JPH11321717A - フェンダ構造 - Google Patents
フェンダ構造Info
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- JPH11321717A JPH11321717A JP10137170A JP13717098A JPH11321717A JP H11321717 A JPH11321717 A JP H11321717A JP 10137170 A JP10137170 A JP 10137170A JP 13717098 A JP13717098 A JP 13717098A JP H11321717 A JPH11321717 A JP H11321717A
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- JP
- Japan
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- fender
- extension
- outer plate
- bent piece
- bent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/34—Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
- B60R2021/343—Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using deformable body panel, bodywork or components
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 障害物に及ぼす衝撃を確実に吸収することが
できる技術を提供する。 【解決手段】 アッパメンバ13の内側面14を上方に
延ばして前エクステンション18とし、前エクステンシ
ョン18を車体1の側方外方へ折り曲げた片持ちばりと
し、前エクステンション18の先端18aにフェンダ外
板20の前上部21を連結ボルト23で連結し、前上部
21をボンネットエッジ2aに向けて折り曲げ、ボンネ
ットエッジ2a近傍で車体1の側方外方へ折り曲げるこ
とにより、前エクステンション18と前上部21とでく
字断面を形成し、連結ボルト23の突起代Sを受入れる
窪み15aをアッパメンバ13の上面15に設けた。 【効果】 エクステンション及びフェンダ外板の上部の
二部材を変形させ且つエクステンションの変形量を充分
に確保することができる。
できる技術を提供する。 【解決手段】 アッパメンバ13の内側面14を上方に
延ばして前エクステンション18とし、前エクステンシ
ョン18を車体1の側方外方へ折り曲げた片持ちばりと
し、前エクステンション18の先端18aにフェンダ外
板20の前上部21を連結ボルト23で連結し、前上部
21をボンネットエッジ2aに向けて折り曲げ、ボンネ
ットエッジ2a近傍で車体1の側方外方へ折り曲げるこ
とにより、前エクステンション18と前上部21とでく
字断面を形成し、連結ボルト23の突起代Sを受入れる
窪み15aをアッパメンバ13の上面15に設けた。 【効果】 エクステンション及びフェンダ外板の上部の
二部材を変形させ且つエクステンションの変形量を充分
に確保することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体を変形させて
衝撃を吸収するフェンダ構造に関する。
衝撃を吸収するフェンダ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車体構造には、万一障害物に当ったと
き、車体を変形させて衝撃を吸収することで、障害物を
衝撃から守る衝撃吸収構造がある。この衝撃吸収構造の
代表的な例として特開昭56−34571号公報「可撓
性車体前部をもつ自動車」が提案されており、同公報の
第2図を以下に再掲して、この技術を説明する。なお、
符号は新たに振り直した。
き、車体を変形させて衝撃を吸収することで、障害物を
衝撃から守る衝撃吸収構造がある。この衝撃吸収構造の
代表的な例として特開昭56−34571号公報「可撓
性車体前部をもつ自動車」が提案されており、同公報の
第2図を以下に再掲して、この技術を説明する。なお、
符号は新たに振り直した。
【0003】図11(a),(b)は従来のフェンダ構
造を示す断面図であり、(a)は構成図、(b)は作用
説明図である。る。(a)において、フェンダ構造は、
フェンダ100の外板101で変形部材102の上端を
加締め、変形部材102の下端を荷重負担補強部分10
3にボルト104で取付けたものである。変形部材10
2は図示する通り横U字部102aを有し、これの開口
幅Wが変形代となる。なお、ボンネット構造も、フェン
ダ構造と同様に、ボンネット110で変形部材111の
上端を加締め、変形部材111の下端を荷重負担補強部
分112に取付けたものである。(b)において、障害
物114がフェンダ100の及びボンネット110に当
って、フェンダ100及びボンネット110に外力F1
が掛かると、変形部材102,111が潰されてフェン
ダ100の及びボンネット110が変形する。
造を示す断面図であり、(a)は構成図、(b)は作用
説明図である。る。(a)において、フェンダ構造は、
フェンダ100の外板101で変形部材102の上端を
加締め、変形部材102の下端を荷重負担補強部分10
3にボルト104で取付けたものである。変形部材10
2は図示する通り横U字部102aを有し、これの開口
幅Wが変形代となる。なお、ボンネット構造も、フェン
ダ構造と同様に、ボンネット110で変形部材111の
上端を加締め、変形部材111の下端を荷重負担補強部
分112に取付けたものである。(b)において、障害
物114がフェンダ100の及びボンネット110に当
って、フェンダ100及びボンネット110に外力F1
