JP4514857B2 - 化粧料成分の浸透促進方法 - Google Patents

化粧料成分の浸透促進方法 Download PDF

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    • A61H23/00Percussion or vibration massage, e.g. using supersonic vibration; Suction-vibration massage; Massage with moving diaphragms
    • A61H23/06Hand percussion, i.e. Hand driven

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚に化粧料を適用した後、その化粧料成分の浸透を促進させるために、特定の水蒸気発生体を使用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚に化粧料を適用した後、その化粧料成分の皮膚への浸透を促進させるために、化粧料を適用した皮膚に蒸しタオルをあて、温熱水蒸気を供給することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、蒸しタオルは、温熱水蒸気を十分に供給できる維持時間が短いという問題を有している。
【0004】
そこで、本発明は、化粧料を適用した皮膚に温熱水蒸気を供給し、化粧料成分の皮膚への浸透を促進させるにあたり、蒸しタオルのような温熱水蒸気を持続的に、かつ簡便に皮膚に供給し、化粧料の適用効果を容易に向上させられるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、皮膚に温熱水蒸気を供給するために、金属粉の酸化に伴って水蒸気を放出する水蒸気発生組成物を利用した水蒸気発生体を使用することにより、上述の目的が達成できることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
即ち、本発明は、化粧料を適用した皮膚に温熱水蒸気を供給し、化粧料成分の皮膚への浸透を促進する方法であって、該温熱水蒸気供給源として、金属粉、塩類及び水を含有し、金属粉の酸化に伴って水蒸気を放出する水蒸気発生組成物を内蔵し、表面から50℃以下の水蒸気を放出する水蒸気発生体を使用することを特徴とする化粧料成分の浸透促進方法を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0008】
本発明の化粧料成分の浸透促進方法においては、皮膚に化粧料を適用した後、その皮膚に温熱水蒸気を供給するにあたり、金属粉、塩類及び水を含有し、金属粉の酸化に伴って水蒸気を放出する水蒸気発生組成物を内蔵した水蒸気発生体であって、表面から50℃以下の水蒸気を放出するものを使用する。
【0009】
ここで、水蒸気発生組成物を構成する金属粉としては、鉄、アルミニウム、亜鉛、銅等が挙げられ、中でも、経済性、反応性、安全性の点から、鉄粉を使用することが好ましい。塩類としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等が挙げられる。この他、水蒸気発生組成物には、保水剤(バーミキュライト、ケイ酸カルシウム、シリカゲル、シリカ系多孔質物質、アルミナ、パルプ、木粉、吸水性ポリマー等)や、反応促進剤(活性炭、カーボンブラック、黒鉛等)などの種々の成分を含有させることができる。
【0010】
この水蒸気発生組成物は、典型的には、次式
【0011】
【化1】
Fe+(3/4)O2+(3/2)H2O→Fe(OH)3+96kcal
のように、鉄粉の酸化により発熱反応をおこし、系内の水を水蒸気として放出するものであり、一般に化学カイロと称されている発熱体で利用されているものと同様である。しかしながら、従来の化学カイロは基本的に温熱具として構成されているので、適度な通気性は確保するが、反応に必要な水が発熱体から逃げないように留意されている。そのため、化学カイロでは、発熱体を収容する袋を通気性素材から構成するが、積極的に透湿性素材で構成することはなされていない。例えば、特開平1−250252号公報では、シートの透湿量として、ASTM法(E−96−80D法)で100〜400g/m2・24hのシートを用いている。これに対し、本発明では、水蒸気発生組成物を水蒸気発生源として積極的に利用するので、水蒸気発生体の皮膚への適用面における水蒸気放出量を、好ましくは0.5mg/cm2・min以上とする。このため、水蒸気発生体内部で水蒸気発生組成物を収容する部材の透湿性は、少なくとも皮膚への適用面となる部分において4000g/m2・24h以上とすることが好ましく、8000g/m2・24h以上とすることがより好ましい。したがって、本発明における水蒸気発生組成物の利用方法は、従来の化学カイロにおける同様の組成物の利用方法とは大きく異なる。
