JPH11321742A - 自転車用暗証登録装置及び自転車用盗難防止システム - Google Patents

自転車用暗証登録装置及び自転車用盗難防止システム

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JPH11321742A
JPH11321742A JP10127891A JP12789198A JPH11321742A JP H11321742 A JPH11321742 A JP H11321742A JP 10127891 A JP10127891 A JP 10127891A JP 12789198 A JP12789198 A JP 12789198A JP H11321742 A JPH11321742 A JP H11321742A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照合暗証を登録する際に登録すべき照合暗証
を確実に認識できるようにする。 【解決手段】 自転車の盗難防止装置を操作するために
照合暗証を登録する際に、暗証入力を受け付けた後、そ
の暗証を仮決定するとともに仮決定したことをアラーム
や表示の点滅により操作者に報知する。その報知中に所
定の操作を行うと、仮決定された暗証が記憶部30の照
合暗証記憶エリア30cに記憶され照合暗証として登録
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用盗難防止
装置に用いられる照合暗証を登録するための自転車用暗
証登録装置及びそれを用いた自転車盗難防止システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】自転車、特にシティサイクルと呼ばれる
軽快車は、安価で気軽に乗れるため、通勤や通学に広く
使用されている。このような軽快車では、悪気がなくて
もついつい「ちょっと拝借」といった盗難が駅前駐輪場
等で頻繁に生じている。このような盗難を防止するため
に、従来は、箱形錠や馬蹄錠等の自転車用錠をフロント
フォーク又はバックフォークに取り付け車輪をロックし
ている。しかし、このような錠前は構造が簡単であるた
め、簡単に解錠したり取り外すことができる。
【0003】そこで、車輪のハブに自転車を走行しにく
くするロック機構を装着したものが開発されている。こ
のロック機構は内装変速ハブ内に設けられており、ロッ
ク機構を作動させると、自転車の後輪を走行しにくくす
るとともに無理に走行させると発音するようにしてい
る。このロック機構は、ハンドルバーに設けられた変速
操作部によりロック状態とロック解除状態とに操作でき
る。また、ロック状態からロック解除状態に操作する場
合には、暗証番号を入力し入力された暗証番号が登録さ
れた照合用の暗証番号(以下、照合暗証番号という)と
一致しないと解除状態に操作できないようにして、照合
暗証番号を知っている人(通常は自転車の所有者)だけ
がロック状態を解除できるようにしている。
【0004】この照合暗証番号も変速操作部で登録でき
るようにしている。この照合暗証番号の登録の際は所定
の操作により暗証番号を入力し、ある操作ボタンを押す
とその番号が照合暗証番号として登録されるようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように暗証登録
の際にある操作ボタンの操作により照合暗証番号を登録
する構成では、登録すべき照合暗証番号を登録者が正し
く認識しないまま知らないうちに照合暗証番号が登録さ
れることがある。このように正しく認識しないまま照合
暗証番号が登録されると、自転車の所有者がロック解除
時に照合暗証番号と異なる暗証番号を入力してしまう。
この結果、暗証入力による操作を正しく行えず、ロック
状態からロック解除状態に操作できない事態が生じる。
【0006】また、照合暗証番号を正しく登録できたと
しても、登録した照合暗証番号を忘れてしまうことがあ
る。特に、盗難を防止するために照合暗証番号を頻繁に
変更すると照合暗証番号を忘れやすい。暗証番号の入力
によりロック解除を行う構成では、照合暗証番号を忘れ
ると暗証入力による操作を正しく行えず、同じようにロ
ック状態からロック解除状態に操作できない事態が生じ
る。
【0007】本発明の課題は、自転車用装置に用いられ
る照合暗証を登録する際に登録すべき照合暗証を確実に
認識できるようにすることにある。本発明の別の課題
は、自転車用装置に用いられる照合暗証を忘れても暗証
入力による操作を正しく行えるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用暗
証登録装置は、自転車用装置に用いられる照合暗証を登
録するための装置であって、第1記憶手段と、暗証登録
受付手段と、暗証仮決定手段と、報知手段と、登録手段
とを備えている。第1記憶手段は、照合暗証を記憶する
ための手段である。登録暗証受付手段は、登録すべき暗
証の入力を受け付けるための手段ある。暗証仮決定手段
は、所定の操作により暗証登録受付手段が受け付けた暗
証を仮決定するための手段である。報知手段は、暗証仮
決定手段が暗証を仮決定したことを報知する手段であ
る。登録手段は、所定の操作により報知手段が報知して
いるときに仮決定された暗証を照合暗証として第1記憶
手段に記憶する手段である。
【0009】この装置では、登録すべき暗唱の入力が受
け付けられると、その入力された暗唱が仮決定されると
ともに仮決定されたことが音や報知される。そして、仮
決定された暗証が報知されているときに所定の操作を行
うと、報知されている仮決定された暗証が照合暗証とし
て登録される。ここでは、暗証入力を受け付けると直ち
にその暗証を照合暗証として登録するのではなく、それ
を仮決定するとともに報知し、その報知中に所定の操作
が行われるとそれを照合暗証として登録する。このた
め、照合暗証として仮決定された暗証を操作者が認識し
なければ登録されなくなり照合暗証を確実に認識するこ
とができる。
【0010】発明2に係る自転車用暗証登録装置は、発
明1に記載の装置において、予め設定された初期暗証を
記憶するための第2記憶手段と、所定の操作により第2
記憶手段に記憶された初期暗証を照合暗証として前記第
1記憶手段に記憶する復帰登録手段とをさらに備える。
この場合には、予め第2記憶手段に初期暗証を登録して
おくと、所定の操作を行うと初期暗証が照合暗証として
第1記憶手段に記憶される。このため、照合暗証を初期
暗証に復帰させることができ、照合暗証を忘れても初期
暗証がわかれば暗証入力による操作を正しく行うことが
できる。たとえば、初期暗証を製造者が決定してそれを
第2記憶手段に書き込めば、照合暗証を途中で変更して
も、初期暗証は第2記憶手段に記憶されたままになる。
したがって、自転車の販売時に購入者にその初期暗証を
教えておけば、購入者が後で変更した照合暗証を忘れて
も教えられた初期暗証を所定の操作により照合暗証とし
て登録することができる。したがって安心して照合暗証
を変更することができる。
【0011】発明3に係る自転車用暗証登録装置は、発
明1又は2に記載の装置において、報知手段は、音又は
表示により暗証を仮決定したことを報知する。この場合
には、受け付けられた暗証が音又は表示により仮決定さ
