JPH11318797A - 洗浄具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】内底の深いなべやコップなどにスポンジを底ま
で簡単に差し入れることができ、また、液体洗剤の薄め
度合いを簡単に調整できるようにする。 【解決手段】柄本体４の一端の洗浄液注入口５にねじキ
ャップ６を取り付けた柄２と、柄本体４の他端側に取り
付けるスポンジ体３とを備え、柄本体４の他端に、傾斜
したスポンジ体取付面８が位置し、スポンジ体取付面８
に洗浄液が通過できる透孔９を開口し、スポンジ体取付
面８の対向二辺に取付鍔部１０を設け、スポンジ体取付
面８の他の一つの辺に係止鍔部１１を設け、スポンジ体
３には、透孔９に対応する洗浄液導入孔１７を備える装
着治具１２を設け、装着治具１２は、取付鍔部１０をス
ライド可能に保持する一対の鈎部１８と、取付鍔部１０
を鈎部１８にスライド装着したときに係止鍔部１１に係
脱可能に係止する係止凸部１６とを有して、スポンジ体
３を前記柄４に着脱可能に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は什器などを洗う洗浄
具に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来から、汚れた食器
やなべ、コップなどを洗う場合、一般的にはスポンジを
用いて行われており、スポンジに液体洗剤をかけ水を付
けて揉むなどして液体洗剤を適宜に薄めた状態にした
り、シンクなどに張った水に液体洗剤を入れて薄めた状
態としてから、スポンジにて食器の汚れを取り去るよう
にしている。しかしながら、洗おうとする調理用具や什
器において内底が深いものではスポンジを持つ手が入り
難くかったり力を加え難かったりすることが多く、上手
くスポンジにて汚れを取り除くことができないという場
合がある。また、上述したように使用される液体洗剤を
水を張ったシンクやボールに垂らしたりスポンジに垂ら
すなどしているため、液体洗剤の薄め度合いがいつも不
定となっており、経済的に洗剤を使用し難いという不都
合がある。そこで本発明は上記した事情に鑑み、内底の
深いなべやコップなどにあってもスポンジを底まで簡単
に差し入れることができるようにし、また、使用する液
体洗剤の薄め度合いを簡単に調整できるようにすること
を課題とし、食器洗いが簡便に行えるようにすることを
目的とする。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、中空に成型された透視可能な柄本
体の一端に洗浄液注入口を開口して該洗浄液注入口にね
じキャップを着脱可能に取り付けてなる柄と、前記柄本
体の他端側に取り付けられるスポンジ体とを備え、柄本
体の前記他端には、柄の長手方向に対して傾斜した平ら
なスポンジ体取付面が位置して、該スポンジ体取付面の
所定位置に洗浄液が通過可能な小径の透孔が開口し、前
記スポンジ体取付面の対向二辺に外方に向けて膨出した
取付鍔部が設けられているとともに、前記スポンジ体取
付面における洗浄液注入口側の辺に外方に向けて膨出し
た係止鍔部が設けられ、前記スポンジ体には、前記透孔
に対応する洗浄液導入孔を備えて柄本体内から前記透孔
と洗浄液導入孔を通してスポンジ体内部側へ洗浄液が浸
透可能にした装着治具が設けられ、前記装着治具は、前
記スポンジ体取付面の取付鍔部をスライド可能に保持す
る一対の鈎部と、前記取付鍔部を前記鈎部にスライド装
着したときに前記係止鍔部に係脱可能に係止する係止凸
部とを有して、該装着治具を介して前記スポンジ体が前
記柄に着脱可能にして取り付けられることを特徴とする
洗浄具を提供して、上記課題を解消するものである。そ
して、本発明にあっては、上記柄本体には目盛りが設け
られていることが良好であり、また、上記スポンジ体は
軟質層部と硬質層部とが積層されていることが良好であ
る。

【０００４】

【発明の実施の形態】つぎに本発明を図１から図３に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中１は本発
明の洗浄具で、該洗浄具１は柄２とスポンジ体３とから
なるものである。前記柄２は、ブロー成型などによって
透明な素材を用いて中空に成型されて内部が透視可能さ
れた柄本体４の一端に洗浄液注入口５を開口し、その洗
浄液注入口５にねじキャップ６を着脱可能に取り付けて
いる。そして、この柄本体４は、前記洗浄液注入口５か
ら注入する洗浄液（液体洗剤）や水の量が把握できるよ
うにするために目盛り７が柄本体４の長手方向に設けら
れている。また、図示されているように、柄本体４の他
端には、上記スポンジ体３を取り付けることができるよ
うにするために、柄２の長手方向に対して傾斜した略矩
形状の平らなスポンジ体取付面８が形成されており、こ
のスポンジ体取付面８のほぼ中央に洗浄液が通過可能な
小径の透孔９が開口している。勿論、この透孔９は希釈
された洗浄液も通過することができるものである。さら
に、前記スポンジ体取付面８の前記洗浄液注入口側の辺
を除く対向二辺と先端側の辺とに連続して、外方に略コ
字状にして膨出した取付鍔部１０が設けられ、前記スポ
ンジ体取付面８における洗浄液注入口側の辺には、同様
にして外方に膨出した係止鍔部１１が設けられている。

