JPH11320142A - レーザ加工方法、被レーザ加工物の生産方法、被レーザ加工物、およびレーザ加工装置、並びに、レーザ加工または被レーザ加工物の生産方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータが読取可能な記録媒体 - Google Patents

レーザ加工方法、被レーザ加工物の生産方法、被レーザ加工物、およびレーザ加工装置、並びに、レーザ加工または被レーザ加工物の生産方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータが読取可能な記録媒体

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JPH11320142A
JPH11320142A JP10127628A JP12762898A JPH11320142A JP H11320142 A JPH11320142 A JP H11320142A JP 10127628 A JP10127628 A JP 10127628A JP 12762898 A JP12762898 A JP 12762898A JP H11320142 A JPH11320142 A JP H11320142A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆材による保護効果が低下しにくく、短時
間で加工できること。 【解決手段】 被覆材22の除去工程にて、穴開け開始
部23の被覆材22のみを除去するようにする。穴開け
開始部23では、アシストガスの供給量が多くなるが、
このようにすれば、穴開け開始部23において被覆材2
2の膨張や剥離を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被覆材による保
護効果が低下しにくく、短時間で加工できるレーザ加工
方法、被レーザ加工物の生産方法、被レーザ加工物、お
よびレーザ加工装置、並びに、レーザ加工または被レー
ザ加工物の生産方法をコンピュータに実行させるプログ
ラムを格納したコンピュータが読取可能な記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合
金などの金属材料をレーザ加工する場合、被加工物への
レーザ光を照射すると共に加工部位に対して酸素ガスな
どのアシストガスを噴射する。従来、表面が低融点物質
で被覆されている被加工物にレーザ加工を施す場合、加
工中に低融点物質が加工範囲に侵入し、加工品質に欠陥
を生じさせていた。さらに、前記低融点物質が樹脂、紙
などからなるシートの場合、レーザ加工中に低融点物質
が膨脹や剥離を起す。具体的には、図12に示すよう
に、アシストガス3と共にレーザ光1を被加工物2に照
射した場合、ベースの材料21と被覆材22との間にア
シストガス3が侵入してしまい、被覆材22が膨脹し剥
離を起こす。このため、切断加工の続行が妨げられてい
た。
【0003】そこで、特開平7−236984号公報に
記載の従来技術によれば、初めに被加工物2の被覆材2
2を除去し、その後、被加工物2の切断を行うようにし
ている。図13は、同公報に記載した、従来のレーザ加
工方法を示す説明図である。
【0004】この被加工物2の鋼材21表面には、亜鉛
メッキ層22が形成されている。第1加工工程では、切
断形状と同一のプログラムを用い、鋼材21表面の亜鉛
メッキ層22の除去を行う。レーザ光1は、光源からベ
ンドミラーによって加工位置まで導かれる(図示省
略)。そして、集光光学系(図示省略)によってレーザ
光1を所定のスポット径まで集束する。レーザ光1のエ
ネルギ密度は、亜鉛メッキ層22を除去できる程度の値
に設定する。エネルギ密度は、被覆材22の目付量(メ
ッキ層の厚さ)や物性に応じた値とする。このエネルギ
密度の値は、制御装置に記録しておく。
【0005】第1加工工程では、亜鉛メッキ層22を除
去できる条件で、加工を行う。これにより、亜鉛メッキ
層22の除去部分221を被加工物上に形成する。第2
加工工程では、加工プログラムの加工開始点にレーザ光
1の位置を戻し、レーザ光1のエネルギ密度を変更して
鋼材21を切断できる程度まで高める。そして、当該条
件のもと、レーザ光1をプログラムの軌跡に沿って移動
させ、所定形状の切断加工を行う。符号222は、既切
断溝を示す。
【0006】上記レーザ加工方法では、第1加工工程に
て亜鉛メッキ層22を除去し、第2加工工程にて鋼材2
1の切断を行うようにすることで、亜鉛メッキ層22の
膨脹や剥離を防止している。また、第2加工工程では、
亜鉛蒸気の発生がないので、アシストガス3の純度が高
いまま保たれる。このため、鋼材21の加工品質が向上