【0012】
なお、本発明において水蒸気放出量は、室温環境(20℃、65%RH)下で水蒸気発生体を外気遮断容器から取り出し、直ちに1mgの単位まで測定可能な上皿天秤に載せ、その後15分間重量測定を行った場合において、測定開始時の重量をWt0(g)とし、15分後の重量をWt15(g)とし、水蒸気発生体表面の皮膚又は粘膜に適用する部分の表面積をS(cm2)としたときに、以下の式(1)により算出されるものである。
【0013】
【数1】
水蒸気放出量(mg/cm2・min)=(Wt0−Wt15)・1000/15S (1)
【0014】
水蒸気発生組成物の発熱反応時に放出される水蒸気温度は、その組成物への通気量を制御せず、大気中に開放又はそれに近い状態にすると60℃以上となり、かかる温度の水蒸気を持続的に皮膚に供給すると傷害がおきるおそれがある。そこで、本発明においては、水蒸気発生組成物を内蔵した水蒸気発生体の表面が皮膚に直接触れても安全が確保されるように、水蒸気発生体をその表面から放出される水蒸気温度が50℃以下となるように温度制御して使用する。
【0015】
なお、水蒸気発生体から放出される水蒸気温度を50℃以下に制御するにあたり、その温度測定は、JIS S4100使い捨てカイロの温度測定法に準じる。
【0016】
温度制御の態様としては、水蒸気発生体表面と、水蒸気発生組成物の収容部との間に温度調節材を設けることができる。温度調節材の構成素材としては、(1)織布、不織布、(2)紙、合成紙等の紙類、(3)プラスチック、天然ゴム、再生ゴム又は合成ゴムから形成した多孔性フィルム又は多孔性シート、(4)穿孔を有するウレタンフォーム等の発泡プラスチック、及び(5)穿孔を有するアルミ箔等の金属箔、の少なくとも一種を使用することができる。また、温度調節材は水蒸気の通過抵抗にもなることから、温度調節材を設けた場合でも水蒸気発生体の表面から十分な水蒸気が放出されるように、温度調節材はASTM法による透湿量が4000g/m2・24h以上となるようにすることが好ましく、8000g/m2・24h以上とすることがより好ましい。
【0017】
この他、温度制御の態様としては、水蒸気発生体と皮膚又は粘膜の適用部位との間に空隙を設けてもよく、水蒸気発生組成物に使用する金属粉の粒径や充填量を制御してもよい。
【0018】
水蒸気発生体の具体的な構成は、水蒸気発生組成物を内蔵し、表面から50℃以下の水蒸気が放出されるようにしたものである限り特に制限はなく、種々の態様をとることができる。例えば、図1に示したように、水蒸気発生組成物1を、片面(水蒸気放出面2a)が透湿性シートから形成されている内袋2に収容し、内袋2の水蒸気放出面2a上に、数枚の不織布と紙からなる温度調節材3を積層し、これら全体を透湿性外袋4に収容し、さらに外側を密封袋5で密封したものとすることができる。なお、この密封袋5は水蒸気発生体の使用時に取り去られ、それにより水蒸気発生組成物1が反応を開始し、内袋2の水蒸気放出面2a側から水蒸気が放出されるようになる。
【0019】
本発明において、水蒸気発生体の使用に先立ち、皮膚に適用する化粧料の形態、皮膚への浸透を促進させる化粧料成分の種類、化粧料の適用方法には特に制限はない。
【0020】
例えば、化粧料成分を含有する化粧料の形態としては、クリーム状、ペースト状、ジェル状、乳化状等の液状あるいはスティック等の固形状のいずれでもよい。
【0021】
また、化粧料成分の種類としては、血行促進成分、美白剤成分、皮脂分泌抑制剤成分、保湿成分、脂質成分等をあげることができる。このうち、効果的に浸透促進させることのできる血行促進成分としては、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸アミドが好ましく、植物抽出エキスとしては、センブリエキス、オトギリンソウエキス、イチョウエキス、アルニカエキス、ハマメリスエキス、トウキンセンカエキス、マロニエエキス、エンメイソウエキス、サルビアエキス、ハマボウフウエキス、米胚芽油、ボダイジュエキスが好ましく、特に、ニコチン酸トコフェロール、マロニエエキス等をあげることができる。
【0022】
美白剤成分としては、L−アスコルビン酸、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、カミツレエキス、茶エキス、カッコンエキス、カンゾウエキス等を挙げることができる。
【0023】
皮脂分泌抑制剤成分としては、エストラジオール、スルホ石炭酸亜鉛、酸化亜鉛、ローヤルゼリー、10−ヒドロキシウンデカン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等を挙げることができる。
【0024】
保湿剤成分としては、天然保湿成分(NMT)、SAアミノ酸、ピロリドンカルボン酸等をあげることができる。
【0025】
脂質成分としては、セラミド類、リン脂質、高級脂肪酸類等を挙げることができる。
