JPH11320853A - インクジェット記録装置及び記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び記録方法

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JPH11320853A
JPH11320853A JP10132201A JP13220198A JPH11320853A JP H11320853 A JPH11320853 A JP H11320853A JP 10132201 A JP10132201 A JP 10132201A JP 13220198 A JP13220198 A JP 13220198A JP H11320853 A JPH11320853 A JP H11320853A
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head
recording
ink jet
neural network
characteristic
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JP10132201A
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Hirotoshi Eguchi
裕俊 江口
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置のヘッドの駆動制御
のための制御テーブルを簡易な方法によって作成し、該
制御テーブルを用いてヘッドを環境条件等に応じてきめ
細かく駆動制御する。 【解決手段】 被記録媒体にインク滴を吐出して画像情
報を記録するインクジェット記録装置において、特定の
駆動条件における記録ヘッドの特性を測定手段によって
測定し、測定した特性を入力情報としてニューラルネッ
トワークの入力層に与え、該ニューラルネットワークの
出力層にヘッド特性(タイプ)を割当て、その入力特性
に応じた出力情報から記録ヘッド特性を判別し、それに
よって前記記録ヘッドの特性別にパラメータを設定して
制御テーブルを作成する。前記インクジェット記録装置
は、前記制御テーブルに基づいて前記記録ヘッドの駆動
信号の変調を行い、望ましいインク滴吐出量とインク滴
吐出速度を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ及びその記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】温度などの環境変化や被記録媒体の特性
の変化に対応して、画像品質の保持を目的として、イン
クジェットヘッドの特性を所望の値に維持する方法とし
ては、例えば、特開平5−24199号公報において
は、ヘッドの温度を一定に保つことで、特性を安定化さ
せるものが、又、特開平5−84915号公報,特開平
8−23450号公報には、ヘッドの駆動をファジィ制
御で行うものが、特開平5−116294号公報,特開
平8−164604号公報,特開平9−99556号公
報では、回路や構造上で特性変化に対応するものが、特
開平6−344571号公報,特開平7−323552
号公報,特開平9−164702号公報では、駆動制御
パラメータをテーブルの形で用意しておき、別途測定し
た環境条件を基にテーブルを参照し、ふさわしいパラメ
ータを選択するようにするものが、それぞれ開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】微小なインク滴を吐出
し、紙などの被記録媒体に付着させて文字を含む画像情
報を形成するインクジェット記録装置は、インク滴を吐
出するための複数のノズルと、各ノズルに対応して設け
た電気機械変換素子や発熱抵抗体などのアクチュエータ
とを備えたインクジェットヘッドを用いて、記録信号に
応じてノズルからインク滴を吐出することによって、高
速、高密度、高品質の記録を行うものである。
【0004】ところが、インクジェット記録装置におい
ては一般的に、環境温度が変化すると、ヘッドのインク
噴射特性、すなわちインク滴吐出量やインク滴吐出速度
が増加または減少するなどの変化が起こり、画像品質が
劣化することがある。そこで、従来、前掲の特開平5−
24199号公報により、ヘッドの温度を一定に保つこ
とで噴射特性を安定化させることが、同じく、特開平5
−84915号公報や特開平8−23450号公報によ
り、ヘッドの駆動をファジィ制御で行うことが、同じ
く、特開平5−116294号公報や特開平8−164
604号公報や特開平9−99556号公報などによ
り、駆動回路やヘッドの構造上の構成で特性変化に対応