が掛かると、変形部材102,111が潰されてフェン
ダ100の及びボンネット110が変形する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(a)に示した通
りに、荷重負担補強部分103は、縦向きの部材であっ
て、下向き荷重(外力F1)に対する剛性が大きく、
(b)に示す通りにほとんど変形しない。従って、フェ
ンダ100における高さ方向の変位は、開口幅Wに止ま
る。この開口幅Wでは変形量が不足し、障害物114に
及ぶ衝撃がある程度大きくなり、変位量の増加が必要と
なる。しかし、フェンダの剛性を維持する上からは、横
U字部102aを拡大して開口幅Wを大きくするには限
度がある。
りに、荷重負担補強部分103は、縦向きの部材であっ
て、下向き荷重(外力F1)に対する剛性が大きく、
(b)に示す通りにほとんど変形しない。従って、フェ
ンダ100における高さ方向の変位は、開口幅Wに止ま
る。この開口幅Wでは変形量が不足し、障害物114に
及ぶ衝撃がある程度大きくなり、変位量の増加が必要と
なる。しかし、フェンダの剛性を維持する上からは、横
U字部102aを拡大して開口幅Wを大きくするには限
度がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、障害物に及ぶ衝
撃を確実に吸収することができるフェンダ構造を提供す
ることにある。
撃を確実に吸収することができるフェンダ構造を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1は、ホイールハウスを補強するアッ
パメンバを内側面、外側面、上面及び底面からなる中空
断面の部材とし、エンジンルームに臨む内側面を上方に
延ばしてエクステンションとし、このエクステンション
を車体の側方外方へ折り曲げた片持ちばりとし、このエ
クステンションの先端にフェンダ外板の一端を連結ボル
トで連結し、フェンダ外板の上部をボンネットエッジに
向けて折り曲げて且つボンネットエッジ近傍で車体の側
方外方へ折り曲げることにより、エクステンションとフ
ェンダ外板とで略く字断面を形成させるとともに、連結
ボルトの突起代に相当する深さの窪みをアッパメンバの
上面に設けたことを特徴とする。
に本発明の請求項1は、ホイールハウスを補強するアッ
パメンバを内側面、外側面、上面及び底面からなる中空
断面の部材とし、エンジンルームに臨む内側面を上方に
延ばしてエクステンションとし、このエクステンション
を車体の側方外方へ折り曲げた片持ちばりとし、このエ
クステンションの先端にフェンダ外板の一端を連結ボル
トで連結し、フェンダ外板の上部をボンネットエッジに
向けて折り曲げて且つボンネットエッジ近傍で車体の側
方外方へ折り曲げることにより、エクステンションとフ
ェンダ外板とで略く字断面を形成させるとともに、連結
ボルトの突起代に相当する深さの窪みをアッパメンバの
上面に設けたことを特徴とする。
【0007】エクステンションとフェンダ外板とで略く
字断面を形成したので、フェンダ外板の上部に外力が掛
かるとエクステンション及びフェンダ外板の二部材が変
形する。このため、フェンダ外板の上部の変形量を充分
に確保することができる。連結ボルト近傍は部材を重ね
合わせた関係で局部的に剛性が高まる。しかし、連結ボ
ルトは折り曲げを妨げない箇所に設けたので二部材の変
形を妨げるものではない。更に、アッパメンバの上面に
窪みを設け、連結ボルトの突起代を窪みに受入れるよう
にした。このため、エクステンションを十分に変形させ
ることができるので、フェンダ外板の上部の変形量をさ
らに大きく設定することができる。
字断面を形成したので、フェンダ外板の上部に外力が掛
かるとエクステンション及びフェンダ外板の二部材が変
形する。このため、フェンダ外板の上部の変形量を充分
に確保することができる。連結ボルト近傍は部材を重ね
合わせた関係で局部的に剛性が高まる。しかし、連結ボ
ルトは折り曲げを妨げない箇所に設けたので二部材の変
形を妨げるものではない。更に、アッパメンバの上面に
窪みを設け、連結ボルトの突起代を窪みに受入れるよう
にした。このため、エクステンションを十分に変形させ
ることができるので、フェンダ外板の上部の変形量をさ
らに大きく設定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図面は符号の向きに見るものと
する。なお、説明中、「左」、「右」、「前」及び
「後」は運転者から見たときの方向若しくは位置を示
す。図1は本発明に係るフェンダ構造(第1実施例)を
採用した車体の斜視図である。車体1は、ボンネット2
の左右側にフェンダユニット10a,10bを備えたも
のである。左右のフェンダユニット10a,10bは同
一構成なので、以下、左側のフェンダユニット10aに
ついて説明して右側のフェンダユニット10bの説明は
省略する。なお、4は前輪、6はフロントウインドガラ
ス、8はフロントサイドドアである。左側のフェンダユ
ニット10aは、前部を前フェンダ構造(フェンダ構
造)11で構成し、後部を後フェンダ構造(フェンダ構
造)31で構成したものである。
づいて以下に説明する。図面は符号の向きに見るものと
する。なお、説明中、「左」、「右」、「前」及び
「後」は運転者から見たときの方向若しくは位置を示
す。図1は本発明に係るフェンダ構造(第1実施例)を
採用した車体の斜視図である。車体1は、ボンネット2
の左右側にフェンダユニット10a,10bを備えたも
のである。左右のフェンダユニット10a,10bは同
一構成なので、以下、左側のフェンダユニット10aに
ついて説明して右側のフェンダユニット10bの説明は
省略する。なお、4は前輪、6はフロントウインドガラ
ス、8はフロントサイドドアである。左側のフェンダユ
ニット10aは、前部を前フェンダ構造(フェンダ構
造)11で構成し、後部を後フェンダ構造(フェンダ構
造)31で構成したものである。
【0009】図2は図1の2−2線断面図であり、前フ
