JPH11322488A - 単結晶引き上げ方法 - Google Patents

単結晶引き上げ方法

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JPH11322488A
JPH11322488A JP14205798A JP14205798A JPH11322488A JP H11322488 A JPH11322488 A JP H11322488A JP 14205798 A JP14205798 A JP 14205798A JP 14205798 A JP14205798 A JP 14205798A JP H11322488 A JPH11322488 A JP H11322488A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CZ法による単結晶の引き上げにおいて、引
上げワイヤと育成単結晶とによって構成される振り子の
共振周波数を結晶育成長さに応じて可変とする単結晶引
き上げ方法を提供する。 【解決手段】 結晶回転数を跨いでシード軸共振周波数
を変えながら単結晶を育成する。具体的には、単結晶の
トップ部近傍を育成する際に結晶回転速度S/Rを高速
に維持して酸素濃度を下げ、ボトム部近傍を育成する際
に結晶回転速度S/Rを低速に維持して単結晶の変形を
防ぐ単結晶引き上げ方法において、シード軸共振周波数
f(/分)は、当初S/Rより低い周波数a〜周波数b
上に設定し、その後振り子長さを短縮させてS/Rより
高い周波数c〜周波数d上に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CZ法による単結
晶の引き上げ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】単結晶シリコンは一般にCZ法を用いて
製造されている。CZ法では、単結晶製造装置内に設置
した石英るつぼに多結晶シリコンを充填し、石英るつぼ
の周囲に設けたヒータによって前記多結晶シリコンを加
熱溶解して融液とする。そして、シードホルダに取り付
けた種結晶を融液に浸漬し、シードホルダおよび石英る
つぼを互いに同方向または逆方向に回転させながらシー
ドホルダを引き上げて単結晶シリコンを所定の直径およ
び長さに成長させる。
【0003】単結晶育成時、図10に示すように引上げ
ワイヤ巻取りドラム1から垂下する引上げワイヤ10
と、このワイヤ10の下端に取着されたシードホルダ1
1及び種結晶15、または引上げワイヤ10と育成中の
単結晶とによって振り子が形成される。引上げワイヤ巻
取りドラム1の水平面上での回転により引上げワイヤ1
0及び種結晶15は所定の回転速度S/Rで回転する。
これと同時に種結晶15は垂直軸Yの回りに半径rの円
を描き、引上げワイヤ10は前記垂直軸Yの回りに円錐
を描くような円錐振り子運動をする。前記振り子の1分
間当たりの共振周波数f(/分)は、自由落下の加速度
をg、引上げワイヤ10の実効長をLとすると、
【数1】f=60×1/2π×(g/L)1/2 で表すことができる。
【0004】結晶回転数をシード軸共振周波数と一致さ
せないようにするため、特開昭63−303888で開
示されている単結晶成長装置は、プルチャンバと、プル
チャンバ上方のワイヤ巻取り部との間にワイヤ巻取り部
の昇降を可能とするベローズを設け、結晶回転速度に応
じてワイヤ巻取り部を上昇または下降させて引上げワイ
ヤの実効長を変え、共振周波数fが結晶回転速度S/R
より大きくなるように設定し、または共振周波数fが結
晶回転速度S/Rより小さくなるように設定して引上げ
ワイヤの共振を回避している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体デバイス
生産の効率化、歩留り向上等を目的として単結晶の大径
化あるいは長尺化が進み、この傾向に対応するため単結
晶製造装置の高さも高くなっている。上記従来の特開昭
63−303888で開示されている単結晶成長装置に
おいては、この装置の全高が高くなると共振周波数が低
下するため、結晶回転速度も下げざるを得ず、単結晶の
面内抵抗率や酸素濃度の悪化を来す。また、結晶回転速
度を急に変えると結晶品質の低下を起こし、さらには有
