JP2007146468A - 支線ブロック設置方法および支線ブロック - Google Patents

支線ブロック設置方法および支線ブロック Download PDF

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Kaoru Araki
薫 荒木
Kazuya Nonome
一也 野々目
Hajime Ishinoda
一 石野田
Yasuyuki Sato
康之 佐藤
Atsumichi Sakurai
淳路 桜井
Nobumitsu Yamaoka
延充 山岡
Shinji Tsuchida
伸治 土田
Koji Sakai
幸司 酒井
Yohei Terakawa
洋平 寺川
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Abstract

【課題】建柱車を用いて支線ブロックを狭い範囲で容易に施工できる支線ブロック設置方法を提供する。
【解決手段】建柱車Aのオーガー19にて、柱体あるいは柱体用丸穴21の近傍に地支線の角度に合わせた支線用丸穴23を掘削する。地支線の角度に合わせた支線用丸穴23の穴底に、支線棒24を連結した丸形形状の支線ブロック25を挿入する。支線ブロック25の上側に礫材などの埋め戻し土26を埋め戻して締め固める。
【選択図】図1

Description

本発明は、建柱車を用いた支線ブロック設置方法、およびこの支線ブロック設置方法に用いられる支線ブロックに関する。
配電線路を構成する電線の施設形態が引き留めや角度を有する場合に、電柱に発生する不平衡張力を当該電柱のみに負担させないように、他の電柱に張力を分担させる水平支線や、地面に設けられた支線基礎に連結して張力を分担させる地支線が用いられている。
電力および通信の配線用支持物の安全性に対する基準は、「電気設備に関する技術基準を定める省令(平成13年6月29日経済産業省令第180条改正)」第32条[支持物の倒壊の防止]に定められている。
「電気設備に関する技術基準を定める省令」に定める技術的要件を具体的に示したものが「電気設備の技術基準の解釈(原子力安全・保安院)」であり、電線路が引き留めや角度となる電柱には支線や支柱を用いる必要があると定められている。加えて第63条[支線の仕様細目等及び支線の代用]には、耐蝕性の支線棒と容易に腐食しない支線基礎を堅ろうに取り付けることと支線の引張荷重に十分耐えるように施設することが規定されている。
現在の支線基礎としては、施工法によって、開削設置型(例えば、特許文献1参照)と、打ち込みアンカー型やスクリューアンカー型(例えば、特許文献2、3参照)とに分けられる。
従来の開削設置型での支線ブロック(特許文献1ではアンカー用ステー)の設置方法は、図15および図16に示されるように、地支線を施設する電柱1の近傍地面に段掘り角穴2を開削するとともに、この段掘り角穴2の一部を掘り崩して斜溝3を形成し、そして、段掘り角穴2の底部に、矩形状に形成された支線ブロック4を地支線7および支線棒5の角度に合わせて斜めに設置するとともに、斜溝3を通して、支線ブロック4に係合された支線棒5を地面より突出させ、段掘り角穴2および斜溝3に礫材6などを埋め戻して、その埋め戻し土を締固め、支線棒5の上端部と電柱1の上部との間に地支線7を張設するようにしている。
実開平6−74635号公報(第2頁、図1) 特開2001−131969号公報(第5頁、図5) 特開平11−303073号公報(第2頁、図1)
このように、段掘り角穴2を開削するとともに、この段掘り角穴2の一部を掘り崩して斜溝3を形成する従来の設置方法では、掘削土量が多く、場所の制約などで油圧ショベルを用いることができずに人力掘削する場合は、作業が困難である。
さらに、従来の設置方法では、広範囲で現地盤を乱すため、再度地盤が固定されるまでに時間を有すとともに、その埋め戻しの際には少しずつ地盤を締め固めながら埋め戻すため、埋戻し土の締固めに要する手間が多くなるとともに、アスファルト等舗装道路での施設の場合、広範囲で舗装工事が必要となり、工事費用がかさむなどの問題がある。