れたことが操作者に報知されるので、操作者に照合暗証
をより確実に報知できる。発明4に係る自転車用暗証登
録装置は、発明1から3のいずれかに記載の装置におい
て、報知手段は、暗証を仮決定したことを所定時間報知
し、仮決定されてから所定時間報知すると仮決定された
暗証を取り消す取消手段をさらに備える。この場合に
は、所定時間報知しても所定の操作が行われなかったと
きには、受け付けられた暗証が取り消されるので、操作
者が操作を間違えたりわからなかったりして所定の操作
が行われなかったときには、仮決定された暗証が取り消
される。このため、不確実な暗証の登録を防ぐことがで
き、照合暗証をさらに確実に認識できる。
【0012】発明5に係る自転車用暗証登録装置は、自
転車用盗難防止装置に用いられる照合暗証を登録するた
めの装置であって、第1記憶手段と、暗証登録受付手段
と、登録手段と、第2記憶手段と、復帰登録手段とを備
えている。第1記憶手段は、照合暗証を記憶するための
手段である。暗証登録受付手段は、登録すべき暗証の入
力を受け付けるための手段である。登録手段は、所定の
操作により暗証登録受付手段が受け付けた暗証を照合暗
証として第1記憶手段に記憶する手段である。第2記憶
手段は、予め設定された初期暗証を記憶するための手段
である。復帰登録手段は、所定の操作により第2記憶手
段に記憶された初期暗証を照合暗証として第1記憶手段
に記憶するための手段である。
【0013】この装置では、登録すべき暗唱の入力が受
け付けられると、受け付けられた暗証が所定の操作によ
り照合暗証として第1記憶手段に記憶され登録される。
また、予め第2記憶手段に初期暗証を登録しておくと、
所定の操作を行うと初期暗証が照合暗証として第1記憶
手段に記憶される。このため、照合暗証を初期暗証に復
帰させることができ、照合暗証を忘れても初期暗証がわ
かれば暗証入力による操作を正しく行うことができる。
【0014】発明6に係る自転車用暗証登録装置は、発
明2から5のいずれかに記載の装置において、第1記憶
手段及び第2記憶手段に初期暗証及び照合暗証がそれぞ
れ記憶されていないとき、所定の操作により暗証登録受
付手段が受け付けた暗証を照合暗証として第1記憶手段
に記憶するとともに初期暗証として第2記憶手段に記憶
する初期登録手段をさらに備える。この場合には、2つ
の記憶手段にそれぞれの暗証が記憶されていない場合に
だけ初期暗証を登録できるので、一度初期暗証を登録す
れば登録された初期暗証が変更されることはない。この
ため、初期暗証を忘れにくくなり、照合暗証を忘れても
より確実に暗証入力による操作を行える。
【0015】発明7に係る自転車用盗難防止システム
は、請求項1から6のいずれかに記載の自転車用暗証登
録装置と、盗難防止装置と、選択手段と、選択維持手段
と、選択解除手段とを備えている。盗難防止装置は、自
転車が盗難されるのを防止する盗難防止位置と走行可能
位置とに切替可能な装置である。選択手段は、盗難防止
装置の盗難防止位置と走行可能位置とのいずれかを選択
するための手段である。選択維持手段は、盗難防止位置
が選択されるとその位置を維持するための手段である。
選択解除手段は、照合暗証と一致する解除用の暗証入力
により選択維持手段で維持された盗難防止位置を走行可
能位置にする手段である。
【0016】このシステムでは、選択手段により盗難防
止位置が選択されると、盗難防止装置が盗難防止位置に
維持され盗難が防止される。そして、照合暗証と一致す
る暗証の入力により盗難防止位置から走行可能位置に復
帰し、自転車の走行が可能になる。ここでは、登録時に
照合暗証が確実に認識されるので、暗証入力の間違えが
少なくなり、盗難防止装置を盗難防止位置から走行可能
位置に迅速に切り換えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】〔構成〕図1において、本発明の
一実施形態を採用した自転車は軽快車であり、ダブルル
ープ形のフレーム体2とフロントフォーク3とを有する
フレーム1と、ハンドル部4と、駆動部5と、前輪6
と、4段変速の内装変速ハブ10が装着された後輪7
と、前後のブレーキ装置8(前用のみ図示)と、内装変
速ハブ10を手元で操作するための変速操作部9とを備
えている。
【0018】フレーム1には、サドル11やハンドル部
4を含む各部が取り付けられている。また、図2に示す
ように、フレーム体2のチェーンスティ2aには車速検
出用のリードスイッチを内蔵した車速センサ12が装着
されている。この車速センサ12は、後輪7のスポーク
7aに装着された磁石13を検出することで車速信号を
出力する。
【0019】ハンドル部4は、フロントフォーク3の上
部に固定された、ハンドルステム14とハンドルステム
14に固定されたハンドルバー15とを有している。ハ
ンドルバー15の両端にはブレーキ装置8を構成するブ
レーキレバー16とグリップ17とが装着されている。
右側のブレーキレバー16には変速操作部9の操作パネ
ル20が一体で形成されている。
【0020】変速操作部9は、図3に示すように、操作
パネル20の下部に左右に並べて配置された2つの操作
ボタン21,22と、操作ボタン21,22の上方に配
置された操作ダイヤル23と、操作ダイヤル23の左方
に配置された液晶表示部24と、内部に収納されたブザ
ーからなるアラーム32とを有している。また変速操作
部9は、チェーンスティ2aの基端部に装着された制御
ボックス31(図2)内に収納された変速制御部25を
有している。、操作パネル20に収納された各部は、制
御ケーブル9aを介して変速制御部25に接続されてい
る。
【0021】操作ボタン21,22は、三角形状の押し
ボタンである。左側の操作ボタン21は低速段から高速
段への変速を行うためのボタンであり、右側の操作ボタ
ン22は高速段から低速段への変速を行うためのボタン
である。この2つの操作ボタン21,22は、暗証入力
や暗証登録の際にも使用される。操作ダイヤル23は、
3つの変速モードとパーキング(P)モードとを切り換
えるためのダイヤルであり、4つの停止位置P,D,D
S,Mを有している。ここで変速モードは、自動変速
(D)1モードと自動変速2(DS)モードと手動変速
(M)モードとであり、自動変速1(D)及び自動変速
2(DS)モードは、車速センサ12からの車速信号に
より内装変速ハブ10を自動変速するモードであり、自
動変速1(D)モードは、主として通常走行時に使用さ
れ、自動変速2(DS)モードは、主としてスポーツ走
行時に使用される。このため、自動変速2(DS)モー
ドは、自動変速1(D)モードに比べてシフトアップの
変速タイミングが早く、シフトダウンの変速タイミング
が遅く設定されている。手動変速モードは、操作ボタン
21,22の操作により内装変速ハブ10を変速するモ
ードである。パーキングモードは、内装変速ハブ10を
ロックして後輪7の回転を規制するモードである。
【0022】液晶表示部24には、現在の走行速度が表
示されるとともに、変速時に操作された変速段が表示さ
れる。また、暗証登録時には入力された暗証が表示され
る。変速制御部25は、CPU,RAM,ROM,I/
Oインターフェイスからなるマイクロコンピュータを備
えている。変速制御部25には、図4に示すように、操
作パネル20に設けられた操作ダイヤル23と、操作ボ
