JPH11318264A - 貝類の養殖水槽 - Google Patents

貝類の養殖水槽

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JPH11318264A
JPH11318264A JP10155153A JP15515398A JPH11318264A JP H11318264 A JPH11318264 A JP H11318264A JP 10155153 A JP10155153 A JP 10155153A JP 15515398 A JP15515398 A JP 15515398A JP H11318264 A JPH11318264 A JP H11318264A
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JP
Japan
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water
filtration
tank
circulation
culture tank
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Application number
JP10155153A
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English (en)
Inventor
Shigemi Matsuo
重巳 松尾
Kazuhide Ando
和秀 安東
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JAPAN AQUA TECH KK
Kyushu Electric Power Co Inc
Original Assignee
JAPAN AQUA TECH KK
Kyushu Electric Power Co Inc
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給餌用循環路に設けられたポンプと瀘過用循
環路に設けられたポンプのオンオフ制御のみで、両循環
路を切り換えて養殖槽に餌を循環させて貝類に効率良く
摂取させると共に養殖槽の水を循環瀘過して浄化させる
ことにある。 【解決手段】 貝類を養殖する養殖槽3の下方に給餌用
循環路4と瀘過用循環路5を並設し、給餌用循環路4と
瀘過用循環路5の両端を養殖槽3の両端側にそれぞれ連
通接続し、給餌用循環路4の途中に設けた給餌用循環駆
動ポンプ7と瀘過用循環路5の途中に設けた瀘過用循環
駆動ポンプ9のオンオフ制御で、給餌用循環路4と瀘過
用循環路5を切り換えて、養殖槽3に餌を循環又は養殖
槽3の水を浄化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばアコヤ貝
などの貝類を養殖する養殖槽の下方に給餌用循環路と瀘
過用循環路を並設し、給餌用循環路に設けられたポンプ
と瀘過用循環路に設けられたポンプのオンオフ制御のみ
で、両循環路を切り換えて養殖槽に餌を循環させたり養
殖槽の水を循環瀘過して浄化させるようにした貝類の養
殖水槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、養殖水槽においては、投入する餌
及び養殖される魚介類からの排泄物によって養殖槽内の
水が汚れるため、養殖槽内の水の浄化が行われている。
そして、養殖槽内の水の浄化に際しては、瀘過用循環路
の途中に瀘過槽及び駆動ポンプを設け、駆動ポンプによ
って汚れた水を瀘過用循環路を通じて瀘過槽に送りそこ
で瀘過させて再び養殖槽内に戻す循環瀘過が一般に行わ
れている。
【0003】ところで、養殖水槽で養殖される例えばア
コヤ貝のような貝類は、水中を泳ぎながら餌を掴まえて
食べる魚と異なり水底にじっとして動かず、水底付近に
浮遊沈下して近づいた餌のプランクトンを掴まえて食べ
ている。つまり、貝類は餌のプランクトンが近づくの待
つのみである。また、養殖水槽で養殖される貝類の餌と
して使用されるプランクトンは軽いのでゆっくり沈下す
