JP3346321B2 - 高強度Fe基焼結バルブシート - Google Patents

高強度Fe基焼結バルブシート

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JP3346321B2
JP3346321B2 JP02695499A JP2695499A JP3346321B2 JP 3346321 B2 JP3346321 B2 JP 3346321B2 JP 02695499 A JP02695499 A JP 02695499A JP 2695499 A JP2695499 A JP 2695499A JP 3346321 B2 JP3346321 B2 JP 3346321B2
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
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    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、耐摩耗性に優れかつ
相手攻撃性の少ない鉄基焼結合金製バルブシートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】焼結技術が進歩し、鉄基焼結合金からな
る各種機械部品を精度良く大量に生産できるようにな
り、バルブシートも焼結により製造するようになってき
た。鉄基焼結合金からなるバルブシートの一例として、
Cr:1〜3重量%、Mo:0.5〜3重量%、Ni:
0.5〜3重量%、Co:2〜8重量%、C:0.6〜
1.5重量%、Nb:0.2〜1重量%を含有し、残り
がFeおよび不可避不純物からなる組成並びにパーライ
ト相およびベーナイト相を主体とした組織からなる鉄基
合金組織を有する素地中に、Cr:25〜45重量%、
W:20〜30重量%、Co:20〜30重量%、C:
1〜3重量%、Si:0.2〜2重量%、Nb:0.2
〜2重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物か
らなる組成を有する硬質粒子と、Mo:25〜32重量
%、Cr:7〜10重量%、Si:1.5〜3.5重量
%を含有し、残りがCoおよび不可避不純物からなる組
成の硬質粒子が合計で10〜25容量%が均一に分散し
た組織を有する鉄基焼結合金製バルブシートが知られて
いる(特開平3−158445号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、高性能
化、高燃費化、軽量化を追及して開発され実用化されて
いる燃料を燃焼室内に直接噴射する直噴射エンジンや空
燃費を高め希薄燃焼させるリーンバーンエンジンなどで
は燃焼室内が従来のエンジンよりも高温になり、かかる
高温下では前記従来のバルブシートでは十分な耐摩耗性
が得られず、さらに相手材であるバルブを激しく摩耗さ
せるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述のような観点から、高温下で従来よりも耐摩耗性に
優れかつ相手材であるバルブに対する相手攻撃性の少な
い鉄基焼結合金製バルブシートを得るべく研究を行なっ
ていたところ、 (a)Cu:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜1
2重量%、C:0.0005〜0.8重量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有しかつ
Feを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とする
Cu基合金相により結合してなる組織を有する素地中に
マイクロビッカース硬さ(以下、MHVという):50
0〜1700の硬質粒子相が5〜30容量%の割合で分
散しており、この硬質粒子相は半団子状をした前記Fe
基合金相により包囲された状態で分散している鉄基焼結
合金で構成された鉄基焼結合金製バルブシートは、従来
の鉄基焼結合金製バルブシートよりも一層強度および耐
摩耗性が優れ、かつ相手攻撃性が少ない、 (b)Coまたは/およびCrを含有する硬質粒子を、
Fe粉末、C粉末およびNi−Cu合金粉末と共に混合
し、成形し、焼結すると、硬質粒子成分のCoまたは/
およびCrの一部が素地に拡散して、Cu:21.8〜
28重量%、Ni:0.3〜12重量%、C:0.00
05〜0.8重量%、Co:0.1〜10重量%または
/およびCr:0.1〜10重量%を含有する素地が形