【０００５】上記スポンジ体３にあっては、装着治具１
２とスポンジ１３とからなるもので、スポンジ１３は装
着治具１２側を軟質層部１３ａとしこれに硬質層部１３
ｂを合わせた二層構造に設けられており、例えば、前記
軟質層部１３ａは発泡状のスポンジとし、硬質層部１３
ｂは不織布式のスポンジを使用する。装着治具１２は前
記スポンジ１３を接着固定した基板１４の三辺に上記取
付鍔部１０に対応した縦壁１５を設け、残りの一辺に上
記係止鍔部１１に対応した係止凸部１６を設けている。
そして、前記基板１４のほぼ中央には上記透孔９に対応
する洗浄液導入孔１７が開口され、後述するように柄２
に装着治具１２を取り付けることでこの基板１４とスポ
ンジ体取付面８とが密接して透孔９と洗浄液導入孔１７
とが相対し、柄本体４内から透孔９と洗浄液導入孔１７
とを通してスポンジ体の内部側へ洗浄液が浸透できるよ
うに設けられている。柄２とスポンジ体３との接続状態
が保つことができるように、上記装着治具１２の上記縦
壁１５において、対向する二つの壁部分に、スポンジ体
取付面８の先端側辺を除いた対向二辺に位置する取付鍔
部１０をスライド可能に保持する鈎部１８が設けられて
いる。さらに、取付鍔部１０を前記一対の鈎部１８にス
ライド装着したときに、基板１４の一辺に位置する上記
係止凸部１６が上記係止鍔部１１に係脱可能に係止する
ように設けられており、装着治具１２に対して柄本体４
のスポンジ体取付面８側をスライドさせながら装着する
ことで、前記鈎部１８が取付鍔部１０に掛かるととも
に、係止鍔部１１が係止凸部１６に掛かって、スポンジ
体取付面８と基板１４とが密着する。この状態において
上記透孔９と洗浄液導入孔１７とが相対し、上述したよ
うに柄本体内にある洗浄液がスポンジ体のスポンジ側に
浸透するようにしている。また、スポンジ体３の取り外
しに際しては、前記係止凸部１６を係止鍔部１１から外
し、鈎部１８から取付鍔部１０を引き抜くようにすれば
よい。

【０００６】柄本体内にある洗浄液は浸透によりスポン
ジ体側に移るが、スポンジ体側に移す量を多くした場合
には柄本体の側面などを押すようにすればよく、内圧が
上昇して洗浄液がスポンジ体側に押し出されるようにな
る。また、この内圧を高める操作を行い易くするために
柄本体の一部分を薄肉にして凹み易くなるようにしても
よい。さらに、上記した実施のスポンジ体では軟質層部
側に装着治具を配置したが、反対側の硬質層部に装着治
具を配置するようにしてもよい。

【０００７】

【発明の効果】以上説明した本発明により、柄の一端部
側にスポンジ体が位置するため、底の深いなべやコップ
であっても柄を持つことでスポンジ体を容易に差し入れ
ることができ、なべやコップなどの内表面にスポンジ体
を確実に摺接させて汚れを取ることができるようになる
とともに、柄側を持って洗い操作するようになり、手が
洗浄液の泡に覆われ難く手荒れを抑えることができる。
また、予め好みの希釈度合いで洗浄液を柄本体内に収容
させておくことができ、食器洗いの都度、洗浄液を洗浄
容器から直接注出させるために比較的多目に注出され勝
ちだった従来の洗浄液の使い方に比べて、その洗浄液を
経済的に使用することができる。そして、柄本体に目盛
りを設けるようにすれば、洗浄液を希釈する際の洗浄液
や水の液量が目視で判断でき、一定の濃度を得るための
希釈操作が簡単になる。さらに、スポンジ体が柄に着脱
可能であるため、スポンジ体の摩滅や汚れの固着が進ん
だ場合でも、そのスポンジ体を新しいものと交換すれば
よく、洗浄具の機能を維持させることが簡単であるな
ど、実用性に優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る洗浄具の一例を示す説明図であ
る。

