JPH11320673A - 同時2軸延伸フィルムの製造方法 - Google Patents

同時2軸延伸フィルムの製造方法

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JPH11320673A
JPH11320673A JP13728798A JP13728798A JPH11320673A JP H11320673 A JPH11320673 A JP H11320673A JP 13728798 A JP13728798 A JP 13728798A JP 13728798 A JP13728798 A JP 13728798A JP H11320673 A JPH11320673 A JP H11320673A
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JP
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film
acid
temperature
sheet
stretching
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JP13728798A
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English (en)
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Tetsuo Matsumoto
哲夫 松本
Wasaburo Masuda
和三郎 増田
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた透明性、引張強度、耐ピンホール性、
寸法安定性を有する包装用2軸延伸フィルムを安定して
製造する方法を提供する。詳細には、フラット式同時2
軸延伸法において、製造条件を最適に制御することによ
り、熱可塑性高分子化合物からなる同時2軸延伸フィル
ムを、フィルムの切断が少なく、したがって経済的にか
つ操業性よく製造する。 【解決手段】 熱可塑性高分子化合物を溶融したのち、
ダイより押し出し、冷却ドラム上に密着させて冷却する
ことにより未延伸シートとする。この未延伸シートの端
部を、フラット式同時2軸延伸機により50〜100℃
に温度設定されたクリップに把持させて、縦横に同時2
軸延伸する。その後に、弛緩熱処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた透明性、引
張強度、耐ピンホール性、寸法安定性を有する、特に包
装用の、2軸延伸フィルムの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】食品、医薬品、雑貨等の包装には、プラ
スチックフィルムからなる包装袋が大量に使用されてい
る。この包装袋には、2軸延伸された各種の熱可塑性高
分子化合物、いわゆるプラスチック製のフィルムをベー
スとして、これにヒートシール可能なフィルム(たとえ
ば無配向フィルム)をラミネートした積層フィルムを用
いることが多い。特に長期間の確実な保存が必要な分野
では、ベースとなる2軸延伸されたフィルムとして、フ
ラット式同時2軸延伸法、フラット式逐次2軸延伸法、
チューブラ式同時2軸延伸法等を用いて製造した高強度
の熱可塑性高分子化合物からなる2軸延伸フィルムが好
適に用いられている。
【0003】この種の包装袋の素材としては、包装袋と
しての透明性、引張強度、耐ピンホール性、寸法安定性
などの特性を兼備していることが必要である。しかし、
最近、頓に包装内容物の長期保存のため、包装材料の品
質向上が求められている。とりわけ、ポリアミドやポリ
エステルの2軸延伸フィルムへの要望が一段と高まって
いる。
【0004】前記したフラット式同時2軸延伸法、フラ
ット式逐次2軸延伸法、チューブラ式同時2軸延伸法の
なかでも、透明性、引張強度、耐ピンホール性、寸法安
定性などの特性を兼備させるに特に好適な製造方法とし
て、フラット式同時2軸延伸法が知られている。これに
対し、フラット式逐次2軸延伸法では、後述するMD
(機械)方向とTD(機械方向と直角)方向の異方性が
強く残る。またチューブラ式同時2軸延伸法では、フィ