成され、かかる成分組成の素地を有する鉄基焼結合金製
バルブシートは、従来の鉄基焼結合金製バルブシートよ
りもさらに一層強度および耐摩耗性が優れ、かつ相手攻
撃性が一層少なくなる、という知見を得たのである。
【0005】この発明は、かかる知見にもとづいてなさ
れたものであって、 (1)Cu:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜1
2重量%、C:0.0005〜0.8重量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、か
つFe基合金相をCu基合金相により結合してなる素地
中にマイクロビッカース硬さ(以下、MHVという):
500〜1700の硬質粒子相が5〜30容量%の割合
で分散しており、前記硬質粒子相は半団子状をした前記
Fe基合金相により包囲された状態で分散している組織
を有する鉄基焼結合金製バルブシート、 (2)Cu:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜1
2重量%、C:0.0005〜0.8重量%、Co:
0.1〜10重量%を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成を有し、かつFe基合金相をCu基
合金相により結合してなる素地中にMHV:500〜1
700の硬質粒子相が5〜30容量%の割合で分散して
おり、前記硬質粒子相は半団子状をした前記Fe基合金
相により包囲された状態で分散している組織を有する鉄
基焼結合金製バルブシート、 (3)Cu:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜1
2重量%、C:0.0005〜0.8重量%、Co:
0.1〜10重量%を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成を有し、かつFe基合金相をCu基
合金相により結合してなる素地中に、MHV:500〜
1700の硬質粒子相が5〜30容量%の割合で分散し
ており、前記硬質粒子相は半団子状をした前記Fe基合
金相により包囲された状態で分散している組織を有する
鉄基焼結合金製バルブシート、 (4)Cu:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜1
2重量%、C:0.0005〜8重量%、Co:0.1
〜10重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物
からなる組成を有し、かつFe基合金相をCu基合金相
により結合してなる素地中に、MHV:500〜170
0の硬質粒子相が5〜30容量%の割合で分散してお
り、前記硬質粒子相は半団子状をした前記Fe基合金相
により包囲された状態で分散している組織を有する鉄基
焼結合金製バルブシート、に特徴を有するものである。
【0006】例えば、前記硬質粉末としてFe:10〜
50重量%を含有し、残部がMoである組成のMo基合
金からなる硬質粉末を添加し焼結すると、硬質粉末に含
まれるMoは焼結中に素地にほとんど拡散せず、したが
って、Cu:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜1
2重量%、C:0.0005〜0.8重量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有しかつ
Fe基合金相をCu基合金相で結合してなる素地を形成
し、一方、Fe:10〜50重量%を含有し、さらに素
地から拡散したNi:0.01〜5%、Cu:0.01
〜5%およびC:0.1〜3%を含有するMo基合金か
らなるMHV:500〜1700の硬質粒子相がこの素
地中に形成され、前記(1)記載のこの発明の鉄基焼結
合金製バルブシートが作られる。
【0007】したがって、この発明は、 (5)前記MHV:500〜1700の硬質粒子相は、
MoおよびFeを主成分とするMo―Fe合金からなる
前記(1)記載の鉄基焼結合金製バルブシート、に特徴
を有するものである。
【0008】また、例えば、前記硬質粉末としてFe:
10〜50重量%を含有し、残部がCoである組成のC
o基合金からなる硬質粉末を添加し焼結すると、焼結中
に硬質粉末に含まれるCoは素地に拡散し、したがっ
て、Cu:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜12
重量%、C:0.0005〜0.8重量%、Co:0.