るが、或る程度の流速があると水中に浮遊することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、養殖水槽で養殖される貝類は、魚のように水
槽内を泳ぎながら餌を掴まえて食べることができないた
め、水槽内に投入された餌のプランクトンを効率良く貝
類に食べさせることが困難であった。しかも、投入され
た餌のプランクトンで貝類に食べられなかったものは、
水槽の底に沈澱して、水槽の水質の汚濁の原因になるの
という問題がある。
【0005】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、給餌用循環路に設けられたポンプと瀘
過用循環路に設けられたポンプのオンオフ制御のみで、
両循環路を切り換えて養殖槽に餌を循環させて貝類に効
率良く摂取させると共に養殖槽の水を循環瀘過して浄化
させることのできる貝類の養殖水槽を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この発明は、貝類を養殖する養殖槽の下方に給餌
用循環路と瀘過用循環路を並設し、給餌用循環路と瀘過
用循環路の両端を養殖槽の両端側にそれぞれ連通接続
し、給餌用循環路の途中に給餌用循環駆動ポンプを設
け、瀘過用循環路の途中に瀘過槽及び瀘過用循環駆動ポ
ンプを設け、給餌用循環駆動ポンプと瀘過用循環駆動ポ
ンプのオンオフ制御で、給餌用循環路と瀘過用循環路を
切り換えて、給餌用循環駆動ポンプの駆動によって養殖
槽に投入された貝類の餌を給餌用循環路を通じて循環さ
せて養殖槽内を浮遊流動させ、瀘過用循環駆動ポンプの
駆動によって養殖槽の水を瀘過用循環路を通じて瀘過槽
で循環瀘過させて浄化させ、養殖槽に餌を循環又は養殖
槽の水を浄化するようにした手段よりなるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。こ
こで、図1は貝類の養殖水槽の平面図、図2は図1のA
−A矢視断面図、図3は図1のB−B矢視断面図、図4
は図1のC−C矢視断面図、図5は図1のD−D矢視断
面図、図6は図1のE−E矢視断面図、図7は図1のF
−F矢視断面図、図8は図1のG−G矢視断面図であ
る。
【0008】図において、貝類の養殖水槽1は、平面か
ら見て例えば細長な長方形の形状をしており、又水平底
板2で上下に分けられていて、水平底板2の上部側には
養殖槽3が設けられ、水平底板2の下部側には給餌用循
環路4と瀘過用循環路5が並設されている。
【0009】養殖槽3は上面が開放され、その内部には
水(淡水及び海水を含む)が入れられて、例えばアコヤ
貝などの貝類が養殖されている。貝類は養殖槽3の水底
となる水平底板2の上に在って動かず、水底付近を浮遊
流動して貝類に接近したプランクトンからなる餌を摂取
して成長する。プランクトンからなる餌は養殖槽3の開
放上面から投入される。
【0010】養殖槽3の長手方向の両端側には通水板3
a,3bがそれぞれ設けられていて仕切られている。通
水板3aの外側には流出路3cが設けられている。流出
路3cは給餌用循環路4及び瀘過用循環路5の一部を形
成している。この流出路3cの下方の一方側は給餌用循
環路4の一端に連通し、一方側の反対側となる下方の他
方側には瀘過用循環路5の一部を形成する後述の瀘過槽
流入路6cに連通している。
【0011】養殖槽3の通水板3aの近くの水底となる
水平底板2には吸込口3dが開口されている。吸込口3
dはその真下に配設された給餌用循環路4に連通してい
る。吸込口3dにはネットが取付けられていて、貝類が
吸込口3dから給餌用循環路4内に落ちるのが防がれて
いる。
【0012】水平底板2で上下に仕切られた養殖槽3の
下方には給餌用循環路4と瀘過用循環路5とが並設され
ている。給餌用循環路4と瀘過用循環路5とは循環路仕
切り板2aによって完全に分離されて分けられている。
循環路仕切り板2aは貝類の養殖水槽1の長手方向に沿
って設けられている。
【0013】即ち、養殖槽3の下方には、その中央に給
餌用循環路4が貝類の養殖水槽1の長手方向に向けて設
けられ、中央の給餌用循環路4を挟んでその両側に瀘過
