JPH11323513A - 鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングおよびその製造方法 - Google Patents
鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングおよびその製造方法Info
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- JPH11323513A JPH11323513A JP14662898A JP14662898A JPH11323513A JP H11323513 A JPH11323513 A JP H11323513A JP 14662898 A JP14662898 A JP 14662898A JP 14662898 A JP14662898 A JP 14662898A JP H11323513 A JPH11323513 A JP H11323513A
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- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F5/00—Manufacture of workpieces or articles from metallic powder characterised by the special shape of the product
- B22F5/08—Manufacture of workpieces or articles from metallic powder characterised by the special shape of the product of toothed articles, e.g. gear wheels; of cam discs
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/025—Synchro rings
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度および耐摩耗性に優れた鉄基焼結合金製
シンクロナイザーリングを提供する。 【解決手段】 Cu:20〜40重量%、Ni:0.6
〜14重量%、C:1.0〜3.0重量%を含有し、残
りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、かつ
Feを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とする
Cu基合金相で結合してなる素地中に平均粒径:30μ
m以下の微細な遊離黒鉛相が析出分散している組織を有
し、前記Fe基合金相はNi、CuおよびCを含みFe
を50重量%以上含むFe合金相であり、前記Cu基合
金相はNi、FeおよびCを含みCuを50重量%以上
含むCu合金相であり、かつFe基合金相に含まれるN
iおよびCの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよ
びCの濃度よりも大きい鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリング。
シンクロナイザーリングを提供する。 【解決手段】 Cu:20〜40重量%、Ni:0.6
〜14重量%、C:1.0〜3.0重量%を含有し、残
りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、かつ
Feを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とする
Cu基合金相で結合してなる素地中に平均粒径:30μ
m以下の微細な遊離黒鉛相が析出分散している組織を有
し、前記Fe基合金相はNi、CuおよびCを含みFe
を50重量%以上含むFe合金相であり、前記Cu基合
金相はNi、FeおよびCを含みCuを50重量%以上
含むCu合金相であり、かつFe基合金相に含まれるN
iおよびCの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよ
びCの濃度よりも大きい鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリング。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強度および耐摩
耗性に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングお
よびその製造方法に関するものである。
耗性に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングお
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄基焼結合金の製造方法が進歩
し、鉄基焼結合金からなる各種機械部品を精度良く大量
に生産できるようになり、シンクロナイザーリングも鉄
基焼結合金により製造するようになってきた。鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングの一例として、Fe粉
末、Cu粉末および黒鉛粉末からなる混合粉末をプレス
