト6に係合することにより、直
線部位の連結と同様に連結することができる。この場合
においても、直列連結板3が4孔ブロック22の側面2
2bにあるので、作業の容易性は直線部位と全く同様で
ある。なお、図14において、湾曲部位Bに連続する4
孔ブロック22は、それぞれ長さ寸法が異なるが、それ
ぞれの4孔ブロック22がほぼ等しい長さ寸法となるよ
うに現場にて加工するものである。このような4孔ブロ
ック22については、あらかじめ各種の寸法の4孔ブロ
ック22を製造しておき、湾曲部位Bの形状に応じて寸
法の異なるものを適宜組み合わせて湾曲部位Bを形成す
るものであってもよい。
【0036】同様にして、図16及び図17に示すよう
に、水平方向には湾曲しないが上下方向には湾曲させる
場合にも、それぞれ湾曲部位の角度に応じて4孔ブロッ
ク22の一方の端部をカッターで切除して連結する。切
除によりインサートナット4が使用できない場合には、
上記同様に新たにインサートナット4を埋設して、直列
連結板3を添設するようにすればよい。
【0037】以上に説明したように、大きく湾曲する場
合には、端部を切除して湾曲したい角度となるように加
工をしたが、比較的小さな湾曲については、接合端面に
連結角度を可変し得る可撓性連結部11を設けて、その
可撓性連結部11において湾曲させるようにすればよ
い。すなわち、可撓性連結部11は、可撓性対ブロック
の連結部分に形成されるもので、図21に示すような、
鉄製の自在継手12を具備している。
【0038】例えば、図18〜20に示すように、4孔
ブロック22用の可撓性対ブロック122は、接合端面
部分の中央に自在継手12を形成するおすガイド12a
が突設されるおすブロック25と、同様に接合端面部分
の中央に自在継手12を形成するめすガイド12bが埋
設されるめすブロック26とからなる。おすブロック2
5は、接合端面の周囲の側面に、一段低い段部25aが
形成されており、その段部25aに鋼製カラー25bが
巻回されその鋼製カラー25b上に水膨脹性スポンジゴ
ム9が貼設されている。さらに、その段部25aと鋼製
カラー25bとの接合端面側の端面には帯状の水膨脹性
スポンジゴム9が突出した状態に貼設してある。一方、
めすブロック26は、その結合端面の周囲を包囲する鋼
製カラー26bが突設してある。
【0039】また、おすガイド12aは、その一方端に
略球形の係合部12cを備え、他方端にはおねじ部12
dが形成されている。一方、めすガイド12bは、筒形
状をしており、その開口には、バネ12eで開口外側に
向けて付勢される三割ワッシャ12fを備え、その三割
ワッシャ12fの内側に係合凹部12gが形成されてい
る。なお、めすガイド12bの後端は、ボルト部材12
hにより閉塞されている。そして、おすガイド12a
は、おすブロック25の所定位置に螺合され、めすガイ
ド12bは対応するめすブロック26の所定位置に埋設
してある。このようなおすガイド12aとめすガイド1
2bとにより自在継手12を形成しているので、自在継
手12は接離可能なものとなっている。
【0040】このような可撓性対ブロック122におい
て、おすブロック25とめすブロック26とを連結する
ことにより、その結合端面間に可撓性連結部11が形成
される。すなわち、おすブロック25のおすガイド12
aをめすブロック26のめすガイド12bに圧入して自
在継手11を形成する。おすガイド12aをめすガイド
12bに当接させてさらに押すと、三割ワッシャ12f
が後退しながら広げられておすガイド12aの係合部1
2cがめすガイド12bの係合凹部12gに達する。こ
の状態では、係合部12cによる三割ワッシャ12fの
拡開は終了しているので、相当の引張り力を加えない限
りおすガイド12aとめすガイドとの係合状態は解消さ
れない。そして、自在継手が形成された時点で、おすブ
ロック25の鋼製カラー25bに貼設された水膨脹性ス
ポンジゴム9が、めすブロック26の鋼製カラー26b
の内周面に接触するとともに、おすブロック25の結合
端面25cに突設された水膨脹性スポンジゴム9が、め
すブロック26の結合端面26cに当接する。この状態
で、おすブロック25とめすブロック26との接合端面
25c、26c間は水膨脹性スポンジゴム9が介在して
おり、接合端面25c、26c同士が密着している状態
ではない。また、おすブロック25の鋼製カラー25b
とめすブロック26の鋼製カラー26bとの間にも水膨
脹性スポンジゴム9が介在するもので、この間について
も密着するものではない。したがって、おすブロック2
