JPH11318813A - 内視鏡の可撓管の製造方法 - Google Patents

内視鏡の可撓管の製造方法

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JPH11318813A
JPH11318813A JP10132509A JP13250998A JPH11318813A JP H11318813 A JPH11318813 A JP H11318813A JP 10132509 A JP10132509 A JP 10132509A JP 13250998 A JP13250998 A JP 13250998A JP H11318813 A JPH11318813 A JP H11318813A
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JP
Japan
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tube
spiral
flexible tube
endoscope
core
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JP10132509A
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English (en)
Inventor
Teruo Ouchi
輝雄 大内
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】螺旋管を芯金にきつく密着させた状態で網状管
を組み付けて高品質の可撓管を製造することができる内
視鏡の可撓管の製造方法を提供すること。 【解決手段】芯金1に螺旋管3を巻き付けてその外面に
網状管5を被覆し、その後で或いはさらに網状管5の外
面に外皮7を被覆した後で、芯金1を取り除くようにし
た内視鏡の可撓管の製造方法において、芯金1を螺旋管
3及び網状管5より低い融点の材料によって形成し、芯
金1を螺旋管3内にある状態で溶解して螺旋管3内から
取り除くようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内視鏡の可撓管の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の挿入部等を外装する可撓管は一
般に、螺旋管の外面に網状管を被覆し、さらにその網状
管の外面に可撓性外皮を被覆して形成されている。
【0003】そのような内視鏡の可撓管の素材となる螺
旋管や網状管は、単体ではいずれも腰が弱くて直線性の
ないものである。そこで、可撓管を製造する際には、ス
テンレス鋼や黄銅等の金属棒からなる芯金に螺旋管を巻
き付けてその外面に網状管を被覆し、両部材を両端で固
着し合ってから芯金を抜き出すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】芯金は、可撓管製造時
の補助具として用いられるものであるが、製造される可
撓管の径寸法がそれによって決まる非常に重要な役割も
有している。
【0005】しかし、上述のような従来の内視鏡の可撓
管の製造方法では、螺旋管を芯金に対してきつく密着さ
せると芯金を抜き出すことができなくなり、無理に引き
出すと螺旋管が引きずられて不良品になってしまう。
【0006】そこで従来は、芯金に対して螺旋管を少し
緩く巻き付けるようにしているため、可撓管の径寸法に
バラツキが発生し易く、また、網状管を被覆して馴染ま
せるためのしごきの工程において、内側の螺旋管が部分
的に軸線方向に寄せられて不良品になり易い等の問題が
ある。
【0007】そこで本発明は、螺旋管を芯金にきつく密
着させた状態で網状管を組み付けて高品質の可撓管を製
造することができる内視鏡の可撓管の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の可撓管の製造方法は、芯金に螺旋
管を巻き付けてその外面に網状管を被覆し、その後で或
いはさらに上記網状管の外面に外皮を被覆した後で、上
記芯金を取り除くようにした内視鏡の可撓管の製造方法
において、上記芯金を上記螺旋管及び網状管より低い融
点の材料によって形成し、上記芯金を上記螺旋管内にあ
る状態で溶解して上記螺旋管内から取り除くようにした
ことを特徴とする。
【0009】なお、上記螺旋管が上記芯金に対してきつ
く密着する状態に巻き付けられるとよく、上記芯金が、
融点が100℃より低い低融点合金によって形成されて
いてもよい。
【0010】また、上記芯金がモールド成形されてもよ
く、上記可撓管の断面形状が、凹みのある異形形状であ
ってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1は、内視鏡の挿入部を外装する可撓
管の製造工程に用いられる芯金1が、モールド成形によ
って作られる状態を略示している。
【0012】型100は、例えば芯金1の軸線と平行な
二つの型を合わせて形成されており、その合わせ面部分