成形し、焼結してCu:8.0〜15.0重量%、C:
1.2〜2.0重量%を含有し、残部がFeおよび不可
避不純物からなり、かつ素地中に遊離Cu相が析出して
いる鉄基焼結合金で構成されたシンクロナイザーリング
が知られている。さらにこの焼結して得られた鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングにスチーム処理、または
ショットブラスト処理した後スチーム処理を施すことも
知られている(特開平8−177879号公報参照)。
し、鉄基焼結合金からなる各種機械部品を精度良く大量
に生産できるようになり、シンクロナイザーリングも鉄
基焼結合金により製造するようになってきた。鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングの一例として、Fe粉
末、Cu粉末および黒鉛粉末からなる混合粉末をプレス
成形し、焼結してCu:8.0〜15.0重量%、C:
1.2〜2.0重量%を含有し、残部がFeおよび不可
避不純物からなり、かつ素地中に遊離Cu相が析出して
いる鉄基焼結合金で構成されたシンクロナイザーリング
が知られている。さらにこの焼結して得られた鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングにスチーム処理、または
ショットブラスト処理した後スチーム処理を施すことも
知られている(特開平8−177879号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の鉄
基焼結合金製シンクロナイザーリングは、製造中にCu
がFe粉末境界に浸透し、Fe粉末同士の結合強度を低
下させるため、十分な強度を具備するものではなく、従
って近年の高性能化、高負荷化および軽量化に対応する
ことができず、一段と優れた強度および耐摩耗性に優れ
た鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングが求められて
いた。
基焼結合金製シンクロナイザーリングは、製造中にCu
がFe粉末境界に浸透し、Fe粉末同士の結合強度を低
下させるため、十分な強度を具備するものではなく、従
って近年の高性能化、高負荷化および軽量化に対応する
ことができず、一段と優れた強度および耐摩耗性に優れ
た鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングが求められて
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述のような観点から、従来よりも強度および耐摩耗性
に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングを得る
べく研究を行っていたところ、(a)Fe粉末、C粉末
およびCu−Ni合金粉末を混合し、成形し、焼結する
ことにより得られたCu:20〜40重量%、Ni:
0.6〜14重量%、C:1.0〜3.0重量%を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並び
にFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とす
るCu基合金相で接合してなる素地中に平均粒径:30
μm以下の微細な遊離黒鉛相が析出分散している組織を
有する鉄基焼結合金で構成された鉄基焼結合金製シンク
ロナイザーリングは、従来の鉄基焼結合金で構成された
鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングよりも強度およ
び耐摩耗性が優れている、(b)この鉄基焼結合金の素
地を構成する前記Feを主成分とするFe基合金相はN
i、CuおよびCを含みかつFeを50重量%以上含む
Fe合金相であり、前記Cuを主成分とするCu基合金
相はNi、FeおよびCを含みかつCuを50重量%以
上含むCu合金相であり、前記Fe基合金相に含まれる
NiおよびCの濃度は、前記Cu基合金相に含まれるN
iおよびCの濃度よりも大きい、などの知見を得たので
ある。
上述のような観点から、従来よりも強度および耐摩耗性
に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングを得る
べく研究を行っていたところ、(a)Fe粉末、C粉末
およびCu−Ni合金粉末を混合し、成形し、焼結する
ことにより得られたCu:20〜40重量%、Ni:
0.6〜14重量%、C:1.0〜3.0重量%を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並び
にFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とす
るCu基合金相で接合してなる素地中に平均粒径:30
μm以下の微細な遊離黒鉛相が析出分散している組織を
有する鉄基焼結合金で構成された鉄基焼結合金製シンク
ロナイザーリングは、従来の鉄基焼結合金で構成された
鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングよりも強度およ
び耐摩耗性が優れている、(b)この鉄基焼結合金の素
地を構成する前記Feを主成分とするFe基合金相はN