タン21,22と、液晶表示部24と、アラーム32と
が接続されている。また、変速制御部25には、車速セ
ンサ12と、内装変速ハブ10内に設けられその動作位
置を検出する、たとえばポテンショメータからなる動作
位置センサ26と、制御ボックス31内に収納されたバ
ッテリーからなる電源27、モータドライバ28及び記
憶部30と、他の入出力部とが接続されている。
【0023】モータドライバ28には変速モータ29が
接続されている。記憶部30は、たとえばEEPROM
等の書換え可能な不揮発メモリで構成され、各種の設定
登録されたデータが格納される。記憶部30は、図5に
示すように、初期暗証(IPW)記憶エリア30a、仮
暗証(TPW)記憶エリア30b、照合暗証(PW)記
憶エリア30c、車輪径記憶エリア30d、速度単位記
憶エリア30e、速度群データ記憶エリア30f、変速
位置記憶エリア30g及び他の記憶エリアに区画されて
いる。ここで、初期暗証は、最初に登録された照合用の
暗証であり、通常はメーカにより登録される。この暗証
は一度登録されると変更することはできない。また、仮
暗証は、暗証登録時に仮決定される暗証であり、所定の
操作を行うと照合暗証として登録される。照合暗証は暗
証入力時に照合される暗証であり、使用者により自由に
変更可能である。車輪径データは、速度検出時に使用さ
れる車輪径であり、26,27等のデータである。速度
単位データは、速度表示の単位を設定するためのデータ
でありキロ表示とマイル表示とのいずれかである。速度
群データは、自動変速モード時にシフトアップ及びシフ
トダウンの速度等を設定するためのデータである。変速
位置データは、変速モータ29を内装変速ハブ10に装
着したときのモータ29の変速位置を設定するためのデ
ータである。変速制御部25は、各モードに応じてモー
タ29を制御するとともに、液晶表示部24を表示制御
する。
【0024】駆動部5は、図1に示すように、フレーム
体2の下部(ハンガー部)に設けられたギアクランク1
8と、ギアクランク18に掛け渡されたチェーン19
と、内装変速ハブ10とを有している。内装変速ハブ1
0は、図6に示すように、自転車のフレーム1の後部に
固定されるハブ軸41と、ハブ軸41の一端側外周に配
置された駆動体42と、ハブ軸41及び駆動体42のさ
らに外周に配置されたハブシェル43と、駆動体42と
ハブシェル43との間で動力を伝達するための遊星歯車
機構44と、盗難防止装置85とを主に有している。遊
星歯車機構44は、直結及び増速3段の計4段構成とな
っている。
【0025】駆動体42はほぼ筒状の部材であり、一端
がボール45及び玉押し46を介してハブ軸41に回転
自在に支持されている。また一端部外周には、入力体と
しての小ギア47が固定されている。さらに駆動体42
には、中心部の空間から半径方向外方に拡がる切欠き部
42aが形成されている。この切欠き部42aは、円周
方向に等角度間隔で3か所形成されている。
【0026】ハブシェル43は軸方向に複数の段部を有
する筒状部材であり、その内周部の収容空間43aに駆
動体42を収容している。そして、ハブシェル43の一
端側はボール50を介して駆動体42の外周に、他端側
はボール51及び玉押し52を介してハブ軸41にそれ
ぞれ回転自在に支持されている。また、ハブシェル43
の外周部両端には、後輪7のスポーク7a(図1)を支
持するための鍔部53,54が固定されている。駆動体
42の一端側の外方側壁にはカバー55が固定されてお
り、カバー55の先端はハブシェル43の一端側の外周
面を覆うように延びている。そして、カバー55の先端
内周面とハブシェル43の外周面との間にはシール部材
56が配置されている。
【0027】遊星歯車機構44はハブシェル43内部の
収容空間43aに収容されており、第1、第2及び第3
太陽ギア60,61,62と、これらに噛み合う3つの
遊星ギア63(図では一つの遊星ギアのみを示してい
る)と、リングギア64とを有している。各太陽ギア6
0〜62は、ハブ軸41の外周で駆動体42の内周部に
軸方向に並べて配置されており、しかもハブ軸41に対
して相対回転自在となっている。遊星ギア63は、駆動
体42の切欠き42a内に支持ピン65を介して回転自
在に支持されている。遊星ギア63には、第1ギア63
a、第2ギア63b及び第3ギア63cが一体で形成さ
れており、第1ギア63aは第1太陽ギア60に、第2
ギア63bは第2太陽ギア61に、第3ギア63cは第
3太陽ギア62にそれぞれ噛み合っている。また、リン
グギア64は遊星ギア63の外周側に配置されており、
内周部に内歯が形成されている。このリングギア64は
遊星ギア63の第2ギア63bに噛み合っている。
【0028】ハブ軸41の外周部には、図7に示すよう
に、各太陽ギア60〜62(図7では、太陽ギア60の
み図示)の配置位置に1対の係止突起41aが形成され
ている。また、各太陽ギア60〜62の内周部には周方
向に間隔を隔てて4つの空間60a〜62aが形成され
ている。ハブ軸41と各太陽ギア60〜62の内周部と
の間には、図6に示すように、各太陽ギア60〜62を
ハブ軸41に対して相対回転自在あるいは進行方向に相
対回転不能とするための選択クラッチ機構70と、選択
クラッチ機構70を動作させるための動作機構91とが
配置されている。
【0029】選択クラッチ機構70は、3つの太陽ギア
60〜62のうちのいずれか一つを選択的にハブ軸41
に連結する機能及びいずれの太陽ギア60〜62もハブ
軸41に連結しない機能を有している。選択クラッチ機
構70は、先端がハブ軸41の係止突起41aに噛み合
い可能な複数の駆動爪71,72,73と、各駆動爪7
1〜73の先端をハブ軸41側に付勢するためのリング
状のワイヤスプリング74,75,76とを有してい
る。駆動爪71〜73は、それぞれ各太陽ギア60〜6
2の4つの空間60a〜62aのうち対向する2つに配
置されており、対向する空間60a〜62aに基端が揺
動自在に支持され先端が係止突起41aに噛み合い可能
である。駆動爪71〜73がハブ軸41の係止突起41
aに係止されてハブ軸41と連結されると、各太陽ギア
60〜62はハブ軸41に対して進行方向(図7の時計
回り)に相対回転不能になり、それと逆方向(図7の反
時計回り)に相対回転可能になる。また、外れると両方
向に相対回転可能になる。
【0030】動作機構91は、スリーブ77を有してい
る。スリーブ77はハブ軸41の外周に回動可能に挿入
されており、外周部の駆動爪71〜73の配置位置に複
数の駆動カム部94aを有している。この駆動カム部9
4aが駆動爪71〜73のいずれかに当接すると、当接
した爪が起され、その爪によりハブ軸41と太陽ギア6
0〜62との連結が解除される。スリーブ77の一端に
は操作体78が固定されており、操作体78の回動によ
ってスリーブ77を回転させることが可能である。そし
て、スリーブ77の回転によって、駆動カム部94aが
選択的に駆動爪71〜73を動作させ、各太陽ギア60
〜62とハブ軸41との連結が制御されるようになって
いる。
【0031】図6に示すように、操作体78には減速機
構95が連結されている。減速機構95は、変速モータ
29の回転を減速して操作体78に伝達する。また減速
機構95の内部には、内装変速ハブ10のスリーブ77