したりといった方法や装置が提案されている。
【0005】しかし、これらの技術では、一定温度を保
つための余分なエネルギーを必要としたり、装置の構成
が複雑になったり、ヘッドの特性を求めるための物理モ
デルが必要になったりと、煩雑な実験や装置の開発が不
可欠であった。また、コストの上昇を招くという課題も
ある。また、より簡便な方法として、前掲の特開平6−
344571号公報や特開平7−323552号公報や
特開平9−164702号公報などにより、駆動制御パ
ラメータをテーブルの形で用意しておき、別途測定した
温度などの環境条件を基にテーブルを参照し、ふさわし
いパラメータを選択するといった方法や装置が提案され
ている。
【0006】しかしこれらの技術では、ヘッドの特性に
応じたテーブルの選択を行う方法が記されておらず、製
作過程で生じる各ヘッド間の特性の差異を補償すること
ができない。インクジェットヘッドは、微小機械で構成
されており、作製も非常に複雑で工程も多岐にわたるこ
とが多い。従って、一様な特性を有するヘッドタイプと
して取り扱い、同じタイプのヘッドは同じ制御テーブル
を用いるようにした方が、細かくヘッドの駆動を制御で
き、高品質な画像を出力することができる。テーブルを
用いることで、それ以外の装置を設けることなく、簡便
に実現することができる。また、インクジェット記録は
その画像形成の原理上、被記録媒体の表面特性などによ
って画像品質が左右される。被記録媒体の特性に応じた
ヘッドの駆動条件の設定も重要な課題である。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あって、複数のヘッドを用いるインクジェット記録装置
において、ヘッド駆動制御を行うテーブルから記録環境
条件に応じて最適なヘッド特性を選択し、かつ、経時変
化による選択テーブルの変更を簡便な方法で、しかもコ
スト的に有利に行い、それによって、画像品質が向上
し、更には、テーブルの選択の変更では補正できないヘ
ッドの劣化を検知するなどインクジェット記録装置の装
置性能を向上させること等を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被記
録媒体にインク滴を吐出して画像情報を記録するインク
ジェット記録装置における記録方法であって、特定の駆
動条件における記録ヘッドの特性を測定し、該特性をニ
ューラルネットワーク手段に入力し、該ニューラルネッ
トワークの出力情報から前記記録ヘッドの特性別に制御
テーブルを選択し、該制御テーブルに基づいて前記記録
ヘッドの駆動信号の変調を行い、望ましいインク滴吐出
量とインク滴吐出速度を得ることを特徴とするインクジ
ェット記録装置における記録方法である。
【0009】請求項2の発明は、被記録媒体にインク滴
を吐出して画像情報を記録するインクジェット記録装置
であって、特定の駆動条件における記録ヘッドの特性の
測定手段と、該特性を入力情報とするニューラルネット
ワーク手段と、該ニューラルネットワークの出力情報か
ら前記記録ヘッドの特性別に制御テーブルを選択する手
段を備え、制御テーブルに基づいて前記記録ヘッドの駆
動信号の変調を行い、望ましいインク滴吐出量とインク
滴吐出速度を得ることを特徴とするインクジェット記録
装置である。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載された
インクジェット記録装置において、前記ニューラルネッ
トワーク手段は追加学習が行えるものであることを特徴
とするインクジェット記録装置である。
【0011】請求項4の発明は、請求項2に記載された
インクジェット記録装置において、測定された前記特性
が予め設定した前記記録ヘッドの特性範囲から逸脱した
ときに、前記逸脱したことを通知する手段を備えたこと
を特徴とするインクジェット記録装置。
【0012】請求項5の発明は、被記録媒体にインク滴
を吐出して画像情報を記録するインクジェット記録装置
における記録方法であって、特定の駆動条件における記
録ヘッドの特性を測定し、該特性と前記被記録媒体の特
性をニューラルネットワーク手段に入力し、該ニューラ
ルネットワークの出力情報から前記記録ヘッドの特性別
に前記制御テーブルを選択し、該制御テーブルに基づい
て前記記録ヘッドの駆動信号の変調を行い、望ましいイ
ンク滴吐出量とインク滴吐出速度を得ることを特徴とす
るインクジェット記録装置における記録方法である。
【0013】請求項6の発明は、請求項1又は5に記載
されたインクジェット記録装置における記録方法におい
て、前記ニューラルネットワークの追加学習が行えるこ
とを特徴とするインクジェット記録装置における記録方
法である。
