JP2001214245A - 鉄基焼結合金およびその製造方法 - Google Patents
鉄基焼結合金およびその製造方法Info
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Abstract
結合金を提供する。 【解決手段】Cu:8〜40重量%、CaF2:0.5
〜10重量%を含有し、さらに必要に応じてNi:0.
5〜10重量%、C:0.05〜3重量%を含有し、さ
らに必要に応じてCr,Mn,Mo,W,V,Si,C
o,Nbのうち1種または2種以上を合計で0.5〜2
0重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物から
なる組成を有し、かつ平均粒径:10〜100μmのM
HV:500〜2000の硬質粒子相が1〜30面積%
の割合で均一分散している素地の気孔内部に、前記Ca
F2が存在して分散している組織を有する。
Description
削性、耐焼付き性および強度を有すると共に耐摩耗性に
優れかつ相手攻撃性が少ない鉄基焼結合金に関するもの
であり、この鉄基焼結合金は、バルブシート、バルブガ
イド、ピストン耐摩環などエンジンの耐摩耗部品の製造
に使用される。
る各種機械部品を精度良く量産できるようになり、エン
ジンの耐摩耗部品も鉄基焼結合金により製造するように
なってきた。一方、近年、天然ガスをはじめとする気体
燃料を使用するエンジン、あるいは燃料を燃焼室内に直
接噴射する直噴射エンジンが開発されている。これら新
型エンジンでは吸気側バルブからは気体だけを供給し、
従来エンジンのようにガソリンと空気の混合ガスを供給
するものではないところから、吸気側バルブ部分でのガ
ソリンによる潤滑作用が全く無く、したがって吸気側バ
ルブシートおよびバルブガイドは吸気側バルブを激しく
摩耗するという欠点があった。また従来エンジンでは燃
焼室内で発生した微量の煤など燃焼生成物が排気側バル
ブガイドおよびバルブシートに潤滑性を付与していた
が、気体燃料を使用する新型エンジンの場合、燃焼生成
物の生成が極めて少く、そのために排気側バルブガイド
およびバルブシートは排気側バルブを激しく摩耗すると
いう欠点があった。これを解決するために鉄基焼結合金
に固体潤滑剤としてCaF2を添加して自己潤滑性を高
めることにより、激しい摩耗を防止しようとしている。
例えば、CaF2を含む鉄基焼結合金の一例として、重
量%で、C:0.7〜1.6%、Si:0.1〜1%、
Mn:0.05〜1%,Cr:1〜8%,Mo:1〜1
0%,V:0.1〜2%,Co:1〜20%を含み、残
部Feおよび不可避不純物からなり、硬質粒子が粒径1
0〜150μmのCr−Mo−Si−Co系金属間化合
物粒子、Fe−Mo粒子およびFe−Si−Mo系金属
間化合物粒子の内の1種または2種以上を合計で5〜2
5重量%を素地中に分散させ、さらに粒径1〜50μm
のCaF2を分散させた鉄基焼結合金が知られており、
この鉄基焼結合金はバルブシートなど摺動部材の素材と
して使用されるとしている(特開平11−21659号
公報参照)。
aF2を含有する鉄基焼結合金からなるバルブシートは
十分な強度および耐摩耗性が得られず、また自己潤滑性
に劣るために相手攻撃性が大きいという欠点があった。
上述のような観点から、優れた強度および耐摩耗性を有
すると共に自己潤滑性に優れかつ相手攻撃性が少ない鉄
基焼結合金を得るべく研究を行っていたところ、(a)
Cu粉末、CaF2粉末およびFe粉末からなる組成の
混合粉末を成形したのちCu液相による液相焼結を行う
ことにより得られたCu:8〜40重量%、CaF2:
0.5〜10重量%を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成の鉄基焼結合金は、図1に示される
ように、CaF2粒子1が素地の気孔2の内部に存在し
た組織が形成され、かかる組成および組織を有する鉄基
焼結合金は優れた強度および耐摩耗性を有すると共に自
己潤滑性に優れかつ相手攻撃性が少ない、(b)Cu粉
末、CaF2粉末、Ni粉末およびC粉末の内の1種ま
たは2種、並びにFe粉末からなる組成の混合粉末を成
形したのちCu液相による液相焼結を行うことにより得
られたCu:8〜40重量%、CaF2:0.5〜10
重量%を含有し、さらにNi:0.5〜10重量%、
C:0.05〜3重量%の内の1種または2種を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有す
る鉄基焼結合金は、図1に示されるように、CaF2粒
子1が素地の気孔2の内部に存在した組織が形成され、
かかる組成および組織を有する鉄基焼結合金は優れた強
度および耐摩耗性を有すると共に自己潤滑性に優れかつ
相手攻撃性が少ない、という知見を得たのである。
れたものであって、(1)Cu:8〜40重量%、Ca
F2:0.5〜10重量%を含有し、残りがFeおよび
不可避不純物からなる組成を有し、かつ前記CaF2は
素地の気孔内部に存在して分散している組織を有する鉄
基焼結合金、(2)Cu:8〜40重量%、CaF2:
0.5〜10重量%、Ni:0.5〜10重量%を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
し、かつ前記CaF2は素地の気孔内部に存在して分散
している組織を有する鉄基焼結合金、(3)Cu:8〜
40重量%、CaF2:0.5〜10重量%、C:0.