ルムの厚みの均一性などに劣るという欠点が指摘されて
いる。
【0005】しかしながら、前記したフラット式同時2
軸延伸法においても、製造条件を最適に制御することな
くして、熱可塑性高分子化合物からなる同時2軸延伸フ
ィルムを経済的にかつ操業性よく製造することは容易で
はない。
【0006】すなわち、前記したフラット式同時2軸延
伸機では、フラット式逐次2軸延伸機に比べて、機構が
複雑であるためか、延伸工程において、その製造条件に
よっては切断が多発し、著しく操業性を損ねてしまうこ
とがある。
【0007】このように、プラスチックフィルムからな
る包装袋の製造に好適に用いられる同時2軸延伸フィル
ムを、経済的にかつ操業性よく製造するためには、多く
の制約があった。このため、同時2軸延伸フィルムを製
造する方法は、未だ工業的に十分に完成されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な欠点を解消して、優れた透明性、引張強度、耐ピンホ
ール性、寸法安定性を有する包装用2軸延伸フィルムを
安定して製造する方法を提供しようとするものであり、
前記したフラット式同時2軸延伸法において、製造条件
を最適に制御することにより、熱可塑性高分子化合物か
らなる同時2軸延伸フィルムを、フィルムの切断が少な
く、したがって経済的にかつ操業性よく製造しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、同時2軸延伸機のクリップの温度を最適に制
御して、熱可塑性高分子化合物からなる同時2軸延伸フ
ィルムを製造することにより、前記の課題が解決される
ことを見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、熱可塑性高分
子化合物を溶融したのち、ダイより押し出し、冷却ドラ
ム上に密着させて冷却することにより未延伸シートと
し、この未延伸シートの端部を、フラット式同時2軸延
伸機により50〜100℃に温度設定されたクリップに
把持させて縦横に同時2軸延伸し、その後に弛緩熱処理
を施すことを特徴とする同時2軸延伸フィルムの製造方
法にある。
【0011】このようにすれば、延伸時にシートを把持
するクリップの温度が最適に制御され、フィルムの延伸
時における切断の発生が防止されることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において、熱可塑性高分子化合物とは、以
下に列挙するものを指すが、これらに限定されるもので
はない。
【0013】第一に、ポリアミド、たとえば、ポリε−
カプラミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンセバカ
ミド(ナイロン610)、ポリアミノウンデカミド(ナ
イロン11)、ポリラウラミド(ナイロン12)、ポリ
メタキシリレンアジパミド(MXナイロン)などを例示
できる。
【0014】もちろん、共重合体としてもよく、そのた
めに用いるモノマーとしては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸等のジカルボン酸、ヘキサメチレンジアミン、メタ
キシリレンジアミン、4,4′−ジアミノ−3,3′−
ジメチル−ジシクロ−ヘキシレンメタン等のジアミン、
各種ラクタム類、4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート等のイソシアネート類を例示できる。
【0015】他のポリアミド、たとえば、アモルファス
ナイロン、すなわち、結晶性がないものか、結晶性の乏
しいポリアミドも有用である。これは、一般には、結晶
化を阻害するような構造、すなわち側鎖や環状構造を有
するモノマー成分からなるポリアミド、コポリアミドで
ある。このようなモノマー成分としては、テレフタル
酸、4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチル−ジシク
ロ−ヘキシレンメタンをはじめとする前記モノマー成分
を例示できる。
【0016】本発明に特に好適に用いられるナイロン6
では、相対粘度が2.50以上であるのが好ましく、
2.80〜3.50の範囲がさらに好ましい。2.50