転位化する。共振周波数の近傍で結晶を回転し続ける
と、共振現象で振幅が増大し、多くの不具合が発生す
る。共振周波数は、設定された引上げワイヤ巻取りドラ
ム1の位置と結晶長さで決定され、漸増するので、共振
周波数を跨いで任意の結晶回転速度を設定することがで
きない。
【0006】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、引上げワイヤと育成単結晶とによって構成
される振り子の共振周波数を結晶育成長さに応じて可変
とすることができるような単結晶引き上げ方法を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る単結晶引き上げ方法の第1は、CZ法
による単結晶の引き上げにおいて、単結晶の成長度合い
に応じて結晶回転数を跨いでシード軸共振周波数を変え
ながら単結晶を引き上げることを特徴とする。上記構成
によれば、引上げワイヤ巻取り装置のドラム中心から育
成単結晶の重心位置までの長さによって決まるシード軸
共振周波数を、単結晶の成長度合いに応じて結晶回転数
を跨いで任意に変えることにより、結晶回転速度に対し
て十分に高い、あるいは十分に低い値のシード軸共振周
波数を選択して設定しながら単結晶を引き上げるように
している。この結果、単結晶の成長度合いに応じてシー
ド軸共振周波数と結晶回転速度との接近を避けながら高
速の結晶回転速度で引き上げが行えるので、単結晶の面
内抵抗率や酸素濃度を低減することができる。
【0008】また、本発明に係る単結晶引き上げ方法の
第2は、単結晶のトップ部近傍を育成する際に結晶回転
速度を高速に維持して酸素濃度を下げ、ボトム部近傍を
育成する際に結晶回転速度を低速に維持して単結晶の変
形を防ぐ単結晶引き上げ方法において、シード軸共振周
波数を、トップ部近傍を育成する際には結晶回転速度よ
りも低く設定し、ボトム部近傍を育成する際には結晶回
転速度よりも高く設定することを特徴とする。上記構成
によれば、単結晶のトップ部近傍を育成する初期段階に
おいてはシード軸共振周波数を結晶回転速度よりも低く
設定したので、結晶回転速度を高速化しやすい。また、
単結晶のボトム部近傍を育成する後期段階においてはシ
ード軸共振周波数を結晶回転速度よりも高く設定したの
で、結晶回転速度を低速化することが容易となる。これ
により、単結晶の面内抵抗率や酸素濃度を低減すること
ができる。
【0009】更に、本発明に係る単結晶引き上げ方法の
第3は、上記単結晶引き上げ方法の第1又は第2におい
て、シード軸共振周波数を結晶回転速度より2rpm以
上離して単結晶を育成するS区間と、単結晶の育成を阻
害しない時間内にシード軸共振周波数と結晶回転数とを
交差させるT区間とによって単結晶を育成することを特
徴とする。シード軸共振周波数を、結晶品質を作り込む
のに必要な結晶回転速度よりも2rpm以上離して単結
晶を育成するS区間と、シード軸共振周波数と結晶回転
速度とが交差するが、共振現象激化の程度が単結晶の育
成を阻害しない時間内にシード軸共振周波数と結晶回転
速度とを交差させてシード軸共振周波数を大幅に変化さ
せるT区間と、その後のS区間とによって構成される単
結晶引き上げ方法である。T区間においては、結晶回転
速度を急激に変化させると単結晶の有転位化を起こすの
で、結晶回転速度の変更は徐々に、シード軸共振周波数
の切り換えは速やかに行うものとする。
【0010】
【発明の実施の形態および実施例】次に、本発明に係る
単結晶引き上げ方法の実施例について図面を参照して説
明する。図1は本発明の単結晶引き上げ方法において使
用する単結晶製造装置を示す。この単結晶製造装置の上
端部には真空容器3が設置されており、この真空容器3
は、ボールねじ13の回転により昇降するキャリッジ1
4に取着された下部固定容器3bと、下部固定容器3b
に水平面上で回転自在に支持された上部回転容器3aと
を備えている。この上部回転容器3aはキャリッジ14
に取着されたモータ2によって水平面上で回転駆動され
るようになっており、また上部回転容器3a内には引上
げワイヤ巻取りドラム1が収容されている。また、下部
固定容器3bの下方には、伸縮自在のベローズ4及びプ
ルチャンバ5と、メインチャンバ6とがこの順に接続さ
