JPH11320197A - トランスファー装置の制御装置 - Google Patents

トランスファー装置の制御装置

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JPH11320197A
JPH11320197A JP13987298A JP13987298A JPH11320197A JP H11320197 A JPH11320197 A JP H11320197A JP 13987298 A JP13987298 A JP 13987298A JP 13987298 A JP13987298 A JP 13987298A JP H11320197 A JPH11320197 A JP H11320197A
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JP13987298A
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Yoshihiro Otoshi
義広 大年
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Yamada Dobby Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアモータ又はサーボモータを組み込むト
ランスファー装置において、送り精度の向上を図るこ
と。 【解決手段】 トランスファー装置Mは、ワークフィー
ド機構5、7、9を駆動するリニアモータ2、3、8を
備える。制御装置は、ワークフィード機構5、7、9の
位置を検出するためのリニアスケール51、52、53
と、ワークフィード機構5、7、9の挙動の最適パター
ン指令値を予め固定して記憶しておくとともに、ワーク
フィード機構駆動開始から所定期間の間、リニアスケー
ルからの実位置データと最適パターンの固定指令値との
誤差を算出し、当該誤差を無くすために、出力すべき指
令値を補正し、該補正後の指令値を出力してリニアモー
タ2、3、8を制御する制御回路とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス機に装着さ
れるトランスファー装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレス機に装着されるトランス
ファー装置は、連続多工程を加工する幾工程かの独立し
た金型の間をフィードバーで連絡し、前工程の金型から
ワークをフィードバーに取着されたフィンガーで挟持し
て取り出し、次の工程の金型内の加工位置まで送るよう
構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なトランスファー装置にリニアモータを組み込む新規な
トランスファー装置が案出されつつある。
【0004】また特開平8−19828号公報に開示さ
れるように、トランスファー装置にサーボモータを組み
込んだものが知られている。
【0005】本発明は、このようなリニアモータ又はサ
ーボモータを組み込むトランスファー装置において、送
り精度の向上を図ることを目的としてなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワークフィー
ド機構を駆動するモータを備えるトランスファー装置の
制御装置であって、前記ワークフィード機構の位置を検
出するための位置検出器と、前記ワークフィード機構の
挙動の最適パターン指令値を予め固定して記憶しておく
とともに、ワークフィード機構駆動開始から所定期間の
間、前記位置検出器からの実位置データと前記最適パタ
ーンの固定指令値との誤差を算出し、当該誤差を無くす
ために、出力すべき指令値を補正し、該補正後の指令値
を出力して前記モータを制御する制御回路とを備えるこ
とを特徴とする。
【0007】ここで、前記制御回路は、前記所定期間経
過後、前記実位置データと前記最適パターンの固定指令
値との誤差がミスフィードに基づく許容値を超えたと
き、前記モータを停止させるよう構成されることが望ま
しい。
【0008】また、前記制御回路は、前記所定期間内に
補正後の指令値又は誤差を記憶するよう構成されること
が望ましい。
【0009】前記モータはリニアモータ又はサーボモー
タである。
【0010】さらに、本発明は、ワークフィード機構を
駆動するモータと該モータを制御する制御回路とを備え
るトランスファー装置の制御装置であって、前記制御回