より低いと機械的強度が不足して好ましくない。また、
3.50を越えて高くなった場合いは、過剰品質となる
ばかりか、かえってフィルム製造時の操業性を悪化さ
せ、しかもラミネート性を低下させ、経済的に好ましく
ないことがある。
【0017】結晶性を有したポリアミドにあっては、融
点が200〜280℃の範囲、非晶質となったポリアミ
ドにあっては、ガラス転移点が20〜75℃の範囲であ
るのが、それぞれ好ましい。この範囲を下回ると、耐熱
性が不足して好ましくない場合がある。
【0018】モノマーの含有量および水分含有量は、そ
れぞれ、0.1〜2重量%および5〜50ppmの範囲
であるのが好ましい。これらの範囲を越えて多くなる
と、異物の原因となったり、操業性に悪く影響したりし
て好ましくない場合がある。一方、この範囲未満にしよ
うとすると、生産コストが過大となって、経済的に好ま
しくない場合がある。
【0019】本発明における熱可塑性高分子化合物とし
て、第二に、ポリエステル、たとえば、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポ
リブチレンナフタレート(PBN)などを例示できる。
【0020】前記ポリエステルは、通常5モル%以下の
割合で他成分を共重合して用いることが好適な場合があ
る。そのような場合に用いられる共重合成分としては、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ド
デカン二酸、ダイマー酸、無水マレイン酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸などのジカルボン酸、
4−ヒドロキシ安息香酸、ε−カプロラクトン、乳酸な
どのオキシカルボン酸、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ビスフェノールAやビスフェノールSのエチレンオ
キシド付加体などのグリコールがあげられる。また、ト
リメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール
などの多官能化合物を少量用いてもよい。
【0021】本発明に特に好適に用いられるPETで
は、極限粘度が0.5dl/g以上であるのが好まし
く、0.6〜1.2dl/gの範囲であるのが特に好ま
しい。0.5dl/g未満であると機械的強度が不足し
て好ましくない。また、1.2dl/gを越えた高い粘
度となっても、過剰品質となるばかりか、かえってフィ
ルム製造時の操業性を悪化させ、しかもラミネート性を
低下させ、経済的に好ましくない場合がある。
【0022】結晶性を有したコポリエステルにあって
は、融点が200〜280℃の範囲、非晶質となったコ
ポリエステルにあっては、ガラス転移点が50〜150
℃の範囲であるのが、それぞれ好ましい。この範囲を下
回ると、耐熱性が不足し、好ましくない場合がある。
【0023】オリゴマー(環状3量体を中心とする、線
状、環状の1〜9量体)の含有量およびアセトアルデヒ
ドの含有量は、それぞれ、0.1〜2重量%、5〜50
ppmの範囲が好ましい。この範囲を上回ると、異物の
原因となったり、操業性に悪く影響したりしてともに好
ましくない場合がある。一方、この範囲を下回るように
しようとすると、生産コストが過大となって、経済的に
好ましくない場合がある。
【0024】本発明における熱可塑性高分子化合物とし
て、第三に、ポリオレフィンも好適な素材である。たと
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、もしくはこれら
の共重体などを例示できる。さらには、ポリオレフィン
に第三成分を共重合したコポリマー、たとえば、エチレ
ン95〜50重量%、不飽和ジカルボン酸および、また
はその誘導体0.1〜10重量%、不飽和カルボン酸お
よび、またはその低級アルキルエステル誘導体4.9〜
40重量%からなる変性ポリエチレンを例示できる。そ
して、メルトインデックスが0.1〜60g/10分、
好ましくは1〜50g/10分であるものが好適であ
る。
【0025】ここでいう不飽和ジカルボン酸は、3〜8
個の炭素原子を有するα,β−不飽和ジカルボン酸およ
びその誘導体であり、ジカルボン酸およびそれらの金属
