JPH11322662A - 5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造法および製造装置 - Google Patents
5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造法および製造装置Info
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- JPH11322662A JPH11322662A JP10124717A JP12471798A JPH11322662A JP H11322662 A JPH11322662 A JP H11322662A JP 10124717 A JP10124717 A JP 10124717A JP 12471798 A JP12471798 A JP 12471798A JP H11322662 A JPH11322662 A JP H11322662A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C49/00—Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
- C07C49/587—Unsaturated compounds containing a keto groups being part of a ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/51—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition
- C07C45/511—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition involving transformation of singly bound oxygen functional groups to >C = O groups
- C07C45/512—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition involving transformation of singly bound oxygen functional groups to >C = O groups the singly bound functional group being a free hydroxyl group
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/582—Recycling of unreacted starting or intermediate materials
Abstract
(57)【要約】
【目的】1,2−ジビニルシクロドデカノールから副反
応なく、短時間で効率よく5−シクロヘキサデセン−1
−オンを連続製造する方法を提供する。 【構成】真空ポンプ8により5mmHg以下の真空にさ
れた、加熱されたフラッシュ装置3に、原料容器1から
定量ポンプ2により原料である1,2−ジビニルシクロ
ドデカノールが供給される。フラッシュ装置で気化され
た1,2−ジビニルシクロドデカノールは、400〜6
50℃に加熱され、5mmHg以下の真空とされた反応
装置4に供給されて、1,2−ジビニルシクロドデカノ
ールが5−シクロヘキサデセン−1−オンに転換され
る。反応生成物は反応装置頂部から排出され、冷却され
て目的物である5−シクロヘキサデセン−1−オンが回
収容器6に回収される。装置を減圧する際、−78〜−
100℃に冷却されたソジュームメチラート/メタノー
ルなどからなる塩酸ガストラップ7を介して真空ポンプ
8により減圧を行うことが好ましい。
応なく、短時間で効率よく5−シクロヘキサデセン−1
−オンを連続製造する方法を提供する。 【構成】真空ポンプ8により5mmHg以下の真空にさ
れた、加熱されたフラッシュ装置3に、原料容器1から
定量ポンプ2により原料である1,2−ジビニルシクロ
ドデカノールが供給される。フラッシュ装置で気化され
た1,2−ジビニルシクロドデカノールは、400〜6
50℃に加熱され、5mmHg以下の真空とされた反応
装置4に供給されて、1,2−ジビニルシクロドデカノ
ールが5−シクロヘキサデセン−1−オンに転換され
る。反応生成物は反応装置頂部から排出され、冷却され
て目的物である5−シクロヘキサデセン−1−オンが回
収容器6に回収される。装置を減圧する際、−78〜−
100℃に冷却されたソジュームメチラート/メタノー
ルなどからなる塩酸ガストラップ7を介して真空ポンプ
8により減圧を行うことが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、5−シクロヘキサデセ
ン−1−オンの新規製造法およびその製造装置、更に詳
細には、1,2−ジビニルシクロドデカノールからオキ
シコープ反応により5−シクロヘキサデセン−1−オン
を製造する方法およびその製造装置に関する。
ン−1−オンの新規製造法およびその製造装置、更に詳
細には、1,2−ジビニルシクロドデカノールからオキ
シコープ反応により5−シクロヘキサデセン−1−オン
を製造する方法およびその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】5−シクロヘキサデセン−1−オンは、
比較的強いムスク香を有し、香料の原料として有用な化
合物として広く知られている。この5−シクロヘキサデ
セン−1−オンは、通常次式に従って製造される。
比較的強いムスク香を有し、香料の原料として有用な化
合物として広く知られている。この5−シクロヘキサデ
セン−1−オンは、通常次式に従って製造される。
【0003】
【化1】
【0004】まずシクロドデカノン(1)をハロゲン化
して2−ハロゲノシクロドデカノン(2)を合成し、こ
れによって得られた2−ハロゲノシクロドデカノン
(2)とビニルマグネシウムグリニヤーとの反応により
1,2−ジビニルシクロドデカノール(3)を製造し、
更にこの1,2−ジビニルシクロドデカノール(3)を
オキシコープ反応により5−シクロヘキサデセン−1−
オン(4)に転換し、その後精製することにより目的物
である5−シクロヘキサデセン−1−オンを得る。
して2−ハロゲノシクロドデカノン(2)を合成し、こ
れによって得られた2−ハロゲノシクロドデカノン
(2)とビニルマグネシウムグリニヤーとの反応により
1,2−ジビニルシクロドデカノール(3)を製造し、
更にこの1,2−ジビニルシクロドデカノール(3)を