また、従来の支線ブロック4は、ブロック形状が長方形であり、地面に施設した状況で地耐力の確認を行うなどした場合、長辺方向に曲げを生じ、たわみが発生し、結果的には長辺方向に割れを生じ、機材の弱点となっているとともに、4隅の角が欠けやすいなどの問題を有している。また、基礎強度確保と施工性から長辺方向を水平に設置することが必要であり、作業が容易でない。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、建柱車を用いて支線ブロックを狭い範囲で容易に施工できる支線ブロック設置方法、およびこの支線ブロック設置方法に適しているとともに従来の問題点を解決できる支線ブロックを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、柱体あるいは柱体用丸穴の近傍に建柱車のオーガーにより地支線の角度に合わせた支線用丸穴を掘削し、この支線用丸穴の穴底に、柱体に加わる張力を地支線を介して分担する支線棒が連結された丸形形状の支線ブロックを挿入し、この支線ブロックの上側に埋め戻しを行なう支線ブロック設置方法である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の支線ブロック設置方法において、分担する張力に応じ、支線ブロックの埋設深さを設定する支線ブロック設置方法である。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の支線ブロック設置方法において、分担する張力に応じ、複数の支線ブロックを重ね合わせ接合する支線ブロック設置方法である。
請求項4記載の発明は、支線用丸穴の穴底に挿入される丸形のブロック本体と、このブロック本体の中央部に設けられて支線棒と連結される支線棒連結部とを具備した支線ブロックである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の支線ブロックにおけるブロック本体が、支線用丸穴の穴底に当接される側の面が円錐形に成形されたものである。
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載の支線ブロックにおける支線棒連結部が、ブロック本体の中央部に埋設され支線棒に形成されたねじが螺合されるインサートナットを備えたものである。
請求項7記載の発明は、請求項4または5記載の支線ブロックにおける支線棒連結部が、ブロック本体の中央部に複数のブロック本体を重ね合わせ接合するために支線棒を貫通させる支線棒貫通孔を備えたものである。
請求項1記載の発明によれば、油圧ショベルで掘削できない場所でも建柱車のオーガーを用いて支線用丸穴を容易に掘削でき、作業が容易である。さらに、地盤にオーガーを挿入する狭い範囲で支線用丸穴を掘削すればよいから、従来のように段掘り角穴を開削する場合より掘削土量や埋め戻し土量を最小限に押さえることができて、作業効率を向上できるとともに、広範囲にわたり現地盤を乱さないため、またオーガーを用いて十分な深さの支線用丸穴を掘削できるため、引抜耐力に対する信頼性を向上できる。また、アスファルト等舗装道路での施設でも狭い範囲の施工で済み舗装工事を低減でき、工事費用を節約できる。その上、支線基礎による場所の制約などを受けにくくなり、支持する柱体を施工できる場所の選択範囲を、従来不可能であった狭小地などへ拡大できる。
請求項2記載の発明によれば、掘削する支線用丸穴の深さを変えることで必要とする引抜耐力を得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、必要とする引抜耐力を満足するとともに、施工時は複数の支線ブロックを個々に運搬して支線用丸穴内で接合することで、1つの支線ブロックの質量を軽減しても接合して十分な強度を確保でき、人力による運搬、設置を容易にできる。