1〜10重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成を有しかつFeを主成分とするFe基合
金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してなる
素地を形成し、一方、Fe:10〜50重量%を含有
し、さらに素地から拡散したNi:0.01〜5%、C
u:0.01〜5%およびC:0.1〜3%を含有する
Co基合金からなるMHV:500〜1700の硬質粒
子相がこの素地中に形成され、前記(2)記載のこの発
明の鉄基焼結合金製バルブシートが作られる。
【0009】したがって、この発明は、 (6)前記MHV:500〜1700の硬質粒子相は、
CoおよびFeを主成分とするCo―Fe系合金からな
る前記(2)記載の鉄基焼結合金製バルブシート、に特
徴を有するものである。
【0010】また、例えば、前記硬質粉末としてCr:
10〜40重量%、Mo:5〜25重量%を含有し、残
部がNiである組成のNi基合金からなる硬質粉末を添
加し焼結すると、焼結中に硬質粉末に含まれるCrは素
地中に拡散するがMoは素地に拡散しないところから、
Cu:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜12重量
%、C:0.0005〜0.8重量%、Cr:0.1〜
10重量%を含有しかつFe残りがFeおよび不可避不
純物からなる組成を有しかつFeを主成分とするFe基
合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してな
る素地を形成し、一方、Cr:10〜40重量%、M
o:5〜25重量%を含有し、さらに素地から拡散した
Fe:2〜20%、Cu:0.01〜10%およびC:
0.1〜3%を含有するNi基合金で構成されたMH
V:500〜1700の範囲内の硬質粒子相が素地中に
形成され、前記(3)記載のこの発明の鉄基焼結合金製
バルブシートが作られる。
【0011】したがって、この発明は、 (7)前記MHV:500〜1700の硬質粒子相は、
Ni、CrおよびMoを主成分とするNi合金からなる
前記(3)記載の鉄基焼結合金製バルブシート、に特徴
を有するものである。
【0012】また、例えば、前記硬質粉末としてMo:
15〜35%、Cr:2〜13%、Si:0.5〜5%
を含有し、残部がCoのCo基合金からなる硬質粉末を
添加し焼結すると、焼結中に硬質粉末に含まれるCoお
よびCrは素地中に拡散し、Moはほとんど素地に拡散
しないところから、Cu:21.8〜28重量%、N
i:0.3〜12重量%、C:0.0005〜0.8重
量%、Co:0.1〜10重量%、Cr:0.1〜10
重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からな
る組成を有しかつFeを主成分とするFe基合金相をC
uを主成分とするCu基合金相で結合してなる素地を形
成し、一方、Mo:15〜35%、Cr:2〜13%、
Si:0.5〜5%を含有し、さらに素地から拡散した
Ni:0.01〜5%、Cu:0.01〜5%、Fe:
2〜20%およびC:0.1〜3%を含有するCo合金
で構成されたMHV:500〜1700の範囲内の硬質
粒子相が素地中に形成され、前記(4)記載のこの発明
の鉄基焼結合金製バルブシートが作られる。
【0013】したがって、この発明は、 (8)前記MHV:500〜1700の硬質粒子相は、
Co、Mo、CrおよびSiを主成分とするCo−Mo
−Cr−Si系合金からなる前記(7)または(8)記
載の鉄基焼結合金製バルブシート、に特徴を有するもの
である。
【0014】また、例えば、前記硬質粉末として重量%
で、Cr:5〜40%、W:15〜30%、Co:5〜
30%C:0.1〜3%、Si:0.1〜3%、Nb:
0.1〜3%を含有し、残部がFeのFe基合金からな
る硬質粉末を添加し焼結すると、焼結中に硬質粉末に含
まれるCoおよびCrは素地中に拡散することから、C
u:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜12重量
%、C:0.0005〜0.8重量%、Co:0.1〜
10重量%、Cr:0.1〜10重量%を含有し、残り
がFeおよび不可避不純物からなる組成を有しかつFe