【0014】請求項7の発明は、被記録媒体にインク滴
を吐出して画像情報を記録する記録ヘッドを備えたイン
クジェット記録装置であって、特定の駆動条件における
前記記録ヘッドの特性の測定手段と、該特性と前記被記
録媒体の特性を入力情報とするニューラルネットワーク
手段と、該ニューラルネットワークの出力情報から前記
記録ヘッドの特性別に制御テーブルを選択する手段を備
え、該制御テーブルに基づいて前記記録ヘッドの駆動信
号の変調を行い、望ましいインク滴吐出量とインク滴吐
出速度を得ることを特徴とするインクジェット記録装置
である。
【0015】請求項8の発明は、請求項7に記載された
インクジェット記録装置において、前記ニューラルネッ
トワーク手段は追加学習が行えるものであることを特徴
とするインクジェット記録装置である。
【0016】請求項9の発明は、請求項7又は8に記載
されたインクジェット記録装置において、前記記録ヘッ
ドの特性及び/又は前記被記録媒体の特性が予め設定し
た前記記録ヘッドの特性範囲から逸脱したときに、前記
逸脱したことを通知する手段を備えたことを特徴とする
インクジェット記録装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】インクジェット記録装置におい
て、インクを吐出するヘッドのインク噴射特性、すなわ
ちインク滴吐出量やインク滴吐出速度を所望の値に安定
化させることを目的とし、ヘッドの駆動信号の変調を制
御テーブルに基づいて行う場合に、本発明による、ヘッ
ドの特性別に制御テーブルを選択し、記録を行うインク
ジェット記録装置及び記録方法について説明する。
【0018】インクジェットヘッドからインクを吐出さ
せるには、インク滴を吐出させるためのノズルに対応し
て、電気機械変換素子や発熱抵抗体などのアクチュエー
タを備え、それらの素子や抵抗体に駆動信号を与える必
要があるのは周知のことである。その駆動信号にはいく
つかのパラメータがあり、それらは例えば、駆動信号発
生タイミング,駆動電圧,駆動電圧の立ち上がり時定
数,駆動電圧持続時間、などである。簡単な説明図を図
1に示す。これらの組み合わせによって、同じヘッドの
噴射特性、すなわちノズルから吐出されるインク滴の速
度や量が決定される。環境温度が変化すると、特にイン
クの粘度が変化するため、ヘッドの噴射特性が変化して
しまい、画像品質から規定された所望の値(インク滴の
速度や量)が得られなくなってしまう。その問題に対処
するため、環境温度によって駆動信号を変化させる方法
がいくつかあるが、駆動信号を制御テーブルを基に作成
するのが簡便な方法である。
【0019】一方、まったく同一の諸特性を持つヘッド
なら、同じ制御テーブルを用いて同一の駆動信号を与え
た場合には同一の噴射特性が得られるが、一般的には諸
特性が均一な機械部品を作製するのは容易ではなく、い
くらかの個体差を有するものである。従って、インクジ
ェットヘッドにおいても固体差を吸収し、環境温度の変
化に対応して所望の噴射特性が得られるようなテーブル
を選択することが必要となる。すなわち、ヘッドの基本
特性別に駆動信号用の制御パラメータを設定した表1の
ようなテーブルを用意し、ヘッドのタイプに応じたパラ
メータを設定することが必要となる。
【0020】
【表1】
【0021】例えば表1の場合、ヘッドのタイプがBと
判定されたら、15℃の環境ではパラメータB−1を用
い、環境温度が38℃になったら、パラメータB−3を
用いてヘッドの駆動を行うことを表わす。実施例に基づ
いて、以下、本発明を説明する。
【0022】(請求項1に係る発明)特定の環境温度と
駆動条件のパラメータにおいて、ヘッドを駆動し、その
場合の噴射特性を測定する。より具体的には、そのヘッ
ドを駆動させるのに必要な制御パラメータを用い、特定
の温度環境下で駆動し、インク滴の吐出速度と吐出量を
測定する。それを、あらかじめ定めておいたヘッドタイ
プ別(表1のA,B,C…)に複数個ずつ行う。階層型
のニューラルネットワークを用い、入力層のニューロン
に入力情報として駆動環境条件と噴射特性を、出力層の
ニューロンにヘッドのタイプを割り当てる。簡単な例を
図2に例示する。上記で測定したヘッドのデータを学習
データとして用い、バックプロパゲーション法によりネ
ットワークの学習を行う。学習は、ヘッドタイプAの入
力情報がネットワークに与えられた時、ヘッドタイプA
に割り当てられた出力層のニューロンの出力値が1にな
り、出力層の他のニューロンの出力は0になるよう、ま
た、ヘッドタイプBの入力情報がネットワークに与えら
れた場合は、出力層のニューロンのうち、ヘッドタイプ
Bに割り当てられたニューロンの出力が1となり、その
他の出力は0となるように行う。他のヘッドタイプにつ