塩や酸無水物が挙げられる。具体的には、マレイン酸、
フマール酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸お
よびその誘導体を例に示すことができるが、コストパフ
ォーマンスの点から無水マレイン酸が好適である。
【0026】また、ジカルボン酸のアルキルエステル誘
導体は、アクリル酸、メタクリル酸などの炭素数1〜4
のアルキルエステルであり、例えばメチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ノルマルプロピルアクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、ノルマルブチルアクリ
レート、イソブチルアクリレートおよびターシャルブチ
ルアクリレートなど挙げることができる。その中でもノ
ルマルブチルアクリレートが好適である。
【0027】そのほかにも、本発明における熱可塑性高
分子化合物として、ポリビニルアルコール、エチレン/
ビニルアルコール共重合体、ポリ乳酸、各種液晶ポリマ
ーなどを、用途に合わせて用いることができる。
【0028】本発明において、熱可塑性高分子化合物か
らなる同時2軸延伸フィルムは、以下の物性を有してい
ることが好適である。まず、引張強度は20〜35kg
f/mm2 (機械方向MDとその直角方向TDとについ
ての平均値)の範囲が好適である。この範囲を下回る
と、包装袋としたときの強度が不足しやすくなる。反対
にこの範囲を超えると、過剰品質となるばかりか、かえ
ってフィルム製造時の操業性を悪化させ、経済的に好ま
しくないことがある。
【0029】耐ピンホール性は、後述の測定法により測
定されるピンホール個数が10個以下であるのが好適
で、10個を超えると、包装袋としたときの強度が不足
し、好ましくないことがある。
【0030】熱水収縮率は、後述の方法で測定したとき
に、−0.5〜3%(機械方向MDとその直角方向TD
とについての平均値)の範囲となるのが好適である。こ
の範囲を上回ると包装袋としての寸法安定性を悪化させ
やすくなる。また、この範囲を下回ると、過剰品質とな
るばかりか、かえってフィルム製造時の操業性を悪化さ
せ、経済的に好ましくないことがある。
【0031】透明性の指標となるヘーズは、6%以下が
好適である。6%を超えると、包装袋としたときの商品
価値を損ねてしまって好ましくないことがある。ハイバ
リア性を必要とする用途においては、酸素透過率は30
cc/atm/m2 /日 以下が好ましい。これよりも
大きいと、包装袋としての内容物の保護が不十分となっ
て好ましくないことがある。
【0032】多層フィルムの場合は、層間剥離強力が1
50gf/15mm以上であるのが好ましい。これを下
回ると、包装用ラミネート袋としたときの層間剥離強度
が不足して好ましくないことがある。
【0033】なお、引張伸度は、通常80〜180%
(機械方向MDとその直角方向TDとについての平均
値)の範囲にあればよい。
【0034】本発明の方法により製造されるフラット式
同時2軸延伸フィルムは、複層構成とすることもでき
る。その複層化のための製法としては、公知の任意の方
法を利用することができる。すなわち、各層を構成する
数種の樹脂を別々の押出機を用いて溶融し、フィードブ
ロック法により重ね合わせた後、ダイスより押し出す方
法が挙げられる。あるいは、溶融した数種の樹脂をマル
チマニホールドダイス中で重ね合わせた後に押し出す方
法が挙げられる。さらに、前記2方法の組み合わせによ
る方法や、各層を構成する数種の樹脂層をラミネートに
より貼り合わせる方法などをとることもできる。
【0035】この同時2軸延伸フィルムを包装袋として
使用する場合は、ヒートシール性を付与したり、用途に
よりさらにガスバリアー性や機械的強度を高めたりする
ために、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、その他のプラスチック製フィルム、
紙、アルミニウムに代表される金属箔などと積層した構
成とすることができる。
【0036】本発明の方法により製造される同時2軸延
伸フィルムの厚みは、特に制限はないが、通常9〜25
μm程度である。また、フレキシブルな包材として使用