に形成された雌型内に溶融状態の芯金1の素材を流し込
んで冷却することにより、芯金1がモールド成形される
ようになっている。
【0013】芯金1の素材としては、螺旋管3及び網状
管5より融点の低い低融点合金等が用いられる。低融点
合金は、例えばビスマスを主体としてそれに鉛や錫等を
加えて形成され、融点が100℃より低い(例えば60
〜80℃)合金を得ることができる。
【0014】ただし本発明においては、芯金1の素材と
して、融点が100℃以上の低融点合金や、合成樹脂
(例えば融点が100〜120℃のABS樹脂、融点が
90〜100℃のアクリル樹脂又は融点が130〜14
0℃のポリカーボネート樹脂等)を用いることもでき、
要は、芯金1の融点が螺旋管3及び網状管5の融点より
低ければよい。
【0015】芯金1を成形するための型100は、金属
製でもよいがプラスチック等で形成することもでき、任
意の断面形状の芯金1を容易に成形することができる。
芯金1の断面形状が円等の場合は、型100を縦型にし
てその上端から溶融状態の素材を流し込むようにしても
よい。
【0016】図2は、挿入部を外装する可撓管を製造す
る際の最初の工程を示しており、例えばステンレス鋼帯
材等の薄い金属帯を一定のピッチで一定の径に巻いて形
成された螺旋管3内に、外径が螺旋管3の内径より僅か
に(例えば直径で0.1mm)細く形成された芯金1を
通す。なお、芯金1の両端には、螺旋管3の両端を差し
込むことができるスリ割り2を形成しておく。
【0017】次いで、図3に示されるように、螺旋管3
を締め込むように捩じって芯金1の外周面にきつく密着
させ、その状態で螺旋管3の両端3aを折り曲げてスリ
割り2に係止する。その係止部分は、例えば粘着テープ
等で押さえて補強してもよい。
【0018】なお、内径寸法が芯金1の外径寸法より小
さい螺旋管3を芯金1に密着して巻き付けてもよく、そ
の場合には、網状管5を被覆した後、芯金1がある状態
で螺旋管3に外皮7を融着させる必要がある。
【0019】また、螺旋管を複数重ね合わせる構造を採
用する場合には、図4に示されるように、第1の螺旋管
3の外面に巻方向が逆の第2の螺旋管4を被せる。第2
の螺旋管4は、内径寸法が第1の螺旋管3の外径より少
し細いものを用いる。
【0020】次に、螺旋管3が芯金1の外面にきつく巻
き付けられた状態のものに、図5に示されるように、ス
テンレス鋼細線等を編組して形成された網状管5を被せ
る。なお、螺旋管3は一重であるものとして説明をす
る。
【0021】網状管5は両端で外方に引っ張り、さらに
外周面を板材で押圧しながら転がしてしごき、網状管5
を螺旋管3によく密着させる。このとき、螺旋管3が芯
金1にきつく密着しているので、螺旋管3が部分的に軸
線方向に寄せられたりしない。次いで、半田付け6等に
よって網状管5と螺旋管3とを両端近傍で固着する。そ
の際、内部の芯金1まで半田が流れないようにする。
【0022】このようにして螺旋管3と網状管5とが一
体化されたものの外周に外皮7を被覆する。被覆はどの
ような方法によって行ってもよいが、例えば図6に示さ
れるように、網状管5の一端に連結した紐11を支えに
して、ポリウレタン樹脂チューブ等からなる外皮7を、
内側から圧搾空気で広げながら網状管5の外面に被せ
る。
【0023】なお、外皮7の素材チューブの内径寸法を
網状管5の外径寸法より少し細くしておき、外皮7が全
長にわたて網状管5を締め付ける状態に組み上がるよう
にするとよい。
【0024】外皮7の被覆が済んだら、図7に示される
ように、半田付け6部分の途中の所定位置で螺旋管3と
網状管5を切断し、外皮7の端部はそれより少し短い長
さに切り揃える。
【0025】このようにして芯金1が通された状態で出
来上がった可撓管を、図8に示されるように、熱湯12
が入った容器中に入れる。すると、芯金1が熱湯12中
に溶け出してしまう。可撓管を傾けた状態にすれば、溶
けた芯金1が螺旋管3内から簡単に流出する。
【0026】このようにして、図9に示されるように可
撓管が出来上がり、その螺旋管3の内径寸法は芯金1の
外径寸法そのものなので、径方向に非常に高い寸法精度
の可撓管を得ることができる。熱湯12に溶け出した低
融点合金は、冷却して回収することにより、芯金1の成
形に再使用することができる。
【0027】なお、外皮7が被覆される前の図5に示さ
れる状態で芯金1を溶解してもよく、芯金1がなくなっ
た状態の螺旋管3と網状管5の結合体を直列に多数連ね
て、それらに外皮7を押し出し成形で被覆してもよい。
【0028】芯金1として融点が100℃以上の材料を
用いる場合には、熱湯12に代えて、例えば沸点が19
7.5℃のエチレングリコール等を用いればよく、加熱
炉等で芯金1を溶融してもよい。
【0029】図10は、本発明の第2の実施の形態の内
視鏡の可撓管の製造方法を示しており、低融点合金等に
よって形成された芯金1に軸線と平行に全長にわたって
凹溝1aが形成されている。
【0030】そして、螺旋管3と網状管5とが一体に結
合された状態のものに、凹溝1aに嵌まり込む直線状突
起21が形成された押し型20を押し付けて、螺旋管3