が動作位置VP(変速段のいずれかの変速位置V1〜V
4とロック位置PK)のいずれに位置しているかを検出
するための動作位置センサ26が配置されている。
【0032】このような構成により、駆動爪71がハブ
軸41の係止突起41aに当接して第1太陽ギア60が
選択されたときは最も増速比の大きい大増速動力伝達経
路(変速位置V4に対応)が構成され、第2太陽ギア6
1が選択されたときは2番目に大きい増速比の中増速動
力伝達経路(変速位置V3に対応)が構成され、第3太
陽ギア62が選択されたときは最も増速比の小さい小増
速動力伝達経路(変速位置V2に対応)が構成される。
また、いずれの太陽ギアも選択されなかった場合は、直
結動力伝達経路(変速位置V1に対応)が構成される。
すなわち、変速モータ29により第1太陽ギア60がハ
ブ軸41と連結された場合は4速となり、小ギア47か
ら駆動体42に入力された回転は、第1太陽ギア60、
遊星ギア63の第1ギア63a、第2ギア63b及びリ
ングギア64の歯数によって決定される最も大きい増速
比で増速され、第2ワンウェイクラッチ81を介してハ
ブシェル43に伝達される。また第2太陽ギア61が選
択されてハブ軸41と連結された場合は3速となり、駆
動体42の回転は、第2太陽ギア61、遊星ギア63の
第2ギア63b及びリングギア64の歯数によって決定
される2番目に大きい中程度の増速比で増速され、第2
ワンウェイクラッチ81を介してハブシェル43に伝達
される。さらに、第3太陽ギア62が選択されてハブ軸
41と連結された場合は2速となり、駆動体42の回転
は、第3太陽ギア62、遊星ギア63の第3ギア63
c、第2ギア63b及びリングギア64の歯数によって
決定される最も小さい増速比で増速され、第2ワンウェ
イクラッチ81を介してハブシェル43に伝達される。
また、いずれの太陽ギア60〜62も選択されなかった
場合は、前述のように1速となり駆動体42の回転は直
接ハブシェル43に伝達される。
【0033】なお、選択されなかった太陽ギアはハブ軸
41に対して進行と逆方向に相対回転している。また、
いずれかの太陽ギアが選択されて遊星歯車機構44によ
り増速が行われている場合は、駆動体42とハブシェル
43とは第1ワンウェイクラッチ80が噛み合い解除と
なる方向に相対回転している。駆動体42の他端側の外
周面とハブシェル43の内周面との間には第1ワンウェ
イクラッチ80が設けられている。また、リングギア6
4の外周面とハブシェル43の内周面との間には第2ワ
ンウェイクラッチ81が設けられている。これらのワン
ウェイクラッチ80,81はいずれもローラ型のワンウ
ェイクラッチであり、変速時の空転時の騒音を軽減しか
つ変速時のショックを緩和しスムーズな変速が可能であ
る。
【0034】盗難防止装置85は、ハブシェル43内の
ハブ軸41の図6左端部に設けられている。盗難防止装
置85は、図8〜図10に示すように、スリーブ77と
一体回転するバネ座金101と、移動カム102と、移
動部材103と、移動バネ104と、ロックリング11
4とを有している。移動カム102は、ハブ軸41に回
転不能かつ軸方向に移動自在に配置されている。移動部
材103は、移動カム102に圧接している。移動バネ
104は、移動部材103と玉押し52との間に圧縮状
態で配置されている。ロックリング114は、移動部材
103に圧接されている。
【0035】バネ座金101は、スリーブ77に回転不
能に係止された部材であり、その外周部に、移動カム1
02に当接する係合片105を有している。移動カム1
02は、筒状のカム本体106と、カム本体106とハ
ブ軸41とを軸方向移動自在かつ回動不能に係止する係
止座金107とを有している。カム本体106の図10
右端部には、係合片105に当接するカム部108が形
成されている。カム部108は、スリーブ77のロック
位置PKへの回転のときのみカム本体106を軸方向右
方へ移動させるように形成されている。
【0036】移動部材103は円板状のフランジ部11
5と、フランジ部115の内周側に一体で形成された円
筒部116とを有している。フランジ部115には半径
方向の途中に段部115aが形成されており、段部11
5aにロックリング114が回転自在に支持されてい
る。また、フランジ部115のロックリング114に対
向する面とロックリング114のフランジ部115に対
向する面とには、図11に示すように、それぞれ放射状
の凹凸部114a(ロックリング114側のみ図示)が
形成されている。このような凹凸部114aを形成する
ことで、ロックリング114と移動部材103との摩擦
力が大きくなるとともに、それらが相対回転すると振動
して発音するようになる。ロックリング114の外周部
には、セレーション歯114bが形成されている。この
セレーション歯114bは、ハブシェル43の内周面に
形成されたセレーション歯113に噛み合い可能であ
る。
【0037】円筒部116は、図11に示すように、内
周面に4つの突起部116aを有している。突起部11
6aはハブ軸41の外周面に形成された4つの溝41b
に係合している。これにより、移動部材103は、ハブ
軸41に回転不能かつ軸方向移動自在に支持される。円
筒部116の外周面にはネジ及び係止溝が形成されてい
る。円筒部116の外周側には、図8に示すように、押
圧リング117が装着されている。押圧リング117
は、円筒部116に回転不能かつ軸方向に移動自在に支
持されており、ロックリング114に接触可能である。
また、円筒部116の右端部外周には押圧ナット118
がねじ込まれている。押圧ナット118と押圧リング1
17との間には皿バネ119が配置されている。
【0038】ここでは、押圧ナット118の締め込み量
を調整することで皿バネ119による圧接力を調節し、
押圧リング117を介してロックリング114と移動部
材103のフランジ部115との摩擦力を調整でき、ハ
ブシェル43の回転を任意に規制できる。たとえば、皿
バネ119により摩擦力を最大にすれば、ハブシェル4
3をロック状態にすることができる。また、摩擦力を小
さくするとハブシェル43の回転を規制する力が弱くな
り、ハブシェル43がハブ軸41に対して相対回転可能
になる。ただし、この場合でも、皿バネ119で付勢し
ている状態では摩擦力が生じ、自由回転状態に比べて回
転が規制される。ここでは、ハブシェル43、即ち後輪
7の回転を、実質的にロック状態から自由回転に近い状
態まで皿バネ119の付勢力を調整することで自由に規
制できる。
【0039】変速及びロック操作は、変速操作部9の操
作ダイヤル23によるモード選択及び操作ボタン21,
22による変速操作により変速モータ29を動作させ、
操作体78を介してスリーブ77を回転させることによ
り行われる。 〔制御動作〕図12は、変速制御部25のメイン制御動
作を示すフローチャートである。
【0040】電池が装着されると、ステップS1で図1
3に示す初期設定処理を行う。ステップS2では、操作
ダイヤル23がパーキングモード(P)にセットされた
か否かを判断する。ステップS3では、操作ダイヤル2
3が自動変速1モード(D)にセットされたか否かを判
断する。ステップS4では、操作ダイヤル23が自動変
速2モード(DS)にセットされたか否かを判断する。