05〜3重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成を有し、かつ前記CaF2は素地の気孔
内部に存在して分散している組織を有する鉄基焼結合
金、(4)Cu:8〜40重量%、CaF2:0.5〜
10重量%、Ni:0.5〜10重量%、C:0.05
〜3重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物か
らなる組成を有し、かつ前記CaF2は素地の気孔内部
に存在して分散している組織を有する鉄基焼結合金、に
特徴を有するものである。
すると共に自己潤滑性および耐摩耗性に優れかつ相手攻
撃性が少ない理由として下記の理由が考えられる。すな
わち、従来の鉄基焼結合金は、図2(a)の組織説明図
に示されるように、固体潤滑剤として角張ったCaF2
粒子1が素地3中に埋め込まれた状態で分散した組織を
有しており、かかる組織を有する鉄基焼結合金が摩耗す
ると、図2(b)の組織説明図に示されるように、角張
ったCaF2粒子1が脱落してその部分に鋭角部分4を
有する空孔6が形成され、この鉄基焼結合金に荷重が付
加されると、CaF2粒子が脱落して形成された空孔6
の鋭角部分4から亀裂5が発生し、そのために亀裂周囲
の破壊や摩耗の進行が生じる。ところが、この発明の鉄
基焼結合金は、図1(a)に示されるように、鋭角部分
4を有するCaF2粒子1は素地の気孔2の内部に付着
した状態で存在する組織が形成され、かかる鉄基焼結合
金の素地3に形成されている気孔2はほぼ球形であるた
めに、摩耗中にCaF2粒子1が気孔2から脱落しても
気孔2は球形のまま残り、荷重が付加されても亀裂は気
孔2から発生し難く、そのために局所的な破壊や摩耗の
進行が防止されるものと考えられる。さらに、気孔2に
付着したCaF2粒子1は素地3中に埋め込まれたもの
より脱落しやすく効率的に潤滑剤の役目を果たすために
自己潤滑性に優れかつ相手攻撃性も少なくなるものと考
えられる。
たは(b)記載の混合粉末に、さらにマイクロビッカー
ス硬さ(以下、MHVという):500〜2000の硬
質粉末を0.5〜20重量%添加した混合粉末を成形し
たのち、Cu液相による液相焼結を行うことにより、C
u:8〜40重量%、CaF2:0.5〜10重量%を
含有し、さらに必要に応じてNi:0.5〜10重量
%、C:0.05〜3重量%の内の1種または2種を含
有し、さらにCr,Mn,Mo,W,V,Si,Co,
Nbのうち1種または2種以上を合計で0.5〜20重
量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる
組成を有する鉄基焼結合金は耐摩耗性が一層向上する、
(d)前記Cr,Mn,Mo,W,V,Si,Co,N
bのうち1種または2種以上の成分は、素地の固溶させ
ても良く、またはMHV:500〜2000の硬質粒子
相として素地中に均一分散させても良く、この硬質粒子
相が分散した素地中の気孔の内部にCaF2粒子が存在
し分散している組織を有する鉄基焼結合金は、素地中に
硬質粒子が均一分散しているために耐摩耗性が一層向上
する、という知見を得たのである。
たものであって、前記Cr,Mn,Mo,W,V,S
i,Co,Nbのうち1種または2種以上の成分を素地
に固溶させたこの発明は、(5)Cu:8〜40重量
%、CaF2:0.5〜10重量%を含有し、さらにC
r,Mn,Mo,W,V,Si,Co,Nbのうち1種
または2種以上を合計で0.5〜20重量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、か
つ前記CaF2は素地の気孔内部に存在して分散してい
る組織を有する鉄基焼結合金、(6)Cu:8〜40重
量%、CaF2:0.5〜10重量%、Ni:0.5〜
10重量%を含有し、さらにCr,Mn,Mo,W,
V,Si,Co,Nbのうち1種または2種以上を合計
で0.5〜20重量%を含有し、残りがFeおよび不可
避不純物からなる組成を有し、かつ前記CaF2は素地
の気孔内部に存在して分散している組織を有する鉄基焼
結合金、(7)Cu:8〜40重量%、CaF2:0.