i、CuおよびCを含みかつFeを50重量%以上含む
Fe合金相であり、前記Cuを主成分とするCu基合金
相はNi、FeおよびCを含みかつCuを50重量%以
上含むCu合金相であり、前記Fe基合金相に含まれる
NiおよびCの濃度は、前記Cu基合金相に含まれるN
iおよびCの濃度よりも大きい、などの知見を得たので
ある。
【0005】この発明は、かかる知見にもとづいて成さ
れたものであって、(1)Cu:20〜40重量%、N
i:0.6〜14重量%、C:1.0〜3.0重量%を
含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を
有し、かつFeを主成分とするFe基合金相をCuを主
成分とするCu基合金相で結合してなる素地中に平均粒
径:30μm以下の微細な遊離黒鉛相が析出分散してい
る組織を有する鉄基焼結合金で構成されている鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング、(2)前記鉄基焼結合
金の素地を構成するFeを主成分とするFe基合金相は
Ni、CuおよびCを含みFeを50重量%以上含むF
e合金相であり、Cuを主成分とするCu基合金相はN
i、FeおよびCを含みCuを50重量%以上含むCu
合金相であり、かつFe基合金相に含まれるNiおよび
Cの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよびCの濃
度よりも大きい前記(1)記載の鉄基焼結合金製シンク
ロナイザーリング、に特徴を有するものである。
れたものであって、(1)Cu:20〜40重量%、N
i:0.6〜14重量%、C:1.0〜3.0重量%を
含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を
有し、かつFeを主成分とするFe基合金相をCuを主
成分とするCu基合金相で結合してなる素地中に平均粒
径:30μm以下の微細な遊離黒鉛相が析出分散してい
る組織を有する鉄基焼結合金で構成されている鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング、(2)前記鉄基焼結合
金の素地を構成するFeを主成分とするFe基合金相は
Ni、CuおよびCを含みFeを50重量%以上含むF
e合金相であり、Cuを主成分とするCu基合金相はN
i、FeおよびCを含みCuを50重量%以上含むCu
合金相であり、かつFe基合金相に含まれるNiおよび
Cの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよびCの濃
度よりも大きい前記(1)記載の鉄基焼結合金製シンク
ロナイザーリング、に特徴を有するものである。
【0006】この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングは、Fe粉末、C粉末およびCu−Ni合金粉
末を混合し、成形し、焼結することにより作られる。し
たがって、この発明は、(3)Fe粉末、C粉末および
Cu−Ni合金粉末を混合し、成形し、焼結する前記
(1)または(2)記載の鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリングの製造方法、に特徴を有するものである。
ーリングは、Fe粉末、C粉末およびCu−Ni合金粉
末を混合し、成形し、焼結することにより作られる。し
たがって、この発明は、(3)Fe粉末、C粉末および
Cu−Ni合金粉末を混合し、成形し、焼結する前記
(1)または(2)記載の鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリングの製造方法、に特徴を有するものである。
【0007】この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングの製造方法を一層具体的に述べる。原料粉末と
して、Fe粉末、黒鉛粉末およびCu−Ni合金粉末を
用意し、これら原料粉末を金型成形時の潤滑剤であるス
テアリン酸亜鉛粉末またはエチレンビスステアラミドと
ともにダブルコーンミキサーで混合し、プレス成形して
圧粉体を作製し、圧粉体を水素を含む窒素雰囲気中、温
度:1100〜1300℃で焼結する。焼結温度は11
00〜1200℃が一層好ましい。
ーリングの製造方法を一層具体的に述べる。原料粉末と
して、Fe粉末、黒鉛粉末およびCu−Ni合金粉末を
用意し、これら原料粉末を金型成形時の潤滑剤であるス
テアリン酸亜鉛粉末またはエチレンビスステアラミドと
ともにダブルコーンミキサーで混合し、プレス成形して
圧粉体を作製し、圧粉体を水素を含む窒素雰囲気中、温
度:1100〜1300℃で焼結する。焼結温度は11
00〜1200℃が一層好ましい。
【0008】この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングを焼結する際のメカニズムは、下記のごとくで
あると考えられる。すなわち、原料として添加した黒鉛
粉末は焼結により一旦素地中に固溶し、焼結後の冷却中
に平均粒径:30μm以下の極めて微細な遊離黒鉛とな
って旧気孔中に析出分散する。この際析出する極めて微
細な遊離黒鉛は平均粒径が10μm以下であることが一
層好ましい。一方、焼結初期段階においてCu−Ni合