5とめすブロック26との連結部分では、自在継手12
を中心として左右横方向及び上下方向にそれぞれ、水膨
脹性スポンジゴム9が圧縮されて接合端面25c、26
c同士が接触するまでの間で、おすブロック25とめす
ブロック26とを角度付けすることができる。
【0041】このような可撓性連結部11にあっては、
上記したプレキャストブロック2の一端を切除して湾曲
させるような、大きな角度付けは不可能ではあるが、若
干湾曲するような場合にあっては、このような可撓性対
ブロック122を配列しておくことで、現場での加工を
一切することなしに、湾曲部位Bを形成することができ
る。この場合、可撓性連結部11は自在継手12により
連結されているので、連結作業が容易であり、また接離
可能であるため連結の解消も容易にすることができる。
しかも、おすブロック25とめすブロック26とのそれ
ぞの鋼製カラー25b、26bの間には、水膨脹性スポ
ンジゴム9が介設されているので、雨水等と接触して膨
脹することにより高い水密性が保持でき、ケーブル案内
孔1への雨水等の侵入を確実に阻止することができる。
【0042】図22〜24に示す6孔ブロック123
は、以上に説明した実施例のものとは異なり、ケーブル
案内孔1が縦方向に2段に並設され、かつ横方向に3列
並設された、接合端面123aが横方向に長い長方形状
のものである。この6孔ブロック123では、上記実施
例の単位ブロック21と同一の長さ寸法を有し、かつ同
一の高さ寸法を有している。したがって、その側面12
3bは単位ブロック21と同じてあり、インサートナッ
ト4の配置についても単位ブロック21と同一である。
この6孔ブロック123を中心としてケーブル共同溝G
を構築する場合、6孔ブロック123のみを使用する場
合には、図22に示すように、6孔構造のものが構築さ
れ、単位ブロック21と組み合わせた場合には、図23
に示すように、8孔構造のものが構築される。さらに、
6孔ブロック123の上側に4孔ブロック22を積み重
ね、かつ側方に単位ブロック21を結合することによ
り、図24に示すように、2段重ね構造の12孔のケー
ブル共同溝Gが構築される。このような構造において、
それぞれのプレキャストブロック連結構造は、上記実施
例と同様であるので、説明を省略する。
【0043】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではない。例えば、プレキャストブロックの
構成は、ケーブル案内孔が上下方向に3孔並列に穿設さ
れたものを単位ブロックとするものであってもよく、そ
の場合には、多孔ブロックとしては、6孔、9孔のもの
を設定すればよい。
【0044】また、材質としても、上記したような軽量
コンクリート製のほかに、通常のコンクリート製であっ
てよく、さらには例えば繊維補強コンクリート、レンジ
コンクリートや、セメント及び骨材その他の配合材にメ
ラミン樹脂あるいはスルフォン化メラミン樹脂を添加混
合した水硬性無機質部材を用いるものであってもよい。
さらには、各種の合成樹脂材料を用いるものであっても
よい。
【0045】さらに、上記実施例では、プレキャストブ
ロック2の側面21b、22b、23bにのみインサー
トナット4を埋設する構造を説明したが、接合端面21
a、22a、23aを除く外面、すなわち左右側面及び
上下面にそれぞれインサートナット4を埋設するもので
あってもよい、このような構成をとることにより、多段
に積み重ねた場合に、上下面に埋設されたインサートナ
ットを利用して、隣接ガイド7を用いて容易に位置決め
結合を行うことができるものとなる。
【0046】上記実施例においては、プレキャストブロ
ック2の接合端面21a、22a、23aの全面に水膨
脹性スポンジゴム9を介在させたが、接合端面21a、
22a、23aの周辺部すなわちケーブル案内孔1を包
囲する位置に溝を形成し、その溝内に水膨脹性スポンジ
ゴム9を充填するものであってもよい。この場合、形成
した溝から水膨脹性スポンジゴム9が膨出する程度に充
填しておくことが好ましい。
【0047】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、複数
のプレキャストブロックの結合は、ケーブル案内孔を合
致させて突き合わせ、ケーブル挿通方向に配列させた状
態で、外面に添接した直列連結板を介して行うことにな
り、プレキャストブロックの連結作業は、プレキャスト
ブロックを配列後に、つまりプレキャストブロック同士
の位置決めを完全に行った後にその側面において実施で