5〜10重量%、C:0.05〜3重量%を含有し、さ
らにCr,Mn,Mo,W,V,Si,Co,Nbのう
ち1種または2種以上を合計で0.5〜20重量%を含
有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
し、かつ前記CaF2は素地の気孔内部に存在して分散
している組織を有する鉄基焼結合金、(8)Cu:8〜
40重量%、CaF2:0.5〜10重量%、Ni:
0.5〜10重量%、C:0.05〜3重量%を含有
し、さらにCr,Mn,Mo,W,V,Si,Co,N
bのうち1種または2種以上を合計で0.5〜20重量
%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組
成を有し、かつ前記CaF2は素地の気孔内部に存在し
て分散している組織を有する鉄基焼結合金、(9)前記
(5)〜(8)記載のCr,Mn,Mo,W,V,S
i,Co,Nbのうち1種または2種以上からなる成分
は、MHV:500〜2000の硬質粒子相として素地
中に均一分散しており、前記CaF2は硬質粒子相が均
一分散している素地の気孔内部に存在して分散している
組織を有する鉄基焼結合金、に特徴を有するものであ
る。
0の硬質粒子相は、平均粒径:10〜100μmを有
し、素地中に1〜30面積%の割合で均一分散している
ことが一層好ましい。したがって、この発明は、(10)
Cu:8〜40重量%、CaF2:0.5〜10重量%
を含有し、さらにCr,Mn,Mo,W,V,Si,C
o,Nbのうち1種または2種以上を合計で0.5〜2
0重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物から
なる組成を有し、かつ平均粒径:10〜100μmのM
HV:500〜2000の硬質粒子相が1〜30面積%
の割合で均一分散している素地の気孔内部に、前記Ca
F2が存在して分散している組織を有する鉄基焼結合
金、(11)Cu:8〜40重量%、CaF2:0.5〜
10重量%、Ni:0.5〜10重量%を含有し、さら
にCr,Mn,Mo,W,V,Si,Co,Nbのうち
1種または2種以上を合計で0.5〜20重量%を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
し、かつ平均粒径:10〜100μmのMHV:500
〜2000の硬質粒子相が1〜30面積%の割合で均一
分散している素地の気孔内部に、前記CaF2が存在し
て分散している組織を有する鉄基焼結合金、(12)C
u:8〜40重量%、CaF2:0.5〜10重量%、
C:0.05〜3重量%を含有し、さらにCr,Mn,
Mo,W,V,Si,Co,Nbのうち1種または2種
以上を合計で0.5〜20重量%を含有し、残りがFe
および不可避不純物からなる組成を有し、かつ平均粒
径:10〜100μmのMHV:500〜2000の硬
質粒子相が1〜30面積%の割合で均一分散している素
地の気孔内部に、前記CaF2が存在して分散している
組織を有する鉄基焼結合金、(13)Cu:8〜40重量
%、CaF2:0.5〜10重量%、Ni:0.5〜1
0重量%、C:0.05〜3重量%を含有し、さらにC
r,Mn,Mo,W,V,Si,Co,Nbのうち1種
または2種以上を合計で0.5〜20重量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、か
つ平均粒径:10〜100μmのMHV:500〜20
00の硬質粒子相が1〜30面積%の割合で均一分散し
ている素地の気孔内部に、前記CaF2が存在して分散
している組織を有する鉄基焼結合金、に特徴を有するも
のである。
2000の硬質粒子相は、具体的には、Mo−Fe合金
粉末、Co−Mo−Cr−Si合金粉末、Cr−W−C
o−Fe−C−Si−Nb合金粉末、Co−Mo−Cr
−Fe−Mn−C−Si−V合金粉末の内の1種または