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−236984号公報に記載のレーザ加工方法で
は、図14に示すように、レーザ光1による切断溝22
2の幅に比べて亜鉛メッキ層22の除去部分221が大
きくなる。このため、鋼材21の露出部分が大きくな
り、表面の保護効果が低下するという問題点があった。
また、亜鉛メッキ層22の除去過程(第1加工工程)と
鋼材21の切断過程(第2加工工程)とでレーザ光1が
同一軌跡を移動することになるため、加工時間が長くな
るという問題点があった。
【0008】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、被覆材による保護効果が低下しにくく、短時間
で加工できるレーザ加工方法、被レーザ加工物の生産方
法、被レーザ加工物、およびレーザ加工装置、並びに、
レーザ加工または被レーザ加工物の生産方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムを格納したコンピュータが
読取可能な記録媒体を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明によるレーザ加工方法は、被覆材を表面
に設けた被加工物を、アシストガスを用いたレーザ光に
より加工するにあたり、最終加工とは異なる加工条件に
より最終加工軌跡上の被覆材を除去する第1加工工程
と、被覆材を除去した被加工物の所定経路上にレーザ光
を照射し、加工を行う第2加工工程とを含むレーザ加工
方法において、前記第1加工工程における加工条件を変
化させ、最終加工軌跡上の除去範囲を大小異なるものと
したものである。
【0010】アシストガスを用いたレーザ加工では、上
記の通り、最終加工軌跡上の被覆材を全て均一に除去し
ていたが、本願発明者らは、鋭意研究の結果、最終加工
軌跡上の被覆材を全て均一に除去しなくても良好なレー
ザ加工を行うことができることを見いだした。すなわ
ち、一部に大きな除去範囲があれば、他の部分の除去範
囲は小さくてもよいのである。このようにできるのは、
レーザ切断中は、アシストガスの通気性が良くなるた
め、従来問題となっていたような被覆材の膨張や剥離が
生じにくいためである。従って、最終加工軌跡上の除去
範囲を大小異なるものとでき、膨張や剥離が生じにくい
部分では、被覆材を大きく除去する必要がなくなる。こ
の結果、加工縁に被覆材が十分に残すことができるか
ら、材料表面の保護が著しく低下することがない。
【0011】つぎの発明によるレーザ加工方法は、被覆
材を表面に設けた被加工物を、アシストガスを用いたレ
ーザ光により加工するにあたり、最終加工とは異なる加
工条件により最終加工軌跡上の被覆材を除去する第1加
工工程と、被覆材を除去した被加工物の所定経路上にレ
ーザ光を照射し、加工を行う第2加工工程とを含むレー
ザ加工方法において、最終加工軌跡上におけるアシスト
ガスの供給量が多くなる部位を前記第1加工工程による
被覆材の除去範囲としたものである。
【0012】アシストガスの供給量が多くなる部位で
は、被覆材の膨張や剥離が生じやすくなる。例えば、加
工開始または終了点や、レーザ光が移動方向を変える部
位などでは、他の部位に比べて加工ヘッドが長時間停滞
するのでアシストガスの供給量が増えてしまう。一方、
切断中は、アシストガスの通過性が良いので、被覆材を
除去する必要がない。そこで、アシストガスの供給量が
多くなる部位の被覆材を除去するようにしたのである。
このようにすれば、被覆材の除去を最小限に抑えること
ができるので、材料表面の保護を十分に行える。また、
最終加工軌跡上の全部の被覆材を除去せずにすむから、
加工が短時間で行える。
【0013】つぎの発明によるレーザ加工方法は、被覆
材を表面に設けた被加工物を、アシストガスを用いたレ
ーザ光により加工するにあたり、最終加工とは異なる加
工条件により最終加工軌跡上の被覆材を除去する第1加
工工程と、被覆材を除去した被加工物の所定経路上にレ
ーザ光を照射し、加工を行う第2加工工程とを含むレー
ザ加工方法において、最終加工軌跡上における加工開始
部位または/および加工終了部位を前記第1加工工程に
よる被覆材の除去範囲としたものである。
【0014】加工開始または終了点では、他の部位に比
べて加工ヘッドが長時間停滞するのでアシストガスの供
給量が増えてしまう。一方、切断中は、アシストガスの
通過性が良いので、被覆材を除去する必要がない。そこ
で、加工開始部位と加工終了部位の被覆材を除去するよ
うにしたのである。このようにすれば、被覆材の除去を
最小限に抑えることができるので、材料表面の保護を十