いても同様である。学習が終了すると、ヘッドタイプに
応じた出力層のニューロンの出力が最大になることで、
入力層に与えた情報を持つヘッドのタイプが判別でき
る。学習に用いたデータ以外でも、同様の駆動条件で行
った測定結果を用いれば、ヘッドタイプを判別すること
ができる。ヘッドタイプが判別できたら、それに応じた
制御テーブル(表1のテーブルの場合は、ヘッドタイプ
に応じた行)を選択することで、そのヘッドに最適な駆
動制御パラメータをヘッドに与えることができる。例え
ば、ヘッドタイプAであれば、パラメータA−1、A−
2、A−3…がこれに当たる。すなわち、学習によって
構成されたネットワークを用い、入力情報として、既定
の条件での噴射特性を入力することで、ネットワークの
出力情報にヘッドタイプが得られるので、その出力情報
から、あらかじめ設定しておいた制御テーブルを選択す
る。これにより、ヘッドの特性に応じた木目細かい制御
パラメータが得られるので、高品質な画像を出力するイ
ンクジェット装置を実現できる。ヘッドのタイプ判別の
ためにヘッドの物理特性を細かく実験や解析で求めるこ
となく、ニューラルネットワークの学習機能を用いるこ
とで、簡単に実行できる。なお、用いるネットワークは
階層型に限らない。また、用いる学習法もバックプロパ
ゲーション法に限らず。ネットワークの型や実施条件に
応じて適宜使用して良い。
【0023】(請求項2に係る発明)インクジェットヘ
ッドの開発段階での使用変更や、作製段階での使用材料
の変更などで、ヘッドの望ましい噴射特性が変化する場
合や、当初設定していたヘッドタイプ以外のヘッドが生
じる可能性がある。その場合、上記のニューラルネット
ワークの出力層のニューロンの数をあらかじめ多く構成
しておき、それまでは出力が0になるように学習してお
き、追加学習が必要になった時に、それらのニューロン
に新たにヘッドタイプを割り当てるようにしても良い。
これにより、従来のデータを無駄にすることなく、簡便
な方法で、ヘッドの特性変化やヘッドタイプの変更に対
応できる。
【0024】(請求項3に係る発明)上記の既定の駆動
条件や制御テーブルは、ROMなどのメモリーにデータ
として蓄積することができる。また、ヘッドの噴射特性
であるインク滴の吐出速度や吐出量は、速度計や体積測
定装置で測定することができ、電気信号に変換すること
は容易である。ニューラルネットワークは、アルゴリズ
ムとして確立されたものを利用でき、コンピュータプロ
グラムとして実現できる。従って、これらをインクジェ
ットプリンタに実装し、ヘッドの噴射特性のデータを測
定し、プリンタ上でヘッドのタイプを判別し、適切な制
御テーブルを選択し、適切な駆動条件でヘッドを駆動し
て記録を行う。このことにより、プリンタ搭載時から経
時変化などでヘッドの特性が変化しても、適切なヘッド
タイプの判定が行えることになり、高品質な出力画像を
保持することができる。
【0025】(請求項4に係る発明)表1のような制御
テーブルを作成する際は、制御パラメータを使って噴射
特性を補償できる範囲があらかじめ求まっている場合が
多い。換言すれば、制御パラメータをいくら調整して
も、所望の噴射特性を得ることができないヘッドが存在
することがある。それらを「逸脱したヘッド」として定
義しておくことで、プリンタに搭載したヘッドが経時変
化で劣化したり故障した場合に知ることができる。これ
は、ニューラルネットワークの学習時に、あらかじめ
「逸脱したヘッド」を学習させておくことで実現でき
る。あるいは、ネットワークの出力層のニューロンの出
力が小さくなったり、どのニューロンが最大か分かり難
くなることでも判断できる。それらの場合に、プリンタ
に別途搭載した表示装置によってヘッドの異常を通知
し、ユーザやサービス要員に有用な情報として提供す
る。
【0026】(請求項5に係る発明)インクジェットプ
リンタはその画像形成の原理上、インク滴が付着する記
録媒体の特性に画像品質が左右される。インク滴の広が
りや発色性によるものが大きい。従って、より高品質の
出力画像を形成するためには被記録媒体の特性に応じた
ヘッドの噴射特性を実現する必要がある。そのために
は、表1の制御テーブルを、被記録媒体の特性別に用意
することで実現できる。すなわち、ヘッドタイプだけで
なく、被記録媒体のタイプも判別し、それらに応じた最
適なヘッド駆動パラメータを設定しなければならない。
それには、上述した請求項1に係る発明の実施例につい
て説明したニューラルネットワーク入力情報に、被記録
媒体の特性も加える。さらに、出力層のニューロンに
も、被記録媒体のタイプを割り当てたニューロンを設定
する。または、被記録媒体のタイプ別に用意したヘッド