金の固溶共存域に昇温し焼結体に撓み、歪みなどの変形
が生じないように少量の液相を出現させると、Cu−N
i合金粉末のNiはFe粉末中へ拡散してFe粉末同士
の接合強度を向上させる。焼結中期および後期段階にお
いてはNiがFe粉末中へ拡散するところからCu−N
i合金粉末のNi含有量が下がって融点が下がり、一気
にCu−Ni合金粉末は融解し、ダイナミックな液相焼
結が進行して緻密化する。さらに焼結中にCuはFe粉
末へ拡散する。この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリングを焼結は前述のようなメカニズムによるもの
と考えられるから、この発明の鉄基焼結合金製シンクロ
ナイザーリングを製造する際に使用する原料粉末とし
て、特にCu−Ni合金(Ni:2〜50重量%を含有
し、残部がCuおよび不可避不純物からなる母合金)粉
末を使用することが重要な構成の1つである。
ーリングを焼結する際のメカニズムは、下記のごとくで
あると考えられる。すなわち、原料として添加した黒鉛
粉末は焼結により一旦素地中に固溶し、焼結後の冷却中
に平均粒径:30μm以下の極めて微細な遊離黒鉛とな
って旧気孔中に析出分散する。この際析出する極めて微
細な遊離黒鉛は平均粒径が10μm以下であることが一
層好ましい。一方、焼結初期段階においてCu−Ni合
金の固溶共存域に昇温し焼結体に撓み、歪みなどの変形
が生じないように少量の液相を出現させると、Cu−N
i合金粉末のNiはFe粉末中へ拡散してFe粉末同士
の接合強度を向上させる。焼結中期および後期段階にお
いてはNiがFe粉末中へ拡散するところからCu−N
i合金粉末のNi含有量が下がって融点が下がり、一気
にCu−Ni合金粉末は融解し、ダイナミックな液相焼
結が進行して緻密化する。さらに焼結中にCuはFe粉
末へ拡散する。この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリングを焼結は前述のようなメカニズムによるもの
と考えられるから、この発明の鉄基焼結合金製シンクロ
ナイザーリングを製造する際に使用する原料粉末とし
て、特にCu−Ni合金(Ni:2〜50重量%を含有
し、残部がCuおよび不可避不純物からなる母合金)粉
末を使用することが重要な構成の1つである。
【0009】このCu−Ni合金粉末は、焼結初期段階
においてCu−Ni合金粉末の固溶共存域に昇温し焼結
体に撓み、歪みなどの変形が生じないように少量の液相
を出現させてFe粉末の焼結を進行させ、焼結中期段階
においてCu−Ni合金粉末のNiをFe粉末中へ拡散
してFe粉末同士の接合強度を向上させ、焼結後期段階
においては融点の下がった大量の液相焼結により緻密化
させるから、この発明の方法により出来上がった焼結体
は高密度であるが故に強度が高く、変形が少なく、さら
にCu含有量が多いから熱伝導が優れたものとなり、直
噴エンジンやリーンバーンエンジンなどのように高温で
高負荷荷重がかかってもシンクロナイザーリングの冷却
性能が優れているところから、シンクロナイザーリング
およびこれに接触するバルブの温度が異常に上昇するこ
とはなく、優れた耐摩耗性を十分に維持することができ
るものと考えられる。
においてCu−Ni合金粉末の固溶共存域に昇温し焼結
体に撓み、歪みなどの変形が生じないように少量の液相
を出現させてFe粉末の焼結を進行させ、焼結中期段階
においてCu−Ni合金粉末のNiをFe粉末中へ拡散
してFe粉末同士の接合強度を向上させ、焼結後期段階
においては融点の下がった大量の液相焼結により緻密化
させるから、この発明の方法により出来上がった焼結体
は高密度であるが故に強度が高く、変形が少なく、さら
にCu含有量が多いから熱伝導が優れたものとなり、直
噴エンジンやリーンバーンエンジンなどのように高温で
高負荷荷重がかかってもシンクロナイザーリングの冷却
性能が優れているところから、シンクロナイザーリング
およびこれに接触するバルブの温度が異常に上昇するこ
とはなく、優れた耐摩耗性を十分に維持することができ
るものと考えられる。
【0010】前記(3)記載の方法で焼結して得られた
前記(1)〜(2)記載のこの発明の鉄基焼結合金製シ
ンクロナイザーリングに、スチーム処理、またはショッ
トブラスト処理したのちスチーム処理を施すことが好ま
しい。従って、この発明は、(4)前記(3)記載の製
造方法により得られた鉄基焼結合金製シンクロナイザー
リングにスチーム処理を施す鉄基焼結合金製シンクロナ
イザーリングの製造方法、(5)前記(3)記載の製造
方法により得られた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリ
ングにショットブラスト処理を施した後スチーム処理を
施す鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングの製造方
法、に特徴を有するものである。
前記(1)〜(2)記載のこの発明の鉄基焼結合金製シ
ンクロナイザーリングに、スチーム処理、またはショッ
トブラスト処理したのちスチーム処理を施すことが好ま
しい。従って、この発明は、(4)前記(3)記載の製
造方法により得られた鉄基焼結合金製シンクロナイザー
リングにスチーム処理を施す鉄基焼結合金製シンクロナ
イザーリングの製造方法、(5)前記(3)記載の製造