請求項4記載の発明によれば、丸形のブロック本体であるので、全方向の曲げに対して均等に強度を確保できるとともに、角がないので角が欠けることもなく、欠けにくく強度に方向性がない。また施工時にブロック本体の方向性に制限を受けることもなく、作業が容易である。
請求項5記載の発明によれば、円錐形に成形されたブロック本体は、支線棒からの荷重が作用する中央部に厚みを設けて十分な強度を確保できるとともに、周囲の無駄な部分を削ぎ落として軽量化を図ることができ、また、建柱車のオーガーを用いて支線用丸穴を掘削した場合に適合し、この支線用丸穴の穴底まで挿入されると、その円錐形に成形された面がオーガーで掘削された支線用丸穴の穴底に安定良く当接され、施工時の方向性が自動的に決まり、施工を容易にできる。
請求項6記載の発明によれば、支線棒連結部をインサートナットとし、このインサートナットに、支線棒に形成されたねじを螺合するので、インサートナットを介し支線ブロックと一体化された支線棒を操作して、支線ブロックを支線用丸穴内に容易に設置できる。また、支線棒の太さに応じてインサートナットのサイズを変更することで適切な耐力が図れる。
請求項7記載の発明によれば、支線棒貫通孔に挿入された支線棒により複数のブロック本体を重ね合わせ接合することで、個々のブロック本体の運搬時の軽量化と、重ね合わせ接合された支線ブロックの強度向上とを図ることができる。
以下、本発明を、図1乃至図14に示された種々の実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
図2は、本発明に係る支線ブロック設置方法に用いられる建柱車Aを示し、車両10に旋回装置11を介して搭載されたクレーン装置12に、つの形の柱押し装置13、ウインチ装置14、穴掘装置15が装着されている。クレーン装置12は、伸縮ブーム16を油圧シリンダ17により起伏動するものであり、穴掘装置15は、クレーン装置12の伸縮ブーム16に、油圧モータなどの回転駆動部18が揺動可能に軸支され、この回転駆動部18によりスクリュー形のオーガー19が回転されるものである。このオーガー19は、クレーン装置12の油圧シリンダ17により地面に押圧されると、螺旋回転しながら地面に柱体用丸穴または支線用丸穴を掘削する。
図1は、上記の建柱車Aを用いた柱体の設置方法ならびに支線ブロック設置方法の一実施の形態を示し、(a)に示されるように、建柱車Aのオーガー19により柱体を立設するための柱体用丸穴21を掘削し、(b)に示されるように、この柱体用丸穴21内に、柱押し装置13およびウインチ装置14により柱体22を立設する。次に、(c)に示されるように、上記建柱車Aのオーガー19を傾斜させて、柱体用丸穴21の近傍(根開き位置)に、地支線の角度に合わせた支線用丸穴23を掘削し、(d)に示されるように、地支線の角度に合わせた支線用丸穴23の穴底に、支線棒24が連結された丸形形状の支線ブロック25を挿入し、(e)に示されるように、支線ブロック25の上側に礫材などの埋め戻し土26を埋め戻して締め固め、(f)に示されるように、支線棒24と柱体22の地支線取り付け部とを地支線27を介して一直線上に接続し、柱体22に加わる張力を地支線27に分担させるようにする。
なお、(a)に示される柱体用丸穴21の掘削と、(c)に示される地支線の角度に合わせた支線用丸穴23の掘削とを、連続的に行ない、その後で、(b)に示されるように柱体22を立設するようにしても良い。また、既に立設されている柱体22に地支線27を設置する場合は、(c)に示される地支線の角度に合わせた支線用丸穴23の掘削から作業を開始するようにする。
次に、図1および図2に示された実施の形態の作用効果を説明する。
地盤にオーガー19を挿入する狭い範囲で支線用丸穴23を掘削すればよいので、従来のように段掘り角穴2(図15および図16)を開削する場合より、掘削土量や埋め戻し土量を最小限に押さえることができて、作業効率を向上できる。
また、広範囲にわたり現地盤を乱さずに、オーガー19を用いて十分な深さの支線用丸穴23を掘削できるため、引抜耐力(引抜抵抗力)に対する信頼性を向上できる。