タイプ別のテーブル要素に割り当てたニューロンを設定
しても良い。いずれかの方法によって、ヘッドタイプと
被記録媒体の特性は、媒体表面の白色度,特定波長の光
の反射率,表面の平滑度,液体の吸収性などが利用でき
る。ニューラルネットワークは、上述したようにニュー
ロン数を拡張する方法でも良いし、別途に、被記録媒体
のタイプ判別用にネットワークを用意しても良い。な
お、用いるネットワークは階層型に限らない。また、用
いる学習法もバックプロパゲーション法に限らず、ネッ
トワークの型や実施条件に応じて適宜使用して良い。
【0027】(請求項6に係る発明)インクジェットヘ
ッドの開発段階での仕様変更や、作製段階での使用材料
の変更などで、ヘッドの望ましい噴射特性が変化する場
合や、当初設定していたヘッドタイプ以外のヘッドが生
じる可能性がある。また、被記録媒体が、当初は規定し
ていなかった特性のものを使用する場合もある。その場
合、上記のニューラルネットワークの出力層のニューロ
ンの数を増やし、改めて追加学習を行うことで、新たな
ヘッドタイプの追加(増加)と、被記録媒体のタイプの
追加(増加)を行うことができる。これが請求項7記載
の発明である。この場合、ニューラルネットワークの出
力層のニューロンの数をあらかじめ多く構成しておき、
それまでは出力が0になるように学習をしておき、追加
学習が必要になった時に、それらのニューロンに新たに
ヘッドタイプを割り当てるようにしても良い。これによ
り、従来のデータを無駄にすることなく、簡便な方法
で、ヘッドの特性変化やヘッドタイプの変更、さらに、
被記録材料タイプの変化に対応できる。
【0028】(請求項7に係る発明)上記の、請求項5
及び6に係る発明について説明した既定の駆動条件や制
御テーブルは、ROMなどのメモリーにデータとして蓄
積することができる。また、ヘッドの噴射特性であるイ
ンク滴の吐出速度や吐出量は、速度計や体積測定装置で
測定し、電気信号に変換する。さらに、被記録媒体の特
性である、例えば、白色度や平滑度は、反射計や表面検
査装置などによって測定し、電気信号に変換する。加え
て、ニューラルネットワークは、アルゴリズムとして確
立されたものを利用でき、コンピュータプログラムとし
て実現できる。従って、前記各装置、手段をインクジェ
ットプリンタに実装することにより、プリンタ上で測定
したヘッドの噴射特性のデータからヘッドのタイプを判
別し、それらの結果から適切な制御テーブルを選択し、
適切な駆動条件でヘッドを駆動することができる。これ
により、プリンタ搭載時から経時変化などでヘッドの特
性が変化しても、適切なヘッドタイプの判定が行え、さ
らに被記録媒体の特性に応じた最適な制御パラメータが
得られることになり、高品質な出力画面を保持すること
ができる。
【0029】(請求項8に係る発明)また、前記ニュー
ラルネットワークはコンピュータプログラムとして実装
できるので、修正や変更は容易に行え、追加学習も可能
である。追加学習を行うことで、新たなヘッドタイプの
追加修正や、新たな被記録媒体のタイプの追加修正や、
制御パラメータの変更を行うことができる。これによ
り、プリンタに搭載したデータ(電子データ)を変更す
るだけの簡便な方法で、ヘッドの特性変化やヘッドタイ
プの変更、被記録媒体のタイプ変更に対応できるプリン
タが実現できる。
【0030】(請求項9に係る発明)表1を被記録媒体
別に用意した制御テーブルを作成する際に、制御パラメ
ータを使って噴射特性を補償できる範囲が予め定まって
いる場合には、制御パラメータをいくら調整しても、規
定の被記録媒体によっては、所望の噴射特性を得ること
ができないヘッドが存在することがある。それらを「逸
脱したヘッド」として定義しておくことで、プリンタに
搭載したヘッドが経時変化で劣化したり故障した場合に
知ることができる。これは、ニューラルネットワークの
学習時に、あらかじめ「逸脱したヘッド」を学習させて
おくことで実現できる。あるいは、ネットワークの出力
層のニューロンの出力が小さくなったり、どのニューロ
ンの出力が最大か分かり難くなることでも判断できる。
それらの場合に、プリンタに別途搭載した表示装置によ
ってヘッドの異常を通知し、ユーザやサービス要員に有
用な情報として提供する。
【0031】また、ヘッドだけではなく、被記録媒体の
特性によっては、出力画像の品質を保持できない可能性
もある。これに対処するため、被記録媒体のタイプを学
習させる場合に、そのような被記録媒体を予め「逸脱し
た被記録媒体」としてニューラルネットワークに学習さ
せておくことで、上記の「逸脱したヘッド」の場合と同
様に異常を通知し、ユーザやサービス要員に有用な情報
として提供する。更に、ヘッドタイプと被記録媒体タイ
