JPH11318964A - 局所温熱方法 - Google Patents

局所温熱方法

Info

Publication number
JPH11318964A
JPH11318964A JP26455998A JP26455998A JPH11318964A JP H11318964 A JPH11318964 A JP H11318964A JP 26455998 A JP26455998 A JP 26455998A JP 26455998 A JP26455998 A JP 26455998A JP H11318964 A JPH11318964 A JP H11318964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
hot water
heating element
local
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26455998A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriko Osaki
紀子 大崎
Hirotaka Sato
広隆 佐藤
Shuichi Tsuchiya
秀一 土屋
Hiroyuki Imoto
浩之 井元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP26455998A priority Critical patent/JPH11318964A/ja
Publication of JPH11318964A publication Critical patent/JPH11318964A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 局所的に温熱処理して、比較的広い範囲で優
れた温熱効果が得られる温熱方法の提供。 【解決手段】 33〜45℃の温湯に身体の一部または
全部を浸漬した状態で、さらに身体の局所を37〜55
℃の該温湯より高い温度で温熱処理することを特徴とす
る局所及びその周辺部の温熱方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局所を温熱処理し
て、当該処理部に加え、その周辺の比較的広い範囲にわ
たって温熱効果が得られる温熱方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】皮膚表
面の温度を高めて血行を促進するため、携帯用カイロや
パック化粧料等が数多く知られているが、これらと接触
した部分のみを昇温するだけで、皮膚の広い範囲の昇温
には複数の携帯用カイロ等を要する。
【0003】全身の皮膚表面の温度を高め、全身の血行
を活発にして疲労回復、新陳代謝を増加させ、血行障害
によるさまざまな症状を緩和するには入浴が有効である
が、この効果を一層高めるため、浴湯を高温にすると逆
に入浴本来の効果が失せる。
【0004】本発明は、局所温熱処理により、比較的広
い範囲で優れた温熱効果が得られる温熱方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、33〜45℃
の温湯に身体の一部または全部を浸漬した状態で、さら
に身体の局所を37〜55℃の該温湯より高い温度で温
熱処理することを特徴とする局所及びその周辺部の温熱
方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において「温湯に身体の一
部または全部を浸漬した状態」とは、例えば浴槽、桶、
タライ等に張られた温湯に温熱処理対象部位を含む少な
くとも身体の一部を浸漬した状態、の意であり、全身
浴、半身浴、坐浴、手浴、足浴等を含む。例えば前腕部
局所の温熱処理では、前腕部全体をタライ中の温湯に浸
漬することをいう。ここで温湯の温度は一般的に入浴す
る温度、33〜45℃であり、35〜43℃が好まし
い。身体の局所に特に制限はないが、例えば肩こり、腰
痛等の患部等が挙げられる。本発明は、33〜45℃の
温湯に身体を浸漬した状態で、身体の局所を37〜55
℃の該温湯より高い温度、好ましくは1℃以上高い温度
で温熱処理する。周辺部とは、温熱処理した局所の周辺
部であり、表面積として、温熱処理した局所の面積の好
ましくは約2倍以上、特に好ましくは約6倍以上であ
る。
【0007】温熱処理の方法としては、例えば温湯の温
度より高い37〜55℃の発熱体を、身体の局所に塗