路は、当該トランスファー装置自体又は当該トランスフ
ァー装置と同一機種のトランスファー装置に、ワークフ
ィード機構の位置を検出するための位置検出器を取り付
けて構成されるトランスファー装置、の制御装置であっ
て、ワークフィード機構の挙動の最適パターン指令値を
予め固定して記憶しておくとともに、ワークフィード機
構駆動開始から所定期間の間、前記位置検出器からの実
位置データと前記最適パターンの固定指令値との誤差を
算出し、当該誤差を無くすために、出力すべき指令値を
補正し、該補正後の指令値を出力して前記モータを制御
する制御回路とを備える制御装置、によって得られた前
記所定期間内における補正後の指令値又は誤差に基づき
前記モータを制御することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本発明の一実施形態に係る
制御装置が組み込まれるトランスファー装置について説
明する。
【0012】図1は、トランスファー装置の概略平面
図、図2は、同装置の概略正面図、図3は、同装置にお
けるリニアモータの斜視図、図4は、他の実施形態に係
るリニアモータの断面図をそれぞれ示す。
【0013】図1〜図3において、トランスファー装置
Mには、ワークWが供給されるアイドルステーションと
しての第1ステーションS1と、第1ステーションS1
を起点として順次移送されてくるワークWを連続加工す
る第2ステーションS2〜第7ステーションS7(な
お、七つのステーションS1〜S7に限るものではな
い)が等間隔で設置され、第1ステーションS1〜第7
ステーションS7にはそれぞれ金型K1〜K7が配置さ
れている。
【0014】そして、装置Mは図1及び図2に示される
ように、プレス機のベッドB上に装着されるベース1を
備える。
【0015】ベース1上の前後左右四箇所には、各々前
後駆動用リニアモータ2の各固定部が配設される。各リ
ニアモータ2の可動部は、その固定部に対し前後方向
(図1図示矢印a、b方向)に往復動可能に設けられ
る。
【0016】四つの前後駆動用リニアモータ2のうち、
ワークWが挿入される左端側に位置する二つの左側リニ
アモータ2の各可動部の上面には、各々他の左右駆動用
リニアモータ3の各固定部が配設される。各リニアモー
タ3の可動部は、その固定部に対し左右方向(図1図示
矢印c、d方向)に往復動可能に設けられる。
【0017】加工完了後のワークWが排出される右端側
に位置する二つの右側リニアモータ2の各可動部の上面
には、各々リニアガイド4の固定部が配設される。各リ
ニアガイド4の可動部は、その固定部に対し左右方向に
往復動可能に設けられる。
【0018】二つの左右駆動用リニアモータ3のうち前
側に位置する前側リニアモータ3の可動部の上面と、二
つのリニアガイド4のうち前側に位置する前側リニアガ
イド4の可動部の上面との間に、ワークフィード機構の
構成要素となる前側フィードバー5が固定される。同様
に、二つの左右駆動用リニアモータ3のうち後側に位置
する後側リニアモータ3の可動部の上面と、二つのリニ
アガイド4のうち後側に位置する後側リニアガイド4の
可動部4aの上面との間に、他の後側フィードバー5が
固定される。各フィードバー5の長手方向は、左右方向
と一致する。
【0019】一対のフィードバー5の内側には、金型K
の方向に突出してワークフィード機構の構成要素である
六組のフィンガー7が設けられる。各組のフィンガー7
は、左右方向において金型W間の間隔と等間隔に配置さ
れ、各組のフィンガー7の先端には、相手方フィンガー
7と共同してワークWを把持可能な把持部7aが形成さ
れる。
【0020】ベース1上の左端部中央部には、プッシュ
ロッド駆動用リニアモータ8の固定部が固定して配設さ
れる。リニアモータ8の可動部は、左右方向に往復動可
能に設けられる。リニアモータ8の可動部の上面には、
第1ステーションS1のワークWを押し出して第2ステ
ーションS2に移送させる、ワークフィード機構の構成
要素であるプッシュロッド9が固定される。
【0021】ベース1と各リニアモータ2の可動部との
間には、フィンガー7の把持部7aの前後方向位置を検
出するための位置検出器としての前後用リニアスケール
51が配設される。リニアスケール51の固定部は、ベ
ース1に固定されたブラケット71に固定され、その可
動部はリニアモータ2の可動部に固定される。
【0022】また、各フィードバー5と左右駆動用リニ
アモータ3の固定部との間には、フィンガー7の把持部
7aの左右方向位置を検出するための位置検出器として