を主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするCu
基合金相で結合してなる素地を形成し、一方、Cr:5
〜40%、W:15〜30%、Co:5〜30%、C:
0.1〜3%、Si:0.1〜3%、Nb:0.1〜3
%を含有し、さらに素地から拡散したNi:0.01〜
8%、Cu:0.01〜8%を含有する合金で構成され
たMHV:500〜1700の範囲内の硬質粒子相が素
地中に形成され、前記(4)記載のこの発明の鉄基焼結
合金製バルブシートが作られる。
【0015】したがって、この発明は、(13)前記M
HV:500〜1700の硬質粒子相は、Fe、Cr、
W、Co、C、Si、Nbを主成分とするFe−Cr−
W−Co−C−Si−Nb合金からなる前記(4)記載
の鉄基焼結合金製バルブシート、に特徴を有するもので
ある。
【0016】さらに、例えば、前記硬質粉末として重量
%で、Cr:5〜40%、Mo:15〜30%、Co:
5〜30%C:0.1〜3%、Si:0.1〜3%、N
b:0.1〜3%を含有し、残部がFeのFe基合金か
らなる硬質粉末を使用すると、焼結中に硬質粉末に含ま
れるCoおよびCrは素地中に拡散することから、C
u:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜12重量
%、C:0.0005〜0.8重量%、Co:0.1〜
10重量%、Cr:0.1〜10重量%を含有し、残り
がFeおよび不可避不純物からなる組成を有しかつFe
を主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするCu
基合金相で結合してなる素地を形成し、この素地中に、
Cr:5〜40%、Mo:15〜30%、Co:5〜3
0%、C:0.1〜3%、Si:0.1〜3%、Nb:
0.1〜3%を含有し、さらに素地から拡散したNi:
0.01〜8%、Cu:0.01〜8%を含有する合金
で構成されたMHV:500〜1700の範囲内の硬質
粒子相が素地中に形成され、前記(4)記載のこの発明
の鉄基焼結合金製バルブシートが作られる。
【0017】したがって、この発明は、 (10)前記MHV:500〜1700の硬質粒子相
は、Fe、Cr、Mo、Co、C、Si、Nbを主成分
とするFe−Cr−Mo−Co−C−Si−Nb合金か
らなる前記(4)記載の鉄基焼結合金製バルブシート、
に特徴を有するものである。
【0018】前記MHV:500〜1700の硬質粒子
相は、前記5、6、7、8、9および10記載の合金か
らなる硬質粒子相が混在していてもよい。したがって、
この発明は、(11)MHV:500〜1700の硬質
粒子相は、前記(5)、(6)、(7)、(8)、
(9)および(10)記載の合金からなる硬質粒子相の
全部または一部が混在している前記(2)、(3)また
は(4)記載の鉄基焼結合金製バルブシート、に特徴を
有するものである。
【0019】前記鉄基焼結合金製バルブシートの素地中
に分散する硬質粒子相は、MHV:500〜1700の
範囲内の硬質粒子相であればよいが、相手材であるバル
ブの材質によって鉄基焼結合金製バルブシートの素地中
に分散する硬質粒子相をMHV:500〜1000の硬
質粒子相、MHV:800〜1700の硬質粒子相、並
びにMHV:500〜1000の硬質粒子相およびMH
V:800〜1700の硬質粒子混合相に分けて使用す
ることが一層好ましい。
【0020】例えば、相手材であるバルブの材質がSU
H35、SUH36などのオーステナイト系耐熱鋼であ
る場合は、鉄基焼結合金製バルブシートの素地中に分散
する硬質粒子相をMHV:500〜1000の範囲内の
硬質粒子相であることが一層好ましく、相手材であるバ
ルブの材質がSUH3、SUH11などのマルテンサイ
ト系耐熱鋼である場合は、鉄基焼結合金製バルブシート
の素地中に分散する硬質粒子相をMHV:800〜17
00の硬質粒子相であることが一層好ましく、さらに、
相手材であるバルブのフェース面材質がCo基耐熱合金
の盛金である場合は、鉄基焼結合金製バルブシートの素
地中に分散する硬質粒子相をMHV:500〜1000
およびMHV:800〜1700の硬質粒子混合相とす
ることが好ましい。
【0021】前記鉄基焼結合金製バルブシートの素地を