方法により得られた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリ
ングにショットブラスト処理を施した後スチーム処理を
施す鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングの製造方
法、に特徴を有するものである。
【0011】つぎに、この発明の鉄基焼結合金製シンク
ロナイザーリングの成分組成を上記のごとく限定した理
由について説明する。 (a)Cu Cuは、密度、強度および耐摩耗性を向上させ、さらに
熱伝導性を向上させる佐用があるが、その含有量が20
重量%未満では液相の発生量が十分でなく、したがって
密度、強度および耐摩耗性の効果が十分でなく、一方、
40重量%を越えると液相が過大となり、焼結中に変形
が生じて寸法のバラツキが大きくなるので好ましくな
い。したがって、Cuの含有量は20〜40重量%に定
めた。Cuの含有量の一層好ましい範囲は25〜35重
量%である。
ロナイザーリングの成分組成を上記のごとく限定した理
由について説明する。 (a)Cu Cuは、密度、強度および耐摩耗性を向上させ、さらに
熱伝導性を向上させる佐用があるが、その含有量が20
重量%未満では液相の発生量が十分でなく、したがって
密度、強度および耐摩耗性の効果が十分でなく、一方、
40重量%を越えると液相が過大となり、焼結中に変形
が生じて寸法のバラツキが大きくなるので好ましくな
い。したがって、Cuの含有量は20〜40重量%に定
めた。Cuの含有量の一層好ましい範囲は25〜35重
量%である。
【0012】(b)Ni Niは、Cu合金相中においてCu合金相の融点を上昇
させ、液相焼結をコントロールし、またFe合金相の強
度および靱性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.6重量%未満ではその効果が十分でなく、一方、1
4重量%を越えて含有してもそれ以上の効果が少ない。
したがって、Niの含有量は0.6〜14重量%に定め
た。Niの含有量の一層好ましい範囲は2〜6重量%で
ある。
させ、液相焼結をコントロールし、またFe合金相の強
度および靱性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.6重量%未満ではその効果が十分でなく、一方、1
4重量%を越えて含有してもそれ以上の効果が少ない。
したがって、Niの含有量は0.6〜14重量%に定め
た。Niの含有量の一層好ましい範囲は2〜6重量%で
ある。
【0013】(c)C Cは、強度および硬さを向上させる作用があるが、その
含有量が1.0重量%未満では効果が十分でなく、一
方、3.0重量%を越えて含有する靱性を低下させるの
で好ましくない。したがって、Cの含有量は1.0〜
3.0重量%に定めた。Cの含有量の一層好ましい範囲
は1.1〜1.6重量%である。
含有量が1.0重量%未満では効果が十分でなく、一
方、3.0重量%を越えて含有する靱性を低下させるの
で好ましくない。したがって、Cの含有量は1.0〜
3.0重量%に定めた。Cの含有量の一層好ましい範囲
は1.1〜1.6重量%である。
【0014】
【発明の実施の形態】実施例1 原料粉末として、平均粒径:55μmのFe粉末、表1
に示される平均粒径および成分組成を有するCu−Ni
合金粉末A〜E、並びに平均粒径:18μmの黒鉛粉末
を用意した。
に示される平均粒径および成分組成を有するCu−Ni
合金粉末A〜E、並びに平均粒径:18μmの黒鉛粉末
を用意した。
【0015】
【表1】
【0016】これら原料粉末を表2〜表3に示される配
合組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤
であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量%に
当たる量だけ添加して混合し、プレス成形して内径:6
5mm、厚さ:3.5mmの寸法ををもち、かつチャン
ファ数:36個を有するシンクロナイザーリング形状の
圧粉体を作製した。
合組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤
であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量%に
当たる量だけ添加して混合し、プレス成形して内径:6
5mm、厚さ:3.5mmの寸法ををもち、かつチャン
ファ数:36個を有するシンクロナイザーリング形状の
圧粉体を作製した。
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】この圧粉体をN2 −5%H2 の混合雰囲気
中、温度:1150℃、20分保持の条件で焼結したの
ち、0.5℃/secの冷却速度で冷却することにより
表4〜表6に示される成分組成を有する本発明鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング(以下、本発明リングと
云う)1〜13および比較鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリング(以下、比較リングと云う)1〜6を作製し
た。さらにCu粉末を用意し、Cu粉末、黒鉛粉末およ
びFe粉末を表3に示される配合組成となるように配合