布、付着、圧接、または接着等する方法が挙げられる。
発熱体としては例えば、酸化還元反応、中和反応、また
は水和反応等の化学反応により発熱する発熱物質を含有
するものが好ましい。中でも発熱の制御の容易性、安全
性等から水和反応系であることが特に好ましい。かかる
水和反応により発熱する物質としては、例えば種々の無
機塩、活性化ゼオライト及びアルコール類(エタノー
ル、プロピルアルコール、グリセリン、ポリエチレング
リコール等)が挙げられる。中でも無機塩及び活性化ゼ
オライトが好ましい。なお無機塩、活性化ゼオライトは
無水塩、含水塩のいずれであってもよい。
【0008】無機塩及び活性化ゼオライトは、温湯の温
度より高い37〜55℃の発熱体を要する。そこで無機
塩は、水への標準溶解エンタルピー(25℃)が−40
0〜−5kJ/mol、特に−200〜−10kJ/m
olが好ましい。ここで標準溶解エンタルピーとは、液
体、固体において、0.1MPaの標準状態にある純物
質1molが等温的に水に溶解し、標準状態の溶液を生
じた際の溶質1mol当りの溶解エンタルピーを意味
し、吸熱を正、発熱を負で示す。具体的には無機塩とし
ては例えば、硫酸マグネシウム(MgSO4 、MgSO
4・H2O、MgSO4・4H2O)、硫酸アルミニウム
(Al2(SO43)、硫酸カルシウム(CaSO4、C
aSO4・1/2H2O、CaSO4・2H2O)等の硫酸
塩、塩化カルシウム(CaCl2 、CaCl2・H2O、
CaCl2・2H2O)、塩化マグネシウム(MgC
2 、MgCl2・2H2O、MgCl2・4H2O)、塩
化アルミニウム(AlCl3 、AlCl3・6H2O)等
の塩化物、その他乾燥ミョウバン、酸化カルシウム、炭
酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム等がある。
【0009】また活性化ゼオライトとしては特に制限は
ないが、入手の容易性、経済性等からNa2O・Al2
3・2SiO2・ZH2O(Zは任意の数を示す。)で表
されるゼオライトA−3、A−4、A−5が好ましい。
またイオン交換、中性化処理等の特殊処理したゼオライ
トでもよい。
【0010】なおこれらの発熱物質の発熱量は、その物
質固有であり、一般に同一無機物では結晶水の少ないも
のほど発熱量は大きい。本発明では、上記発熱物質を1
種以上用いる。これら発熱物質の発熱体中の含有量は、
例えば5〜90重量%、特に10〜80重量%が好まし
い。
【0011】またこれらの発熱物質は、急激な水和反応
防止から、水溶性高分子で常法にて表面処理することが
好ましい。ここで水溶性高分子とは例えば、ポリエチレ
ングリコール、デキストリン、キサンタンガム、デンプ
ン、グァーガム、カラギーナン、寒天、マンナン、ゼラ
チン、コラーゲン、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、カルボキシセルロース、カゼイン、アルギン酸、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、可溶性デンプ
ン、アルブミン、アルギン酸塩等を挙げることができ、
これらを1種以上用い得る。水溶性高分子の発熱体中の
含有量は特に制限はないが、例えば0.01〜35重量
%、特に1〜25重量%が好ましい。
【0012】本発明では、発熱体中にさらに炭酸塩及び
有機酸を加え、使用時に炭酸ガスを発生させることが好
ましい。炭酸ガスを発生させることで、発熱物質の水分
による凝集や水和反応の抑制を防止し、十分な温熱効果
が得られる。また炭酸塩と有機酸との反応が吸熱反応で
ある場合、局所的な発熱物質の水和反応による温度変化
を穏やかにし、発熱体の温度をほぼ一定温度に制御する
ことができる。
【0013】炭酸塩には例えば、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、炭
酸水素カリウム、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げられ
る。本発明では、これらの炭酸塩を1種以上用い得る。
有機酸には例えば、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、ア
ジピン酸、酒石酸、クエン酸、マロン酸、マレイン酸等
がある。本発明では、これらの有機酸を1種以上用い得
る。また、かかる炭酸塩及び有機酸は水溶性高分子で常