れ、メインチャンバ6内にはるつぼ7、ヒータ8などが
設置されている。るつぼ7に装填した原料多結晶をヒー
タ8で加熱して融液9とし、引上げワイヤ10の下端に
シードホルダ11を介して取着した種結晶を前記融液9
に浸漬してなじませた後、引上げワイヤ10を巻き取る
ことにより単結晶12が育成される。また、真空容器3
にはボールねじ13の回転により昇降するキャリッジ1
4が取着されていて、真空容器3はベローズ4の伸縮限
度内で昇降可能である。
【0011】ここで引上げワイヤ10の巻き取り速度を
Vw 、キャリッジ14の移動速度をVc 、結晶成長速度
をVSLとすると、VSL=Vw +Vc で表される。また、
キャリッジ14により移動する引上げワイヤ巻取りドラ
ム1の移動前の位置をDp1、移動後の位置をDp2とする
と、前記巻取りドラム1の移動所要時間tは、t=(D
p2−Dp1)/Vc で表される。これらの値を従来のシー
ド移動速度プログラムに入力し、シード軸共振周波数変
更時の制御プログラムとして利用する。
【0012】図2〜図5は、図1に示した単結晶製造装
置の姿勢別、工程別の変化を表す。図2はベローズ4が
最大限に伸長され、種結晶が融液に浸漬された状態を示
している。このときの振り子の長さL1 は引上げワイヤ
巻取りドラム1の中心から融液9の表面までの距離であ
り、具体例として3050mmとする。また、ベローズ
4の伸縮範囲は1000mmとする。この状態において
引上げワイヤ10の共振周波数f(/分)は、
【数2】f=60×1/2π×(9. 8/3. 05)
1/2 =17. 1 で表される。
【0013】図3はベローズを最大限に伸長した状態
で、直胴部長さ1000mmの単結晶12を引き上げた
ときの模式図である。単結晶12の重心位置Gは直胴部
上端から500mmの位置にあり、振り子の長さL2 す
なわち引上げワイヤ巻取りドラム1の中心から前記重心
位置Gまでの長さを2250mmとすると、この状態に
おける引上げワイヤ10の共振周波数f(/分)は、
【数3】f=60×1/2π×(9. 8/2. 25)
1/2 =19. 9 で表される。つまり、種結晶を融液に浸漬した時点から
単結晶育成が完了した時点までの間にシード軸共振周波
数fは17. 1から19. 9に変化する。
【0014】また、図4はベローズの長さが最小となる
ように圧縮した状態で、種結晶を融液に浸漬した状態を
示している。このときの振り子の長さL3 は引上げワイ
ヤ巻取りドラム1の中心から融液9の表面までの距離で
あり、ベローズの伸縮範囲は1000mmであるから、
引上げワイヤ10の共振周波数f(/分)は、
【数4】f=60×1/2π×(9. 8/2. 05)
1/2 =20. 9 で表される。
【0015】図5はベローズの長さが最小となるように
圧縮した状態で、直胴部長さ1000mmの単結晶12
を引き上げたときの模式図である。単結晶12の重心位
置Gは直胴部上端から500mmの位置にあり、振り子
の長さL4 すなわち引上げワイヤ巻取りドラム1の中心
から前記重心位置Gまでの長さは、図3に示したL2よ
り1000mm短い1250mmである。そこで、引上
げワイヤ10の共振周波数f(/分)は、
【数5】f=60×1/2π×(9. 8/1. 25)
1/2 =26. 7 で表される。つまり、種結晶を融液に浸漬した時点から
単結晶育成が完了した時点までの間にシード軸共振周波
数fは20. 9から26. 7に変化する。
【0016】次に、上記共振周波数をもつ単結晶引き上
げ装置を用いた単結晶引き上げ方法の実施例について説
明する。図6は、第1実施例としてウェーハの面内抵抗
率のばらつき低減を主目的とした単結晶引き上げ方法を
示している。シード軸共振周波数(/分)は点線で示す
ように、ベローズ伸長時には数2で表される周波数aか
ら数3で表される周波数bまで、すなわち17. 1から
19. 9まで変化し、ベローズ圧縮時には数4で表され
る周波数cから数5で表される周波数dまで、すなわち
20. 9から26. 7まで変化する。単結晶の育成に当
たり、図1に示したボールねじ13を駆動してキャリッ
ジ14を上昇させ、ベローズ4を最大限に伸長した状態
で融液9に種結晶を浸漬し、単結晶12の育成を開始し
た。結晶回転速度S/Rは単結晶の育成開始から終了ま