分に行える。また、最終加工軌跡上の全部の被覆材を除
去せずにすむから、加工が短時間で行える。
【0015】つぎの発明によるレーザ加工方法は、上記
レーザ加工方法において、さらに、第1加工工程におけ
るレーザ光のエネルギ密度を被覆材の接合度に応じて変
化させるようにしたものである。
【0016】被覆材が材料表面に強く接合しているほど
剥離しにくく、その分、被覆材の除去範囲を小さくして
も第2加工工程における加工に十分に耐えることができ
る。そこで、被覆材の接合度に応じて第1加工工程のレ
ーザ光のエネルギ密度を変化させ、除去範囲を調整する
ようにした。
【0017】つぎの発明によるレーザ加工方法は、上記
レーザ加工方法において、さらに、第1加工工程におけ
るレーザ光のエネルギ密度を被覆材の厚さに応じて変化
させるようにしたものである。
【0018】被覆材が厚いほど剥離しにくく、その分、
被覆材の除去範囲を小さくしても第2加工工程における
加工に十分に耐えることができる。そこで、被覆材の厚
さに応じて第1加工工程のレーザ光のエネルギ密度を変
化させ、除去範囲を調整するようにした。
【0019】つぎの発明による被レーザ加工物の生産方
法は、被覆材を表面に設けた被加工物をアシストガスを
用いたレーザ光により加工するにあたり、最終加工とは
異なる加工条件により、最終加工軌跡上であってアシス
トガスの供給量が多くなる部位の被覆材を除去するよう
にした加工工程を経ることで被レーザ加工物を生産する
ものである。
【0020】上記の通り、アシストガスの供給量が多く
なる部位では、被覆材の膨張や剥離が生じやすくなる。
一方、切断中は、アシストガスの通過性が良いので、被
覆材を除去する必要がない。そこで、アシストガスの供
給量が多くなる部位の被覆材を除去するようにしたので
ある。このようにすれば、被覆材の除去範囲を抑制でき
るので、材料表面の保護を十分に行える。また、最終加
工軌跡上の全部の被覆材を除去せずにすむから、加工が
短時間で行える。
【0021】つぎの発明による被レーザ加工物は、ベー
ス材料の表面に設けた被覆材の、最終加工軌跡上におけ
るアシストガスの供給量が多くなる部位のみが除去され
ているものである。
【0022】アシストガスの供給量が多くなる部位のみ
を除去した被レーザ加工物は、加工後、被覆材を多く残
すことができるので、材料表面の保護を十分に行える。
アシストガスの供給量が多くなる部位の被覆材のみを除
去する理由は、上記の通りである。
【0023】つぎの発明によるレーザ加工装置は、被覆
材を表面に設けた被加工物を加工するレーザ加工装置で
あり、集光光学系を備え被加工物にレーザ光を照射する
レーザ照射手段と、加工部位にアシストガスを供給する
アシストガス供給手段と、最終加工とは異なる加工条件
により、最終加工軌跡上におけるアシストガスの供給量
が多くなる部位の被覆材を除去する第1加工手段と、被
覆材を除去した被加工物の所定経路上にレーザ光を照射
し、加工を行う第2加工手段とを備えたものである。
【0024】アシストガスの供給量が多くなる部位で
は、被覆材の膨張や剥離が生じやすくなる。一方、切断
中は、アシストガスの通過性が良いので、被覆材を除去
する必要がない。そこで、アシストガスの供給量が多く
なる部位の被覆材を除去するようにしたのである。この
レーザ加工装置によりレーザ加工を行えば、被覆材の除
去を最小限に抑えることができるので、材料表面の保護
を十分に行える。また、最終加工軌跡上の全部の被覆材
を除去せずにすむから、加工が短時間で行える。
【0025】つぎの発明によるレーザ加工装置は、被覆
材を表面に設けた被加工物を加工するレーザ加工装置で
あり、集光光学系を備え被加工物にレーザ光を照射する
レーザ照射手段と、加工部位にアシストガスを供給する
アシストガス供給手段と、最終加工とは異なる加工条件
により、最終加工軌跡上における加工開始部位または/
および加工終了部位の被覆材を除去する第1加工手段
と、被覆材を除去した被加工物の所定経路上にレーザ光
を照射し、加工を行う第2加工手段と、を備えたもので
ある。
【0026】加工開始部位と加工終了部位とには、アシ
ストガスの供給が多く行われるため、係る部位の被覆材
を除去するようにした。このレーザ加工装置により加工
すれば、被覆材の除去を最小限に抑えることができるの
で、材料表面の保護を十分に行える。また、最終加工軌
跡上の全部の被覆材を除去せずにすむから、加工が短時
間で行える。
【0027】つぎの発明によるコンピュータが読取可能
な記録媒体は、上記レーザ加工方法または上記被レーザ
加工物の生産方法を、コンピュータに実行させるプログ
ラムを格納したものである。
【0028】この記録媒体をコンピュータに実行させる
ことで、被覆材の除去を最小限に抑えることができ、材