構成するFeを主成分とするFe基合金相はNi、C
u、Cおよび硬質粒子から拡散した成分を含みFeを5
0重量%以上含むFe合金相であり、Cuを主成分とす
るCu基合金相はNi、FeおよびCを含みCuを50
重量%以上含むCu合金相であり、かつFe基合金相に
含まれるNiおよびC濃度は、Cu基合金相に含まれる
NiおよびCの濃度よりも大きい。
【0022】したがって、前記(1)〜(11)に記載
の鉄基焼結合金製バルブシートにおける素地を構成する
Feを主成分とするFe基合金相はNi、Cu、Cおよ
び硬質粒子から拡散した成分を含みFeを50重量%以
上含むFe合金相であり、前記Fe合金相を結合するC
uを主成分とするCu基合金相はNi、Fe、Cおよび
硬質粒子から拡散した成分を含みCuを50重量%以上
含むCu合金相であり、かつFe基合金相に含まれるN
iおよびCの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよ
びCの濃度よりも大きい鉄基焼結合金製バルブシート、
に特徴を有するものである。
【0023】この発明の鉄基焼結合金製バルブシート
は、原料粉末として、Fe粉末、黒鉛粉末、Cu−Ni
合金粉末、MHV:500〜1700の硬質粉末を用意
し、これら原料粉末を所定の割合で配合して混合し、さ
らに金型成型時の潤滑剤であるステアリン酸亜鉛末とと
もにダブルコーンミキサーで混合し、プレス成形して圧
粉体を作製し、圧粉体を水素を含む窒素雰囲気中、温
度:1100〜1300℃で燒結することにより製造す
る。焼結温度は1090〜1200℃が一層好ましい。
【0024】この発明の鉄基焼結合金製バルブシートの
製造方法において、原料粉末としてCu−Ni合金粉末
を使用する。その理由は下記の焼結メカニズムによるも
のと考えられる。すなわち、Cu−Ni合金粉末を配合
すると、焼結初期段階においてCu−Ni合金の固液共
存域に昇温されても一気に大量のCu液相が発生するの
ではなく、穏やかに焼結が進行し、焼結体に歪み、撓み
などの変形は生じさせない。焼結中期段階において、C
u−Ni合金粉末のNiはFeとの親和性が高いため、
Fe粉末中に拡散する。Fe粉末中のNi濃度が高くな
るとCuのFeへの固溶限が高くなるため、FeへのC
uの拡散も活発になり、FeとCuの密着性が向上す
る。焼結後期段階においては、Cu−Ni合金相中のN
i含有量が低下しているため、Cu−Ni合金粉末の融
点が下がり、一気に多量の液相が発生し、ダイナミック
な相焼結が進行する。なお、焼結後期段階において一気
に多量の液相が発生しても、既に十分な焼結が進行した
後であるので焼結体に歪み、撓みは発生しない。Cu−
Ni合金粉末を原料粉末として使用したこの発明の鉄基
焼結合金製バルブシートの焼結は前述のようなメカニズ
ムによるものと考えられるから、この発明の鉄基焼結合
金製バルブシートを製造する際に使用する原料粉末とし
て、特にCu−Ni合金(Ni:1〜25重量%を含有
し、残部がCuおよび不可避不純物からなる母合金)粉
末を使用することが好ましい。
【0025】これらのメカニズムはこの発明の鉄基焼結
合金製バルブシートの素地を形成するメカニズムであっ
て、MHV:500〜1700の硬質粉末は焼結しても
溶融することなく、原料粉末とほぼ同じ形状を保ち、前
記MHV:500〜1700の硬質粉末は焼結中に硬質
粉末の周囲に存在するFe粉末を吸着し、Fe粉末は硬
質粒子相の周囲を立体的にみると半団子状のFe基合金
相が包囲した状態で分散している組織を形成する。かか
る立体的にみると半団子状のFe基合金相はCu基合金
相に対する接触面積を増加させ、従来よりも一層Fe基
合金相とCu基合金相の結合強度を増加させる。
【0026】つぎに、この発明の鉄基焼結合金製バルブ
シートを構成する鉄基焼結合金の成分組成を上記のごと
く限定した理由について説明する。 〔I〕硬質粒子相 鉄基焼結合金製バルブシート素地に分散する硬質粒子相
のMHVを500〜1700に限定した理由は、MHV
が500未満の硬質粒子相では十分な耐摩耗性が得られ
ないので好ましくなく、一方、MHVが1700を越え
るとバルブを過大に摩耗させるので好ましくないことに
よるものである。また、鉄基焼結合金製バルブシート素
地中に5容量%分散していても十分な耐摩耗性が得られ
ないので好ましくなく、一方、30容量%を越えて分散