法にて表面処理すると、保存中の反応性を低下するので
安定性を向上できる。水溶性高分子には、例えば、ポリ
エチレングリコール、デキストリン、キサンタンガム、
デンプン、グアーガム、カラギーナン、寒天、マンナ
ン、ゼラチン、コラーゲン、メチルセルロース、エチル
セルロース、カルボキシセルロース、カゼイン、アルブ
ミン、アルギン酸塩等が挙げられる。これらの水溶性高
分子を1種以上用い得る。
【0014】かかる炭酸塩及び有機酸の発熱体中の含有
量はそれぞれ、例えば5〜60重量%、特に10〜40
重量%が、発泡効果と発熱効果とのバランスが良好であ
り好ましい。
【0015】また炭酸塩及び有機酸の発熱体中の総含有
量は発熱物質の種類や含有量にもよるが、一般には5〜
90重量%、特に10〜75重量%が、十分な発熱物質
の凝集防止効果と温熱効果が得られ、好ましい。
【0016】本発明では、発熱体にさらに親水性高分子
を加えると、発熱物質の水和反応時の温度変化を穏やか
にし、発熱体の温度をほぼ一定に制御することができ
る。かかる親水性高分子としては、上記の発熱物質を表
面処理する場合に例示された水溶性高分子の他、例えば
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、カルボキ
シメチルセルロース、カチオン化ヒドロキシエチルセル
ロース等を挙げ得る。これらの親水性高分子を1種以上
用い得る。かかる親水性高分子の発熱体中の含有量は、
発熱物質の表面処理に用いられる水溶性高分子以外に例
えば0.01〜20重量%、特に1〜10重量%が、十
分な発熱物質の凝集防止効果と温熱効果が得られ、好ま
しい。
【0017】発熱体は身体に局所適用の場合に37〜5
5℃に発熱することが好ましく、該温湯の温度より1℃
以上高く発熱することが特に好ましい。また発熱体が該
温湯より1℃以上高く発熱する持続時間は、1〜60分
間が好ましく、2分間以上が特に好ましい。かかる発熱
体の水和反応による発熱量は、上記の発熱物質等の含有
量の調整以外に、混合される水分量の調整により制御で
きる。
【0018】発熱体にはさらに、発熱体の保存安定性向
上のため、酸化マグネシウム、ショ糖エステル、ブドウ
糖等の安定化剤;熱の放射抑制、分散安定化等のためヒ
ドロキシプロピルセルロース、ポリペプチド、シリカ
粉、タルク粉、カオリン、シリコンビーズ等の保型剤;
その他ピロリドンカルボン酸塩、尿素、アミノ酸、公知
の湿潤剤、防腐剤、殺菌剤、消炎剤、収斂剤、止血剤、
鎮痛剤、ビタミン及びその誘導体、キレート剤、粘度調
整剤、気泡剤、清涼剤、冷感剤、温感剤、動植物エキ
ス、色素、香料等を含有させ得る。発熱体は上記発熱物
質、炭酸塩、有機酸、親水性高分子等を常法にて混合、
撹拌、加熱、冷却等し、粉末状、クリーム状、乳液状、
ローション状、パック状、プラスター状、固形状、ジェ
ル状等任意の剤型に成形できる。
【0019】かかる発熱体は、剤型に応じた態様で本発
明の温熱方法に用いる。例えば発熱体がクリーム状、乳
液状、ジェル状等であれば、浸漬または入浴前に皮膚局
所に塗布し、そのまま浸漬または入浴して該塗布部を中
心とする比較的広い範囲で温熱効果を得る。またパック
状等であれば、浸漬または入浴前に皮膚局所に付着し、
そのまま浸漬または入浴してもよい。また粉末状、固形
状等であれば、一部または全体が通水性を有する包装袋
に発熱体を入れ、これを皮膚の局所に圧接や接着すれば
よい。例えば全体が通水性を有する不織布、織布、また
は紙製等の包装袋に発熱体を入れ、浸漬または入浴中の
皮膚局所に圧接してマッサージして該局所を中心とした
比較的広い範囲で温熱効果を得られる。また一部が通水
性を有する不織布、織布、または紙製等、及び残部が非
通水性のフイルム等からなり、該非通水性のフィルム等
は粘着面を有する包装袋に発熱体を入れ、該粘着面を皮
膚局所に接着すると、該局所を中心とした比較的広い範
囲で温熱効果を得る。
【0020】また、温熱処理に用いる発熱体として、図
1のような電気温熱器を使用することも可能である。温
度制御装置(6)付きの電気ヒーター(3)の片面を断
熱材(4)で覆い、その周りを防水のために絶縁カバー
でくるみ、断熱材のない面を患部に密着させる。患部の
密着には接着剤を用いても良い。また腰部、前腕部、脚
部であればベルトで固定することも可能である。逆に断
熱材のある面に接着剤等を用いて浴槽に接着、身体の患
部を接触させる方法でも良い。
【0021】使い捨てカイロを使用することもできる。