オキシコープ反応により5−シクロヘキサデセン−1−
オン(4)に転換し、その後精製することにより目的物
である5−シクロヘキサデセン−1−オンを得る。
【0005】1,2−ジビニルシクロドデカノール
(3)には、シス体とトランス体が存在し、トランス体
は定量的に5−シクロヘキサデセン−1−オンになり、
シス体は副反応を併発し定量的には5−シクロヘキサデ
セン−1−オンに転換しない。また、反応速度はトラン
ス体の方が早く、従って反応初期には理論収率はほぼ1
00%であるが、反応が進むにしたがって理論収率は下
がって行く。
(3)には、シス体とトランス体が存在し、トランス体
は定量的に5−シクロヘキサデセン−1−オンになり、
シス体は副反応を併発し定量的には5−シクロヘキサデ
セン−1−オンに転換しない。また、反応速度はトラン
ス体の方が早く、従って反応初期には理論収率はほぼ1
00%であるが、反応が進むにしたがって理論収率は下
がって行く。
【0006】また、2−ハロゲノシクロドデカノン
(2)とビニルマグネシウムグリニヤーとの反応におい
ては1,2−ジビニルシクロドデカノール(3)ととも
に2−ビニルシクロドデカノン(5)が生成される。
1,2−ジビニルシクロドデカノール(3)は、2−ビ
ニルシクロドデカノン(5)を経て生成されるため、こ
の副生を抑えることは難しい。この2−ビニルシクロド
デカノン(5)は、再度ビニルマグネシウムグリニヤー
試薬と反応すれば目的物である1,2−ジビニルシクロ
ドデカノール(3)に容易に変換できるのであるが、反
応性が高く簡単に樹脂化や不要なエチリデンケトンに異
性化する。
(2)とビニルマグネシウムグリニヤーとの反応におい
ては1,2−ジビニルシクロドデカノール(3)ととも
に2−ビニルシクロドデカノン(5)が生成される。
1,2−ジビニルシクロドデカノール(3)は、2−ビ
ニルシクロドデカノン(5)を経て生成されるため、こ
の副生を抑えることは難しい。この2−ビニルシクロド
デカノン(5)は、再度ビニルマグネシウムグリニヤー
試薬と反応すれば目的物である1,2−ジビニルシクロ
ドデカノール(3)に容易に変換できるのであるが、反
応性が高く簡単に樹脂化や不要なエチリデンケトンに異
性化する。
【0007】従来、1,2−ジビニルシクロドデカノー
ル(3)を5−シクロヘキサデセン−1−オン(4)に
転換する際に利用されるオキシコープ反応は、一般的に
は反応原料をそのまま、あるいは溶媒に溶解した後に加
熱することにより行なわれている(例えば、Tetra
hedron Letters No.7,pp.50
9〜512,1970)。1,2−ジビニルシクロドデ
カノールから5−シクロヘキサデセン−1−オンを製造
する際にも同様な方法が従来採られており、例えば、特
公昭52−42787号公報には、1,2−ジビニルシ
クロドデカノールを好ましくは不活性ガス気流中、無溶
媒または適当な溶媒中で180〜250℃の温度で約3
時間加熱することにより5−シクロヘキサデセン−1−
オンを製造する方法が、特公昭55−34781号公報
には、精製あるいは未精製の1,2−ジビニルシクロド
デカノールをそのまま液状であるいは溶媒に溶解して加
熱処理することにより5−シクロヘキサデセン−1−オ
ンを製造する方法が、また特公昭52−39025号公
報には、1,2−ジビニルシクロドデカノールをN・N
−二置換カルボン酸アミド類、N−置換ラクタム類、ま
たはスルホキシド類の共存下に加熱処理することにより
5−シクロヘキサデセン−1−オンを製造する方法が、
特公昭58−13528号公報には、1,2−ジビニル
シクロドデカノールを特定のリン化合物の存在下に加熱
処理することにより5−シクロヘキサデセン−1−オン
を製造する方法が記載されている。
ル(3)を5−シクロヘキサデセン−1−オン(4)に
転換する際に利用されるオキシコープ反応は、一般的に
は反応原料をそのまま、あるいは溶媒に溶解した後に加
熱することにより行なわれている(例えば、Tetra
hedron Letters No.7,pp.50
9〜512,1970)。1,2−ジビニルシクロドデ
カノールから5−シクロヘキサデセン−1−オンを製造
する際にも同様な方法が従来採られており、例えば、特
公昭52−42787号公報には、1,2−ジビニルシ
クロドデカノールを好ましくは不活性ガス気流中、無溶
媒または適当な溶媒中で180〜250℃の温度で約3
時間加熱することにより5−シクロヘキサデセン−1−
オンを製造する方法が、特公昭55−34781号公報
には、精製あるいは未精製の1,2−ジビニルシクロド
デカノールをそのまま液状であるいは溶媒に溶解して加
熱処理することにより5−シクロヘキサデセン−1−オ
ンを製造する方法が、また特公昭52−39025号公
報には、1,2−ジビニルシクロドデカノールをN・N
−二置換カルボン酸アミド類、N−置換ラクタム類、ま
たはスルホキシド類の共存下に加熱処理することにより
5−シクロヘキサデセン−1−オンを製造する方法が、
特公昭58−13528号公報には、1,2−ジビニル
シクロドデカノールを特定のリン化合物の存在下に加熱
処理することにより5−シクロヘキサデセン−1−オン
を製造する方法が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これら公知の製造法で
は、目的物である5−シクロヘキサデセン−1−オンが
高収率で得られるものの、反応を十分に行なうためには
150〜350℃の温度において数時間程度加熱処理す
ることが必要で、反応に長時間を要するとともに反応も
バッチ式となり製造効率が悪く、また溶媒を用いる場合
には高コストとなるとともに、反応終了後に溶媒を除去
する必要もあるし、減圧蒸留により目的物を回収する必
要もある。また、従来公知の方法においては、未精製の
1,2−ジビニルシクロドデカノールを原料としてオキ
シコープ反応を行なう場合、原料中に残存し、再度回収
することにより1,2−ジビニルシクロドデカノールの
製造原料として使用することができる2−ビニルシクロ
ドデカノンが、加熱処理によりエチリデンケトンに異性
化してしまうなどネガティブな副反応が起こることも挙
げられる。
は、目的物である5−シクロヘキサデセン−1−オンが
高収率で得られるものの、反応を十分に行なうためには
150〜350℃の温度において数時間程度加熱処理す
ることが必要で、反応に長時間を要するとともに反応も
バッチ式となり製造効率が悪く、また溶媒を用いる場合
には高コストとなるとともに、反応終了後に溶媒を除去
する必要もあるし、減圧蒸留により目的物を回収する必
要もある。また、従来公知の方法においては、未精製の