【0026】
中でも本発明により効果的に皮膚への浸透を促進させることができる化粧料成分としては、油溶性であり、水への分配率の小さい酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、セラミド、リン脂質等をあげることができる。
【0027】
化粧料の適用方法としては、手による塗布、吐出容器の使用など任意の方法によることができる。
【0028】
本発明においては、化粧料を適用した皮膚に、水蒸気発生体を用いて温熱水蒸気を供給した後、さらにマッサージを行ってもよい。これにより、化粧料成分の浸透促進効果をさらに向上させることができ、当該化粧料成分の使用効果をより向上させることが可能となる。
【0029】
この場合、マッサージの方向、回数、マッサージ部位の順序等について特に制限はないが、より大きな美容効果を得る点から、マッサージ方向は、まず動脈の血流方向に行い、次に静脈の血流方向に行うのが好ましい。一般に、マッサージはやり方によってはかえってしわやたるみの原因となるが、上述の方法によるとマッサージが血流に沿い、筋繊維の方向に逆らわないので、専門者でなく一般人がマッサージをしてもしわやたるみの原因にならず、さらに短時間で大きな美容効果を得ることが可能となる(特開平10−113369号公報参照)。
【0030】
マッサージを、まず動脈の血流方向に行い、次に静脈の血流方向に行うにあたり、当該マッサージ部位において動脈あるいは静脈の血流方向のマッサージをそれぞれ重複して行ってもよく、また当該マッサージ部位全体に対して動脈の血流方向のマッサージを行った後は、そのマッサージ部位内の任意の部分では、その部分について静脈の血流方向のマッサージのみ行ってもよく、またその部分について再度動脈の血流方向のマッサージを行い、その後その部分について静脈の血流の方向のマッサージを行ってもよい。
【0031】
例えば、顔をマッサージする場合、図2に示したように、まず、(a) 顔面動脈の血流方向にしたがって、口もとから小鼻を通る線を描くようにマッサージする。その後、必要に応じてさらに顔面動脈が分岐した動脈の血流方向にそってマッサージし、次いで顔面静脈もしくは浅側頭静脈又はこれらに注ぐ静脈の血流方向に沿ったマッサージを行う。すなわち、(b) 眼角動脈の血流方向次いで浅側頭静脈の血流方向に沿うように頬を口もとから下眼瞼を通り耳の方へ円を描くようにマッサージするか、(c) 眼窩上動脈の血流方向次いで浅側頭静脈の血流方向に沿うように額を眉間付近から額上部を通って両端部へ円弧を描くように行うマッサージするか、(d) 下眼静脈及び浅側頭静脈の血流方向に沿うように下眼瞼を目元から目尻の方へマッサージする。あるいは(a) のマッサージを行った後、(b),(c),(d) のマッサージを任意の順序で行う。
【0032】
このようなマッサージのなかでも特に好ましい方法としては、(a) のマッサージを2〜3回行った後、(b) 及び(c) のマッサージをこの順序で2〜3回繰り返し、次いで(d) のマッサージを2〜3回行う。この場合、(a) 〜(d) のマッサージが20秒〜60秒程度で完了するようにする。
【0033】
一方、顔以外の部位、例えば身体をマッサージする場合には、図3に示したように、まず心臓より動脈系に沿うか、あるいは脳もしくは脊髄より神経系に沿って遠心性にマッサージし、次に図4に示したように、末梢より静脈あるいはリンパ系に沿って求心性にマッサージを行う。
【0034】
また、マッサージは、手のひらや指の腹で、好ましくは指の腹全体で、マッサージする部位の皮膚上を滑らせるように行うことが好ましい。
【0035】
なお、水蒸気発生体の使用前に皮膚に適用した化粧料の種類等にもよるが、マッサージに際しては、予め皮膚にマッサージクリーム、マッサージオイルなど種々のマッサージ用化粧料を使用してもよい。
【0036】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
【0037】
実施例1
図1の水蒸気発生体を次のように作製した。吸水性ポリマー(日本触媒社製、商品名:アクアリックCA)1重量部、シリカゲル(和光純薬社製、商品名:ワコーゲルC−200)3重量部及び12.5重量%の食塩水10重量部を混合したもの5gと、鉄粉(同和鉄粉工業社製、商品名:RKH)10gとを混合し、水蒸気発生組成物1を得た。この水蒸気発生組成物1を、片面がビニールコーティングされたシート(日東電工社製、商品名:ニトタック)からなり、他面が透湿性不織布(三井化学社製、商品名:シンテックスMB、坪量15g/m2)からなる1辺6cmの正方形の内袋2に8g充填した。このように水蒸気発生組成物1を充填した内袋2の透湿性不織布からなる面を上面とし、ビニールコーティングされたシートからなる面を、支持体としての不織布(チッソ社製、商品名:エアレード、坪量24g/m2)に接着固定した。内袋2の透湿性不織布からなる面には、温度調節材3として、1層の紙(クレシア社製、商品名:キムタオル)、2層の不織布(チッソ社製、商品名:エアレード、坪量24g/m2)、1層の紙(クレシア社製、商品名:キムタオル)、2層の不織布(チッソ社製、商品名:エアレード、坪量24g/m2)を順次積層したものを設け、全体を透湿性不織布(三井化学社製、商品名:シンテックスMB、坪量15g/m2)からなる外袋4に収容し、さらにその外側全体を密封袋5(旭化成ポリフレックス社、商品名:飛龍)で密封し、水蒸気発生体を得た。この水蒸気発生体表面の最高水蒸気温度は47℃であり、皮膚への適用面から放出される水蒸気量は1.10mg/cm2・minであった。