の左右用リニアスケール52が配設される。リニアスケ
ール52の固定部は、リニアモータ3の固定部に固定さ
れたブラケット72に固定され、その可動部はフィード
バー5に固定される。
【0023】さらに、ベース1とプッシュロッド9との
間には、プッシュロッド9の先端の左右方向位置を検出
するための位置検出器としてのリニアスケール53が配
設される。リニアスケール53の固定部は、ベース1に
固定されたブラケット73に固定され、その可動部はプ
ッシュロッド9に固定される。
【0024】ここで、リニアスケール51、52、53
は例えばアブソリュート式のものが使用され、絶対値の
位置データが出力される。なお、図2には、リニアスケ
ール51、52、53等は図示していない。
【0025】リニアモータ2、3、8は、それぞれ一般
に市販されている公知のものが使用される。なお、以下
の説明では、それぞれのリニアモータ2、3、8はその
長さ、幅が異なるだけでその基本的構造は同じあるた
め、それぞれのリニアモータの各部位の符号を統一して
説明する。
【0026】図3に示すリニアモータは、固定部11と
可動部15とを備える。固定部11の片面には、複数の
コイル12が長手方向に配列され、これらのコイル12
上に基板13が配設される。可動部15は、コイル12
と基板13とを囲むように断面コ字形に形成され、その
内面に、基板13と対向するよう多極界磁の永久磁石1
6が取り付けられる。
【0027】なお、リニアモータは、図3図示のものに
限定されるものではなく、例えば図4に示されるよう
に、永久磁石22が内面に固着される断面E字形状の固
定部21と、コイル体25が永久磁石22と対向するよ
う設けられる断面略コ字形状の可動部24とを備えて構
成されるリニアモータ20であってもよい。
【0028】次に、上記構成のトランスファー装置Mの
動作を説明する。
【0029】まず、第2ステーションS2〜第7ステー
ションS7にセットされている各ワークWをフィンガー
7で把持(クランプ)するクランプ時には、一対のフィ
ードバー5が各々金型Kに接近するよう四つの前後駆動
用リニアモータ2の可動部15を同時に前進(可動部1
5が金型Kに接近する方向への移動に対応する。)さ
せ、各フィンガー7がワークWを把持する位置まで到達
したときリニアモータ2の可動部15の前進を停止させ
る。
【0030】次に、フィンガー7で挟持されている各ワ
ークWを、各々第3ステーションS3〜第7ステーショ
ンS7及びワーク排出位置まで移送(フィード)するア
ドバンス時には、一対のフィードバー5が右方向(ワー
クWの移送方向)cに移動するよう二つの左右駆動用リ
ニアモータ3の可動部15を同時に前進(可動部15が
右方向cへ移動することに対応する。)させ、各ワーク
Wが目的地とするステーションまで到達したときリニア
モータ3の可動部15の前進を停止させる。このワーク
移送の間に、プッシュロッド9がワークWの移送方向c
に移動するようリニアモータ8の可動部15を前進(可
動部15が右方向cへ移動することに対応する。)さ
せ、第1ステーションS1のワークWがプッシュロッド
9で押し出され第2ステーションS2まで到達したとき
リニアモータ8の可動部15の前進を停止させる。
【0031】次に、フィンガー7で挟持されている各ワ
ークWを解放(アンクランプ)するアンクランプ時に
は、一対のフィードバー5が各々金型Kから離れるよ
う、四つの前後駆動用リニアモータ2の可動部15を、
上記クランプ時の動作とは逆の動作となるよう同時に後
退させ、一対のフィードバー5がクランプ動作開始前の
前後方向位置まで戻ったときリニアモータ2の可動部1
5の後退を停止させる。
【0032】次に、フィードバー5を元の位置まで戻す
リターン時には、一対のフィードバー5を図1図示矢印
d方向へ移動させるよう、二つの左右駆動用リニアモー
タ3の可動部15を、上記アドバンス時の動作とは逆の
動作となるよう同時に後退させ、一対のフィードバー5
がクランプ動作開始前の左右方向位置まで戻ったときリ
ニアモータ3の可動部15の後退を停止させる。
【0033】また、上記アンクランプ開始から上記リタ
ーン終了までの間に、プッシュロッド9が元の位置まで
戻るようリニアモータ8の可動部15を後退させ、プッ
シュロッド9が元の位置まで到達したときリニアモータ
8の可動部15の後退を停止させる。
【0034】上述したワークフィード機構のクランプ動
作とアドバンス動作とアンクランプ動作とリターン動作
とからなる一連の動作の間に、プレス機は下降、上昇し