なお、施設状態における支線基礎の強度は、支持基礎を底面とする截頭円錐体の土と基礎ブロックの質量との和、および土自体の粘着力で定まる錐体側面の剪断破壊力の和で定まる引抜耐力(引抜抵抗力)をその原理としており、支線基礎の抵抗体である支線ブロック25の面積と埋設深さによって引抜耐力が決定される。
すなわち、図3に示されるように半径rの支線ブロック25を深さhに埋設した場合、下記の表1によって、土壌の等級が分かれば、引抜力に抵抗する有効角度(截頭円錐体Cの息角)φおよび土の単位重量Wが決まり、さらに截頭円錐体Cの体積をVとすると、引抜耐力Tは、
T=W・V
により求められる。
截頭円錐体Cの地表面での半径をRとすると、
V=π・h・(R+R・r+r)/3
R=r+h・tanφ
であるから、支線ブロック25の半径r(面積)と、埋設深さhと、土壌の等級(φ、W)と、引抜耐力Tとの間には、一定の関係がある。
よって、土壌の等級が分かり、柱体22に加わる張力を地支線27を介して分担する支線棒24が必要とする引抜耐力Tが決定され、支線ブロック25の半径rが決定されると、支線ブロック25の埋設深さhが、地支線27を介して分担する張力に応じて設定される。
Figure 2007146468
したがって、建柱車Aのオーガー19により掘削する支線用丸穴23の深さを変えることで、必要とする引抜耐力Tを得ることができる。
また、支線ブロック25の構造的強度は、地支線27を介して分担する張力に応じて、後述の図6および図7に示されるように複数の支線ブロック25を重ね合わせ接合することで、自在に対応して確保できる。
さらに、アスファルト等舗装道路での施設でも狭い範囲の施工で済むので、再舗装工事を低減でき、工事費用を節約できる。その上、支線基礎の設置に伴う場所の制約などを受けにくくなり、支持する柱体22を設置できる場所の選択範囲を、従来不可能であった狭小地などへ拡大できる。
次に、図4および図5は、支線ブロック25の第1実施の形態を示し、支線用丸穴23の穴底に挿入される丸形のブロック本体31は、上側に全面フラットな円形の抵抗面32を有し、周囲に円筒状の周側面33を有し、下側に円錐形の面34とその中央にフラットな平面部35を形成した背面を有する。
すなわち、このブロック本体31の背面は、支線用丸穴23の穴底に安定良く着座させるための円錐形の面を有するが、保管時の積み重ねを可能とする平面部35も有する。
ブロック本体31の中央部には、支線棒24と連結される支線棒連結部としてのインサートナット36が埋設されている。一方、支線棒24の下部には、インサートナット36に螺合されるねじ37が形成され、上部には、地支線27を結線するためのリング38が係合されている。
支線ブロック25としては、鉄筋コンクリート製、鋼製、繊維強化複合材製(以下、FRP製という)または廃プラスチック製などが考えられるが、図4および図5に示されたブロック本体31は、鉄筋コンクリート製であり、このブロック本体31の内部には、図5に示されるように全面にわたって補強筋40が配筋されている。この補強筋40は、異形鉄筋を大径および小径の円形に成形した円形補強筋41,42が同心円状に配筋され、これらの円形補強筋41,42を介して溶接付けされた縦筋43および横筋44が格子状に配筋されている。
なお、補強筋40、すなわち円形補強筋41,42、縦筋43および横筋44は必ずしも必要ではなく、ブロック本体の耐力レベルによって、無筋、円形配筋のみ、放射状または格子状配筋のみ、およびこれらの複合を選択する。
次に、この第1実施の形態の作用効果を説明する。
図4に示されるように、支線ブロック25の抵抗面32側から内部のインサートナット36に、支線棒24に形成されたねじ37を螺入して一体化し、この支線棒24を操作して、図1(d)に示されるように支線ブロック25を支線用丸穴23内に挿入設置する。
支線ブロック25のブロック本体31は、平面視で丸形であるから、全方向の曲げに対して均等に強度を確保できるとともに、角がないので角が欠けることもない。また施工時にブロック本体31の方向性に制限を受けることもなく、作業が容易である。