2種以上からなる硬質粉末を原料粉末として添加するこ
とにより形成されるが、これら硬質粒子相と素地の間で
相互拡散が起こるために硬質粉末の組成と全く同じでは
ない。したがって、前記素地中に形成されたMHV:5
00〜2000の硬質粒子相は、MoおよびFeを主成
分とするMo−Fe系合金、Mo、FeおよびCを主成
分とするMo−Fe−C系合金、Mo、Fe、Niおよ
びCを主成分とするMo−Fe−Ni−C系合金、C
o、Mo、CrおよびSiを主成分とするCo−Mo−
Cr−Si系合金、Cr、W、Co、Fe、C、Si、
Nbを主成分とするCr−W−Co−Fe−C−Si−
Nb系合金、Co、Mo、Cr、Fe、Mn、C、S
i、Vを主成分とするCo−Mo−Cr−Fe−Mn−
C−Si−V系合金の内の1種または2種以上からなる
ものであり、若干の素地成分であるFe、Cu、Ni、
Cが含まれる場合もある。したがってこの発明は、(1
4)前記MHV:500〜2000の硬質粒子相は、M
oおよびFeを主成分とするMo−Fe系合金からなる
前記(9)〜(13)の内のいずれかに記載の鉄基焼結合
金、(15)前記MHV:500〜2000の硬質粒子相
は、Mo、FeおよびCを主成分とするMo−Fe−C
系合金からなる前記(9)〜(13)の内のいずれかに記
載の鉄基焼結合金、(16)前記MHV:500〜200
0の硬質粒子相は、Mo、Fe、NiおよびCを主成分
とするMo−Fe−Ni−C系合金からなる前記(9)
〜(13)の内のいずれかに記載の鉄基焼結合金、(17)
前記MHV:500〜2000の硬質粒子相は、Co、
Mo、CrおよびSiを主成分とするCo−Mo−Cr
−Si系合金からなる前記(9)〜(13)の内のいずれ
かに記載の鉄基焼結合金、(18)前記MHV:500〜
2000の硬質粒子相は、Cr、W、Co、Fe、C、
Si、Nbを主成分とするCr−W−Co−Fe−C−
Si−Nb系合金からなる前記(9)〜(13)の内のい
ずれかに記載の鉄基焼結合金、(19)前記MHV:50
0〜2000の硬質粒子相は、Co、Mo、Cr、F
e、Mn、C、Si、Vを主成分とするCo−Mo−C
r−Fe−Mn−C−Si−V系合金からなる前記
(9)〜(13)の内のいずれかに記載の鉄基焼結合金、
(20)前記(14)〜(19)記載のMHV:500〜20
00の硬質粒子相の2種以上が混在している鉄基焼結合
金、に特徴を有するものである。
る硬質粒子相は、MHV:500〜2000の範囲内の
硬質粒子相であればよいが、相手材であるバルブの材質
によって鉄基焼結合金の素地中に分散する硬質粒子相を
MHV:500〜1000の硬質粒子相、MHV:80
0〜2000の硬質粒子相、並びにMHV:500〜1
000およびMHV:800〜2000の硬質粒子混合
相に分けて使用することが一層好ましい。例えば、相手
材であるバルブの材質がSUH35、SUH36などの
オーステナイト系耐熱鋼である場合は、鉄基焼結合金の
素地中に分散する硬質粒子相をMHV:500〜100
0の範囲内の硬質粒子相であることが一層好ましく、相
手材であるバルブの材質がSUH3、SUH11などの
マルテンサイト系耐熱鋼である場合は、鉄基焼結合金の
素地中に分散する硬質粒子相をMHV:800〜200
0の硬質粒子相であることが一層好ましく、さらに、相
手材であるバルブのフェース面材質がCo基耐熱合金の
盛金である場合は、鉄基焼結合金の素地中に分散する硬
質粒子相をMHV:500〜1000およびMHV:8
00〜2000の硬質粒子混合相とすることが一層好ま
しい。
は、Fe粉末、Cu粉末、CaF2粉末を必須の原料粉
末として混合し、さらに必要に応じてNi粉末、C粉末
およびMHV:500〜2000の硬質粉末を混合して
得られた混合粉末を、成形したのちCu液相による液相
焼結することにより製造することができる。したがって
この発明は、(20)Fe粉末、Cu粉末、CaF2粉末
を必須の原料粉末として混合し、さらに必要に応じてN