きるため、容易になるとともに、作業に必要な空間を必
要最小限に低減することができる。しかも、直列連結板
は、プレキャストブロックの側面に添接してあるので、
プレキャストブロックの配列方向が湾曲している部分で
あっても、直線配列の場合と同様に容易に連結すること
ができる。さらに、プレキャストブロック側方の作業空
間が小さいため、埋め戻す作業に要する労力を削減する
ことができる。
【0049】また、各プレキャストブロックの結合端面
間にシール用の水膨脹性スポンジゴムを介設すれば、結
合端面に雨水等が侵入すると水膨脹性スポンジゴムが膨
脹し、結合端面からケーブル案内孔に雨水等が侵入する
ことを防止することができる。この場合、直列連結板
を、一端部にボルト挿通用の円形孔を有するとともに、
他端部に連結方向と直交させて設けられその一端を一側
縁に開口するボルト掛止用のテーパ形の切欠孔を有した
短冊状のものにして、テーパ形の切欠孔を他方のプレキ
ャストブロックに螺合させたボルトに係合させることに
より、切欠孔のテーパ形状により他方のプレキャストブ
ロックが引き寄せられ、水膨脹性スポンジゴムの性能を
十分に活用することができる。
【0050】さらに、各プレキャストブロックを角柱状
のものにすれば、横方向及び上下方向に密着させて並設
させることが可能になり、配設密度を高めることができ
る。しかも、外面に添設した並列連結板を介して並設し
たプレキャストブロック同士を離間不能に結合すれば、
直列連結板と合わせて、並設したプレキャストブロック
を前後、左右及び上下に強固に連結することができる。
この場合、並設したプレキャストブロックの一方に突起
を設けるとともに、他方に凹部を設けておき、その突起
を凹部に嵌着すれば、両プレキャストブロック同士を容
易に位置決め結合することができる。
【0051】加えて、基準となる大きさの単位ブロック
と、単位ブロックとはケーブル案内孔の数が異なる複数
種の多孔ブロックでプレキャストブロックを構成すれ
ば、ケーブル案内孔の増減が単位ブロックと多孔ブロッ
クとの適切な組み合わせにより容易になすことができ
る。
【0052】その上、プレキャストブロック間に、連結
角度を可変し得る可撓性連結部を介在させておけば、若
干の湾曲配列や位置の修正等の際に迅速な対応ができ
る。しかも、可撓性連結部を、プレキャストブロックの
接合端面に接離可能に設けた自在継手を有するものにす
れば、その自在継手を基準にして連結することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の単位ブロックで構成した6孔構造を
示す斜視図。
【図3】同実施例の単位ブロックで構成した2段重ね構
造を示す斜視図。
【図4】同実施例の4孔ブロックで構成した4孔構造を
示す斜視図。
【図5】同実施例の4孔ブロックと単位ブロックとで構
成した6孔構造を示す斜視図。
【図6】同実施例の4孔ブロックと単位ブロックとで構
成した2段重ね構造を示す斜視図。
【図7】同実施例の4孔ブロックと単位ブロックとで構
成した2段重ね構造を示す斜視図。
【図8】同実施例の6孔ブロックで構成した6孔構造を
示す斜視図。
【図9】同実施例の6孔ブロックと単位ブロックとで構
成した8孔構造を示す斜視図。
【図10】同実施例の6孔ブロックと4孔ブロックとで
構成した10孔構造を示す斜視図。
【図11】同実施例の直列連結板及び位置決め具による
連結方法を示す工程図。
【図12】同実施例の位置決め具を拡大して示す斜視
図。
【図13】同実施例の隣接ガイドによる位置決め結合方
法を示す断面図。
【図14】同実施例の水平方向に湾曲して敷設された場
合の平面図。
【図15】同実施例の水平方向に湾曲して敷設された場
合の側面図。
【図16】同実施例の上下方向に湾曲して敷設された場
合の平面図。
【図17】同実施例の上下方向に湾曲して敷設された場
合の側面図。
【図18】同実施例の可撓性連結部を設けた場合の斜視
図。
【図19】図18のI−I線に沿った可撓性ブロック対
の分離した状態での断面図。
【図20】図18のI−I線に沿った可撓性ブロック対
の結合した状態での断面図。
【図21】同実施例の自在継手の一部断面で示す側面図
及び背面図。
【図22】本発明の他の実施例の6孔ブロックで構成し
た6孔構造を示す斜視図。
【図23】同じく他の実施例の6孔ブロックと単位ブロ
ックとで構成した8孔構造を示す斜視図。
【図24】同じく他の実施例の6孔ブロックと4孔ブロ
ックと単位ブロックとで構成した2段重ね構造を示す斜
視図。
【符号の説明】