する場合は、積層後の最終的な包装袋の厚みを300μ
m以下とするのが普通である。
【0037】次に、本発明の同時2軸延伸方法を工程順
に説明する。まず、押出機にて、熱可塑性高分子化合物
を溶融したのち、TダイやIダイなどのダイより未延伸
シートを押し出し、表面温度0〜25℃に温調した冷却
ドラム(CR)上に密着させて急冷する。
【0038】この工程においては、熱可塑性高分子化合
物の溶融した未延伸シートをいかに短時間に冷却できる
かがポイントである。そのための製膜法としては、大別
して、以下に示す、ANC(エアーノズル製膜法)、A
KC(エアーナイフ製膜法)、PNC(ピニング製膜
法)の三つの方法が知られている。これらの方法の長所
および短所は、以下の通りである。
【0039】ANC:シートの端部(耳)をエアーノズ
ルからのエアーでCRに密着させる方法である。設備は
簡易で、操業管理も平易であるが、冷却速度はやや遅く
なる。
【0040】AKC:シートの全幅にわたり、スリット
ノズル(エアーナイフ)からのエアーでCRに密着させ
る。適用できる熱可塑性高分子化合物に制約がなく、ま
た冷却速度が速いため高速製膜が可能であるが、操業管
理の難度が高い。
【0041】PNC:シート上にワイヤーを張り、これ
に数千Vの高電圧を印加することで、アースされたCR
にシートを密着させる。冷却速度はもっとも速いが、適
用できる熱可塑性高分子化合物に制約があり、操業管理
の難度もやや高い。
【0042】なお、上述のようにCRの表面温度は0〜
25℃に温調することが重要で、その表面温度が前記範
囲を下回るとCR上への露結水が発生し、一方、前記範
囲を上回ると冷却不十分となり、ともに好ましくない。
【0043】続いて、上述の冷却により得られたシート
を、20〜80℃に温調された温水槽に送り、10分間
以下の時間で調湿処理を施す。この処理は、後述する延
伸工程における切断の発生を極小化するためのものであ
り、この調湿によって樹脂を適度に可塑化し結晶化を抑
制する。特に、結晶性の速い樹脂、たとえば、ナイロン
6あるいはこれを主たる構成成分とする多層フィルムに
とっては重要な処理である。これに対し、PETなどの
結晶化速度のさほど速くない樹脂に対しては、短時間で
よい場合もあるし、省略できることもある。
【0044】この場合に、温水温度が前記範囲よりも低
すぎると調湿処理が不十分となり、一方、前記範囲より
高すぎると、調湿効果が飽和するばかりか、かえって経
済性を損ねるため、ともに好ましくない。処理時間は、
調湿の程度に合わせて適宜変更すればよいが、10分間
も処理すれば十分である。
【0045】なお、水蒸気による調湿処理も可能である
が、作業環境と経済性との両面からみて得策ではない。
【0046】次に、このシートの端部を、フラット式同
時2軸延伸機のクリップに把持させ、[Tg(ガラス転
位点)〜Tm(融点)−15℃]の延伸温度で、延伸倍
率を縦横それぞれ2.0〜4.0倍として、同時2軸延
伸する。また、その後、横方向の弛緩率を2〜8%とし
て、[Tg(ガラス転位点)+50℃〜Tm(融点)−
10℃]で1〜10秒間の熱処理を施し、2軸延伸フィ
ルムとする。
【0047】このとき、シートを把持するクリップの温
度を、50〜100℃とする必要がある。なぜなら、ク
リップの温度をこの最適な範囲に制御していないと、延
伸時にフィルムの切断が多発し、著しく操業性を損ねて
しまうからである。本発明はこのことに焦点を当ててな
されたものである。
【0048】クリップは、当然のことながら高温の延伸
機の内部を通過するため、温度が上昇するが、このこと
が重要な意味を持っているということは、従来、予想だ
にできなかったことである。本発明は、このように従来
は顧みられることのなかったクリップの温度に着目して
なされたものであり、その効果の大きさもさることなが
ら、常識の打破という面で極めて大きな意味を持つ。
【0049】クリップにおけるシートと直接に接触する
部分の材質は、一般的な金属材よりも、ゴムとすること
が好適である。そして、クリップの温度が100℃より
も高いと、ゴムの劣化が進行するだけでなく、把持部分
でシートに応力集中が発生し、延伸切断を誘発する。ま
た、シートの耳を弾いてしまうケリ出しが発生したり、
いったん把持した耳を外してしまう掴みハズレが発生し