ステップS5では、操作ダイヤル23が手動変速モード
(M)にセットされたか否かを判断する。ステップS6
では、他の処理が選択されたか否かを判断する。これら
の判断がすべて「No」の場合にはステップS2に戻
る。
【0041】操作ダイヤル23がP位置に回されパーキ
ングモードにセットされた場合には、ステップS2から
ステップS7に移行する。ステップS7では、図14に
示すP処理を実行する。操作ダイヤル23がD位置に回
され自動変速1モードがセットされた場合には、ステッ
プS3からステップS8に移行する。ステップS8では
各種の設定値を変更するための登録変更処理が選択され
たか否かを判断する。ここでは、たとえば車速が0の状
態で2つの操作ボタン21,22が同時に3秒以上押さ
れたことにより登録変更処理が選択されたことを判断す
る。登録変更処理が選択されていない場合には、ステッ
プS9に移行し暗証復帰処理が選択されたか否かを判断
する。ここでは、たとえば操作ボタン21が10秒以上
押されたことにより暗証復帰処理が選択されたことを判
断する。暗証復帰処理が選択されていない場合には、ス
テップS10に移行しロック解除処理が選択されたか否
かを判断する。ここでは、たとえば車速が0の状態で2
つの操作ボタン21,22が同時に押されたことにより
ロック解除処理が選択されたことを判断する。登録変更
処理が選択されるとステップS8からステップS12に
移行し、図15に示す登録変更処理を実行する。暗証復
帰処理が選択されたと判断すると、ステップS9からス
テップS13に移行し、図18に示す暗証復帰処理を実
行する。この暗証復帰処理は操作者が照合暗証を忘れた
ときに、照合暗証を初期暗証に復帰させる処理である。
このような処理を行うことで、操作者が自分で変更した
照合暗証を忘れても自転車のロックを解除できる。たと
えば、メーカが初期暗証を操作者に対してタグのような
形式で渡し、そのタグを見て操作者がこの暗証復帰処理
後に初期暗証を入力すれば自転車のロックを解除でき
る。ロック解除処理が選択されたと判断すると、ステッ
プS10からステップS14に移行し、図19に示すロ
ック解除処理を実行する。
【0042】ロック解除処理が選択されていないと判断
すると、ステップS10からステップS11に移行し、
自動変速1(D)処理を実行する。自動変速1処理で
は、車速センサ12で検出された車速と速度群データと
に基づき変速制御が行われる。操作ダイヤル23がDS
位置に回され自動変速2モードがセットされた場合に
は、ステップS4からステップS15に移行する。ステ
ップS15でも、登録変更処理が選択されたか否かを判
断する。つまり、登録変更処理は、操作ダイヤル23を
D位置又はDS位置に回さなければ行えない。登録変更
処理が選択されていない場合には、ステップS17に移
行し、自動変速2(DS)処理を実行する。自動変速2
処理でも、車速センサ12で検出された車速と速度群デ
ータとに基づき変速制御が行われる。登録変更処理が選
択されるとステップS16に移行し、図15に示す登録
変更処理を実行する。なお、自動変速2処理では、暗証
復帰処理やロック解除処理を行えないようにしている
が、自動変速1処理と同様に暗証復帰処理やロック解除
処理を行えるようにしてもよい。
【0043】操作ダイヤル23がM位置に回され手動変
速モードがセットされた場合には、ステップS5からス
テップS18に移行する。ステップS18では、手動変
速処理を実行する。この手動変速処理では、操作ボタン
21,22の操作によりシフトアップ,シフトダウンを
行う。なお、手動変速処理でも、暗証復帰処理やロック
解除処理を行えないようにしているが、自動変速1処理
と同様に暗証復帰処理やロック解除処理を行えるように
してもよい。他の処理が選択された場合にはステップS
6からステップS19に移行し、選択された他の処理を
実行する。
【0044】ステップS1の初期設定処理は、通常は、
ユーザに販売する前に行われる処理である。ここでは、
図13のステップS21で、すでに暗証登録が一度でも
なされたか否かを判断する。この判断は、たとえば、記
憶部30の初期暗証記憶エリア30aにデータが存在す
るか否かにより行う。通常は、この判断は「Yes」と
なる。まだ暗証の登録が一度もなされていない時には、
ステップS22に移行する。ステップS22では、液晶
表示部24に「aa」を点滅する。ステップS23で
は、暗証を登録するための操作ボタン22の操作を待
つ。操作ボタン22が操作されるとステップS24に移
行し、変速位置設定処理を行う。ここでは、変速モータ
29を盗難防止装置85によりロックされる所定位置ま
で回転させた後各変速位置へ数往復回転させて変速モー
タ29の各変速位置を設定する。ステップS25では、
初期暗証(IPW)、仮暗証(TPW)、照合暗証(P
W)、車輪径及び速度単位の各記憶エリア30a〜30
eへの書込処理を行う。ここでは、たとえば、暗証につ
いてはランダムに暗証を発生する装置から記憶部30へ
の書込処理が行われる。ステップS26では、記憶部3
0のデータをマイクロコンピュータ内のRAMに転送す
る処理や各種フラグの設定等を行う通常の初期化処理を
行う。一方、暗証がすでに登録されている場合には、ス
テップS21からステップS26に移行する。このよう
に初期暗証(IPW)が一度入力されるとこの初期暗証
(IPW)は変更されることはない。
【0045】ステップS7のP処理では、図14のステ
ップS31でタイマーTをリセットする。ステップS3
2では、液晶表示部24に「P」を表示する。ステップ
S33では、操作ダイヤル23をP位置に回してから操
作ボタン21又は22が押されたか否かを判断する。操
作ボタン21,22が押されていない場合には、ステッ
プS34に移行する。ステップS34では、P位置に回
してから60秒経過したか否かを判断する。60秒経過
していない場合にはメインルーチンに戻る。操作ボタン
21,22が押されたり60秒が経過するとステップS
35に移行する。ステップS35では、液晶表示部24
に「_P」を表示する。ステップS36では、モータド
ライバ28により変速モータ29を駆動して動作位置V
Pをロック位置PKにセットしてメインルーチンに戻
る。
【0046】この結果、操作体78を介してスリーブ7
7がロック位置に回転する。スリーブ77が変速位置か
らロック位置PKに回転すると、スリーブ77とともに
回転するバネ座金101の係合片105がカム部108
内を移動する。係合片105がカム部108内を移動す
ると、移動バネ104により付勢された移動部材103
及び移動カム102が図8及び図10(A)に示す位置
から図9及び図10(B)に示す位置に右側に移動す
る。これにより、ロックリング114のセレーション歯
114bがハブシェル43のセレーション歯113と噛
み合い、ハブシェル43の回転がロックリング114と
移動部材103との摩擦力により規制される。このとき
の摩擦力は、皿バネ119の付勢力を押圧ナット118
の締め込み量により調整することで任意に変更できる。
このため、ペダルをこいでも後輪7が回転しないか又は
回転しにくくなる。
【0047】このとき、ハブシェル43を無理に回そう
とすると、移動部材103とロックリング114とが相
対回転し、凹凸部114aによりロックリング114と