て各ステーションS2〜S7にセットされたワークWに
対し加工を行なう。そして、上記ワークフィード機構に
よる一連の動作とプレス機の下降、上昇とが繰り返され
ることにより、複数のワークWが順次、連続多工程によ
り加工される。ここで、ワークフィード機構の各動作と
プレス機の動作は、例えば図5に示すタイミングに基づ
いて行なわれる。なお、リニアモータはタイミングを自
由に設定することができるので、加工に応じてタイミン
グを任意に変更することができる。
【0035】図6は、トランスファー装置Mの制御装置
の制御盤(制御回路)60とそこに接続されるリニアモ
ータ等との接続状態を示している。
【0036】制御回路60は、CPU61を主要部にし
て構成され、予め固定メモリに記憶されたプログラムデ
ータに基づき、トランスファー装置Mの動作を制御す
る。制御回路60には随時読み出し書き込み可能な一時
メモリ62、ディスプレー63、各種設定値の入力用或
は操作用のスイッチ類64が設けられる。メモリ62に
は、ワークフィード機構の動作パターンを決めるプログ
ラムデータ、例えば、フィードバーの移動量、そのリタ
ーン、アドバンスの開始位置及び終了位置、フィンガー
の移動量、そのクランプ、アンクランプの開始位置及び
終了位置、フィードバー及びフィンガーの移動速度(時
間)などを記憶するためのメモリ領域が設けられる。ま
た、トランスファーのタイミングとプレスのスライド工
程曲線は図5のタイミング線図としてディスプレー63
に表示される。
【0037】上記リニアスケール51〜53は、制御回
路60内のインターフェース回路に接続され、各々のリ
ニアスケール51〜53の読み、つまりワークフィード
機構の位置検出データ(実位置データ)を制御回路60
に送る。七つのリニアモータ2、3、8には各々ドライ
バ54、55、56が接続され、各ドライバ54、5
5、56は制御回路60内のインターフェース回路に接
続される。運転時、リニアモータ2、3、8には、例え
ば推力の大きいACサーボモータ(三相同期モータ)方
式のものが使用され、ドライバ54、55、56は、例
えばサーボアンプを有し、制御回路60から出力された
指令値に応じてリニアモータ2、3、8を駆動する。
【0038】次に、上記制御回路60において実行され
る本発明に係る処理を図7に示したフローチャートに基
づいて説明する。なお、図7は、個々のリニアモータに
共通の処理を示しており、以下、七つのリニアモータ
2、3、8のうちの一つの前後駆動用リニアモータ2を
代表例として処理内容を説明する。
【0039】制御回路60は、前後駆動用リニアモータ
2を駆動開始すると、リニアスケール51からフィード
バー5の前後方向における実位置データを取り込む(ス
テップ101)。次に、予め固定記憶されているフィン
ガー7の把持部7aの前後方向における挙動の最適パタ
ーンから次に出力すべき指令値を読み出し、この最適パ
ターンの固定指令値と実位置データとの誤差を算出する
(ステップ102)。次に、リニアモータ2の駆動開始
から所定期間が経過したか否かを判断する(ステップ1
03)。ここで、所定期間は、当該学習制御の実行によ
りフィンガー7の把持部7aの前後方向における実際の
挙動が最適パターンに収束するまでの時間に設定してあ
る。リニアモータ2の駆動開始直後にはステップ103
の判定結果が「YES」となり、次に、誤差が無いか否
かを判断する(ステップ104)。誤差が有ると判定し
た場合、誤差を無くすように最適パターンの固定指令値
に誤差分を加算して出力すべき指令値を補正し(ステッ
プ105)、この補正後の指令値をドライバ54に出力
する(ステップ106)。
【0040】このような出力すべき指令値の補正は繰り
返し行なわれ、その結果としてフィンガー7の把持部7
aの前後方向における挙動は最適パターンに近づいてゆ
く。そして、フィンガー7の把持部7aの前後方向にお
ける挙動が最適パターンと一致するようになると、誤差
が無くなるためステップ104の判定結果が「YES」
に反転し、最適パターンの固定指令値が出力指令値とし
て出力されるようになる(ステップ107)。
【0041】その後、リニアモータ2の駆動開始から所
定期間が経過すると、ステップ103の判定結果が「Y
ES」に反転し、誤差が許容値を超えているかどうか判
断される(ステップ108)。ここで、許容値は、ミス
フィード、例えば、ワークのクランプ不良、メカ駆動系
の破損、金型破損などの発生により生じる誤差に基づい
て設定されている。そして、誤差が許容値を超えている