1,2−ジビニルシクロドデカノールを原料としてオキ
シコープ反応を行なう場合、原料中に残存し、再度回収
することにより1,2−ジビニルシクロドデカノールの
製造原料として使用することができる2−ビニルシクロ
ドデカノンが、加熱処理によりエチリデンケトンに異性
化してしまうなどネガティブな副反応が起こることも挙
げられる。
【0009】本発明は、このような従来の5−シクロヘ
キサデセン−1−オンの製造法における問題点を有さな
い、即ち短時間の反応により高収率で5−シクロヘキサ
デセン−1−オンを製造することができるとともに、製
造工程の簡素化、連続化により製造効率を高めることが
でき、しかも5−シクロヘキサデセン−1−オンへの転
換の際にオキシコープ反応以外の副反応のない5−シク
ロヘキサデセン−1−オンの製造法およびそのための製
造装置を提供することを目的とするものである。
キサデセン−1−オンの製造法における問題点を有さな
い、即ち短時間の反応により高収率で5−シクロヘキサ
デセン−1−オンを製造することができるとともに、製
造工程の簡素化、連続化により製造効率を高めることが
でき、しかも5−シクロヘキサデセン−1−オンへの転
換の際にオキシコープ反応以外の副反応のない5−シク
ロヘキサデセン−1−オンの製造法およびそのための製
造装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意検討を行なった結果、1,2−ジビニル
シクロドデカノールを減圧下、気相状態において高温で
加熱処理を行なうことにより、従来の問題点を一挙に解
決することができることを見出して本発明を成したもの
である。
達成すべく鋭意検討を行なった結果、1,2−ジビニル
シクロドデカノールを減圧下、気相状態において高温で
加熱処理を行なうことにより、従来の問題点を一挙に解
決することができることを見出して本発明を成したもの
である。
【0011】即ち、本第1の発明は、1,2−ジビニル
シクロドデカノールを減圧下、気相状態において400
〜650℃で加熱することを特徴とする5−シクロヘキ
サデセン−1−オンの製造法である。
シクロドデカノールを減圧下、気相状態において400
〜650℃で加熱することを特徴とする5−シクロヘキ
サデセン−1−オンの製造法である。
【0012】本第2の発明は、1,2−ジビニルシクロ
ドデカノールを含有する原料液体を減圧下、400℃未
満の温度に加熱して少なくとも1,2−ジビニルシクロ
ドデカノールを予め気化させ、気化されたガスを減圧下
400〜650℃の反応領域に導入し、反応終了後反応
領域から流出される反応ガスを冷却することを特徴とす
る5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造法である。
ドデカノールを含有する原料液体を減圧下、400℃未
満の温度に加熱して少なくとも1,2−ジビニルシクロ
ドデカノールを予め気化させ、気化されたガスを減圧下
400〜650℃の反応領域に導入し、反応終了後反応
領域から流出される反応ガスを冷却することを特徴とす
る5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造法である。
【0013】本第3の発明は、上記第1または第2の発
明において、圧力を1,2−ジビニルシクロドデカノー
ルの飽和蒸気圧以下の減圧度、例えば5mmHg以下の
圧力とすることを特徴とする5−シクロヘキサデセン−
1−オンの製造法である。
明において、圧力を1,2−ジビニルシクロドデカノー
ルの飽和蒸気圧以下の減圧度、例えば5mmHg以下の
圧力とすることを特徴とする5−シクロヘキサデセン−
1−オンの製造法である。
【0014】本第4の発明は、上記第2または第3の発
明において、反応領域から排出されたガスを冷却して5
−シクロヘキサデセン−1−オンを回収する際に精留し
たのち回収することを特徴とする5−シクロヘキサデセ
ン−1−オンの製造法である。
明において、反応領域から排出されたガスを冷却して5
−シクロヘキサデセン−1−オンを回収する際に精留し
たのち回収することを特徴とする5−シクロヘキサデセ
ン−1−オンの製造法である。
【0015】本第5の発明は、上記第2〜第4の発明に
おいて、反応領域から排出された反応ガスからまたは該
反応ガスを冷却して得た粗5−シクロヘキサデセン−1
−オンから2−ビニルシクロドデカノンを回収し、この
回収した2−ビニルシクロドデカノンを1,2−ジビニ
ルシクロドデカノールの合成原料としてリサイクル使用
することを特徴とする5−シクロヘキサデセン−1−オ
ンの製造法である。
おいて、反応領域から排出された反応ガスからまたは該
反応ガスを冷却して得た粗5−シクロヘキサデセン−1
−オンから2−ビニルシクロドデカノンを回収し、この
回収した2−ビニルシクロドデカノンを1,2−ジビニ
ルシクロドデカノールの合成原料としてリサイクル使用
することを特徴とする5−シクロヘキサデセン−1−オ
ンの製造法である。
【0016】本第6の発明は、上記第1〜第5の発明に
おいて、少なくとも反応領域を減圧する減圧手段と反応
領域の間に、冷却され、アルカリ金属アルコラートある
いはアルカリ金属水酸化物を含有するハロゲン化水素ト
ラップ手段を設け、反応領域を該ハロゲン化水素トラッ
プ手段を介して減圧することを特徴とする5−シクロヘ
キサデセン−1−オンの製造法である。
おいて、少なくとも反応領域を減圧する減圧手段と反応
領域の間に、冷却され、アルカリ金属アルコラートある
いはアルカリ金属水酸化物を含有するハロゲン化水素ト
ラップ手段を設け、反応領域を該ハロゲン化水素トラッ
プ手段を介して減圧することを特徴とする5−シクロヘ
キサデセン−1−オンの製造法である。
【0017】本第7の発明は、少なくとも1,2−ジビ
ニルシクロドデカノールを含有する原料を気化する気化
手段、400〜650℃に加熱された、気相状態の1,
2−ジビニルシクロドデカノールを5−シクロヘキサデ
セン−1−オンに転換する反応手段、形成された5−シ
クロヘキサデセン−1−オンを回収する回収手段および
前記気相手段、反応手段、回収手段を減圧するための減
圧手段を有することを特徴とする5−シクロヘキサデセ
ン−1−オンの製造装置である。
ニルシクロドデカノールを含有する原料を気化する気化
手段、400〜650℃に加熱された、気相状態の1,
2−ジビニルシクロドデカノールを5−シクロヘキサデ
セン−1−オンに転換する反応手段、形成された5−シ
クロヘキサデセン−1−オンを回収する回収手段および
前記気相手段、反応手段、回収手段を減圧するための減
圧手段を有することを特徴とする5−シクロヘキサデセ