料表面の保護を十分に行える。また、最終加工軌跡上の
全部の被覆材を除去せずにすむから、加工が短時間で行
える。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るレーザ加工
方法、被レーザ加工物の生産方法、被レーザ加工物、お
よびレーザ加工装置、並びに、レーザ加工または被レー
ザ加工物の生産方法をコンピュータに実行させるプログ
ラムを格納したコンピュータが読取可能な記録媒体につ
き図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の
形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0030】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1に係るレーザ加工装置を示す概略構成図である。
このレーザ加工装置100は、レーザ光1を被加工物2
に照射するレーザ光学系50と、アシストガス3を供給
するアシストガス供給部60と、レーザ光学系50の位
置決めその他の各種制御を行う制御部70とを備えてい
る。レーザ光学系50は、レーザ発振器51と、レーザ
光1を加工ヘッド4まで導くベンドミラー52と、加工
ヘッド4内に設けられレーザ光1を集光するレンズ53
とから構成されている。レンズ53により集光されたレ
ーザ光1は、ノズル41から被加工物2に照射される。
この被加工物2は、鋼板21の表面に樹脂シート22を
被覆した構成である。アシストガス供給部60は、酸素
ガスなどのアシストガス3を入れたボンベ61と、アシ
ストガス3の供給量を制御するバルブ部62とから構成
されている。バルブ部62と加工ヘッド4とはパイプ6
3により接続されている。
【0031】制御部70は、加工プログラムに従って被
加工物2に対する加工ヘッド4の位置決めを行う位置決
め部71と、被加工物2の表面を被覆した樹脂シート2
2を除去するための加工条件を設定する第1加工条件設
定部72と、鋼板21を切断するための加工条件を設定
する第2加工条件設定部73とを備えている。制御部7
0には、加工軌跡のプログラムなどを記録したメモリ7
4と、操作パネルなどの入力部75と、CRTなどの表
示装置76とが接続されている。制御部70は、加工条
件に従い、レーザ光学系50およびアシストガス供給部
60の動作を制御する。なお、この制御部70は、コン
ピュータの中央処理装置とメモリ74に記録してある加
工プログラムによって構成される。
【0032】図2は、図1に示したレーザ加工装置10
0の動作を示す説明図である。このレーザ加工装置10
0では、穴明け開始部23の表面に設けた樹脂シート2
2を除去した後、鋼材21を切断する。穴開け開始部2
3の樹脂シート22を除去するのは、穴開け開始部23
ではアシストガス3の供給量が多くなり、樹脂シート2
2が膨張したり剥離しやすくなるためである。一方、穴
開け開始部23以外の最終加工経路上の樹脂シート22
は、除去しない。既加工溝24にアシストガス3が流れ
て通気性が良くなり、樹脂シート22の剥離が生じにく
いためである。まず、第1加工工程では、被加工物2の
樹脂シート22に対してシート除去加工条件(第1加工
条件)によりレーザ光1を照射する。
【0033】第1加工条件は、直径10mmの円形の樹
脂シート除去部25を得るため、膜厚が90μmの場
合、レーザ出力を200Wとし、ビーム照射時間を0.
1秒とする。また、アシストガス3には窒素を用い、そ
のガス圧は0.05MPaとする。第1加工条件は、樹
脂シート22などの被覆材の種類や厚さ、鋼材の種類や
厚さなどを入力することにより、第1加工条件設定部7
2により自動設定する。設定した第1加工条件は、メモ
リ74に記録しておく。また、操作者がキーボード75
から直接入力してもよい。
【0034】図3は、アシストガス圧と最大ドロス高さ
との関係を示すグラフ図であり、鋼材21の厚さが2m
m、樹脂シート22の膜厚が60μmの場合を示してい
る。一般に、アシストガス圧が小さいと被加工物2の裏
面に生じるドロスが多くなり、アシストガス圧が大きい
と発生するドロスが少なくなる。第1加工工程では、鋼
材21の切断が目的ではないので、アシストガス圧を
0.4MPa以下にしてもかまわない。アシストガス圧
を0.4MPa以上にすると被覆材の剥離が発生する。
このため、第1加工条件では、アシストガス圧を0.0
5MPaとし、樹脂シート22の剥離が極めて生じにく
いように設定している。
【0035】穴開け開始部23は、メモリ74に記録さ
れている加工プログラムから抽出する。位置決め部71
は、加工ヘッド4を穴開け開始部23まで移動する。制