し混合したのち焼結することにより表6に示される成分
組成の従来鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング(以
下、従来リングと云う)を作製した。
中、温度:1150℃、20分保持の条件で焼結したの
ち、0.5℃/secの冷却速度で冷却することにより
表4〜表6に示される成分組成を有する本発明鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング(以下、本発明リングと
云う)1〜13および比較鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリング(以下、比較リングと云う)1〜6を作製し
た。さらにCu粉末を用意し、Cu粉末、黒鉛粉末およ
びFe粉末を表3に示される配合組成となるように配合
し混合したのち焼結することにより表6に示される成分
組成の従来鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング(以
下、従来リングと云う)を作製した。
【0020】さらに、JIS SCM21鋼(浸炭焼き
入れ鋼)製のテーパーコーンを用意し、このテーパーコ
ーンを用い、下記の条件で本発明リング1〜13、比較
リング1〜6および従来リングの耐摩耗試験を行い、リ
ングの内面の摩耗量(落ち込み量)および動摩擦係数を
測定し、その結果を表4〜表6に示した。
入れ鋼)製のテーパーコーンを用意し、このテーパーコ
ーンを用い、下記の条件で本発明リング1〜13、比較
リング1〜6および従来リングの耐摩耗試験を行い、リ
ングの内面の摩耗量(落ち込み量)および動摩擦係数を
測定し、その結果を表4〜表6に示した。
【0021】試験条件 テーパーコーンの回転数:1800rpm, 押し付け荷重:60kg, 油種:70番ギヤーオイル, 油温:80℃, テーパーコーンの作動:0.5〜0.7秒の同期時間で
2000rpm,
2000rpm,
【0022】本発明バルブガイド1〜13の内で本発明
バルブガイド3を選んでこれを切断し、研磨し、金属顕
微鏡による組織写真を取り、その組織写真を図1に示し
た。図2は本発明バルブガイド3の金属組織の写生図で
ある。図2において1はFe基合金相、2はCu基合金
相、3は遊離黒鉛相である。図1の組織写真および図2
金属組織の写生図から明らかなように、本発明バルブガ
イド3はFe基合金相をCu基合金相からなる結合相で
結合してなる素地を有し、その素地中に平均粒径:30
μm以下の微細な遊離黒鉛相が析出分散していることが
分かる。
バルブガイド3を選んでこれを切断し、研磨し、金属顕
微鏡による組織写真を取り、その組織写真を図1に示し
た。図2は本発明バルブガイド3の金属組織の写生図で
ある。図2において1はFe基合金相、2はCu基合金
相、3は遊離黒鉛相である。図1の組織写真および図2
金属組織の写生図から明らかなように、本発明バルブガ
イド3はFe基合金相をCu基合金相からなる結合相で
結合してなる素地を有し、その素地中に平均粒径:30
μm以下の微細な遊離黒鉛相が析出分散していることが
分かる。
【0023】さらに、前記本発明バルブガイド3の組織
のFe基合金相およびCu基合金相の成分含有量をEP
MAにより測定した結果、前記Fe基合金相はNi、C
uおよびCを含みかつFeを50重量%以上含み、前記
Cu基合金相はNi、FeおよびCを含みかつCuを5
0重量%以上含み、さらにFe基合金相に含まれるNi
およびCの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよび
Cの濃度よりも大きいことを確認した。
のFe基合金相およびCu基合金相の成分含有量をEP
MAにより測定した結果、前記Fe基合金相はNi、C
uおよびCを含みかつFeを50重量%以上含み、前記
Cu基合金相はNi、FeおよびCを含みかつCuを5
0重量%以上含み、さらにFe基合金相に含まれるNi
およびCの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよび
Cの濃度よりも大きいことを確認した。
【0024】さらに、シンクロナイザーリングの強度を
評価するために、原料粉末を表2〜表3に示される配合
組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤で
あるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量%に当
たる量だけ添加して混合し、プレス成形して30mm×
12mm×6mmの寸法を有する抗折試験片形状圧粉体
を作製し、この圧粉体をN2 −5%H2 の混合雰囲気
中、温度:1150℃、20分保持の条件で焼結したの
ち、0.5℃/secの冷却速度で冷却することにより
本発明リング1〜13、比較リング1〜6および従来リ
ングと同じ成分組成の鉄基焼結合金からなる抗折試験片
をそれぞれ作製し、これら抗折試験片をISO3325
に基づき、支点間距離25mmで抗折試験を行うことに
より抗折力を測定し、その結果を表4〜表6に示した。
評価するために、原料粉末を表2〜表3に示される配合
組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤で
あるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量%に当
たる量だけ添加して混合し、プレス成形して30mm×
12mm×6mmの寸法を有する抗折試験片形状圧粉体
を作製し、この圧粉体をN2 −5%H2 の混合雰囲気
中、温度:1150℃、20分保持の条件で焼結したの
ち、0.5℃/secの冷却速度で冷却することにより
本発明リング1〜13、比較リング1〜6および従来リ
ングと同じ成分組成の鉄基焼結合金からなる抗折試験片
をそれぞれ作製し、これら抗折試験片をISO3325
に基づき、支点間距離25mmで抗折試験を行うことに
より抗折力を測定し、その結果を表4〜表6に示した。
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】
【表6】
【0028】表4〜表6に示される結果から、本発明リ
ング1〜13と従来リングを比較すると、本発明リング
1〜13は従来リングと比べて、摩耗量が少なく且つ動
摩擦係数が大きく、さらに抗折力が高いところから強度
が優れていることが分かる。しかし、この発明の範囲か
ら外れている成分組成を有する比較リング1〜6は、摩
耗量、動摩擦係数および抗折力のうちの少なくともいず
れかが劣ることが分かる。
ング1〜13と従来リングを比較すると、本発明リング
1〜13は従来リングと比べて、摩耗量が少なく且つ動
摩擦係数が大きく、さらに抗折力が高いところから強度
が優れていることが分かる。しかし、この発明の範囲か
ら外れている成分組成を有する比較リング1〜6は、摩
耗量、動摩擦係数および抗折力のうちの少なくともいず
れかが劣ることが分かる。
【0029】実施例2 実施例1で得られた本発明リング1〜13を500℃の
水蒸気中で60分間保持することにより本発明リング1
〜13の表面に四三酸化鉄皮膜を形成するスチーム処理
を行うことにより本発明リング14〜26を作製し、こ
の本発明リング14〜26を実施例1と同じ条件で耐摩
耗試験を行った結果、本発明リング14〜26の摩耗量
は本発明リング1〜13の80〜90%となった。
水蒸気中で60分間保持することにより本発明リング1
〜13の表面に四三酸化鉄皮膜を形成するスチーム処理
を行うことにより本発明リング14〜26を作製し、こ
の本発明リング14〜26を実施例1と同じ条件で耐摩
耗試験を行った結果、本発明リング14〜26の摩耗量
は本発明リング1〜13の80〜90%となった。
【0030】実施例3 実施例1で得られた本発明リング1〜13をショットブ
ラスト処理を行ったのち、さらに500℃の水蒸気中で
60分間保持するスチーム処理を行うことにより本発明
リング27〜39を作製し、この本発明リング27〜3
9を実施例1と同じ条件で耐摩耗試験を行った結果、本
発明リング27〜39の摩耗量は本発明リング1〜13
の70〜80%となった。
ラスト処理を行ったのち、さらに500℃の水蒸気中で
60分間保持するスチーム処理を行うことにより本発明
リング27〜39を作製し、この本発明リング27〜3
9を実施例1と同じ条件で耐摩耗試験を行った結果、本
発明リング27〜39の摩耗量は本発明リング1〜13
の70〜80%となった。
【0031】
【発明の効果】上述のように、この発明の鉄基焼結合金
製シンクロナイザーリングは、摩耗量が小さく、動摩擦
係数が大きく、さらに高い抗折力を有することから、従
来よりも優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング
を提供することができ、自動車産業の発展に大いに貢献
し得るものである。
製シンクロナイザーリングは、摩耗量が小さく、動摩擦
係数が大きく、さらに高い抗折力を有することから、従
来よりも優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング
を提供することができ、自動車産業の発展に大いに貢献
し得るものである。
【図1】この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザーリ
ングの金属顕微鏡による組織写真である。
ングの金属顕微鏡による組織写真である。
【図2】この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザーリ
ングの組織の写生図である。
ングの組織の写生図である。
1 Fe基合金相 2 Cu基合金相 3 遊離黒鉛相
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】本発明リング1〜13の内で本発明リング
3を選んでこれを切断し、研磨し、金属顕微鏡による組
織写真を取り、その組織写真を図1に示した。図2は本
発明リング3の金属組織の写生図である。図2において
1はFe基合金相、2はCu基合金相、3は遊離黒鉛相
である。図1の組織写真および図2金属組織の写生図か
ら明らかなように、本発明リング3はFe基合金相をC
u基合金相からなる結合相で結合してなる素地を有し、
その素地中に平均粒径:30μm以下の微細な遊離黒鉛
相が析出分散していることが分かる。
3を選んでこれを切断し、研磨し、金属顕微鏡による組
織写真を取り、その組織写真を図1に示した。図2は本
発明リング3の金属組織の写生図である。図2において
1はFe基合金相、2はCu基合金相、3は遊離黒鉛相