移動部材103とが振動し大きな振動音が発生する。こ
のように、ロック状態のとき手で自転車を押したりペダ
ルをこいだりしてハブシェル43を回転させると、大き
な音が発生して盗難により合いにくくなる。
【0048】また、ハブシェル43をハブ軸41に直接
連結してロックしているので、自転車を押そうとしても
ハブシェル43(後輪7)の回転が規制されて自転車を
押すことが困難になり、盗難により合いにくい。ステッ
プS12及びステップS16の登録変更処理では、照合
暗証の変更処理と、車輪径変更処理と、速度単位変更処
理と、変速位置設定との4つの設定を行える。図15の
ステップS41で、タイマーTをリセットする。ステッ
プS42では、液晶表示部24に「a」を表示する。ス
テップS43では、操作ボタン21が押されたか否かを
判断する。この登録処理では、操作ボタン21を押すと
液晶表示部24の表示が「a」,「b」,「c」,
「d」,「a」と循環して切り替わる。ここで、表示a
は暗証変更処理を選択するための表示であり、表示bは
車輪径変更処理、表示部cは速度単位変更処理、表示d
は、変速位置設定処理をそれぞれ選択するための表示で
ある。
【0049】操作ボタン21が押されるとステップS4
3からステップS44に移行し、次の表示を行いステッ
プS63に戻る。すなわち、「a」が表示されていれば
「b」が表示される。操作ボタン21が押されていない
とステップS45に移行し、操作ボタン22が押された
か否かを判断する。操作ボタン22は、どの変更処理を
行うかを決定するために使用される。操作ボタン22が
押されていないとステップS46に移行する。ステップ
S46では、登録処理を選択してから10秒経過したか
否かを判断する。登録処理を選択してから10秒間何も
操作をしないとステップS43に戻る。10秒経過して
も入力がない場合にはメインルーチンに戻る。
【0050】操作ボタン22が押されるとステップS4
5からステップS47に移行する。ステップS47で
は、表示が「a」か否かを判断する。ステップS48で
は、表示が「b」か否かを判断する。ステップS49で
は、表示が「c」か否かを判断する。ステップS50で
は、表示が「d」か否かを判断する。表示が「a」の場
合には、ステップS47からステップS51に移行し、
図16に示す暗証変更処理を実行する。表示が「b」の
場合には、ステップS48からステップS52に移行
し、車輪径変更処理を実行する。表示が「c」の場合に
は、ステップS49からステップS53に移行し、速度
単位変更処理を実行する。表示が「d」の場合には、ス
テップS50からステップS54に移行し、変速位置設
定処理を実行する。
【0051】暗証変更処理では、図16のステップS6
1で、液晶表示部24に「00」を表示する。ステップ
S62では、変更前の暗証を入力するために図17に示
した暗証入力処理を実行する。最初は、ここで初期暗証
(IPW)を入力する。暗証入力処理では、図17のス
テップS81で、フラグF10及びフラグF01をとも
にリセットし、タイマーTを0に、左入力値Lを0にリ
セットする。ここで、フラグF10は、操作ボタン21
の操作により2桁の暗証のうち、10桁の数値を示す左
入力値Lを入力したことを示すフラグであり、フラグF
01は、操作ボタン22の操作により2桁の暗証のう
ち、1桁の数値を示す右入力値Rを入力したことを示す
フラグである。ステップS82では、操作ボタン21が
押されたか否かを判断する。操作ボタン21が押される
とステップS83に移行する。ステップS83では、左
入力値Lを1増加する。この値は液晶表示部24の左側
に表示される。ステップS84では、フラグF10をセ
ットする。ステップS85では、タイマーTをリセット
してステップS82に戻る。
【0052】操作ボタン21が押されていない場合に
は、ステップS82からステップS86に移行する。ス
テップS86では、操作ボタン22が押されたか否かを
判断する。操作ボタン22が押されていない場合には、
ステップS87に移行しステップS81又はステップS
85でタイマーTがリセットされてから10秒経過した
か否かを判断する。10秒経過するまではステップS8
2に戻り、10秒が経過すると図12のステップS2に
戻る。ここでは、操作法がわからずに操作者が10秒以
上何も操作しないと操作状態を元の状態に戻すことがで
きる。
【0053】操作ボタン22が押されるとステップS8
6からステップS88に移行する。ステップS88で
は、タイマーTをリセットする。ステップS89では、
フラグF10がセットされているか、つまり10桁の数
値データ(左入力値L)がすでに入力されているか否か
を判断する。10桁の左入力値Lが入力されていない場
合にはステップS82に戻る。左入力値Lがすでに入力
された後に操作ボタン22が押されたのは、10桁の数
値を入力した後1桁の入力を行うためであるので、まず
ステップS90で右入力値Rを1にセットする。この値
は液晶表示部24の右側に表示される。ステップS91
では、フラグF01をセットする。ステップS92では
再度操作ボタン22が押されたか否かを判断する。操作
ボタン22が押されるとステップS93に移行し、右入
力値Rを1増加する。ステップS94では、タイマTを
リセットしてステップS92に戻る。操作ボタン22が
押されていない場合には、ステップS92からステップ
S95に移行する。ステップS95では、操作ボタン2
1が3秒以上押されたか否かを判断する。操作者は操作
ボタン21を3秒以上押すことで入力された2桁の数字
(LR)を暗証として入力することを決定する。操作ボ
タン21が3秒以上押されると元に戻り、3秒以上押さ
れていない場合には、ステップS96に移行する。ステ
ップS96では、右入力値Rを入力してから10秒以上
手経過したか否かを判断する。10秒以上経過すると図
12のステップS2に戻る。
【0054】暗証入力処理が終了すると、図16のステ
ップS63でタイマーTをリセットする。ステップS6
4では、2つの操作ボタン21,22の操作により入力
された2桁の数字LRが登録された照合暗証PWに一致
したか否かを判断する。一致しない場合にはステップS
71に移行する。ステップS71では、既に3回の入力
で暗証が一致しなかったか否かを判断する。まだ3回の
入力を行っていない場合にはステップS64に戻り、再
度の暗証入力を許可する。暗証を3回入力しても登録さ
れた暗証PWに一致しなかった場合には、ステップS7
2に移行する。ステップS72では、10分の経過を待
ち、10分経過すると図12のステップS2に戻る。
【0055】数字LRが登録された照合暗証PWに一致
すると、ステップS64からステップS65に移行す
る。ステップS65では、液晶表示部24に「00」を
点滅する。ステップS66では、新たに変更する暗証を
登録するために操作ボタン21,22の操作によって、
図17に示した暗証入力処理を実行する。暗証入力処理
を終了すると、ステップS67では、暗証入力処理で入
力された2桁の数字(LR)を仮暗証(TPW)として
仮暗証記憶エリア30bに記憶するとともに、入力され
た数字LRを液晶表示部24に点滅表示しかつアラーム
32を所定間隔でならす。そしてタイマーTをリセット
する。これにより登録した操作者が新たに登録するため