ン−1−オンの製造装置である。
【0018】本第8の発明は、上記第7の発明におい
て、反応手段に充填材が充填されていることを特徴とす
る5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造装置であ
る。
て、反応手段に充填材が充填されていることを特徴とす
る5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造装置であ
る。
【0019】本第9の発明は、上記第7または第8の発
明において、アルカリ金属アルコラートあるいはアルカ
リ金属水酸化物を含有するハロゲン化水素トラップ手段
が更に設けられていることを特徴とする5−シクロヘキ
サデセン−1−オンの製造装置である。
明において、アルカリ金属アルコラートあるいはアルカ
リ金属水酸化物を含有するハロゲン化水素トラップ手段
が更に設けられていることを特徴とする5−シクロヘキ
サデセン−1−オンの製造装置である。
【0020】以下、本発明を図を参照しつつ詳細に説明
する。
する。
【0021】図1は、本発明の製造装置の一例である。
図1中、1は原料容器、2は定量ポンプ、3は気化手段
であるフラッシュ装置、4は反応装置、5は冷却装置、
6は反応生成物回収容器、7は塩酸ガストラップ装置、
8は減圧装置、9は非気化物回収容器である。フラッシ
ュ装置3、反応装置4、反応生成物回収容器6は減圧装
置8により同時に減圧される。原料として用いられる
1,2−ジビニルシクロドデカノールは、精製されたも
のでもよいし、精製されていない粗製品であってもよ
い。
図1中、1は原料容器、2は定量ポンプ、3は気化手段
であるフラッシュ装置、4は反応装置、5は冷却装置、
6は反応生成物回収容器、7は塩酸ガストラップ装置、
8は減圧装置、9は非気化物回収容器である。フラッシ
ュ装置3、反応装置4、反応生成物回収容器6は減圧装
置8により同時に減圧される。原料として用いられる
1,2−ジビニルシクロドデカノールは、精製されたも
のでもよいし、精製されていない粗製品であってもよ
い。
【0022】まず、反応原料である1,2−ジビニルシ
クロドデカノールは、原料容器1から定量ポンプ2によ
りフラッシュ装置3に供給される。フラッシュ装置3
は、本例においては、外部よりヒーターにより加熱され
た筒状部材からなっており、少なくとも1,2−ジビニ
ルシクロドデカノールがフラッシュ装置内の圧力におい
て気化するに必要な温度とされる。気化温度は、副反応
など不必要な反応が起こらない範囲の温度で行うのが好
ましい。本発明においては、後述するように反応領域は
400℃以上とされるので、400℃未満の温度とされ
る。好ましい温度は、減圧の程度により異なるが、2m
mHg以下の圧力においては、一般的にはフラッシュ気
化の場合150〜250℃であり、好ましくは200〜
250℃である。フラッシュ装置3内での熱効率あるい
は熱容量を大きくするためにボール状、中空状等適宜の
形状をした充填材を適宜の量充填しておいてもよい。原
料容器1から反応原料である1,2−ジビニルシクロド
デカノールがフラッシュ装置3に定量ポンプ2により連
続的に導入されると、1,2−ジビニルシクロドデカノ
ールは即座に気化し、気化物は反応装置4へと送られ
る。一方フラッシュ装置3内での圧力及び温度の下では
気化しない物質はフラッシュ装置3と反応装置4との間
に設けられた非気化物回収容器9に回収される。回収さ
れた原料内の不純物、重合物などについては、非気化物
回収容器9から適宜抜き出せるようにしておくとよい。
なお、単に1,2−ジビニルシクロドデカノールを気化
させるだけであれば、フラッシュ装置を設けることな
く、原料の1,2−ジビニルシクロドデカノールを減圧
下直接加熱して気化させればよい。また非気化物回収容
器9に気化装置としての機能を持たせ、フラッシュ装置
と非気化物回収容器とを一体のものとすることもでき
る。本発明においては、1,2−ジビニルシクロドデカ
ノールの気化、オキシコープ反応、5−シクロヘキサデ
セン−1−オンの回収は通常同一の圧力下において行わ
れる。従って、気化の際の圧力は、通常反応領域の圧力
として適した圧力である、1,2−ジビニルシクロドデ
カノールの飽和蒸気圧以下の減圧度、例えば5mmHg
以下、好ましくは0.1〜2mmHg程度、更に好まし
くは0.2〜1mmHg程度とされる。
クロドデカノールは、原料容器1から定量ポンプ2によ
りフラッシュ装置3に供給される。フラッシュ装置3
は、本例においては、外部よりヒーターにより加熱され
た筒状部材からなっており、少なくとも1,2−ジビニ
ルシクロドデカノールがフラッシュ装置内の圧力におい
て気化するに必要な温度とされる。気化温度は、副反応
など不必要な反応が起こらない範囲の温度で行うのが好
ましい。本発明においては、後述するように反応領域は
400℃以上とされるので、400℃未満の温度とされ
る。好ましい温度は、減圧の程度により異なるが、2m
mHg以下の圧力においては、一般的にはフラッシュ気
化の場合150〜250℃であり、好ましくは200〜
250℃である。フラッシュ装置3内での熱効率あるい
は熱容量を大きくするためにボール状、中空状等適宜の
形状をした充填材を適宜の量充填しておいてもよい。原
料容器1から反応原料である1,2−ジビニルシクロド
デカノールがフラッシュ装置3に定量ポンプ2により連
続的に導入されると、1,2−ジビニルシクロドデカノ
ールは即座に気化し、気化物は反応装置4へと送られ
る。一方フラッシュ装置3内での圧力及び温度の下では
気化しない物質はフラッシュ装置3と反応装置4との間
に設けられた非気化物回収容器9に回収される。回収さ
れた原料内の不純物、重合物などについては、非気化物
回収容器9から適宜抜き出せるようにしておくとよい。
なお、単に1,2−ジビニルシクロドデカノールを気化
させるだけであれば、フラッシュ装置を設けることな
く、原料の1,2−ジビニルシクロドデカノールを減圧
下直接加熱して気化させればよい。また非気化物回収容
器9に気化装置としての機能を持たせ、フラッシュ装置
と非気化物回収容器とを一体のものとすることもでき
る。本発明においては、1,2−ジビニルシクロドデカ
ノールの気化、オキシコープ反応、5−シクロヘキサデ
セン−1−オンの回収は通常同一の圧力下において行わ
れる。従って、気化の際の圧力は、通常反応領域の圧力
として適した圧力である、1,2−ジビニルシクロドデ
カノールの飽和蒸気圧以下の減圧度、例えば5mmHg
以下、好ましくは0.1〜2mmHg程度、更に好まし
くは0.2〜1mmHg程度とされる。
【0023】反応装置4は気化されて気相状態となった