【0038】
市販のセラミド含有クリームを、10名のパネラーの頬部の各々に1g塗布し、4cm×4cmの正方形に伸ばした後、水蒸気発生体をセラミド含有クリームの塗布部に10分間適用した。
【0039】
実施例2
実施例1と同様にして水蒸気発生体を作製し、各パネラーの頬部にセラミド含有クリームを塗布し、その塗布部に水蒸気発生体を10分間適用した後、直ちに口元から小鼻を通る線を描くように3回マッサージ(図2(a))し、次いで口元から下瞼を通り、耳の方へ円を描くように3回マッサージ(図2(b))し、このマッサージを5分間繰り返した。
【0040】
比較例1
実施例1と同様にしてセラミド含有クリームを各パネラーの頬部に塗布したが、水蒸気発生体は適用しなかった。
【0041】
比較例2
実施例1において、水蒸気発生体に代えて市販の化学カイロを各パネラーの皮膚に適用した。
【0042】
比較例3
実施例1と同様にしてセラミド含有クリームを各パネラーの頬部に塗布したが、水蒸気発生体は適用せず、クリームの塗布部に実施例2と同様にしてマッサージを施した。
【0043】
評価
実施例1、2及び比較例1〜3の各々の美容処理を施した10名ずつのパネラーのセラミド含有クリームの塗布部位を、温度10℃、湿度15%の恒温恒湿室で1時間調湿した後、セラミド含有クリームの塗布部位の水分保持率を、皮膚コンダクタンスを測定することにより、次式にしたがって求めた。
【0044】
【数2】
水分保持率(%)=(温度10℃、湿度15%での皮膚コンダクタンス値)/(温度25℃、湿度65%での皮膚コンダクタンス値)
【0045】
10名ずつのパネラーの水分保持率の平均値を各実施例又は比較例における平均水分保持率とした。結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
Figure 0004514857
【0047】
セラミドは細胞間脂質として働き、低湿度下での皮膚からの水分の蒸散を防ぐ作用を有する。セラミド含有クリームの塗布と水蒸気発生体の適用を組み合わせた実施例1では、水蒸気発生体を適用しなかった比較例1〜3に比して水分保持率が高いので、セラミドの皮膚への浸透量が高かったものと考えられる。セラミド含有クリームの塗布と水蒸気発生体の適用とマッサージを組み合わせた実施例2では、実施例1よりもさらに水分保持率が高く、セラミドがより効果的に皮膚に浸透したと考えられる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、金属粉、塩類及び水を含有し、金属粉の酸化に伴って水蒸気を放出する水蒸気発生組成物を利用した水蒸気発生体を用いて、化粧料を適用した皮膚に蒸しタオルのような温熱水蒸気を持続的に、かつ簡便に皮膚に供給するので、化粧料成分の皮膚への浸透を容易に促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 水蒸気発生体の平面図(同図(a))及び断面図(同図(b))である。
【図2】 本発明の方法で行う顔のマッサージの説明図である。
【図3】 本発明の方法で行う身体のマッサージの説明図である。
【図4】 本発明の方法で行う身体のマッサージの説明図である。
【符号の説明】
1 水蒸気発生組成物
2 内袋
2a 内袋の水蒸気放出面
3 温度調節材
4 透湿性外袋
5 密封袋

Claims (3)

  1. 化粧料を適用した皮膚に温熱水蒸気を供給し、化粧料成分(血行促進成分を除く)の皮膚への浸透を促進する化粧方法であって、該温熱水蒸気供給源として、金属粉、塩類及び水を含有し、金属粉の酸化に伴って水蒸気を放出する水蒸気発生組成物を内蔵し、皮膚への適用面から50℃以下の水蒸気を、0.5mg/cm2・min以上の水蒸気量で放出する水蒸気発生体を使用する化粧方法(人を治療する行為を除く)。
  2. 水蒸気発生体内部において、水蒸気発生組成物を収容する部材の透湿性が、皮膚への適用面となる部分で4000g/m2・24h以上である請求項1記載の化粧方法。
  3. 化粧料成分が、美白剤成分、皮脂分泌抑制剤成分、保湿成分、又は脂質成分である請求項1又は2記載の化粧方法。
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