ェンダ構造11を示す。前フェンダ構造11は、ホイー
ルハウス12を補強するアッパメンバ13を前輪(図示
せず。)の上方に配置し、アッパメンバ13のエンジン
ルーム9に臨む側を内側面14で形成し、内側面14を
上方に延ばして前エクステンション(エクステンショ
ン)18を形成し、この前エクステンション18の先端
18aにフェンダ外板20の前側一端(一端)20aを
連結ボルト23及びナット24で連結し、前記アッパメ
ンバ13を構成する上面15に窪み15aを設けたもの
である。なお、3はボンネット2の外板、4は外板3を
補強する補強メンバである。
ェンダ構造11を示す。前フェンダ構造11は、ホイー
ルハウス12を補強するアッパメンバ13を前輪(図示
せず。)の上方に配置し、アッパメンバ13のエンジン
ルーム9に臨む側を内側面14で形成し、内側面14を
上方に延ばして前エクステンション(エクステンショ
ン)18を形成し、この前エクステンション18の先端
18aにフェンダ外板20の前側一端(一端)20aを
連結ボルト23及びナット24で連結し、前記アッパメ
ンバ13を構成する上面15に窪み15aを設けたもの
である。なお、3はボンネット2の外板、4は外板3を
補強する補強メンバである。
【0010】アッパメンバ13は、前記内側面14、前
記上面15、外側面16及び底面17で中空断面構造と
し、上面15の窪み15aを連結ボルト23の突起代S
に相当する深さD1に設定したものである。前エクステ
ンション18は、アッパメンバ13の内側面14を上方
に延ばした板材であって、車体の側方外方へ斜め上方に
向けて折り曲げた片持ちばりである。このため、前エク
ステンション18を基端18bを支点にして下方に折り
曲げることができる。また、締付ボルト23を前エクス
テンション18に合せて傾けた状態に締付けることがで
きるので、締付ボルト23を容易に締め付けることがで
きる。
記上面15、外側面16及び底面17で中空断面構造と
し、上面15の窪み15aを連結ボルト23の突起代S
に相当する深さD1に設定したものである。前エクステ
ンション18は、アッパメンバ13の内側面14を上方
に延ばした板材であって、車体の側方外方へ斜め上方に
向けて折り曲げた片持ちばりである。このため、前エク
ステンション18を基端18bを支点にして下方に折り
曲げることができる。また、締付ボルト23を前エクス
テンション18に合せて傾けた状態に締付けることがで
きるので、締付ボルト23を容易に締め付けることがで
きる。
【0011】フェンダ外板20は、前側一端20aから
内側折曲片21aをボンネット2のエッジ(以下、「ボ
ンネットエッジ」という。)2aに向けて折り曲げ、ボ
ンネットエッジ2a近傍で内側折曲片21aから外側折
曲片21bを車体の側方外方へ折り曲げた前上部(上
部)21を備え、前エクステンション18と内側折曲片
21aとで略く字断面を形成したものである。略く字断
面を車体外側に向けて張り出すことによりエンジンルー
ム9を広くすることができる。略く字断面を大きく折り
曲げて、前エクステンション18の傾角θ1や内側折曲
片21aのθ2を小さく設定した。
内側折曲片21aをボンネット2のエッジ(以下、「ボ
ンネットエッジ」という。)2aに向けて折り曲げ、ボ
ンネットエッジ2a近傍で内側折曲片21aから外側折
曲片21bを車体の側方外方へ折り曲げた前上部(上
部)21を備え、前エクステンション18と内側折曲片
21aとで略く字断面を形成したものである。略く字断
面を車体外側に向けて張り出すことによりエンジンルー
ム9を広くすることができる。略く字断面を大きく折り
曲げて、前エクステンション18の傾角θ1や内側折曲
片21aのθ2を小さく設定した。
【0012】図3は図1の3−3線断面図であり、後フ
ェンダ構造31を示す。後フェンダ構造31は、前フェ
ンダ構造11と同様に、ホイールハウス12を補強する
アッパメンバ13を前輪(図示せず。)の上方に配置
し、アッパメンバ13のエンジンルーム9に臨む側を内
側面14で形成し、内側面14を上方に延ばして後エク
ステンション(エクステンション)32を形成し、この
後エクステンション32の先端32aにフェンダ外板2
0の後側一端(一端)20bを連結ボルト23及びナッ
ト24で連結し、アッパメンバ13を構成する上面15
に窪み15aを設けたものである。
ェンダ構造31を示す。後フェンダ構造31は、前フェ
ンダ構造11と同様に、ホイールハウス12を補強する
アッパメンバ13を前輪(図示せず。)の上方に配置
し、アッパメンバ13のエンジンルーム9に臨む側を内
側面14で形成し、内側面14を上方に延ばして後エク
ステンション(エクステンション)32を形成し、この
後エクステンション32の先端32aにフェンダ外板2
0の後側一端(一端)20bを連結ボルト23及びナッ
ト24で連結し、アッパメンバ13を構成する上面15
に窪み15aを設けたものである。
【0013】アッパメンバ13は、前フェンダ構造11
で説明したように、内側面14、上面15、外側面16
及び底面17で中空断面構造とし、上面15の窪み15
aを連結ボルト23の突起代Sに相当する深さD1に設
定したものである。後エクステンション32は、アッパ
メンバ13の内側面14を上方に延ばした板材であっ
て、車体の側方外方へ斜め上方に向けて折り曲げた片持
ちばりである。このため、後エクステンション32を基
端32bを支点にして下方に折り曲げることができる。
また、締付ボルト23を後エクステンション32に合せ
て傾けた状態に締付けることができるので、締付ボルト
23を容易に締め付けることができる。
で説明したように、内側面14、上面15、外側面16
及び底面17で中空断面構造とし、上面15の窪み15
aを連結ボルト23の突起代Sに相当する深さD1に設
定したものである。後エクステンション32は、アッパ
メンバ13の内側面14を上方に延ばした板材であっ
て、車体の側方外方へ斜め上方に向けて折り曲げた片持