i粉末、C粉末およびMHV:500〜2000の硬質
粉末を混合して得られた混合粉末を、成形したのちCu
液相による液相焼結する鉄基焼結合金の製造方法、に特
徴を有するものである。
は、原料粉末として、Fe粉末、Cu粉末、CaF2粉
末、黒鉛粉末、Ni粉末およびMHV:500〜200
0の硬質粉末およびMHV:500〜2000の硬質粉
末を用意し、これら原料粉末を所定の割合で配合し混合
し、さらに金型成形時の潤滑剤であるステアリン酸亜鉛
粉末とともにダブルコーンミキサーで混合し、プレス成
形して圧粉体を作製し、圧粉体を水素を含む窒素雰囲気
中、温度:1100〜1300℃(一層好ましくは、1
090〜1200℃)で焼結し、Cu液相による液相焼
結することにより製造する。このようにしてCu液相に
よる液相焼結を行なうと、CaF2の周囲のCu液相
は、CaF2から離れるように流動し、CaF2の周囲は
気孔となり、結果としてCaF2が気孔内部に押し出さ
れた組織となるものと考えられる。また、気孔内部に存
在するCaF2は、素地の気孔内の合金と緩く結合して
いるために脱落しやすく、脱落したCaF2は摩耗面に
散乱して固体潤滑剤として効率的に作用することにより
自己潤滑性を向上させる。
成を上記のごとく限定した理由について説明する。
向上させ、さらに相手攻撃性を減少させる効果がある
が、その含有量が8重量%未満ではその効果が十分でな
く、一方、40重量%を越えると液相が過大となり、焼
結中に変形が生じて寸法のバラツキが大きくなるので好
ましくない。したがって、Cuの含有量は8〜40重量
%に定めた。Cuの含有量の一層好ましい範囲は9〜2
5重量%である。
摩耗性の向上に効果があるので添加するが、0.5重量
%未満ではその効果が十分でなく、一方、10重量%を
越えて添加すると焼結中に変形が生じて寸法のバラツキ
が大きくなるので好ましくない。したがって、CaF2
の含有量は0.5〜10重量%に定めた。CaF2の含
有量の一層好ましい範囲は1〜7重量%である。
ることにより、強度と耐摩耗性を向上させるので必要に
応じて含有させるが、その量が0.5重量%未満では効
果が現れず、一方、10重量%を越えて含有させてもも
効果が少なく経済的に好ましくない。したがって、Ni
の含有量は0.5〜10重量%に定めた。Ni含有量の
一層好ましい範囲は1〜8重量%である。
加するが、その量が0.05重量%未満では効果が現れ
ず、一方、3重量%を越えて含有させると、靭性および
寸法安定性が低下するので好ましくない。したがって、
Cの含有量は0.05〜3重量%に定めた。C含有量の
一層好ましい範囲は0.1〜2重量%である。
Co,Nb これら成分は、耐摩耗性および強度を向上させるために
必要に応じて含有させるが、これら成分の1種または2
種以上を合計で0.5重量%未満含有させても所望の効
果が現れず、一方、20重量%を越えて含有させると、
靭性が低下するので好ましくない。したがって、これら
成分の1種または2種以上を合計で0.5〜20重量%
に定めた。一層好ましい範囲は1〜10重量%である。
また、これら成分は硬質合金粉末として添加し、素地に
分散させて硬質粒子相を形成させることができるが、硬
質粒子相を形成させる場合は1〜15重量%の範囲内と
することが好ましい。この場合の一層好ましい範囲は4
〜10重量%である。そして素地に分散する硬質粒子相
は、平均粒径:10〜100μm、MHV:500〜2
000の範囲内の硬質粒子相を面積率:1〜30%で分
散させることが好ましく、その理由は、MHVが500
未満の硬質合金粒子相では十分な耐摩耗性が得られない
ので硬質合金粒子相を形成させる意味が無くなく、一
方、MHVが2000を越えるとバルブを過大に摩耗さ
せるので好ましくないことによるものである。また、鉄
基燒結合金素地中に面積率で1%分散していても十分な
耐摩耗性が得られず、一方、30%を越えて分散すると
硬質粒子相が多過て靭性が不足するので好ましくないか