で一貫して20rpmを維持した。固化率が約30%に
到達するまでの第1のS区間(S1 区間)では、ベロー
ズを伸長したままシード軸共振周波数が周波数aから周
波数bに変化する過程を維持した。固化率が約30%に
なったときT区間に入り、ベローズの長さが最小となる
ように圧縮させ、シード軸共振周波数が周波数cから周
波数dに変化する直線上に切り換えた。このとき、キャ
リッジの移動速度Vc =−200mm/分、結晶引上げ
ワイヤの巻き取り速度Vw ′=(Vw +200mm)/
分で5分間制御する。前記切り換え後は第2のS区間
(S2 区間)となり、シード軸共振周波数が20. 9か
ら26. 7に変化する直線上に乗る。S/Rは常時一貫
して20rpmに維持したが、共振周波数とはT区間を
除いて常に2rpm以上隔たっていた。また、るつぼ回
転速度C/Rは、固化率50%まで8rpm、その後1
0rpmとし、S/RとC/Rとの比を2. 0倍以上に
維持した。
【0017】直胴部長さ1000mmの単結晶の育成完
了後、ボールねじ13を駆動してキャリッジ14を再度
上昇させ、ベローズ4を最大限に伸長した。これによ
り、単結晶12をプルチャンバ5内に収容し、プルチャ
ンバ5から上側の部分を旋回させた後、単結晶12を搬
出した。
【0018】図7に、第1実施例の引き上げ方法によっ
て得られた単結晶と、従来技術によって得られた単結晶
とについて抵抗率の面内ばらつきを比較した結果を示
す。なお、従来技術においては、図2に相当するような
引上げワイヤ巻取りドラム1の位置で単結晶が育成さ
れ、トップ育成時のシード軸共振周波数が17. 1、ボ
トム育成時のシード軸共振周波数が19. 9であるた
め、結晶回転速度S/Rは15rpmとした。また、固
化率0〜90%は単結晶の肩部からテール部までを含む
ものであり、ウェーハとしての評価対象範囲は固化率1
0〜80%の範囲に限定される。同図で明らかなよう
に、第1実施例の引き上げ方法による単結晶は従来技術
による単結晶よりも抵抗率の面内ばらつきが小さい。
【0019】図8は、第2実施例としてトップ部近傍の
酸素濃度の低減を主目的とした単結晶引き上げ方法を示
している。シード軸共振周波数(/分)は第1実施例と
同一で、ベローズ伸長時には数2で表される周波数aか
ら数3で表される周波数bまで変化し、ベローズ圧縮時
には数4で表される周波数cから数5で表される周波数
dまで変化する。単結晶の育成に当たり、図1に示した
ボールねじ13を駆動してキャリッジ14を上昇させ、
ベローズ4を最大限に伸長した状態で融液9に種結晶を
浸漬し、単結晶12の育成を開始した。結晶回転速度S
/Rは単結晶の育成開始から固化率35%程度までの間
は23rpmとし、以後18rpmまで徐々に低下さ
せ、育成終了に至るまで18rpmを維持した。また、
固化率が約40%に到達するまでの第1のS区間(S1
区間)では、ベローズ4を伸長したままシード軸共振周
波数が周波数aから周波数bに変化する過程を維持し、
その後T区間に入り、ベローズ4の長さが最小となるよ
うに圧縮させ、シード軸共振周波数が周波数cから周波
数dに変化する直線上に切り換えた。このとき、キャリ
ッジ14の移動速度Vc =−200mm/分、結晶引き
上げワイヤ巻き取り速度Vw ′=(Vw +200mm)
/分で5分間制御する。前記切り換え後は第2のS区間
(S2 区間)となり、シード軸共振周波数が20. 9か
ら26. 7に変化する直線上に乗る。本実施例において
も、結晶回転速度S/Rは共振周波数よりもT区間を除
いて2rpm以上隔たっていた。また、るつぼ回転速度
C/Rは、固化率50%まで5rpm、その後8rpm
とした。
【0020】図9に、第2実施例の引き上げ方法によっ
て得られた単結晶と、従来技術によって得られた単結晶
とについて酸素濃度を比較した結果を示す。なお、従来
技術においては、図2に相当するような引上げワイヤ巻
取りドラム1の位置で単結晶が育成され、トップ育成時
のシード軸共振周波数が17. 1、ボトム育成時のシー
ド軸共振周波数が19. 9であるため、結晶回転速度S
/Rは15rpmとした。また、固化率0〜90%は単
結晶の肩部からテール部までを含むものであり、ウェー
ハとしての評価対象範囲は固化率10〜80%の範囲に