たりする場合もある。一方、クリップの温度が50℃よ
りも低いと、シートの把持部すなわちシート端部が冷却
され過ぎ、その結果、延伸切断やTD方向の延伸ムラが
発生する。
【0050】上述のように延伸機の内部ではクリップの
温度が上昇する傾向にあるが、このクリップの温度を低
下させるためには、延伸機外部の適当な場所、たとえ
ば、延伸機入り口の手前に、クリップに冷却エアーを吹
き付ける装置を設けるなどすれば十分である。しかし、
この温度低下のための方法は特に限定されない。
【0051】延伸温度は、上述のように[Tg(ガラス
転位点)〜Tm(融点)−15℃]とするのが好適であ
る。延伸温度がこの範囲より低すぎても、またこの範囲
より高すぎても、いずれもフィルムの物性への悪影響が
出るため、好ましくない。
【0052】延伸後の熱処理方法は、公知の方法を用い
ることができる。すなわち、フィルムに熱風を吹き付け
る方法、フィルムに赤外線を照射する方法、フィルムに
マイクロ波を照射する方法、および、これらを組み合わ
せる方法などが挙げられる。このうち、熱風をフィルム
に吹き付ける方法が、均一に精度良く加熱できるために
最適である。
【0053】延伸倍率、弛緩率、熱処理温度は、フィル
ムの要求物性に合わせて、前記範囲の中で適宜調節すれ
ばよい。
【0054】その後、この延伸フィルムを冷却して、巻
取機で60〜200m/minの速度で巻取る。生産性
からいえば、この速度は速いほど良く、その意味で、こ
こでの冷却に前記AKC法を適用するのが好ましい。そ
して、その速度は、操業性、経済性のバランスから前記
範囲の中で選定する。
【0055】次いで、得られた原反ロールをスリット加
工して、製品ロールとする。
【0056】本発明にもとづいて熱可塑性高分子化合物
から製造された2軸延伸フィルムを包装材料へ適用する
場合において、ラミネート性をより向上させたり、機械
的強度、ガスバリア性などをさらに高めたりするため
に、前記のように他のプラスチックフィルムと積層して
用いることができる。すなわち、フィルム製造中にイン
ラインコーティングを行ったり、もしくはフィルム製造
後にポストコーティングを行ったりすることにより、接
着層など任意のコーティング層と積層した構成としても
よく、本発明の目的を損ねない範囲であれば、積層の構
成を適宜変更することができる。
【0057】フィルム製造時や印刷、製袋、内容物の充
填時などにおける工程通過性をよくするため、シリカ、
アルミナ、カオリン、炭酸カルシウムなどの無機滑剤を
予めマスターバッチとし、これを必要量添加して、フィ
ルム表面にスリップ性を付与することができる。また、
外観の向上、印刷の便宜性、あるいは、隠蔽性付与のた
め、例えば、硫酸バリウム、シリコーン化合物、酸化チ
タンなどを添加することもできる。さらに、エチレンビ
スステアリルアミドなどの有機滑材を溶融させて液状で
押出機や配管中へ注入したりすることもできる。あるい
は、フィルムにあらかじめ顔料、染料を添加しておくこ
ともできる。
【0058】
【実施例】次に、実施例によって本発明を具体的に説明
する。なお、以下の実施例および比較例における測定・
評価は、次の方法により行った。
【0059】・操業性 1週間の操業を行い、その間に、延伸機のクリップに起
因するフィルムの切断回数を求め、5回以下を合格すな
わち良好とした。
【0060】・引張強度、伸度 ASTM D882に規定の測定方法に準じて、試料幅
10mm、試料長10cmの試料で測定した。
【0061】・熱水収縮率 試料幅10mm、試料長10cmの試料を100℃の熱
水中に5分間浸漬し、その前後の寸法変化を測定して、
原長に対する百分率で求めた。
【0062】・フィルムヘーズ JIS K−6714に準拠し、東京電色社製の全自動
ヘーズメータ(TC−HIII DPK)を使用して、下記
の式により求めた。
【0063】ヘーズ(%)=Td(拡散透過率)/Tt
(全光線透過率)×100
【0064】・耐ピンホール性 MIL−B・131Fに示されるFed.Test M
ethod Std.No.101CのMethod2
017にしたがい、12インチ×8インチのサンプルを
直径3.5インチの円筒状とし、両端把持、初期把持間
隔7インチ、最大屈曲時の把持間隔7インチ、40回/