用循環路5が貝類の養殖水槽1の長手方向に向けて並設
されている。つまり、循環路仕切り板2aは中央の両側
に養殖水槽1の長手方向に向けて平行に配置されて、中
央の給餌用循環路4を挟んでその両側に瀘過用循環路5
を形成させている。
【0014】貝類の養殖水槽1の長手方向の端部側とな
る流出路3cの外側には、瀘過槽6が設けられている。
瀘過槽6はその略中央部に、2基の上昇流筒体6aが上
下方向に設けられている。上昇流筒体6aの周囲には瀘
過材6bが積層されている。瀘過材6bは養殖槽3の汚
れた水に含まれる大まかな汚れを瀘過して浄化する機能
を果たす。
【0015】上昇流筒体6aの下方には瀘過槽流入路6
cが設けられている。瀘過槽流入路6cは瀘過槽6の下
部の中央部に設けられている。瀘過槽流入路6cは前述
の流出路3cに連通している。流出路3cへ流出された
養殖槽3の汚れた水は瀘過槽流入路6cを通って上昇流
筒体6aを上昇して上昇流筒体6aの上端から周囲の瀘
過材6bの中を下降する。
【0016】流出路3cと連通する1箇所を除く瀘過槽
流入路6cの周囲には瀘過槽流出路6dが形成されてい
る。瀘過槽流出路6dは瀘過材6bの下方に設けられて
いて、瀘過材6bが積層された瀘過槽6とは連通状態に
なっている。瀘過槽流入路6cと瀘過槽流出路6dとは
仕切られていて直接は連通していない。
【0017】図面では、瀘過槽流出路6dは瀘過槽流入
路6cの周囲にコ字状に形成されている。コ字状の瀘過
槽流出路6dの両端は流出路3cの下部両端を通って両
側の瀘過用循環路5の一端に連通している。これらの上
昇流筒体6a、瀘過槽流入路6c、瀘過槽流出路6d及
び流出路3cは瀘過用循環路5の一部をそれぞれ形成し
ている。
【0018】養殖槽3の長手方向の他端側の通水板3b
の外側には流入路3eが設けられている。流入路3eは
給餌用循環路4及び瀘過用循環路5の一部を形成してい
る。この流入路3eの下方は2つに仕切られていて非連
通状態になっており、仕切られた一方側は給餌用循環路
4の他端側に連通し、仕切られた他方側には瀘過用循環
路5の一部を形成する後述の瀘過槽流出路8cに連通し
ている。
【0019】流入路3eの略中央には給餌用循環駆動ポ
ンプ7が設けられている。給餌用循環駆動ポンプ7には
例えば軸流ポンプが使用されている。例えば軸流ポンプ
からなる給餌用循環駆動ポンプ7は、下端が開口する円
筒体7a、回転軸7b、プロペラ7c、駆動モーター7
dなどから構成されている。円筒体7aの開口する下端
は流入路3eの下方の一方側の給餌用循環路4の他端側
に連通している。
【0020】下端が開口する円筒体7aは上下方向に設
けられ、円筒体7aの中心部には回転軸7bが上下に延
設されており、回転軸7bの下端側にはプロペラ7cが
設けられている。回転軸7bの上端は円筒体7aの上方
に設置された駆動モーター7dに連動連結されている。
プロペラ7cの上方には整流板7eが放射状に取付けら
れている。
【0021】円筒体7aの上部の側周面には流出口7f
が形成されている。流出口7fは養殖槽3の水面の水位
より高い位置に形成されている。例えば軸流ポンプから
なる給餌用循環駆動ポンプ7はプロペラ7cが回転して
円筒体7aの内部に上昇流れを生じさせて、円筒体7a
の下端から取り入れた水を上部側の流出口7fから排出
させる機構になっている。
【0022】貝類の養殖水槽1の長手方向の端部側とな
る流入路3eの外側には、瀘過槽8が設けられている。
瀘過槽8の略中央部には例えば2基の瀘過用循環駆動ポ
ンプ9が設けられている。瀘過用循環駆動ポンプ9には
例えば軸流ポンプが使用されている。
【0023】例えば軸流ポンプからなる瀘過用循環駆動
ポンプ9は、下端が開口する円筒体9a、回転軸9b、
プロペラ9c、駆動モーター9dなどから構成されてい
る。円筒体9aの開口する下端は流入路3eの下方の他
方側の給餌用循環路4の一部を形成する後述の瀘過槽流
出路8cに連通している。
【0024】下端が開口する円筒体9aは上下方向に設
けられ、円筒体9aの中心部には回転軸9bが上下に延
設されており、回転軸9bの下端側にはプロペラ9cが
設けられている。回転軸9bの上端は円筒体9aの上方