含水した鉄粉を含む袋と酸素または空気を含んだ袋を防
水加工された容器に入れ、身体に貼り付ける。使用前
に、内部の袋を破り、内容物を混合することで発熱させ
る。袋の内部の組成は鉄粉と酸素または空気を含むもの
と、水を含むものを用いても良い。また融点の違う2重
構造の袋(例えば外層にPET(高融点)、内層にPE
(低融点))に含水した鉄粉を入れ、内層の融点より高
い温度でシールし、袋の残りの部分に酸素または空気を
封入、使用時に袋に圧力を加えることで、内容物を混
合、発熱させることも可能である。内部の組成は鉄粉と
酸素または空気を含む袋と、水を含む袋を用いても良
い。
【0022】より簡便には、使い捨てカイロ(1)を防
水シートで覆われた容器(2)に入れ、口をチャック
(3)等で止め、接着剤(4)によって患部に接着させ
ても良い(図2)。接着部の代わりに親水性高分子ゲル
を使用しても良いし、腰部、前腕部、脚部等であればベ
ルトで固定することも可能である。逆に接着剤の面を浴
槽に接着し、身体の患部を接触させる方法でも良い。
【0023】さらに、ペロイド、ケイ酸塩ゲルのような
熱容量の大きな物質を暖め、防水シートで覆われた容器
(2)に入れ、口をチャック(3)で止め、接着剤
(4)によって患部に接着させても良い(図3)。ま
た、融点が温熱目的の温度付近である、ゲル、高分子等
を使用することで、温度制御をより容易に行うこともで
きる。患部への接着は接着剤の代わりに親水性高分子ゲ
ルを使用しても良いし、患部が腰部、前腕部、脚部等で
あればベルトで固定することも可能である。逆に接着剤
の面を浴槽に接着し、身体の患部を接触せる方法でも良
い。
【0024】他にも熱容量の大きな金属を暖め、直接あ
るいは保温材等でくるんだものを、ベルト等で固定して
患部に接触させる方法も可能である。
【0025】また、他の温熱処理方法としては、浴槽に
発熱体を設置する方法が挙げられる(図4)。図4にお
いて、浴槽(1)の外壁部にタンク(2)を設置する。
タンク(2)の内部は、例えば水等の熱媒体で満たされ
ており、熱媒体は電気ヒーター(4)で加熱され、熱伝
導により浴槽壁部が暖められる。温度は熱電対(3)、
温度調節器(5)により調節され、浴槽壁部が37〜5
5℃となるようにされる。タンク(2)の設置部として
は入浴時に温湯中に浸かる部分であればいずれであって
もかまわないが、好ましくは入浴時、腰部、臀部、脚部
に接触する部分である。また、電気ヒーター(4)はタ
ンク(2)内の他、外部に設置し、ポンプにより暖めら
れた熱媒体をタンク内に循環させることもできる。
【0026】いずれの発熱体を用いる場合でも、発熱体
は温湯より高い37〜55℃に発熱するのが好ましく、
該温湯の温度より1℃以上高く発生するのが特に好まし
い。また、発熱体が該温湯より1℃以上高く発熱する持
続時間は、1〜60分間が好ましく、2分間以上が特に
好ましい。また、温熱処理時間は、温湯や水蒸気雰囲気
の温度、浴湯の温度、発熱体等の種類などにもよるが、
一般に1分間以上、特に2分間以上が好ましい。
【0027】入浴に使用するお湯には入浴剤等の添加物
を添加してもかまわない。また、水溶性ポリマー等の添
加により、浴槽内をゼリー状にして保温効果を高めた上
で、温熱処理を行っても良い。
【0028】
【実施例】参考例1 表1に示す配合で発熱体(局所温熱用具)を袋状に成型
した。
【0029】
【表1】
【0030】実施例1 参考例1で得られたNo.1の発熱体2gを、縦5c
m、横3cm、高さ3mmの直方体で、直方体を構成す
る縦及び横で囲まれた2つの面のうち1面は、非通水性
のフィルムに6つの直径6mmの穴が空き、そのフィル
ムの内側が通水性の不織布からなり、他の1面は非通水
性の粘着面からなり、側面は該1面の非通水性のフィル
ムと同一素材からなる包装袋に入れ、かかる包装袋を前
腕部に付着させた。直ちに包装袋を付着させた前腕部全
体を40℃の温湯に浸漬し、10分間保持した(温熱処
理)。温熱処理中の包装袋の皮膚接触部分の温度は44
℃であった。また、同時にもう一方の前腕は室温(25
℃)において44℃のコントロールヒーター(前腕接触
部分縦5cm、横3cm)で10分間温熱処理した。次
いで、温熱処理前と、温熱処理終了直後、終了5分後及
び30分後における包装袋付着部位及びヒーター接触部
分の皮膚表面温度の差を測定した。結果を表2に示す。
尚、発熱体の表面温度は熱電対温度計、皮膚表面温度は
サーモグラフィーで測定した。
【0031】
【表2】