分の速さで、いわゆるゲルボテスター(理学工業社製)
により、5℃下で1000回屈曲を加えた。そして、そ
のフィルムに生じたピンホールの個数でもって耐ピンホ
ール性の指標とした。
【0065】・ナイロンの相対粘度 96%の濃硫酸溶媒中において、1.0g/dlの濃度
で25℃で測定した溶液粘度から求めた。
【0066】・PETの極限粘度 フェノール/四塩化エタン等重量混合物中において、
0.5g/dlの濃度で20℃で測定した溶液粘度から
求めた。
【0067】実施例1 押出機にてユニチカ社製のナイロン6(グレードA10
30BRF、相対粘度3.09)を235℃で溶融し、
Tダイを用いて未延伸シートとして押し出した。そし
て、表面温度を15℃に温調した冷却ドラム上にANC
方式で密着させて冷却し、150μmの厚みの未延伸シ
ートを得た。
【0068】得られたシートを70℃に温調した温水槽
に送り、1分間の調湿処理を施した。次に、このシート
の端部をフラット式同時2軸延伸機における60℃に制
御したクリップに把持させ、195℃の条件下におい
て、縦3.0倍、横3.3倍の延伸倍率で同時2軸延伸
装置で延伸した。その後、横方向の弛緩率を5%とし
て、200℃で3秒間の熱処理を施した。さらに、フィ
ルムを冷却したうえで巻取機で165m/minの速度
で巻取り、厚さが15μmの延伸フィルムを得た。次い
で、得られた原反ロールをスリット加工した。
【0069】延伸時における切断回数は1回/週であ
り、操業性は良好であった。またフィルム性能を各種評
価した結果、表1に示すように、包装用フィルムとして
良好な適性を有していた。
【0070】
【表1】
【0071】実施例2 第1の押出機より、ユニチカ社製の実施例1と同じナイ
ロン6に日本ポリオレフィン社製のアドテックス(グレ
ードET183B)を2.0重量%溶融混合したもの
を、温度250℃で溶融押し出しして、第1の層(以
下、「A」と称する)とした。また、第2の押出機よ
り、MXD−6(三菱ガス化学社製、商品名:MXナイ
ロン6007、相対粘度2.64)に、上記日本ポリオ
レフィン社製のアドテックス(グレードET183B)
1.3重量%と、林化成社製のタルク(グレードUPN
S−T0.5)0.2重量%とを溶融混合したものを、
温度265℃で溶融押し出しして、第2の層(以下、
「B」と称する)とした。また、第3の押出機より、ユ
ニチカ社製の上記と同一のナイロン6に、EMS社製の
アモルファスナイロン(グリボリーXE−3038)を
70重量%溶融混合したものを、温度280℃で溶融押
し出しして、第3の層(以下、「C」と称する)とし
た。
【0072】そして、3種5層共押し出しTダイを用い
て、A/C/B/C/Aの順に積層した多層未延伸シー
トを押し出した。次いで、これを表面温度18℃に温調
した冷却ドラム上に密着させて急冷し、A/C/B/C
/A=45/5/50/5/45μm、計150μmの
厚みの未延伸多層シートを得た。
【0073】得られたシートを50℃に温調した温水槽
に送り、1分間の調湿処理を施した。そして、このシー
トの端部をフラット式同時2軸延伸機における60℃に
制御したクリップに把持させ、180℃の条件下におい
て、縦3.0倍、横3.3倍の延伸倍率で延伸した。そ
の後、横方向の弛緩率を5%として、210℃で4秒間
の熱処理を施した。さらに、得られたフィルムを冷却し
たうえで巻取機により110m/minの速度で巻取
り、A/C/B/C/A=4.5/0.5/5.0/
0.5/4.5μm、計15μmの厚みの多層延伸フィ
ルムを得た。次いで、得られた原反ロールをスリット加
工した。
【0074】この場合に、延伸時における切断回数は3
回/週であり、操業性は良好であった。また、各種フィ
ルム性能を評価した結果、表1に示すように、包装用フ
ィルムとして良好な適性を有していた。
【0075】なお、得られた多層の延伸フィルムの層間
剥離強力は350gf/15mmと良好であった。この
層間剥離強力は、20℃、65%RHの雰囲気中で、島
津製作所製のオートグラフを用い、15mm幅の試験片
について、Tピール法にて、剥離速度300mm/mi
nの条件で測定した。
【0076】また、酸素透過率は、Modern Co
ntrol 社製のOX−TRAN10−50Aを使用
して、20℃、65%RHの雰囲気中で測定したとこ