すると硬質粒子相が多過ぎて靱性が不足するので好まし
くない。したがって、硬質粒子相の分散量は5〜30容
量%に定めた。硬質粒子相の分散量の一層好ましい範囲
は8〜25容量%である。前記硬質粒子相は焼結中に素
地の成分であるFe、Cu、NiおよびCが拡散浸透す
る。したがって、硬質粒子相には微量のFe、Cu、N
iおよびCが含まれている。
【0027】〔II〕素地 Cu:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜12重量
%、C:0.0005〜0.8重量%を含有し、さらに
必要に応じて硬質粉末の構成元素が拡散して含有し、残
りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有しかつF
eを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とするC
u基合金相で結合してなる組織を有するが、前記組成と
なるように限定した理由は、以下の通りである。
【0028】(a)Cu Cuは、密度、強度および耐摩耗性を向上させる効果が
あるが、その含有量が21.8重量%未満では液相の発
生量が十分でなく、したがって密度、強度および耐摩耗
性の効果が十分でなく、一方、28重量%を越えると液
相が過大となり、焼結中に変形が生じて寸法のバラツキ
が大きくなるので好ましくない。したがって、Cuの含
有量は21.8〜28重量%に定めた。
【0029】(b)Ni Niは、Cu合金中においてCu合金相の融点を上昇さ
せ、液相焼結をコントロールし、またFe合金相の強度
および靱性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.3重量%未満ではその効果が十分でなく、一方、1
2重量%を越えて含有してもそれ以上の効果が少ない。
したがって、Ni含有量は0.3〜12重量%に定め
た。Niの含有量の一層好ましい範囲は2〜6重量%で
ある。
【0030】(c)C Cは、原料Fe粉を還元し焼結を促進させ、また、強度
および硬さを向上させる作用があるが、その含有量が
0.0005重量%未満では効果が十分でなく、一方、
0.8重量%を越えて含有させてもそれ以上の効果がな
い。したがって、Cの含有量は0.0005〜0.8重
量%に定めた。C含有量の一層好ましい範囲は0.05
〜0.5重量%である。
【0031】(d)素地の組織 この発明の鉄基焼結合金製バルブシートの素地は、C
u:21.8〜28重量%、Ni:0.3〜12重量
%、C:0.0005〜0.8重量%、を含有し、残り
がFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、大部分
がFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分とす
るCu基合金相で結合してなる組織を有するが、前記硬
質粒子の成分が拡散してFe基合金相およびCu基合金
相に含まれることもある。かかる硬質粒子相の周囲を包
囲しているFe基合金相は立体的にみると半団子状にな
っていることが一層好ましく、硬質粒子相の周囲を包囲
しているFe基合金相が立体的にみると半団子状になる
ことによりFe基合金相とCu基合金相の接触面積が増
大し、より一層大きな結合力が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】原料粉末として、平均粒径:55
μmのFe粉末、表1に示される成分組成および平均粒
径を有するCu−Ni合金粉末a〜e、平均粒径11μ
mのCu粉末、平均粒径:10μmのNi合金粉末、平
均粒径:18μmの黒鉛粉末を用意し、さらに下記の表
2に示される成分組成を有する硬質粉末A〜Fを用意し
た。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】実施例1 前記Fe粉末、表1のCu−Ni合金粉末a〜e、黒鉛
粉末および表2の硬質粉末A〜Fを表3〜4に示される
割合で配合し混合することにより原料混合粉末を作製し
た。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】この原料混合粉末にさらに金型成形時の潤