1,2−ジビニルシクロドデカノールに対し反応領域を
提供するために用いられるもので、反応装置4自体の形
状は特に限定されるものではないが、通常管状の反応装
置(反応管)11が用いられる。反応装置4を構成する
材質としては、減圧下での高温反応に耐えられ、反応に
悪影響を与えないものであればどのようなものでもよ
い。本反応においては、原料中に微量の塩化物不純物が
存在することが多く、このため反応を行う際に脱塩化水
素反応が起こり、塩酸ガスが発生することがあるため、
反応装置の材質は酸に侵されないものであることがより
好ましい。このような材料としては、金属、例えば銅、
銅合金、工業用ニッケル、Ni−Cr−Mo合金、金、
銀、タンタル、ステンレス等、非金属のガラス、石英、
炭素などが挙げられる。これらの中では、機械的強度に
優れ、熱の良導体である金属が好ましいものである。ま
た、反応装置として管状のものを用いる場合、通常内径
5〜200mm、長さ50〜3000mm程度のものが
用いられる。必要であれば、反応装置内には反応装置の
熱効率を上げまた反応装置内の均一加熱効果を得るた
め、充填物12を充填することができる。この充填物
は、反応装置の熱効率を上げまた反応装置内の均一加熱
効果を達成することが出来、また反応装置内に適宜の連
続した空間を形成しうるものであればどのようなもので
もよい。充填物の一例を挙げると、例えば適宜の大きさ
のボールベアリング等の金属製の球状物や、蒸留塔の充
填物として一般に用いられている充填物、例えばヘリパ
ック(東京特殊金網株式会社製)あるいはスルーザパッ
キング(住友重機工業株式会社製)などが挙げられる。
1,2−ジビニルシクロドデカノールに対し反応領域を
提供するために用いられるもので、反応装置4自体の形
状は特に限定されるものではないが、通常管状の反応装
置(反応管)11が用いられる。反応装置4を構成する
材質としては、減圧下での高温反応に耐えられ、反応に
悪影響を与えないものであればどのようなものでもよ
い。本反応においては、原料中に微量の塩化物不純物が
存在することが多く、このため反応を行う際に脱塩化水
素反応が起こり、塩酸ガスが発生することがあるため、
反応装置の材質は酸に侵されないものであることがより
好ましい。このような材料としては、金属、例えば銅、
銅合金、工業用ニッケル、Ni−Cr−Mo合金、金、
銀、タンタル、ステンレス等、非金属のガラス、石英、
炭素などが挙げられる。これらの中では、機械的強度に
優れ、熱の良導体である金属が好ましいものである。ま
た、反応装置として管状のものを用いる場合、通常内径
5〜200mm、長さ50〜3000mm程度のものが
用いられる。必要であれば、反応装置内には反応装置の
熱効率を上げまた反応装置内の均一加熱効果を得るた
め、充填物12を充填することができる。この充填物
は、反応装置の熱効率を上げまた反応装置内の均一加熱
効果を達成することが出来、また反応装置内に適宜の連
続した空間を形成しうるものであればどのようなもので
もよい。充填物の一例を挙げると、例えば適宜の大きさ
のボールベアリング等の金属製の球状物や、蒸留塔の充
填物として一般に用いられている充填物、例えばヘリパ
ック(東京特殊金網株式会社製)あるいはスルーザパッ
キング(住友重機工業株式会社製)などが挙げられる。
【0024】反応装置4は、例えば加熱体13であるリ
ボンヒーター、マントルヒーターなど従来公知の任意の
手段により外部から加熱される。反応領域、即ち反応装
置内の温度は、例えば反応管11の外壁の反応領域中央
部付近に設置された温度計10により測定される。反応
装置内の温度は、本発明の目的を達成しうる範囲の温度
であれば良く、好ましい反応温度は反応装置内の減圧の
程度、反応装置の形状、長さ、管径、原料供給量など種
々の条件により異なるため特に限定されるものではない
が、5mmHg以下の減圧下において400〜650℃
である。反応温度が400℃より低い場合には、一般的
に反応速度が低くなり、1,2−ジビニルシクロドデカ
ノールの5−シクロヘキサデセン−1−オンへの転化率
が下がる傾向があり、工業的に効率がよい方法とはいえ
なくなる。また、650℃を越えると分解あるいは副反
応などによると考えられるが5−シクロヘキサデセン−
1−オンの収量が低下する傾向が大きくなり、実用的で
なくなる。また、加熱処理時間は、減圧度、加熱温度な
どにより異なるが、一般にごく短時間で起こる。原料の
供給量は、反応装置の径、長さ、加熱温度、減圧度など
により異なり、例えば反応装置として25mm程度の管
径のものを用いる場合には、一般に30g/5分程度と
される。しかし、供給量がこれより多くても少なくても
よいことは勿論である。
ボンヒーター、マントルヒーターなど従来公知の任意の
手段により外部から加熱される。反応領域、即ち反応装
置内の温度は、例えば反応管11の外壁の反応領域中央
部付近に設置された温度計10により測定される。反応
装置内の温度は、本発明の目的を達成しうる範囲の温度
であれば良く、好ましい反応温度は反応装置内の減圧の
程度、反応装置の形状、長さ、管径、原料供給量など種
々の条件により異なるため特に限定されるものではない
が、5mmHg以下の減圧下において400〜650℃
である。反応温度が400℃より低い場合には、一般的
に反応速度が低くなり、1,2−ジビニルシクロドデカ
ノールの5−シクロヘキサデセン−1−オンへの転化率
が下がる傾向があり、工業的に効率がよい方法とはいえ
なくなる。また、650℃を越えると分解あるいは副反
応などによると考えられるが5−シクロヘキサデセン−
1−オンの収量が低下する傾向が大きくなり、実用的で
なくなる。また、加熱処理時間は、減圧度、加熱温度な
どにより異なるが、一般にごく短時間で起こる。原料の
供給量は、反応装置の径、長さ、加熱温度、減圧度など
により異なり、例えば反応装置として25mm程度の管
径のものを用いる場合には、一般に30g/5分程度と
される。しかし、供給量がこれより多くても少なくても
よいことは勿論である。
【0025】反応生成物は反応装置4の頂部より排出さ
れ、冷却装置5により冷却されて目的物である5−シク
ロヘキサデセン−1−オンとともに2−ビニルシクロド
デカノンなどの未反応原料が回収容器6に回収される。
液相反応では不安定な2−ビニルシクロドデカノンも、
本発明の方法においてはほぼ定量的に回収される。本発
明の方法においては、5−シクロヘキサデセン−1−オ
ンは1,2−ジビニルシクロドデカノールより沸点が上
昇するため、原料段階で1,2−ジビニルシクロドデカ
ノールから2−ビニルシクロドデカノンを分離する場合