御部70は、上記の条件で加工をすべく、レーザ発振器
71の出力やバルブ部62によるアシストガス3の流量
を制御する。係る条件にて被加工物2にレーザ光1を照
射すると、図2に示すような、円形の樹脂シート除去部
25が得られる。第1加工条件は、樹脂シート22のみ
を除去するように設定されているから、下層の鋼材21
は切断されない。
【0036】つぎに、第2加工工程では、鋼材21の切
断を行う。鋼材21の切断条件(第2加工条件)は、板
圧1mmの場合、レーザ出力が850W、加工ヘッドの
移動速度が3m/minであり、アシストガス3には窒
素ガスを用い、そのガス圧は0.65MPaである。ま
た、板厚3mmの場合では、レーザ出力が2000W、
加工ヘッドの移動速度が2m/minであり、アシスト
ガス3には窒素ガスを用い、そのガス圧は0.65MP
aである。アシストガス圧を0.65MPaとすること
で、図3に示すように、ドロスの発生を極めて小さくで
きる。この条件により、被加工物2の穴開け開始部23
にレーザ光1を照射し、当該穴開け開始部23からレー
ザ加工を開始する。
【0037】レーザ加工中は、レーザ光1の移動と共に
鋼材21が切断される。併せて、鋼材21の切断部分周
囲の樹脂シート26がレーザ光1により除去される。こ
の除去される樹脂シート22の幅は、樹脂シート除去部
25の直径よりも小さい。このため、全体として樹脂シ
ート22の除去量が少なくなり、露出する鋼材表面の面
積が少なくなる。加工部に噴射したアシストガスは、そ
の多くが切断溝24に流れ、周囲に放出される。このレ
ーザ加工方法によれば、第1加工工程において最終加工
経路を全てたどる必要がないので、当該第1加工工程に
要する時間が短くて済む。
【0038】図4に、上記レーザ加工装置により加工し
た被加工物2aの上面図を示す。この被加工物2aは、
予め穴明け開始部23の樹脂シート22が除去されてい
るため、切断開始時にアシストガス圧による樹脂シート
22の膨張、剥離の発生がなく、良好な品質でレーザ加
工することができる。
【0039】また、穴開け開始部23ではなく、穴開け
終了部27の樹脂シートを除去するようにしてもよい。
図5は、穴開け終了部27の樹脂シート22を除去した
被加工物2を示す説明図である。この場合も、上記同様
に第1加工条件を設定し、この条件に従って穴開け終了
部27の樹脂シート22の除去を行う。穴開け終了部2
7の座標は、加工プログラムから抽出する。第1加工条
件および第2加工条件は、上記と同様である。さらに、
穴開け開始部23および穴開け終了部27の樹脂シート
22を除去するようにしてもよい。
【0040】また、例えば加工経路の角部分などでは加
工ヘッド4の移動が遅くなったりするため、アシストガ
ス3の供給量が多くなってしまう。このため、このよう
なアシストガス3の供給量が多くなる部分の樹脂シート
22を予め除去するようにしてもよい。図6に、加工経
路上の所定位置の樹脂シート22を除去した被加工物2
bを示す。このように、穴開け開始部23および穴開け
終了部27の樹脂シート22を除去し、さらに、加工経
路上の角部分28の樹脂シート22を除去する。このよ
うにすれば、切断中における樹脂シート22の膨張また
は剥離を抑制できる。
【0041】実施の形態2.この実施の形態2では、樹
脂シート22の粘着力により第1加工条件を設定するよ
うにした。図7は、樹脂シート22の粘着力と樹脂シー
ト除去部25の直径との関係において、樹脂シート22
の剥離の有無を示すグラフ図である。被加工物2には、
板圧3mmのステンレス鋼板SUS304の表面に、厚
さ60μmのポリオレフィンシートを被覆したものを用
いた。実験の結果、樹脂シート22の粘着力が大きいも
のほど、樹脂シート22の剥離が少なく、加工に要する
シート除去部25の直径が小さい傾向が現れた。例えば
樹脂シート22の粘着力が50g/20mmの場合で
は、樹脂シート除去部25の直径が少なくとも30mm
必要になることが判った。また、樹脂シート22の粘着
力が250g/20mmの場合では、樹脂シート除去部
25の直径が少なくとも5mm必要になることが判っ
た。
【0042】そこで、係る実験データをテーブル化して
メモリ74に記録しておけば、樹脂シート22の粘着力
に応じた第1加工条件を設定できる。図8は、被加工物
2の加工工程を示すフローチャートである。ステップS
801では、樹脂シート22の粘着力を、操作者がキー
ボード75から入力する。ステップS802では、第1
加工条件設定部72により、第1加工条件を設定する。
第1加工条件設定部72は、メモリ74に記録してある
データから、前記入力した樹脂シート22の粘着力に対
応する樹脂シート除去部25の直径を選び出す。
【0043】つぎに、この樹脂シート除去部25の直径