支線ブロック25のブロック本体31は、円錐形の面34により椀状、または独楽状に成形されたので、支線棒24からの荷重が作用する中央部に厚みを設けて十分な強度を確保できるとともに、周囲の無駄な部分を削ぎ落として軽量化を図ることができ、人力による運搬、設置を容易にできる。
さらに、このような形状のブロック本体31は、建柱車Aのオーガー19を用いて支線用丸穴23を掘削した場合に適合し、図1(d)に示されるように、この支線用丸穴23の穴底まで挿入されると、その円錐形に成形された面34がオーガー19で掘削された支線用丸穴23の穴底に安定良く当接され、施工時の方向性が自動的に決まり、施工を容易性にできる。
ブロック本体31内の円形補強筋41,42と縦筋43および横筋44との組み合わせにより、曲げ応力などに対する強度を向上できる。特に、円形補強筋41,42は、曲げ応力に対する強度向上に役立つ。
支線棒連結部をインサートナット36とし、このインサートナット36に、支線棒24に形成されたねじ37を螺合するので、インサートナット36を介し支線ブロック25と一体化された支線棒24を操作すれば、支線ブロック25を角度のある支線用丸穴23内にも容易に設置できる。また、支線棒24の太さに応じてインサートナット36のサイズを変更することで適切な耐力が図れる。
各ブロック本体31は、全面フラットな抵抗面32と、フラットな平面部35を形成した背面とを有するので、これらのフラット面による段積み保管が可能である。
次に、図6および図7は、第2実施の形態を示し、支持棒24が分担する張力に応じて、図4および図5に示された支線ブロック25を複数用いて、それらを重ね合わせ接合することで、さらに高耐力の支線ブロックとしたものである。
すなわち、建柱車Aのオーガー19により掘削した角度のある支線用丸穴23内に、下側の支線ブロック25を挿入した後に、その支線ブロック25の抵抗面32上に敷きモルタル46を載せて、上側の支線ブロック25の抵抗面32を対向させて接合することで、2体の支線ブロック25を一体化したものである。なお、上下の支線ブロック25の固定は、支線用丸穴23内に設置する際にずれを生じない程度であればよく、敷きモルタル46に限られるものではない。
上側の支線ブロック25には、支線棒連結部として、ブロック本体31の中央部に複数のブロック本体31を重ね合わせ接合するために支線棒24を貫通させる支線棒貫通孔47が、インサートナットに替えて、ねじ37よりやや大径に設けられており、支線棒24に形成されたねじ37は、この支線棒貫通孔47を挿通した後、下側の支線ブロック25のインサーナット36に螺合する。なお、図6および図7に示された支線ブロック25において、図4および図5に示された支線ブロック25と同様の部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
次に、この第2実施の形態の作用効果を説明すると、インサートナット36がブロック本体31の内部に設けられ、抵抗面32に突出しないようにしたので、施工時に、図6に示されるように敷きモルタル46などにより複数の支線ブロック25の抵抗面32を対向させ複数のブロック本体31を組み合わせて用いることができる。
そして、複数の支線ブロック25のブロック本体31を重ね合わせて接合可能としたので、施工時は複数の支線ブロック25を1つずつ運搬して支線用丸穴23内で接合することで、人力による運搬、設置を容易にできるとともに、1つの支線ブロック25の質量を軽減しても、支線用丸穴23内では、複数の支線ブロック25を接合して、地支線27を介して分担する張力に応じた十分な引抜耐力を確保できる。
すなわち、支線棒貫通孔47に挿入された支線棒により複数のブロック本体を重ね合わせ接合することで、個々のブロック本体の運搬時の軽量化と、分担する張力に応じたブロック強度とを確保できる。
次に、図8および図9は、ブロック本体31を鋼製にした第3実施の形態を示し、円板状に形成された鋼製のブロック本体31の中央部に、支線棒連結部としての支線棒挿入孔51が設けられ、この支線棒挿入孔51に挿入される支線棒24のねじ37には、上側のナット52が予め螺合され、このナット52がブロック本体31の抵抗面32に係合される。