限定される。同図で明らかなように、第2実施例の引き
上げ方法による単結晶は従来技術による単結晶よりも低
酸素濃度であり、特に固化率10〜20%のトップ近傍
における酸素濃度が従来よりも低くなっている。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、必
要に応じて引上げワイヤ巻取りドラムを昇降させること
により、前記ドラムの中心から育成単結晶の重心位置ま
での長さによって決まるシード軸共振周波数を単結晶育
成中に変更できるようにしたので、単結晶育成時の結晶
回転速度をシード軸共振周波数から少なくとも2rpm
以上離れた値に選択することが容易になり、所望の品質
を備えた長尺の単結晶が得やすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単結晶引き上げ方法で使用する単結晶
製造装置の模式的縦断面図である。
【図2】図1に示した単結晶製造装置のベローズ最大伸
長時の工程進捗に伴う振り子の長さの変化を表す説明図
である。
【図3】図1に示した単結晶製造装置のベローズ最大伸
長時の工程進捗に伴う振り子の長さの変化を表す説明図
である。
【図4】図1に示した単結晶製造装置のベローズ最小圧
縮時の工程進捗に伴う振り子の長さの変化を表す説明図
である。
【図5】図1に示した単結晶製造装置のベローズ最小圧
縮時の工程進捗に伴う振り子の長さの変化を表す説明図
である。
【図6】第1実施例の単結晶引き上げにおけるシード軸
共振周波数、結晶回転速度、るつぼ回転速度の変化を示
す図である。
【図7】抵抗率の面内ばらつきについて第1実施例と従
来例とを比較した図である。
【図8】第2実施例の単結晶引き上げにおけるシード軸
共振周波数、結晶回転速度、るつぼ回転速度の変化を示
す図である。
【図9】単結晶の酸素濃度について、第2実施例と従来
例とを比較した図である。
【図10】結晶引上げワイヤと種結晶とで構成される振
り子の運動の説明図である。
【符号の説明】
1 引上げワイヤ巻取りドラム 3 真空容器 4 ベローズ 5 プルチャンバ 6 メインチャンバ 9 融液 10 引上げワイヤ 12 単結晶 13 ボールねじ 14 キャリッジ 15 種結晶

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CZ法による単結晶の引き上げにおい
    て、単結晶の成長度合いに応じて結晶回転数を跨いでシ
    ード軸共振周波数を変えながら単結晶(12)を育成するこ
    とを特徴とする単結晶引き上げ方法。
  2. 【請求項2】 単結晶(12)のトップ部近傍を育成する際
    に結晶回転速度を高速に維持して酸素濃度を下げ、ボト
    ム部近傍を育成する際に結晶回転速度を低速に維持して
    単結晶(12)の変形を防ぐ単結晶引き上げ方法において、
    シード軸共振周波数を、トップ部近傍を育成する際には
    結晶回転速度よりも低く設定し、ボトム部近傍を育成す
    る際には結晶回転速度よりも高く設定することを特徴と
    する請求項1記載の単結晶引き上げ方法。
  3. 【請求項3】 シード軸共振周波数を結晶回転速度より
    2rpm以上離して単結晶(12)を育成するS区間と、単
    結晶(12)の育成を阻害しない時間内にシード軸共振周波
    数と結晶回転数とを交差させるT区間とによって単結晶
    (12)を育成することを特徴とする請求項1又は2記載の
    単結晶引き上げ方法。
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CN110055581A (zh) * 2018-01-18 2019-07-26 爱思开矽得荣株式会社 用于单晶锭生长的提拉控制装置及其应用的提拉控制方法

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CN110055581B (zh) * 2018-01-18 2021-06-01 爱思开矽得荣株式会社 用于单晶锭生长的提拉控制装置及其应用的提拉控制方法

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