ちばりである。このため、後エクステンション32を基
端32bを支点にして下方に折り曲げることができる。
また、締付ボルト23を後エクステンション32に合せ
て傾けた状態に締付けることができるので、締付ボルト
23を容易に締め付けることができる。
【0014】フェンダ外板20は、後側一端20bから
内側折曲片35aをボンネットエッジ2aに向けて折り
曲げ、ボンネットエッジ2a近傍で内側折曲片35aか
ら外側折曲片35bを車体の側方外方へ折り曲げた後上
部35を備え、後エクステンション32と内側折曲片3
5aとで略く字断面を形成したものである。略く字断面
を車体外側に向けて張り出すことによりエンジンルーム
9を広くすることができる。略く字断面を小さく折り曲
げて、後エクステンション32の傾角θ3や内側折曲片
35aの傾角θ4を、図2に示す傾角θ1,θ2より大
きく設定した。
内側折曲片35aをボンネットエッジ2aに向けて折り
曲げ、ボンネットエッジ2a近傍で内側折曲片35aか
ら外側折曲片35bを車体の側方外方へ折り曲げた後上
部35を備え、後エクステンション32と内側折曲片3
5aとで略く字断面を形成したものである。略く字断面
を車体外側に向けて張り出すことによりエンジンルーム
9を広くすることができる。略く字断面を小さく折り曲
げて、後エクステンション32の傾角θ3や内側折曲片
35aの傾角θ4を、図2に示す傾角θ1,θ2より大
きく設定した。
【0015】図4は本発明に係る左側のフェンダユニッ
ト(第1実施例)の斜視図であり、フェンダユニット1
0aの前後のエリアE1,E2をそれぞれ前フェンダ構
造11及び後フェンダ構造31で構成し、さらに前後の
フェンダ構造11,31を中間フェンダ構造41で連続
的につないだ状態を示す。
ト(第1実施例)の斜視図であり、フェンダユニット1
0aの前後のエリアE1,E2をそれぞれ前フェンダ構
造11及び後フェンダ構造31で構成し、さらに前後の
フェンダ構造11,31を中間フェンダ構造41で連続
的につないだ状態を示す。
【0016】前フェンダ構造11は、前エクステンショ
ン18及び内側折曲片21aを大きく折り曲げて谷の角
度(θ1+θ2)を小さくすることにより剛性を比較的
低く設定したものである。剛性を比較的低く設定した理
由は、エリアE1には小さな障害物が当る可能性が高い
ので、小さな外力で変形可能にするためである。また、
後フェンダ構造31は、後エクステンション32及び内
側折曲片35aを小さく折り曲げて谷の角度(θ3+θ
4)を大きくすることにより剛性を比較的高く設定した
ものである。剛性を比較的高く設定した理由は、エリア
E2には大きな障害物が当る可能性が高いので、大きな
外力で変形可能にするためである。このように、前後の
フェンダ構造11,31の剛性を変えることにより、小
さな障害物や大きな障害物を衝撃から確実に守ることが
できる。
ン18及び内側折曲片21aを大きく折り曲げて谷の角
度(θ1+θ2)を小さくすることにより剛性を比較的
低く設定したものである。剛性を比較的低く設定した理
由は、エリアE1には小さな障害物が当る可能性が高い
ので、小さな外力で変形可能にするためである。また、
後フェンダ構造31は、後エクステンション32及び内
側折曲片35aを小さく折り曲げて谷の角度(θ3+θ
4)を大きくすることにより剛性を比較的高く設定した
ものである。剛性を比較的高く設定した理由は、エリア
E2には大きな障害物が当る可能性が高いので、大きな
外力で変形可能にするためである。このように、前後の
フェンダ構造11,31の剛性を変えることにより、小
さな障害物や大きな障害物を衝撃から確実に守ることが
できる。
【0017】以上に述べた前後のフェンダ構造11,3
1の作用を次に説明する。図5(a),(b)は本発明
に係る前フェンダ構造(第1実施例)の作用説明図であ
る。(a)において、前エクステンション18の長さを
L1、内側折曲片21aの長さをL2とし、小さな下向
き外力をfとした。小さな障害物47がフェンダ外板2
0の前上部21に当って、外力fが前上部21に掛かる
と、内側折曲片21aに掛かる曲げモーメントM2は、
(f×cosθ2×L2)となる。内側折曲片21aの
傾角θ2が小さいので曲げモーメントM2は大きくな
る。また、前エクステンション18に掛かる曲げモーメ
ントM1は、(f×cosθ1×L1)となる。前エク
ステンション18の傾角θ1が小さいので曲げモーメン
トM1は大きくなる。
1の作用を次に説明する。図5(a),(b)は本発明
に係る前フェンダ構造(第1実施例)の作用説明図であ
る。(a)において、前エクステンション18の長さを
L1、内側折曲片21aの長さをL2とし、小さな下向
き外力をfとした。小さな障害物47がフェンダ外板2
0の前上部21に当って、外力fが前上部21に掛かる
と、内側折曲片21aに掛かる曲げモーメントM2は、
(f×cosθ2×L2)となる。内側折曲片21aの
傾角θ2が小さいので曲げモーメントM2は大きくな
る。また、前エクステンション18に掛かる曲げモーメ
ントM1は、(f×cosθ1×L1)となる。前エク
ステンション18の傾角θ1が小さいので曲げモーメン
トM1は大きくなる。
【0018】(b)において、内側折曲片21aを折曲
部21cを支点にして下方に折り曲げ、前エクステンシ
ョン18を基端18bを支点にして下方に折り曲げる。
このとき、連結ボルト23の突起代Sは上面15の窪み
15aに入り込む。2枚の部材18,21aを折り曲げ
るので、変形量を大きく設定することができる。さら
に、連結ボルト23の突起代Sを上面15の窪み15a
に受入れることにより、前エクステンション18を充分
に折り曲げることができる。この結果、フェンダ外板2
0の前上部21を大きく変形させることができるので、
小さな障害物47に及ぼす衝撃を確実に吸収することが
できる。また、内側折曲片21a及び前エクステンショ
ン18を車体外方に向けて張り出したので、ボンネット
2に干渉することなく折り曲げることができる。