と判定した場合、実位置データに基づく実挙動パターン
と、各ミスフィード毎に予め固定して記憶されている各
ミスフィード毎の挙動パターンとを比較し、一致する挙
動パターンに該当するミスフィードの種類をディスプレ
ー23に表示し(ステップ109)、全てのリニアモー
タ2、3、8を駆動停止する(ステップ110)。
【0042】また、制御回路60は、上記所定期間内に
おける学習制御の結果、換言すると、補正後の指令値又
は誤差を記憶する。この記憶された補正後の指令値又は
誤差は、当該フィンガー7の把持部7aの前後方向にお
ける挙動の最適パターンと同一の最適パターンによって
フィンガーの把持部を挙動させる別のトランスファー装
置の制御に利用することができる。この場合、特に、後
述するように、リニアスケールを具備していないトラン
スファー装置の制御に有効なものとなる。
【0043】ところで、トランスファー装置Mにおいて
は他の態様が考えられる。すなわち、上述したトランス
ファー装置Mにおいては、第1ステーションS1から第
2ステーションS2にワークWを移送するためにプッシ
ュロッド9を設けるようにしているが、ワークWの形状
によっては、プッシュロッド9とその駆動用リニアモー
タ8を省略し、第1ステーションS1に対してもフィン
ガー7を使用するようにしてもよい。
【0044】また、一対のフィードバー5の左端部間及
び右端部間に、それぞれフィードバー5の前後方向への
移動を許容して連結板を配設し、各連結板の下面に左右
駆動用リニアモータ3の可動部を固定するとともにベー
ス1側に固定部を固定することにより、一対のフィード
バー5を同時に左右方向へ移動させることもできる。こ
の場合、各フィードバー5の前後方向への移動は、各々
の連結板の上面側に前後駆動用リニアモータ2の固定部
を固定するとともにフィードバー5の下面に可動部を固
定することによって達成できる。
【0045】さらに別の形態のトランスファー装置M1
は、個々のフィンガー7に前後駆動用リニアモータ2を
取付けるようにするものであり、図8に示されるよう
に、ベース1上のワーク挿入側にフィードバー5を左右
方向へ移動させるための左右駆動用リニアモータ3が配
設され、ベース1上のワーク排出側にフィードバー5を
ガイド支持する上述のリニアガイド4と同様のリニアガ
イド(図示しない)が配設されている。また、フィード
バー5と、フィードバー5上に配設される各フィンガー
7との間に、各フィンガー7を前後方向に移動させるた
めの前後駆動用リニアモータ2が配設されている。そし
て、フィードバー5は左右駆動用リニアモータ3の作動
によりワークWを移送し、フィンガー7は前後駆動用リ
ニアモータ2の作動によりワークWを挟持可能に移動す
る。フィードバー5とフィンガー7の移動タイミングは
前述の形態と同様のため説明を省略する。なお、プッシ
ュロッド9を配設するかどうかはワークWの形状による
ものであり、プッシュロッド9を使用する場合の移動タ
イミングも前述の説明通りである。
【0046】さらに別の形態のトランスファー装置M2
は、図8に示される形態に対して使用されるリニアモー
タの数を少なくするものであり、図9に示されるよう
に、ベース1上のワーク挿入側には、フィードバー5を
左右方向に移動させるための左右駆動用リニアモータ3
が配設され、ワーク排出側にはフィードバー5をガイド
支持する上述のリニアガイド4と同様のリニアガイド
(図示しない)が配設されている。また、フィードバー
5上には、複数個(本形態では3個)ずつのフィンガ−
7が取り付けられる複数(本形態では2個)のブラケッ
ト31の下面とフィードバー5との間に前後駆動用リニ
アモータ2が配設されている。そして、リニアモータ2
の作動により、フィンガー7はブラケット31ごとワー
クWの挟持方向に移動される。また、本形態において
も、フィードバー5とフィンガー7の移動タイミングは
前述の形態と同様であり、プッシュロッド9の扱いも同
様であるため省略する。
【0047】上記各形態におけるトランスファー装置
M、M1、M2は、ワークWを移送するために移動可能
に配置される部位、例えば、フィードバーあるいはフィ
ンガあるいは、プッシュロッドに、それぞれ、あるいは
一部、あるいはすべてにリニアモータを配設し、リニア
モータの作動によりそれぞれの部位が作動されてワーク
Wを次ステーションに移送するように構成することを特
徴としているため、その他の部位における設計変更は上
述に一部説明した以外においても可能である。
【0048】図10は、上述したトランスファー装置M