【0032】表2より、発熱体を用いて温湯中で局所温
熱処理することにより、局所温熱処理部分は皮膚温度が
高く、またその持続性も高かった。
【0033】実施例2 参考例1で得られた各発熱体を、実施例1と同様にした
包装袋にいれ、実施例1と同様にして40℃の温湯中に
おいて温熱処理をした。次いで、温熱処理前と、温熱処
理終了直後、終了5分後及び終了30分後とにおける前
腕の内側部全領域の皮膚平均温度の差を測定した。また
40℃の温湯に10分間浸漬した場合について同様に皮
膚平均温度の差を測定した(対照)。結果を表3に示
す。なお温熱処理中の包装袋の皮膚接触部分の温度は発
熱体No.1は44℃、No.2は38℃であった。ま
た発熱体の表面温度は熱電対温度計、皮膚表面温度はサ
ーモグラフィーで測定した。
【0034】
【表3】
【0035】表3より、発熱体を用い、温湯中で温湯よ
り高い温度で局所温熱処理すると、局所温熱処理した部
位及びその周辺の比較的広い範囲で皮膚温度が高く、ま
た、その持続性が高かった。
【0036】参考例2 表4に示す配合で常法にて粉末状の発熱体を製造した。
【0037】
【表4】
【0038】上記で得られた各発熱体と精製水とを等量
混合し、経時温度変化を測定した。結果を図5に示す。
図5より、発熱体No.3及びNo.4は、水を混合し
ても急激に温度上昇せず、40〜50℃付近の温度を維
持した。
【0039】実施例3 参考例2で得られた発熱体No.3を、実施例1と同様
にして包装袋にいれた。肩こり症状を有する20名のパ
ネラーを2群に分け、かかる包装袋を第1群10名のパ
ネラーの片方の肩に付着し、38℃の浴湯に10分間入
浴させた(温熱処理)。温熱処理中の包装袋の皮膚接触
部分の温度は43℃であった。第2群10名のパネラー
は該包装袋を肩に付着せずに、38℃の浴湯に浸漬し、
10分間保持させた。次いで、各パネラーの肩部及びそ
の周辺の温まり感及び肩こりの緩和効果を以下の評価基
準(10名の合計点)で評価した。結果を表5に示す。 (評価基準) 温まり感 3:非常に温かく気持ちがよい 2:温かく気持ちがよい 1:やや温かく気持ちがよい 0:温かさを全く感じない 肩こり緩和効果 3:肩が非常に軽くなった 2:肩が軽くなった 1:肩がやや軽くなった 0:肩こり症状が全く軽減されなかった
【0040】
【表5】
【0041】表5より、発熱体No.3を用いて、入浴
時に温熱処理した場合温まり感、肩こり緩和効果ともに
優れていた。
【0042】
【発明の効果】本発明の方法により入浴した場合、局所
のみならずその周辺の比較的広い範囲で温熱効果を得
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、温熱処理に用いる発熱体の一
例を示す図面である。
【図2】本発明において、温熱処理に用いる発熱体の一
例を示す図面である。
【図3】本発明において、温熱処理に用いる発熱体の一
例を示す図面である。
【図4】本発明において、温熱処理に用いる発熱体の一
例を示す図面である。
【図5】発熱体を精製水と等量混合した場合の発熱体の
温度の経時変化を示したものである。
フロントページの続き (72)発明者 井元 浩之 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 33〜45℃の温湯に身体の一部または
    全部を浸漬した状態で、さらに身体の局所を37〜55
    ℃の該温湯より高い温度で温熱処理することを特徴とす
    る局所及びその周辺部の温熱方法。
JP26455998A 1998-02-06 1998-09-18 局所温熱方法 Pending JPH11318964A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26455998A JPH11318964A (ja) 1998-02-06 1998-09-18 局所温熱方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2589398 1998-02-06
JP6314698 1998-03-13
JP10-25893 1998-03-13
JP10-63146 1998-03-13
JP26455998A JPH11318964A (ja) 1998-02-06 1998-09-18 局所温熱方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11318964A true JPH11318964A (ja) 1999-11-24