部21cを支点にして下方に折り曲げ、前エクステンシ
ョン18を基端18bを支点にして下方に折り曲げる。
このとき、連結ボルト23の突起代Sは上面15の窪み
15aに入り込む。2枚の部材18,21aを折り曲げ
るので、変形量を大きく設定することができる。さら
に、連結ボルト23の突起代Sを上面15の窪み15a
に受入れることにより、前エクステンション18を充分
に折り曲げることができる。この結果、フェンダ外板2
0の前上部21を大きく変形させることができるので、
小さな障害物47に及ぼす衝撃を確実に吸収することが
できる。また、内側折曲片21a及び前エクステンショ
ン18を車体外方に向けて張り出したので、ボンネット
2に干渉することなく折り曲げることができる。
【0019】図6(a),(b)は本発明に係る後フェ
ンダ構造(第1実施例)の作用説明図である。(a)に
おいて、後エクステンション32の長さをL3、内側折
曲片35aの長さをL4とし、大きな下向き外力をFと
した。大きな障害物48がフェンダ外板20の後上部3
5に当って、外力Fが後上部35に掛かると、内側折曲
片35aに掛かる曲げモーメントM4は、(F×cos
θ4×L4)となる。内側折曲片35aの傾角θ4が大
きいので、小さな外力fでは曲げモーメントが小さくな
るが、外力Fが大きいので曲げモーメントM4は大きく
なる。また、後エクステンション32に掛かる曲げモー
メントM3は、(F×cosθ3×L3)となる。後エ
クステンション32の傾角θ3が大きいので、小さな外
力fでは曲げモーメントが小さくなるが、外力Fが大き
いので曲げモーメントM3は大きくなる。
ンダ構造(第1実施例)の作用説明図である。(a)に
おいて、後エクステンション32の長さをL3、内側折
曲片35aの長さをL4とし、大きな下向き外力をFと
した。大きな障害物48がフェンダ外板20の後上部3
5に当って、外力Fが後上部35に掛かると、内側折曲
片35aに掛かる曲げモーメントM4は、(F×cos
θ4×L4)となる。内側折曲片35aの傾角θ4が大
きいので、小さな外力fでは曲げモーメントが小さくな
るが、外力Fが大きいので曲げモーメントM4は大きく
なる。また、後エクステンション32に掛かる曲げモー
メントM3は、(F×cosθ3×L3)となる。後エ
クステンション32の傾角θ3が大きいので、小さな外
力fでは曲げモーメントが小さくなるが、外力Fが大き
いので曲げモーメントM3は大きくなる。
【0020】(b)において、内側折曲片35aを折曲
部35cを支点にして下方に折り曲げ、後エクステンシ
ョン32を基端32bを支点にして下方に折り曲げる。
このとき、連結ボルト23の突起代Sは上面15の窪み
15aに入り込む。2枚の部材32,35aを折り曲げ
ることができるので、変形量を大きく設定することがで
きる。さらに、連結ボルト23の突起代Sを上面15の
窪み15aに受入れることにより、後エクステンション
32を充分に折り曲げることができる。この結果、フェ
ンダ外板20の後上部35の変形量を大きくして、大き
な障害物48に及ぼす衝撃を確実に吸収することができ
る。また、内側折曲片35a及び後エクステンション3
2を車体外方に向けて張り出したので、ボンネット2に
干渉することなく折り曲げることができる。
部35cを支点にして下方に折り曲げ、後エクステンシ
ョン32を基端32bを支点にして下方に折り曲げる。
このとき、連結ボルト23の突起代Sは上面15の窪み
15aに入り込む。2枚の部材32,35aを折り曲げ
ることができるので、変形量を大きく設定することがで
きる。さらに、連結ボルト23の突起代Sを上面15の
窪み15aに受入れることにより、後エクステンション
32を充分に折り曲げることができる。この結果、フェ
ンダ外板20の後上部35の変形量を大きくして、大き
な障害物48に及ぼす衝撃を確実に吸収することができ
る。また、内側折曲片35a及び後エクステンション3
2を車体外方に向けて張り出したので、ボンネット2に
干渉することなく折り曲げることができる。
【0021】次に、第2実施例について説明する。な
お、第1実施例と同一部材については同一符号を付して
説明を省略する。図7は本発明に係る前フェンダ構造
(第2実施例)の断面図である。前フェンダ構造50
は、ホイールハウスを補強するアッパメンバ52を前輪
(図示せず。)の上方に配置し、アッパメンバ52の上
面52bにフェンダ外板55の前側一端55aを連結ボ
ルト58及びナット59で連結したものである。
お、第1実施例と同一部材については同一符号を付して
説明を省略する。図7は本発明に係る前フェンダ構造
(第2実施例)の断面図である。前フェンダ構造50
は、ホイールハウスを補強するアッパメンバ52を前輪
(図示せず。)の上方に配置し、アッパメンバ52の上
面52bにフェンダ外板55の前側一端55aを連結ボ
ルト58及びナット59で連結したものである。
【0022】アッパメンバ52は、内側面52a、上面
52b、外側面52c及び底面52dで中空断面構造と
し、上面52bから深さD2だけ下げた位置にフランジ
54を備えた部材である。フェンダ外板55は、前側一
端55aから車体の側方外方へ斜め上方に向けて折り曲
げた第1内側折曲片56aと、この第1内側折曲片56
aからボンネットエッジ2aに向けて折り曲げた第2内
側折曲片56bと、ボンネットエッジ2a近傍で第2内
側折曲片56bから車体の側方外方へ折り曲げた外側折
曲片56cとからなる前上部56を備え、第1内側折曲
片56a及び第2内側折曲片56bで略く字断面を形成
したものである。
52b、外側面52c及び底面52dで中空断面構造と
し、上面52bから深さD2だけ下げた位置にフランジ
54を備えた部材である。フェンダ外板55は、前側一
端55aから車体の側方外方へ斜め上方に向けて折り曲
げた第1内側折曲片56aと、この第1内側折曲片56
aからボンネットエッジ2aに向けて折り曲げた第2内
側折曲片56bと、ボンネットエッジ2a近傍で第2内