ろ、6cc/m2 /atm/日 と良好であった。
【0077】実施例3 公知の方法で得た、エステル化反応率が95%のビス
(β−ヒドロキシエトキシ)テレフタレートおよび/ま
たはその低重合体を重合缶に移送し、三酸化アンチモン
触媒を、全酸成分1モルに対し2×10-4モルとなる量
だけ添加した。その後、1.3hPa以下の減圧下で2
80℃程度の温度で所望の粘度まで溶融重合し、極限粘
度が0.68のPETを調製した。
【0078】押出機より、このようにして得たPETを
280℃でTダイを用いて溶融押し出しした。そして、
PNC方式により、ピニングワイヤーに7kVの電圧を
印加し、溶融シートを表面温度18℃に温調したキャス
トロール上に密着させて急冷したところ、放電やピニン
グ泡が発生することなく、操業性よく、高品質の120
μmの厚みの未延伸シートが得られた。
【0079】次に、得られたシートを、調湿することな
く、フラット式同時2軸延伸機における60℃に制御し
たクリップに把持させ、80℃の温度下において、縦
3.0倍、横3.3倍の延伸倍率で延伸した。その後、
横方向の弛弛率を5%として240℃で4秒間の熱処理
を施した後、フィルムを冷却して、130m/minの
速度で巻取機で巻き取り、厚さが12μmの延伸フィル
ムを得た。
【0080】次いで、得られた原反ロールをスリット加
工した。そして、各種フィルム性能を評価した。その結
果、表1に示したように、包装用フィルムとして良好な
適性を有していた。
【0081】延伸時における切断回数は1回/週であ
り、操業性は良好であった。
【0082】実施例4〜7 実施例1と同様の方法で延伸フィルムを製造した。ただ
し、クリップ温度を、それぞれ50、75、90、10
0℃と変化させた。得られた延伸フィルムについての測
定結果を表1に示す。
【0083】延伸時における切断回数は、それぞれ、
2、1、2、3回/週であり、操業性は良好であった。
【0084】比較例1〜4 実施例1と同様の方法で延伸フィルムを製造した。ただ
し、クリップ温度を、それぞれ30、40、110、1
20℃と変化させた。得られた延伸フィルムについての
測定結果を表1に示す。
【0085】延伸時における切断回数は、それぞれ、1
0、6、15、30回/週であり、操業性は不良であっ
た。
【0086】
【発明の効果】本発明の方法によれば、得られた同時2
軸延伸フィルムは、透明性、引張強度、耐ピンホール
性、寸法安定性に優れ、包装の用途に適し、汎用の包装
フィルムとして、加工性、経済性にも優れており、しか
も延伸時にフィルムの切断が少なく、したがって経済的
にかつ操業性よくフィルムを製造でき、産業上の利用価
値は極めて高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性高分子化合物を溶融したのち、
    ダイより押し出し、冷却ドラム上に密着させて冷却する
    ことにより未延伸シートとし、この未延伸シートの端部
    を、フラット式同時2軸延伸機により50〜100℃に
    温度設定されたクリップに把持させて縦横に同時2軸延
    伸し、その後に弛緩熱処理を施すことを特徴とする同時
    2軸延伸フィルムの製造方法。
JP13728798A 1998-05-20 1998-05-20 同時2軸延伸フィルムの製造方法 Pending JPH11320673A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253517A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Toyobo Co Ltd 高分子フィルムの製造装置および高分子フィルムの製造方法
WO2007116932A1 (ja) * 2006-04-05 2007-10-18 Okamoto Industries, Inc. 脱水シートの製造方法
JP2011037065A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Unitika Ltd 二軸延伸プラスチックフィルムの製造方法およびフィルム製造装置

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