らである。硬質合金粒子相の分散量の一層好ましい範囲
は面積率で8〜25%である。
粒径:11μmのCu粉末、平均粒径:10μmのNi
粉末、平均粒径:18μmの黒鉛粉末および平均粒径:
20μmのCaF2粉末を用意した。さらに下記の表1
に示される成分組成を有する硬質合金粉末A〜Dを用意
した。
2粉末、Ni粉末、黒鉛粉末、および表1の硬質合金粉
末A〜Dを表2〜3に示される割合で配合し混合して原
料混合粉末を作製し、この原料混合粉末にさらに金型成
形時の潤滑剤であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで
0.8重量%に当たる量だけ添加して混合し、プレス成
形して圧粉体を作製した。この圧粉体をN2−5%H2の
混合雰囲気中、温度:1140℃、20分保持の条件で
焼結し、表4〜5に示される成分組成を有する本発明鉄
基燒結合金(以下、本発明合金という)1〜21を作製
した。
記載の、重量%で、C:1.0、Si:0.26%、M
n:0.13%,Cr:3.14%,Mo:3.37
%,V:0.25%,Co:6.0%およびCaF2:
5%を含み、さらに、粒径:10μmのCr−Mo−S
i−Co金属間化合物:10%を20面積%となるよう
に含み、残部Feおよび不可避不純物からなる従来鉄基
焼結合金(以下、従来合金という)を用意した。
ついて下記の摩耗試験を行った。
の傘部分を有するバルブを用意し、このバルブの傘部分
を温度:900℃に保持し、さらに本発明合金1〜21
および従来合金からなるバルブシートを作製し、これら
バルブシートをそれぞれ内部が水冷されている治具に圧
入し、天然ガス燃焼雰囲気中で着座荷重:30kg、バ
ルブ着座回数:3000回/分の条件で150時間試験
し、バルブシートおよびバルブの最大摩耗量を測定し、
その結果を表4〜5に示した。
金1〜21で作製したバルブシートは従来合金で作製し
たバルブシートに比べて、バルブシートの最大摩耗量が
少ないところから、本発明合金1〜21は従来合金に比
べて優れた耐摩耗性を有し、さらに本発明合金1〜21
は従来合金に比べて相手材であるバルブの最大摩耗量が
少ないところから相手攻撃性が少ないことが分かる。
は、従来以上の耐摩耗性を有し、また相手材であるバル
ブに対する相手攻撃性が少ないところから、エンジンな
どの自動車産業の発展に大いに貢献し得るものである。
の説明図である。
明図である。
裂6 CaF2が脱落してできた空孔
Claims (18)
- 【請求項1】 Cu:8〜40重量%、CaF2:0.
5〜10重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成を有し、かつ前記CaF2は素地の気孔
内部に存在して分散している組織を有することを特徴と
する鉄基焼結合金。 - 【請求項2】 Cu:8〜40重量%、CaF2:0.
5〜10重量%、Ni:0.5〜10重量%を含有し、
残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、か
つ前記CaF2は素地の気孔内部に存在して分散してい
る組織を有することを特徴とする鉄基焼結合金。 - 【請求項3】 Cu:8〜40重量%、CaF2:0.
5〜10重量%、C:0.05〜3重量%を含有し、残
りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、かつ
前記CaF2は素地の気孔内部に存在して分散している
組織を有することを特徴とする鉄基焼結合金。 - 【請求項4】 Cu:8〜40重量%、CaF2:0.
5〜10重量%、Ni:0.5〜10重量%、C:0.
05〜3重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成を有し、かつ前記CaF2は素地の気孔
内部に存在して分散している組織を有することを特徴と
する鉄基焼結合金。 - 【請求項5】 Cu:8〜40重量%、CaF2:0.