に設置された駆動モーター9dに連動連結されている。
プロペラ9cの上方には整流板9eが放射状に取付けら
れている。
【0025】円筒体9aの上部の側周面には流出口9f
が形成されている。流出口9fは養殖槽3の水面の水位
より高い位置に形成されている。例えば軸流ポンプから
なる瀘過用循環駆動ポンプ9はプロペラ9cが回転して
円筒体9aの内部に上昇流れを生じさせて、円筒体9a
の下端から取り入れた水を上部側の流出口9fから排出
させる機構になっている。
【0026】瀘過槽8に設けられた瀘過用循環駆動ポン
プ9の円筒体9aの周囲には瀘過材8aが積層されてい
る。瀘過材8aは瀘過材6bと同様に養殖槽3の汚れた
水を瀘過して浄化する機能を果たすが、特に、瀘過材6
bで除去されなかった細かい汚れを瀘過除去して浄化す
る機能を果たす。
【0027】瀘過用循環駆動ポンプ9の円筒体9aの下
方には瀘過槽流入路8bが設けられている。瀘過槽流入
路8bは瀘過槽8の下部の中央部を挟んでその両側に設
けられている。瀘過槽流入路8bは瀘過用循環路5の他
端側に連通している。
【0028】瀘過用循環路5を通って瀘過槽流入路8b
へ流出された養殖槽3の浄化中の水は、瀘過槽流入路8
bを通って瀘過用循環駆動ポンプ9の円筒体9aの下端
から流入し、プロペラ9cの回転によってその中を上昇
し、円筒体9aの上部の側周面の流出口9fから円筒体
9aの周囲の瀘過材8aの中を下降し、下降中に瀘過さ
れて浄化される。
【0029】両側の瀘過槽流入路8bの間の中央側には
瀘過槽流出路8cが形成されている。瀘過槽流出路8c
は瀘過材8aの下方に設けられていて、瀘過材8aが積
層された瀘過槽8とは連通状態になっている。瀘過槽流
入路8bと瀘過槽流出路8cとは仕切られていて直接は
連通していない。これらの瀘過槽流入路8b、瀘過槽流
出路8c及び流入路3eは瀘過用循環路5の一部をそれ
ぞれ形成している。
【0030】貝類の養殖水槽1はその下部が支持枠1a
によって支持され、貝類の養殖水槽1には複数の排水管
1bが接続されている。また、瀘過槽6,8には瀘過材
6b,8aに溜まった汚れを逆洗して排出するための逆
洗浄管1cがそれぞれ配管されている。更に、養殖槽3
の両端側の通水板3a,3bの近くには養殖槽3内の水
温を下げる冷却管1dが配管され、又流出路3cにも水
温を下げる冷却管1dが配管されている。
【0031】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く作用について以下説明する。養殖槽3の水が汚濁され
て浄化する必要が生じた場合には、給餌用循環駆動ポン
プ7をオフにして停止させると共に、瀘過用循環駆動ポ
ンプ9はオンにして駆動させる。
【0032】軸流ポンプからなる瀘過用循環駆動ポンプ
9が駆動すると、円筒体9aの上方の駆動モーター9d
の駆動によって駆動モーター9dに連動連結された回転
軸9bが円筒体9aの内部で回転し、円筒体9aの内部
の回転軸9bの下端側に設けられたプロペラ9cが回転
する。
【0033】プロペラ9cが回転すると、円筒体9aの
内部に上昇流が発生して、円筒体9aの下端から水が吸
引されて内部を上昇し、円筒体9aの上部の側周面に形
成された流出口9fから排出されて、円筒体9aの外側
周囲の瀘過槽8の瀘過材8a内を下降通過する。瀘過材
8a内を下降通過中に水に含まれた汚れは瀘過されて、
瀘過材8aを通過した水は浄化される。
【0034】浄化水は瀘過材8aの下方の瀘過槽流出路
8cに流入し、この瀘過槽流出路8cが連通する流入路
3eに流入する。流入路3eに流入した浄化水は流入路
3eと養殖槽3を仕切る通水板3bから養殖槽3の内部
に流入する。
【0035】通水板3bから養殖槽3の内部に浄化水が
流入すると、反対側の通水板3aに向けて流動し、養殖
槽3の内部には通水板3bから通水板3aに向けて流水
が発生する。養殖槽3の内部に流水が発生すると、養殖
槽3の汚れた水は通水板3aから流出路3c側に排出さ
れる。
【0036】流出路3cに排出された汚れた水は流出路
3cの下方から連通する瀘過槽流入路6cに流入する。
瀘過槽流入路6cに流入した汚れた水は、瀘過槽流入路