がワークフィード機構の駆動源としてリニアモータ2、
3、8を使用しているのに対し、その駆動源としてサー
ボモータを使用したトランスファー装置M3の概略構成
を示す。
【0049】図10において、各フィードバー5は、左
右駆動用サーボモータ81と、このサーボモータ81の
回転運動を直線運動に変換してフィードバー5を左右方
向へ移動させる運動変換機構82例えばラック及びピニ
オンとによって左右方向へ移動可能とされ、また、前後
駆動用サーボモータ83と、このサーボモータ83の回
転運動を直線運動に変換してフィードバー5を前後方向
へ移動させる運動変換機構84とによって前後方向へ移
動可能とされる。また、ワークフィード機構の左右方向
位置及び前後方向位置をそれぞれ検出するための位置検
出器としてリニアスケール85及び86が設けられる。
【0050】このトランスファー装置M3の動作は上述
した図1図示のトランスファー装置Mと同様である。ま
た、このトランスファー装置M3の制御装置の構成及び
動作も上記と同様である。
【0051】なお、上述したトランスファー装置M1、
M2についても、トランスファー装置Mと同様、リニア
モータの代わりにサーボモータを使用した構成とするこ
とができる。
【0052】図11は、本発明の他の実施形態に係る制
御装置が組み込まれるトランスファー装置の概略平面図
を示す。
【0053】図11において、トランスファー装置M4
は、図1〜図3のトランスファー装置M自体から位置検
出器51、52、53及びブラケット71、72、73
を取り除いたもの、あるいは、図1〜図3のトランスフ
ァー装置と同一機種のトランスファー装置であって位置
検出器51、52、53及びブラケット71、72、7
3を有していないものである。
【0054】そして、このトランスファー装置M4の制
御装置は、上記トランスファー装置Mの制御装置によっ
て得られた学習結果、すなわち、所定期間内における補
正後の指令値又は誤差を利用することにより、位置検出
器を設けなくてもワークフィード機構の挙動を最適パタ
ーンに一致させることができるよう制御するものであ
る。
【0055】すなわち、図12に示すように、制御装置
は、上述したトランスファー装置Mを用いて学習制御し
た結果である学習データをトランスファー装置Mの制御
装置のメモリから当該制御装置に取り込み(ステップ2
01)、この学習データの指令値又は誤差を当該制御装
置のメモリに書き込む(ステップ202)。その後、当
該トランスファー装置Mを作動させる際、メモリから指
令値又は誤差を読み出し、読み出された指令値、又は、
読み出された誤差から算出された指令値を出力する(ス
テップ203)。
【0056】なお、図示しないが、上記一連の処理はサ
ーボモータを用いたトランスファー装置に対しても同様
に適用される。
【0057】
【発明の効果】本発明によるトランスファー装置の制御
装置は、ワークフィード機構の位置を検出するための位
置検出器と、ワークフィード機構の挙動の最適パターン
指令値を予め固定して記憶しておくとともに、ワークフ
ィード機構駆動開始から所定期間の間、位置検出器から
の実位置データと最適パターンの固定指令値との誤差を
算出し、当該誤差を無くすために、出力すべき指令値を
補正し、該補正後の指令値を出力してワークフィード機
構駆動用モータを制御する制御回路とを備えることを特
徴としており、モータとしてリニアモータ又はサーボモ
ータを用いたときのワークフィード機構の送り精度の向
上を図ることができる。
【0058】また、制御回路に、上記所定期間経過後、
実位置データと最適パターンの固定指令値との誤差がミ
スフィードに基づく許容値を超えたとき、モータを停止
させる機能を付加することにより、ミスフィード発生に
伴う不具合を防止できる。
【0059】また、制御回路に、上記所定期間内に補正
後の指令値又は誤差を記憶する機能を付加することによ
り、この記憶された補正後の指令値又は誤差を、当該ワ
ークフィード機構の挙動の最適パターンと同一の最適パ
ターンによってワークフィード機構を挙動させる別のト
ランスファー装置の制御に利用することができる。この
場合、特にリニアスケールを具備していないトランスフ
ァー装置の制御に有効なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る制御装置が組み込まれるトラ
ンスファー装置の概略平面図である。
【図2】同装置の概略正面図である。
【図3】同装置におけるリニアモータの斜視図である。