に応じた第1加工条件を設定する。ステップS803で
は、第1加工条件により樹脂シート22の除去加工を行
う。ステップS804では、第2加工条件設定部73に
より、第2加工条件を設定する。第2加工条件は、板厚
や材質などに基づき設定する。ステップS805では、
第2加工条件により鋼材21の切断加工を行う。このよ
うにすれば、異なる粘着力の樹脂シート22が被覆され
ている被加工物2にも対応することができる。
【0044】実施の形態3.この実施の形態3では、樹
脂シート22の厚さにより第1加工条件を設定するよう
にした。図9は、樹脂シート22の厚みと樹脂シート除
去部25の直径との関係において、樹脂シート22の剥
離の有無を示すグラフ図である。被加工物2には、板圧
3mmのステンレス鋼板SUS304の表面に、粘着力
が150gm/20mmのポリオレフィンシートを被覆
したものを用いた。実験の結果、樹脂シート22の厚み
が大きいものほど、樹脂シート22の剥離が少なく、加
工に要するシート除去部25の直径が小さい傾向が現れ
た。例えば樹脂シート22の厚みが40μmの場合で
は、樹脂シート除去部25の直径が少なくとも30mm
必要になることが判った。また、樹脂シート22の厚み
が120μmの場合では、樹脂シート除去部25の直径
が少なくとも5mm必要になることが判った。
【0045】そこで、実施の形態2と同様、係る実験デ
ータをテーブル化してメモリ74に記録しておけば、樹
脂シート22の厚みに応じた第1加工条件を設定でき
る。図10は、被加工物2の加工工程を示すフローチャ
ートである。ステップS1001では、樹脂シート22
の厚みを、操作者がキーボード75から入力する。ステ
ップS1002では、第1加工条件設定部72により、
第1加工条件を設定する。第1加工条件設定部72は、
メモリ74に記録してあるデータから、前記入力した樹
脂シート22の厚みに対応する樹脂シート除去部25の
直径を選び出す。
【0046】つぎに、この樹脂シート除去部25の直径
に応じた第1加工条件を設定する。ステップS1003
では、第1加工条件により樹脂シート22の除去加工を
行う。ステップS1004では、第2加工条件設定部7
3により、第2加工条件を設定する。第2加工条件は、
板厚や材質などに基づき設定する。ステップS1005
では、第2加工条件により鋼材21の切断加工を行う。
このようにすれば、異なる厚みの樹脂シート22が被覆
されている被加工物2にも対応することができる。
【0047】実施の形態4.また、上記穴開け開始部2
3などばかりでなく、最終加工軌跡全体に渡って樹脂シ
ート22の除去を行い、アシストガス3の供給量が多く
なる部分28の除去量を大きくするようにしてもよい。
図11に、このようにして樹脂シート22を除去した後
の被加工物2cを示す。樹脂シート22の除去量は、加
工ヘッド移動中に切削条件を変更することにより、変化
させる。アシストガス3の供給量の多い部分28では、
除去量の大きくなる加工条件とし、それ以外の部分29
では除去量の小さくなる加工条件とする。このようにし
て加工することにより、余計な樹脂シート22まで除去
することを防止できる。この加工方法は、図1に示した
レーザ加工装置により実施する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のレーザ
加工方法によれば、被覆材を除去する工程で加工条件を
変化させ、最終加工軌跡上の除去範囲を大小異なるもの
とし、膨張や剥離が生じにくい部分の被覆材の除去量を
少なくするようにしたので、加工縁に被覆材を十分に残
すことができる。このため、材料表面の保護が著しく低
下することがない。
【0049】つぎの発明のレーザ加工方法では、最終加
工軌跡上におけるアシストガスの供給量が多くなる部位
を被覆材の除去範囲としたので、被覆材の除去を最小限
に抑えることができ、材料表面の保護を十分に行えるよ
うになる。また、最終加工軌跡上の全部の被覆材を除去
せずにすむから、加工が短時間で行える。
【0050】つぎの発明のレーザ加工方法では、最終加
工軌跡上における加工開始部位または/および加工終了
部位を被覆材の除去範囲としたので、被覆材の除去を最
小限に抑えることができ、材料表面の保護を十分に行え
る。また、最終加工軌跡上の全部の被覆材を除去せずに
すむから、加工が短時間で行える。
【0051】つぎの発明のレーザ加工方法では、被覆材
を除去する工程において、レーザ光のエネルギ密度を被
覆材の接合度に応じて変化させるようにしたので、被覆
材を無駄に除去することがない。
【0052】つぎの発明のレーザ加工方法では、被覆材
を除去する工程において、レーザ光のエネルギ密度を被