プを合わせてニューラルネットワークの出力からテーブ
ル要素を選択する場合には、「逸脱したヘッド」と「逸
脱した被記録媒体」を合わせてあらかじめ学習しておく
ことで実現できる。または、被記録媒体タイプ判別に用
いているネットワークの出力層のニューロンの出力が小
さくなったり、どのニューロンの出力が最大か分かり難
くなることでも判断できる。それらの場合に、プリンタ
に別途搭載した表示装置によって、被記録媒体にとって
のヘッドの異常や、画像品質を保持できない記録媒体を
使用しようとしていることなどを通知し、ユーザやサー
ビス要員に有用な情報として提供する。
【0032】
【発明の効果】請求項1に対応する効果:学習によって
構成されたネットワークを用い、入力情報として、既定
の条件での噴射特性を入力することで、ネットワークの
出力情報にヘッドタイプが得られるので、その出力情報
から、あらかじめ設定しておいた制御テーブルを選択す
ることができ、それによって、環境変化等に対応してき
め細かなインクジェットヘッドの駆動制御が行われ、常
に、最適な記録を行うことができる。
【0033】請求項2に対応する効果:インクジェット
記録装置に実装し、ヘッドの噴射特性のデータを測定
し、インクジェット記録装置上でヘッドのタイプを判別
し、適切な制御テーブルを選択し、適切な駆動条件でヘ
ッドを駆動することができるため、ヘッドの特性に応じ
た木目細かい制御パラメータが得られるので、高品質な
画像を出力するインクジェット装置を実現できる。ヘッ
ドのタイプ判別のためにヘッドの物理特性を細かく実験
や解析で求めることなく、ニューラルネットワークの学
習機能を用いることで、簡単に実行できる。インクジェ
ット記録装置搭載時から経時変化などでヘッドの特性が
変化しても、適切なヘッドタイプの判定が行えることに
なり、高品質な出力画像を保持することができる。
【0034】請求項3に対応する効果:ニューラルネッ
トワークはコンピュータプログラムとして実装でき、修
正や変更は容易に行えるので、追加学習を行うことで、
新たなヘッドタイプや制御パラメータの変更を行うこと
ができ、インクジェット記録装置に搭載したデータ(電
子データ)を変更するだけの簡便な方法で、ヘッドの特
性変化やヘッドタイプの変更に対応できるインクジェッ
ト記録装置が実現できる。
【0035】請求項4に対応する効果:ヘッドタイプ判
別の出力からヘッドの異常を通知することができるの
で、ユーザやサービス要員に有用な情報として提供でき
る。
【0036】請求項5に対応する効果:ヘッドタイプだ
けでなく、被記録媒体のタイプも判別するので、ヘッド
タイプと被記録媒体のタイプに応じた駆動信号を生成す
るパラメータを決定できる。
【0037】請求項6に対応する効果:ニューラルネッ
トワークの出力層のニューロンの数を増やすなどして、
改めて追加学習を行うことで、新たなヘッドタイプの追
加(増加)と、被記録媒体のタイプの追加(増加)を行
うことができ、従来のデータを無駄にすることなく、簡
便な方法で、ヘッドの特性変化やヘッドタイプの変更、
さらに、被記録材料タイプの変化に対応できる。
【0038】請求項7に対応する効果:インクジェット
記録装置に実装して、インクジェット記録装置上で測定
したヘッドの噴射特性のデータからヘッドのタイプを判
別し、インクジェット記録装置上で測定した被記録媒体
の特性データから被記録媒体のタイプを判別し、それら
の結果から適切な制御テーブルを選択し、適切な駆動条
件でヘッドを駆動することができるインクジェット装置
を実現できる。そのため、インクジェット記録装置搭載
時から経時変化などでヘッドの特性が変化しても、適切
なヘッドタイプの判定が行え、さらに被記録媒体の特性
に応じた最適な制御パラメータが得られることになり、
高品質な出力画像を保持することができる。
【0039】請求項8に対応する効果:ニューラルネッ
トワークはコンピュータプログラムとして実装でき、修
正や変更は容易に行えるので、追加学習を行うことで、
新たなヘッドタイプの追加修正や、新たな被記録媒体の
タイプの追加修正や、制御パラメータの変更を行うこと
ができ、インクジェット記録装置に搭載したデータ(電
子データ)を変更するだけの簡便な方法で、ヘッドの特
性変化やヘッドタイプの変更、被記録媒体のタイプ変更
に対応できるインクジェット記録装置が実現できる。
【0040】請求項9に対応する効果:ヘッドタイプ判
別の出力または被記録媒体タイプの判別結果から、被記
録媒体にとってのヘッドの異常や、画像品質を保持でき
ない記録媒体を使用しようとしていることなどを通知す
ることができるので、ユーザやサービス要員に有用な情
報として提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録装置におけるイ