【図4】他の実施形態に係るリニアモータの断面図であ
る。
【図5】ワークフィード機構の動作とプレス機の動作を
示すタイミング図である。
【図6】制御装置の構成図である。
【図7】同制御装置の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図8】他の実施形態に係るトランスファー装置の一部
の概略平面図及び正面図である。
【図9】他の実施形態に係るトランスファー装置の一部
の概略平面図及び正面図である。
【図10】他の実施形態に係るトランスファー装置の概
略構成図である。
【図11】他の実施形態に係る制御装置が組み込まれる
トランスファー装置の概略平面図である。
【図12】同制御装置の処理内容を表すフローチャート
である。
【符号の説明】
M、M1、M2、M3、M4 トランスファー装置 2、3、8 リニアモータ 5 フィードバー(ワークフィード機構) 7 フィンガー(ワークフィード機構) 8 リニアモータ 9 プッシュロッド(ワークフィード機構) 51、52、53 リニアスケール(位置検出器) 60 制御回路 81、83 サーボモータ 85、86 リニアスケール(位置検出器)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークフィード機構を駆動するモータを
    備えるトランスファー装置の制御装置であって、 前記ワークフィード機構の位置を検出するための位置検
    出器と、前記ワークフィード機構の挙動の最適パターン
    指令値を予め固定して記憶しておくとともに、ワークフ
    ィード機構駆動開始から所定期間の間、前記位置検出器
    からの実位置データと前記最適パターンの固定指令値と
    の誤差を算出し、当該誤差を無くすために、出力すべき
    指令値を補正し、該補正後の指令値を出力して前記モー
    タを制御する制御回路とを備えることを特徴とするトラ
    ンスファー装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制御回路は、前
    記所定期間経過後、前記実位置データと前記最適パター
    ンの固定指令値との誤差がミスフィードに基づく許容値
    を超えたとき、前記モータを停止させることを特徴とす
    るトランスファー装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記制御回路は、前
    記所定期間内に補正後の指令値又は誤差を記憶すること
    を特徴とするトランスファー装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    モータはリニアモータであることを特徴とするトランス
    ファー装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    モータはサーボモータであることを特徴とするトランス
    ファー装置の制御装置。
  6. 【請求項6】 ワークフィード機構を駆動するモータと
    該モータを制御する制御回路とを備えるトランスファー
    装置の制御装置であって、 前記制御回路は、 当該トランスファー装置自体又は当該トランスファー装
    置と同一機種のトランスファー装置に、ワークフィード
    機構の位置を検出するための位置検出器を取り付けて構
    成されるトランスファー装置、の制御装置であって、ワ
    ークフィード機構の挙動の最適パターン指令値を予め固
    定して記憶しておくとともに、ワークフィード機構駆動
    開始から所定期間の間、前記位置検出器からの実位置デ
    ータと前記最適パターンの固定指令値との誤差を算出
    し、当該誤差を無くすために、出力すべき指令値を補正
    し、該補正後の指令値を出力して前記モータを制御する
    制御回路とを備える制御装置、によって得られた前記所
    定期間内における補正後の指令値又は誤差に基づき前記
    モータを制御することを特徴とするトランスファー装置
    の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305632A (ja) * 2005-03-31 2006-11-09 Hitachi Zosen Fukui Corp トランスファプレスのフィードバー駆動装置
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