6cと連通する上昇流筒体6aの下端から上昇流筒体6
aの内部に流入し、上昇流筒体6aの内部を上昇し、上
昇流筒体6aの上端からその周囲の瀘過槽6の瀘過材6
bに流出される。瀘過材6bに流出された汚れた水は瀘
過材6bの上面から瀘過材6bの内部を下降通過中に水
に含まれた大まかな汚れは瀘過される。
【0037】大まかな汚れが瀘過された水は、瀘過材6
bの下方から瀘過槽流出路6dに流入し、瀘過槽流出路
6dを流れてコ字状の瀘過槽流出路6dの両端と連通す
る両側の瀘過用循環路5にそれぞれ流入する。両側の瀘
過用循環路5にそれぞれ流入した水は、瀘過用循環路5
を他端側に向かって流れ、両瀘過用循環路5の他端側が
連通する瀘過槽流入路8bに流入し、瀘過槽流入路8b
に下端が連通される円筒体7aの内部に吸引され、以
下、同様な動きを繰り返して、養殖槽3の内部の水を循
環しながら浄化させる。
【0038】これに対して、養殖槽3に投入したプラン
クトンからなる餌を、養殖槽3内で水中に浮遊流動させ
て養殖槽3の水底の水平底板2に動かないでいる貝類に
効率良く摂取させたい場合には、瀘過用循環駆動ポンプ
9はオフにして停止させると共に、給餌用循環駆動ポン
プ7をオンにして駆動させる。
【0039】軸流ポンプからなる給餌用循環駆動ポンプ
7が駆動すると、円筒体7aの上方の駆動モーター7d
の駆動によって駆動モーター7dに連動連結された回転
軸7bが円筒体7aの内部で回転し、円筒体7aの内部
の回転軸7bの下端側に設けられたプロペラ7cが回転
する。
【0040】プロペラ7cが回転すると、円筒体7aの
内部に上昇流が発生して、円筒体7aの下端から水が吸
引されて内部を上昇し、円筒体7aの上部の側周面に形
成された流出口7fから排出されて、円筒体7aの外側
周囲の流入路3eに流入する。流入路3eに流入した水
は流入路3eと養殖槽3を仕切る通水板3bから養殖槽
3の内部に流入する。
【0041】通水板3bから養殖槽3の内部に流入した
水は、反対側の通水板3aに向けて流動し、養殖槽3の
内部には流水が発生する。養殖槽3の内部には流水が発
生すると、餌として養殖槽3の内部に投入されたプラン
クトンはその流水によって浮遊しながら流動し、養殖槽
3の水底の水平底板2に動かないでいる貝類に接近する
ため、貝類は容易に餌としてのプランクトンを摂取する
ことができる。
【0042】養殖槽3の内部を通水板3b側から通水板
3a側に向けて流動した水の一部は、通水板3aから流
出路3c側に排出され、又残りの大半の水は通水板3a
の近くの水平底板2に開口された吸込口3dから、その
下方の給餌用循環路4内に直接排出される。流出路3c
に排出された一部の水は流出路3cの下方から給餌用循
環路4の一端側に排出される。
【0043】養殖槽3から排出されて給餌用循環路4の
内部に流入した水は、給餌用循環路4の内部を一端側か
ら他端側つまり給餌用循環駆動ポンプ7の下方側に向け
て流動し、給餌用循環駆動ポンプ7の円筒体7aの下端
から吸引され、以下、同様な動きを繰り返して、養殖槽
3の内部に流水を生じさせる。
【0044】この場合において、循環する水は瀘過槽
6,8を通過しないため、水に浮遊して流動する餌とし
てのプランクトンは、瀘過槽6,8で除去されることが
なく、餌としてのプランクトンを循環させることができ
る。
【0045】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。例え
ば、図9、図10に図示するように、貝類の養殖水槽1
の両外側方にバイパス循環路10をそれぞれ設け、該バ
イパス循環路10内に給餌用循環駆動ポンプ7を設けて
もよい。この場合には、水流の流速を高めることがで
き、小型のポンプでも使用可能となる。バイパス循環路
10の上流側は流出路3cに連通し、バイパス循環路1
0の下流側は給餌用循環路4に連通し、又バイパス循環
路10は上流側から下流側に向けて傾斜している。給餌
用循環駆動ポンプ7はバイパス循環路10の上流側に設
けられている。バイパス循環路10の下流側に連通する
給餌用循環路4の内部にはバイパス循環路10からの流
れを円滑にするガイドベーン10aが設けられている。