側折曲片56bから車体の側方外方へ折り曲げた外側折
曲片56cとからなる前上部56を備え、第1内側折曲
片56a及び第2内側折曲片56bで略く字断面を形成
したものである。
【0023】略く字断面を車体外側に向けて張り出すこ
とによりエンジンルーム9を広くすることができる。略
く字断面を大きく折り曲げて、第1内側折曲片56aの
傾角θ5や第2内側折曲片56bの傾角θ6を小さく設
定した。この結果、略く字断面の谷の角度(θ5+θ
6)を小さくして、前フェンダ構造50における下向き
外力に対する剛性を比較的低く設定することができる。
なお、第1内側折曲片56aの長さをL5、第2内側折
曲片56bの長さをL6に設定した。
とによりエンジンルーム9を広くすることができる。略
く字断面を大きく折り曲げて、第1内側折曲片56aの
傾角θ5や第2内側折曲片56bの傾角θ6を小さく設
定した。この結果、略く字断面の谷の角度(θ5+θ
6)を小さくして、前フェンダ構造50における下向き
外力に対する剛性を比較的低く設定することができる。
なお、第1内側折曲片56aの長さをL5、第2内側折
曲片56bの長さをL6に設定した。
【0024】小さな障害物がフェンダ外板55の前上部
56に当って、小さな外力fが前上部56に掛かると、
第2内側折曲片56bに曲げモーメントM6(f×co
sθ6×L6)が作用し、第1内側折曲片56aに曲げ
モーメントM5(f×cosθ5×L5)が作用する。
外力fが小さくても、第1内側折曲片56a及び第2内
側折曲片56bの傾角θ5,θ6が小さいので曲げモー
メントM5,M6は大きくなる。
56に当って、小さな外力fが前上部56に掛かると、
第2内側折曲片56bに曲げモーメントM6(f×co
sθ6×L6)が作用し、第1内側折曲片56aに曲げ
モーメントM5(f×cosθ5×L5)が作用する。
外力fが小さくても、第1内側折曲片56a及び第2内
側折曲片56bの傾角θ5,θ6が小さいので曲げモー
メントM5,M6は大きくなる。
【0025】図8は本発明に係る前フェンダ構造(第2
実施例)の作用説明図である。第2内側折曲片56bを
第2折曲部56eを支点にして下方に折り曲げ、第1内
側折曲片56aを第1折曲部56d(図7も参照)を支
点にして下方に折り曲げる。このとき、アッパメンバ5
2の上面52bから深さD2だけ下げた位置にフランジ
54を設けたので、第1内側折曲片56aはフランジ5
4に干渉しないで充分に折り曲げることができる。ま
た、2枚の部材56a,56bを車体外方に向けて張り
出したので、ボンネット2に干渉することなく折り曲げ
ることができる。
実施例)の作用説明図である。第2内側折曲片56bを
第2折曲部56eを支点にして下方に折り曲げ、第1内
側折曲片56aを第1折曲部56d(図7も参照)を支
点にして下方に折り曲げる。このとき、アッパメンバ5
2の上面52bから深さD2だけ下げた位置にフランジ
54を設けたので、第1内側折曲片56aはフランジ5
4に干渉しないで充分に折り曲げることができる。ま
た、2枚の部材56a,56bを車体外方に向けて張り
出したので、ボンネット2に干渉することなく折り曲げ
ることができる。
【0026】2枚の部材56a,56bを折り曲げるこ
とにより変形量を大きく設定することができる。この結
果、フェンダ外板55の前上部56を大きく変形させる
ことができるので、小さな障害物47に及ぼす衝撃を確
実に吸収することができる。
とにより変形量を大きく設定することができる。この結
果、フェンダ外板55の前上部56を大きく変形させる
ことができるので、小さな障害物47に及ぼす衝撃を確
実に吸収することができる。
【0027】図9は本発明に係る後フェンダ構造(第2
実施例)の断面図である。後フェンダ構造60は、ホイ
ールハウスを補強するアッパメンバ52を前輪(図示せ
ず。)の上方に配置し、アッパメンバ52の上面52b
にフェンダ外板55の後側一端55bを連結ボルト58
及びナット59で連結したものである。
実施例)の断面図である。後フェンダ構造60は、ホイ
ールハウスを補強するアッパメンバ52を前輪(図示せ
ず。)の上方に配置し、アッパメンバ52の上面52b
にフェンダ外板55の後側一端55bを連結ボルト58
及びナット59で連結したものである。
【0028】フェンダ外板55は、後側一端55bから
車体の側方外方へ斜め上方に向けて折り曲げた第1内側
折曲片62aと、この第1内側折曲片62aからボンネ
ットエッジ2aに向けて折り曲げた第2内側折曲片62
bと、第2内側折曲片62bから車体の側方外方へ折り
曲げた外側折曲片62cとからなる後上部62を備え、
第1内側折曲片62a及び第2内側折曲片62bで略く
字断面を形成したものである。
車体の側方外方へ斜め上方に向けて折り曲げた第1内側
折曲片62aと、この第1内側折曲片62aからボンネ
ットエッジ2aに向けて折り曲げた第2内側折曲片62
bと、第2内側折曲片62bから車体の側方外方へ折り
曲げた外側折曲片62cとからなる後上部62を備え、
第1内側折曲片62a及び第2内側折曲片62bで略く
字断面を形成したものである。
【0029】略く字断面を車体外側に向けて張り出すこ
とによりエンジンルーム9を広くすることができる。略
く字断面を小さく折り曲げて、第1内側折曲片62aの
傾角θ7や第2内側折曲片62bの傾角θ8を、図7に
示す傾角θ5,θ6より大きく設定した。この結果、略
く字断面の谷の角度(θ7+θ8)を大きくして、前フ
ェンダ構造50における下向き外力に対する剛性を比較
的高く設定することができる。なお、第1内側折曲片6
2aの長さをL7、第2内側折曲片62bの長さをL8
と設定した。
とによりエンジンルーム9を広くすることができる。略
く字断面を小さく折り曲げて、第1内側折曲片62aの
傾角θ7や第2内側折曲片62bの傾角θ8を、図7に
示す傾角θ5,θ6より大きく設定した。この結果、略
く字断面の谷の角度(θ7+θ8)を大きくして、前フ