5〜10重量%を含有し、さらにCr,Mn,Mo,
W,V,Si,Co,Nbのうち1種または2種以上を
合計で0.5〜20重量%を含有し、残りがFeおよび
不可避不純物からなる組成を有し、かつ前記CaF2は
素地の気孔内部に存在して分散している組織を有するこ
とを特徴とする鉄基焼結合金。 - 【請求項6】 Cu:8〜40重量%、CaF2:0.
5〜10重量%、Ni:0.5〜10重量%を含有し、
さらにCr,Mn,Mo,W,V,Si,Co,Nbの
うち1種または2種以上を合計で0.5〜20重量%を
含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を
有し、かつ前記CaF2は素地の気孔内部に存在して分
散している組織を有することを特徴とする鉄基焼結合
金。 - 【請求項7】 Cu:8〜40重量%、CaF2:0.
5〜10重量%、C:0.05〜3重量%を含有し、さ
らにCr,Mn,Mo,W,V,Si,Co,Nbのう
ち1種または2種以上を合計で0.5〜20重量%を含
有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
し、かつ前記CaF2は素地の気孔内部に存在して分散
している組織を有することを特徴とする鉄基焼結合金。 - 【請求項8】 Cu:8〜40重量%、CaF2:0.
5〜10重量%、Ni:0.5〜10重量%、C:0.
05〜3重量%を含有し、さらにCr,Mn,Mo,
W,V,Si,Co,Nbのうち1種または2種以上を
合計で0.5〜20重量%を含有し、残りがFeおよび
不可避不純物からなる組成を有し、かつ前記CaF2は
素地の気孔内部に存在して分散している組織を有するこ
とを特徴とする鉄基焼結合金。 - 【請求項9】 前記Cr,Mn,Mo,W,V,Si,
Co,Nbのうち1種または2種以上からなる成分は、
マイクロビッカース硬さ(以下、MHVという):50
0〜2000の硬質粒子相として素地中に均一分散して
おり、前記CaF2は硬質粒子相が均一分散している素
地の気孔内部に存在して分散している組織を有すること
を特徴とする請求項5、6、7または8記載の鉄基焼結
合金。 - 【請求項10】 前記MHV:500〜2000の硬質
粒子相は、平均粒径:10〜100μmを有し、素地中
に1〜30面積%の割合で均一分散していることを特徴
とする請求項9記載の鉄基焼結合金。 - 【請求項11】 前記MHV:500〜2000の硬質
粒子相は、MoおよびFeを主成分とするMo−Fe系
合金からなることを特徴とする請求項9または10記載
の鉄基焼結合金。 - 【請求項12】 前記MHV:500〜2000の硬質
粒子相は、Mo、FeおよびCを主成分とするMo−F
e−C系合金からなることを特徴とする請求項9または
10記載の鉄基焼結合金。 - 【請求項13】 前記MHV:500〜2000の硬質
粒子相は、Mo、Fe、NiおよびCを主成分とするM
o−Fe−Ni−C系合金からなることを特徴とする請
求項9または10記載の鉄基焼結合金。 - 【請求項14】 前記MHV:500〜2000の硬質
粒子相は、Co、Mo、CrおよびSiを主成分とする
Co−Mo−Cr−Si系合金からなることを特徴とす
る請求項9または10記載の鉄基焼結合金。 - 【請求項15】 前記MHV:500〜2000の硬質
粒子相は、Cr、W、Co、Fe、C、Si、Nbを主
成分とするCr−W−Co−Fe−C−Si−Nb系合
金からなることを特徴とする請求項9または10記載の
鉄基焼結合金。 - 【請求項16】 前記MHV:500〜2000の硬質
粒子相は、Co、Mo、Cr、Fe、Mn、C、Si、
Vを主成分とするCo−Mo−Cr−Fe−Mn−C−
Si−V系合金からなることを特徴とする請求項9また
は10記載の鉄基焼結合金。 - 【請求項17】 請求項11、12、13、14、15
および16記載のMHV:500〜2000の硬質粒子
相の2種以上が混在していることを特徴とする鉄基焼結
合金。 - 【請求項18】 Fe粉末、Cu粉末、CaF2粉末を
必須の原料粉末として混合し、さらに必要に応じてNi
粉末、C粉末およびMHV:500〜2000の硬質粉
末の1種または2種以上を混合して得られた混合粉末
を、成形したのちCu液相による液相焼結することを特
徴とする鉄基焼結合金の製造方法。
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