滑剤であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量
%に当る量だけ添加して混合し、プレス成形して外径:
3.4mm、内径:27mm、厚さ:7mmの寸法を有
するバルブシート形状圧粉体を作製した。この圧粉体を
−5%Hの混合雰囲気中、温度:1140℃、2
0分保持の条件で焼結し、本発明鉄基焼結合金製バルブ
シート(以下、本発明バルブシートという)1〜8およ
び比較鉄基焼結合金製バルブシート(以下、比較バルブ
シートという)1〜6を作製した。これら本発明バルブ
シート1〜8および比較バルブシート1〜6の素地の成
分組成、並びに硬質粒子相の分散量(容量%)およびM
HVを測定し、その結果を表5〜6に示した。なお、硬
質粒子相の分散量は画像解析により硬質粒子の面積率を
測定した後、これを体積率に換算することにより測定
し、さらに硬質粒子相のMHVはマイクロビッカース硬
さ測定により測定した。
【0039】このようにして作製した本発明バルブシー
ト1を切断し、研磨し、金属顕微鏡によ る組織観察
を行い、硬質粒子相を中心とした組織写生図を図1に示
した。図1において1はFe基合金相、2はCu基合金
相、3は硬質粉末Aにより形成された硬質粒子相であ
る。さらに本発明バルブシート3を切断し、研磨し、金
属顕微鏡による組織観察を行い、硬質粒子相を中心とし
た組織写生図を図2に示した。図2において1はFe基
合金相、2はCu基合金相、3は硬質粉末Cにより形成
された硬質粒子相である。図1および図2金属組織の写
生図から明らかなように、本発明バルブシート1および
3はFe基合金相1をCu基合金相2で結合してなる素
地を有し、特に素地中に分散しているMHV500〜1
700の硬質粒子相3は断面花びら状(立体的にみると
半団子状)Fe基合金相1′により包囲された状態で分
散していることが分かる。さらに本発明バルブシート2
および4〜14についても素地中に断面花びら状(立体
的にみると半団子状)のFe基合金相1′が存在するか
否かを観察し、その結果を表5〜6に示した。
【0040】さらに、前記本発明バルブシート1および
3の組織のFe基合金相およびCu基合金相の成分含有
量をEPMAにより測定した結果、前記Fe基合金相は
Ni、CuおよびCを含みかつFe50重量%以上含
み、前記Cu基合金相はNi、FeおよびCを含みかつ
Cuを50重量%以上含み、さらにFe基合金相に含ま
れるNiおよびCの濃度は、Cu基合金相に含まれるN
iおよびCの濃度よりも大であることを確認した。また
Fe基合金相およびCu基合金相には硬質粒子相の成分
が一部拡散浸透して含まれており、一方、硬質粒子相に
はFe、Cu、NiおよびCが一部拡散浸透して含まれ
ていることが分かった。
【0041】さらにCr:2重量%、Mo:1.5重量
%、Ni:1.5重量%、Co:5重量%、C:1.0
重量%、Nb:0.6重量%を含有し、残りがFeおよ
び不可避不純物からなる組成並びにパーライト相および
ベーナイト相を主体とした組織からなる鉄基合金組織を
有する素地中に、表2の硬質粒子AとEが合計で17容
量%が均一に分散した組織を有する鉄基焼結合金で構成
された従来鉄基焼結合金製バルブシート(以下、従来バ
ルブシートという)を用意した。
【0042】摩耗試験 前記本発明バルブシート1〜8、比較バルブシート1〜
6および従来バルブシートについて下記の摩耗試験を行
なった。SUH36の材質からなり外径が30mmの傘
部分を有するバルブを用意し、このバルブの傘部分を温
度:900℃に保持し、さらに本発明バルブシート1〜
8、比較バルブシート1〜6および従来バルブシートを
それぞれ内部が水冷されている治具に圧入し、ガソリン
燃焼雰囲気中で着座荷重:30kg、バルブ着座回数:
3000回/分の条 件で150時間試験し、バルブシ
ートおよびバルブの最大摩耗量を測定し、その結果を表
5〜6に示した。
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】表3〜表6に示される結果から、本発明バ
ルブシート1〜8は従来バルブシートに比べて、バルブ
シート自体の最大摩耗量および相手材であるバルブの最
大摩耗量が少ないことが分かる。しかし、この発明の範
囲から外れている成分組成を有する比較バルブシート1
〜6は、バルブシートの最大摩耗量および相手材である