1…ケーブル案内孔 2…プレキャストブロック 3…直列連結板 3a…円形孔 3b…切欠孔 4…インサートナット 5…並列連結板 5a、5b…長孔 6…ボルト 7…隣接ガイド 7a…おねじ 7b…頭部 7c…ゴムキャップ 8…転倒防止板 9…水膨脹性スポンジゴム 11…可撓性連結部 12…自在継手 12a…おすガイド 12b…めすガイド 12c…継合部 12d…おねじ部 12e…バネ 12f…三割ワッシャ 12g…継合凹部 21…単位ブロック 21a、22a、23a、25c、26c、123a…
接合端面 21b、22b、23b、123b…側面 21c、22c、23c…凹部 22…4孔ブロック 23、123…6孔ブロック 25…おすブロック 25a…段部 25b、26b…鋼製カラー 26…めすブロック 31…位置決め具 31a…折曲部 31b…ボルト孔 81…第1転倒防止板 81a、82a…長孔 82…第2転倒防止板 122…可撓性対ブロック C…ケーブル挿通方向 G…ケーブル共同溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】ケーブル案内孔への雨水等の侵入を防止す
るには、各プレキャストブロックの結合端面間にシール
用の水膨脹性スポンジゴムを介設することが好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 1/038

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブルを挿通させるためのケーブル案内
    孔を並列に複数本貫設してなる複数のプレキャストブロ
    ックを、該ケーブル案内孔を合致させ突き合わせてケー
    ブル挿通方向に配列させ、それら各プレキャストブロッ
    ク同士を、その外面に添設した直列連結板を介して離間
    不能に結合していることを特徴とするケーブル共同溝。
  2. 【請求項2】各プレキャストブロックの結合端面間にシ
    ール用の水膨脹性スポンジゴムを介設していることを特
    徴とする請求項1記載のケーブル共同溝。
  3. 【請求項3】各プレキャストブロックを角柱状のものに
    して、横方向及び上下方向に密着させて並設しているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のケーブル共同溝。
  4. 【請求項4】並設したプレキャストブロック同士を、外
    面に添設した並列連結板を介して離間不能に結合してい
    ることを特徴とする請求項3記載のケーブル共同溝。
  5. 【請求項5】並設したプレキャストブロックの一方に突
    起を設けるとともに、他方に凹部を設けておき、前記突
    起を前記凹部に嵌着して両プレキャストブロック同士を
    位置決め結合していることを特徴とする請求項3又は4
    記載のケーブル共同溝。
  6. 【請求項6】直列連結板を、一端部にボルト挿通用の円
    形孔を有するとともに、他端部に連結方向と直交させて
    設けられその一端を一側縁に開口するボルト掛止用のテ
    ーパ形の切欠孔を有した短冊状のものにし、円形孔を中
    心にした該直列連結板の回動を利用して他方のプレキャ
    ストブロックに螺合させたボルトに前記切欠孔を係合さ
    せ、折曲部を有し、かつボルトに係合する孔部を有する
    位置決め部材により、直列連結板に前記折曲部を係合さ
    せた状態で前記切欠孔を位置決めし得るように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のケーブル共同溝。
  7. 【請求項7】プレキャストブロックを、所定のケーブル
    案内孔を有して基準となる大きさの単位ブロックと、該
    単位ブロックと長さが同一で、かつ前記所定のケーブル
    案内孔数の正数倍のケーブル案内孔を有してなる多孔ブ
    ロックとで構成することを特徴とする請求項1、2、3
    又は6記載のケーブル共同溝。
  8. 【請求項8】プレキャストブロック間に、連結角度を可
    変し得る可撓性連結部を介在させてなることを特徴とす
    る請求項1、3、6又は7記載のケーブル共同溝。
  9. 【請求項9】可撓性連結部を、プレキャストブロックの
    接合端面に接離可能に設けた自在継手を有してなるもの
    にすることを特徴とする請求項8記載のケーブル共同
    溝。
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