ェンダ構造50における下向き外力に対する剛性を比較
的高く設定することができる。なお、第1内側折曲片6
2aの長さをL7、第2内側折曲片62bの長さをL8
と設定した。
【0030】大きな障害物がフェンダ外板55の後上部
62に当って、大きな外力Fが後上部62に掛かると、
第1内側折曲片62aに曲げモーメントM8(F×co
sθ8×L8)が作用し、第2内側折曲片62bに曲げ
モーメントM7(F×cosθ7×L7)が作用する。
第1内側折曲片62a及び第2内側折曲片62bの傾角
θ5,θ6が大きいので、小さな外力fでは曲げモーメ
ントが小さくなるが、外力Fが大きいので曲げモーメン
トM7,M8は大きくなる。
62に当って、大きな外力Fが後上部62に掛かると、
第1内側折曲片62aに曲げモーメントM8(F×co
sθ8×L8)が作用し、第2内側折曲片62bに曲げ
モーメントM7(F×cosθ7×L7)が作用する。
第1内側折曲片62a及び第2内側折曲片62bの傾角
θ5,θ6が大きいので、小さな外力fでは曲げモーメ
ントが小さくなるが、外力Fが大きいので曲げモーメン
トM7,M8は大きくなる。
【0031】図10は本発明に係る後フェンダ構造(第
2実施例)の作用説明図である。第2内側折曲片62b
を第2折曲部62eを支点にして下方に折り曲げ、第1
内側折曲片62aを第1折曲部62d(図9も参照)を
支点にして下方に折り曲げる。このとき、アッパメンバ
52の上面52bから深さD2だけ下げた位置にフラン
ジ54を設けたので、第1内側折曲片62aはフランジ
54に干渉しないで充分に折り曲げることができる。ま
た、2枚の部材62a,62bを車体外方に向けて張り
出したので、ボンネット2に干渉することなく折り曲げ
ることができる。
2実施例)の作用説明図である。第2内側折曲片62b
を第2折曲部62eを支点にして下方に折り曲げ、第1
内側折曲片62aを第1折曲部62d(図9も参照)を
支点にして下方に折り曲げる。このとき、アッパメンバ
52の上面52bから深さD2だけ下げた位置にフラン
ジ54を設けたので、第1内側折曲片62aはフランジ
54に干渉しないで充分に折り曲げることができる。ま
た、2枚の部材62a,62bを車体外方に向けて張り
出したので、ボンネット2に干渉することなく折り曲げ
ることができる。
【0032】2枚の部材62a,62bを折り曲げるこ
とにより変形量を大きく設定することができる。この結
果、フェンダ外板55の後上部62を大きく変形させる
ことができるので、大きな障害物48に及ぼす衝撃を確
実に吸収することができる。
とにより変形量を大きく設定することができる。この結
果、フェンダ外板55の後上部62を大きく変形させる
ことができるので、大きな障害物48に及ぼす衝撃を確
実に吸収することができる。
【0033】前記実施例では、前後のフェンダ構造にお
いて略く字形の谷の角度を変えることにより、前フェン
ダ構造を比較的低い剛性に設定し、後フェンダ構造を比
較的高い剛性に設定した内容について説明したが、例え
ば、前フェンダ構造の関連部材の板厚を薄くし、後フェ
ンダ構造の関連部材の板厚を厚くすることにより、前フ
ェンダ構造の剛性を低く設定し、後フェンダ構造の剛性
を高く設定することも可能である。
いて略く字形の谷の角度を変えることにより、前フェン
ダ構造を比較的低い剛性に設定し、後フェンダ構造を比
較的高い剛性に設定した内容について説明したが、例え
ば、前フェンダ構造の関連部材の板厚を薄くし、後フェ
ンダ構造の関連部材の板厚を厚くすることにより、前フ
ェンダ構造の剛性を低く設定し、後フェンダ構造の剛性
を高く設定することも可能である。
【0034】前記実施例では、前後のフェンダ構造をフ
ロントフェンダに採用して内容について説明したが、そ
の他に、リアフェンダに作用することも可能である。
ロントフェンダに採用して内容について説明したが、そ
の他に、リアフェンダに作用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、エクステンションとフェンダ外板と
で略く字断面を形成したので、フェンダ外板の上部に外
力が掛かるとエクステンション及びフェンダ外板の二部
材が変形する。このため、フェンダ外板の上部の変形量
を充分に確保することができる。連結ボルト近傍は部材
を重ね合わせた関係で局部的に剛性が高まる。しかし、
連結ボルトは折り曲げを妨げない箇所に設けたので二部
材の変形を妨げるものではない。更に、アッパメンバの
上面に窪みを設け、連結ボルトの突起代を窪みに受入れ
るようにした。このため、エクステンションを十分に変
形させることができるので、フェンダ外板の上部の変形
量をさらに大きく設定することができる。この結果、万
一障害物に当ったとき、障害物に及ぼす衝撃を確実に吸
収して、障害物を衝撃から守ることができる。
する。請求項1は、エクステンションとフェンダ外板と
で略く字断面を形成したので、フェンダ外板の上部に外
力が掛かるとエクステンション及びフェンダ外板の二部
材が変形する。このため、フェンダ外板の上部の変形量
を充分に確保することができる。連結ボルト近傍は部材
を重ね合わせた関係で局部的に剛性が高まる。しかし、
連結ボルトは折り曲げを妨げない箇所に設けたので二部
材の変形を妨げるものではない。更に、アッパメンバの
上面に窪みを設け、連結ボルトの突起代を窪みに受入れ
るようにした。このため、エクステンションを十分に変
形させることができるので、フェンダ外板の上部の変形
量をさらに大きく設定することができる。この結果、万
一障害物に当ったとき、障害物に及ぼす衝撃を確実に吸
収して、障害物を衝撃から守ることができる。
【図1】本発明に係るフェンダ構造(第1実施例)を採
用した車体の斜視図
用した車体の斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】本発明に係る左側のフェンダユニット(第1実
施例)の斜視図
施例)の斜視図
【図5】本発明に係る前フェンダ構造(第1実施例)の