ンクジェットヘッドの駆動制御パラメータの一例を示す
図である。
【図2】 本発明で用いる階層型ニューラルネットワー
クの一例を示す図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体にインク滴を吐出して画像情
    報を記録するインクジェット記録装置における記録方法
    であって、特定の駆動条件における記録ヘッドの特性を
    測定し、該特性をニューラルネットワーク手段に入力
    し、該ニューラルネットワークの出力情報から前記記録
    ヘッドの特性別に制御テーブルを選択し、該制御テーブ
    ルに基づいて前記記録ヘッドの駆動信号の変調を行い、
    望ましいインク滴吐出量とインク滴吐出速度を得ること
    を特徴とするインクジェット記録装置における記録方
    法。
  2. 【請求項2】 被記録媒体にインク滴を吐出して画像情
    報を記録するインクジェット記録装置であって、特定の
    駆動条件における記録ヘッドの特性の測定手段と、該特
    性を入力情報とするニューラルネットワーク手段と、該
    ニューラルネットワークの出力情報から前記記録ヘッド
    の特性別に制御テーブルを選択する手段を備え、制御テ
    ーブルに基づいて前記記録ヘッドの駆動信号の変調を行
    い、望ましいインク滴吐出量とインク滴吐出速度を得る
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたインクジェット記
    録装置において、前記ニューラルネットワーク手段は追
    加学習が行えるものであることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載されたインクジェット記
    録装置において、測定された前記特性が予め設定した前
    記記録ヘッドの特性範囲から逸脱したときに、前記逸脱
    したことを通知する手段を備えたことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 被記録媒体にインク滴を吐出して画像情
    報を記録するインクジェット記録装置における記録方法
    であって、特定の駆動条件における記録ヘッドの特性を
    測定し、該特性と前記被記録媒体の特性をニューラルネ
    ットワーク手段に入力し、該ニューラルネットワークの
    出力情報から前記記録ヘッドの特性別に前記制御テーブ
    ルを選択し、該制御テーブルに基づいて前記記録ヘッド
    の駆動信号の変調を行い、望ましいインク滴吐出量とイ
    ンク滴吐出速度を得ることを特徴とするインクジェット
    記録装置における記録方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は5に記載されたインクジェ
    ット記録装置における記録方法において、前記ニューラ
    ルネットワークの追加学習が行えることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置における記録方法。
  7. 【請求項7】 被記録媒体にインク滴を吐出して画像情
    報を記録する記録ヘッドを備えたインクジェット記録装
    置であって、特定の駆動条件における前記記録ヘッドの
    特性の測定手段と、該特性と前記被記録媒体の特性を入
    力情報とするニューラルネットワーク手段と、該ニュー
    ラルネットワークの出力情報から前記記録ヘッドの特性
    別に制御テーブルを選択する手段を備え、該制御テーブ
    ルに基づいて前記記録ヘッドの駆動信号の変調を行い、
    望ましいインク滴吐出量とインク滴吐出速度を得ること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載されたインクジェット記
    録装置において、前記ニューラルネットワーク手段は追
    加学習が行えるものであることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載されたインクジェ
    ット記録装置において、前記記録ヘッドの特性及び/又
    は前記被記録媒体の特性が予め設定した前記記録ヘッド
    の特性範囲から逸脱したときに、前記逸脱したことを通
    知する手段を備えたことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
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