に比べ2−ビニルシクロドデカノンの分離が容易になる
というメリットがある。また、気相反応では高価な溶媒
も不要であり、単位容積あたりの生産効率も液相反応に
比較して、格段に改善される。また本発明の方法は粗蒸
留も兼ね留出物に高沸点物を全く含まないため、1,2
−ジビニルシクロドデカノールの分離も容易になる。そ
して、本発明の最大のメリットは5−シクロヘキサデセ
ン−1−オンを連続製造することができ、無人化が容易
に達成できることである。
れ、冷却装置5により冷却されて目的物である5−シク
ロヘキサデセン−1−オンとともに2−ビニルシクロド
デカノンなどの未反応原料が回収容器6に回収される。
液相反応では不安定な2−ビニルシクロドデカノンも、
本発明の方法においてはほぼ定量的に回収される。本発
明の方法においては、5−シクロヘキサデセン−1−オ
ンは1,2−ジビニルシクロドデカノールより沸点が上
昇するため、原料段階で1,2−ジビニルシクロドデカ
ノールから2−ビニルシクロドデカノンを分離する場合
に比べ2−ビニルシクロドデカノンの分離が容易になる
というメリットがある。また、気相反応では高価な溶媒
も不要であり、単位容積あたりの生産効率も液相反応に
比較して、格段に改善される。また本発明の方法は粗蒸
留も兼ね留出物に高沸点物を全く含まないため、1,2
−ジビニルシクロドデカノールの分離も容易になる。そ
して、本発明の最大のメリットは5−シクロヘキサデセ
ン−1−オンを連続製造することができ、無人化が容易
に達成できることである。
【0026】なお、本発明においては、反応装置に続け
て分離・精製工程を設け、反応混合物の分離、回収を行
うことができる。反応混合物の分離には、一般に蒸留法
が用いられる。工業的に大量処理する場合には、自動化
に有利な連続蒸留方式を採用するのが望ましい。この連
続蒸留方式の一例を示すと、蒸留塔を4本使用し、各塔
頂留分として、各々、前留、2−ビニルシクロドデカノ
ン、中間留分、5−シクロヘキサデセン−1−オンを回
収することがあげられる。最後の第4塔の塔底からは後
留分が得られる。このようにして分離、回収された2−
ビニルシクロドデカノンはグリニア反応工程に戻され、
また5−シクロヘキサデセン−1−オンはそのまま、ま
たは更に蒸留、晶析工程などの精製工程を経て製品とさ
れる。これらの分離、精製には、10〜40段程度の通
常の精留塔を用いればよい。
て分離・精製工程を設け、反応混合物の分離、回収を行
うことができる。反応混合物の分離には、一般に蒸留法
が用いられる。工業的に大量処理する場合には、自動化
に有利な連続蒸留方式を採用するのが望ましい。この連
続蒸留方式の一例を示すと、蒸留塔を4本使用し、各塔
頂留分として、各々、前留、2−ビニルシクロドデカノ
ン、中間留分、5−シクロヘキサデセン−1−オンを回
収することがあげられる。最後の第4塔の塔底からは後
留分が得られる。このようにして分離、回収された2−
ビニルシクロドデカノンはグリニア反応工程に戻され、
また5−シクロヘキサデセン−1−オンはそのまま、ま
たは更に蒸留、晶析工程などの精製工程を経て製品とさ
れる。これらの分離、精製には、10〜40段程度の通
常の精留塔を用いればよい。
【0027】また、反応混合物の分離、精製は、必ずし
も反応に引き続いて行う必要はない。すなわち、反応装
置から排出された反応混合物を一旦冷却して、反応混合
物の液からなる粗製5−シクロヘキサデセン−1−オン
液を得たのち、上記のごとき蒸留法等により、2−ビニ
ルシクロドデカノンおよび5−シクロヘキサデセン−1
−オンを分離してもよい。これらの物質は、上記と同
様、2−ビニルシクロドデカノンはグリニア反応工程に
戻されて1,2−ジビニルシクロドデカノールの合成原
料として用いられ、また5−シクロヘキサデセン−1−
オンはそのまま、または更に蒸留、晶析工程などの精製
工程を経て製品とされる。
も反応に引き続いて行う必要はない。すなわち、反応装
置から排出された反応混合物を一旦冷却して、反応混合
物の液からなる粗製5−シクロヘキサデセン−1−オン
液を得たのち、上記のごとき蒸留法等により、2−ビニ
ルシクロドデカノンおよび5−シクロヘキサデセン−1
−オンを分離してもよい。これらの物質は、上記と同
様、2−ビニルシクロドデカノンはグリニア反応工程に
戻されて1,2−ジビニルシクロドデカノールの合成原
料として用いられ、また5−シクロヘキサデセン−1−
オンはそのまま、または更に蒸留、晶析工程などの精製
工程を経て製品とされる。
【0028】ところで、フラッシュ装置3、反応装置
4、回収容器6は、例えば真空ポンプなどの減圧装置8
により全体が減圧されるが、原料中にハロゲン化物、例
えば塩化物不純物などが存在する場合、反応時に脱塩化
水素反応が起こり、発生した塩酸ガスにより減圧装置8
が傷むおそれがある。これを防ぐためためには、ハロゲ
ン化水素トラップ、例えば塩酸ガストラップ7を介して
減圧を行うことが好ましい。このハロゲン化水素トラッ
プとしては、冷却された、アルカリ金属アルコラートあ
るいはアルカリ金属水酸化物を含有するもの、例えばア
セトンドライアイスバスあるいは液体窒素などにより−
78℃〜−100℃に冷却されたソジュームメチラート
/メタノールを用いることが好ましい。これにより、塩
酸ガスなどによる減圧装置の傷みなく、装置全体を高真
空に維持することができる。
4、回収容器6は、例えば真空ポンプなどの減圧装置8
により全体が減圧されるが、原料中にハロゲン化物、例
えば塩化物不純物などが存在する場合、反応時に脱塩化
水素反応が起こり、発生した塩酸ガスにより減圧装置8
が傷むおそれがある。これを防ぐためためには、ハロゲ
ン化水素トラップ、例えば塩酸ガストラップ7を介して
減圧を行うことが好ましい。このハロゲン化水素トラッ
プとしては、冷却された、アルカリ金属アルコラートあ
るいはアルカリ金属水酸化物を含有するもの、例えばア
セトンドライアイスバスあるいは液体窒素などにより−
78℃〜−100℃に冷却されたソジュームメチラート
/メタノールを用いることが好ましい。これにより、塩
酸ガスなどによる減圧装置の傷みなく、装置全体を高真
空に維持することができる。
【0029】本発明においては、反応原料として1,2
−ジビニルシクロドデカノールが用いられる。原料とし
て用いられる1,2−ジビニルシクロドデカノールは種
々の方法で製造できるが、前記したように一般的には、
過剰量のグリニヤー試薬を使用して1−クロルシクロド
デカノン(2)とのグリニヤー反応を行い加熱転移反応
により2−ビニルシクロドデカノン(5)とし、引き続
いて残りのグリニヤー試薬との反応により、1,2−ジ
ビニルシクロドデカノール(3)が生成される。これら