【図２】一例を柄とスポンジ体とが分離している状態で
示す説明図である。

【図３】柄とスポンジ体との連結部分を断面で示す説明
図である。

【符号の説明】

１…洗浄具 ２…柄 ３…スポンジ体 ４…柄本体 ５…洗浄液注入口 ６…ねじキャップ ７…目盛り ８…スポンジ体取付面 ９…透孔 １０…取付鍔部 １１…係止鍔部 １２…装着治具 １３…スポンジ １４…基板 １５…縦壁 １６…係止凸部 １７…洗浄液導入孔 １８…鈎部

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年４月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００３

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、中空に成型されて目盛りを有する
透視可能な柄本体の一端に洗浄液注入口を開口して該洗
浄液注入口にねじキャップを着脱可能に取り付けてなる
柄と、前記柄本体の他端側に取り付けられるスポンジ体
とを備え、柄本体の前記他端には、柄の長手方向に対し
て傾斜した平らなスポンジ体取付面が位置して、該スポ
ンジ体取付面の所定位置に洗浄液が通過可能な小径の透
孔が開口し、前記スポンジ体取付面の対向二辺に外方に
向けて膨出した取付鍔部が設けられているとともに、前
記スポンジ体取付面における洗浄液注入口側の辺に外方
に向けて膨出した係止鍔部が設けられ、前記スポンジ体
には、前記透孔に対応する洗浄液導入孔を備えて柄本体
内から前記透孔と洗浄液導入孔を通してスポンジ体内部
側へ洗浄液が浸透可能にした装着治具が設けられ、前記
装着治具は、前記スポンジ体取付面の取付鍔部をスライ
ド可能に保持する一対の鈎部と、前記取付鍔部を前記鈎
部にスライド装着したときに前記係止鍔部に係脱可能に
係止する係止凸部とを有して、該装着治具を介して前記
スポンジ体が前記柄に着脱可能にして取り付けられるこ
とを特徴とする洗浄具を提供して、上記課題を解消する
ものである。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００７

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００７】

【発明の効果】以上説明した本発明により、柄の一端部
側にスポンジ体が位置するため、底の深いなべやコップ
であっても柄を持つことでスポンジ体を容易に差し入れ
ることができ、なべやコップなどの内表面にスポンジ体
を確実に摺接させて汚れを取ることができるようになる
とともに、柄側を持って洗い操作するようになり、手が
洗浄液の泡に覆われ難く手荒れを抑えることができる。
また、予め好みの希釈度合いで洗浄液を柄本体内に収容
させておくことができ、食器洗いの都度、洗浄液を洗浄
容器から直接注出させるために比較的多目に注出され勝
ちだった従来の洗浄液の使い方に比べて、その洗浄液を
経済的に使用することができる。そして、柄本体に目盛
りを設けているので、洗浄液を希釈する際の洗浄液や水
の液量が目視で判断でき、一定の濃度を得るための希釈
操作が簡単になる。さらに、スポンジ体が柄に着脱可能
であるため、スポンジ体の摩滅や汚れの固着が進んだ場
合でも、そのスポンジ体を新しいものと交換すればよ
く、洗浄具の機能を維持させることが簡単であるなど、
実用性に優れた効果を奏するものである。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中空に成型された透視可能な柄本体の一端
   に洗浄液注入口を開口して該洗浄液注入口にねじキャッ
   プを着脱可能に取り付けてなる柄と、前記柄本体の他端
   側に取り付けられるスポンジ体とを備え、 柄本体の前記他端には、柄の長手方向に対して傾斜した
   平らなスポンジ体取付面が位置して、該スポンジ体取付
   面の所定位置に洗浄液が通過可能な小径の透孔が開口
   し、前記スポンジ体取付面の対向二辺に外方に向けて膨
   出した取付鍔部が設けられているとともに、前記スポン
   ジ体取付面における洗浄液注入口側の辺に外方に向けて
   膨出した係止鍔部が設けられ、 前記スポンジ体には、前記透孔に対応する洗浄液導入孔
   を備えて柄本体内から前記透孔と洗浄液導入孔を通して
   スポンジ体内部側へ洗浄液が浸透可能にした装着治具が
   設けられ、 前記装着治具は、前記スポンジ体取付面の取付鍔部をス
   ライド可能に保持する一対の鈎部と、前記取付鍔部を前
   記鈎部にスライド装着したときに前記係止鍔部に係脱可
   能に係止する係止凸部とを有して、該装着治具を介して
   前記スポンジ体が前記柄に着脱可能にして取り付けられ
   ることを特徴とする洗浄具。
2. 【請求項２】上記柄本体には目盛りが設けられている請
   求項１に記載の洗浄具。
3. 【請求項３】上記スポンジ体は軟質層部と硬質層部とが
   積層されている請求項１に記載の洗浄具。