に入力した暗証の数字を確実に認識できる。ステップS
68では、操作ダイヤル22が3秒以上操作されたか否
かを判断する。操作者は、仮決定された暗証を決定する
ためには操作ボタン22を3秒以上押す操作を行う。操
作ボタン22が3秒以上操作されない場合には、ステッ
プS70に移行する。ステップS70では、仮決定され
てから2分以上経過したか否かを判断する。仮決定され
てから2分以上経過すると仮決定された仮暗証は無効に
なり、図12のステップS2に戻る。
【0056】操作ボタン22が3秒以上押されると、ス
テップS68からステップS69に移行する。ステップ
S69では仮決定された仮暗証(TIW)が照合暗証
(PW)として照合暗証記憶エリア30cに記憶されメ
インルーチンに戻る。ここでは、照合暗証として登録す
べき数字が入力されると、その数字が所定の操作により
直ちに登録されるのではなく、いったん仮決定され、そ
の数字が点滅するとともにアラーム音で操作者に知らさ
れる。そして操作者がさらに所定の操作を行うことで仮
決定された暗証が照合暗証として記憶される。このた
め、登録すべき暗証を操作者に確実に認識させることが
できる。
【0057】ステップS13の暗証復帰処理では、図1
8のステップS101でタイマーTをリセットする。ス
テップS102では液晶表示部24に「PA」を点滅す
る。ステップS103では、操作ボタン21が押された
か否かを判断する。操作ボタン21が押されたと判断す
るとステップS104に移行し、タイマーTをリセット
する。ステップS105では、液晶表示部24で点滅し
ていた「PA」を点灯する。ステップS105では、初
期暗証記憶エリア30aに記憶された初期暗証(IP
W)を照合暗証記憶エリア30cに記憶する。これによ
り初期暗証(IPW)が照合暗証(PW)として記憶さ
れる。ステップS107では、3秒の経過を待つてメイ
ンルーチンに戻る。
【0058】ステップS14のロック解除処理では、図
19のステップS111で液晶表示部24に「00」を
表示する。ステップS112では、ロック解除のための
図17に示す暗証入力処理を行う。この暗証入力処理が
終了すると、ステップS113でタイマーTをリセット
する。ステップS114では、2つの操作ボタン21,
22の操作により入力された2桁の数字LRが登録され
た照合暗証PWに一致したか否かを判断する。一致しな
い場合にはステップS116に移行する。ステップS1
16では、既に3回の入力で暗証が一致しなかったか否
かを判断する。まだ3回の入力を行っていない場合には
ステップS112に戻り、再度の暗証入力を許可する。
暗証を3回入力しても登録された暗証PWに一致しなか
った場合には、ステップS117に移行する。ステップ
S117では、10分の経過を待ち、10分経過すると
ステップS112に戻り、再度の暗証入力を許可する。
【0059】数字LRが暗証PWと一致するとステップ
S114からステップS115に移行し、動作位置VP
を1速V1にする。これにより、変速モータ29により
スリーブ77が回転し1速V1に位置決めされ、ロック
リング114とハブシェル43のセレーション歯113
との噛み合いが解除される。この結果、ペダルをふむ
と、駆動体42の回転はそのまま第1ワンウェイクラッ
チ80を介してハブシェル43に伝達される。
【0060】ここでは、照合暗証を忘れても初期暗証さ
えわかっていれば照合暗証を初期値に復帰させることが
できる。この初期暗証をメーカが前述のようにタグのよ
うな形式でユーザに渡せば、ユーザ側ではそのタグを見
て初期暗証がわかるので、この暗証復帰処理を行った後
に暗証入力を行えば、暗証を忘れても自転車が盗難防止
装置により走行規制状態になっていてもその状態を解除
できる 〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、操作キーの数を減らすため
に操作ボタンにより暗証入力や暗証変更処理や暗証復帰
処理を行ったが、別の操作キーを設けてこれらの処理を
行ってもよい。
【0061】(b) 前記実施形態では、自転車の盗難
防止装置のロック解除を例に説明したが、暗証の登録変
更処理や暗証復帰処理は、ロック解除に限定されず、自
転車の他の装置に対して暗証を登録したり暗証を復帰す
る処理にも本発明を適用できる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、暗証入力を受け付ける
と直ちにその暗証を照合暗証として登録するのではな
く、それを仮決定するとともに報知し、その報知中に所
定の操作が行われるとそれを照合暗証として登録する。
このため、照合暗証として仮決定された暗証を操作者が
認識しなければ登録されなくなり照合暗証を確実に認識
することができる。
【0063】また、本発明の別の発明によれば、所定の
操作を行うと初期暗証が照合暗証として第1記憶手段に
記憶されるので、照合暗証を初期暗証に復帰させること
ができ、照合暗証を忘れても初期暗証がわかれば暗証入
力による操作を正しく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用された自転車の側面
図。
【図2】変速操作部の配置を示す側面部分図
【図3】そのハンドル部分の斜視図。
【図4】制御系の構成を示すブロック図。
【図5】速度テーブルの一例を示す図。
【図6】本発明の一実施形態により制御される内装変速
ハブの縦断面構成図。
【図7】4速時の第1太陽歯車と駆動爪との関係を示す
図。
【図8】盗難防止機構の通常走行時の断面拡大図。
【図9】盗難防止機構のロック時の断面拡大図。
【図10】盗難防止機構のロック時と走行時との動作を
示す模式図。
【図11】ロックリングの正面図。
【図12】変速制御処理のメインルーチンのフローチャ
ート。
【図13】初期設定処理のフローチャート。
【図14】ダイヤルP処理のフローチャート。
【図15】登録変更処理のフローチャート。
【図16】暗証変更処理のフローチャート。
【図17】暗証入力処理のフローチャート。
【図18】暗証復帰処理処理のフローチャート。
【図19】ロック解除処理のフローチャート。
【符号の説明】
9 変速操作部 10 内装変速ハブ 20 操作パネル 25 変速制御部 29 変速モータ 30 記憶部 30a 初期暗証記憶エリア 30c 照合暗証記憶エリア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用暗
証登録装置は、自転車用装置に用いられる照合暗証を登
録するための装置であって、第1記憶手段と、暗証登録
受付手段と、暗証仮決定手段と、第3記憶手段と、報知
手段と、登録手段とを備えている。第1記憶手段は、照
合暗証を記憶するための手段である。登録暗証受付手段
は、登録すべき暗証の入力を受け付けるための手段あ
る。暗証仮決定手段は、所定の操作により暗証登録受付
手段が受け付けた暗証を仮決定するための手段である。
第3記憶手段は、暗証仮決定手段により仮決定された暗
証を記憶する手段である。報知手段は、暗証仮決定手段
が暗証を仮決定したことを報知する手段である。登録手
段は、第3記憶手段に記憶された仮決定された暗証を、
報知手段が報知しているときの所定の操作により照合暗