一方、ブロック本体31の下面53側には、下側のナット54が配置され、このナット54に、支線棒挿入孔51に挿入した支線棒24のねじ37を螺入するとともに、上側のナット52を締めることにより、2つのナット52,54によるダブルナット作用で、支線棒24を確実に固定する。
この図8および図9に示された鋼製の支線ブロック25は、ブロック本体31をプレート状に薄く形成できる利点を有する。一方、ブロック本体31を亜鉛メッキ加工するなどして防錆処理する必要がある。
次に、図10および図11は、ブロック本体31を鋼製にした第4実施の形態を示し、鋼製のブロック本体31の下面53に鋼製リブ55を格子状に一体形成したもので、同様に2つのナット52,54によるダブルナット作用で、支線棒24を確実に固定する。鋼製リブ55の外周部56は、支線用丸穴23の穴底に安定良く着座させるために、円錐形に面取りされている。
この図10および図11に示された鋼製の支線ブロック25は、鋼製リブ55によりブロック本体31の強度を向上できる。ブロック本体31および鋼製リブ55は、亜鉛メッキ加工などの防錆処理をしておく。
次に、図12は第5実施の形態を示し、ブロック本体31を円筒形状に成形したFRP製または廃プラスチック製の支線ブロック25であり、また、図13は第6実施の形態を示し、ブロック本体31を逆円錐台形状に成形したFRP製または廃プラスチック製の支線ブロック25である。
これらは、ブロック本体31の中央部にインサートナット36が埋設されているが、ブロック本体31の中央部にねじ穴加工をしても良い。
なお、図4および図5に示された第1実施の形態以外の各実施の形態において、第1実施の形態と同様の部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
次に、図14は、支線棒連結部の他の実施の形態を示し、61は、支線ブロック25の底面側に係合される係合板であり、この係合板61には、大径穴62と小径穴63とが達磨形に連続形成されているので、支線ブロック25の中央部にインサートナット36の替わりに設けられた支線棒貫通孔(図示せず)を通して、支線ブロック25の底面側に係合された係合板61の大径穴62に、支線棒24の先端に設けられた棒径よりやや大径の係合部64を挿入し、係合板61をスライドさせることで、支線棒24の係合部64を係合板61の小径穴63の周縁部と係合させるようにしたものである。
以下、実際に実施した結果を説明する。
建柱車Aのオーガー19で地支線の角度に合わせて深く削孔可能か確認した。電柱の建柱時と同様に、支線用丸穴23の開口部土砂の崩壊と削孔角度を一定に保つことに注意する必要はあったが、十分可能と確認できた。
また、建柱車Aのオーガー19の径や削孔径および要求引抜耐力より丸形支線ブロック25の形状を決定した。建柱車のオーガー19による削孔径より、丸形支線ブロック25の外径をφ450mmとした場合、従来に比べ高耐力で、かつ、地上から人力による設置が可能であった。
支線ブロック25のブロック本体31内にインサートナット36を埋め込み、支線棒24と連結して、設置後のブロック本体31の抵抗面32と支線棒24が垂直になるように連結した。ブロック本体31の背面側は、お椀形状にすることで設置時の安定が良かった。
下記のような各種試験により、実用上問題ないことを確認した。
丸形のブロック本体31の性能確認では、支持点を円周とする中央1点載荷の押し抜き試験により部材全体に荷重を均等に負担させることが確認できた。
また、砂を詰めた箱内にブロック本体31を設置し支線棒24を通して張力を加えた試験では、支線棒24の破断により最大荷重を得たことから支線棒24の使用荷重および破壊荷重に対して十分耐えられることを確認できた。
さらに高耐力を必要とする場合には、建柱車Aのオーガー19により掘削した地支線の角度に合わせた支線用丸穴23内に、2体の支線ブロック25を1つずつ持ち込み、支線用丸穴23内で図6に示されるように敷きモルタル46などを介し接合することで、2体の支線ブロック25を一体化できることを確認できた。