の工程は通常ワンポットで行われ、反応生成物は酸性下
で水洗後トルエンで抽出され、抽出物を少量の1ないし
50%NaOH水溶液で洗浄し、乾燥濾過後濃縮するこ
とにより粗1,2−ジビニルシクロドデカノールとされ
る。この粗1,2−ジビニルシクロドデカノールには、
目的物である1,2−ジビニルシクロドデカノール以外
に、最終生成物にまで達しなかった2−ビニルシクロド
デカノン、その異性化体、クロル化合物の副生物、塩ビ
グリニヤー付加反応体、その他の高沸点化合物など種々
の化合物が含有されている。この粗1,2−ジビニルシ
クロドデカノールには通常50重量%前後の1,2−ジ
ビニルシクロドデカノールが含まれており、減圧蒸留に
より精製1,2−ジビニルシクロドデカノールを得るこ
とができる。以下の実施例では、精製されていない粗
1,2−ジビニルシクロドデカノールが原料として用い
られるが、精製された1,2−ジビニルシクロドデカノ
ールを用いても同様に5−シクロヘキサデセン−1−オ
ンを製造することができる。
−ジビニルシクロドデカノールが用いられる。原料とし
て用いられる1,2−ジビニルシクロドデカノールは種
々の方法で製造できるが、前記したように一般的には、
過剰量のグリニヤー試薬を使用して1−クロルシクロド
デカノン(2)とのグリニヤー反応を行い加熱転移反応
により2−ビニルシクロドデカノン(5)とし、引き続
いて残りのグリニヤー試薬との反応により、1,2−ジ
ビニルシクロドデカノール(3)が生成される。これら
の工程は通常ワンポットで行われ、反応生成物は酸性下
で水洗後トルエンで抽出され、抽出物を少量の1ないし
50%NaOH水溶液で洗浄し、乾燥濾過後濃縮するこ
とにより粗1,2−ジビニルシクロドデカノールとされ
る。この粗1,2−ジビニルシクロドデカノールには、
目的物である1,2−ジビニルシクロドデカノール以外
に、最終生成物にまで達しなかった2−ビニルシクロド
デカノン、その異性化体、クロル化合物の副生物、塩ビ
グリニヤー付加反応体、その他の高沸点化合物など種々
の化合物が含有されている。この粗1,2−ジビニルシ
クロドデカノールには通常50重量%前後の1,2−ジ
ビニルシクロドデカノールが含まれており、減圧蒸留に
より精製1,2−ジビニルシクロドデカノールを得るこ
とができる。以下の実施例では、精製されていない粗
1,2−ジビニルシクロドデカノールが原料として用い
られるが、精製された1,2−ジビニルシクロドデカノ
ールを用いても同様に5−シクロヘキサデセン−1−オ
ンを製造することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、これによって本発明が限定されるものではな
い。
明するが、これによって本発明が限定されるものではな
い。
【0031】実施例1 原料である粗1,2−ジビニルシクロドデカノール20
gを50ml蒸留フラスコに仕込み、この蒸留フラスコ
をヘリオパックNo.4を充填した塔長150mm、塔
径25mmのステンレス製反応装置にセットした。装置
全体を0.5〜0.2mHgに減圧し、原料が仕込まれ
たフラスコを130〜150℃に加熱して、1,2−ジ
ビニルシクロドデカノールを気化させ、一方、反応装置
はリボンヒーターで450〜500℃に加熱し、塔頂の
温度を115〜120℃として通常の減圧蒸留と同様に
操作、留出させた。生成物中に分解物はほとんどみられ
なかった。流出物を減圧蒸留して5−シクロヘキサデセ
ン−1−オンおよび2−ビニルシクロドデカノンを得
た。1,2−ジビニルシクロドデカノールから5−シク
ロヘキサデセン−1−オンへの理論収率は87.5%
(転化率100%)であった。なお、加熱温度は、反応
装置の外部中央部の温度である。
gを50ml蒸留フラスコに仕込み、この蒸留フラスコ
をヘリオパックNo.4を充填した塔長150mm、塔
径25mmのステンレス製反応装置にセットした。装置
全体を0.5〜0.2mHgに減圧し、原料が仕込まれ
たフラスコを130〜150℃に加熱して、1,2−ジ
ビニルシクロドデカノールを気化させ、一方、反応装置
はリボンヒーターで450〜500℃に加熱し、塔頂の
温度を115〜120℃として通常の減圧蒸留と同様に
操作、留出させた。生成物中に分解物はほとんどみられ
なかった。流出物を減圧蒸留して5−シクロヘキサデセ
ン−1−オンおよび2−ビニルシクロドデカノンを得
た。1,2−ジビニルシクロドデカノールから5−シク
ロヘキサデセン−1−オンへの理論収率は87.5%
(転化率100%)であった。なお、加熱温度は、反応
装置の外部中央部の温度である。
【0032】実施例2 図1に示される装置を用いて、5−シクロヘキサデセン
−1−オンを連続製造した。まず、原料を反応原料容器
1から定量ポンプ2によりフラッシュ装置3に6g/分
の供給量で供給した。フラッシュ装置は、内部にヘリオ
パックNo.4が充填された内径が25mm、長さ25
0mmのステンレス製の円筒からなり、リボンヒーター
により200〜250℃に加熱されている。この加熱は
フラッシュ装置出口から反応装置4の入り口まで引き続
き行われる。反応装置4は、内部にヘリオパックNo.
4が165ml充填され、内径が25mm,長さが40
0mmのステンレス製の円筒からなり、250mmの長
さがマントルヒーターにより周囲から加熱される。この
とき全装置内は真空ポンプ8により0.5mmHgの圧
力に減圧されている。加熱部中央の反応管外表面温度が
500℃、530℃、560℃、600℃、650℃と
なるように加熱した条件で反応を行い、反応生成物を回
収した。それぞれの温度での5−シクロヘキサデセン−
1−オンの収率および2−ビニルシクロドデカノンの回
収率を図2に示す。図2において、■は5−シクロヘキ
サデセン−1−オンの収率を示し、●は2−ビニルシク
ロドデカノンの回収率を示す。図2に示されるように、
500〜600℃の加熱温度においては、5−シクロヘ
キサデセン−1−オンの収率は約87%であり、2−ビ
ニルシクロドデカノンの回収率はほぼ100%である。
また、650℃においては、5−シクロヘキサデセン−
1−オンの収率は68%、2−ビニルシクロドデカノン
の回収率は66%であった。
−1−オンを連続製造した。まず、原料を反応原料容器
1から定量ポンプ2によりフラッシュ装置3に6g/分
の供給量で供給した。フラッシュ装置は、内部にヘリオ
パックNo.4が充填された内径が25mm、長さ25
0mmのステンレス製の円筒からなり、リボンヒーター
により200〜250℃に加熱されている。この加熱は
フラッシュ装置出口から反応装置4の入り口まで引き続
き行われる。反応装置4は、内部にヘリオパックNo.