バルブの最大摩耗量のうち少なくともいずれかが好まし
くない値を示すことが分かる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の鉄基焼結
合金製バルブシートは、摩耗量が少なく、さ らに相手
材であるバルブに対する相手攻撃性が少ないことから、
エンジンなどの自動車産業の発展に大いに貢献し得るも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鉄基焼結合金製バルブシートの組織
の写生図である。
【図2】この発明の鉄基焼結合金製バルブシートの組織
の写生図である。
【符号の説明】
1 Fe基合金相 1’ 断面花びら状のFe基合金相 2 Cu基合金相 3 硬質粒子相
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−329007(JP,A) 特開 平6−66117(JP,A) 特開 平3−158445(JP,A) 特開 平3−225008(JP,A) 特開 平3−158444(JP,A) 特開 平5−179390(JP,A) 特開 平5−202451(JP,A) 特開 平7−70720(JP,A) 特開 平9−143638(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 304 C22C 33/02 C22C 38/16 C22C 38/52 F01L 3/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cu:21.8〜28重量%、Ni:
    0.3〜12重量%、C:0.0005〜0.8重量%
    を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成
    を有し、 かつ、Fe基合金相をCu基合金相により結合してなる
    素地中にマイクロビッカース硬さ(以下、MHVとい
    う):500〜1700の硬質粒子相が5〜30容量%
    の割合で分散しており、前記硬質粒子相は半団子状をし
    た前記Fe基合金相により包囲された状態で分散してい
    る組織を有することを特徴とする高強度Fe基焼結バル
    ブシート。
  2. 【請求項2】 Cu:21.8〜28重量%、Ni:
    0.3〜12重量%、C:0.0005〜0.8重量
    %、Co:0.1〜10重量%を含有し、残りがFeお
    よび不可避不純物からなる組成を有し、 かつFe基合金相をCu基合金相により結合してなる素
    地中にMHV:500〜1700の硬質粒子相が5〜3
    0容量%の割合で分散しており、前記硬質粒子相は半団
    子状をした前記Fe基合金相により包囲された状態で分
    散している組織を有することを特徴とする高強度Fe基
    焼結バルブシート。
  3. 【請求項3】 Cu:21.8〜28重量%、Ni:
    0.3〜12重量%、C:0.0005〜0.8重量
    %、Cr:0.1〜10重量%を含有し、残りがFeお
    よび不可避不純物からなる組成を有し、 かつFe基合金相をCu基合金相により結合してなる素
    地中にMHV:500〜1700の硬質粒子相が5〜3
    0容量%の割合で分散しており、前記硬質粒子相は半団
    子状をした前記Fe基合金相により包囲された状態で分
    散している組織を有することを特徴とする高強度Fe基
    焼結バルブシート。
  4. 【請求項4】 Cu:21.8〜28重量%、Ni:
    0.3〜12重量%、C:0.0005〜0.8重量
    %、Co:0.1〜10重量%、Cr:0.1〜10重
    量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる
    組成を有し、 かつFe基合金相をCu基合金相により結合してなる素
    地中にMHV:500〜1700の硬質粒子相が5〜3
    0容量%の割合で分散しており、前記硬質粒子相は半団
    子状をした前記Fe基合金相により包囲された状態で分
    散している組織を有することを特徴とする高強度Fe基
    焼結バルブシート。
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