証として第1記憶手段に記憶する手段である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】この装置では、登録すべき暗証の入力が受
け付けられると、その入力された暗証所定の操作によ
仮決定されて第3記憶手段に記憶されるとともに仮決
定されたことが音や報知される。そして、仮決定された
暗証が報知されているときに所定の操作を行うと、報知
されている仮決定された暗証が照合暗証として第2記憶
手段に登録される。ここでは、暗証入力を受け付けると
直ちにその暗証を照合暗証として登録するのではなく、
それを所定の操作により仮決定して記憶するとともに報
知し、その報知中に所定の操作が行われるとそれを照合
暗証として登録する。このため、照合暗証として仮決定
された暗証を操作者が認識しなければ登録されなくなり
照合暗証を確実に認識することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】発明に係る自転車用暗証登録装置は、発
明2からのいずれかに記載の装置において、第1記憶
手段及び第2記憶手段に初期暗証及び照合暗証がそれぞ
れ記憶されていないとき、所定の操作により暗証登録受
付手段が受け付けた暗証を照合暗証として第1記憶手段
に記憶するとともに初期暗証として第2記憶手段に記憶
する初期登録手段をさらに備える。この場合には、2つ
の記憶手段にそれぞれの暗証が記憶されていない場合に
だけ初期暗証を登録できるので、一度初期暗証を登録す
れば登録された初期暗証が変更されることはない。この
ため、初期暗証を忘れにくくなり、照合暗証を忘れても
より確実に暗証入力による操作を行える。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】発明に係る自転車用盗難防止システム
は、請求項1からのいずれかに記載の自転車用暗証登
録装置と、盗難防止装置と、選択手段と、選択維持手段
と、選択解除手段とを備えている。盗難防止装置は、自
転車が盗難されるのを防止する盗難防止位置と走行可能
位置とに切替可能な装置である。選択手段は、盗難防止
装置の盗難防止位置と走行可能位置とのいずれかを選択
するための手段である。選択維持手段は、盗難防止位置
が選択されるとその位置を維持するための手段である。
選択解除手段は、照合暗証と一致する解除用の暗証入力
により選択維持手段で維持された盗難防止位置を走行可
能位置にする手段である。このシステムでは、選択手段
により盗難防止位置が選択されると、盗難防止装置が盗
難防止位置に維持され盗難が防止される。そして、照合
暗証と一致する暗証の入力により盗難防止位置から走行
可能位置に復帰し、自転車の走行が可能になる。ここで
は、登録時に照合暗証が確実に認識されるので、暗証入
力の間違えが少なくなり、盗難防止装置を盗難防止位置
から走行可能位置に迅速に切り換えることができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】ハンドル部4は、フロントフォーク3の上
部に固定されたンドルステム14とハンドルステム
14に固定されたハンドルバー15とを有している。ハ
ンドルバー15の両端にはブレーキ装置8を構成するブ
レーキレバー16とグリップ17とが装着されている。
右側のブレーキレバー16には変速操作部9の操作パネ
ル20が一体で形成されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、暗証入力を受け付ける
と直ちにその暗証を照合暗証として登録するのではな
く、それを所定の操作により仮決定して記憶するととも
に報知し、その報知中に所定の操作が行われるとそれを
照合暗証として登録する。このため、照合暗証として仮
決定された暗証を操作者が認識しなければ登録されなく
なり照合暗証を確実に認識することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車用装置に用いられる照合暗証を登録
    するための自転車用暗証登録装置であって、 前記照合暗証を記憶するための第1記憶手段と、 登録すべき暗証の入力を受け付けるための暗証登録受付
    手段と、 所定の操作により前記暗証登録受付手段が受け付けた暗
    証を仮決定するための暗証仮決定手段と、 前記暗証仮決定手段が暗証を仮決定したことを報知する
    報知手段と、 所定の操作により前記報知手段が報知しているときに前
    記仮決定された暗証を前記照合暗証として前記第1記憶
    手段に記憶する登録手段と、を備えた自転車用暗証登録
    装置。
  2. 【請求項2】予め設定された初期暗証を記憶するための
    第2記憶手段と、 所定の操作により前記第2記憶手段に記憶された初期暗
    証を前記照合暗証として前記第1記憶手段に記憶する復
    帰登録手段とをさらに備える、請求項1に記載の自転車
    用暗証登録装置。
  3. 【請求項3】前記報知手段は、音又は表示により前記暗
    証を仮決定したことを報知する、請求項1又は2に記載
    の自転車用暗証登録装置。
  4. 【請求項4】前記報知手段は、前記暗証を仮決定したこ
    とを所定時間報知し、 前記仮決定されてから所定時間報知すると前記仮決定さ
    れた暗証を取り消す取消手段をさらに備える、請求項1
    から3のいずれかに記載の自転車用暗証登録装置。
  5. 【請求項5】自転車用装置に用いられる照合暗証を登録
    するための自転車用暗証登録装置であって、 前記照合暗証を記憶するための第1記憶手段と、 登録すべき暗証の入力を受け付けるための暗証登録受付
    手段と、 所定の操作により前記暗証登録受付手段が受け付けた暗
    証を前記照合暗証として前記第1記憶手段に記憶する登
    録手段と、 予め設定された初期暗証を記憶するための第2記憶手段
    と、 所定の操作により前記第2記憶手段に記憶された初期暗
    証を前記照合暗証として前記第1記憶手段に記憶するた
    めの復帰登録手段と、を備えた自転車用暗証登録装置。
  6. 【請求項6】前記第1記憶手段及び第2記憶手段に前記
    初期暗証及び前記照合暗証がそれぞれ記憶されていない
    とき、所定の操作により前記暗証登録受付手段が受け付
    けた暗証を前記照合暗証として前記第1記憶手段に記憶
    するとともに初期暗証として前記第2記憶手段に記憶す
    る初期登録手段をさらに備える、請求項2から5のいず
    れかに記載の自転車用暗証登録装置。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載の自転車
    用暗証登録装置と、 自転車が盗難されるのを防止する盗難防止位置と走行可
    能位置とに切替可能な盗難防止装置と、 前記盗難防止装置の盗難防止位置と走行可能位置とのい
    ずれかを選択するための選択手段と、 前記盗難防止位置が選択されるとその位置を維持するた
    めの選択維持手段と、 前記照合暗証と一致する解除用の暗証入力により前記選
    択維持手段で維持された盗難防止位置を走行可能位置に
    する選択解除手段と、を備えた自転車用盗難防止システ
    ム。
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