4が165ml充填され、内径が25mm,長さが40
0mmのステンレス製の円筒からなり、250mmの長
さがマントルヒーターにより周囲から加熱される。この
とき全装置内は真空ポンプ8により0.5mmHgの圧
力に減圧されている。加熱部中央の反応管外表面温度が
500℃、530℃、560℃、600℃、650℃と
なるように加熱した条件で反応を行い、反応生成物を回
収した。それぞれの温度での5−シクロヘキサデセン−
1−オンの収率および2−ビニルシクロドデカノンの回
収率を図2に示す。図2において、■は5−シクロヘキ
サデセン−1−オンの収率を示し、●は2−ビニルシク
ロドデカノンの回収率を示す。図2に示されるように、
500〜600℃の加熱温度においては、5−シクロヘ
キサデセン−1−オンの収率は約87%であり、2−ビ
ニルシクロドデカノンの回収率はほぼ100%である。
また、650℃においては、5−シクロヘキサデセン−
1−オンの収率は68%、2−ビニルシクロドデカノン
の回収率は66%であった。
【0033】比較例 加熱温度を700℃とすること以外は実施例2を繰り返
した。結果を図2に示すが、5−シクロヘキサデセン−
1−オンの収率は44%であり、2−ビニルシクロドデ
カノンの回収率は23%であった。
した。結果を図2に示すが、5−シクロヘキサデセン−
1−オンの収率は44%であり、2−ビニルシクロドデ
カノンの回収率は23%であった。
【0034】なお、この比較例においては、分解のため
と考えられるが、減圧度は4.1mmHgに落ちた。
と考えられるが、減圧度は4.1mmHgに落ちた。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の製造法およ
び製造装置により、次のような効果を得ることができ
る。
び製造装置により、次のような効果を得ることができ
る。
【0036】(1)1,2−ジビニルシクロドデカノー
ルの5−シクロヘキサデセン−1−オンの転換を高真空
下、気相状態で行うため、液相反応に比べ分子間距離が
大きく、このため分子間の重合等の副反応が起きず、高
収率、短時間で副反応を伴うことなく5−シクロヘキサ
デセン−1−オンを得ることができる。
ルの5−シクロヘキサデセン−1−オンの転換を高真空
下、気相状態で行うため、液相反応に比べ分子間距離が
大きく、このため分子間の重合等の副反応が起きず、高
収率、短時間で副反応を伴うことなく5−シクロヘキサ
デセン−1−オンを得ることができる。
【0037】(2)反応に際し溶媒を用いず、反応と同
時に蒸留も行われるため、ヤニ抜き蒸留、溶媒回収等の
後処理が不要で、しかも連続運転が可能で、量産化、自
動化(無人化)が可能であり、工業的に優れている。
時に蒸留も行われるため、ヤニ抜き蒸留、溶媒回収等の
後処理が不要で、しかも連続運転が可能で、量産化、自
動化(無人化)が可能であり、工業的に優れている。
【0038】(3)反応原料として粗製品を使用した場
合においても、反応原料中の2−ビニルシクロドデカノ
ンなどの有用物質の分解、異性化反応などの副反応が起
きず、未反応の有用物質をほぼ100%反応後回収でき
る。
合においても、反応原料中の2−ビニルシクロドデカノ
ンなどの有用物質の分解、異性化反応などの副反応が起
きず、未反応の有用物質をほぼ100%反応後回収でき
る。
【図1】本発明の5−シクロヘキサデセン−1−オン製
造装置の一実施例である。
造装置の一実施例である。
【図2】反応装置の加熱温度を変えた場合における、5
−シクロヘキサデセン−1−オンの収率(■)および2
−ビニルシクロドデカノンの回収率(●)を示すグラフ
である。
−シクロヘキサデセン−1−オンの収率(■)および2
−ビニルシクロドデカノンの回収率(●)を示すグラフ
である。
1 原料容器 2 定量ポンプ 3 フラッシュ装置 4 反応装置 5 冷却装置 6 反応生成物回収容器 7 塩酸ガストラップ装置 8 減圧装置 9 非気化物回収容器 10 温度計 11 反応管 12 充填物 13 加熱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 章 神奈川県平塚市西八幡一丁目4番11号 高 砂香料工業株式会社総合研究所内
Claims (9)
- 【請求項1】1,2−ジビニルシクロドデカノールを減
圧下、気相状態において400〜650℃で加熱するこ
とを特徴とする5−シクロヘキサデセン−1−オンの製
造法。 - 【請求項2】1,2−ジビニルシクロドデカノールを含
有する原料液体を減圧下、400℃未満の温度に加熱し
て、少なくとも1,2−ジビニルシクロドデカノールを
予め気化させ、気化されたガスを減圧下400〜650
℃の反応領域に導入し、反応終了後反応領域から排出さ
れる反応ガスを冷却することを特徴とする5−シクロヘ
キサデセン−1−オンの製造法。 - 【請求項3】上記圧力が5mmHg以下であることを特
徴とする請求項1または2記載の5−シクロヘキサデセ
ン−1−オンの製造法。 - 【請求項4】反応領域から排出された反応ガスを冷却し
て5−シクロヘキサデセン−1−オンを回収する際に精
留したのち回収することを特徴とする請求項2または3
記載の5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造法。 - 【請求項5】反応領域から排出された反応ガスからまた
は該反応ガスを冷却して得た粗5−シクロヘキサデセン
−1−オンから2−ビニルシクロドデカノンを回収し、
回収した2−ビニルシクロドデカノンを1,2−ジビニ
ルシクロドデカノールの合成原料としてリサイクル使用
することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載
の5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造法。 - 【請求項6】少なくとも反応領域を減圧する減圧手段と
反応領域の間に、冷却され、アルカリ金属アルコラート
あるいはアルカリ金属水酸化物を含有するハロゲン化水
素トラップ手段を設け、反応領域を該ハロゲン化水素ト
ラップ手段を介して減圧することを特徴とする請求項1
〜5のいずれか1項に記載の5−シクロヘキサデセン−
1−オンの製造法。 - 【請求項7】少なくとも1,2−ジビニルシクロドデカ
ノールを含有する原料を気化する気化手段、400〜6
50℃に加熱された、気相状態の1,2−ジビニルシク
ロドデカノールを5−シクロヘキサデセン−1−オンに
転換する反応手段、形成された5−シクロヘキサデセン
−1−オンを回収する回収手段および前記気化手段、反
応手段、回収手段を減圧するための減圧手段を有するこ
とを特徴とする5−シクロヘキサデセン−1−オンの製
造装置。 - 【請求項8】上記反応手段に充填材が充填されているこ
とを特徴とする請求項7記載の5−シクロヘキサデセン
−1−オンの製造装置。 - 【請求項9】請求項7または8記載の5−シクロヘキサ
デセン−1−オンの製造装置において、アルカリ金属ア
ルコラートあるいはアルカリ金属水酸化物を含有するハ
ロゲン化水素トラップ手段が更に設けられていることを
特徴とする5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造装
置。
Priority Applications (4)
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JP10124717A JPH11322662A (ja) | 1998-05-07 | 1998-05-07 | 5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造法および製造装置 |
EP99401101A EP0955285B1 (en) | 1998-05-07 | 1999-05-05 | Process and apparatus for production of 5-cyclohexadecen-1-one |
DE69900448T DE69900448T2 (de) | 1998-05-07 | 1999-05-05 | Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von 5-Cyclohexadecen-1-on |
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JP10124717A JPH11322662A (ja) | 1998-05-07 | 1998-05-07 | 5−シクロヘキサデセン−1−オンの製造法および製造装置 |
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Family Applications (1)
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