【0046】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係る貝類の養殖水槽によれば、養殖槽内の水を瀘過
用循環路を利用して循環瀘過させて浄化させることがで
きると共に、養殖槽内の水を給餌用循環路を利用して或
る流速で循環させることによって餌を浮遊循環させて、
餌を動かない貝類に接近させて餌として容易に掴まえて
摂取されるようにして、水槽内に投入した餌を効率良く
貝類に摂取させることができる。
【0047】しかも、給餌用循環路と瀘過用循環路の各
循環路を開閉することなく両循環路にそれぞれ設けられ
た駆動ポンプのオンオフ制御のみで簡単に切り換えて瀘
過槽を通過させることなく、餌が浮遊する水を養殖槽内
に循環させることができる。餌を循環させる場合に瀘過
槽を通過させることがないので、餌が瀘過槽によって除
去されることもない等、極めて新規的有益なる効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す貝類の養殖水槽の
平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のB−B矢視断面図である。
【図4】図1のC−C矢視断面図である。
【図5】図1のD−D矢視断面図である。
【図6】図1のE−E矢視断面図である。
【図7】図1のF−F矢視断面図である。
【図8】図1のG−G矢視断面図である。
【図9】この発明の他の実施の形態を示す貝類の養殖水
槽の平面図である。
【図10】この発明の他の実施の形態を示す貝類の養殖
水槽の側面図である。
【符号の説明】
1 貝類の養殖水槽 1a 支持枠 1b 排水管 1c 逆洗浄管 1d 冷却管 2 水平底板 2a 循環路仕切り板 3 養殖槽 3a 通水板 3b 通水板 3c 流出路 3d 吸込口 3e 流入路 4 給餌用循環路 5 瀘過用循環路 6 瀘過槽 6a 上昇流筒体 6b 瀘過材 6c 瀘過槽流入路 6d 瀘過槽流出路 7 給餌用循環駆動ポンプ 7a 円筒体 7b 回転軸 7c プロペラ 7d 駆動モーター 7e 整流板 7f 流出口 8 瀘過槽 8a 瀘過材 8b 瀘過槽流入路 8c 瀘過槽流出路 9 瀘過用循環駆動ポンプ 9a 円筒体 9b 回転軸 9c プロペラ 9d 駆動モーター 9e 整流板 9f 流出口 10 バイパス循環路 10a ガイドベーン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貝類を養殖する養殖槽の下方に給餌用循
    環路と瀘過用循環路を並設し、給餌用循環路と瀘過用循
    環路の両端を養殖槽の両端側にそれぞれ連通接続し、給
    餌用循環路の途中に給餌用循環駆動ポンプを設け、瀘過
    用循環路の途中に瀘過槽及び瀘過用循環駆動ポンプを設
    け、給餌用循環駆動ポンプと瀘過用循環駆動ポンプのオ
    ンオフ制御で、給餌用循環路と瀘過用循環路を切り換え
    て、給餌用循環駆動ポンプの駆動によって養殖槽に投入
    された貝類の餌を給餌用循環路を通じて循環させて養殖
    槽内を浮遊流動させ、瀘過用循環駆動ポンプの駆動によ
    って養殖槽の水を瀘過用循環路を通じて瀘過槽で循環瀘
    過させて浄化させ、養殖槽に餌を循環又は養殖槽の水を
    浄化するようにしたことを特徴とする貝類の養殖水槽。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104381167A (zh) * 2014-10-30 2015-03-04 中国水产科学研究院南海水产研究所 大珠母贝中间培育养殖系统
CN109169441A (zh) * 2018-11-02 2019-01-11 中国科学院海洋研究所 一种用于双壳贝类苗种中间培育的开放充气式上升流培育装置及其培育方法
CN115176747A (zh) * 2022-08-23 2022-10-14 湖南开天新农业科技有限公司 微循环流水槽养殖系统

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