要するに、柱体22を建てる場合に用いる建柱車Aのオーガー19により地支線の角度に合わせた支線用丸穴23を開け、この支線用丸穴23に人力で施設できる丸形形状の支線ブロック25を開発できた。
本発明は、電柱以外の柱体にも利用可能である。
本発明に係る支線ブロック設置方法の一実施の形態を示す工程図であり、(a)は建柱車のオーガーにより柱体用丸穴を掘削する説明図、(b)は建柱車により柱体を立設する説明図、(c)は建柱車のオーガーにより地支線の角度に合わせた支線用丸穴を掘削する説明図、(d)は地支線の角度に合わせた支線用丸穴に支線ブロックを挿入する説明図、(e)は支線ブロックの上側に埋め戻し土を埋め戻して締め固める説明図、(f)は地支線により柱体に加わる張力を分担させる説明図である。 同上支線ブロック設置方法に用いられる建柱車の斜視図である。 丸形形状の支線ブロックによる引抜耐力を説明するための截頭円錐体を示す斜視図である。 本発明に係る支線ブロックおよび支線棒の第1実施の形態を示す正面図である。 同上支線ブロックの平面図である。 本発明に係る支線ブロックおよび支線棒の第2実施の形態を示す正面図である。 同上支線ブロックの平面図である。 本発明に係る支線ブロックおよび支線棒の第3実施の形態を示す正面図である。 同上支線ブロックの平面図である。 本発明に係る支線ブロックおよび支線棒の第4実施の形態を示す正面図である。 同上支線ブロックの平面図である。 本発明に係る支線ブロックおよび支線棒の第5実施の形態を示す正面図である。 本発明に係る支線ブロックおよび支線棒の第6実施の形態を示す正面図である。 本発明に係る支線棒連結部および支持棒の他の実施の形態を示す正面図である。 従来の支線ブロック設置例を示す断面図である。 従来の支線ブロック設置例における段掘り角穴および支線ブロックの平面図である。
符号の説明
A 建柱車
19 オーガー
21 柱体用丸穴
22 柱体
23 支線用丸穴
24 支線棒
25 支線ブロック
27 地支線
31 ブロック本体
34 円錐形の面
36 支線棒連結部としてのインサートナット
37 ねじ
47 支持棒貫通孔

Claims (7)

  1. 柱体あるいは柱体用丸穴の近傍に建柱車のオーガーにより地支線の角度に合わせた支線用丸穴を掘削し、
    この支線用丸穴の穴底に、柱体に加わる張力を地支線を介して分担する支線棒が連結された丸形形状の支線ブロックを挿入し、
    この支線ブロックの上側に埋め戻しを行なう
    ことを特徴とする支線ブロック設置方法。
  2. 分担する張力に応じ、支線ブロックの埋設深さを設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の支線ブロック設置方法。
  3. 分担する張力に応じ、複数の支線ブロックを重ね合わせ接合する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の支線ブロック設置方法。
  4. 支線用丸穴の穴底に挿入される丸形のブロック本体と、
    このブロック本体の中央部に設けられて支線棒と連結される支線棒連結部と
    を具備したことを特徴とする支線ブロック。
  5. ブロック本体は、
    支線用丸穴の穴底に当接される側の面が円錐形に成形された
    ことを特徴とする請求項4記載の支線ブロック。
  6. 支線棒連結部は、
    ブロック本体の中央部に埋設され支線棒に形成されたねじが螺合されるインサートナットを備えた
    ことを特徴とする請求項4または5記載の支線ブロック。
  7. 支線棒連結部は、
    ブロック本体の中央部に複数のブロック本体を重ね合わせ接合するために支線棒を貫通させる支線棒貫通孔を備えた
    ことを特徴とする請求項4または5記載の支線ブロック。
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