覆材の厚さに応じて変化させるようにしたので、被覆材
を無駄に除去することがない。
【0053】つぎの発明の被レーザ加工物の生産方法で
は、最終加工とは異なる加工条件により、最終加工軌跡
上であってアシストガスの供給量が多くなる部位の被覆
材を除去するようにし、被レーザ加工物を生産するよう
にした。このため、被覆材の除去範囲を抑制でき、材料
表面の保護を十分に行える。また、最終加工軌跡上の全
部の被覆材を除去せずにすむから、加工が短時間で行え
る。
【0054】つぎの発明の被レーザ加工物では、ベース
材料の表面に設けた被覆材の、最終加工軌跡上における
アシストガスの供給量が多くなる部位のみが除去されて
いるので、加工後、被覆材を多く残すことができる。こ
のため、材料表面の保護を十分に行える。
【0055】つぎの発明のレーザ加工装置では、レーザ
照射手段とアシストガス供給手段とを備え、最終加工と
は異なる加工条件により最終加工軌跡上におけるアシス
トガスの供給量が多くなる部位の被覆材を除去する第1
加工手段と、被覆材を除去した被加工物の所定経路上に
レーザ光を照射し、加工を行う第2加工手段とを備え
た。このレーザ加工装置によりレーザ加工を行えば、被
覆材の除去を最小限に抑えることができるので、材料表
面の保護を十分に行える。また、最終加工軌跡上の全部
の被覆材を除去せずにすむから、加工が短時間で行え
る。
【0056】つぎの発明のレーザ加工装置では、レーザ
照射手段とアシストガス供給手段とを備え、最終加工と
は異なる加工条件により最終加工軌跡上における加工開
始部位または/および加工終了部位の被覆材を除去する
第1加工手段と、被覆材を除去した被加工物の所定経路
上にレーザ光を照射し、加工を行う第2加工手段とを備
えた。このレーザ加工装置により加工すれば、被覆材の
除去を最小限に抑えることができるので、材料表面の保
護を十分に行える。また、最終加工軌跡上の全部の被覆
材を除去せずにすむから、加工が短時間で行える。
【0057】つぎの発明のコンピュータが読取可能な記
録媒体では、上記レーザ加工方法または上記被レーザ加
工物の生産方法を、コンピュータに実行させるプログラ
ムを格納した。従って、この記録媒体をコンピュータに
実行させることで、被覆材の除去を最小限に抑えること
ができ、材料表面の保護を十分に行える。また、最終加
工軌跡上の全部の被覆材を除去せずにすむから、加工が
短時間で行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るレーザ加工装
置を示す概略構成図である。
【図2】 図1に示したレーザ加工装置の動作を示す説
明図である。
【図3】 アシストガス圧と最大ドロス高さとの関係を
示すグラフ図である。
【図4】 図1に示したレーザ加工装置により加工した
被加工物を示す上面図である。
【図5】 穴開け終了部の樹脂シートを除去した被加工
物を示す説明図である。
【図6】 加工経路上の所定位置の樹脂シートを除去し
た被加工物を示す上面図である。
【図7】 樹脂シートの粘着力および樹脂シート除去部
の直径の関係において、樹脂シートの剥離の有無を示す
グラフ図である。
【図8】 被加工物の加工工程を示すフローチャートで
ある。
【図9】 樹脂シートの厚みおよび樹脂シート除去部の
直径の関係において、樹脂シートの剥離の有無を示すグ
ラフ図である。
【図10】 被加工物の加工工程を示すフローチャート
である。
【図11】 樹脂シートを除去した後の被加工物を示
す。
【図12】 従来におけるレーザ加工方法を示す説明図
である。
【図13】 従来におけるレーザ加工方法を示す説明図
である。
【図14】 従来におけるレーザ加工方法の問題点を示
す説明図である。
【符号の説明】
100 レーザ加工装置、1 レーザ光、2 被加工
物、21 鋼板、22樹脂シート、3 アシストガス、
4 加工ヘッド、41 ノズル、50 レーザ光学系、
51 レーザ発振器、52 ベンドミラー、53 レン
ズ、60 アシストガス供給部、61 ボンベ、62
バルブ部、63 パイプ、70 制御部、71 位置決
め部、72 第1加工条件設定部、73 第2加工条件
設定部、74 メモリ、75 入力部、76 表示装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B23K 26/06 B23K 26/06 A 26/14 26/14 Z (54)【発明の名称】 レーザ加工方法、被レーザ加工物の生産方法、被レーザ加工物、およびレーザ加工装置、並び に、レーザ加工または被レーザ加工物の生産方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納 したコンピュータが読取可能な記録媒体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆材を表面に設けた被加工物を、アシ
    ストガスを用いたレーザ光により加工するにあたり、最
    終加工とは異なる加工条件により最終加工軌跡上の被覆
    材を除去する第1加工工程と、被覆材を除去した被加工
    物の所定経路上にレーザ光を照射し、加工を行う第2加
    工工程とを含むレーザ加工方法において、 前記第1加工工程における加工条件を変化させ、最終加
    工軌跡上の除去範囲を大小異なるものとしたことを特徴
    とするレーザ加工方法。
  2. 【請求項2】 被覆材を表面に設けた被加工物を、アシ
    ストガスを用いたレーザ光により加工するにあたり、最
    終加工とは異なる加工条件により最終加工軌跡上の被覆
    材を除去する第1加工工程と、被覆材を除去した被加工
    物の所定経路上にレーザ光を照射し、加工を行う第2加
    工工程とを含むレーザ加工方法において、 最終加工軌跡上におけるアシストガスの供給量が多くな
    る部位を前記第1加工工程による被覆材の除去範囲とし
    たことを特徴とするレーザ加工方法。
  3. 【請求項3】 被覆材を表面に設けた被加工物を、アシ
    ストガスを用いたレーザ光により加工するにあたり、最
    終加工とは異なる加工条件により最終加工軌跡上の被覆
    材を除去する第1加工工程と、被覆材を除去した被加工
    物の所定経路上にレーザ光を照射し、加工を行う第2加
    工工程とを含むレーザ加工方法において、 最終加工軌跡上における加工開始部位または/および加
    工終了部位を前記第1加工工程による被覆材の除去範囲
    としたことを特徴とするレーザ加工方法。
  4. 【請求項4】 さらに、第1加工工程におけるレーザ光
    のエネルギ密度を被覆材の接合度に応じて変化させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載のレーザ加工方法。
  5. 【請求項5】 さらに、第1加工工程におけるレーザ光
    のエネルギ密度を被覆材の厚さに応じて変化させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに
    記載のレーザ加工方法。
  6. 【請求項6】 被覆材を表面に設けた被加工物をアシス
    トガスを用いたレーザ光により加工するにあたり、最終
    加工とは異なる加工条件により、最終加工軌跡上であっ
    てアシストガスの供給量が多くなる部位の被覆材を除去
    するようにした加工工程、を経ることで被レーザ加工物
    を生産することを特徴とする被レーザ加工物の生産方
    法。
  7. 【請求項7】 ベース材料の表面に設けた被覆材の、最
    終加工軌跡上におけるアシストガスの供給量が多くなる
    部位のみが除去されていることを特徴とする被レーザ加
    工物。
  8. 【請求項8】 被覆材を表面に設けた被加工物を加工す
    るレーザ加工装置であり、 集光光学系を備え被加工物にレーザ光を照射するレーザ
    照射手段と、 加工部位にアシストガスを供給するアシストガス供給手
    段と、 最終加工とは異なる加工条件により、最終加工軌跡上に
    おけるアシストガスの供給量が多くなる部位の被覆材を
    除去する第1加工手段と、 被覆材を除去した被加工物の所定経路上にレーザ光を照
    射し、加工を行う第2加工手段と、を備えたことを特徴
    とするレーザ加工装置。
  9. 【請求項9】 被覆材を表面に設けた被加工物を加工す
    るレーザ加工装置であり、 集光光学系を備え被加工物にレーザ光を照射するレーザ
    照射手段と、 加工部位にアシストガスを供給するアシストガス供給手
    段と、 最終加工とは異なる加工条件により、最終加工軌跡上に
    おける加工開始部位または/および加工終了部位の被覆
    材を除去する第1加工手段と、 被覆材を除去した被加工物の所定経路上にレーザ光を照
    射し、加工を行う第2加工手段と、を備えたことを特徴
    とするレーザ加工装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項1〜5のいずれか一つに記
    載されたレーザ加工方法、または、前記請求項6に記載
    された被レーザ加工物の生産方法を、コンピュータに実
    行させるプログラムを格納したことを特徴とするコンピ
    ュータが読取可能な記録媒体。
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