と網状管5の一体物に軸線方向に真っ直ぐな凹溝1aを
形成することができる。
【0031】このような異形の断面形状の場合には、芯
金1を抜くことが円形断面の場合以上に困難であるが、
芯金1を低融点合金等で形成して溶解することにより、
図11に示されるような断面形状の凹溝8付きの可撓管
を容易に製造することができる。
【0032】なお、図12に示されるように、押し型2
0に代えて、螺旋管3と網状管5の一体物を一対の回転
ローラ30,30′の間に挟み込み、その一方の回転ロ
ーラ30の周面に突起31を形成しておいてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、芯金を螺旋管及び網状
管より低い融点の材料によって形成し、螺旋管内にある
状態で芯金を溶解するようにしたことにより、螺旋管を
芯金にきつく密着させた状態で網状管を組み付けて、寸
法及び形状の精度のよい高品質の可撓管を製造すること
ができる。また、低融点合金等で芯金を形成することに
より、溶解された材料を繰り返して芯金に再利用するこ
とができ、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芯金の製造工程の一例を示す略示断面
図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
製造工程を示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
製造工程を示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
製造工程を示す側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
製造工程を示す側面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
製造工程を示す側面断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
製造工程を示す側面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
製造工程を示す側面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
製造工程を示す側面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の内視鏡の可撓管
の製造工程を示す斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の内視鏡の可撓管
の製造工程で得られる可撓管の正面断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の内視鏡の可撓管
の製造工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 芯金 3 螺旋管 5 網状管 7 外皮

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯金に螺旋管を巻き付けてその外面に網状
    管を被覆し、その後で或いはさらに上記網状管の外面に
    外皮を被覆した後で、上記芯金を取り除くようにした内
    視鏡の可撓管の製造方法において、 上記芯金を上記螺旋管及び網状管より低い融点の材料に
    よって形成し、上記芯金を上記螺旋管内にある状態で溶
    解して上記螺旋管内から取り除くようにしたことを特徴
    とする内視鏡の可撓管の製造方法。
  2. 【請求項2】上記螺旋管が上記芯金に対してきつく密着
    する状態に巻き付けられる請求項1記載の内視鏡の可撓
    管の製造方法。
  3. 【請求項3】上記芯金が、融点が100℃より低い低融
    点合金によって形成されている請求項1又は2記載の内
    視鏡の可撓管の製造方法。
  4. 【請求項4】上記芯金がモールド成形される請求項1、
    2又は3記載の内視鏡の可撓管の製造方法。
  5. 【請求項5】上記可撓管の断面形状が、凹みのある異形
    形状である請求項1、2、3又は4記載の内視鏡の可撓
    管の製造方法。
JP10132509A 1998-05-15 1998-05-15 内視鏡の可撓管の製造方法 Pending JPH11318813A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008167778A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Hoya Corp 内視鏡の可撓管及びその製造方法
JP2020092917A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 オリンパス株式会社 チューブ体の製造方法およびチューブ体

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