Family

ID=27285193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26455998A Pending JPH11318964A (ja) 1998-02-06 1998-09-18 局所温熱方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11318964A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015062557A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 アイシン精機株式会社 入浴装置
CN108402946A (zh) * 2017-01-31 2018-08-17 Toto株式会社 浴槽装置
CN108904125A (zh) * 2017-04-13 2018-11-30 狮王株式会社 非水系发热组合物以及温热制品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015062557A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 アイシン精機株式会社 入浴装置
CN108402946A (zh) * 2017-01-31 2018-08-17 Toto株式会社 浴槽装置
CN108904125A (zh) * 2017-04-13 2018-11-30 狮王株式会社 非水系发热组合物以及温热制品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4019856B2 (ja) 目用水蒸気発生温熱シート
US6629964B1 (en) Steam-generating pad
US7036503B2 (en) Face-wearing humidifier
US20060217790A1 (en) Sheet-like face pack and kits for face packs
WO2016019764A1 (zh) 一种多功能自发调节温度的膜及由其制备的面膜和眼膜
JP3521856B2 (ja) 冷却・温熱目枕
CN104188324B (zh) 一种多功能自发调节温度面膜
JP4162305B2 (ja) 局所温熱用組成物
JPH11318964A (ja) 局所温熱方法
JP4054446B2 (ja) 局所温熱構造物
JP4854472B2 (ja) 炭酸ガス発生装置
JP2003024365A (ja) 局所温熱組成物
JP4054447B2 (ja) 熱刺激治療器
US2612155A (en) Chemical heating pad
JP2000344617A (ja) 温熱組成物
JP4514857B2 (ja) 化粧料成分の浸透促進方法
JP2002053851A (ja) 温熱組成物
KR950001967B1 (ko) 온습포 구조물(Hot Compress Structure)
JP3816265B2 (ja) 発熱剤
CN2149190Y (zh) 多功能热疗垫
JP4748328B2 (ja) 化粧キット
JP2006043314A (ja) 肉厚シート型治療具
JP3098644U (ja) 半身浴用ウエットスーツ
TW506832B (en) Hot compress pack
JP2001104354A (ja) 美容方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040914

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A521 Written amendment

Effective date: 20071206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080109

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080205

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20080407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080513