である。図1の組織写真および図2金属組織の写生図か
ら明らかなように、本発明リング3はFe基合金相をC
u基合金相からなる結合相で結合してなる素地を有し、
その素地中に平均粒径:30μm以下の微細な遊離黒鉛
相が析出分散していることが分かる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】さらに、前記本発明リング3の組織のFe
基合金相およびCu基合金相の成分含有量をEPMAに
より測定した結果、前記Fe基合金相はNi、Cuおよ
びCを含みかつFeを50重量%以上含み、前記Cu基
合金相はNi、FeおよびCを含みかつCuを50重量
%以上含み、さらにFe基合金相に含まれるNiおよび
Cの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよびCの濃
度よりも大きいことを確認した。
基合金相およびCu基合金相の成分含有量をEPMAに
より測定した結果、前記Fe基合金相はNi、Cuおよ
びCを含みかつFeを50重量%以上含み、前記Cu基
合金相はNi、FeおよびCを含みかつCuを50重量
%以上含み、さらにFe基合金相に含まれるNiおよび
Cの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよびCの濃
度よりも大きいことを確認した。
Claims (5)
- 【請求項1】 Cu:20〜40重量%、Ni:0.6
〜14重量%、C:1.0〜3.0重量%を含有し、残
りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、かつ
Feを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とする
Cu基合金相で結合してなる素地中に平均粒径:30μ
m以下の微細な遊離黒鉛相が析出分散している組織を有
する鉄基焼結合金で構成されていることを特徴とする鉄
基焼結合金製シンクロナイザーリング。 - 【請求項2】 前記鉄基焼結合金の素地を構成するFe
を主成分とするFe基合金相はNi、CuおよびCを含
みFeを50重量%以上含むFe合金相であり、Cuを
主成分とするCu基合金相はNi、FeおよびCを含み
Cuを50重量%以上含むCu合金相であり、かつFe
基合金相に含まれるNiおよびCの濃度は、Cu基合金
相に含まれるNiおよびCの濃度よりも大きいことを特
徴とする請求項1記載の鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリング。 - 【請求項3】 Fe粉末、C粉末およびCu−Ni合金
粉末を混合し、成形し、焼結することを特徴とする請求
項1または2記載の鉄基焼結合金製シンクロナイザーリ
ングの製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の製造方法により得られた
鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングにスチーム処理
を施すことを特徴とする鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングの製造方法。 - 【請求項5】 請求項3記載の製造方法により得られた
鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングにショットブラ
スト処理を施した後スチーム処理を施すことを特徴とす
る鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14662898A JPH11323513A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14662898A JPH11323513A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11323513A true JPH11323513A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15412042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14662898A Withdrawn JPH11323513A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11323513A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100335211C (zh) * | 2004-06-04 | 2007-09-05 | 上海汽车股份有限公司 | 割草机链轮的制造方法 |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP14662898A patent/JPH11323513A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100335211C (zh) * | 2004-06-04 | 2007-09-05 | 上海汽车股份有限公司 | 割草机链轮的制造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |