JP4674693B2 - 洗剤希釈皿つきたわし台 - Google Patents

Description

本発明は、台所などの流しに置くたわし台に関するものである。

台所用洗剤は、薄める基準はあるが、捨てる基準は存在しない。

現在食器類を洗うには、洗い桶を使う方法と、溶剤を直接かけて洗う方法が行われている。前者の場合、洗い桶に入れた洗剤原液を数百倍に水で薄めた溶液で洗い、残った水溶液を捨て、水で洗浄している。後者の場合は、水を含んだたわしか或いは食器類に、溶剤の原液を直接垂らして擦った後、水洗いをしている。しかし、どちらも洗剤消費量は野放し状態となる。

洗い桶の方法では、洗い桶に目盛りがあるとは限らないから、水と洗剤はいい加減に混ぜられ、食器を入れて洗った後の未だ使える多量の溶液を捨てている。これが家庭の排水による河川の水質汚染の原因の一つでもある。続いて、食器類を水で二回以上濯ぐので、水の使用量も多い。また、その後で大きい洗い桶の洗浄と収納という厄介な作業も付随している。

洗剤の原液を直接使う方法では、薄める過程に基準はできず、洗い桶の水溶液の数百倍の高濃度の原液をそのまま使うので、原液の損失量は大きく、その上、原液を容器から取り出す頻度も多くて作業の効率は悪い。

本発明は、台所の流しで使用される洗剤の使用量を抑制し、台所の作業を簡易化することを目的とするものである。

洗剤の原液を無駄なく効果的に使用するには、先ず一度原液を適切な濃度（５０〜１００倍程度）に水で希釈することである。そして、その溶液を少しずつ効率よく使用する方式をとる。また、作業効率を考慮して、流しのたわし台に希釈皿を置くことにする。

適切に希釈した溶液を、水分を含んだたわしで、少しづつ付けだして使う。そして、たわしの洗浄力が落ちてくれば、また少し付ければよい。これで洗剤液使用量が激減する。

既述のように、本発明により、洗剤液の使用量は減少する。ある市販の原液の場合、水１リットルの原液使用量は１．５ミリリットル程度で、洗い桶を使用するときは約水２リットルを使うとすると、洗剤用量は約３ミリリットルを必要とする。本発明では、洗い桶に一杯入った食器を、希釈皿の溶液を少しづつたわしで取って洗った場合、実際に行ったおおまかな結果では、１００倍に薄めた溶液で５０ミリリットルあれば十分であった。洗剤の種類と、汚れの程度にもよるが、その消費量は、２分の１以下であるから、洗い桶を使う時は、半分以上の洗剤は無駄に捨てていることになる。使用濃度の数百倍の原液をかけるという乱暴な消費は論外である。

本発明では、希釈液を徐々に使うので、洗剤使用量は節約できるし、家庭の排水による河川の水質汚染問題も多少はよくなる。

洗い桶の場合は、食器類を一括して洗うので、汚れの種類と程度の区別なく洗剤溶液につかるので、汚れていないものも汚れて、無駄な作業も起こりうる。しかし本発明では、たわしに付く洗剤液の加減は勿論、たわしに付いた洗剤の泡の発生加減とか、擦る感触などで洗剤液の付着状態や劣化の程度が分かることもあるので、過剰な消費は防げる。大きい洗い桶の準備、洗浄、収納の手間はなくなる。

原液を直接かけて洗うときは、容器から原液を度々取り出すので作業は面倒である。また一般に、原液は手を損傷し易い。本発明はこれらの課題も解消する。

本発明の洗剤希釈皿には、内容量が示されるので、従来不安定であった濃度の調整は可なり正確に出来る。

以下、本発明の実施の形態を図１〜２により説明する。

図１は流しのコーナーに置くたわし台の１例である。１はたわし台で、ワイヤー構造により、ほぼ三角のかごを形成する。流しに置かれたものは、一般に数日でぬるぬるした異物が付着するので、表面積の少ない目の荒いかごにしている。２は支持脚で、傾斜した流しでたわし台１が水平になるように流しのコーナーに近い支持脚は短くなっている。

３は洗剤希釈皿でたわし台１の底部にはめ置かれている。溶液補充のため簡単に取り外すことが出来る。

図２は、図１の洗剤希釈皿３の斜視図である。立ち上がり部分の防水面４は、洗い水や飛散水の侵入を防ぐものである。その上部はたわし台１のワイヤーに掛ける形になっている。５はフランジで、たわし台１の底のワイヤーに掛かる部分で、６は内容積の目盛りである。液面の傾斜を考慮して、目盛りは２か所以上設ける。

本発明の実施形態の斜視図 図１の洗剤希釈皿３の斜視図

符号の説明

１ たわし台
２ 支持脚
３ 洗剤希釈皿
４ 防水面
５ フランジ
６ 目盛

Claims (1)

1. 目の荒いかごの底部の１部分に取り外しが容易で内容積の指標がある洗剤希釈皿をはめ置いた流し用たわし台

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