作用説明図
作用説明図
【図6】本発明に係る後フェンダ構造(第1実施例)の
作用説明図
作用説明図
【図7】本発明に係る前フェンダ構造(第2実施例)の
断面図
断面図
【図8】本発明に係る前フェンダ構造(第2実施例)の
作用説明図
作用説明図
【図9】本発明に係る後フェンダ構造(第2実施例)の
断面図
断面図
【図10】本発明に係る後フェンダ構造(第2実施例)
の作用説明図
の作用説明図
【図11】従来のフェンダ構造を示す断面図
1…車体、2a…ボンネットエッジ、9…エンジンルー
ム、11…前フェンダ構造(フェンダ構造)、12…ホ
イールハウス、13…アッパメンバ、14…内側面、1
5…上面、15a…窪み、16…外側面、17…底面、
18…前エクステンション(エクステンション)、18
a,32a…先端、20…フェンダ外板、20a…前側
一端(一端)、20b…後側一端(一端)、21…前上
部(上部)、23…連結ボルト、31…後フェンダ構造
(フェンダ構造)、32…後エクステンション(エクス
テンション)、35…後上部(上部)、D1,D2…窪
み深さ、S…突起代。
ム、11…前フェンダ構造(フェンダ構造)、12…ホ
イールハウス、13…アッパメンバ、14…内側面、1
5…上面、15a…窪み、16…外側面、17…底面、
18…前エクステンション(エクステンション)、18
a,32a…先端、20…フェンダ外板、20a…前側
一端(一端)、20b…後側一端(一端)、21…前上
部(上部)、23…連結ボルト、31…後フェンダ構造
(フェンダ構造)、32…後エクステンション(エクス
テンション)、35…後上部(上部)、D1,D2…窪
み深さ、S…突起代。
Claims (1)
- 【請求項1】 ホイールハウスを補強するアッパメンバ
を内側面、外側面、上面及び底面からなる中空断面の部
材とし、エンジンルームに臨む内側面を上方に延ばして
エクステンションとし、このエクステンションを車体の
側方外方へ折り曲げた片持ちばりとし、このエクステン
ションの先端にフェンダ外板の一端を連結ボルトで連結
し、フェンダ外板の上部をボンネットエッジに向けて折
り曲げて且つボンネットエッジ近傍で車体の側方外方へ
折り曲げることにより、エクステンションとフェンダ外
板とで略く字断面を形成させるとともに、前記連結ボル
トの突起代に相当する深さの窪みを前記アッパメンバの
上面に設けたことを特徴とするフェンダ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10137170A JPH11321717A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | フェンダ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10137170A JPH11321717A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | フェンダ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11321717A true JPH11321717A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15192465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10137170A Withdrawn JPH11321717A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | フェンダ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11321717A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP1403175A2 (de) | 2002-09-24 | 2004-03-31 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Kotflügelaufbau an Kraftfahrzeugen |
KR100435286B1 (ko) * | 2001-09-15 | 2004-06-11 | 기아자동차주식회사 | 프런트펜더의 충격흡수구조 |
KR100511528B1 (ko) * | 2001-10-06 | 2005-08-31 | 기아자동차주식회사 | 자동차의 휀더와 후드의 연접구조 |
CN1329237C (zh) * | 2003-07-11 | 2007-08-01 | 本田技研工业株式会社 | 车体前部结构 |
CN100425497C (zh) * | 2004-06-14 | 2008-10-15 | 本田技研工业株式会社 | 车体前部构造 |
DE10031372B4 (de) * | 2000-06-28 | 2014-10-16 | Volkswagen Ag | Kotflügelanordnung für ein Kraftfahrzeug |
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DE102011085663B4 (de) * | 2010-11-04 | 2018-11-08 | Suzuki Motor Corp. | Kotflügelausleger und Karosseriefrontanordnung |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP10137170A patent/JPH11321717A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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