JP3055432U

JP3055432U - レンゲ

Info

Publication number: JP3055432U
Application number: JP1998004752U
Authority: JP
Inventors: 秀男坂口
Original assignee: 貿易雑貨株式会社
Priority date: 1998-06-30
Filing date: 1998-06-30
Publication date: 1999-01-12
Anticipated expiration: 2004-06-30

Abstract

(57)【要約】【課題】鉢の中にその側縁を支えにして確実にたてか
けできるようにし、衛生的に使用可能とする。【解決手段】小皿のような頭部２に柄部３を設けてな
る液状又は粉粒状等の食物をすくいとるレンゲ１であっ
て、柄部３と頭部２の接続部分の表側に、鉢縁等への引
掛部６を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、汁などの液状または粉粒状等の食物をすくいとるために使用されるレンゲ（蓮華）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、中華料理の汁物たとえば、ラーメンやそば類、或いは鍋物等の汁をすくいとるために、レンゲと称するお玉杓子状の食器が使用されている。この種レンゲは、小皿のような表面からみて略玉子形を呈する頭部に柄をつけたもので、通常陶器製又はプラスチック製のものが用いられており、ラーメンなどの汁物を食べる際、鉢の中にその側縁を支えにしてたてかけている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記従来のレンゲは、鉢が大きくかつ深い場合、表側を鉢内側面に対向させるようにして、鉢の中にたてかけているが、滑って鉢の中に入って柄が汁などに浸ってしまい、これを取り出しても柄に汁がついて手が汚れるなど、非常に不衛生であるという問題がある。

【０００４】本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、鉢が大きくかつ深い場合でも、鉢の中にその側縁を支えにして確実にたてかけることができ、衛生的に使用できるレンゲを提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本考案は、小皿のような頭部に柄部を設けてなる液状又は粉粒状等の食物をすくいとるレンゲであって、前記柄部と頭部との接続部分の表側に、鉢縁等への引掛部が設けられている点に特徴がある。したがって、このレンゲを、鉢の中にその側縁を支えにしてたてかける場合、前記レンゲの表側を鉢内側面に対向させると共に、前記引掛部を鉢開口端縁に引掛けることにより、レンゲを鉢を中に確実にたてかけることができ、滑って鉢内の汁などに浸る恐れはなく、衛生的で至極便利である。

【０００６】また、本考案は、前記頭部の食物収容側と、裏側及び柄部が異色材料により形成されたものとすることができる。この場合、２色の選択は任意に行なえ、意匠的効果の高い個性的なレンゲとすることができる。そして、本考案は、前記柄部の幅方向断面形状を上向凸型弯曲状とすることができる。このようにすれば、引掛部のデザイン性が良くかつ違和感がないうえ、洗い易い。

【０００７】さらに、本考案に係るレンゲは、硬質合成樹脂はもとより、陶器、木材等の各種材料により成形することができる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基いて説明する。図面は、本考案に係るレンゲ１の一実施形態を示し、硬質合成樹脂により２色成形されている。このレンゲ１は、平面視卵形を呈する小皿状の頭部２と、該頭部２の長手方向一端に設けた柄部３とが一体成形されている。なお、頭部２は、その底面４が偏平状でテーブルや皿の上に安定的に置けるようになっており、内側体２Ａと外側体２Ｂとが色違いの二重構造で一体化されている。

【０００９】そして、前記外側体２Ｂと柄部３が同色の材料により構成され、前記頭部２内側体２Ａと柄部３との接続部分内側が、柄部３側に凹陥部５が形成されると共に該凹陥部５の上部が、頭部２中央方向に突出する引掛部６となっている。なお、前記柄部３は、その幅方向断面形状が、上向き突形の略半円形状とされている。したがって、前記引掛部６が頭部２と柄部３の接続部分中央部に形成でき、デザイン性を良くすることができると共に、食物が引掛部６に引掛ることはなく、使い勝手が良いうえ、洗う際に汚れを簡単に落とせかつ洗い易い。

【００１０】前記レンゲ１を使用中に、鉢７の中にたてかける場合、図３に示すように、頭部２の内側体２Ａが鉢７の側壁８に対向するにして、前記引掛部６を鉢縁９に引掛けることにより、レンゲ１を確実にたてかけることができ、鉢７の中に滑り込んで汚れる恐れは全くなく、非常に衛生的でかつ使い勝手が良い。なお、鉢７が図３に示す深さよりもさらに深く、レンゲ１頭部２の先端１１が鉢底１０に当たらない場合でも、鉢側壁８内面にレンゲ頭部２の先端１１が当たって支えられ、安定的にたてかけることができる。

【００１１】本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、柄部３の断面形状がＵ字状、Ｖ字状はもとより、下向き突形の弯曲状とし、前記引掛部を柄部３の幅方向左右両側に形成することができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上述のように、前記柄部と頭部との接続部分の表側に、鉢縁等への引掛部を設けたものであるから、レンゲの使用中に、鉢の中にレンゲを確実にたてかけることができ、レンゲが鉢の中に滑り込まないので、レンゲの柄部が汚れて持ち難くなったり、鉢の中の食物や汁に浸らず衛生的であり、使い勝手が良い。

【００１３】また、前記頭部の食物収容側と、裏側及び柄部が異色材料により形成されたものとすることにより、デザイン性を良くしかつ意匠的効果を高め、個性的なものとすることができる。そして、前記柄部の幅方向断面形状を上向き突状とすることにより、引掛部のデザイン性を良くし、かつ汚れを落し易くし、洗いを容易にかつ能率的にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るレンゲの一実施形態を示す平面図
である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】同実施形態の一使用例を示す断面図である。

【符号の説明】

１レンゲ２頭部２Ａ内側体２Ｂ外側体３柄部６引掛部７鉢９鉢縁

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】小皿のような頭部に柄部を設けてなる液
状又は粉粒状等の食物をすくいとるレンゲであって、前記柄部と頭部との接続部分の表側に、鉢縁等への引掛
部が設けられていることを特徴とするレンゲ。
【請求項２】前記頭部の食物収容側と、裏側及び柄部
が異色材料により形成されていることを特徴とする請求
項１に記載のレンゲ。
【請求項３】前記柄部の幅方向断面形状が上向き突状
とされていることを特徴とする請求項１または２に記載
のレンゲ。